JPH06173341A - 木造家屋の建築工法 - Google Patents

木造家屋の建築工法

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JPH06173341A
JPH06173341A JP35210792A JP35210792A JPH06173341A JP H06173341 A JPH06173341 A JP H06173341A JP 35210792 A JP35210792 A JP 35210792A JP 35210792 A JP35210792 A JP 35210792A JP H06173341 A JPH06173341 A JP H06173341A
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JP
Japan
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column
floor
assembled
guide
base
Prior art date
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JP35210792A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Nojima
斉 野島
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HAUZA IN KK
Original Assignee
HAUZA IN KK
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通し柱に対する梁の組付けのために、大工仕
事となるような高度な仕口を設けることを要しなく、ま
た一階において梁を全体的に組み立てるために、作業が
安全となる木造家屋の建築工法を提供する。 【構成】 土台7の上に合せ通し柱1を立てる位置に位
置決め支柱5を立設し、それを台として縦横合せ梁3,
3を全体的に組み立て、また、その位置決め支柱5を基
準にして、通し案内柱23を立設し、通し案内柱23に
沿って、梁組体Fを所定の一階または二階に持ち上げ、
それから、添え柱15を組み付けて合せ通し柱1を組み
立てる。そうすると、合せ通し柱1と合せ梁3が相互に
通しとなる安定した組み立て状態が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、木造家屋の通し柱と
梁との組付けについて特徴を有する木造家屋の建築工法
に関する。
【0002】
【従来の技術】二階建てや三階建ての木造家屋の建築に
おいては、建物の安定性を確保する必要から、通し柱を
必要とする。そして、その通し柱に二階梁や三階梁を架
設するために、通し柱の側面に梁の木口を胴付きに接合
させるホゾ差し用の切欠きやホゾ孔が設けられる。
【0003】組立て手順については、土台の上に通し柱
を立ててから、梁をクレーン等で吊り上げ、高所に昇っ
ている作業員によりそれが通し柱に組み付けられる。ま
た、補強のために金物で緊結される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の木
造家屋の建築工法によれば、通し柱に梁を組み付ける切
欠きやホゾ孔を設ける必要があり、それには正確性を要
するため、細工に熟練した大工仕事を要する。しかし、
現在大工職人が著しく不足しているために、これが工期
の遅れる原因となっている。また、組付けの作業に危険
が伴なうために、若年者の嫌うことで悪循環となってい
る。
【0005】通し柱に対する梁の組付け作業について
は、それが二階以上の高所においてなされるばかりでな
く、未だ組み立てが完了していない足場の悪い箇所にお
いて、ロープで吊り上げられて飛来する不安定な梁を取
り扱う危険な行動となる。
【0006】この発明は、上記のような実情に鑑みて、
通し柱に対する梁の組み付けのために、大工仕事となる
ような切欠きやホゾ孔等を設けることを要しなく、ま
た、一階において梁を全体的に組み立てるために、作業
が安全となる木造家屋の建築工法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、多数の縦横合せ梁を合欠きにより交
差させることによって、一階で全体的な格子状の梁組体
を組み立て、土台の上には、最終的に合せ通し柱として
それが組み立てられる各位置において、その梁組体の組
立て台となる位置決め支柱を予め立設しておき、合せ梁
としては、両外側板間の中子板を交差部で欠除すること
により、位置決め支柱及び通し案内柱の通し孔を設けた
ものを使用し、梁組体を組み立ててからは、合せ通し柱
を構成する部材のうちの前記通し案内柱を土台の上に立
設するとともに、その通し案内柱を位置決め支柱と合わ
せて土台に固着し、固着された通し案内柱に沿って梁組
体を全体的に所定箇所にまで持ち上げ、それから通し案
内柱には、一階と二階以上において、それぞれ合せ梁の
受け又は押えとなる添え柱を組み付けることによって、
それぞれ複数の通し案内柱と添え柱とからなる合せ通し
柱を組み立てる木造家屋の建築工法を構成した。
【0008】
【作用】合せ梁は、一階において位置決め支柱の上で全
体的な梁組体として組立てがなされるが、通し案内柱に
より案内されながら二階又は三階へ持ち上げられるため
に、梁組体の持ち上げが垂直方向に規制され、また、持
ち上げ箇所においても、通し案内柱と合せ梁との所定の
組合せ状態が確保される。
【0009】梁組体が所定箇所に持ち上げられると、通
し案内柱に添え柱が組み付けられることによって、合せ
通し柱が組み立てられ、添え柱の受けと押えとが加わる
ために、合せ梁が安定して合せ通し柱に組み付けられた
状態が得られる。
【0010】
【実施例】次に、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0011】図1ないし図7は、一実施例を示したもの
で、図4(二階梁伏図)のような平面構造となる家屋が
建築される。その主な骨組みが合せ通し柱1、合せ梁3
として構成され、合せ通し柱1以外では管柱4が立設さ
れる(図5参照)。そして、図1ないし図3について代
表的に要部構造を説明する。
【0012】すなわち、図1ないし図3は、家屋の内部
における合せ通し柱1と縦横合せ梁3,3との組み合わ
せについて示したものであるが、他の合せ通し柱1の箇
所においても同様の組合せとした(図4および図5参
照)。
【0013】土台7の上には、合せ通し柱1が立設され
る箇所に、合せ梁3の組立て台となる位置決め支柱5が
立設される。しかし、この位置決め支柱5は、最終的に
は合せ通し柱1の下端部に見えないように内蔵される。
【0014】位置決め支柱5は、四角断面の中空に形成
され、下端に土台7の上にボルト締めされるベースプレ
ート9が溶接される。また、中間部に合せ梁3を止める
掛止部11が突設され、ベースプレート9には、四角辺
の各中央部に切欠部10,10,10,10が設けてあ
る。なお、全体が鋼鉄等の金属で造られる。
【0015】位置決め支柱5を土台7の上の所定箇所に
設置してから、それに縦横合せ梁3,3が掛けられる
(図2参照)。それには、二本の合せ梁3,3が合欠き
17,17により十文字に組み合わされ、下方側の外側
板14が通しになっている合せ梁3の下端面が掛止部1
1上に掛けられる。そして家屋の二階全体の合せ梁3に
よる梁組体Fが組み立てられる。作業しやすくその高さ
は土台7に立って膝位置程度とした。
【0016】両合せ梁3,3は、中子板13を間にし
て、その両面にそれよりもやや巾狭い上下一対の外側板
14,14を当て、ボルト締め又は釘打ち等により組み
立てたもので、上下両端面には中子板13が引っ込む凹
溝16,16を有する。また、両側面には上下外側板1
4,14間に隙間18,18が、配線等に利用し得るよ
うに開けられている。
【0017】上下合せ梁3,3の交差部分においては、
合欠き17の他に、位置決め支柱5および通し案内柱2
3,23の通し孔19を設けたために、中子板13と合
欠き17,17側の外側板14,14が不連続となって
おり、他の左右外側板14,14により通しとなってい
る。
【0018】梁組体Fを組み立ててからは、合せ通し柱
1を構成する部材のうち、まずは四本の通し案内柱2
3,23,23,23が組み付けられる。それには、通
し案内柱23を合せ梁3の通し孔19から下へ通し、下
端を位置決め支柱5の切欠部10に合わせ、その状態で
金具26により土台7に固着する。また、位置決め支柱
5に対しては、相対向する通し案内柱23,23がそれ
ぞれ固定ボルト20によって連結されることもある。そ
のため、位置決め支柱5にはそのボルト20の貫通孔2
2が設けられる。
【0019】図1、図4、図5に示す最終的な骨組みの
組立て状態に至るためには、図3に矢印で示すように、
梁組体Fを通し案内柱23,23,23,23に沿って
二階または三階へ持ち上げる(本実施例の場合は二
階)。それから一階および二階において、各隣接通し案
内柱23,23間に添え柱15,15,15,15が組
み合わされると、これで合せ通し柱1が組み立てられた
ことになる。
【0020】梁組体Fの持ち上げには、ジャッキで下か
ら押し上げ、或いはクレーンで吊り上げる等の手段を用
いる。枠組みが安定しているので、この時既に根太24
や帯木を梁組体Fに組み付けてあっても差し支えない。
【0021】合せ通し柱1の組立てにより、通し案内柱
23で上下方向の通しが確保され、添え柱15の上端面
が合せ梁3の受け部材となる(図1参照)。しかし添え
柱15を二階の添え柱15の下端まで延長して設けても
よい(一点鎖線で示す)。この際には添え柱の上端部に
合せ梁が嵌合する切欠きを設ける。
【0022】前記したように、建物の外側に面する位置
における合せ通し柱1と縦横合せ梁3,3の組合わせ構
造も上記の家屋内側の場合と同様である(図4,図
5)。そうすると、同図に示すように、家屋の外側に交
差組み構造の出張りが生じる。デザイン的には斬新性が
あるが、違った観点から出張りを無くすることもある。
【0023】図8は、出張りを無くした場合を例示した
もので、それには、(a)図に示すように、屋外側の通
し案内柱23を狭くする。また、(b)図に示すよう
に、出張りを欠除して付け柱27,27を釘付けやボル
ト止めする。
【0024】合せ梁3は上記のように上下両端面に凹溝
16,16を有するので、図6や図7に示すように、そ
れがパネル受け材29の嵌着に利用される。電灯線等の
配線や配管等を埋込むこともできる。そして、壁の内パ
ネル31と外パネル33とがそのパルネ受け材29に釘
付けされ、間に断熱材35が挿入される間隔が保持され
る。
【0025】図9において、(a)図に示す合せ梁3
は、上記実施例のものとほぼ同様であるが、(b)図に
示すように凹溝16,16に予めパネル受け材29,2
9を嵌着しておいても良い。また、(c)図に示すよう
に、三対の左右外側板14,14が中子板13,13に
よって連結される壁状の多合せ梁3として構成しても、
合せ通し柱1によりその壁形状が安定して保持される。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、次のような優れた効果がある。
【0027】通し柱に対する梁の組み付けのために、大
工仕事となるような高度な仕口構造を設けることを要し
なくなり、工場における量産による規格された部材によ
り安定した組み付けをなし得る。しかも、一階の土台上
において梁を組み立て、組み立てた梁組体を二階以上に
持ち上げ、添え柱の組付けによりその梁組体が固定され
るために、高所において梁を一本づつ組み付ける場合に
比して、作業が非常に安全となり、工期短縮と職人不足
の解消に極めて有効である。
【0028】一階における作業については、土台の上に
予め位置決め支柱を立設し、それを基準にして梁組体を
組立てることにより、通し案内柱の立設が正確になされ
るために、その正確性により梁組体を支障なく持ち上げ
ることができる。また位置決め支柱の上で梁組体が組み
立てられるので、通し案内柱の下端の固定作業には、梁
組体が妨げにならなくその作業を容易になし得る。
【0029】合せ通し柱と合せ梁との組付けの安定性に
ついては、相互に通しとなるために極めて強力である。
【図面の簡単な説明】
【図1】通し柱と合せ梁との組付け状態を示す斜視断面
図である。
【図2】同組付け前における作業として、合せ梁で梁組
体を組む手順を示す斜視断面図である。
【図3】同梁組体の二階への持上げ手順を示す斜視断面
図である。
【図4】同実施例により組み立てた家屋の二階梁伏図で
ある。
【図5】図4のA部における拡大図である。
【図6】同工法により組み立てた家屋の一階、二階部分
を一部分離して示す縦断面図である。
【図7】同工法により組み立てた家屋の屋根部分の縦断
面図である。
【図8】の(a)(b)他の実施例として、家屋の外側
に合せ梁の交差部分の出張りを無くする手段をそれぞれ
示す説明図である。
【図9】の(a)(b)(c)それぞれこの発明の工法
に用いる異なる合せ梁を示す断面説明図である。
【符号の説明】
F 梁組体 1 合せ通し柱 3 合せ梁 5 位置決め支柱 7 土台 13 中子板 14 外側板 15 添え柱 17 合欠き 23 通し案内柱

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の縦横合せ梁(3,3)を合欠き
    (17,17)により交差させることによって、一階で
    全体的な格子状の梁組体(F)を組み立て、土台(7)
    の上には、最終的に合せ通し柱(1)としてそれが組み
    立てられる各位置において、その梁組体(F)の組立て
    台となる位置決め支柱(5)を予め立設しておき、合せ
    梁(3)としては、両外側板(14,14)間の中子板
    (13)を交差部で欠除することにより、位置決め支柱
    (5)及び通し案内柱(23)の通し孔(19)を設け
    たものを使用し、梁組体(F)を組み立ててからは、合
    せ通し柱(1)を構成する部材のうちの前記通し案内柱
    (23)を土台(7)の上に立設するとともに、その通
    し案内柱(23)を位置決め支柱(5)と合わせて土台
    (7)に固着し、固着された通し案内柱(23)に沿っ
    て梁組体(F)を全体的に所定箇所にまで持ち上げ、そ
    れから通し案内柱(23)には、一階と二階以上におい
    て、それぞれ合せ梁(3)の受け又は押えとなる添え柱
    (15)を組み付けることによって、それぞれ複数の通
    し案内柱(23)と添え柱(15)とからなる合せ通し
    柱(1)を組み立てることを特徴とする木造家屋の建築
    工法。
JP35210792A 1992-12-08 1992-12-08 木造家屋の建築工法 Pending JPH06173341A (ja)

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JP (1) JPH06173341A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017036558A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 大建工業株式会社 屋内建築物
JP2020066965A (ja) * 2018-10-26 2020-04-30 日本製鉄株式会社 梁の平面構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017036558A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 大建工業株式会社 屋内建築物
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