JP3005251B2 - チアゾリルアセトアミド―3―セフェム誘導体 - Google Patents

チアゾリルアセトアミド―3―セフェム誘導体

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JP3005251B2
JP3005251B2 JP2-181608A JP18160890A JP3005251B2 JP 3005251 B2 JP3005251 B2 JP 3005251B2 JP 18160890 A JP18160890 A JP 18160890A JP 3005251 B2 JP3005251 B2 JP 3005251B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、医薬として優れた作用を有する新規なチア
ゾリルアセトアミド−3−セフェム誘導体に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
ヨーロッパ特許出願第30630号明細書には、式 (ここで、Rは低級アルキル基、低級アルケニル基、低
級アルキニル基又はカルボキシ低級アルキル基であ
る。) で表される化合物を含む7−アシルアミノ−3−ビニル
セファロスポラン酸誘導体が開示されている。
又、特開昭59−89089号公報には7−置換−3−ビニ
ル−3−セフェム化合物として、一般式 (式中、R1はアミノ基又は保護基で保護されたアミノ
基、R2はカルボキシル基又は保護基で保護されたカルボ
キシル基をそれぞれ意味する。)で表される化合物が開
示されている。
一方、特開昭62−491号公報には下記一般式で示され
る化合物が開示されている。
〔式中、R3は水素原子又は通常のアミノ保護基であり、
R4は水素原子、1〜4個の炭素原子を有する直鎖又は枝
分かれ鎖のアルキル基、2〜4個の炭素原子を有するア
ルケニル又はアルキニル基、3〜6個の炭素原子を有す
るシクロアルキル基、3〜6員環及び4〜10個の炭素原
子を有するシクロアルキルアルキル基、あるいは2〜4
個の炭素原子を有するアルカノイル基であり、R5は水素
原子、1〜3個の炭素原子を有する低級アルキル基、1
〜3個の炭素原子を有する低級アルコキシ基、2〜3個
の炭素原子を有する低級アルカノイルオキシ基であり、
R6は水素原子又は生理的に加水分解可能なエステル基、
例えばアセトキシメチル、1−アセトキシエチル、ピバ
ロイルオキシメチル、5−メチル−2−オキソ−1,3−
ジオキソレン−4−イルメチル、1−(エトキシカルボ
ニルオキシ)エチル、又は4−グリシルオキシベンゾイ
ルオキシメチル基である〕。
しかし、これらはいずれも十分な抗菌力が得られてい
ない。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、3位にシクロプロピル置換ビニル基を
有する新規なチアゾリルアセトアミドセフェム誘導体が
優れた抗菌力を有することを見い出し、既に特許出願し
た。
更に、検討の結果、このチアゾリルアセトアミドセフ
ェム誘導体に特定の置換基を有するビニル基を導入する
ことにより、優れた抗菌力を有する化合物が得られるこ
とを見出し、この新規チアゾリルアセトアミド−3−セ
フェム誘導体が種々の病原菌に対して高い活性を有する
抗菌剤、特に経口投与用の抗菌剤として有用であること
を見い出し本発明を完成するに到った。
即ち、本発明は下記一般式(1)で表されるチアゾリ
ルアセトアミド−3−セフェム誘導体及びその医薬とし
て許容される塩、及びその製造法並びにそれからなる抗
菌剤を提供するものである。
〔式中、R1は水酸基又は低級アルコキシ基を示す。R2
カルボキシキ基又は保護基で保護されたカルボキシル基
を示す。R3は式 で示される基又は式 で示される基を示す。〕 上記式中、R1で示される低級アルコキシ基としては、
メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキ
シ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシなど
の炭素数1〜4のアルコキシ基が挙げられる。R4で示さ
れる低級アルキル基としては、メチル、エチル、n−プ
ロピル、i−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t
−ブチルなどの炭素数1〜4のアルキル基が挙げられ
る。R2のカルボキシル基の保護基としては、メチル、エ
チル、t−ブチルなどの低級アルキル基;p−メトキシベ
ンジル、p−ニトロベンジル、3,4−ジメトキシベンジ
ル、ジフェニルメチル、トリチル、フェネチルなどの、
置換基を有していてもよいフェニル基で置換された低級
アルキル基;2,2,2−トリクロロエチル、2−ヨードエチ
ルなどのハロゲン化低級アルキル基;ピバロイルオキシ
メチル、アセトキシメチル、プロピオニルオキシメチ
ル、ブチリルオキシメチル、バレリルオキシメチル、1
−アセトキシエチル、2−アセトキシエチル、1−ピバ
ロイルオキシエチル、2−ピバロイルオキシエチルなど
の低級アルカノイルオキシ低級アルキル基;パルミトイ
ルオキシエチル、ヘプタペカノイルオキシメチル、1−
パルミトイルオキシエチルなどの高級アルカノイルオキ
シ低級アルキル基;メトキシカルボニルオキシメチル、
1−ブトキシカルボニルオキシエチル、1−t−ブトキ
シカルボニルオキシエチル、1−エトキシカルボニルオ
キシエチル、1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)
エチルなどの低級アルコキシカルボニルオキシ低級アル
キル基;カルボキシメチル、2−カルボキシエチルなど
のカルボキシ低級アルキル基;3−フタリジルなどの複素
環基;4−グリシルオキシベンゾイルオキシメチル、4−
〔N−(t−ブトキシカルボニル)グリシルオキシ〕ベ
ンゾイルオキシメチルなどの置換基を有していてもよい
ベンゾイルオキシ低級アルキル基;(5−メチル−2−
オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルなどの
(置換ジオキソレン)低級アルキル基;1−シクロヘキシ
ルアセチルオキシエチルなどのシクロアルキル置換低級
アルカノイルオキシ低級アルキル基、1−シクロヘキシ
ルオキシカルボニルオキシエチルなどのシクロアルキル
オキシカルボニルオキシ低級アルキル基等が挙げられ
る。
要するに、何らかの手段で分解されてカルボン酸とな
り得る保護基であればいかなる基でもよい。また、医薬
として許容される塩としては、例えばナトリウム塩、カ
リウム塩などのアルカリ金属塩;アンモニウム塩;テト
ラエチルアンモニウム塩、ベタイン塩などの4級アンモ
ニウム塩;カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカ
リ土類金属塩;塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩、
硫酸塩、炭酸塩、重炭酸塩などの無機酸塩;酢酸塩、マ
レイン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩などの有機カルボン酸
塩;メタンスルホン酸塩、ヒドロキシメタンスルホン酸
塩、ヒドロキシエタンスルホン酸塩、タウリン塩、ベン
ゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩などの有機ス
ルホン酸塩;アルギニン塩、リジン塩、セリン塩、アス
パラギン酸塩、グルタミン酸塩、グリシン塩などのアミ
ノ酸塩;トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ピ
リジン塩、プロカイン塩、ピコリン塩、ジシクロヘキシ
ルアミン塩、N,N′−ジベンジルエチレンジアミン塩、
N−メチルグルカミン塩、ジエタノールアミン塩、トリ
エタノールアミン塩、トリス(ヒドロキシメチルアミ
ノ)メタン塩、フェネチルベンジルアミン塩などのアミ
ン塩などが挙げられる。
本発明化合物は次に示す方法により製造することがで
きる。
製法1 次式 (式中、R2,R3は前記と同様の意味を有する。) で表される化合物あるいはそれらの塩と、式 (式中、R5,R6は前記と同様の意味を有する。) で表される化合物又はその反応性酸誘導体又はそれらの
塩とを反応させ、必要によりアミノ基、水酸基又はカル
ボキシル基の保護基を脱離し、式 (式中R1,R2,R3は前記と同様の意味を有する。) で表される化合物及びその医薬として許容される塩を得
ることができる。
上記反応は、ジクロルメタン、クロロホルム、テトラ
ヒドロフラン、アセトン、酢酸エチル、ジメチルスルホ
キシド、ベンゼン、トルエン、ヘキサン等の不活性溶媒
中、反応温度−50℃〜50℃で行うことができる。保護基
の脱離は、用いた保護基の種類に応じて、常法により行
うことができる。
カルボキシル基に保護基を導入するには、通常の方法
によりエステル化することにより行うことができる。
アミノ基の保護基としては、例えばホルミル基、アセ
チル基、クロルアセチル基、ジクロルアセチル基、フェ
ニルアセチル基、チエニルアセチル基、t−ブトキシカ
ルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、トリチル
基、p−メトキシベンジル基、ジフェニルメチル基、ベ
ンジリデン基、p−ニトロベンジリデン基、m−ニトロ
ベンジリデン基、3,4−メチレンジオキシベンジリデン
基、m−クロルベンジリデン基などが挙げられる。
ハイドロキシイミノ基の保護基としてはオリチル基、
テトラハイドロピラニル基などが挙げられる。
上記の如き方法により得られた本発明の化合物は優れ
た抗菌活性を有し、特に経口用抗菌剤として有用であ
る。
本発明化合物の急性毒性値〔LD50(マウス,経口)〕
はいずれも2g/kg以上であった。
本発明化合物を抗菌剤として使用する際には、通常1
日100mg〜5gを1〜4回にわけて経口あるいは非経口的
に投与することができる。なお、その投与量は年齢、症
状により増減される。
製剤としては、錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤、シ
ロップ剤、液剤などが挙げられる。これらは、公知の製
剤担体を加え、常法により製造することができる。
次に実施例を示し、本発明を更に詳しく説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
尚、本発明の化合物の原料となる化合物の合成例を製
造例として示す。式中Trtはトリチル基を意味する。
製造例1 7−ホルムアミド−3−(3−2H−テトラゾリル−1−
プロペン−1−イル)−3−セフェム−4−カルボン酸
パラメトキシベンジル(E・異性体)(A) 7−ホルムアミド−3−(3−1H−テトラゾリル−1−
プロペン−1−イル)−3−セフェム−4−カルボン酸
パラメトキシベンジル(E・異性体)(B) 7−ホルムアミド−3−〔(E)−3−ヨード−1−
プロペン−1−イル〕−3−セフェム−4−カルボン酸
パラメトキシベンジル19.2gをジメチルホルムアミド9
6mlに溶解後、氷冷下1H−テトラゾールのナトリウム塩
(Tz・Na)を3.2g加える。その温度で30分間撹拌後、反
応液を冷1N塩酸−酢酸エチル混液に加え、有機層を分け
る。水および飽和食塩水で洗浄後硫酸マグネシウムで乾
燥し、減圧濃縮後カラムクロマトグラフィーに付し、2
種類の目的化合物(A),(B)をそれぞれ6.2g,3.6g
得る(薄層板上でRf値が小さいものを(A),大きいも
のを(B)とする)。
NMR(CDCl3)δ: (A);3.75(3H,s),4.90(1H,d,J=5Hz),5.14(2H,
s),5.65〜6.15(2H,m),6.70〜7.30(m),8.15(1H,
s),8.58(1H,s) (B);3.76(3H,s),4.93(1H,d,J=5Hz),5.16(2H,
s),5.60〜6.20(2H,m),6.50〜7.40(m),8.15(1H,
s),8.42(1H,s) 製造例2 7−〔2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イ
ル)−2−トリチルアミノアセタミド〕−3−(3−1H
−テトラゾリル−1−プロペニル−1−イル)−3−セ
フェム−4−カルボン酸 パラメトキシベンジル(E・
異性体) 製造例1で得られた化合物(B)1gをメタノール−テ
トラヒドロフラン(%)の溶液20mlに溶解後、濃塩酸1m
lを加え、室温で7時間撹拌する。溶媒を減圧留去後、
酢酸エチル、5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加える。
有機層を飽和食塩水洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥した
後、減圧留去し、7−アミノ体940mgを得る。次いで、
この化合物をジメチルホルムアミド28mlに溶解し、2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−ト
リチルイミノオキシ酢酸1.33g、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール325mg、及びジシクロヘキシルカルボジイ
ミド459mgを加え、室温で12時間撹拌する。反応後、析
出するジシクロヘキシル尿素を濾去し、酢酸エチル−水
の混液に加える。有機層を分離し、飽和食塩水洗浄後、
硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去後、カラム
クロマトグラフィーに付し、目的化合物1.61gを得る。
NMR(CDCl3)δ: 3.23(2H,brs),3.70(3H,s),4.86(1H,d,J=5Hz),
5.0〜5.25(4H,m),5.65〜6.05(2H,m),6.36(1H,s),
6.60〜7.60(m),8.30(1H,s) 製造例3 7−〔2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イ
ル)−2−トリチルアミノアセタミド〕−3−(3−2H
−テトラゾリル−1−プロペニル−1−イル)−3−セ
フェム−4−カルボン酸 パラメトキシベンジル(E・
異性体) 製造例2と同様にして、製造例1で得られた化合物
(A)より、目的化合物を得る。
NMR(CDCl3)δ: 3.25(2H,brs),3.72(3H,s),4.70〜5.00(3H,m),
5.15(2H,s),5.55〜6.10(2H,m),6.36(1H,s),6.50
〜7.60(m),8.42(1H,s) 製造例4 パラメトキシベンジル7−〔(Z)−2−(2−トリチ
ルアミノチアゾール)−2−トリチルオキシイミノアセ
トアミド〕−3−〔(E)−3−(カルバモイルオキシ
−1−プロペニル〕)−3−セフェム−4−カルボキシ
レート (1) (i)で示される化合物69gをジメチルスルホ
キシド(DMSO)690ml、水210mlに溶解後、酸化第一銅1
7.9g加え、50℃に加温する。30分後氷冷し、不溶物を濾
別する。濾液に酢酸エチルを加え分液し、水洗後、硫酸
ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧留去後、エーテル−
酢酸エチルの混液で結晶化し、粗結晶7.4gを得る。これ
は、精製しないで乾燥後、次の工程に使用した。
(2) 上記で得られた結晶をテトラヒドロフラン(TH
F)185mlに溶解後、クロロスルホニルイソシアネート3.
5mlを−50℃〜−60℃で加える。1時間後、反応液をリ
ン酸バッファー30mlに氷冷下加える。室温にもどした
後、酢酸エチルで分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄
後、硫酸マグネシウム(MgSO4)で乾燥する。溶媒を減
圧留去後、カラムクロマトグラフィーに付し、化合物
(ii)を530mg得た。
この化合物(ii)530mgをTHF−MeOH(1/1)30mlに懸
濁後、濃塩酸0.53ml加え、室温で1.5時間撹拌後、更に
濃塩酸0.53ml加え、4時間撹拌する。溶媒を減圧留去
後、酢酸エチル−5%炭酸水素ナトリウム水溶液(EtOA
c−5%aqNaHCO3)を加え分液する。有機層を飽和食塩
水で洗浄後、硫酸ナトリウム(Na2SO4)で乾燥する。溶
媒を減圧留去後、目的物を500mg得た。
NMR(DMSO−d6)δ: 3.75(3H,s),4.48(2H,d,J=6Hz),5.15(1H,d,J=5
Hz),5.17(2H,s),5.76(1H,dd,J=8Hz,5Hz),6.0〜6.
3(1H,m),6.51(2H,brs),6.73(1H,d,J=16Hz),6.90
(2H,d,J=9Hz),7.33(2H,d,J=9Hz),8.10(1H,s),
9.05(1H,d,J=8Hz) (3) (2)で得られた化合物500mg、(Z)−2−
(2−トリチルアミノチアゾール)−2−トリチルオキ
シイミノ酢酸706mg、ハイドロキシベンツトリアゾール
(HOBT)H2O 173mgをジメチルホルムアミド(DMF)10ml
に溶解後、N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド(D
CC)24.4mg加え4時間撹拌する。ウレアを濾別後、濾液
を酢酸エチル−水溶液に投じ分液する。有機層を水およ
び飽和食塩水で洗浄後、MgSO4で乾燥する。溶媒を減圧
除去後、カラムクロマトグラフィーに付し、化合物(ii
i)を620mg得た。
NMR(CDCl3)δ: 3.26(2H,brs),3.73(3H,s),4.43(2H,d,J=6Hz),
4.80(2H,brs),4.90(1H,d,=J=5Hz),5.16(2H,
s),5.6〜6.0(2H,m),6.40(1H,s),6.70〜7.5(m) 実施例1 7−〔2−(2−アミノチアゾール)−2−ハイドロキ
シイミノアセタミド〕−3−(3−1H−テトラゾリル−
1−プロペニル−1−イル)−3−セフェム−4−カル
ボン酸 製造例2で得られた化合物1.61gをアニソール12mlに
溶解後、氷冷下トリフルオロ酢酸20.1mlを加え、その温
度で1時間撹拌する。溶媒を減圧留去後ジイソプロピル
エーテルを加え、析出する結晶を濾取する。次いで、ギ
酸−水の混液70mlに溶解し、室温で4時間撹拌する。反
応終了後、水を加え、不溶物を濾別し、濾液を減圧留去
後、ODSを充填した逆相のカラムクロマトグラフィー、
目的物423mgを得る。
NMR(DMSO−d6)δ: 5.12(1H,d,J=5Hz),5.75(1H,dd,J=5Hz,8Hz),6.0
〜6.35(1H,m),6.59(1H,s),6.80(1H,d,J=16H),7.
03(2H,brs),8.91(1H,s),9.39(1H,d,J=8Hz),11.1
9(1H,s) 実施例2 7−〔2−(2−アミノチアゾール)−2−ハイドロキ
シイミノアセタミト〕−3−(3−2H−テトラゾリル−
1−プロペニル−1−イル)−3−セフェム−4−カル
ボン酸 実施例1と同様にして、製造例3で得られた化合物か
ら目的化合物を得る。
NMR(DMSO−d6)δ: 5.11(1H,d,J=5Hz),5.73(1H,dd,J=5Hz,8Hz),5.9
3〜6.35(1H,m),6.59(1H,s),6.78(1H,d,J=16Hz),
7.04(2h,brs),9.31(1H,s),9.39(1H,d,J=8Hz),1
1.17(1H,s) 本発明の化合物の抗菌剤としての有用性を示すために
下記の実験を行った。
実験例 表1に示す菌を用い、実施例1及び2で得られた化合
物の抗菌力を測定した。
結果を表1に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 根木 茂人 茨城県つくば市東2―8―15 審査官 内田 淳子 (56)参考文献 特開 昭55−154981(JP,A) 米国特許4094978(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 501/00 - 501/62 A61K 31/00 - 31/80 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 〔式中、R1は水酸基又は低級アルコキシ基を示す。R2
    カルボキシキ基又は保護基で保護されたカルボキシル基
    を示す。R3は式 で示される基又は式 で示される基を示す。〕 で表されるチアゾリルアセトアミド−3−セフェム誘導
    体又はその医薬として許容される塩。
  2. 【請求項2】R3が式 で示される基である請求項1記載のチアゾリルアセトア
    ミド−3−セフェム誘導体またはその医薬として許容さ
    れる塩。
  3. 【請求項3】R3が式 で示される基である請求項1記載のチアゾリルアセトア
    ミド−3−セフェム誘導体またはその医薬として許容さ
    れる塩。
  4. 【請求項4】化合物が7−〔2−(2−アミノチアゾー
    ル)−2−ヒドロキシイミノ−アセトアミド〕−3−
    (3−2H−テトラゾリリル−1−プロペニル−1−イ
    ル)−3−セフェム−4−カルボン酸で表される請求項
    1記載のチアゾリルアセトアミド−3−セフェム誘導体
    又はその医薬として許容される塩。
  5. 【請求項5】式 (式中、R2、R3は前記と同様の意味を有する。)で表さ
    れる化合物あるいはそれらの塩と、式 (式中、R5、R6は前記と同様の意味を有する。)で表さ
    れる化合物又はその反応性酸誘導体又はそれらの塩とを
    反応させ、必要によりアミノ酸、水酸基又はカルボキシ
    ル基の保護基を脱離することを特徴とする、式 (式中、R1,R2,R3は前記と同様の意味を有する。)で表
    されるチアゾリルアセトアミド−3−セフェム誘導体又
    はその医薬として許容される塩の製造方法。
  6. 【請求項6】式 〔式中、R1は水酸基又は低級アルコキシ基を示す。R2
    カルボキシキ基又は保護基で保護されたカルボキシル基
    を示す。R3は式 で示される基、又は、式 で示される基を示す。〕 で表されるチアゾリルアセトアミド−3−セフェム誘導
    体又はその医薬として許容される塩からなる抗菌剤。
JP2-181608A 1989-07-13 1990-07-11 チアゾリルアセトアミド―3―セフェム誘導体 Expired - Lifetime JP3005251B2 (ja)

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