JP3002829B2 - ラッチ装置 - Google Patents

ラッチ装置

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JP3002829B2
JP3002829B2 JP1091746A JP9174689A JP3002829B2 JP 3002829 B2 JP3002829 B2 JP 3002829B2 JP 1091746 A JP1091746 A JP 1091746A JP 9174689 A JP9174689 A JP 9174689A JP 3002829 B2 JP3002829 B2 JP 3002829B2
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    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05CBOLTS OR FASTENING DEVICES FOR WINGS, SPECIALLY FOR DOORS OR WINDOWS
    • E05C5/00Fastening devices with bolts moving otherwise than only rectilinearly and only pivotally or rotatively
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05CBOLTS OR FASTENING DEVICES FOR WINGS, SPECIALLY FOR DOORS OR WINDOWS
    • E05C19/00Other devices specially designed for securing wings, e.g. with suction cups
    • E05C19/16Devices holding the wing by magnetic or electromagnetic attraction
    • E05C19/165Devices holding the wing by magnetic or electromagnetic attraction released by pushing in the closing direction

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、各種のキャビネット、戸棚類、自動車のダ
ッシュボート等の開口部を有した基体に対して開閉自由
に蝶着される蓋,扉等の蓋体をこれの閉塞時には閉じた
状態に拘束し、開放時には蓋体を一旦内方に押圧するこ
とによって上記拘束を解いて自由に開放操作することが
できるラッチ装置に関するものである。
[従来の技術] 開口部を閉ざす扉や蓋体を閉塞時に拘束するラッチ装
置に関しては多くの装置が提案されているが、この発明
は押込み型のラッチ装置のうち、特に永久磁石による吸
着力を利用して扉等の蓋体を閉塞状態に保つようにして
なるラッチ装置の改良に関するものである。
押込み型のラッチ装置には本出願人が提案する実開昭
61−176373号考案がある。
この既提案に係るラッチ装置は扉に備える係合体の第
一の押込みでケースに収めた係止部材(摺動体)をケー
ス内方に押し入れ、これと同時にこの係止部材の先端に
備えた係止爪をケースの開口部で閉じ合せてこの間に上
記係合体を挟み付け、併せて係止部材の上面に設けるハ
ート形の循環通路の係止部にケースに備える滑合突起
(ストッパー部材)を係合させて押入れ状態に拘束し、
上記係合体の抜け出しを阻止して、扉の開放を止めるも
のであり、これの開放時には扉を再度押込んでハート形
循環通路の係止部に係合する滑合突起を外して係止部材
の摺動を自由にし、これによって係止爪による挟持を解
放して扉の開放を自由にできるものにしてある。
このラッチは扉の押付けを繰り返すことでロックし、
またこれを解除することから扉に把手が不要となり表面
をフラットに仕上げられる利点があるが、係止部材を摺
動させ係止爪を開閉作動させて係合体を挟持することに
より閉塞状態を保つことから扉の背面に突き出るように
係合体を設ける必要があり、構造上この係合体を除くこ
とができない。
この押込み形ラッチ装置は摺動体の押出しによって開
放時には扉を前方に浮き出させることから浮き出しラッ
チとも呼ばれているが、上述したように係合体の突き出
しによって邪魔になる問題があった。
永久磁石を吸着体として扉を閉塞するラッチ装置は上
記係合体を挟持するものから扉に備える鉄片を吸着して
閉塞保持するもので、例えば実開昭60−120184号公報に
記載されるものがその一例として挙げることができる。
この吸着力を利用したラッチ装置は押込み型のラッチ
装置と同様の機構を備え、扉の押付けによって吸着する
と同時に、磁石を備えた作動体(摺動体)をケース内部
に押し入れて扉を閉じ合せ、次の押込みによって作動体
の押込み状態を解いて扉を浮き上がらせ、永久磁石から
の引き離しを容易にして開放できるようにしたものであ
る。
この吸着型のラッチ装置は扉に鉄片を備えるだけで係
合体の様な突き出し部材がないことから扉の表面に加え
て背面も平面に仕上げることがきる利点があり、使用部
所によっては係合体付きのラッチ装置に比較して遙かに
優れた効果を発揮するが、この吸着型のラッチ装置は作
動体がケースから浮き出しても実質的には扉の鉄片と吸
着体たる永久磁石が直接接触していることから、扉の開
放時には無理に鉄片を引き離してやらなければならない
ものとなっている。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、上述吸着型ラッチ装置において開放時に永
久磁石から扉に設ける鉄片を引き離してやらなければな
らないことに鑑み、これを解消する目的で研究開発され
たものである。
即ち、本発明は永久磁石の吸着力を利用することによ
って扉、蓋体側から係合体の如く突起物を除く一方、そ
れでいて開放時には従来の押込み型ラッチ装置と同様に
ラッチの保持力を完全に解除して全く自由な解放を許
し、吸着体からの引き離し操作を不要とした改良された
ラッチ装置を提供せんとするものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明の最も特徴とするところは、キャビネット等の
基体の開口部に装着され、開閉自由に蝶着される蓋体に
設ける鉄片を吸着して閉塞状態に拘束するラッチ装置に
おいて、基体の開口部に取付けるケースの開口部に永久
磁石からなる吸着体を備え、一方該ケースの内部に摺動
体を収めてこれの先端部から延設する押出片を上記吸着
体を避けてケースの開口部から出し入れ可能にし、常に
はケースと摺動体間に縮設する付勢バネで摺動体をケー
スの開口部方向に押出し上記押出片を外に突き出せさて
おき、蓋体の閉塞時にはこれに備える鉄片を上記押出片
に押付けて、前記付勢バネに抗して摺動体を押込みなが
ら押出片をケース内部に後退させ、上記鉄片を吸着体に
接面吸着させると同時に、ケース内部に備えるストッパ
ー部材の滑合爪を摺動体の一面に形成するハート形循環
通路の係合部に係合させて該摺動体の移動を拘束し蓋体
を閉塞状態に維持する一方、開放時には再度蓋体を押圧
して摺動体の循環通路の係止部に係止するストッパー部
材の滑合爪を外し、該摺動体の開口部方向への移動を許
して押出片を開口部から突出させ吸着体に吸着する鉄片
を引き離して蓋体の閉塞状態を解除するようにしたラッ
チ装置を提供することにある。
即ち、従来の吸着型ラッチ装置は前述したように永久
磁石製の吸着体をケース内に備えられる摺動体に直接取
付け、蓋体の閉塞時にはこの蓋体に備える鉄片を上記吸
着体に吸着させるのと併せてこの吸着体と共に摺動体を
ケース内部に押込み、蓋体を基体の開口部に密着させて
閉じ合せ、また開放時には蓋体の押付けで摺動体の拘束
を解き吸着体に鉄片を吸着させたまゝ浮き上らせて蓋体
の縁に指を掛けられるようにしたのに対して、本発明は
吸着体をケースの開口部に備えて摺動体とは独立させ、
蓋体の閉塞操作に伴う押付けで吸着体より先方に突き出
す押出片を出し入れ操作し、これによって蓋体に備える
鉄片を上記吸着体に接近させ、或は引き離して蓋体の開
閉を制御するようにしたことにある。
更に本発明装置を詳述すると、キャビネット等の基体
の開口部に装備され開閉自由に蝶着される蓋体に設ける
鉄片を吸着して閉塞状態に拘束するラッチ装置であっ
て、一端を開口させた筒形をなすケースと、該ケースの
開口部に出入方向に移動可能に設けられる吸着体と、ケ
ースの内部に摺動自由に収められて先端部に備える押出
片を前記吸着体を避けて前記ケースの開口部から出し入
れする摺動体と、前記ケースと前記摺動体との間に縮設
される付勢バネと、ケース内にあって滑合爪を前記摺動
体の一面に形成するハート形の循環通路に滑合させ前記
摺動体を拘束するストッパー部材とを有し、常には前記
付勢バネによって前記摺動体の押出片を前記ケースの開
口部の外に突出し、前記蓋体の閉塞時には鉄片により前
記押出片をケース内部に押し入れ該鉄片を前記吸着体に
常時吸着せしめると同時に、前記ストッパー部材の滑合
爪を前記循環通路の途中に設ける係止部に係合させて押
込み状態に拘束支持し、また開放時には前記蓋体の押付
けにより前記押出片を介して前記摺動体を一旦内部に押
入れ前記ストッパー部材の滑合爪を前記係止部から外し
て前記付勢バネにより前記摺動体の押出片を前記開口部
から突出させて前記鉄片を吸着体から離し前記蓋体の開
放を自由にするようにしたラッチ装置において、 前記ケースにはその開口部から前記付勢バネを最初に
挿入し、次に前記押圧片を避けた先端部に前記吸着体を
添わせた前記摺動体をケースの内部に向けて押込み、吸
着体の上下の面に突設する突起により開口部を拡張しな
がら無理に侵入させて該突起をケースの上下の面に形成
するスリットに係止滑合させることによって摺動体を摺
動自由に、また吸着体を前記スリットの長さを限度に摺
動自由に収めて保持し、且つ前記摺動体とケース後端の
壁との間に前記付勢バネを縮設保持する一方、ケース他
端の壁に形成する窓からケース内部に前記ストッパー部
材を挿入し、その基端側の係止突部をケース上面の凹部
に係合させると同時に、該基端部に設ける押圧片を前記
付勢バネの他端に、また腕の先端部に設ける滑合爪を前
記摺動体の上面に設ける循環通路に弾力的に滑合させ組
合てなることを特徴としたラッチ装置を提供することに
ある。
以下、本発明を図示する実施例について詳述し、その
特徴とするところを明らかにする。
[実施例] 図面第1図は本発明に係るラッチ装置の斜視図であ
り、第2図は構成部品を分解した上面側の斜視図、第3
図は同じく下面側から見た分解斜視図である。
図面において、1はキャビネット等の基体Cの開口部
に取付けられるケースであり、2はこのケースの開口部
3に取付けられる永久磁石製の吸着体、4はケースの内
部に出入方向に摺動自在に収められる摺動体で、5はこ
の摺動体とケースとの間に縮設して常時摺動体を開口部
方向に押圧する付勢バネである。
ケース1は略箱筒形に形成して一端に開口部3を形成
し、他端は壁6で塞ぎ開口部側から収めた摺動体4が抜
け出ないようにしてあり、吸着体2はブロック状に形成
して上記ケースの開口部に前方から嵌め入れ、上下両面
に突設する突起7をケースの上下両面に奥行き方向に沿
って縦長に形成するスリット8に滑合させて脱落しない
ようにしてある。この吸着体は上記突起7の滑合によっ
て左右に空間を残して開口部3の中央部に収まり、スリ
ット8の長さ分出入方向に移動が可能になっている。
一方、摺動体4は先端部に2つの押出片9,9を並行に
延設し、この押出片を上記吸着体2の両側面に沿って開
口部3から先方に突き出すようにしてあり、ここでは各
押出片の内面に突設する突条10を吸着体の側面部に形成
する溝11に滑合させてある。
この摺動体4は後方に開口する中空部12を有し、ケー
スの後方の壁6から延設するガイド棒13を受け入れ、こ
のガイド棒に巻成するコイル状の付勢バネ5を収めるよ
うにしてある。その一方、摺動体4の上面には後述する
ストッパー部材14の滑合爪15を受けて上記付勢バネによ
って前方に押圧される摺動体の摺動を規制するハート形
をなす循環通路16が形成してある。
ストッパー部材14は腕14aと押圧片14bを略L字形に組
合せて構成してあり、腕14aの先端の下面に前記滑合爪1
5を備えている。このストッパー部材はケース1の後部
に開設する窓17から挿入し、腕の基端部上面に突設する
係止突部18をケースの上面に開設する凹部19に滑合させ
て収められるようにしてあり、この収めた状態において
押圧片14bの前面を前記付勢バネ5の後端に当接(第11,
12図参照)させて腕14aの先端を摺動体の上面に押し当
て、滑合爪15を循環通路16に滑合させてある。
さて、本発明のラッチ装置は上記の構成部材からな
り、先ずケース1に対して付勢バネ5を開口部3を通し
て挿入し、前記ガイド棒13に嵌つけ、次に摺動体4を上
記付勢バネ5を圧縮しながら嵌め入れ、その後押出片9,
9の間に挟み込むようにして吸着体2を添わせ、そのま
ゝこの吸着体を開口部3に押し入れる。
開口部3に吸着体2を押し入れると、その上下両面に
設ける突起7が開口部3の上下面を一旦押し広げること
になり、そのまゝ押し込むと、この突起7がスリット8
に滑合することになる。
この様にして吸着体2を取付けると、付勢バネ5で付
勢された摺動体4は開口部側に押圧され先端の押出片9,
9をこの吸着体の側方を通して開口部の外に突き出すこ
とになる。そうしたのちケースの後部の窓17からストッ
パー部材14を差し入れ、その係止突起18を凹部19に滑合
させ、同時に押圧片14bを付勢バネ5の後端に当接させ
ると腕14aの滑合爪15が弾力的に循環通路16に滑合する
ことになる。
第4図乃至第7図は上述の如くして組立られた本発明
ラッチ装置の作動状態を説明する図面で、第4図は装置
の正面図、第5〜7図はキャビネット等の基体Cに取付
けられ、これに蝶着される蓋体Aの開閉操作に伴って作
動する関係を示した一部断面とした拡大平面図である。
前述した如く組立られたラッチ装置は常態にある場合
第5図に示した様に押出片9,9を開口部3の外に突き出
した状態にあり、このときストッパー部材14の滑合爪15
はハート形循環通路16の後部に位置する。尚、ここで上
記循環通路16につき図面に従って説明すると、この循環
通路は略ハート形にした一方通行路で、始発端の位置a
から矢符に従って底面を上り勾配に形成し、その先端部
に落ち込む段差bを設け、次に奥の壁cで向きを変えて
再び上り勾配にしたのち第2の段差dを設けて係止部e
に達するようにしてある。そして次に再び上り勾配に形
成して第3の段差fに導くと共に、この段差から奥の壁
gを経て前記始発端の位置aに到る緩い上り勾配に形成
して最終の段差hに導くようにしてある。
常態にあるラッチ装置は押出片9を前方に突き出し、
ストッパー部材の滑合爪15を循環通路の位置aに滑合さ
せることになり(第5図)、この状態において蓋体Aの
閉塞に伴わせてこの蓋体裏面に備える鉄片Bを装置の前
面に押し当てると、この押し当てで押出片9はバネ5を
圧縮させてケース内部に後退し鉄片Bを開口部3に備え
た吸着体2の位置まで接近させることになる(第6
図)。
この接近で鉄片Bは吸着体2に直接接面し吸着される
と同時に、押込まれた摺動体は通路16に滑合させた滑合
爪15を段差bを越えた奥の壁cに当接させ、押込みによ
る後退をこの位置で止めることになる。ここで蓋体Aの
押し付けを解くと付勢バネの作用で摺動体4は前進し通
路に滑合する滑合爪15を係止部eに移動させ、ここに係
合させて摺動体の移動を拘束することになる(第7
図)。
この摺動体4の戻りは僅かであり、この戻りに伴って
スリット8を案内にして一旦ケース内に押込まれた吸着
体2は鉄片Bに吸着したまゝスリット8の長さを限度に
引き出され、引き続きこの鉄片Bを吸着して蓋体の開放
を拘束することになる。換言すれば、上記吸着体はスリ
ットを案内にして出入方向に移動することにより蓋体の
閉塞操作によって鉄片が押付けられたのち前記循環通路
の係止部eにストッパー部材の滑合爪15が係止するまで
の間この鉄片を吸着するものであり、更にはこの移動に
よって閉塞操作を衝撃を吸収するのと同時に確実な拘束
状態を確保することになるのである。
この様にして蓋体を吸着し閉塞したラッチ装置は次に
蓋体を押圧して鉄片Bで摺動体の押出片9をケース内に
押込むと、循環通路16に滑合したストッパー部材14の滑
合爪15が上り勾配に従って奥の壁gへと移動し、これに
衝突する。この衝突によって摺動体の押込み移動が止ま
ったところで蓋体Aから手を離すと、付勢バネ5の押出
しで摺動体4は開口部3方向に移動し、このとき滑合爪
15は斜面を滑って摺動体の移動を許し、自らは段差hを
越えて始発端の位置aに戻り再び押出片9を開口部3か
ら外に突き出すことになる。従って、上記吸着体2に接
面し吸着された鉄片Bはこの押出しで強制的に引き離さ
れることになり、蓋体はラッチ装置から解放されて自由
に開放されることになる。
この蓋体の開閉操作に当たってケース1に対して出入
方向に摺動する摺動体4のハート形の循環通路16に滑合
爪15を滑合させたストッパー部材14は上記循環通路16の
移動に伴ってこれに滑合する上記滑合爪15を係止突部18
を支点に揺動させることによって左右に無理なく移動さ
せることができる。そして同時に、このストッパー部材
は循環通路16の底部に沿って上り勾配と段差の繰り返し
によって形成される凹凸を同じく係止突部18を支点に揺
動させ、これを付勢バネ5によって吸収する構造として
いることによって円滑な作動が得られ、また安定した制
御が得られるものとなっている。ことに、循環通路16に
滑合されるストッパー部材14の滑合爪15は常にこの底部
に設ける上り勾配と段差を正確に読み取らないと誤動作
を起こすことになるが、前記付勢バネ5によって安定的
に付勢され凹凸に追随する構造になっているため正確な
誘導が実現するものとなっている。
第13図の(A)〜(F)図は上述した蓋体の開閉操
作、特に開閉操作に伴う蓋体の鉄片Bと押出片9の関
係、及び吸着体2との関係を示したもので、(A)図は
常態時に押出片9が前方に突き出す姿を(B)図は蓋体
の押付けで押出片と吸着体が共にケースの開口部内に退
入した姿を、(C)図は押付けを解除したことによって
吸着体2がスリット8に沿って引き出され鉄片Bを吸着
して蓋体を閉塞状態に拘束する姿を、(D)図は蓋体を
開放するため再度押圧した姿を、(E)図そして(F)
図はこの押圧のあと蓋体に対する押圧を解除することに
よって押出片9の押出し作用で鉄片Bが吸着体2から引
き離される姿を示している。
尚、本実施例においてケース1には側壁部に一対の弾
性を付与した係止片20を設け、基体Cの開口部に取付け
る際この開口部の縁板に開設する透孔21に押し入れるこ
とで上記係止片20を掛止め、その取付けができるように
してある。
[発明の効果] 以上実施例につき説明したように、本発明装置によれ
ば、蓋体の押付け操作の繰り返しにより閉塞状態と解放
状態に交互に切り換えられると共に、閉塞時には蓋体に
設ける鉄片を直接吸着体に吸着させて開放を拘束する一
方、開放時には押出片の押出しで吸着体から鉄片を強制
的に引き離し磁石の吸着力から解放することから全く抵
抗なく開放することができるものとなっており、従って
従来のこの種永久磁石を用いたラッチ装置のような開放
時の蓋体の引き剥しが不要であり、極めて有利である。
そして本発明によれば、前記構成から明らかなように
筒形をなすケースを中心にしてその開口部並びに後端の
窓から全ての部品、即ちバネ,摺動体,吸着体とストッ
パー部材を押し入れることで部品相互を関連付けて組立
て完成できることから多くの部品数からなるにもかゝわ
らず容易に、且つ確実に製造することができる利点があ
る。ことにこの種ラッチ装置は使用部所の関係から小型
であることが求められ、その結果個々の部品相互の関係
を保ちながら組合せることが作業上困難を伴うものとな
っていたが、上述したところから明らかなように本発明
はこれを有効に解決するものとなっている。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るラッチ装置の一実施例を示したもの
で、第1図は斜視図、第2図は分解斜視図、第3図は第
2図の裏返しに見た分解斜視図、第4図は正面図、第5
図は常態時における横断平面図、第6図は閉塞操作に伴
って押出片ともども吸着体をケース内部に押入れた状態
の横断平面図、第7図は閉塞状態における横断平面図、
第8図はケースの横断平面図、第9図はストッパー部材
の平面図、第10図は上面の側面図、第11図は閉塞直前の
常態における縦断側面図、第12図は閉塞時における縦断
側面図、第13図(A)〜(F)図は開閉操作に伴う作動
説明図である。 1……ケース、2……吸着体 3……開口部、4……摺動体 5……付勢バネ、7……突起 8……スリット、9……押出片 14……ストッパー部材、14a……腕 14b……押圧片、15……滑合爪 16……循環通路、A……蓋体 B……鉄片

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャビネット等の基体の開口部に装備され
    開閉自由に蝶着される蓋体に設ける鉄片を吸着して閉塞
    状態に拘束するラッチ装置であって、一端を開口させた
    筒形をなすケース(1)と、該ケースの開口部(3)に
    出入方向に移動可能に設けられる吸着体(2)と、ケー
    スの内部に摺動自由に収められた先端部に備える押出片
    (9,9)を前記吸着体(2)を避けて前記ケースの開口
    部(3)から出し入れする摺動体(4)と、前記ケース
    と前記摺動体との間に縮設される付勢バネ(5)と、ケ
    ース内にあって滑合爪(15)を前記摺動体の一面に形成
    するハート形の循環通路(16)に滑合させ前記摺動体を
    拘束するストッパー部材(14)とを有し、常には前記付
    勢バネ(5)によって前記摺動体の押出片(9,9)を前
    記ケースの開口部(3)の外に突出し、前記蓋体の閉塞
    時には鉄片により前記押出片(9,9)をケース内部に押
    し入れ該鉄片を前記吸着体(2)に常時吸着せしめると
    同時に、前記ストッパー部材の滑合爪(15)を前記循環
    通路(16)の途中に設ける係止部(e)に係合させて押
    込み状態に拘束支持し、また開放時には前記蓋体の押付
    けにより前記押出片(9,9)を介して前記摺動体(4)
    を一旦内部に押入れ前記ストッパー部材の滑合爪(15)
    を前記係止部(e)から外して前記付勢バネ(5)によ
    り前記摺動体の押出片を前記開口部(3)から突出させ
    て前記鉄片を吸着体(2)から離し前記蓋体の開放を自
    由にするようにしたラッチ装置において、 前記ケース(1)にはその開口部(3)から前記付勢バ
    ネ(5)を最初に挿入し、次に前記押圧片(9,9)を避
    けた先端部に前記吸着体(2)を添わせた前記摺動体
    (4)をケース(1)の内部に向けて押込み、吸着体
    (2)の上下の面に突設する突起(7,7)により開口部
    (3)を拡張しながら無理に侵入させて該突起をケース
    (1)の上下の面に形成するスリット(8,8)に係止滑
    合させることによって摺動体(4)を摺動自由に、また
    吸着体(2)を前記スリット(8,8)の長さを限度に摺
    動自由に収めて保持し、且つ前記摺動体(4)とケース
    後端の壁(6)との間に前記付勢バネ(5)を縮設保持
    する一方、ケース他端の壁(6)に形成する窓(17)か
    らケース(1)内部に前記ストッパー部材(14)を挿入
    し、その基端側の係止突部(18)をケース(1)上面の
    凹部(19)に係合させると同時に、該基端部に設ける押
    圧片(14b)を前記付勢バネ(5)の他端に、また腕(1
    4a)の先端部に設ける滑合爪(15)を前記摺動体(4)
    の上面に設ける循環通路(16)に弾力的に滑合させ組立
    てなることを特徴としたラッチ装置。
JP1091746A 1989-04-13 1989-04-13 ラッチ装置 Expired - Fee Related JP3002829B2 (ja)

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