JP3002182U

JP3002182U - 手押し台車

Info

Publication number: JP3002182U
Application number: JP1994000665U
Authority: JP
Inventors: 衛雄島
Original assignee: Yuei Caster Co Ltd
Current assignee: Yuei Caster Co Ltd
Priority date: 1994-01-18
Filing date: 1994-01-18
Publication date: 1994-09-20
Anticipated expiration: 2000-01-18

Abstract

(57)【要約】【目的】搬送中の荷物が落下する問題を防止し得る手
押し台車を提供する。【構成】キャスタ３が設けられた積載台２に把持用の
ハンドル４が取り付けられた手押し台車１またはハンド
ルを省いた簡易手押し台車を構成する場合において、前
記積載台２の周縁２ｂに紐状部材６引っ掛け用のフック
５を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、荷物運搬用の手押し台車に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

荷物を運搬するための運搬車として、各種の荷物を積載して運ぶことができるものに、図３に示すような手押し台車が利用されている。この手押し台車１０は、荷物を載せる積載台２に、４個のキャスタ３が設けられ、一端に把持用ハンドル４が取り付けられている。この手押し台車１０を使用する場合は、積載台２に荷物を載せてから把持用ハンドル４を把持して押すことにより、キャスタ３の回転で目的の場所に移動させることができるものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、この種の手押し台車１０は、荷物を積載台２に積み上げるのみで固定する手段がないことから、搬送中に荷物が落下する問題があった。特に、荷物が不定形であると落下し易いのは勿論であるが、箱形のように定形で落下し難いものであっても、搬送途中で振動が加えられると落下する不具合があった。

【０００４】また、このように荷物が落下すると、再び積み直さねばならないので、作業効率を低下させる問題も残されていた。本考案は、上記課題に鑑みてなされたもので、搬送中の荷物が落下する問題を防止し得る手押し台車を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案の手押し台車は、キャスタが設けられた積載台に、把持用のハンドルが取り付けられた手押し台車またはハンドルを省いた簡易手押し台車において、前記積載台の周縁に紐状部材引っ掛け用のフックを設けたことを特徴とする。

【０００６】また、本考案の手押し台車は、キャスタが設けられた積載台に、逆Ｕ字状の把持用ハンドルが立設された手押し台車において、前記積載台の周縁および把持用ハンドルに紐状部材引っ掛け用のフックを設けたことを特徴とする。また、上記構成において、フックが積載台の下面周縁に設けられてなることを特徴とする。また、フックが把持用ハンドルの内向き部分に向き合って設けられてなることを特徴とする。

【０００７】

【作用】

この考案の手押し台車は、積載台の周縁に紐状部材引っ掛け用のフックを設ける構成としたので、積載台に荷物を積載してから、積載台の周縁に設けたフックに紐状部材を引っ掛けて荷物を緊縛すると、荷物が積載台に固定され、搬送中に落下する問題が回避される。

【０００８】また、この考案の手押し台車は、積載台の周縁および逆Ｕ字状の把持用ハンドルに紐状部材引っ掛け用のフックを設ける構成としたので、積載台に荷物を積載してから、積載台の周縁と把持用ハンドルとに設けたフックに紐状部材を引っ掛けて荷物を緊縛すると、荷物が積載台により確実に固定され、搬送中に落下する問題が回避される。

【０００９】また、上記手押し台車において、フックを積載台の下面周縁に設けているから、このフックが突起物として積載台の周縁より外方に向けて突出せず、障害物となることはない。また、上記手押し台車において、フックを把持用ハンドルの内向き部分に向き合って設けているから、このフックが突起物としてハンドルより外方に向けて突出せず、障害物となることはない。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の一実施例について、図を参照しながら説明する。図１、２は本実施例に係る手押し台車の斜視図である。図１は把持用ハンドルを有する場合で、図２は把持用ハンドルを省いた場合である。

【００１１】この手押し台車１は、積載台２および把持用のハンドル４に、バンド６引っ掛け用のフック５を多数個設けた構成となっている。積載台２は、矩形状に形成されており、下面のコーナ部分にローラと保持具とからなるキャスタ３を取り付けている。また、ハンドル４は逆Ｕ字状で、脚部４ａが積載台２の上面における一端側２ａに固定され、積載台２に対し垂直に立設されている。

【００１２】フック５は、軸部に頭部を一体化したもので、紐状部材としてバンド６を引っ掛けても、容易には外れない形状となっている。このフック５は、積載台２の一端側２ａを除く下面周縁２ｂに適当な間隔をあけて各２個が下向きに突設されている。また、ハンドル４の上部側における内向き部分４ｂに、２個が向き合って突設されている。

【００１３】しかして、上記手押し台車１は、図３に示すように、積載台２に荷物７を積載してから、積載台２およびハンドル４に設けたフック５にバンド６を引っ掛けて荷物７を緊縛する。このとき、フック５がハンドル４より外方に向けて突出していないから、荷物７を積むときに障害となることはない。

【００１４】また、フック５を多数個設けているので、荷物７の上からバンド６を縦横にかけわたして縛り着けることができ、荷物７を積載台２に確実に固定させることが可能となる。よって、搬送中に手押し台車１が振動しても、荷物７が積載台２から落下する問題が回避される。

【００１５】さらに、フック５を積載台２の下面周縁２ｂに設けており、外方に向けて突出せず障害物となることはないから、手押し台車１の移動中に周囲の物に衝突する問題は生じない。従って、荷物７の積み降ろしや搬送をスムーズに行うことができる。なお、上記実施例においては、フック５を軸状としたが、Ｊ字状としてもよく、積載台２およびハンドル４に多数個を設けてもよい。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の手押し台車は、積載台に荷物を積載して周縁に設けたフックに紐状部材を引っ掛けると、荷物が積載台に固定されるため、搬送中に落下する問題が回避されて、積み直し等の面倒がなくなり、荷物の搬送効率が高められる効果がある。

【００１７】また、本考案の手押し台車は、積載台に荷物を積載して積載台の周縁と逆Ｕ字状の把持用ハンドルとに設けたフックに紐状部材を引っ掛けると、荷物が多方向から緊縛されるため、積載台に対してより確実に固定される利点がある。

【００１８】また、上記手押し台車において、フックを積載台の下面周縁に設け、積載台の周縁から突出しないようにしたので、移動中にフックが何かの物体に衝突する不具合が回避される。また、上記手押し台車において、フックを把持用ハンドルの内向き部分に向き合って設け、このハンドルより外方に向けて突出しないようにしたので、荷物の積み降ろし時や搬送中にフックが障害となる問題が防止される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す手押し台車の斜視図で
ある。

【図２】本考案の他の実施例を示す手押し台車の斜視図
である。

【図３】図１の手押し台車に荷物を積載した状態を示す
説明図である。

【図４】従来の手押し台車を示す斜視図である。

【符号の説明】

１手押し台車２積載台４ハンドル５フック

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】キャスタが設けられた積載台に把持用の
ハンドルが取り付けられた手押し台車またはハンドルを
省いた簡易手押し台車において、前記積載台の周縁に紐状部材引っ掛け用のフックを設け
たことを特徴とする手押し台車。
【請求項２】キャスタが設けられた積載台に、逆Ｕ字
状の把持用ハンドルが立設された手押し台車において、前記積載台の周縁および把持用ハンドルに紐状部材引っ
掛け用のフックを設けたことを特徴とする手押し台車。
【請求項３】フックが積載台の下面周縁に設けられて
なることを特徴とする請求項１項または２項記載の手押
し台車。
【請求項４】フックが把持用ハンドルの内向き部分に
向き合って設けられてなることを特徴とする請求項２項
または３項記載の手押し台車。