JP3002117U - ビル用ルーバー及び取付構造 - Google Patents

ビル用ルーバー及び取付構造

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JP3002117U
JP3002117U JP1994002347U JP234794U JP3002117U JP 3002117 U JP3002117 U JP 3002117U JP 1994002347 U JP1994002347 U JP 1994002347U JP 234794 U JP234794 U JP 234794U JP 3002117 U JP3002117 U JP 3002117U
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plate
louver
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corrugated plate
synthetic resin
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JP1994002347U
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Inventor
信司 鴨下
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銅金株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で製造費が安価であり、しかも騒
音を発生しない配色自在なビル用ルーバーを提供する。 【構成】 長手方向に沿った両端部に折曲部24を形成
した細長い板状部材21と、前記折曲部24を介して板
状部材21の裏側に取り付けた波板22と、前記板状部
材21と波板22が包囲する空所23内に注入され、且
つ、発泡・硬化して空所23内に充満している合成樹脂
製の多孔物質とを備え、前記波板22は、その谷の部分
25が前記板状部材の折曲部24に結合されており、前
記波板の山の部分27にねじ30が突設されていること
を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主として高層ビル等の屋上に設置されるビル用ルーバー、特に、構 造が簡単で製作費が安価なビル用ルーバー及びルーバーを構造物に取り付ける際 の取付位置の調整が容易なビル用ルーバーの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8ないし図9に示すように、高層ビル1等の屋上に多数のルーバー2を階段 状に配設し、屋上に設置した大型の空調機器3a,3b,3c(図7に仮想線で 示す)等を隠蔽すると共に、ルーバー全体を建物に適合したスマートな屋根状に 形成して建物の美観を高めるようにしたビル用ルーバーと呼ばれるものがある。
【0003】 このルーバー2は図10及び図11に示すように、細長い中空構造の本体4と 、この本体4の裏側に一体に形成した2条の横溝5,5等によって構成されてお り、この本体4と横溝5,5はアルミニウム製の押出型材でつくられている。
【0004】 そして、このルーバー2は次に述べる取付部材6を介して屋上に設けた垂木状 の構造物7に取り付けられている。 取付部材6は台形に近い形状をした板状部8と、この板状部8の前端及び下端 に形成した前側のフランジ部9及び下側のフランジ部10等によって構成されて おり、前記前側のフランジ部9は前側のボルト・ナット12,12を介してルー バー2の裏側に、また下側のフランジ部10は下側のボルト・ナット13を介し て構造物7の上面に取り付けられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、前記のルーバー及びルーバーの取付構造には次に述べるような問題点 があった。 (1)ルーバー2に風が当たると、本体4が振動して共鳴音を発生し、建物の周 辺が騒音に包まれる。 (2)ルーバーはアルミニウム製の押出型材でつくられるので、ルーバーの製造 コストが高価である。 (3)ルーバーの配色はアルミ地金の色に限定されるので、配色を選択して、色 彩的なデザインを展開することができない。
【0006】 (4)ルーバー2を構造物7に取り付ける際、ルーバー2の前後方向の位置調整 は、下側のボルト・ナット13と下側のフランジ部10のボルト孔14との間隙 を変化させ、またルーバー2の上下方向の位置調整は、主として前側のボルト・ ナット12,12と前側のフランジ部9のボルト孔15,15との間隙を変化さ せて行うが、前後方向の位置を調整するため、下側のボルト・ナット13とその ボルト孔14との間隔を変化させると、上下方向の調整に影響を及ぼすので、調 整の手順としては、先ず、前後方向の調整を行ったのち、上下方向の調整を行わ ねばならず、2段階に分けて調整を行うので、調整作業に無駄な時間を消費する 。
【0007】 本考案は前述の問題点に鑑み、構造が簡単で製造費が安価であり、しかも騒音 を発生しない配色自在なビル用ルーバーを提供することを第1の課題とし、更に ルーバーの取付位置の調整を容易に行い得るビル用ルーバーの取付構造を提供す ることを第2の課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するため、本考案では次の請求項からなる4通りの手段を構 成した。 (請求項1) 長手方向に沿った両端部に折曲部を形成した細長い板状部材と 、前記折曲部を介して板状部材の裏側に取り付けた波板と、前記板状部材と波板 が包囲する空所内に注入され、且つ、発泡・硬化して空所内に充満している合成 樹脂製の多孔物質とを備え、前記波板は、その谷の部分が前記板状部材の折曲部 に結合されており、前記波板の山の部分に取付手段が突設されていることを特徴 とするビル用ルーバー。 (請求項2) 板状部材が合成樹脂又は金属材料でつくられている請求項1に 記載のビル用ルーバー。 (請求項3) 合成樹脂製の多孔物質が硬質ウレタンフォームである請求項1 又は2に記載のビル用ルーバー。 (請求項4) 多数のルーバーを建物の屋上に階段状に配設し、屋上に設置し た機器類を隠蔽するようにしたビル用ルーバーの取付構造において、ルーバーの 裏側に一定間隔で取り付けた中間部材と、前記中間部材と構造物の間に介在して 中間部材を構造物に固定する取付部材とを備え、前記中間部材はルーバーに直交 する板状部を、また前記取付部材は前記板状部に密接した状態で鉛直面内に延び る板状部を有しており、各板状部は相互に直角に交差する長穴を有していて、前 記長穴を同時に貫通する締付ボルトによって一体に連結されていることを特徴と するルーバーの取付構造。
【0009】
【作用】
(1)板状部材と波板を結合して発泡性の合成樹脂を注入すればよいので、構造 が簡単であり、製造コストが安価である。
【0010】 (2)板状部材として合成樹脂材又はカラー鉄板を使用すれば、配色を自由に選 択することが可能になり、更に銅板、ステンレス板、アルミ板等を使用すれば、 使用した金属固有の配色を得ることができる。 (3)本ルーバーは、従来のごとき中空構造でないので、風が当たっても共鳴音 を発生するおそれがなく、従来に比べて音響的な環境が改善される。
【0011】 (4)ルーバーの取付位置の前後方向及び上下方向の調整は、相互に直交する2 つの長穴の相対位置を変化させることによって行われるが、この際、前後方向の 調整と上下方向の調整が相互に干渉しないので、従来のように2回に分けて調整 を行う必要がなく、調整作業が容易である。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1ないし図3は、本考案 の第1の実施例を示すもので、この実施例におけるルーバー20の主要部は、細 長い板状部材21と、この板状部材21の裏側に取り付けた波板22と、前記板 状部材21と波板22が包囲する空所23に充満した合成樹脂製の多孔物質等に よって構成されており、この多孔物質としては、液状の原料を前記空所23内に 注入し、発泡・硬化させた硬質ウレタンフォーム又はフエノール樹脂等を使用す ると、軽量で強固なルーバーが得られるので好都合である。
【0013】 板状部材21の上下端部は裏側に折り曲げられてコの字形断面の折曲部24, 24を形成しており、この折曲部24,24に波板22の谷の部分25,25が ねじ26によって結合されている。
【0014】 波板22は2つの山を有しており、各山27,27の内側には、波板の長さ方 向に一定の間隔をおいて座金28,28が配置されており、各座金28と波板の 山の部分27をボルト29が波板22の内方から外方に向かって貫通しており、 このボルトのねじ部30が波板22の外側に突出している。
【0015】 尚、前記の各座金28、ボルト29及びねじ26は多孔物質の内部に埋め込ま れて強固に保持されている。
【0016】 次に、ルーバーの取付構造について説明する。この取付構造の主要部は、ルー バー2の裏側に一定間隔で取り付けた中間部材32と、この中間部材32と垂木 状の構造物33との間に介在して中間部材32を構造物33に固定する取付部材 34等によって構成されている。
【0017】 中間部材32はルーバーの裏側に突出したねじ部30,30に連結されるフラ ンジ部35と、このフランジ部35と一体に形成した板状部36等によって構成 されており、この板状部36の上下方向に離間した2個所には、水平方向に延び る2個の長穴37a,37bが穿孔されている。
【0018】 取付部材34は構造物33にボルト・ナット38を介して固定されるフランジ 部39と、このフランジ部39と一体に形成されて鉛直面内に位置する板状部4 0等によって構成されており、前記板状部40には、前記長穴37a,37bに 対して直角に交差した状態で鉛直方向に延びる2個の長穴42a,42bが穿孔 されている。
【0019】 そして、上下部の締付ボルト43a,43bが、上部の長穴37a,42a及 び下部の長穴37b,42bを同時に貫通して板状部36,40を一体に締め付 けている。
【0020】 ここで、ルーバーの取付要領及び取付位置の調整要領について図3を参照して 説明すると、先ず、取付部材34を構造物33に固定し、次に、中間部材32を 取り付けたルーバー2を作業員(図示せず)が取付部材34の上方から吊り下ろ し、各長穴37a,42a及び37b,42bが相互に交差したときに、上下部 の締付ボルト43a,43bを長穴37a,42a及び37b,42bの中に挿 入し、仮り締めする。
【0021】 次に、ルーバー2が所定位置にくるようにルーバー2を移動させたのち、上下 部の締付ボルト43a,43bを締め付けて中間部材32と取付部材34を一体 に固定する。 この際、上下部の締付ボルト43a,43bが長穴42a,42bの中を移動 することによって、上下方向の位置の調整が行われ、また、これと並行して長穴 37a,37bの中を移動することによって、水平方向の位置の調整が行われる 。 従って、従来のように2回に分けて調整を行う必要がなく、調整作業を容易に 行うことができる。
【0022】 本考案の第2の実施例を図4に示す。この例は山の数が2個の波板を使用する 代わりに、山の数が3個ある波板22aを使用したもので、これ以外は第1の実 施例と変わるところはない。
【0023】 長穴の変形を図5に示す。この変形は、中間部材32の長穴37a,37bを 鉛直方向に、また取付部材34の長穴42a,42bを水平方向に穿孔したもの で、これ以外は第1又は第2の実施例と変わるところはない。
【0024】 図6及び図7に本考案のルーパーとほぼ同じ構成を有するパネル44を建物の 外壁に利用した例を示す、この例では、建物の鉄骨45にアングル46を固着し 、このアングル46にパネル背面側のねじ26を留め付けるようにしたもので、 パネル44を構成する波板22bは、波板の山27が鉛直方向を向くように鉄骨 45に取り付けられる。 尚、このパネル44は建物の屋根材としても利用することができる。
【0025】 尚、本考案は前述の実施例にのみ限定されるものではなく、例えば、板状部材 の材料は、合成樹脂を使用する代わりに、カラー鉄板、銅板、ステンレス板、ア ルミニウム板等を使用して、所望の配色を得るようにしてもよい。
【0026】
【考案の効果】
以上に述べたように本考案は次の優れた効果を発揮する。 (1)板状部材と波板を結合して発泡性の合成樹脂を注入すればよいので、構造 が簡単であり、製造コストが安価である。
【0027】 (2)板状部材として合成樹脂材又はカラー鉄板を使用すれば、配色を自由に選 択することが可能になり、更に銅板、ステンレス板、アルミ板等を使用すれば、 使用した金属固有の配色を得ることができる。 (3)本ルーバーは、従来のごとき中空構造でないので、風が当たっても共鳴音 を発生するおそれがなく、従来に比べて音響的な環境が改善される。
【0028】 (4)ルーバーの取付位置の前後方向及び上下方向の調整は、相互に直交する2 つの長穴の相対位置を変化させることによって行われ、この際、前後方向の調整 と上下方向の調整が相互に干渉しないので、従来のように2回に分けて調整を行 う必要がなくなり、調整作業が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例を示す切断側面図であ
る。
【図2】図1におけるII−II方向からの矢視図であ
る。
【図3】図1に示すルーバーの取付要領の説明図であ
る。
【図4】本考案の第2の実施例の部分を示す切断側面図
である。
【図5】長孔の変形を示す側面図である。
【図6】本考案のルーバーとほぼ同じ構成を有するパネ
ルを建物の外壁に利用した例を示す側面図である。
【図7】図6におけるVII−VII方向からの矢視図
(平面図)である。
【図8】ビル用ルーバーを設置した高層ビルの外観図で
ある。
【図9】図8に示すルーバーのIX−IX方向からの矢
視図である。
【図10】図8におけるX部の拡大切断図である。
【図11】従来のルーバーの切断側面図である。
【符号の説明】
20……ルーバー 21……板状部材 22,22a……波板 23……空所 24……折曲部 25……谷の部分 26……ねじ 27……山の部分 32……中間部材 33……構造物 34……取付部材 36,40……板状部 37a,37b,42a,42b……長穴 43a,43b……締付ボルト

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に沿った両端部に折曲部を形成
    した細長い板状部材と、前記折曲部を介して板状部材の
    裏側に取り付けた波板と、前記板状部材と波板が包囲す
    る空所内に注入され、且つ、発泡・硬化して空所内に充
    満している合成樹脂製の多孔物質とを備え、 前記波板は、その谷の部分が前記板状部材の折曲部に結
    合されており、前記波板の山の部分に取付手段が突設さ
    れていることを特徴とするビル用ルーバー。
  2. 【請求項2】 板状部材が合成樹脂又は金属材料でつく
    られている請求項1に記載のビル用ルーバー。
  3. 【請求項3】 合成樹脂製の多孔物質が硬質ウレタンフ
    ォームである請求項1又は2に記載のビル用ルーバー。
  4. 【請求項4】 多数のルーバーを建物の屋上に階段状に
    配設し、屋上に設置した機器類を隠蔽するようにしたビ
    ル用ルーバーの取付構造において、 ルーバーの裏側に一定間隔で取り付けた中間部材と、前
    記中間部材と構造物の間に介在して中間部材を構造物に
    固定する取付部材とを備え、 前記中間部材はルーバーに直交する板状部を、また前記
    取付部材は前記板状部に密接した状態で鉛直面内に延び
    る板状部を有しており、 各板状部は相互に直角に交差する長穴を有していて、前
    記長穴を同時に貫通する締付ボルトによって一体に連結
    されていることを特徴とするルーバーの取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05331969A (ja) * 1992-05-29 1993-12-14 Nippon Steel Corp コンクリート鉄筋および鉄筋籠

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