JP3001698B2 - バスマット - Google Patents
バスマットInfo
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Description
り詳しくは本発明は、吸収した水の濡れ戻りが少なく、
水滴拭き取り性に優れたバスマットに関する。
脱衣場の外観を損なわないことが主な目的となり、家具
やインテリア用品等と同様に、その色、柄、高級感を遡
求したものが中心となって製造されている。このため構
造的には毛足の長いカットパイルものが中心となり、糸
の太さも、5千デニールから1万デニールとかなり太い
ものが使用されているが、一方、このような構造の従来
型バスマットは、吸水性が低く、水の濡れ戻りが大きい
という問題点がある。たとえば、一般家庭で家族4人が
入浴し、バスマットを使用した場合、大抵4人目の人は
入浴前からすでに濡れを感じるという経験をする。これ
は、バスマットそのものの吸水能力が不足しているとい
うだけでなく、水の移行や伝播性が悪いためマット表面
に水が溜まるといった理由も考えられる。又、従来のバ
スマットは、その高級な外観のせいで、洗濯などの取り
扱いが難しく、このような取り扱いによる外観品位の低
下がはげしい。さらに、従来のバスマットは、水の乾燥
性が悪く、濡れ戻り感をいつまでも持続する。たとえ
ば、入浴しバスマットを使用した日の翌朝でも、バスマ
ットが濡れており、知らずに踏んで、不快な思いをする
ことは、多々経験する。
の吸収が良く、濡れ戻り感が少なく、洗濯による外観品
位の変化が少なく、水の乾燥性が良い浴用足拭きマット
すなわちバスマットを提供することにある。
の構造と機能について種々の検討を加えてきた結果、そ
れらの原理を明らかにし、本発明を完成するに至った。
バスマットは一般に地組織部とパイル部によって構成さ
れた3次元構造物である。したがってパイル部に接した
水がパイル部中の繊維軸方向に沿って地組織部に達する
筈であり、したがってパイルの存在によって水が地組織
に移行しやすく、且つ移行した水が地組織部中に保水し
得る構造であるといえる。しかしながら従来公知のガス
マットでは外観の美的化の追求に追われ、バスマットの
有する前述の機能を活かすべく工夫がなされていない。
すなわち実際の市販バスマットは、高級感の追求によ
り、パイルの特徴として、カットパイル状で糸が太く長
いものが多く、実際の使用に際しては、パイル倒れが生
じて、上述の吸水のメカニズムが円滑に行なわれない。
又、このような構造のため洗濯によるピリングや糸脱落
も多く、濡れた後の乾燥性も悪い。
する構造と機能の原理を見出し、従来のバスマットの有
する欠点を解決するような織物の構造を検討し、本発明
を到達した。本発明によるバスマットは、両面ループパ
イル布帛で、表面のパイル素材に疎水性繊維、裏面のパ
イル素材に吸水性繊維を用い、両面のパイル糸の太さが
800デニール以上1200デニール以下でかつ、両面
のパイル糸の密度が1平方インチあたり180コ以上3
40コ以下でかつ、両面のパイル高さが2mm以上6mm以
下であることを特徴とする。すなわち本発明では、水滴
の移行を円滑に行いうる、素材のくみあわせ、及び形成
されるパイルの形状を種々の検討の上前述の範囲を定め
た。
布帛であるが、これは織物、編物のいずれでも良く、又
地組織部は、一枚でも2枚でもいずれでもよい。本発明
品のパイル素材は、一方の片面が疎水性繊維、もう一方
の片面が吸水性繊維を使用するものであるが、これは疎
水性繊維部で付着した水をその繊維表面を通って吸水性
繊維部に移動させるという機構をねらったものであり、
疎水性繊維には、アクリル繊維、ポリエステル繊維、ポ
リアミド繊維等の合成繊維が適しており、特に水の伝播
効果に優れる前述の合成繊維の外孔糸又は異形断面糸が
のぞましい。
スレーヨン等のセルロース糸繊維及び吸水加工をほどこ
した合成繊維が適している。一方、このような吸水性繊
維部で吸水された水は、放置しておくと、その多量の水
が保持され続ける現象から雑菌の繁殖をひきおこしやす
いという問題があるので、前記繊維に、抗菌加工した、
繊維を用いることがさらに望ましい。
スマットに比べ、糸が細く、パイル密度が高く、パイル
高さが小さいという特徴を有し、このため、接した水滴
のほとんどが表面にとどまることなく、疎水性繊維のパ
イル頂点からその繊維の側面を通して地組織部あるいは
吸水性繊維層まで伝播される機構を有する。本発明のバ
スマットにおいて、パイル糸の太さは800デニール以
上1200デニール以下が望ましく、パイル密度は1平
方インチあたり180コ以上340コ以下が望ましい。
パイル糸の太さが、800デニール以下の場合、上記パ
イル密度では、パイルの密集度合が低すぎてパイル倒れ
がおこりやすく、吸水性能は不十分になってしまう。ま
た、パイル糸の密度を上げても、逆にパイルが細かくな
りすぎて、パイル間のすき間が小さくなり、移水能力は
低くなる。一方パイル糸の太さが1200デニール以上
になる場合、上記パイル糸の密度ではパイルの密集度合
が高すぎて、パイル間すき間が小さくなり移水能力は低
くなる。又、パイル糸の密度を下げていくと、やはりパ
イル倒れが起きやすいという問題点がある。以上の理由
から、すぐれた吸水性能を示すバスマットを得るために
は、その表面の移水、吸水機構が円滑に行なわれるよう
な構造、具体的には、パイル形状やパイル間空隙率、素
材の組み合わせを適度な範囲にし、設計した布帛を得る
ことが重要であり、このことから本発明が示すところの
パイル糸の太さおよびパイル糸の密度を選び出すに至っ
た。
ら、パイル長にも最適な範囲であり、本発明に示す2mm
以上6mm以下という数値を選び出すに至った。一方、バ
スマットに必要な吸水後の表面の水の濡れ戻りについて
もこれらの構造は解決してくれる。すなわち、表面に疎
水性繊維、裏面に吸水性繊維を配することで、吸収した
水は、裏面の吸水性繊維にとどまり、表面は、水を保持
しない。さらに、本発明に示すパイル構造を設定するこ
とにより、パイル倒れがなく、水を、パイルの先で、と
らえることができ、円滑な水の伝播をおこなえる。以上
の機構に、よって本発明のバスマットは、従来のバスマ
ットに生ずる濡れ戻り性の問題を克服できる。
説明する。実施例及び比較例中に用いられる濡れ戻り
性、洗濯乾燥性の評価方法について以下に示す。濡れ戻り性 バスマットに、40gの水を、直径20cm
程度の円でひろがるようにふりかけ、その直後に乾いた
靴下を足にはいて、ぬれた部分に30秒間立ち、靴下に
吸い取られた水分の重量を測定する。数値が高いほど濡
れ戻りが大きく吸水性が悪いと判断する。洗濯乾燥性 バスマット全体を水につけ家庭用洗濯機で
30秒間脱水した後重量を測定し、その後風のない屋内
でつり干しし、8時間経過した後の、バスマット中の水
の重量を測定する。数値の高いものほど、乾燥性が悪い
と判断する。
ル繊維30番手(綿番手)双糸の3本、引揃え(106
3デニールに相当)を用い、裏面のパイル素材にキュプ
ラ紡績糸20番手(綿番手)の4本引揃え(1063デ
ニールに相当)を用い、両面のパイル密度がいずれも約
240コ/平方インチでかつ両面のパイルの高さが、
3.5〜4mmの範囲になるように製織して実施例1のバ
スマットとする。
0番手(綿番手)双糸の3本引揃え(531デニールに
相当)を用い実施例1と同様のパイル密度及びパイル長
に構成したバスマットを比較例1とする。又、実施例1
のバスマットで、両面カットパイルにしたものを比較例
2とする。又、実施例1と同一の糸を用い、パイル密度
を1平方インチあたり160コにし、パイル長を4mmに
したバスマットを比較例3、とし、パイル密度を1平方
インチあたり、360コにしたバスマットを比較例4と
する。さらに、実施例1と同様の糸を用い、同一の密度
でパイル長0.8mmにしたバスマットを比較例5とし、
パイル長8mmにしたバスマットを比較例6とする。又、
さらに、両面ループパイル布帛で、表面のパイル素材に
アクリル繊維30番手(綿番手)双糸の、2本引揃え
(708デニールに相当)を用い、裏面のパイル素材に
キュプラ紡績糸20番手(綿番手)の3本引揃え(79
8デニール相当)を用い、実施例1と同一の構造でつく
ったバスマットを比較例7とし、逆に表面のパイル素材
にアクリル繊維30番手(綿番手)双糸の4本引揃え
(1417デニールに相当)を用い、裏面のパイル素材
にキュプラ紡績糸20番手(綿番手)の6本引揃え(1
596デニール相当)を用い、実施例1と同一の構造で
つくったバスマットを比較例8とする。
ついて、濡れ戻り性、洗濯乾燥性を測定した結果を以下
に示す。 濡れ戻り性 乾燥性 濡れ戻り量 感 覚 脱水後重量 8hr乾燥後重量 実施例1 3.1g ○冷たくない 350g 50g 比較例1 7.0g ×冷たい 220g 20g 比較例2 4.8g ×冷たい 280g 30g 比較例3 5.1g ×冷たい 320g 50g 比較例4 4.2g ×冷たい 400g 90g 比較例5 5.7g ×冷たい 340g 50g 比較例6 6.0g ×冷たい 440g 150g 比較例7 5.2g ×冷たい 310g 120g 比較例8 4.8g ×冷たい 420g 140g
濡れ戻り性、吸水性、速乾性において、すぐれた特徴を
示すことが明らかになった。
れ戻りが少なく、水滴拭き取り性にすぐれており、家庭
等で入浴後足拭きマットとして利用するのに好適なもの
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 両面ループパイル布帛で、表面のパイル
素材に疎水性繊維、裏面のパイル素材に吸水性繊維を用
い、両面のパイル糸の太さが800デニール以上120
0デニール以下でかつ、両面のパイル糸の密度が1平方
インチあたり180コ以上340コ以下でかつ、両面の
パイル高さが2mm以上6mm以下であることを特徴とする
バスマット。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP3334897A JP3001698B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | バスマット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3334897A JP3001698B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | バスマット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05161559A JPH05161559A (ja) | 1993-06-29 |
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Family
ID=18282460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3334897A Expired - Fee Related JP3001698B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | バスマット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3001698B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1991
- 1991-12-18 JP JP3334897A patent/JP3001698B2/ja not_active Expired - Fee Related
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