JP2998608B2 - タイル - Google Patents

タイル

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JP2998608B2
JP2998608B2 JP23853395A JP23853395A JP2998608B2 JP 2998608 B2 JP2998608 B2 JP 2998608B2 JP 23853395 A JP23853395 A JP 23853395A JP 23853395 A JP23853395 A JP 23853395A JP 2998608 B2 JP2998608 B2 JP 2998608B2
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tile
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文男 村上
本田  譲
光伸 大谷
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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  • Road Paving Structures (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイル剥離を起こ
しにくく耐久性に優れたタイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、磁器質タイルは内装材として風呂
場,トイレあるいは台所などに使用され、外装材として
は近年家屋の壁材として高級感を付与する方法として好
ましく使用されてきている。タイルを貼る接着材はもっ
ぱらモルタルが使用されており、接着力を保持するた
め、タイルの裏足は深くされ、しかもメジにもモルタル
が埋め込まれている。それでもモルタルの収縮およびヒ
ビ割れによるタイルの剥がれが生じるのが実状である。
また、最近ボードなどに有機系の接着剤でタイルが貼ら
れ、使用され来つつある。しかし、長期間の使用では剥
がれるなどの問題があり、タイル裏足の形状についても
各社研究開発がなされている。例えば、特開昭58−3
7265公報では裏足の溝の深さを溝幅方向に傾斜さ
せ、接着力を向上させる方法や、実開平6−8581公
報では2本以上の裏足を互いに交差させ、接着力を向上
させる方法などが提案されている。しかし、それらは本
質的には従来のものと同様であり、解決するには至って
いない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はタイルの裏足
形状を改善し、タイルと接着剤との間に空洞ができない
特定な裏足の形状とすることで、モルタルや接着剤との
結合力を増大させ、長年にわたって、タイル剥離が起き
ない耐久性に優れたタイルを提供せんとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明は次ぎのような手段を採用する。すなわち
本発明のタイルは、タイルの裏面の中央部には存在しな
いが、該中央部を除いて存在する裏足の形状が、両端に
向けて平行に複数本の足を有する形状で、かつ、該タイ
ルの裏面外周部ほどテーパー状に深い溝が付与されてい
ることを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】従来のタイル剥がれの原因を鋭意
研究した結果、接着剤とタイル裏足の溝部に空洞があ
り、そのために接着力が充分でないことが判明した。従
来のタイル裏足は、溝の深さが一定であり、そのために
接着時にタイル中央部の空気が逃げられず、空洞ができ
る。
【0006】本発明は、接着時に該空洞を無くするタイ
ル裏足の形状を特殊な形状、つまり両端に向けて平行に
複数本の足を有する形にしてみたところ、タイル剥離を
効率的に制御することができることを究明したものであ
る。
【0007】通常、基材にモルタルあるいは接着剤を塗
布した後、タイルを貼合わせる。貼合わせ時に荷重を加
え、タイル裏足をモルタルや接着剤に埋め込ます方法を
とっている。本発明のタイルではモルタルあるいは接着
剤と接触すると、裏面中央部に裏足がないか、または浅
いため、空気が外周部から外へ逃げる。さらには周囲の
裏足がモルタルあるいは接着剤に埋め込み、タイルの裏
面は密着し、接着力が大きくなる。また、貼合わせ時に
荷重と振動を同時に加えても良い。本発明のタイルは、
有機系の接着剤を使用すると効果は大きい。有機系の接
着剤は、ゴム系,ウレタン系,エポキシ系,シリコン
系,アクリル系などなにであってもよい。屋外で使用す
る場合は耐候性の良好なものを、水場で使用する場合は
耐水性の良好なものを使用すれば良い。
【0008】また、裏足の溝の深さを、タイル裏面外周
部の深い所で0.6mm以下にするのが好ましい。該溝の
深さが、それよりも深くすると、裏足を深く埋め込ます
必要が生じ、接着剤を多く塗布しなければならず、粘度
の制約や高荷重が強いられる上に、外周部に気泡が生じ
易くなる傾向がある。さらに、接着剤の量が多いと、該
接着剤が乾燥するまでにタイルがずれ易くなる欠点があ
る。また、該溝の深さが、0.3mm未満であるものは、
接着剤との接触面積が小さくなり、それだけタイル剥離
が生じ易くなるので好ましくないので、好ましくは最大
深さが0.3〜0.6mmの範囲にあるものがよい。
【0009】タイル裏足の溝本数や長さは、タイルの大
きさによって、裏足の溝本数や長さが決定されるもので
あり、特に限定しないが、通常、タイルの長さ方向に裏
足の溝を設定する。これは焼成時の寸法精度を安定させ
るためである。また、裏足の幅よりも、溝の幅のほうを
広くとるのが、接着剤層に裏足を沈め込ます時、より容
易になるので好ましい。壁などの垂直面に、タイルを横
長に用いる場合は、タイル裏足は水平方向になるように
用いるのが好ましい。なぜならば、施工後タイル裏足に
よる接着剤の厚さムラによる表面品位を良くするためで
あり、接着力などの性能は変わらない。
【0010】
【実施例】以下、実施例により、さらに本発明を詳細に
説明する。 実施例1 タイル裏足の形状が、図1および図2に示すような、長
さ方向に平行に、左右合計6本の裏足溝(幅8mm)を、
中央部の深さが0mm(長さ35mm間)から外周部に向か
って最大深さ0.5mmまで、長さが55mmでテーパー状
に裏足溝を付与する金型と、図3および図4に示すよう
な、中央部の溝深さが0.1mm(長さ25mm間)から外
周部に向かってテーパー状に最大深さ0.5mmまで、3
本の裏足溝(幅9mm)を付与する金型とで、硅酸を主成
分とする原料で、通常の製造方法により、それぞれ45
三丁(45mm×145mm,厚さ6.5mm)と、45二丁
(45mm×95mm,厚さ6.5mm)の2種類のタイルを
製造した。
【0011】次に硅酸カルシウム板に、ポリエーテル変
性シリコーンを主成分とする接着剤で、シーラー加工
(スプレー塗布)した後、同様の接着剤に硅砂とフライ
アッシュとを2:1に混合したものを75重量%混合
し、接着剤として0.8mm厚さに塗布し、先に製造した
2種類のタイルを置き、約5kg/m2 の荷重を1分間加
えた後2日間放置し完全に固着させた。深目地の外観品
位は優れたものであった。次に引っ張り試験機に合うア
タッチメントを、エポキシ系接着剤でタイルに貼合わ
せ、剥離強力を測定した。本発明の45三丁のタイル
は、剥離強度7.64kgf/cm2 で、45二丁のそれは、
8.32kgf/cm2 であった。
【0012】比較例1 比較用に従来の45二丁タイル(裏足溝3本,幅6.5
mm,深さ1.5mm)を用い、接着剤を厚さ1.5mmに塗
布した他は実施例1と同様の方法,条件で貼合わせを行
った。
【0013】外観、品位は実施例1のものと同じであっ
たが、剥離強度は6.50kgf/cm2と極端に低く、接着
剤側に大きなボイドがあり、接着面積の過少が原因であ
った。
【0014】
【発明の効果】本発明のタイルは、タイル裏面と接着剤
との間にボイドが発生せず、接着面積を最大限に利用す
ることができるので、大きな剥離強力が得られ、また、
目地は深くても十分に接着力が得られ、意匠性が発揮で
きる。更に雨水などが侵入せず、凍結融解が生じないた
め、長年の使用にも耐えるなど多くの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この図はタイル裏面からみた図で、中央部に裏
足がない形状の例を示す概略図である。
【図2】この図は図1のタイル側面からみた裏面外周部
ほどテーパー状に深く溝を付与した裏足溝の概略図であ
る。
【図3】この図はタイル裏面からみた図で、3本の裏足
の溝を付与した概略図である。
【図4】この図は図3のタイル側面からみた裏面中央部
の裏足の溝は、裏面外周部よりも浅く、タイルの裏面外
周部ほどテーパー状に深く溝を付与した概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−246651(JP,A) 実開 平3−66343(JP,U) 実開 平6−8581(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 13/14 103

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイルの裏面の中央部には存在しないが、
    該中央部を除いて存在する裏足の形状が、両端に向けて
    平行に複数本の足を有する形状で、かつ、該タイルの裏
    面外周部ほどテーパー状に深い溝が付与されていること
    を特徴とするタイル。
  2. 【請求項2】該裏足の溝の深さが、0.6mm以下である
    請求項記載のタイル。
  3. 【請求項3】該裏足の溝の深さが、0.3〜0.6mmで
    ある請求項1または2記載のタイル。
JP23853395A 1995-09-18 1995-09-18 タイル Expired - Fee Related JP2998608B2 (ja)

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