JPH082616B2 - フロアー材およびその製造方法 - Google Patents
フロアー材およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH082616B2 JPH082616B2 JP61115927A JP11592786A JPH082616B2 JP H082616 B2 JPH082616 B2 JP H082616B2 JP 61115927 A JP61115927 A JP 61115927A JP 11592786 A JP11592786 A JP 11592786A JP H082616 B2 JPH082616 B2 JP H082616B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- soft resin
- floor
- resin layer
- decorative veneer
- floor material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Laminated Bodies (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Floor Finish (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、集合住宅等におけるフロアー材およびそ
の製造方法に関するものである。
の製造方法に関するものである。
従来より、集合住宅においては、木質床材を使用した
階上の衝撃音が階下に伝わる、いわゆる床衝撃音が問題
になっている。このため、木質床材の裏面にクッション
材等を配設して床衝撃音を低減させることが種々検討さ
れているが、床衝撃音を大幅に低減化できないのが現状
であった。
階上の衝撃音が階下に伝わる、いわゆる床衝撃音が問題
になっている。このため、木質床材の裏面にクッション
材等を配設して床衝撃音を低減させることが種々検討さ
れているが、床衝撃音を大幅に低減化できないのが現状
であった。
この発明の目的は、衝撃音を高効率で吸収することが
できるフロアー材およびその製造方法を提供することで
ある。
できるフロアー材およびその製造方法を提供することで
ある。
この発明のフロアー材は、基材と、この基材の表面に
貼着した木質化粧単板と、この木質化粧単板の表面に被
覆した透明な軟質樹脂層と、基材の裏面に貼着したクッ
ション材とを備えたものである。
貼着した木質化粧単板と、この木質化粧単板の表面に被
覆した透明な軟質樹脂層と、基材の裏面に貼着したクッ
ション材とを備えたものである。
すなわち、本発明者らは、衝撃音を低減化させフロア
ー材に高い防音性を付与すべく鋭意研究を重ねた結果、
フロアー材の表面が軟質であると、衝撃時の音を効率よ
く吸収することができ、高い防音性を付与できるという
新たな事実を見出しこの発明を完成するにいたったので
る。
ー材に高い防音性を付与すべく鋭意研究を重ねた結果、
フロアー材の表面が軟質であると、衝撃時の音を効率よ
く吸収することができ、高い防音性を付与できるという
新たな事実を見出しこの発明を完成するにいたったので
る。
また、この発明によれば、軟質樹脂層によって衝撃が
和らげられるため、フロアー材の耐クラック性ならびに
歩行感を向上させることができる。さらに、軟質樹脂層
が透明であるので、表面の木質化粧単板の模様に深みの
ある立体感を付与することができる。しかも、基材の裏
面にクッション材を貼着したので、衝撃を吸収でき、防
音性をより一層向上させることができる。
和らげられるため、フロアー材の耐クラック性ならびに
歩行感を向上させることができる。さらに、軟質樹脂層
が透明であるので、表面の木質化粧単板の模様に深みの
ある立体感を付与することができる。しかも、基材の裏
面にクッション材を貼着したので、衝撃を吸収でき、防
音性をより一層向上させることができる。
また、この発明のフロアー材の製造方法は、基材の表
面に木質化粧単板を貼着し、木質化粧単板の表面に透明
な軟質樹脂を流し込み成形し、基材の裏面にクッション
材を貼着することを特徴とするものである。
面に木質化粧単板を貼着し、木質化粧単板の表面に透明
な軟質樹脂を流し込み成形し、基材の裏面にクッション
材を貼着することを特徴とするものである。
このように、この発明の方法によれば、軟質樹脂を流
し込み成形するので、製造が簡単であり、かつ得られる
軟質樹脂層と基材表面の木質化粧単板とが一体化され、
軟質樹脂層が容易に剥離するのを防止することができ
る。さらに、透明の軟質樹脂であるので、表面の木質化
粧単板の模様に深みのある立体感を付与することができ
る。しかも、透明の軟質樹脂を流し込んで木質化粧単板
に一体化することで、接着剤が不要となり、木質化粧単
板の深みのある模様が見にくくならない。
し込み成形するので、製造が簡単であり、かつ得られる
軟質樹脂層と基材表面の木質化粧単板とが一体化され、
軟質樹脂層が容易に剥離するのを防止することができ
る。さらに、透明の軟質樹脂であるので、表面の木質化
粧単板の模様に深みのある立体感を付与することができ
る。しかも、透明の軟質樹脂を流し込んで木質化粧単板
に一体化することで、接着剤が不要となり、木質化粧単
板の深みのある模様が見にくくならない。
第１図はこの発明のフロアー材の断面図である。同図
に示すように、このフロアー材は、基材１の表面に木質
化粧単板２を接着したフロアー本体10の表面に軟質樹脂
層３を設けるとともに、裏面にクッション材４を配設し
たものである。
に示すように、このフロアー材は、基材１の表面に木質
化粧単板２を接着したフロアー本体10の表面に軟質樹脂
層３を設けるとともに、裏面にクッション材４を配設し
たものである。
基材１や合板や繊維圧縮板（たとえば野田合板（株）
製のMPF,北新合板（株）製のスターウッド）などで構成
された厚さ約5.5〜15mmのものが使用可能である。この
基材１の両側には隣接するフロアー材同志を接合するた
めの雄ざね部５および雌ざね部６が形成されている。
製のMPF,北新合板（株）製のスターウッド）などで構成
された厚さ約5.5〜15mmのものが使用可能である。この
基材１の両側には隣接するフロアー材同志を接合するた
めの雄ざね部５および雌ざね部６が形成されている。
木質化粧単板２としては、従来より化粧板等に広く使
用されているロータリー単板，スライスド単板等が使用
可能である。木質化粧単板２は基材１上に熱硬化性樹脂
で接着され、表面をサンディング仕上げする。
用されているロータリー単板，スライスド単板等が使用
可能である。木質化粧単板２は基材１上に熱硬化性樹脂
で接着され、表面をサンディング仕上げする。
軟質樹脂層３としては、たとえばポリウレタン、ポリ
エステル、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル等の軟質系の
ものを使用する。軟質樹脂層３の厚さは約0.5〜10mm、
なかんづく３〜5mm程度が好ましく、厚さがこれより小
さい場合は充分な衝撃吸収機能を得ることができない。
また、軟質樹脂層３の高度は15〜90゜程度、なかんづく
20〜40゜が好ましく、硬度がこれより大きい場合は充分
な衝撃吸収機能を得ることができない。
エステル、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル等の軟質系の
ものを使用する。軟質樹脂層３の厚さは約0.5〜10mm、
なかんづく３〜5mm程度が好ましく、厚さがこれより小
さい場合は充分な衝撃吸収機能を得ることができない。
また、軟質樹脂層３の高度は15〜90゜程度、なかんづく
20〜40゜が好ましく、硬度がこれより大きい場合は充分
な衝撃吸収機能を得ることができない。
木質化粧単板２の表面に軟質樹脂層３を形成するに
は、木質化粧単板２を基材１上に接着しサンディングし
たのち、この木質化粧単板２の周囲に型枠（図示せず）
を立設し、この型枠内に液状の透明な軟質樹脂を一定の
厚さとなるように流し込み、冷却固化させる。
は、木質化粧単板２を基材１上に接着しサンディングし
たのち、この木質化粧単板２の周囲に型枠（図示せず）
を立設し、この型枠内に液状の透明な軟質樹脂を一定の
厚さとなるように流し込み、冷却固化させる。
第２図（Ａ）および（Ｂ）はこの発明のフロアー材の
表面模様の例を示しており、いずれも303mm×303mm（１
尺×１尺）のフロアー材7,8であり、第２図（Ａ）は小
市松模様を、第２図（Ｂ）は乱尺模様をそれぞれ示して
いる。その他、303mm×909mm（１尺×３尺）フロアー
材、303mm×1818mm（１尺×６尺）フロアー材、第３図
に示すようなフローリング調のフロアー材９にもこの発
明の構成を適用することができる。さらに、無垢材や単
材等のフロアー材に対しても適用可能である。なお、第
２図および第３図において、５は第１図に示したと同じ
雄ざね部である。
表面模様の例を示しており、いずれも303mm×303mm（１
尺×１尺）のフロアー材7,8であり、第２図（Ａ）は小
市松模様を、第２図（Ｂ）は乱尺模様をそれぞれ示して
いる。その他、303mm×909mm（１尺×３尺）フロアー
材、303mm×1818mm（１尺×６尺）フロアー材、第３図
に示すようなフローリング調のフロアー材９にもこの発
明の構成を適用することができる。さらに、無垢材や単
材等のフロアー材に対しても適用可能である。なお、第
２図および第３図において、５は第１図に示したと同じ
雄ざね部である。
次に、第１図に示したのと同じ構造のフロアー材につ
いて床衝撃音を調べるタッピングテストを行ったので、
その結果を以下に説明する。試験に使用したフロアー材
は厚さ9mmの合板の表面に木質化粧単板およびポリウレ
タンの軟質樹脂層を形成し、合板の裏面に厚さ3mmのク
ッション材を形成したものである。試験は階上の前記フ
ロアー材を敷設した床面に衝撃（500Hzの音）を与え、
階上と階下との音の差を測定する遮音等級（dB）によっ
て防音性を評価した。試料は、軟質樹脂層の硬度が同じ
で厚さを変えた場合および軟質樹脂層の厚さが同じで硬
度を変えた場合についてそれぞれ行った。その結果を第
１表そよび第２表にそれぞれ示す。
いて床衝撃音を調べるタッピングテストを行ったので、
その結果を以下に説明する。試験に使用したフロアー材
は厚さ9mmの合板の表面に木質化粧単板およびポリウレ
タンの軟質樹脂層を形成し、合板の裏面に厚さ3mmのク
ッション材を形成したものである。試験は階上の前記フ
ロアー材を敷設した床面に衝撃（500Hzの音）を与え、
階上と階下との音の差を測定する遮音等級（dB）によっ
て防音性を評価した。試料は、軟質樹脂層の硬度が同じ
で厚さを変えた場合および軟質樹脂層の厚さが同じで硬
度を変えた場合についてそれぞれ行った。その結果を第
１表そよび第２表にそれぞれ示す。
これらの結果から、軟質樹脂層の厚さが大きくなるほ
ど、とくに3mm以上になるほど、また軟質樹脂層の硬度
が小さいほど、遮音等級が小さくなり、高い防音性を付
与できることがわかる。ちなみに、日本住宅公団では、
遮音等級の基準を55以下としているが、上記の例でいえ
ば、軟質樹脂層の厚さが比較的大きくかつ硬度が比較的
小さければ、かかる基準に充分に適合するフロアー材を
提供できることがわかる。
ど、とくに3mm以上になるほど、また軟質樹脂層の硬度
が小さいほど、遮音等級が小さくなり、高い防音性を付
与できることがわかる。ちなみに、日本住宅公団では、
遮音等級の基準を55以下としているが、上記の例でいえ
ば、軟質樹脂層の厚さが比較的大きくかつ硬度が比較的
小さければ、かかる基準に充分に適合するフロアー材を
提供できることがわかる。
なお、この発明のフロアー材は、直貼り用および根太
打ち用のいずれにも兼用することができるものである。
打ち用のいずれにも兼用することができるものである。
この発明のフロアー材によれば、表面を軟質樹脂層に
よって軟質にしたので、衝撃時の音を効率よく吸収する
ことができ、高い防音性を付与できる。また、軟質樹脂
層によって衝撃が和らげられるため、耐クラック性なら
びに歩行感を向上させることができる。しかも、軟質樹
脂層が透明であるので、表面の木質化粧単板の模様に深
みのある立体感を付与することができる。
よって軟質にしたので、衝撃時の音を効率よく吸収する
ことができ、高い防音性を付与できる。また、軟質樹脂
層によって衝撃が和らげられるため、耐クラック性なら
びに歩行感を向上させることができる。しかも、軟質樹
脂層が透明であるので、表面の木質化粧単板の模様に深
みのある立体感を付与することができる。
また、この発明の方法によれば、軟質樹脂を流し込み
成形するので、構造が簡単であり、かつ得られる軟質樹
脂層と基材表面の木質化粧単板とが一体化され、軟質樹
脂層が容易に剥離するのを防止することができるととも
に、透明の軟質樹脂であるので、表面の木質化粧単板の
模様に深みのある立体感を付与することができる。しか
も、透明の軟質樹脂を流し込んで木質化粧単板に一体化
することで、接着剤が不要となり、木質化粧単板の深み
のある模様が見にくくならない。
成形するので、構造が簡単であり、かつ得られる軟質樹
脂層と基材表面の木質化粧単板とが一体化され、軟質樹
脂層が容易に剥離するのを防止することができるととも
に、透明の軟質樹脂であるので、表面の木質化粧単板の
模様に深みのある立体感を付与することができる。しか
も、透明の軟質樹脂を流し込んで木質化粧単板に一体化
することで、接着剤が不要となり、木質化粧単板の深み
のある模様が見にくくならない。
第１図はこの発明のフロアー材の一実施例を示す断面
図、第２図はこの発明のフロアー材の表面模様を示す平
面図、第３図は他の表面模様を示す平面図である。 １……基材、２……木質化粧単板、３……軟質樹脂層、 ４……クッション材、10……フロアー本体
図、第２図はこの発明のフロアー材の表面模様を示す平
面図、第３図は他の表面模様を示す平面図である。 １……基材、２……木質化粧単板、３……軟質樹脂層、 ４……クッション材、10……フロアー本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−109653（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−92853（ＪＰ，Ａ) 実開 昭62−133826（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−192600（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭48−54411（ＪＰ，Ｕ)
Claims (2)
- 【請求項１】基材と、この基材の表面に貼着した木質化
粧単板と、この木質化粧単板の表面に被覆した透明な軟
質樹脂層と、前記基材の裏面に貼着したクッション材と
を備えたフロアー材。 - 【請求項２】基材の表面に木質化粧単板を貼着し、前記
木質化粧単板の表面に透明な軟質樹脂を流し込み成形
し、前記基材の裏面にクッション材を貼着することを特
徴とするフロアー材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61115927A JPH082616B2 (ja) | 1986-05-20 | 1986-05-20 | フロアー材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61115927A JPH082616B2 (ja) | 1986-05-20 | 1986-05-20 | フロアー材およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62271738A JPS62271738A (ja) | 1987-11-26 |
| JPH082616B2 true JPH082616B2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=14674635
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61115927A Expired - Lifetime JPH082616B2 (ja) | 1986-05-20 | 1986-05-20 | フロアー材およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH082616B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1083756C (zh) * | 1998-08-26 | 2002-05-01 | 松下电工股份有限公司 | 地板材料 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0748845Y2 (ja) * | 1989-03-15 | 1995-11-08 | 松下電工株式会社 | 水廻り建築材 |
Family Cites Families (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4854411U (ja) * | 1971-10-22 | 1973-07-13 | ||
| US3936551A (en) * | 1974-01-30 | 1976-02-03 | Armin Elmendorf | Flexible wood floor covering |
| US4256798A (en) * | 1978-12-05 | 1981-03-17 | Permagrain Products, Inc. | Moisture-resistant fire-retardant decorative floor and wall coverings and process for the manufacture thereof |
| JPS57109653A (en) * | 1980-12-26 | 1982-07-08 | Sadashige Tokushu Goban Kogyo | Manufacture of decorative board material |
| JPS57192600U (ja) * | 1981-05-29 | 1982-12-06 | ||
| JPS58170575A (ja) * | 1982-03-31 | 1983-10-07 | Matsushita Electric Works Ltd | 木質材の表面処理方法 |
| US4420351A (en) * | 1982-04-29 | 1983-12-13 | Tarkett Ab | Method of making decorative laminated products such as tiles, panels or webs from cellulosic materials |
| JPS59170351A (ja) * | 1983-03-11 | 1984-09-26 | 松下電工株式会社 | 溝付化粧シ−トとその製法 |
| JPS6147339U (ja) * | 1984-08-31 | 1986-03-29 | 朝日ウッドテック株式会社 | 遮音性木質床材 |
| JPS6192853A (ja) * | 1984-10-12 | 1986-05-10 | 松下電工株式会社 | 防音床材の製法 |
| JPS62133826U (ja) * | 1986-02-18 | 1987-08-24 |
-
1986
- 1986-05-20 JP JP61115927A patent/JPH082616B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1083756C (zh) * | 1998-08-26 | 2002-05-01 | 松下电工股份有限公司 | 地板材料 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62271738A (ja) | 1987-11-26 |
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