JP2557443Y2 - 防音床材用合板及びそれを用いた直貼り用防音床材 - Google Patents

防音床材用合板及びそれを用いた直貼り用防音床材

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JP2557443Y2
JP2557443Y2 JP1990120327U JP12032790U JP2557443Y2 JP 2557443 Y2 JP2557443 Y2 JP 2557443Y2 JP 1990120327 U JP1990120327 U JP 1990120327U JP 12032790 U JP12032790 U JP 12032790U JP 2557443 Y2 JP2557443 Y2 JP 2557443Y2
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久生 岩本
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は5枚以上の単板を積層せしめた防音床材用合
板及びそれを用いた直貼り用防音床材に関し、更に詳し
くは単板の積層方法を工夫することによって防音性能を
改善した、防音床材用合板及びそれを用いた直貼り用防
音床材に関する。
《従来の技術》 従来の合板は、強度を各方向に対して略均等とするた
めに第4図に示したように複数枚の単板を繊維方向が交
互に交差するように積層せしめている。
一方、従来の直貼り用木質床材は、上記従来の合板の
裏面に緩衝材を貼着したものが一般的であったが、防音
性が著しく悪くマンション等の高層住宅に使用した場合
には、上階からの床衝撃音が階下へ響きその騒音が居住
環境を悪化させていた。
そこで、最近においては,合板の層中に制振材及び/
又は緩衝材を積層せしめた木質合板の裏面に緩衝材を貼
着してなる直貼り用防音床材が開発されるようになっ
た。
しかしながら、上記の直貼り用防音床材は、合板の層
中に制振材及び/又は緩衝材を積層せしめるので製造工
程が煩雑である上、施工後に段違いや船酔い現象が発生
する等の問題点を有していた。
又、製造コスト中に占める制振材や緩衝材の比率が合
板に比較して高いことから更に改善が求められていた。
《考案が解決しようとする課題》 本考案者等は上記の欠点を解決すべく鋭意検討を重ね
た結果、合板の層中に制振材等を用いなくても、合板を
構成する第1層と第3層の単板の繊維方向が従来は同一
であったものを第3層の単板の繊維方向を異ならしめる
ことにより、合板自体の防音性能を改良することができ
ること、及びその合板の裏面に緩衝材を貼着して防音性
の良好な直貼り用防音床材とすることができることを見
出し本考案に到達した。
従って、本考案の第1の目的は、制振材等を積層しな
くても防音性能に優れた防音床材用合板を提供すること
にある。
本考案の第2の目的は、施工後に段違いや船酔い現象
が発生せず、しかも製造コストの安価な直貼り用防音床
材を提供することにある。
《課題を解決するための手段》 本考案の上記の諸目的は、繊維方向が長手方向と一致
する単板と略直交する単板を、表面の単板の繊維方向が
長手方向となるように交互に5枚以上積層してなる合板
において、第3層目の単板を、その繊維方向が、第1層
目の単板の繊維方向に対して20〜160度の角度を形成す
るように積層せしめたことを特徴とする防音床材用合板
によって達成された。
以下、本考案の防音床材用合板及びそれを用いた直貼
り用防音床材を図面に基づいて詳述するが、本考案はこ
れによって限定されるものではない。
第1図(a)及び(b)は本考案の防音床材用合板
(以下、単に「合板」とする。)の層構成を示す斜視図
であり、第1図(a)は5層構成の例、第1図(b)は
7層構成の例を示す。
図中、符号(1)は本考案の合板である。本考案の合
板(1)は、第1図のような5層構成のもの、第2図の
ような7層構成のもの等5層以上であればその層数が限
定されるものではない。又、本考案の合板(1)は、第
3層目の単板を第1層目の単板の繊維方向と異なる角度
で積層せしめたものであり、その角度は45〜90度とする
ことが防音性能を高める上で好ましい(実施例1参
照)。
本考案の合板(1)を構成する各単板は、一般の合板
において使用されている公知の単板の中から適宜選択し
て使用することができる。又、その厚みとしては通常0.
5〜6mm程度のものを使用し、5層ないし7層構成で合板
全体の厚みが4〜9mmとなるようにするのが一般的であ
る。この場合、第1層から第3層までの合計厚みを合板
全体の厚みに対して40〜70%の範囲になるようにするこ
とが好ましい。即ち、40%以下では防音効果が十分でな
く、逆に70%以上では合板自体の強度の縦横比がアンバ
ランスとなり、反り等の発生の原因となる。
本考案の合板の製造方法は、尿素樹脂接着剤、尿素メ
ラミン樹脂接着剤等の熱硬化性接着剤を使用して熱圧硬
化法により各単板を貼着する、等の公知の方法の中から
適宜選択して使用することができる。
以上、本考案の合板について詳述したが、以下本考案
の直貼り用防音床材について詳述する。
第2図は、本考案の直貼り用防音床材の断面図であ
る。
本考案の直貼り用防音床材は、上記の本考案の合板
(1)の裏面に緩衝材(2)を貼着したものである。
本考案の直貼り用防音床材において使用する緩衝材
(2)は、ポリオレフィン発泡体、軟質塩化ビニル複合
シート、プラスチックフェルト等の公知の材料の中から
適宜選択して使用することができ、特に、1〜5mm程度
の厚みのものを使用することが防音性を維持したまま歩
行性を良好なものとするという観点から好ましい。又、
緩衝材(2)と合板(1)との接着は公知の方法により
行うことができ、接着剤としては水性接着剤を用いるこ
とが一般的である。
本考案の直貼り用防音床材は、床材の防音性能を更に
高める観点から、第3図に示したように合板(1)の裏
面に、少なくとも第4層、好ましくは第2層の下面に達
する深さの切削溝(3)を設けることが好ましい。切削
溝(3)の形状や大きさ及び切削位置等は適宜設計する
ことができるが、作業性及び防音性能の観点から、床材
の幅方向に一直線に設けることが好ましい。
尚、第1層単板表面に木質化粧単板等の化粧材を接着
しても良い。
《考案の効果》 以上詳述した如く、本考案の合板は積層単板の繊維方
向の組み合わせが従来の合板と異なる特殊な積層構成を
なしているので従来の合板にはなかった防音性能を有し
ている。
又、本考案の直貼り用防音床材は、制振材や緩衝材を
使用した合板を使用していないので、従来の直貼り用防
音床材のように製造工程が煩雑ではない上、施工後の段
違いや船酔い現象等が発生せず又、コスト的にも有利な
直貼り用防音床材であり、合板に切削溝を設けた場合に
は、更に防音性能を高めることができる。
《実施例》 以下、本考案の直貼り用防音床材を実施例に基づいて
更に詳述するが、本考案はこれによって限定されるもの
ではない。
実施例1. 厚み1.5mmのラワン材単板5枚を用い、第1層目及び
第5層目の単板の繊維方向を縦方向(0度)、第2層目
及び第4層目の単板の繊維方向を横方向(90度)とし、
第3層目の単板の繊維方向を20度、45度、70度、及び90
度となるように、尿素メラミン樹脂接着剤を使用して各
層を熱圧硬化法により貼着し、4種の合板を作成した。
上記本考案の合板の裏面に緩衝材として厚み4mmのプ
ラスチックフェルトを貼着し、本考案の直貼り用防音床
材を得た。
第3層目の繊維方向を90°とした場合の本考案の床材
の床衝撃音レベルを測定したところ第5図に示す結果を
得た。
又、防音性能の第3層目の繊維方向依存性は第6図に
示した通りであり、500Hzから250Hzの周波数帯域で特に
本考案の効果が顕著であることが判明した。
比較例1. 第1層目、第3層目及び第5層目の単板の繊維方向が
縦方向(0度)、第2層目及び第4層目の単板の繊維方
向が横方向(90度)になるようにした他は実施例1と同
様にして各単板を貼着した後、実施例1と同様の緩衝材
を合板の裏面に貼着して直貼り用防音床材を作製した。
得られた床材の床衝撃音レベルを測定した結果、第5
図及び第6図の通りであった。
第5図及び第6図の結果から、本考案の合板を使用し
た直貼り用防音床材は、従来の合板を使用した直貼り用
防音床材に比し防音性能に優れていることが実証され
た。
又、第1層目の単板の繊維方向に対して第3層目の単
板の繊維方向を45〜90度の角度とすれば、より高い防音
性能を得ることができることが確認された。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)及び(b)は本考案の合板の層構成を示す
斜視図であり、第1図(a)は5層構成の例、第1図
(b)は7層構成の例を示す。 第2図は、本考案の直貼り用防音床材を示す断面図であ
る。 第3図は、本考案の直貼り用防音床材の他の例を示す断
面図である。 第4図は、従来の合板の構成を示す斜視図である。 第5図は、第3層の単板の繊維方向を第1層の繊維方向
に対して90°とした本考案の直貼り防音床材と、第1層
と第3層の単板の繊維方向を同一とした従来の防音床材
との防音性能を比較した実験結果を示す図である。図
中、●は本考案の直貼り用防音床材の値を示し、×は従
来の防音床材の値を示す。 第6図は、第3層目の単板の繊維方向角度が異なる5種
類の直貼り用防音床材の防音性能を比較した実験結果を
まとめた図である。図中、○は周波数帯域が125Hzの
値、×は250Hzの値、△は500Hzの値を示す。 1……防音床材用合板 2……緩衝材 3……切削溝 10……第1層 11……第2層 12……第3層 13……第4層 14……第5層 15……第6層 16……第7層

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維方向が長手方向と一致する単板と略直
    交する単板を、表面の単板の繊維方向が長手方向となる
    ように交互に5枚以上積層してなる合板において、第3
    層目の単板を、その繊維方向が、第1層目の単板の繊維
    方向に対して20〜160度の角度を形成するように積層せ
    しめたことを特徴とする防音床材用合板。
  2. 【請求項2】第1層から第3層までの合計厚みが、合板
    全体の厚みに対して40〜70%である請求項1に記載の防
    音床材用合板。
  3. 【請求項3】第3層目の単板を、第1層目の単板の繊維
    方向に対して45〜90度の角度を形成するように積層せし
    めた、請求項1又は2に記載の防音床材用合板。
  4. 【請求項4】請求項1〜3に記載の防音床材用合板の裏
    面に緩衝材を貼着してなることを特徴とする直貼り用防
    音床材。
  5. 【請求項5】合板の裏面に第2層の下面に達する深さの
    切削溝を有する請求項4に記載の直貼り用防音床材。
  6. 【請求項6】裏面の切削溝が、床材の幅方向と同一方向
    で設けられている請求項5に記載の直貼り用防音床材。
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