JP2575139Y2 - 防音用床材 - Google Patents

防音用床材

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JP2575139Y2
JP2575139Y2 JP1993060650U JP6065093U JP2575139Y2 JP 2575139 Y2 JP2575139 Y2 JP 2575139Y2 JP 1993060650 U JP1993060650 U JP 1993060650U JP 6065093 U JP6065093 U JP 6065093U JP 2575139 Y2 JP2575139 Y2 JP 2575139Y2
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泰成 河崎
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、振動を緩衝するための
緩衝層を有する積層構造の防音用床材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の防音用床材のうち、防音
性能の比較的高いものは、木質層と緩衝層とを交互に積
層した4〜6層構造が中心になっている。例えば、図5
(a)に示す4層構造の防音用床材51は、上から順
に、化粧合板などから成る表面の第1木質層52、発泡
SBRなどから成る第1緩衝層53、合板などから成る
第2木質層54、およびポリエチレン発泡体などから成
る第2緩衝層55を積層・接着して構成されている。ま
た、同図(b)に示す6層構造の防音用床材61は、上
から順に、化粧合板などから成る第1木質層62、発泡
SBRなどから成る第1緩衝層63、合板などから成る
第2木質層64、第1緩衝層63と同材質の第2緩衝層
65、第2木質層64と同材質の第3木質層66、およ
びポリエチレン発泡体などから成る第3緩衝層67を積
層・接着して構成されている。
【0003】防音用床材51では、その表面の第1木質
層52に衝撃が加わると、第1緩衝層53で主に低周波
数域が減衰され、さらに第2緩衝層55で主に低周波数
域および中周波数域が減衰されることにより、防音や防
振が行われ、その結果、比較的高い防音性能、例えばJI
S A 1418による対軽量衝撃の遮音等級値L−45が得ら
れるようになっている。同様に、防音用床材61では、
第1木質層62に加えられた衝撃の主に低周波数域分
が、第1および第2緩衝層63、65で減衰され、主に
低周波数域および中周波数域が第3緩衝層67で減衰さ
れることにより、L−45が得られる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の防音用床材は、少なくとも4つの材料層を積層・接
着して構成されるため、材料コストや加工コストなどの
製造コストがかさんでしまうという欠点がある。
【0005】本考案は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、高い防音性能、特に軽量衝撃
特性を、より少ない材料層数で実現することにより、製
造コストを削減することができるとともに、施工性およ
び切断加工性に優れた防音用床材を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
考案の防音用床材は、下面に裏溝を形成した表面木質層
と、不織布から成り、表面木質層の下面に積層された緩
衝層とを備え、この緩衝層の下面にSBR樹脂の薄膜層
が塗布されていることを特徴とする。
【0007】
【0008】
【作用】本考案の防音用床材は、表面木質層と不織布か
ら成る緩衝層との2層構造となる。また、緩衝層を不織
布で構成することにより、後述する実験データに示すよ
うに、振動の低周波数域および中周波数域、すなわち減
衰が難しいとされる中低音を十分に減衰することができ
る。この場合、表面木質層の下面に裏溝が形成されてい
ることにより、表面木質層に加えられた振動は、表面木
質層から緩衝層に伝播される際、裏溝による凹凸によ
り、減衰が促進される。以上の結果、2層構造でありな
がら、優れた防音性能を実現することができる。
【0009】また、この裏溝により、防音用床材に可撓
性をもたせることができ、床張り面が起伏を有する場合
でも、防音用床材が床張り面に浮いた状態で床張りされ
ることがなくなり、施工性が向上する。さらに、緩衝層
の下面にSBR樹脂の薄膜層が塗布されていることによ
り、防音用床材の切断加工の際、緩衝層の切断面にあら
びが生じるのを防止することができ、切断加工性を向上
させることができる。
【0010】
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を、添付図面を参照し
ながら、詳細に説明する。
【0012】図1は、本考案の実施例に係る防音用床材
(以下、「床材」と略称する)1の加工前の層構成を示
すものである。この床材1は、表面木質層2と、表面木
質層2の下面に接着された緩衝層3とによる2層構造を
有している。
【0013】表面木質層2は、いわゆる化粧合板であ
り、ナラ化粧単板から成る表面層2aと、ラワン合板か
ら成る基材層2bとを接着することにより、あらかじめ
一層として構成されている。表面層2aは床材1に化粧
を施し、基材層2bは床材1に適度な剛性を付与する。
表面層2aの厚さは約0.25mm、基材層2bの厚さは
約6.2mmで、表面木質層2全体の厚さは約6.0mmで
ある。また、表面木質層2の下面には、その全体にわた
って、多数の裏溝4が、所定の間隔および寸法で、溝加
工によって形成されている(図2参照)。例えば、隣接
する裏溝4、4間の間隔は50mm、各裏溝4の幅は3m
m、深さは3.0mmである。
【0014】緩衝層3は、フェルト状の不織布で構成さ
れている。この不織布は、ポリエステル繊維とポリオレ
フィン繊維とを、重量比1:1で配合したポリエステル
系のものである。より詳細には、この不織布の重量配合
比率は、10d(デニール)×51mmの白色のポリオレ
フィン繊維が50%、8d×76mmの白色のポリエステ
ル繊維が40%、6d×51mmの黒色のポリエステル繊
維が40%となっており、また、不織布の厚さは約6.
0mm、目付は300±20g/m2 である。
【0015】また、緩衝層3の下面には、SBRによる
樹脂コーティングが施されている。この樹脂コーティン
グ層5は、不織布の下面にSBRを塗布した後、乾燥機
でドライヤー加工することによって形成され、その付着
量は100±15g/m2 である。このようにして構成
された緩衝層3は、厚さが5.5±1.0mm、重さが4
10±45g/m2 、縦剛軟度および横剛軟度がともに
200±50mm、縦収縮率および横収縮率がそれぞれ4
%以下、2%以下、圧縮性が60±10%、圧縮弾性率
が50%以上という物性値を有する。
【0016】床材1は、上記構成の表面木質層2の下面
に緩衝層3を積層し、常温で接着することによって、1
2.0×910×1820mmの大判の2層構造の板とし
て製作される。次いで、所定の養生の後、切断および木
工加工を施すことにより、図2および図3に示すよう
な、雄さね6と雌さね7を有する12.0×75×90
0mmの定尺の床板に加工される。この場合、不織布であ
る緩衝層3の下面にコーティング層5が形成されている
ので、緩衝層3の切断面にあらびが生じることはない。
そして、加工された床材1は、その小口方向および長手
方向に、雄さね6と雌さね7の部分を順次、接合しなが
ら、いわゆるさねはぎでコンクリート床などに直接、床
張りされる。この場合、表面木質層2の下面に形成され
た裏溝4により、床材1に可撓性をもたせることがで
き、コンクリート床面が起伏を有する場合でも、床材1
が床張り面に浮いた状態で床張りされることがなく、床
材1をコンクリート床面に沿ってぴったりと床張りする
ことができる。
【0017】このように構成された床材1の表面木質層
2に振動が加わると、この振動は、表面木質層2から緩
衝層3に伝播される際に、両層2、3間の面密度の大き
な変化により、および表面木質層2の下面に形成された
裏溝4による凹凸により、ある程度減衰される。そし
て、緩衝層3に伝播された振動が、ここで低周波数域お
よび中周波数域が減衰されることにより、床材1による
防音や防振が行われる。本実施例では特に、緩衝層3を
不織布で構成しているので、その繊維自体、繊維間の空
気層や接着層などの複合作用により、緩衝層3のみで低
周波数域および中周波数域の双方、すなわち減衰が難し
いとされる中低音を十分に減衰することができる。
【0018】図4は、本実施例の床材1について、JIS
A 1418に基づいて測定した床衝撃音レベルの測定結果を
示している。この測定結果から、床材1では、軽量衝撃
の遮音等級値としてL−45が、重量衝撃の遮音等級値
としてL−55が、それぞれ得られている。特に防音用
床材にとって重要な軽量衝撃の遮音等級値として、従
来、4〜6層構造の床材でしか達成できなかったL−4
5が達成されており、本実施例の床材1では、比較的高
水準の遮音特性を2層構造で実現できることが判る。そ
の結果、従来の床材と比較して、同等の防音性能特に軽
量衝撃特性を、より少ない材料層数で実現できることに
より、製造コストを削減することができる。
【0019】なお、本考案は、上述した以外にも、種々
の態様で実施することができる。例えば、実施例では、
表面木質層2の下面に裏溝4を形成しているが、これを
省略してもよい。また、緩衝層3を構成する不織布の組
成、配合率および厚さなどは、所要の防音性能に応じて
適宜、変更することが可能である。
【0020】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案の防音用床
材は、高い防音性能、特に軽量衝撃特性を、より少ない
材料層数で実現することにより、製造コストを削減する
ことができるとともに、施工性および切断加工性に優れ
ているなどの効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る防音用床材の加工前の層
構成を示す斜視図である。
【図2】図1の防音用床材を長尺材に加工した後の平面
図である。
【図3】図2の線III−IIIに沿う断面図である。
【図4】実施例の防音用床材についての床衝撃音レベル
の測定結果を示す図である。
【図5】従来の2つの防音用床材を示す断面図である。
【符号の説明】
1 防音用床材 2 表面木質層 3 緩衝層 4 裏溝 5 コーティング層

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面に裏溝を形成した表面木質層と、不
    織布から成り、前記表面木質層の下面に積層された緩衝
    層とを備え、この緩衝層の下面にSBR樹脂の薄膜層が
    塗布されていることを特徴とする防音用床材。
JP1993060650U 1993-10-15 1993-10-15 防音用床材 Expired - Lifetime JP2575139Y2 (ja)

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JPH0725135U JPH0725135U (ja) 1995-05-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2537102B2 (ja) * 1990-09-17 1996-09-25 永大産業株式会社 遮音性木質系床材
JPH04166553A (ja) * 1990-10-26 1992-06-12 Mitsuboshi Belting Ltd 防音床材
JP2578186Y2 (ja) * 1992-06-11 1998-08-06 株式会社ノダ 床 材

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