JPS5853947B2 - 天然砕石による化粧面施工法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、天然砕石による化粧面施工法に関するもの
である。

従来、壁面等の基板に天然砕石等の化粧材料を付着せし
める場合には、いわゆる吹付は作業により行うものであ
り、化粧材料たる吹付は材料自体に基板面への貼着力を
保持せしめて、吹付けにより基板面に付着固定して天然
砕石による化粧状態の現出を行っていた。

しかし、基板の種類、材質等によっては天然砕石の吹付
けによる貼着が不可能なものがあり、また吹付は貼着し
た天然砕石の剥離がしやすく、更には外観上天然砕石に
よる天然石の膚合いが良好に現出しない等の欠点があっ
た。

この発明では、天然砕石の貼着をいかなる基板にも行え
ると共に、容易に剥離せず、天然石の化粧状態を良好に
現出できる天然砕石による化粧面施工法を提供せんとす
るものである。

この発明の実施例を図面にもとづき詳説すれば、１は基
板であり、同基板はその種類、材質等、いかなるもので
もよく、木板、打ち放しのコンクリート、モルタル刷毛
引き、石綿スレート板、軽量気泡コンクリート、磁器タ
イル壁面等広範囲のものを使用できる。

２は接着剤層であり、同層は基板１の種類、材質に応じ
て、同基板１に容易に接着可能なものとしての接着剤を
使用する。

たとえば、無水硅酸たる無機高分子シリカを使用し、水
と混合してｌ〜３關の厚みに均一に塗布するつもりであ
り、このように基板１面上に接着剤層２を設ける。

接着基層２の上面には、同接着剤層２の表面には、同層
２の乾燥後に合成樹脂層３を塗布するものであり、同合
戒樹脂層３の材料としては、たとえば一般合戒樹脂、水
性アクリル樹脂等を使用するものであり、機能的には遮
水効果を有することを必要とする。

この合成樹脂層３は、更にその表面に形成する凹凸接着
層４からの水分の浸透を防止するものであり、水分の浸
透防止によって凹凸接着剤層４の保水効果を高め急速な
乾燥を防止するものである。

合成樹脂層３上に形成する凹凸接着剤層４はたとえば接
着剤層２と同材料の無水硅酸たる無機高分子シリカを使
用し、厚み８山前後の盛上り部５を多数設けている。

このように盛上り部５を設けた合成樹脂層３を未乾燥状
態において、その表面に天然砕石６を吹付はガン等にて
噴射せしめる。

天然砕石６としては、天然石１〜５ｍ′ｆＩＬの径に粉
砕して造ったものであり、同天然砕石６を合成樹脂と混
合して粘稠性を付与し、ガン等を利用して吹付は噴射を
行う。

この噴射圧力によって、天然砕石６を未乾燥の凹凸接着
層４の盛上り部５に一部埋没せしめ、また盛上り部５の
谷部における凹凸接着剤層４の平滑面に付着せしめ、凹
凸接着層４の乾燥によって天然砕石６は固定化される。

なお、接着剤層２、凹凸接着剤層４の材料は、それぞれ
の機能を果しうるものであれば、合成樹脂接着剤、セメ
ント等その種類を問わない。

この発明によれば次のような効果がある。

（Ｉ） 天然砕石が、凹凸接着剤層の盛上り部に埋設
固定されるため、付着強度が高く、嗣洗浄性もよく、安
易に剥離するおそれがない。

（ＩＩ） 凹凸接着剤層の盛上り部に埋設した天然砕
石は、外観上天然石の砕断面と同感触を現出し、天然６
砕断面類似の化粧状態を得ることができる。

（２）接着剤層、凹凸接着剤層の二重層構造に施工する
ため、下地としての基板の材質如何を問わず天然砕石の
付着、固定が可能となる。

■ 合成樹脂層によって凹凸接着剤層の乾燥状態の調整
が可能となり、天然砕石の噴射埋設を行う工程を最良状
態に調整しうる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明施工法により、造った化粧面の断面図。 １：基板、２：接着剤層、３：合成樹脂層、４：凹凸接
着剤層、５：盛上り部、６：天然砕石。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 基板の表面に、接着剤を塗布して、接着剤層を形成
   し、同層の乾燥後、同層表面に、合成樹脂を塗布して合
   成樹脂層を形成し、同層乾燥後、同層表面に接着剤を塗
   布して、表面所要個所に盛上りを有した凹凸接着剤層を
   形成し、同層の未乾燥状態において、同層表面に天然砕
   石を噴射して、凹凸接着剤層表面に、一部埋没した状態
   で天然砕石を付着保持せしめ、凹凸接着剤層の乾燥によ
   り、天然砕石を凹凸接着剤層に固定せしめて、基板上に
   天然６砕断面類似の化粧状態を現出せしめることを特徴
   とする天然砕石による化粧面施工方法。