JPH09317121A - 建築物表面仕上げ用装飾シートの取り付け方法 - Google Patents

建築物表面仕上げ用装飾シートの取り付け方法

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JPH09317121A
JPH09317121A JP8133838A JP13383896A JPH09317121A JP H09317121 A JPH09317121 A JP H09317121A JP 8133838 A JP8133838 A JP 8133838A JP 13383896 A JP13383896 A JP 13383896A JP H09317121 A JPH09317121 A JP H09317121A
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JP
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building
decorative sheet
sheet
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double
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JP8133838A
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Kiyoshi Aoki
清 青木
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YAMAMOTO YOGYO KAKO KK
Original Assignee
YAMAMOTO YOGYO KAKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着剤が固化するまでの間にずれ、剥がれが
生じず、且つ、接着剤固化後も必要な強度を保って接着
している効率のよい建築物表面仕上げ用装飾シートの取
り付け方法を提供する。 【解決手段】 装飾シートを貼り付ける予定位置3aの
端より距離a、b隔てた内側位置(4aの位置)の壁面
1に、離型シート付きの両面粘着テープをその面積割合
が前記装飾シートを貼り付ける予定位置3aの建築物表
面の面積に対し1〜10%相当になる様に、また、離型
シートが表側になるように貼り付け、次いでその上から
前記装飾シート貼り付け予定位置3aの表面の全面に接
着剤を塗布し、前記両面粘着テープの離型シートを剥が
した後、前記装飾シートを前記建築物の貼り付け予定位
置の表面に沿って貼り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の内外壁や
天井、柱などのへの建築物表面へ貼り付けて建築物表面
を仕上げるための装飾シートの取り付け方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】建築物などの構築物の壁や天井、柱など
の表面に貼り付ける建築物表面仕上用装飾シートは近
年、建築物の美観を付与するために広く用いられてい
る。
【0003】特に近年、基材シート上に合成樹脂マトリ
ックス中に天然石粉、硅砂、陶磁器粉、プラスチック骨
材、またはこれらの着色物などからなる骨材が分散され
てなる装飾層が形成された建築物表面仕上げ用装飾シー
トは、天然石調の高級感、重厚感が出せるので、高級建
築材料として広く用いられる様になってきている。
【0004】従来、これらの建築物表面仕上げ用装飾シ
ートを建築物の表面に貼り付けるには、粘度の高いゴム
系の有機溶液型接着剤、硬化剤と主剤からなる2液系の
エポキシ系の接着剤、水性エマルジョン型接着剤などの
適宜の接着剤を、前記装飾シートを貼り付ける予定位置
の建築物表面に塗布して、その上に前記装飾シートを前
記建築物の表面に沿って貼り付けている。
【0005】特に、水性エマルジョン型接着剤は、粘度
がかなり低いので、前記装飾シートを貼り付ける予定位
置の建築物表面に接着剤を塗布する作業が極めて容易に
なり接着剤塗布の作業効率が向上する、塗布器具の洗浄
が水で行える後始末の作業が容易になる、有機溶剤など
による作業者の作業環境の悪化の問題がない、比較的コ
ストの安いものが多く出回っているなどの利点があり、
前記有機溶液型接着剤、硬化剤と主剤からなる2液系の
エポキシ系の接着剤と同様に、近年、建築物表面仕上げ
用装飾シートの接着剤として用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】水性エマルジョン型接
着剤は、上記優れた利点を有するが、粘着性が小さい事
から、壁面や柱などの垂直な面に建築物表面仕上げ用装
飾シートを貼り付けると、特に気温の低い冬場や気温の
低い寒い地域では、貼り付け当初の接着剤が増粘するか
固化するに至るまでの間にシートの重みでシートが所定
位置からずれたり、剥がれたりする恐れが有り、また、
天井に貼り付けた場合も同様にシートの重みで、シート
が剥がれたりするので、接着剤が増粘するか固化するま
で、特殊なベルトや紐、ガムテープ、釘などで仮止めし
ておく必要があった。この仮止め作業は、作業効率が悪
く、接着剤が固化した後、仮止めに用いたベルトなどを
取り除く必要もありこの点でも作業効率が悪くなると言
う問題があった。また、仮止め中は見栄えが非常に悪く
なると言う問題もあった。また、例えば円柱状の柱など
の曲面に建築物表面仕上げ用装飾シートを貼り付ける場
合には、通常平板状の建築物表面仕上げ用装飾シート
(ただし、ある程度曲げられる柔軟性を有するシート)
を曲面に沿わせて貼り付けるが、前記装飾シートは平板
状形状に戻ろうとする力が働くので、貼り付け当初の接
着剤が増粘するか固化するに至るまでの間に剥がれると
言うこともあり、前述したと同様に仮止めが必要であっ
た。また、前記有機溶液型接着剤、硬化剤と主剤からな
る2液系のエポキシ系の接着剤に於いても、特に冬場溶
剤の揮散が遅くなったり、反応硬化時間が長くかかる時
には粘着性が小さいので、同様に貼り付け当初の接着剤
が増粘するか固化するに至るまでの間にシートの重みで
シートが所定位置からずれたり、剥がれたりする恐れが
有り、また、天井に貼り付けた場合も同様にシートの重
みで、シートが剥がれたりするので、接着剤が増粘する
か固化するまで、特殊なベルトや紐、ガムテープ、釘な
どで仮止めしておく必要があった。
【0007】本発明は、接着剤を用いて建築物表面仕上
げ用装飾シートを建築物の表面に貼り付ける場合の前記
問題点を解決し、前述のような仮止めをしなくとも、接
着剤が増粘するか固化するに至るまでの間にずれたり、
剥がれたりする恐れがなく、且つ、接着剤固化後も必要
な強度を保って接着している効率のよい建築物表面仕上
げ用装飾シートの取り付け方法を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の建築物表面仕上げ用装飾シートの取り付
け方法は次ぎのような方法である。
【0009】(1)建築物表面仕上げ用装飾シートを建
築物の表面に貼り付ける方法において、(A)前記装飾
シートを貼り付ける予定位置の端より内側位置の建築物
表面に、離型シート付きの両面粘着テープをその面積割
合が前記装飾シートを貼り付ける予定位置の建築物表面
の面積に対し1〜10%相当になる様に、また、離型シ
ートが表側になるように貼り付ける工程、(B)次いで
前記建築物の装飾シート貼り付け予定位置の表面の全面
に接着剤を塗布する工程、(C)前記両面粘着テープの
離型シートを剥がす工程、(D)前記装飾シートを前記
建築物の貼り付け予定位置の表面に沿って貼り付ける工
程からなることを特徴とする建築物表面仕上げ用装飾シ
ートの取り付け方法。
【0010】(2) 接着剤が水性エマルジョン型接着
剤である前記(1)項にに記載の建築物表面仕上げ用装
飾シートの取り付け方法。 (3)両面粘着テープを、建築物表面仕上げ用装飾シー
トを貼り付ける予定位置の端から約10〜15cmの距
離をおいた内側位置に相当する建築物表面に貼り付ける
前記(1)〜(2)項のいずれかに記載の建築物表面仕
上げ用装飾シートの取り付け方法。
【0011】(4)建築物表面仕上げ用装飾シートが、
柔軟性を有する建築物表面仕上げ用装飾シートであっ
て、前記装飾シートを建築物の表面に貼り付ける部分の
建築物の表面形状が曲面状であり、前記装飾シートを建
築物の曲面状表面に沿って貼り付けることからなる前記
(1)〜(3)項のいずれかに記載の建築物表面仕上げ
用装飾シートの取り付け方法。
【0012】(5)両面粘着テープが貼り付けられる建
築物の、装飾シートを貼り付ける予定位置の端から約1
0〜15cmの距離をおいた内側位置が、装飾シートを
貼り付ける予定位置の一方の端から約10〜15cmの
距離をおいた内側位置と、それに対向する他方の端から
約10〜15cmの距離をおいた内側位置の少なくとも
2ケ所である前記(2)〜(4)項のいずれかに記載の
建築物表面仕上げ用装飾シートの取り付け方法。
【0013】(6)離型シート付きの両面粘着テープ
が、離型シート付きの両面粘着テープに透孔が開けられ
ている離型シート付きの両面粘着テープであり、前記両
面粘着テープの透孔から露出している建築物の表面にも
接着剤が塗布されている前記(1)〜(5)項のいずれ
かに記載の建築物表面仕上げ用装飾シートの取り付け方
法。
【0014】(7)建築物表面仕上げ用装飾シートが、
基材シート上にアクリル系樹脂マトリックス中に骨材が
分散されてなる装飾層が形成された建築物表面仕上げ用
装飾シートである前記(1)〜(6)項のいずれかに記
載の建築物表面仕上げ用装飾シートの取り付け方法。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる建築物表面仕
上げ用装飾シートとしては、通常厚みが2〜10mm、
好ましくは4〜8mm程度の厚みが比較的厚い物が一般
的に用いられている。
【0016】近年、特に注目を浴びているものは、基材
シート上に合成樹脂マトリックス中に天然石粉、硅砂、
陶磁器粉、プラスチック骨材、またはこれらの着色物な
どからなる骨材が分散されてなる装飾層が形成された建
築物表面仕上げ用装飾シートであり、合成樹脂エマルジ
ョンなどと大理石粉末などの天然石粉、硅砂、陶磁器粉
その他の骨材や着色硅砂あるいは有色陶磁器粉などの着
色骨材などの骨材を含む原料組成物を寒冷紗その他の適
宜繊維織物や適宜の固体基材上に吹付け等適宜の方法に
より塗布、乾燥し、また必要に応じて更に透明な合成樹
脂トップコート層を施し、適宜の大きさにカットして製
造されている(特開平4−76151号、特開平3−2
79561号)。建築物表面仕上用装飾シートとしては
その表面状態の凹凸形状や模様などにより、割り肌状模
様、ゆず肌状模様(さざ波状模様)、じゅらく模様、木
目模様、特開昭57−27177号公報に示されている
様なキャスト状模様、トラバーチン状模様、天然砂岩状
模様、天然御影石模様、タイル状など、天然石に極めて
良く類似した表面模様やその他適宜の人工的表面凹凸模
様が付された装飾シートが用いられている。特に天然石
調の建築物表面仕上げ用装飾シートは、高級感、重厚感
が出せるので、高級建築材料として広く用いられる様に
なってきている。本発明で用いる建築物表面仕上げ用装
飾シートとしては、これらのものが特に好ましく用いら
れる。
【0017】前述した様に装飾層としては、通常、合成
樹脂マトリックス中に骨材が分散されてなる装飾層が好
ましく用いられるが、これらの装飾層形成用原料のう
ち、合成樹脂マトリックスを形成する合成樹脂原料とし
ては、合成樹脂エマルジョンあるいは合成樹脂溶液が用
いられ、従来より天然石模様を初め、その他この種の建
築物表面仕上用装飾シートの製造の際に従来より用いら
れている各種の合成樹脂エマルジョンや溶液を用いるこ
とができる。有機溶剤の回収や環境問題などを余り考慮
する必要がないという点からは、合成樹脂エマルジョン
が好ましく用いられる。特に耐候性、対アルカリ性、耐
水性、接着性、柔軟性、耐吸水性等を満足する合成樹脂
エマルジョンが好ましく、具体的な例としては、例えば
アクリル系樹脂エマルジョン(アクリル樹脂エマルジョ
ン、アクリル−スチレン系樹脂エマルジョン、アクリル
−ウレタン系樹脂エマルジョン、アクリル−シリコーン
系樹脂エマルジョン、アクリル−弗素系樹脂エマルジョ
ンも含む)、エチレン−酢酸ビニル樹脂などの酢酸ビニ
ル系樹脂エマルジョン、塩化ビニル系樹脂エマルジョ
ン、ウレタン系樹脂エマルジョン等が挙げられる。これ
らのいずれの樹脂も乾燥後の樹脂マトリックスは適宜の
柔軟性を有しており、曲面への施工も可能である。中で
もアクリル系樹脂エマルジョンは比較的安価なもののう
ちでは、特に耐候性の点でより優れているので建築物の
内外装壁面或は床面などの建築物表面仕上用シートとし
て用いた場合など比較的長期の耐久性を有し好ましい。
【0018】また、骨材としては、かかるタイプの骨材
入りの装飾シートの製造の際に用いられている各種の公
知の骨材を用いる事ができ、大理石粉や御影石粉、硅砂
その他の天然石粉、陶磁器粉、あるいはこれらを人工的
に着色した例えば着色焼成硅砂や有色陶磁器粉などのい
わゆる着色骨材と称されているものなど、天然石細粒状
物、陶磁器細粒状物、またはこれらの着色物の少なくと
も1種からなる骨材で代表される無機材料が好ましく用
いられる。もちろんプラスチックなどの有機材料から成
る骨材を用いてもよいが、前述した様な無機材料からな
る骨材はプラスチックなどの有機材料から成る骨材に比
べて色褪せや変色などが生じる恐れがなく耐久性がよい
ことと、価格的にも安価であることなどから好ましく用
いられる。
【0019】骨材の大きさは主として6〜300メッシ
ュの大きさの骨材を用いることが好ましい。なお、人工
的に着色を施した着色骨材あるいは特に人工的に着色を
施していない素材そのままの色の骨材などの中から適宜
1種または2種以上を併用することによって所望の色調
や風合を調整し、各種の化粧材を製造することができ
る。
【0020】また、必要に応じて独特の風合を出すため
に、別途、マイカや合成樹脂着色薄片、その他の鱗片状
の固体添加物やその他の添加物を加えてもよい。例えば
かかる鱗片状の添加物としては、通常200メッシュ〜
1cm2 程度の大きさのものが好ましく用いられる。
【0021】骨材と合成樹脂マトリックスの配合割合は
どんな種類やどの様な風合の装飾材とするかなどによっ
ても異なってくるが、合成樹脂エマルジョンまたは溶液
の割合が樹脂固形分で骨材100重量部に対し、5〜2
0重量部程度が好ましく、特に10〜20重量部程度が
好ましい。
【0022】この範囲の好ましい態様とすることによ
り、骨材を合成樹脂マトリックスでしっかり保持でき、
従って余り脆くならず、しかも重厚で深みのあるの風合
いを保持したまま、耐久性のある強度を有する装飾層を
形成することができる。余りに骨材が多くなり過ぎると
バインダーとしての機能も有する合成樹脂の割合が少な
くなるので得られる装飾材の柔軟性が低下する傾向にあ
り、一方余りに骨材の割合が少なくなり過ぎると重厚で
深みのある風合いが低下する傾向にあると共に、合成樹
脂エマルジョンまたは溶液と骨材とを含有する原料組成
物を基材シートに塗布した後乾燥固化する際、収縮など
が生じ、亀裂が発生しやすくなる傾向にある。
【0023】合成樹脂エマルジョンまたは溶液に骨材が
配合された装飾層形成用原料組成物(塗布材)には、更
に必要に応じて充填材、造膜助剤、増粘剤、消泡剤、p
H調整剤などを加えたり、粘度を小さめにするために水
などや適宜の溶剤などを加えてもよい。
【0024】装飾層形成用原料組成物が塗布される基材
シートとしては、例えば従来より用いられているこの種
の建築物表面仕上用装飾シートなどの製造の際に基材シ
ートとして用いられているものなどが同様に用い得る。
具体的には、例えば合成繊維製織物、より好ましくは比
較的目の粗い合成繊維製織物、例えば、吸水性のない又
は吸水性の小さいアクリル繊維或いはポリエステル繊維
からなるガーゼ程度に粗く織ったものが好ましく、アク
リル繊維或いはポリエステル繊維からなる寒冷紗などが
特に好ましい。吸水性のない又は吸水性の小さい織物が
好ましいのは、吸水性の大きいものは水分により膨張
し、乾燥時に収縮しやすい傾向があり、乾燥後の製品が
反ったりして変形する恐れがあるが、吸水性のない又は
吸水性の小さい織物を用いた場合にはこの様な問題が生
じないので好ましい。そのほかガラスクロス、合成繊維
不織布、合成紙なども吸水性の少ないものが多く好まし
く用いられる。又、場合によっては、プラスチックシー
トやゴムシート、アルミニウムシートや亜鉛引鋼板など
の金属製薄板なども用いられる。
【0025】基材シート上への装飾層形成用原料組成物
の塗布は、最もよく用いられているのが吹付けガンなど
による吹付け法である。そのほか、鏝や他の塗布器具を
用いて塗布してもよい。
【0026】そして、必要に応じて表面の光沢付与や施
工後の表面の汚れ防止、防水性の増強などの機能を付与
する目的で、表面側に透明なコート層(通常トップコー
トと称されている)を形成してもよい。トップコート層
を形成する場合、トップコートに用いられる樹脂として
は、この種の建築物表面仕上用装飾シートに通常用いら
れている透明なトップコート用樹脂をいずれも用いるこ
とができる。中でもアクリル系樹脂は比較的安価なもの
のうちでは、耐候性、耐水性、防汚性などの各種の性質
が満足でき、従って耐久性が比較的良いトップコートを
化粧材の表面に形成することができるので好ましい。
【0027】トップコート用のアクリル系樹脂としては
アクリル−シリコーン系樹脂やアクリル−ウレタン系樹
脂などが代表的であり、そのエマルジョンや有機溶剤溶
液などの形で用いられる。
【0028】もちろんトップコートはすべての種類の建
築物表面仕上用装飾シートに施されることが必須のもの
ではなく、余り表面光沢を出したくない装飾シートに仕
上げる場合には使用されない。
【0029】通常この様にして製造された建築物表面仕
上げ用装飾シートの重さは、材料の種類や厚みによって
異なるが4〜15kg/m2 程度である。また、厚みは
特に限定するものではないが2〜10mm、好ましくは
4〜8mm程度のものが用いられる。
【0030】次に、この様な建築物表面仕上げ用装飾シ
ートを建築物の表面に貼り付ける本発明方法を図面を参
照しながら説明する。図1は、建築物表面仕上げ用装飾
シートを建築物などの平坦な壁面へ取り付ける場合の本
発明による方法を説明するための正面図である。
【0031】1は建築物の壁面、2は前記壁面1に貼り
付けられた建築物表面仕上げ用装飾シート、3、3a、
3b、3cは前記装飾シート2を貼り付ける予定位置、
4a、4b、4cは両面粘着テープを貼り付ける位置を
示している。
【0032】両面粘着テープは装飾シート2を貼り付け
る予定位置の端より例えば距離aやbをおいて内側位置
に貼り付けられる。図1の4aの場合には装飾シート2
を貼り付ける予定位置3aの上側の端から距離aをおい
て、また、両脇側の端からそれぞれ距離bをおいた内側
位置4aの位置に両面粘着テープが貼り付けられる。こ
の例に示した様に、装飾シート2を貼り付ける予定位置
の上側の端よりやや内側に両面粘着テープを貼り付けた
場合には、特に垂直に立っている壁面への装飾シート2
を貼り付けた場合、当初は比較的粘着性の低い接着剤の
硬化が開始されて粘度が上がったり接着作用を発揮する
までの間に、貼り付けられた装飾シート2がその重みで
ずりさがったり、剥がれたりするのを防止するのに有効
である。そして、装飾シート2を貼り付ける予定位置3
aの上側の端から距離aをおいて、また、両脇側の端か
らそれぞれ距離bをおいた内側位置4aの位置に両面粘
着テープが貼り付けられることにより、装飾シート2の
端近傍は最終的に強固に接着剤で接着されているので、
雨や水分が壁面と装飾シート2の間に侵入し難くするこ
とが出来、仮に侵入した場合でも端が粘着テープで止め
られているものではないので、剥がれる恐れがない。そ
して用いる前記両面粘着テープが、前記装飾シートを貼
り付ける予定位置の建築物表面の面積に対し1〜10%
相当になる範囲で使用した場合には、残りの部分が最終
的に接着剤で強固に接着されるので、通常の使用におい
ては貼り付けた装飾シート2が全く剥がれる恐れがない
ことを本発明者は見出だしたものである。もし、両面粘
着テープの使用量が、前記装飾シートを貼り付ける予定
位置の建築物表面の面積に対し1%未満の場合には、接
着剤が固化するまでの間に貼り付けた装飾シート2が所
定位置よりその重みでずれてしまったり、剥がれ落ちて
しまう。一方両面粘着テープの使用量が、前記装飾シー
トを貼り付ける予定位置の建築物表面の面積に対し10
%を越える場合には、接着剤が最終的に固化した後で
も、接着剤での強固に接着されている接着面積率が少な
くなるので、長期間使用した場合に接着強度の小さい両
面粘着テープ部分の面積率が大きいため、次第に劣化し
て、剥がれ落ちる危険がある。したがって両面粘着テー
プをその面積割合が前記装飾シートを貼り付ける予定位
置の建築物表面の面積に対し1〜10%相当になる範囲
で使用しなければならない。
【0033】また、両面粘着テープは装飾シート2を貼
り付ける予定位置の端より例えば距離aやbをおいて内
側位置に貼り付けられるが、この距離a、bとしては1
0〜15cm程度が好ましい。この程度の距離が設けら
れて接着されることにより、装飾シート2の端近傍は接
着剤で最終的に強固に接着されている幅が十分大きくな
るので、壁面と装飾シート2の間に雨や水分を侵入し難
くすることが出来、仮に侵入した場合でも端が粘着テー
プで止められているものではないので、接着剤で強固に
接着されている幅が十分大きく剥がれる恐れがない。
【0034】用いる両面粘着テープの幅は、2〜5cm
程度のものが好ましく、余りに細過ぎると仮止め時の粘
着力が不足気味になり、接着剤が増粘したり固化するま
での間に貼り付けた装飾シートが剥がれやすくなる傾向
にある、また、余り幅が広過ぎると接着剤が固化した後
でも両面粘着テープを貼り付けた部位に水などが侵入し
た場合にその部分が建築物表面から浮き上がる現象が生
じ易くなる傾向がある。
【0035】図1の3bは前記装飾シート2を貼り付け
る別の予定位置であるが、両面粘着テープを貼り付ける
位置4b、4bで示した様に、2つに分けた態様であ
る。ももちろん2つだけでなく3つ以上に分割した位置
にしてもよい。この態様も特に垂直に立っている壁面へ
の装飾シート2を貼り付ける場合に好適な態様の1つで
ある。
【0036】図1の3cは前記装飾シート2を貼り付け
る更に別の予定位置であるが、両面粘着テープを貼り付
ける位置4c、4cで示した様に、装飾シートを貼り付
ける予定位置の一方の端より内側位置と、それに対向す
る他方の端より内側位置の対向する両端の内側位置2ケ
所に両面粘着テープを用いる場合である。この態様は天
井などに装飾シート2を貼り付ける場合に好適な態様の
1つである。
【0037】図示していないが、上記と丁度直角方向の
両端の内側位置2ケ所に両面粘着テープを用いてもよ
く、その場合は壁面でも天井面でも使用可能な態様とな
る。また、4方向の端の内側位置に両面粘着テープを用
いてもよい。この場合も壁面でも天井面でも使用可能な
態様となる。壁面に適用する場合には、上側の端と左右
両側の端の3方向の端の内側位置に両面粘着テープを用
いてもよい。特に壁面の場合は、下側の端近傍を両面粘
着テープで支えても余り有効な仮止めにならないので、
前記4aや4bで示した位置が手数も省けて簡単で効率
的である。
【0038】次に本発明の建築物表面仕上げ用装飾シー
トの取り付け方法の工程を図3の工程を示す断面図でよ
り詳細に説明する。図3の工程を示す断面図は、図1の
A−A´位置に相当する断面を想定した説明図である。
【0039】図3の(a)は、装飾シートを貼り付ける
予定位置の端より内側位置の建築物の壁面1に離型シー
ト6付きの両面粘着テープ5をその面積割合が前記装飾
シートを貼り付ける予定位置の建築物表面の面積に対し
1〜10%相当になる様に、また、離型シート6が表側
になるように貼り付ける工程を示している。次に図3の
(b)は、この上から、前記建築物の装飾シート貼り付
け予定位置の表面の全面に接着剤7を塗布する工程を示
している。そして図3の(c)は、前記両面粘着テープ
5の離型シート6を剥がす工程を示している。この様に
離型シート6を剥がすことによって、両面粘着テープ5
の粘着面が露出する。前工程の如く離型シート6を付け
たまま、その上から接着剤7を塗布する方法は、接着剤
7の塗布作業が非常に効率よくできる。もし離型シート
6のない両面粘着テープを貼った場合には、その位置を
避けて接着剤7を塗布しなければならず、接着剤7の塗
布作業が複雑になり非効率的であることと、塗布した接
着剤7が両面粘着テープの上にたれてきて両面粘着テー
プの機能を損なう恐れが有る。
【0040】次に図3(d)に示す様に装飾シート2を
前記建築物の貼り付け予定位置の表面に沿って貼り付け
る。尚、この装飾シート2は基材シート8の上に装飾層
9が形成されているタイプである。基材シート8や装飾
層9の具体的態様はすでに詳細に説明した。そして図3
の(e)が施工が完了した状態を示している。
【0041】次に図2、図4を用いて建築物の表面形状
が曲面状であり、装飾シートを建築物の曲面状表面に沿
って貼り付ける場合を説明する。この場合、装飾シート
としては、ある程度曲げることができる柔軟性を有する
建築物表面仕上げ用装飾シートを用いる必要がある。か
かる装飾シートの具体的な詳細例はすでに説明した。
【0042】図2は建築物表面仕上げ用装飾シート2を
建築物などの凸の半円柱状壁面11へ取り付ける場合の
本発明による方法を説明するための斜視図である。11
は建築物の半円柱状壁面、2は前記壁面11に貼り付け
られた建築物表面仕上げ用装飾シート、3dは前記装飾
シート2を貼り付ける予定位置、4d、4dは両面粘着
テープを貼り付ける位置を示している。
【0043】この態様では、両面粘着テープは装飾シー
ト2を貼り付ける予定位置の左右両端より距離aやbを
おいて内側位置に両面粘着テープが貼り付けられる。距
離aやbの好ましい範囲は前記の場合と同様である。
【0044】貼り付ける作業の工程は図3の場合と同様
であるので説明を省略する。図4に建築物の半円柱状壁
面11に本発明方法にしたがって建築物表面仕上げ用装
飾シート2を貼り付けて施工が完了した状態を断面図で
示した。尚、ここで用いた装飾シート2も基材シート8
の上に装飾層9が形成されているタイプである。
【0045】この様に通常平板状の建築物表面仕上げ用
装飾シート2を曲面に沿わせて貼り付けるが、前記装飾
シートは平板状形状に戻ろうとする力が働くので、貼り
付け当初、接着剤のみで接着しようとした場合には、接
着剤が増粘するか固化するに至るまでの間に例えば左右
の両端部が矢印13、13で示した方向に跳ね上がって
剥がれると言うことが生じたり、ずり下がってその位置
が所定の位置からずれたりすることが生じるが、本発明
方法では、両面粘着テープ5、5がこれを防止し、装飾
シート2を仮固定し、やがて接着剤7が固化して完全な
接着ができる。
【0046】そして装飾シート2の端近傍は最終的に接
着剤で強固に接着されているので、雨や水分が壁面と装
飾シート2の間に侵入し難くすることが出来、仮に侵入
した場合でも端が粘着テープで止められているものでは
ないので、剥がれる恐れがない。そして用いる前記両面
粘着テープが、前記装飾シートを貼り付ける予定位置の
建築物表面の面積に対し1〜10%相当になる範囲で使
用しているので、残りの部分が最終的に接着剤で強固に
接着されており、通常の使用においては貼り付けた装飾
シート2が全く剥がれる恐れがないことは前記の場合と
同様である。
【0047】尚、接着剤としては、特に限定するもので
はないが、固化した状態で耐水性を有するものが好まし
く、例えば溶剤系の接着剤では、酢酸ビニル樹脂系、合
成ゴム系などが挙げられ、反応系の接着剤としてはエポ
キシ樹脂系、ポリウレタン樹脂系、アクリル樹脂系など
が挙げられ、水系の接着剤としては酢酸ビニル樹脂系、
アクリル樹脂系などや、これらの粘着性を向上させるた
めにこれらの水系の接着剤に、例えばセメント、炭酸カ
ルシウムなどの無機物粉末、硅砂、大理石の粉体物など
の増量材が添加された水系の接着剤などが挙げられる。
特にこのうち水系の接着剤であるアクリル樹脂エマルジ
ョンまたはこれに無機物粉末などの増量材が添加された
アクリル樹脂エマルジョンなどの水性エマルジョン型接
着剤などが、取扱い作業性、価格や接着強度、耐水性な
どの全ての条件面でバランスがよく好ましい。そして特
に水性エマルジョン型接着剤は、粘着性がかなり低いの
で、前記装飾シートを貼り付ける予定位置の建築物表面
に接着剤を塗布する作業が極めて容易になり接着剤塗布
の作業効率が向上する、塗布器具の洗浄が水で行える後
始末の作業が容易になる、有機溶剤などによる作業者の
作業環境の悪化の問題がない、比較的コストの安いもの
が多く出回っているなどの利点がある。
【0048】接着剤の塗布量も、その接着剤種類や、建
築物表面の材質、表面の粗面の程度などによってまちま
ちであり、特に限定するものではないが、通常0.4〜
1Kg/m2 程度である。
【0049】また、用いる離型シート付きの両面粘着テ
ープは、例えば図5や図7にその斜視図を示した様に透
孔20が開けられている離型シート付きの両面粘着テー
プを用いることも好ましい。透孔20の形は特に制限は
ないが、図5に示された透孔20の形は長方形であり、
図7に示された透孔20の形は楕円形のものが例示され
ている。そして建築物の表面にこれらの離型シート付き
の両面粘着テープを離型シート側が表側になるように貼
り付け、その上から接着剤を塗布し、そして前述した図
3の(c)の段階に相当する様に、前記両面粘着テープ
5の離型シート6を剥がした場合に、図6や図8に平面
図で示した様に接着剤7が透孔20内にも塗布されるこ
とになるので、用いた両面粘着テープの幅がかなり広い
場合でも、接着剤が固化した後両面粘着テープを貼り付
けた部位に水などが侵入した場合にその部分が建築物表
面から浮き上がる現象などを防止することができ好まし
い。
【0050】
【実施例】
実施例1 図1と図3で示した方法によって、建築物の平坦なコン
クリートの壁面1に建築物表面仕上げ用装飾シートを貼
り付けた。
【0051】建築物表面仕上げ用装飾シートは、基材シ
ートとしてポリエステル寒冷紗織物を使用し、その上か
ら市販の装飾層形成用原料組成物“セラグラニー”(山
本窯業化工株式会社製:アクリル形樹脂エマルジョン中
に骨材が分散された装飾層形成用原料)を口径8mmの
吹付けガンを用いて吹付け(厚さ約6mm)、乾燥固化
させた後、更にその上にアクリル−シリコーン系樹脂か
らなるトップート層を厚み約0.03mm塗布乾燥して
透明なトップコート層を形成し、得られた装飾シートを
縦45cm、横60cmの大きさの長方形状に切断し
た。この装飾シートの重さは7.75kg/m2 であっ
た。
【0052】図1の3aで示した装飾シート2を貼り付
ける予定位置3aの上側の端からの距離aを13cmと
し、また、両脇側の端からそれぞれ距離bを13cmと
して4aで示した位置に離型シート付きの両面粘着テー
プ(セメダイン株式会社製両面ガムテープ“DF350
0”:幅3cm、長さ34cm)を貼り付け、以下、図
3を用いて説明したと同様の方法で装飾シートを壁面に
貼り付けた。
【0053】接着剤としては“Uネックスボンド”(山
本窯業化工株式会社製アクリル系水性エマルジョン型接
着剤)を用い、塗布量は約0.8Kg/m2 とした。施
工後5分経過したところで、装飾シートの剥がれや位置
ずれが生じていないことを確認した。24時間放置後こ
の上からホースで水道水をかけてびしょびしょに濡らし
た後、更に24時間放置した後、剥がれや膨れ、位置ず
れなどがないか調べたがいずれの問題も発生せずに良好
な接着状態を保っていた。
【0054】実施例2 実施例1と同様の建築物表面仕上げ用装飾シート(但
し、縦45cm、横60cmの長方形状)を図2、図4
で示した様な曲率半径20cmの半円柱状コンクリート
壁面11へ取り付けた。両面粘着テープの貼り付け位置
は図2で示された4d、4dの2ケ所あり、装飾シート
2を貼り付ける予定位置3dの上側の端からの距離aを
13cmとし、また、両脇側の端からそれぞれ距離bを
13cmとした。他の条件は実施例1と同様にして装飾
シート2を半円柱状コンクリート壁面11に貼り付け
た。
【0055】施工後5分経過したところで、装飾シート
の剥がれや位置ずれ、あるいは図4の矢印13方向の跳
ね上がりによる剥がれなどが生じていないことを確認し
た。24時間放置後この上からホースで水道水をかけて
びしょびしょに濡らした後、更に24時間放置した後、
剥がれや膨れ、位置ずれなどがないか調べたがいずれの
問題も発生せずに良好な接着状態を保っていた。
【0056】
【発明の効果】本発明は、建築物表面仕上げ用装飾シー
トを建築物の表面に貼り付ける場合、仮止めなどをしな
くとも、接着剤が増粘するか固化するに至るまでの間に
ずれたり、剥がれたりする恐れがなく、且つ、接着剤固
化後も必要な強度を保って接着している効率のよい建築
物表面仕上げ用装飾シートの取り付け方法を提供でき
る。
【0057】そして、接着剤として水性エマルジョン型
接着剤を用いる本発明の好ましい態様においては、接着
剤の粘度が低く従って接着剤の塗布作業が極めて容易で
塗布作業効率がよく、塗布器具の洗浄が特に水で行える
ので後始末の作業が容易で、有機溶剤などによる作業者
の作業環境の悪化の問題がない、比較的コストの安い効
率のよい建築物表面仕上げ用装飾シートの取り付け方法
を提供でき好ましい。
【0058】そして、両面粘着テープを、建築物表面仕
上げ用装飾シートを貼り付ける予定位置の端から約10
〜15cmの距離をおいた内側位置に相当する建築物表
面に貼り付ける本発明の好ましい態様とすることによ
り、長期間において貼り付けた装飾シートがより剥がれ
にくく、剥がれる恐れがない建築物表面仕上げ用装飾シ
ートの取り付け方法を提供でき好ましい。
【0059】また、建築物表面仕上げ用装飾シートが、
柔軟性を有する建築物表面仕上げ用装飾シートであっ
て、前記装飾シートを建築物の表面に貼り付ける部分の
建築物の表面形状が曲面状であり、前記装飾シートを建
築物の曲面状表面に沿って貼り付ける本発明の好ましい
態様とすることにより、曲面へも前述の優れた効果を保
持して接着できる建築物表面仕上げ用装飾シートの取り
付け方法を提供でき好ましい。
【0060】また、両面粘着テープが貼り付けられる建
築物の、装飾シートを貼り付ける予定位置の端から約1
0〜15cmの距離をおいた内側位置が、装飾シートを
貼り付ける予定位置の一方の端から約10〜15cmの
距離をおいた内側位置と、それに対向する他方の端から
約10〜15cmの距離をおいた内側位置の少なくとも
2ケ所である本発明の好ましい態様とすることにより、
よりしっかりと仮止めができ、施工途中で剥がれたり、
位置がずれたりすることがより確実に防止され、特に曲
面への施工に優れた仮止め作用を発揮し得る建築物表面
仕上げ用装飾シートの取り付け方法を提供でき好まし
い。
【0061】また、離型シート付きの両面粘着テープ
が、離型シート付きの両面粘着テープに透孔が開けられ
ている離型シート付きの両面粘着テープであり、前記両
面粘着テープの透孔から露出している建築物の表面にも
接着剤が塗布されている本発明の好ましい態様とするこ
とにより、用いた両面粘着テープの幅がかなり広い場合
でも、接着剤が固化した後両面粘着テープを貼り付けた
部位に水などが侵入した場合にその部分が建築物表面か
ら浮き上がる現象などを防止することができ好ましい。
【0062】また、建築物表面仕上げ用装飾シートが、
基材シート上にアクリル系樹脂マトリックス中に骨材が
分散されてなる装飾層が形成された建築物表面仕上げ用
装飾シートである本発明の好ましい態様とすることによ
り、天然石調の風合を有する重厚な表面仕上とすること
ができると共に、適宜の柔軟性を有しているので曲面へ
の施工も可能となることはもとより、アクリル系樹脂比
較的安価な樹脂のうちでは、特に耐候性の点でより優れ
ているので建築物表面仕上用装飾シートとして用いた場
合など比較的長期の耐久性を有し好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】建築物表面仕上げ用装飾シートを建築物などの
平坦な壁面へ取り付ける場合の本発明による方法を説明
するための正面図。
【図2】建築物表面仕上げ用装飾シートを建築物の凸の
半円柱状壁面へ取り付ける場合の本発明による方法を説
明するための斜視図。
【図3】本発明の建築物表面仕上げ用装飾シートの取り
付け方法の工程を示す断面図。
【図4】建築物の半円柱状壁面に本発明方法にしたがっ
て建築物表面仕上げ用装飾シートを貼り付けて施工が完
了した状態を示す断面図。
【図5】本発明で用いられる透孔が開けられている離型
シート付きの両面粘着テープの一例の斜視図。
【図6】図5で示した両面粘着テープを用いた場合の接
着剤が透孔内にも塗布される状態を示す平面図。
【図7】本発明で用いられる透孔が開けられている離型
シート付きの両面粘着テープの別の一例の斜視図。
【図8】図7で示した両面粘着テープを用いた場合の接
着剤が透孔内にも塗布される状態を示す平面図。
【符号の説明】
1 建築物の壁面 2 建築物表面仕上げ用装飾シート 3、3a、3b、3c、3d 建築物表面仕上げ用装飾
シートを貼り付ける予定位置 4a、4b、4c、4d 両面粘着テープを貼り付け
る位置 5 両面粘着テープ 6 離型シート 7 接着剤 8 基材シート 9 装飾層 11 凸の半円柱状壁面 13 装飾シートが跳ね上がる方向を示す矢印 20 透孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物表面仕上げ用装飾シートを建築物
    の表面に貼り付ける方法において、 (A)前記装飾シートを貼り付ける予定位置の端より内
    側位置の建築物表面に、離型シート付きの両面粘着テー
    プをその面積割合が前記装飾シートを貼り付ける予定位
    置の建築物表面の面積に対し1〜10%相当になる様
    に、また、離型シートが表側になるように貼り付ける工
    程、 (B)次いで前記建築物の装飾シート貼り付け予定位置
    の表面の全面に接着剤を塗布する工程、 (C)前記両面粘着テープの離型シートを剥がす工程、 (D)前記装飾シートを前記建築物の貼り付け予定位置
    の表面に沿って貼り付ける工程からなることを特徴とす
    る建築物表面仕上げ用装飾シートの取り付け方法。
  2. 【請求項2】 接着剤が水性エマルジョン型接着剤であ
    る請求項1に記載の建築物表面仕上げ用装飾シートの取
    り付け方法。
  3. 【請求項3】 両面粘着テープを、建築物表面仕上げ用
    装飾シートを貼り付ける予定位置の端から約10〜15
    cmの距離をおいた内側位置に相当する建築物表面に貼
    り付ける請求項1〜2のいずれかに記載の建築物表面仕
    上げ用装飾シートの取り付け方法。
  4. 【請求項4】 建築物表面仕上げ用装飾シートが、柔軟
    性を有する建築物表面仕上げ用装飾シートであって、前
    記装飾シートを建築物の表面に貼り付ける部分の建築物
    の表面形状が曲面状であり、前記装飾シートを建築物の
    曲面状表面に沿って貼り付けることからなる請求項1〜
    3のいずれかに記載の建築物表面仕上げ用装飾シートの
    取り付け方法。
  5. 【請求項5】 両面粘着テープが貼り付けられる建築物
    の、装飾シートを貼り付ける予定位置の端から約10〜
    15cmの距離をおいた内側位置が、装飾シートを貼り
    付ける予定位置の一方の端から約10〜15cmの距離
    をおいた内側位置と、それに対向する他方の端から約1
    0〜15cmの距離をおいた内側位置の少なくとも2ケ
    所である請求項2〜4のいずれかに記載の建築物表面仕
    上げ用装飾シートの取り付け方法。
  6. 【請求項6】 離型シート付きの両面粘着テープが、離
    型シート付きの両面粘着テープに透孔が開けられている
    離型シート付きの両面粘着テープであり、前記両面粘着
    テープの透孔から露出している建築物の表面にも接着剤
    が塗布されている請求項1〜5のいずれかに記載の建築
    物表面仕上げ用装飾シートの取り付け方法。
  7. 【請求項7】 建築物表面仕上げ用装飾シートが、基材
    シート上にアクリル系樹脂マトリックス中に骨材が分散
    されてなる装飾層が形成された建築物表面仕上げ用装飾
    シートである請求項1〜6のいずれかに記載の建築物表
    面仕上げ用装飾シートの取り付け方法。
JP8133838A 1996-05-28 1996-05-28 建築物表面仕上げ用装飾シートの取り付け方法 Pending JPH09317121A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015200070A (ja) * 2014-04-04 2015-11-12 タカセー株式会社 壁面への化粧板の取付固定
JP2019060179A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 菊水化学工業株式会社 壁面仕上げ方法
JP2019065586A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 積水化学工業株式会社 建築用面構造及び該建築用面構造を製造するための両面粘着テープ

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