JP2002364162A - 建築用装飾材とその建造物への取り付け方法 - Google Patents

建築用装飾材とその建造物への取り付け方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】樹脂発泡体11にネット状物13が貼り付けら
れ、その上から表面材15がコーティングされている建
築用装飾材10において、釘のような固定具20を打ち
込んで建造物に取り付けたときに、打ち込んだ痕跡を確
実に消去でき、かつ、建築用装飾材10同士の連続性も
確保する。 【解決手段】建築用装飾材10は、その長手方向の端部
に表面材15がコーティングされていない領域17を備
える。建造物側に固定に際し、表面材がコーティングさ
れていない領域17から釘のような固定具20を打ち込
み、その後、該領域17を表面材15aでコーティング
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築用装飾材とそ
の建造物への取り付け方法に関し、特に、軽量かつ任意
の外観意匠を持つものとして容易に作り出すことのでき
る建築用装飾材、およびその建造物への取り付け方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】各種建造物の屋内外に、構造材としてで
はなくもっぱら装飾の目的で、支柱の上部や梁などに、
適宜の装飾材が設けられることがある。従来、石膏で成
形したものやベニヤ板を所望の形状に折曲して切断した
ものなどを建造物側へ取り付けるようにしていたが、近
年になり、軽量で加工性や施工性にも優れた建築用装飾
材として、所定形状に成形した樹脂発泡体を基材とし、
その表面にグラスファィバーメッシュのようなネット状
物を貼り付けた後、その上からモルタル組成物のような
表面材を表面補強層あるいは装飾層としてコーティング
した建築用装飾材が用いられるようになってきている
(特開昭54−106592号公報、特開平10−23
1614号公報、特開2000−328769号公報な
ど参照)。
【0003】ネット状物を中間層として介在させること
により、コーティング層の表面にひび割れや亀裂が生じ
るのが抑制される。また、基材は樹脂発泡体であり、軽
量であるとともに、表面成形性がよいことから、任意の
外観意匠のものを容易に作ることが可能となる。このよ
うな建築用装飾材は、接着剤を用いて建造物側に貼り付
けて固定されるか、モルタル組成物層のような硬い表面
層を持つ場合には、表面層の上から釘やビスを打ち付け
て建造物側に固定される。また、横方向に複数個の建築
用装飾材を連続して取り付ける場合には、端面同士の突
き付け部を目立たなくするために、表面層と同じ材料で
後塗りすることが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】建築用装飾材を建造物
に取り付けるに際して、接着剤を用いる方法は、接着剤
が硬化するまでに取り付け位置がずれないように、別途
何らかの手段により押さえておく必要がある。また、取
り付けようとする建築用装飾材が大型のものである場
合、あるいは、建造物側の表面材との関係から、接着剤
のみで十分な取り付け強度を確保するのが容易でない場
合が起こり得る。釘やビスで建築用装飾材を建造物に打
ち付ける場合には、安定した取り付け状態が得られる。
しかし、打ち付けた釘やビスの頭部が表面に露出するの
で、外観意匠性を確保するために、その部分をパテ処理
のような何らかの後処理をすることが必要となる。
【0005】また、取り付け態様の如何を問わず、端面
同士の突き付け部及びその近傍を表面層と同じ材料で後
塗りする場合、後塗りの部分は二重塗りとなることか
ら、どうしても厚みが厚くなり、見栄えの低下を招く。
さらに、基材である樹脂発泡体が気温の影響で線膨張
し、その影響で、後塗りしたモルタル層などに割れや剥
がれが生じる恐れがある。
【0006】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たものであり、所定形状に成形された樹脂発泡体にネッ
ト状物が貼り付けられ、その上から表面材がコーティン
グされている建築用装飾材において、釘やビスのような
固定具を用いて建造物側へ打ち付け固定しても、表面の
外観意匠性が阻害されることはなく、また、打ち付け部
のパテ処理なども必要としない、建築用装飾材とその建
造物への取り付け方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による建築用装飾
材は、基本的に、所定形状に成形された樹脂発泡体にネ
ット状物が貼り付けられ、その上から表面材がコーティ
ングされている建築用装飾材であって、貼り付けたネッ
ト状物の一部に表面材がコーティングされていない領域
が存在することを特徴とする。前記表面材のコーティン
グされていない領域部分は、後記するように、取り付け
用の固定具が安定して打ち込める場所であることを条件
に特に制限はないが、当該建築用装飾材の長手方向の端
面に近接した領域であることは望ましい。
【0008】また、本発明による建築用装飾材の建造物
への取り付け方法は、基本的に、上記の建築用装飾材
を、必要に応じて接着剤または接着モルタルを用いて建
造物側に仮接着し、表面材がコーティングされていない
領域から固定具を打ち込んで建造物側に固定し、その
後、表面材がコーティングされていない領域に好ましく
は同じ表面材をコーティングすることを特徴とする。
【0009】本発明によれば、建築用装飾材の建造物へ
の取り付けは、基材である所定形状に成形された樹脂発
泡体における、前記表面層としての表面材がコーティン
グされていない領域から、固定具を建造物に向けて打ち
付けることにより行われる。そして、打ち付け後に、そ
の領域に好ましくは表面層と同じ表面材をコーティング
することにより、表面の全領域に表面材によるコーティ
ングがなされることとなる。
【0010】打ち付けに使用した固定具の頭部は後塗り
する表面材により覆われるので、直径10〜100m
m、好ましくは30〜70mmである表面積の大きいワ
ッシャをビスや釘のような固定具とともに用いるように
しても、それにより外観意匠が阻害されることはない。
そのために、容易に安定した取り付け強度を確保するこ
とができる。また、表面材は重ね塗りされることはない
ので、凹凸のない平坦な表面を形成することができる。
【0011】他の態様において、上記建築用装飾材にお
ける端面同士を衝接させながら複数個の建築用装飾材に
対して固定具の打ち込みによる同様な取り付けを施し、
その後、前記表面材がコーティングされていない領域に
対して表面材のコーティングを行うようにする。この取
り付け方法により、建造物に対して複数個の建築用装飾
材を連続して取り付けることが可能となり、入り口の部
分にアーチ状に建築用装飾材を取り付けるなどの種々の
装飾態様が可能となる。この取り付け方法の場合には、
表面材のコーティングされていない領域が当該建築用装
飾材の端面に近接した領域である建築用装飾材を用いる
ことは作業効率の点から望ましく、また、その場合に、
端面同士の突き付け部は表面材のコーティング層により
覆われてしまい、表面に露出することはなく、高い外観
意匠性が確保される。
【0012】上記の取り付け態様において、さらに好ま
しくは、その端面同士の突き付け部とその近傍の表面材
がコーティングされていない領域を覆うようにしてネッ
ト状物を貼り付け、その後、該表面材がコーティングさ
れていない領域に表面材をコーティングする。ネット状
物を貼り付けるに際して、モルタル組成物のような粘着
性のある材料を薄塗りしておき、その上からネット状物
を置くようにしてもよい。このように端面同士の突き付
け部にネット状物を貼り付けることにより、基材である
樹脂発泡体の線膨張などによる挙動を抑えることがで
き、後塗りした表面層に割れや剥がれが生じるのを確実
に防止できる。建築用装飾材の全体形状は任意であり、
建造物への取り付け面が確保されていることを条件に、
直線状をなすもの、弧状をなすもの、矩形状をなすも
の、部分的に折曲した部分を有するもの、など任意であ
る。
【0013】本発明において、基材である樹脂発泡体
は、スチレン系樹脂や、ポリプロピレン、ポリエチレン
などのオレフィン系樹脂を発泡させたものであることが
好ましい。しかし、それに限らない。また、これら樹脂
発泡体はビーズ型内発泡品でもよく、硬質ウレタンの型
内発泡品を使用することもできる。樹脂と発泡剤との混
合物を押出機で押出発泡させる方法で得られる押出発泡
品でもよい。これら発泡品には適宜造形を施すこともで
きる。造形する方法として、例えば熱線ヒータを使用し
て切断する方法を用いることができる。これら発泡体の
発泡倍率は5〜100倍、好ましくは20〜60倍のも
のが好適である。
【0014】ネット状物は、従来のこの種建築用装飾材
で中間層として使用されてきた耐アルカリ性のものを任
意に用いることができる。例えば、無機繊維としては、
ガラス繊維、セラミック繊維や炭素繊維が挙げられる。
セラミック繊維としては、アルミナ繊維、シリカ繊維、
ポリチラノカルボシラン繊維、カルボシラン繊維などが
挙げられる。中でも、ガラス繊維が入手価格の点、取り
扱い易さの点などから、好適に使用できる。これらの無
機繊維を織るまたは編むことによりネット状物を得るこ
とができる。
【0015】コーティングする表面材は、従来のこの種
建築用装飾材で表面層を形成するものとして使用されて
きたものを任意に用いることができる。例えば、適宜の
骨材や合成樹脂系エマルジョンを含んだモルタル組成物
(ポリマーセメントモルタル、左官用既調合モルタル、
軽量サンドモルタルなど)や石膏系組成物、骨材を混入
した樹脂系組成物のようなものが好ましい。骨材として
は、珪砂、水滓スラグ、パーライト、ひる石、シラスバ
ルーン、珪藻土が挙げられ、粒径は0.1〜5mm、好
ましくは0.1〜2mmである。他には、発泡ポリスチ
レン粉砕粒、発泡ポリプロピレン粉砕粒、炭酸カルシウ
ム発泡体粉砕粒、塩化ビニル発泡体粉砕粒、エチレン酢
酸ビニル発泡体粉砕粒、などを単独でまたは混合して使
用することができ、その粒径は0.1〜5mm、好まし
くは1.0〜4mm程度である。合成樹脂系エマルジョ
ンの主たる役割は樹脂発泡体との接着力向上にあり、な
おさらに、表面仕上げ材(ペンキやクロス張りなど)と
のなじみの改良および耐水性の向上も期待される。合成
樹脂系エマルジョンには、エチレン−酢酸ビニル、アク
リル、酢酸ビニルなどのエマルジョンを例示することが
できる。部材の耐水性の向上という面からアクリル系エ
マルジョンが最も好ましい。また、クラック防止材とし
て耐アルカリ性グラスファイバーのスサや炭素繊維など
を使用するのも有効である。好ましくは、建築用装飾材
に予め塗布されている表面材と後塗りする表面材とは同
じものであるが、異なっていてもよい。表面材には適宜
の染料や顔料が含まれていてもよい。
【0016】本発明において、用いる接着剤としては各
種の接着剤を使用することができる。具体的には、接着
剤として、ユリア系樹脂接着剤、メラミン系樹脂接着
剤、フェノール系樹脂接着剤、エポキシ系樹脂接着剤、
変性シリコーン樹脂系接着剤、変性シリコーン・エポキ
シ樹脂系接着剤、アクリル系樹脂接着剤、ポリエステル
系樹脂接着剤、酢酸ビニル系樹脂接着剤、シアノアクリ
レート系樹脂接着剤、エラストマー系樹脂接着剤などが
ある。これら接着剤において、高弾力性を有し、振動、
衝撃、部材の線膨張、熱膨張、収縮に対して優れた接着
性が確保できる、変性シリコーン・エポキシ樹脂系接着
剤、変性シリコーン樹脂系接着剤がより好ましい。さら
には、そのなかでも、施工環境性の改善、施工効率のア
ップを図る面から、一液型、無溶剤型が好ましい。用い
る接着モルタルとしては、ポリマーセメントモルタル
(樹脂モルタル)、タイル圧着用モルタル、下地調整用
モルタルなどが挙げられる。
【0017】本発明でいう建造物とは、家屋、建物など
の建築物、橋梁などの構造物などを含む広い範囲のもの
を意味している。本発明の建築用装飾材は、これら建造
物の内外の装飾用に使用するものである。例えば、建築
物の外側の装飾用に、建築物の内側の装飾用に、橋の装
飾用など々色々の使い方がある。該建築用装飾材を装着
することにより、装着した建造物の美感を高めることが
できる。
【0018】装着した建築用装飾材には必要に応じて仕
上げ材が塗布される。仕上げ材としては、例えば、気硬
性セメント、水硬性セメントなどのセメント類に、着色
骨材、天然骨材などの骨材を添加したものが使用可能で
あり、御影石、大理石などの天然石調の外観を有する構
造物とすることができる。これらの仕上げ材はスプレー
塗装することも可能であり、スプレー塗装に起因する凹
凸は、塗膜硬化後にディスクサンダーなどを用いて研磨
することで一層高級な御影石や大理石調の外観を得るこ
とができる。また、樹脂系塗材のコーティング仕上げも
可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照した実
施の形態に基づき説明する。図1は本発明による建築用
装飾材の一態様を示す斜視図であり、図2〜図4は図1
に示す形態の建築用装飾材10を建造物に取り付ける場
合の一態様を施工順に示している。図5は建造物へ取り
付けた状態での断面図である。
【0020】建築用装飾材10は、発泡ポリスチレンの
ような樹脂発泡体を表面側が所望の形状をなすように造
形した基材11と、該基材11の少なくとも表面を覆う
ガラス繊維のような耐アルカリ性素材からなるネット状
物13と、ネット状物13の上にコーティングされたモ
ルタル組成物のような表面材15とからなる。
【0021】図示の例において、基材11は、裏面およ
び上面が平坦面であり、前面および下面は丸みを持つ面
が2段に連続している形状をなしているが、このような
形状のものは、ブロック状の樹脂発泡体から、ニクロム
線のような熱線ヒータを用いることにより容易に造形す
ることができる。もちろん、他の成形手段によってもよ
い。
【0022】基材11の少なくとも表面部分を覆うよう
にしてネット状物13を貼り付ける。図示の例では、裏
面と両側面にはネット状物13を貼り付けていないが、
それらの領域にネット状物を貼り付けるようにしてもよ
い。ネット状物13の貼り付けは、ネット状物13の少
なくとも片面に粘着剤をスプレー塗布または刷毛などで
塗布しておくことで容易に行うことができる。
【0023】次に、適宜の方法により、モルタル組成物
のような適宜の表面材15をコーティングする。その際
に、貼り付けたネット状物13の一部に表面材15がコ
ーティングされていない領域が残るようにする。図示の
例では、基材11の長手方向両端部に巾aである表面材
15がコーティングされていない領域17、17を設け
ているが、両端部以外の場所であってもよい。また、表
面材15がコーティングされていない領域は、後記する
ように、固定具20の打ち込みに利用される領域であ
り、固定具20の打ち込みのための面積が確保されれば
よく、図示のように、基材11の巾aである全表面を領
域17とする必要もない。
【0024】上記の建築用装飾材10を装飾を施そうと
する建造物30(図5)に取り付けるには、建築用装飾
材10の平坦となった裏面を建造物30の壁面31に当
接する。そのときに、必要であれば、接着剤または接着
モルタルを用いて仮接着する。その状態で、前記したコ
ーティングされていない領域17、17から釘やビスの
ような固定具20を建造物30に向けて打ち付ける。そ
の際に、好ましくは、固定具20の頭21(一体のもの
であってもよく、径の大きいワッシャと組み合わせて頭
21としてもよい)を別途が基材11内に入り込むまで
打ち込む。その後で、表面材15がコーティングされて
いない領域17、17に好ましくは表面材15と同じ表
面材を塗り込み、既存の表面材15と面合わせをするこ
とにより、取り付け作業は終了する。この取り付け方法
では、固定具20の頭21は表面材により覆われてしま
うので、図示するような大径のものを用いても外観に支
障をきたすことはなく、安定した取り付けが確保でき
る。
【0025】図1に示す建築用装飾材10を長手方向の
端面同士を衝接させながら連続して建造物に取り付けて
いくこともできる。図2〜図4を参照して、その場合の
一施工例を説明する。上記のようにして一方の建築用装
飾材10aを建造物に取り付ける。次に、端面同士を衝
接させた状態でもう一つの建築用装飾材10bを仮固定
し(その際に、必要な場合には接着剤または接着モルタ
ルを用いる)、表面材15がコーティングされていない
領域17を利用して固定具20を打ち込み、もう一つの
建築用装飾材10bを本固定する(図2)。
【0026】次に、必須の工程ではないが、2つの建築
用装飾材10a、10bの端面同士の突き付け部Pとそ
の近傍の表面材がコーティングされていない領域17、
17を覆うようにして、適宜のネット状物13aを貼り
付ける(図3)。ネット状物13aは基材11に貼り付
けてあるネット状物13と同じものであることが望まし
いが、コーティングする表面材との間で所要の親和性が
確保されることを条件に、異なったものでもよい。ま
た、ネット状物13aが覆う領域は、巾aである領域1
7、17の全てである必要はない。
【0027】次に、2つの建築用装飾材10a、10b
の連接部における表面材がコーティングされていない領
域17、17の全てを表面材15aでコーティングし、
既存の表面材15と面合わせを行う。それにより、後で
貼り付けたネット状物13aとともに、建築用装飾材1
0a、10bの端面同士の突き付け部Pも表面材15a
により覆われてしまうので、連続性のある外観が確保さ
れる(図4)。
【0028】表面材15aとして、すでにコーティング
してある表面材15と同じ表面材を用いてもよく、異な
った表面材を用いて意識的に外観意匠を変えることもで
きる。ネット状物13aを貼り付ける場合には、基材1
1である樹脂発泡体の線膨張などによる挙動を抑えるこ
とができるので、後塗りした表面層15aに割れや剥が
れが生じるのを確実に防止できる。
【0029】なお、図示の例では、建築用装飾材10を
直線状のものとして示したが、全体が弧状をなすもので
あってもよい。特に図示しないが、その場合には、同じ
ようにして端面同士を衝接しながら連続施工していくこ
とにより、アーチ状をなす装飾造形物を形成することが
できる。また、直性状のものと弧状をなすものとを組み
合わせることもでき、さらに意匠性に富んだ装飾造形物
が形成される。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、所定形状に成形された
樹脂発泡体にネット状物が貼り付けられ、その上から表
面材がコーティングされている建築用装飾材において、
それを釘やビスのような固定具を用いて建造物側へ安定
的に打ち付け固定した場合であっても、固定具の頭が表
面から露出しない状態とすることができ、施工後の高い
外観意匠性を確保できる。また、建築用装飾材の端面同
士の突き付け部も後塗りする表面材により覆われてしま
うので、連続性のある外観が容易に確保できる。さら
に、後塗りした表面層に割れや剥がれが生じるのも防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による建築用装飾材の一態様を示す斜視
図。
【図2】図1に示す建築用装飾材を建造物に取り付ける
施工手順を説明する第1の図。
【図3】図1に示す建築用装飾材を建造物に取り付ける
施工手順を説明する第2の図。
【図4】図1に示す建築用装飾材を建造物に取り付ける
施工手順を説明する第3の図。
【図5】図1に示す建築用装飾材を建造物へ取り付けた
状態での断面図。
【符号の説明】
10…建築用装飾材、11…樹脂発泡体である基材、1
3、13a…ネット状物、15、15a…表面材、17
…表面材がコーティングされていない領域、20…固定
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 時久 康信 神奈川県横浜市港北区篠原町2572−1− 401

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状に成形された樹脂発泡体にネッ
    ト状物が貼り付けられ、その上から表面材がコーティン
    グされている建築用装飾材において、貼り付けたネット
    状物の一部に表面材がコーティングされていない領域が
    存在することを特徴とする建築用装飾材。
  2. 【請求項2】 表面材のコーティングされていない領域
    が、当該建築用装飾材の長手方向の端面に近接した領域
    であることを特徴とする請求項1記載の建築用装飾材。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の建築用装飾材
    を、必要に応じて接着剤または接着モルタルを用いて建
    造物側に仮接着し、表面材がコーティングされていない
    領域から固定具を打ち込んで建造物側に固定し、その
    後、表面材がコーティングされていない領域に表面材を
    コーティングすることを特徴とする建築用装飾材の建造
    物への取り付け方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の建築用装飾材を、必要に
    応じて接着剤または接着モルタルを用いて建造物側に仮
    接着し、表面材がコーティングされていない領域から固
    定具を打ち込んで建造物側に固定する工程を、その端面
    同士を衝接させながら複数個の建築用装飾材に対して施
    し、その後、表面材がコーティングされていない領域に
    表面材をコーティングすることを特徴とする建築用装飾
    材の建造物への取り付け方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の建築用装飾材の建造物へ
    の取り付け方法において、端面同士の突き付け部とその
    近傍の表面材がコーティングされていない領域を覆うよ
    うにしてネット状物を貼り付けた後、表面材がコーティ
    ングされていない領域に表面材をコーティングすること
    を特徴とする建築用装飾材の建造物への取り付け方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009180066A (ja) * 2008-02-01 2009-08-13 Sekisui Plastics Co Ltd 建築用装飾材

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JP2009180066A (ja) * 2008-02-01 2009-08-13 Sekisui Plastics Co Ltd 建築用装飾材

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