JPWO2015002133A1 - 型抜発泡材を用いた景観工法及びその型抜発泡材 - Google Patents

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Abstract

塗装材の付着強度が強く、乾燥収縮率が非常に小さいデザイン壁面を、型抜発泡材を用いて容易に施工可能とする。被施工面1に対し、型抜発泡材10を貼り付け、そこへカラーセメント又はカラーモルタル2を塗り付け、該セメント又はモルタル2が未硬化のうちにテクスチャ4の型付けを施して形成し、硬化後、前記型抜発泡材10を剥離する。型抜発泡材10は、好ましくは発泡ポリエチレンシートからなるものである。型抜発泡材10の厚みは、好ましくは1〜10mmである。

Description

本発明は、型抜発泡材を用いて容易に施工できる景観工法及びその型抜発泡材、詳細には、塗装材の付着強度が強く、乾燥収縮率が非常に小さい景観面を、型抜発泡材を用いて容易に施工することのできる景観工法及びその型抜発泡材に関するものである。
従来から、コンクリート床面やアスファルト舗装面に対し、景観舗装工法により施工する方法が利用されている。コンクリート床面に対しては、例えば、デザイン型紙を敷き込み、吹付機を使用してカラー樹脂モルタルを吹付ける方法等がある。一方、アスファルト舗装面に対しては、例えば、上記コンクリート床面に対する方法と同じ要領にて、主要材料として樹脂モルタルに代えて水性エポキシ樹脂を使用する方法等がある。
しかし、水性エポキシ樹脂は樹脂モルタルより軟性の特性故に、敷き込んだデザイン型紙の目地に材料が多分に入り込む現象が発生した。特に、アスファルト表層は、現場によって凹凸が激しい舗装がされており、透水性で粗骨材の粗いアスファルト等の凹凸に対応するのには、柔軟性に欠ける型紙では表層に追従しない。この為、型紙に代わる柔軟性のある材質のものが望まれていた。
また近年、上記の景観舗装工法を壁面へ応用した景観左官仕上工法も検討されている。
さらに、これらの方法によって施工され、完成した景観面には、付着強度や低乾燥収縮率等の一定の特性を有することが求められていた。
本発明の目的は、塗装材の付着強度が強く、乾燥収縮率が非常に小さい景観面を、型抜材を用いて容易に施工することのできる景観工法及びそのような型抜材を提供することにある。
本発明者は、鋭意研究した結果、景観工法の施工のための型抜材として、柔軟性に富む型抜発泡材を使用することにより、前記目的を達成し得ることの知見を得た。
本発明は、前記知見に基づきなされたもので、以下の発明を提供するものである。
1.被施工面に対し、型抜発泡材を貼り付け、そこへカラーセメント又はカラーモルタル(カラーグラウト・プレミックス材)を塗り付け又は吹き付け、該セメント又は該モルタルが未硬化のうちにテクスチャの型付けを施して形成し、硬化後、前記型抜発泡材を剥離することを特徴とする景観工法。
2.前記型抜発泡材は発泡ポリエチレンシートからなる、前記1記載の景観工法。
3.前記型抜発泡材の厚みが1〜10mmである、前記1又は2記載の景観工法。
4.前記カラーモルタルが、無機系粉体・天然骨材・無機顔料を成分として含む、前記1〜3の何れかに記載の景観工法。
5.前記型抜発泡材を貼り付ける前の工程として、前記被施工面に対し、下地調整材により下地調整施工を行う、前記1〜4の何れかに記載の景観工法。
6.前記下地調整材が、無機系粉体・天然骨材・混和材を成分として含む、前記5記載の景観工法。
7.更に、仕上げ剤を塗布してトップコートを形成する、前記1〜6の何れかに記載の景観工法。
8.前記テクスチャが、岩肌、石模様又は煉瓦模様である、前記1〜7の何れかに記載の景観工法。
9.景観工法に用いるための型抜発泡材であって、所望の景観を施工するように型抜きされており、その片面に被施工面に対する貼付け及び剥離が可能な粘着テープを備える特徴とする型抜発泡材。
10.更に、前記粘着テープを覆う離型フィルムが貼付された、前記9記載の型抜発泡材。
本発明の景観工法によれば、塗装材の付着強度が強く、乾燥収縮率が非常に小さい景観面を、型抜材を用いて容易に施工することができる。また、本発明の型抜発泡材を用いることにより、景観床面や景観壁面等の所望する景観面を容易に施工することが可能となる。
図1は、本発明の景観工法の一実施形態に用いられる型抜発泡材の一例を示す概略正面図である。 図2は、下地調整施工後から施工しようとする壁面を示す概略図である。 図3は、図2の下地調整施工後の面に墨出しを施す工程を示す概略図である。 図4は、型抜発泡材を貼り付ける工程を示す概略図である。 図5は、壁面に型抜発泡材を貼り付けた状態を示す概略図である。 図6は、図5の型抜発泡材を貼り付けた面にカラーモルタルを塗り付ける工程を示す概略図である。 図7は、図6の硬化前のカラーモルタルに対し、テクスチャとしての岩肌の型付けを施す工程を示す概略図である。 図8は、テクスチャの型付けが施されたカラーモルタルの硬化後に型抜発泡材を剥離する工程を示す概略図である。 図9は、型抜発泡材を剥離した後の剥離部の溝を調整する工程を示す概略図である。 図10は、テクスチャとしての岩肌の型付けが施された壁面を示す概略図である。 図11は、図10のテクスチャの型付けが施された壁面に仕上げ剤によりトップコートを塗布する工程を示す概略図である。 図12は、トップコートが施され完成した景観壁を示す概略図である。 図13は、本発明に係る型抜発泡材の一実施形態の使用前の状態を示す概略図である。 図14は、本発明に係る型抜発泡材の一実施形態の使用時の状態を示す概略図である。
以下、本発明の景観工法について、その好ましい実施形態に基づいて説明する。
本発明に係る一実施形態の景観工法は、被施工面に対し、型抜発泡材を貼り付け、そこへカラーモルタルを塗り付け、該カラーモルタルが未硬化のうちにテクスチャの型付けを施して形成し、硬化後、前記型抜発泡材を剥離することを特徴とするものである。
かかる景観工法により、天然素材の流通コスト及び資源の確保と、工業生産(規格品)等のリスク等の軽減を図ることができる。
本発明の景観工法に用いられる型抜発泡材としては、発泡ポリエチレンシートからなるものが、優れた柔軟性や、カラーグラウト(カラーモルタル)の施工厚みの自在性及び施工厚みの自在性から生じる施工材料費の経済性の点で好ましい。かかる発泡ポリエチレンシートの主材料として、柔軟性に優れ、厚みのアイテム数、コスト面、入手面の安易さも考慮すれば、例えば、酒井化学工業株式会社製の「ミナフォーム」等を用いることができる。
型抜発泡材としては、発泡ポリエチレンシートの他、素材としてウレタン樹脂等、本発明の効果を達成し得る限り、特に制限されず種々のものを用いることができる。
また、型抜発泡材の厚みは、所望する景観面を施工できる点から、1〜10mmであることが好ましく、特に3〜5mmであることが一層好ましい。
本発明に用いられる型抜発泡材の一例としては、図1に示す形状の型抜発泡材10が挙げられる。型抜発泡材10は、所望の景観を施工するように型抜きされており、その片面に被施工面に対する貼付け及び剥離が可能な粘着テープを備えている。
型抜発泡材10として発泡ポリエチレンシート等を用いた場合、それ自体軽く、敷き込む際の通風による巻き上がり、軽量故の敷き込みの悪さ等が考えられるが、上記の粘着テープを備えることにより(シール加工)、被施工面に定着させることができる。
本発明に係る景観工法に使用する前には、通常、前記粘着テープを覆う離型フィルムが貼付された状態(貼り合わせた加工)とされている。
離型フィルム貼付の発泡材から型抜きの加工をするには、まず、型抜きオリジナルデザインの製図を元に型抜座金(石模様、レンガ模様等の金型)を作成する。次いで、打ち抜き加工による生産と、キャドデーター入力処理よる台カットサンプルカッター加工による生産により(型抜裁断加工)、石積み、レンガ積み等のデザイン型抜発泡ポリエチレンシート等の型抜発泡材が得られる。
本発明に用いられる型抜発泡材10は、景観工法の使用前には、片面の粘着テープ上に離型フィルムが貼付された状態で、図13に示すように、ロール状にして収納・移動等がなされる。このため、場所をとらずに、一度に大量の型抜発泡材を保存、運搬ができる。
また、型抜発泡材10は、使用時には、図14に示すように、ロール状から一部を取り出し、必要な分のみを切り取り使用することができる。そして、離型フィルムを剥がして本発明に係る景観工法の工程に供される。
型抜発泡材10は、景観工法に供される前は、通常、25m巻ロールにされているが(図13及び14参照)、離型フィルムを貼付するため、離型紙を使用した場合のようにシワが入り離型紙を剥がす際に離型紙が切れてしまう現象が生じることもない。
なお、型抜発泡材の他の実施形態として、両面に粘着テープ及び該粘着テープを覆う離型フィルムが貼付された型抜発泡材を使用することもできる。これを用いた場合、施工プロセスにおける最終工程後の汚れ等を抑制することができ、より美しく仕上げることが可能となる。かかる実施形態においても、型抜発泡材10に用いられている粘着テープ及び離型フィルムと同様のものを使用できる。
次に、本発明に係る型抜発泡材を用いる景観工法の施工プロセスの具体例について、図面を用いて詳細に説明する。
本発明に係る景観工法の基本施工プロセスは、一般的に、吹付け下地後からの施工になる。この工程は、型抜発泡材10を貼り付ける前の工程として、コンクリート壁面に対し、下地調整材により下地調整施工を行い、被施工面1とするものである(図2参照)。
ここで用いられる下地調整材としては、無機系粉体・天然骨材・混和材を成分として含むものが好ましく、とりわけ、水溶性のアクリル共重合体を含むものが好ましい。このカラー下地調整材を使用すれば、特に施工完了後のひび割れ低減に起因する長さ変化率(乾燥収縮率)が良好なものとなる。また、エチレン−酢酸ビニル(共重合体)や、その他の重合体等を含むものも好ましく用いることができる。
次いで、型抜発泡材10を貼り付ける前に、当該型抜発泡材10を水平に貼り付けるための基準線の墨出しを行う(図3)。
そして、図4に示すように、型抜発泡材10における被施工面1に対する接着面の剥離フィルムを剥がしながら、墨の基準線に従って、型抜発泡材10を被施工面1に貼り付ける。型抜発泡材10の被施工面1への貼り付けが完了すると、図5に示すような状態となる。
型抜発泡材10を貼り付けた後、図6に示すように、カラー樹脂モルタル2を型抜発泡材10の厚みに合わせて僅か数ミリ(1〜10mm)塗り付ける。
本実施形態の景観工法に用いられるカラー樹脂モルタル2としては、無機系粉体、天然骨材、無機顔料、及び混和材を含むものが、施工後における塗装材の付着強度及び低乾燥収縮率に優れるため好ましい。このカラー樹脂モルタルを使用すれば、特に施工完了後のひび割れ低減に起因する長さ変化率(乾燥収縮率)が良好なものとなる。カラー樹脂モルタル2に用いられる混和材としては、特にドライエマルジョンを含むものが好ましい。
カラー樹脂モルタル2の塗り付け作業が終了後、続けてテクスチャースキン又はテクスチャーローラーにて、表層に型付けを行う。テクスチャ4の型付けは、カラー樹脂モルタル2が未硬化のうちに行う必要がある。テクスチャ4としては、例えば、岩肌、石模様又は煉瓦模様等が挙げられる。
本例の施工プロセスでは、図7に示すように、テクスチャスキン3としての岩肌付きゴムマットにより、カラー樹脂モルタル2に、テクスチャ4としての岩肌の型付けを行う。これにより、天然石を貼ったように仕上げることができる。なお、本発明において、テクスチャ4は、ゴム製又は樹脂製のマット又はローラーにて、石彫・煉瓦彫模様等を刻銘に型押し(転写)することで形成することができる。
テクスチャ4の型付け作業が終了後は、カラー樹脂モルタル2がある程度硬化した後に、図8に示すように、型抜発泡材10を剥がす。その後、図9に示すように、カラー樹脂モルタル2が完全に硬化する前に、必要に応じてコバの欠け、コバの縁のハネ上がり部を乾いた刷毛等で補修する。
カラー樹脂モルタル2の硬化表層を設けた面の調整・補修が終了すれば、初日の作業は完了する。その後、仕上げまでの乾燥養生工程に入る。この工程では、条件によって異なるが、1〜3日程度の乾燥養生をすることが好ましい。このときの乾燥養生工程では、図10に示す状態となる。
乾燥養生の後、更に、図11に示すように、ローラー刷毛、又は刷毛にて、仕上げ剤を塗布してトップコート5を形成する。トップコート5を乾燥した後、完了する。ここで用いる仕上げ剤としては、水溶系のアクリル系共重合体を含むものが好ましい。
そして、図12に示すように、景観左官仕上げされた壁6が完成する。
本発明の景観工法においては、必要に応じて化粧仕上げ方法を採用することもできる。壁面への施工の化粧仕上げ方法として、以下の幾つかの方法が採用できる。
(1)特殊な無機系塗料を塗布して表層の岩肌に陰影を施す方法、(2)石模様又は煉瓦模様の目地部にカラー目地材を塗り付け後、拭き取りを行い積み石、積み煉瓦を表現する方法、(3)カラー樹脂モルタルを二色使用し部分的にアクセント着色する工法、等が挙げられる。乾燥後、仕上げ樹脂剤を塗布して完成する。
また、本発明の景観工法においては、さらに追加施工として、既存サイディングや樹脂系の塗布材(塗料含む)への特殊接着剤(ゴム樹脂系)を使用する事によって、改修工事への摘要も可能である。
以上、本発明に係る景観工法の好適な実施形態として、壁面施工を具体例に挙げたが、床面への施工も同様の手順によって施工できる。床面施工の場合には、コンクリート床面やアスファルト舗装面に専用の接着剤を塗布し、型抜発泡材を貼り付け、専用のカラーセメントと水溶性樹脂等の専用の樹脂とを混ぜ合わせて塗り付ける。床面に施工するカラーセメント及び水溶性樹脂としては、接着強度・圧縮強度及び耐摩耗の性能が良好な点で、ポリマーセメント系カラーモルタル(カラー樹脂モルタル)等が好ましい。
床面施工の場合にも、壁面施工の場合と同様にカラー樹脂モルタル表層に石肌を形成するが、石肌付きゴムマットでは、施工性に問題があり施工性を向上させるために、ゴム樹脂製のローラー形成機を製造する。このゴム樹脂製のローラーは、市販の塗装用ローラーハンドルに安易に設置できハンドル棒が取り付けられて自然の姿勢にて石肌模様の転写形成ができる。このゴム樹脂製のローラーにより、壁面施工における施工性も向上する。
本発明の景観工法においては、前述したカラー樹脂モルタルを吹付ける工法も、壁面並びに床面に型抜発泡材を貼り付けて吹き付け仕上げの工法として、多様な塗装材や吹付可能な建材に用いることができる。
また、本発明の景観工法において、下地に、防水性又は接着性を保持する特殊なプライマーを塗布することによって、サイディング上、タイル上、その他塗装上に施工可能である。
前述した型抜ポリエチレンシートを用いて、本発明に係る景観工法により壁面を施工するに際し、次の専用紛体1000グラムと専用混和液250グラムからなる下地調整材1を用いて下地調整施工した。
専用紛体:無機系粉体・天然骨材・混和材
専用混和液:水溶性のアクリル系共重合体を含むもの
これを用いて曲げ試験及び付着試験を以下の資料及び試験条件に従って行った。
(曲げ試験)
試料:PEシート上に2mm及び5mm厚×15cm×30cm施工し、20℃65%RH14日養生
試験条件:幅25mm、支点間100mm、速度5mm/min
(付着試験)
試料:コンクリート板に5mm厚×15cm×30cm施工し20℃65%RH14日養生
試験条件:建研式試験機 Mモルタル破壊、Aモルタル/コンクリート界面剥離、Cコンクリート破壊。破断面の状況を面積比率で表記した。例えば、C1M9という場合は、Cからの破壊(剥離)面積1割、Mからの破壊(剥離)面積9割を意味する。
また、専用混和液を水に変える以外は下地調整材1と同様にしたもの(通常モルタル)を用いて同様の試験を行った。それらの試験結果を表1に示す。
表1に示す結果から明らかなように、下地調整材1を用いた場合には、通常モルタルに比して、付着強度が強い、特に薄塗の状態での付着強度が強い、すなわち下地との剥がれにくさに優れることがわかる。
また、下地調整材1を用いた場合では、弾性性能(たわみ数値)にすぐれている、特に2mm厚塗比較でモルタルの21倍の性能を有することがわかる。
以上の結果から、本発明の景観工法により、特定の下地調整材により下地施工すれば、下地のアバレに追随し、ひび割れ等の発生を防ぎ、景観上良好な仕上げが可能である。
カラー樹脂モルタル(カラーグラウト:無機系粉体、天然骨材、無機顔料、及び混和材(ドライエマルジョンを含むもの))を用いて、フロー値160〜170mmの範囲、すなわち鏝塗り作業性として好ましい粘度で粉体と水を混練し(表2に示す練混ぜ水量、水紛体比及びフロー値参照)、その圧縮強度、曲げ強度、付着強度及び乾燥収縮率について、次の基準に準拠して各試験を行った。
(圧縮強度試験):JSCE−F 505
(曲げ強度試験):JIS R 5201
(付着強度試験):JSCE−K 561
(乾燥収縮試験):JIS A 1129−3
同じ成分のものについて4回試験を行い(カラーグラウト3−1〜3−4)、その平均値をとった。その結果を表2に示す。
表2中の1d、3d、7dは、それぞれ1日、3日、7日を意味する。
表2に示す結果から、本実施例2により形成した床面の特徴として、付着強度が強く、乾燥収縮率が非常に小さいことがわかる。特に、5mm程度の薄塗りの状態でも下地面との剥がれが生じにくく、せん断応力による下地接着面との剥がれが生じにくい。また、圧縮強度及び曲げ強度に関しては通常のモルタルの強度程度を保持している。
本発明は、付着強度が強く、乾燥収縮率が非常に小さいデザイン壁面を容易に提供できる景観工法及び該工法に用いる型抜発泡材として、産業上の利用可能性を有する。
1 被施工面(下地調整施工後の壁面)
2 カラーモルタル(カラー樹脂モルタル)
3 テクスチャスキン(岩肌付きゴムマット)
4 テクスチャ(岩肌)
5 トップコート(仕上げ剤)
6 景観左官仕上げされた壁
10 型抜発泡材(発泡ポリエチレンシート)

Claims (10)

  1. 被施工面に対し、型抜発泡材を貼り付け、そこへカラーセメント又はカラーモルタルを塗り付け又は吹き付け、該セメント又は該モルタルが未硬化のうちにテクスチャの型付けを施して形成し、硬化後、前記型抜発泡材を剥離することを特徴とする景観工法。
  2. 前記型抜発泡材は発泡ポリエチレンシートからなる、請求項1記載の景観工法。
  3. 前記型抜発泡材の厚みが1〜10mmである、請求項1又は2記載の景観工法。
  4. 前記カラーモルタルが、無機系粉体・天然骨材・無機顔料を成分として含む、請求項1〜3の何れかに記載の景観工法。
  5. 前記型抜発泡材を貼り付ける前の工程として、前記被施工面に対し、下地調整材により下地調整施工を行う、請求項1〜4の何れかに記載の景観工法。
  6. 前記下地調整材が、無機系粉体・天然骨材・混和材を成分として含む、請求項5記載の景観工法。
  7. 更に、仕上げ剤を塗布してトップコートを形成する、請求項1〜6の何れかに記載の景観工法。
  8. 前記テクスチャが、岩肌、石模様又は煉瓦模様である、請求項1〜7の何れかに記載の景観工法。
  9. 景観工法に用いるための型抜発泡材であって、所望の景観を施工するように型抜きされており、その片面に被施工面に対する貼付け及び剥離が可能な粘着テープを備える特徴とする型抜発泡材。
  10. 更に、前記粘着テープを覆う離型フィルムが貼付された、請求項9記載の型抜発泡材。
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