JPH10266526A - タイルパネル及びその製造方法 - Google Patents

タイルパネル及びその製造方法

Info

Publication number
JPH10266526A
JPH10266526A JP6931897A JP6931897A JPH10266526A JP H10266526 A JPH10266526 A JP H10266526A JP 6931897 A JP6931897 A JP 6931897A JP 6931897 A JP6931897 A JP 6931897A JP H10266526 A JPH10266526 A JP H10266526A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tile
adhesive
panel
substrate
tiles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6931897A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyoshi Suzuki
信義 鈴木
Tetsuji Ohashi
哲二 大橋
Masahito Sakakibara
雅人 榊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inax Corp filed Critical Inax Corp
Priority to JP6931897A priority Critical patent/JPH10266526A/ja
Publication of JPH10266526A publication Critical patent/JPH10266526A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)
  • Panels For Use In Building Construction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】磁器質タイルを用いたタイルパネルは、重量が
大きく、接着剤の使用量が多く、また切断加工性が悪か
った。 【解決手段】 吸水率が2〜7%のタイル1を有機系接
着剤2で基板3に貼着する。接着剤2は、タイル接着面
1aにおける開気孔1b内へ浸入するので、優れた接着
強度を発現させる。従って、裏足を省略できるから、タ
イルの厚みを薄くすることができ、タイルパネルの軽量
化と、接着剤使用量の節減とがもたらされる。また、磁
器質よりも軟質なタイルを用いるから、切断加工性が向
上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタイルパネル、特に
外装用に適したタイルパネルの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示す如く、一般にタイルパネルQ
は、基板24の表面に、接着剤23を用いて、多数のタ
イル21を貼着して製造される。そして、これを外装用
とするときは、基板24をセメントを原料とする窯業系
サイディング材等の板材とし、タイル21には粉ふき現
象が起こりにくい磁器質タイルを使用するのが一般的で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】磁器質タイルは、1%
以下の低吸水率であり、接着剤との馴染みが十分でない
場合があるので、基板24との接着強度を高めるため、
接着面に裏足22が形成される。それ故、タイルの厚み
が大きくならざるを得ず、タイルパネルQの重量の増大
を招く。
【0004】また、各裏足22間に接着剤を確実に充填
しなくてはならないから、接着剤の使用量が必然的に多
くなる。
【0005】さらに、磁器質タイルは硬度が大きいか
ら、タイル厚みが大きいことと相俟って、現場で必要に
応じ行われるタイルパネルの切断加工作業を困難にする
おそれがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の課
題に鑑みて創案したタイルパネル及びその製造方法であ
る。本発明に係るタイルパネルの特徴とするところは、
2〜7%好ましくは3〜5%の吸水率を有するタイル
を、有機系接着剤で、基板に貼着して成る点にある。
【0007】前記タイルパネルにおいて、前記タイルを
無釉タイルとすることができる。
【0008】また前記タイルの接着面に、高さ1mm以
下の突条より成る裏足を形成してもよい。
【0009】一方、本発明に係るタイルパネルの製造方
法の特徴とするところは、タイルを有機系接着剤で基板
に貼着する方法において、前記タイルは2〜7%好まし
くは3〜5%の吸水率を有するものとし、当該タイルを
基板に対し接着剤を介して加圧する点にある。
【0010】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施形態〕図1に本発明の一実施形態を示す。
同図の(A)は、本発明に係るタイルパネルPの一部を
示す縦断面斜視図であり、同図(B)は、図(A)にB
部として矢印で示す部分を拡大して示す図面である。当
該タイルパネルPは、基板3の表面へ有機系接着剤2に
よりタイル1を貼着して構成したものである。
【0011】タイルパネルPを外装用とする場合、基板
3には、石綿セメント板,押出成形セメント板,珪酸カ
ルシウム板,石膏ボード,軽量発泡コンクリート板等が
用いられる。
【0012】タイル1を基板3へ貼着するための接着剤
2には、エポキシ系,ウレタン系,変成シリコン系,ア
クリル系,合成ゴムラテックス系その他の有機系接着剤
であって、比較的流動性の良いものが選択される。
【0013】本実施形態では、タイル1として、裏足を
持たず、その代わりに吸水率が2〜7%、好ましくは3
〜5%に設定されたものを用いる点に特色を有する。タ
イル1の吸水率を上記のように限定する理由は、次のと
おりである。タイル1がある程度の吸水性を持っている
とき、このタイルは連続気孔を有する多孔質であると考
えられる。従って、タイル1を比較的流動性が良い接着
剤2で基板3に貼着すると、図1(B)に拡大して示す
如く、接着剤2がタイル1の接着面1aに開孔している
多数の開気孔1b内へ浸入して硬化する。その結果、タ
イル1に対し接着剤2層が投錨効果を発揮するので、裏
足が無くとも非常に優れた接着強度を発現させることが
できる。但し、吸水率が2%未満であると、接着剤のタ
イル1への浸入が不十分となり、所要の接着強度を得る
ことが難しくなる。反対に吸水率が7%を越えると、タ
イル1の耐凍害性が損なわれ、外装用には適しなくな
る。このような観点から、本発明では、タイルの吸水率
を前記のとおり2〜7%の範囲とする。
【0014】吸水率が前記範囲のタイルは、磁器質から
陶器質の範囲に及ぶが、最適には吸水率3〜5%のせっ
器質タイルを用いるのが好ましい。
【0015】なお、タイル1を基板3へ貼着する際、接
着剤を介して加圧することにより、接着剤がタイル1の
接着面1aにおける開気孔1b内へ浸入するのを促進さ
せることが可能である。
【0016】ところで、使用するタイル1は、施釉タイ
ルであっても無釉タイルであってもよいが、本発明で
は、タイル1を基板3に貼着する接着剤を有機系として
いるため、粉ふき現象が起こるおそれがない。それ故、
吸水性を持つ無釉タイルを、外装用タイルパネル材料と
して用いることが可能である。
【0017】〔第2の実施形態〕図3は、本発明に係る
タイルパネルに使用するタイル1の異なる実施形態を示
すものである。このタイル1は、裏側の接着面1aに、
高さが1mm以下の突条の裏足10を形成した点に特色
を有する。
【0018】タイル接着面1aに突条の裏足10を形成
することにより、タイル1と基板との間に接着剤を確保
するのが容易となる。また、接着剤が硬化する前にタイ
ル1が基板上で移動するのを阻止することができる。さ
らに、裏足10を設けた分だけ表面積が増えるから、接
着剤がタイル接着面1aにおける開気孔内へ浸入するの
がより容易となり、その結果、接着強度が向上する。
【0019】裏足10の高さを1mm以下としたのは、
タイル厚みが大きくなるのを防ぐと共に、接着剤の使用
量が増えるのを避けるためである。しかも、裏足10の
高さをごく低くした結果、焼成時の収縮ひずみが少なく
なるから、歩留りの向上がもたらされる。さらに、基板
への貼着時に、裏足10によってタイル接着面1aから
接着剤が押し出される量が少なくなるので、後処理が不
要又は容易になるという利点が得られる。
【0020】なお図示するタイル1は、接着面1aの周
縁部にテーパ面11を設けてある。テーパ面11を設け
たことにより、基板に貼着するタイル1間に深目地を形
成したとしても、タイル側面に裏足形状を露出させるこ
とがなくなるから、美観性に優れたタイルパネルを得る
ことができる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、吸水率が2〜7%の範囲のタ
イルを使用するから、接着面に接着剤が浸入し、その結
果、タイルの接着強度が優れたタイルパネルを提供する
ことができる。しかも、タイルの吸水率を上記範囲に設
定したので、外装に用いたときに、凍害を起こすおそれ
がない。
【0022】タイル接着面の裏足を省略するか又はごく
低い形状のものとすることができるから、タイルの厚み
を薄くして、タイルパネルの軽量化を図ることができ
る。また、タイルの厚みが均一化されるため、焼成時の
収縮歪みが起こりにくくなり、よって歩留りが改善され
る。
【0023】接着剤の使用量が、従来の裏足を有するタ
イルと比べると、格段に節減することができ、コストダ
ウンがもたらされる。
【0024】比較的吸水率の大きいタイルを使用するか
ら、従来と比べてタイルが軟質である。そのうえ、タイ
ル自体の厚みを薄くできるから、切断加工性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すものであって、
図(A)はタイルパネルの一部を断面して示す斜視図、
図(B)は図(A)におけるB部の拡大図である。
【図2】本発明の第2の実施形態を示すものであって、
図(A)はタイルを接着面側から見た斜視図、図(B)
は同タイルの平面図、図(C)は同タイルの若干拡大し
た側面図である。
【図3】従来のタイルパネルの一部を断面して示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 タイル 1a 接着面 1b 開気孔 2 接着剤 3 基板 10 裏足 11 テーパ面 P タイルパネル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2〜7%の吸水率を有するタイルを、有
    機系接着剤で、基板に貼着して成ることを特徴とするタ
    イルパネル。
  2. 【請求項2】 前記タイルの吸水率が3〜5%である請
    求項1に記載のタイルパネル。
  3. 【請求項3】 前記タイルは、無釉タイルである請求項
    1又は2に記載のタイルパネル。
  4. 【請求項4】 前記タイルは、接着面に高さ1mm以下
    の突条より成る裏足が形成されている請求項1乃至3の
    いずれかに記載のタイルパネル。
  5. 【請求項5】 タイルを有機系接着剤で基板に貼着する
    ことによりタイルパネルを製造する方法において、前記
    タイルは2〜7%好ましくは3〜5%の吸水率を有する
    ものとし、当該タイルを基板に対し接着剤を介して加圧
    することを特徴とするタイルパネルの製造方法。
JP6931897A 1997-03-24 1997-03-24 タイルパネル及びその製造方法 Pending JPH10266526A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6931897A JPH10266526A (ja) 1997-03-24 1997-03-24 タイルパネル及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6931897A JPH10266526A (ja) 1997-03-24 1997-03-24 タイルパネル及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10266526A true JPH10266526A (ja) 1998-10-06

Family

ID=13399100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6931897A Pending JPH10266526A (ja) 1997-03-24 1997-03-24 タイルパネル及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10266526A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180041985A (ko) * 2016-10-17 2018-04-25 (주)오래건설 보수기능을 가지는 수처리시설물에 시공되는 자기질 타일

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180041985A (ko) * 2016-10-17 2018-04-25 (주)오래건설 보수기능을 가지는 수처리시설물에 시공되는 자기질 타일

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6260326B1 (en) Wall or floor tile
TW200304981A (en) Adhesive-edge building panel and method of manufacture
WO2004061253A3 (en) Cementitious veneer and laminate material
CA2272729A1 (en) Insulating connectors used to retain forms during the manufacture of composite wall structures
US20230220683A1 (en) A floor element for forming a floor covering, a floor covering, and a method for manufacturing a floor element
CN105881703A (zh) 一种陶瓷新型板材及其生产方法
JPH10266526A (ja) タイルパネル及びその製造方法
CN215907270U (zh) 一种找平基层的贴砖结构
GB2234768A (en) Building element
CN110593506A (zh) 一种硅藻泥室内装饰面板
JP2005068782A (ja) 下地パネル、外壁化粧方法及びpcカーテンウォール
CN2515343Y (zh) 石材粘合板
CN217518277U (zh) 一种楼面板网状裂缝渗漏与加固结构
RU31140U1 (ru) Асбестоцементная плита под фасад
JP2998608B2 (ja) タイル
KR100581405B1 (ko) 황토 표면층을 가진 콘크리트 블록
JP4905169B2 (ja) 止水パネルの製造方法
JPH0426582Y2 (ja)
FR2601404A1 (fr) Plaques de parement isolantes leur procede de fabrication et leur application a l'isolation des batiments neufs ou anciens.
KR100717116B1 (ko) 부착물 부착 구조물 및 이를 이용한 온열 발지압판
JP3333027B2 (ja) タイル調化粧板付きプレキャストパネルの製造方法
JP3188349B2 (ja) 化粧板先付けpcパネルの製造方法
FR2537628A1 (fr) Complexe d'isolation thermique par l'exterieur
TW593859B (en) Seamless floor construction method and the using device
JP3285672B2 (ja) 化粧板先付けモルタルコート軽量気泡コンクリートプレキャストパネルの製造方法