JP2998218B2 - 感光体 - Google Patents
感光体Info
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- JP2998218B2 JP2998218B2 JP898491A JP898491A JP2998218B2 JP 2998218 B2 JP2998218 B2 JP 2998218B2 JP 898491 A JP898491 A JP 898491A JP 898491 A JP898491 A JP 898491A JP 2998218 B2 JP2998218 B2 JP 2998218B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多価アルコールのアルキ
ルエーテルを添加剤として含有する機能分離型感光体に
関する。
ルエーテルを添加剤として含有する機能分離型感光体に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電子写真においては、感光体の感
光層表面に帯電、露光を行なって静電潜像を形成し、こ
れを現像剤で現像し、可視化させ、その可視像をそのま
ま直接感光体上に定着させて複写像を得る直接方式、ま
た感光体上の可視像を紙などの転写材上に転写し、その
転写像を定着させて複写像を得る粉像転写方式あるいは
感光体上の静電潜像を転写紙上に転写し、転写紙上の静
電潜像を現像、定着する潜像転写方式等が知られてい
る。
光層表面に帯電、露光を行なって静電潜像を形成し、こ
れを現像剤で現像し、可視化させ、その可視像をそのま
ま直接感光体上に定着させて複写像を得る直接方式、ま
た感光体上の可視像を紙などの転写材上に転写し、その
転写像を定着させて複写像を得る粉像転写方式あるいは
感光体上の静電潜像を転写紙上に転写し、転写紙上の静
電潜像を現像、定着する潜像転写方式等が知られてい
る。
【0003】この種の電子写真法に使用される感光体の
感光層を構成する材料として、従来よりセレン、硫化カ
ドミウム、酸化亜鉛等の無機光導電性材料が知られてい
る。これらの光導電性材料は数多くの利点、例えば暗所
で電荷の散逸が少ないこと、あるいは光照射によって速
やかに電荷を散逸できることなどの利点を持っている反
面、各種の欠点を持っている。例えば、セレン系感光体
では、製造する条件が難しく、製造コストが高く、また
熱や機械的な衝撃に弱いため取り扱いに注意を要する。
硫化カドミウム系感光体や酸化亜鉛感光体では、多湿の
環境下で安定した感度が得られない点や、増感剤として
添加した色素がコロナ帯電による帯電劣化や露光による
光退色を生じるため、長期に渡って安定した特性を与え
ることができないという欠点を有している。
感光層を構成する材料として、従来よりセレン、硫化カ
ドミウム、酸化亜鉛等の無機光導電性材料が知られてい
る。これらの光導電性材料は数多くの利点、例えば暗所
で電荷の散逸が少ないこと、あるいは光照射によって速
やかに電荷を散逸できることなどの利点を持っている反
面、各種の欠点を持っている。例えば、セレン系感光体
では、製造する条件が難しく、製造コストが高く、また
熱や機械的な衝撃に弱いため取り扱いに注意を要する。
硫化カドミウム系感光体や酸化亜鉛感光体では、多湿の
環境下で安定した感度が得られない点や、増感剤として
添加した色素がコロナ帯電による帯電劣化や露光による
光退色を生じるため、長期に渡って安定した特性を与え
ることができないという欠点を有している。
【0004】一方、ポリビニルカルバゾールをはじめと
する各種の有機光導電性ポリマーが提案されてきたが、
これらのポリマーは、前述の無機系光導電材料に比べ、
成膜性、軽量性などの点で優れているが、未だ充分な感
度、耐久性および環境変化による安定性の点で無機系光
導電材料に比べ劣っている。また低分子量の有機光導電
性化合物は、併用する結着材の種類、組成比等を選択す
ることにより被膜の物性あるいは電子写真特性を制御す
ることができる点では好ましいものであるが、結着材と
併用されるため、結着材に対する高い相溶性が要求され
る。
する各種の有機光導電性ポリマーが提案されてきたが、
これらのポリマーは、前述の無機系光導電材料に比べ、
成膜性、軽量性などの点で優れているが、未だ充分な感
度、耐久性および環境変化による安定性の点で無機系光
導電材料に比べ劣っている。また低分子量の有機光導電
性化合物は、併用する結着材の種類、組成比等を選択す
ることにより被膜の物性あるいは電子写真特性を制御す
ることができる点では好ましいものであるが、結着材と
併用されるため、結着材に対する高い相溶性が要求され
る。
【0005】これらの高分子量および低分子量の有機光
導電性化合物を結着材樹脂中に分散させた感光体は、キ
ャリアのトラップが多いため残留電位が大きく、感度が
低い等の欠点を有する。そのため光導電性化合物に電荷
輸送材料を配合して前記欠点を解決することが提案され
ている。
導電性化合物を結着材樹脂中に分散させた感光体は、キ
ャリアのトラップが多いため残留電位が大きく、感度が
低い等の欠点を有する。そのため光導電性化合物に電荷
輸送材料を配合して前記欠点を解決することが提案され
ている。
【0006】また、光導電性機能の電荷発生機能と電荷
輸送機能とをそれぞれ別個の物質に分担させるようにし
た機能分離型感光体が提案されている。このような機能
分離型感光体において、電荷輸送層に使用される電荷輸
送材料としては多くの有機化合物が挙げられているが実
際には種々の問題点がある。例えば、米国特許3,18
9,447号公報に記載されている2,5−ビス(P−ジ
エチルアミノフェニル)1,3,4−オキサジアゾールは、
結着材に対する相溶性が低く、結晶が析出しやすい。米
国特許第3,820,989号公報に記載されているジア
リールアルカン誘導体は結着材に対する相溶性は良好で
あるが、繰り返し使用した場合に感度変化が生じる。ま
た特開昭54−59143号公報に記載されているヒド
ラゾン化合物は、残留電位特性は比較的良好であるが、
帯電能、繰り返し特性が劣るという欠点を有する。
輸送機能とをそれぞれ別個の物質に分担させるようにし
た機能分離型感光体が提案されている。このような機能
分離型感光体において、電荷輸送層に使用される電荷輸
送材料としては多くの有機化合物が挙げられているが実
際には種々の問題点がある。例えば、米国特許3,18
9,447号公報に記載されている2,5−ビス(P−ジ
エチルアミノフェニル)1,3,4−オキサジアゾールは、
結着材に対する相溶性が低く、結晶が析出しやすい。米
国特許第3,820,989号公報に記載されているジア
リールアルカン誘導体は結着材に対する相溶性は良好で
あるが、繰り返し使用した場合に感度変化が生じる。ま
た特開昭54−59143号公報に記載されているヒド
ラゾン化合物は、残留電位特性は比較的良好であるが、
帯電能、繰り返し特性が劣るという欠点を有する。
【0007】このように感光体としての実用性を満足さ
せるためには、感度、帯電能のほかに繰り返し特性、光
疲労特性あるいはそれらの耐久性等に優れる必要があ
る。
せるためには、感度、帯電能のほかに繰り返し特性、光
疲労特性あるいはそれらの耐久性等に優れる必要があ
る。
【0008】しかし、有機感光体は、一般に繰り返し使
用することにより初期表面電位あるいは光減衰特性等が
一定しない、また光疲労が激しいという問題があり、耐
久性に乏しい。
用することにより初期表面電位あるいは光減衰特性等が
一定しない、また光疲労が激しいという問題があり、耐
久性に乏しい。
【0009】感光体の光感度および耐久性を改善した技
術としては例えば特開昭63−273867号公報、特
開昭63−273866号公報、特開昭63−2738
65号公報、特開昭63−271456号公報、特開昭
63−220156号公報、特開昭63−220153
号公報、特開昭63−220151号公報、特開昭60
−191264号公報、あるいは特開昭59−1238
45号公報が知られている。
術としては例えば特開昭63−273867号公報、特
開昭63−273866号公報、特開昭63−2738
65号公報、特開昭63−271456号公報、特開昭
63−220156号公報、特開昭63−220153
号公報、特開昭63−220151号公報、特開昭60
−191264号公報、あるいは特開昭59−1238
45号公報が知られている。
【0010】特開昭63−273867号公報は電荷輸
送層にポリアルキレングリコールエーテルを含有させる
ことを開示する。特開昭63−273866号公報は電
荷輸送層にポリアルキレングリコールを含有させること
を開示する。特開昭63−273865号公報は電荷輸
送層に脂肪族アルコールを含有させることを開示する。
特開昭63−220156号公報は電荷発生層に高級脂
肪酸エステルを含有させることを開示する。特開昭63
−220153号公報は電荷発生層にポリプロピレング
リコールモノエーテルを含有させることを開示する。特
開昭63−220151号公報は電荷発生層にポリエチ
レングリコールモノエーテルを含有させることを開示す
る。しかし、上記公報に記載の添加物は本願が開示しよ
うとする化合物とその化学構造が異なり、また使用され
る層が異なる。
送層にポリアルキレングリコールエーテルを含有させる
ことを開示する。特開昭63−273866号公報は電
荷輸送層にポリアルキレングリコールを含有させること
を開示する。特開昭63−273865号公報は電荷輸
送層に脂肪族アルコールを含有させることを開示する。
特開昭63−220156号公報は電荷発生層に高級脂
肪酸エステルを含有させることを開示する。特開昭63
−220153号公報は電荷発生層にポリプロピレング
リコールモノエーテルを含有させることを開示する。特
開昭63−220151号公報は電荷発生層にポリエチ
レングリコールモノエーテルを含有させることを開示す
る。しかし、上記公報に記載の添加物は本願が開示しよ
うとする化合物とその化学構造が異なり、また使用され
る層が異なる。
【0011】特開昭60−191264号公報は、感光
層中にヒドラゾン化合物を含有させることにより、優れ
た光感度および初期表面電位の繰り返し特性を達成する
ことのできる技術を開示する。この技術は、さらに光感
度を増感させるために、アクリジン染料、チアジン染料
あるいはオキサジン染料の添加が有効であることを開示
する。しかし、上記感光体は、繰り返し使用した場合、
表面電位、残留電位等の電子写真特性が安定しないとい
う欠点がなお存在する。
層中にヒドラゾン化合物を含有させることにより、優れ
た光感度および初期表面電位の繰り返し特性を達成する
ことのできる技術を開示する。この技術は、さらに光感
度を増感させるために、アクリジン染料、チアジン染料
あるいはオキサジン染料の添加が有効であることを開示
する。しかし、上記感光体は、繰り返し使用した場合、
表面電位、残留電位等の電子写真特性が安定しないとい
う欠点がなお存在する。
【0012】特開昭59−123845号公報は、電荷
発生層と電荷輸送層とを順次積層してなる電子写真感光
体において、電荷発生層に、例えばフェナジン、トリア
ゾールなどの電子供与性物質を添加することにより、電
荷発生層で発生したキャリアの電荷輸送層への注入効率
を高め、光感度特性を改良する技術を開示するが、本願
が開示しようとする感光体の上記繰り返し特性、耐久性
等の解決あるいは向上を目的とするものではない。
発生層と電荷輸送層とを順次積層してなる電子写真感光
体において、電荷発生層に、例えばフェナジン、トリア
ゾールなどの電子供与性物質を添加することにより、電
荷発生層で発生したキャリアの電荷輸送層への注入効率
を高め、光感度特性を改良する技術を開示するが、本願
が開示しようとする感光体の上記繰り返し特性、耐久性
等の解決あるいは向上を目的とするものではない。
【0013】また、特開昭62−249167号公報
は、感光層中にチオキサントン系化合物を添加すること
で繰り返し特性を安定化させることを、特開昭62−2
62053号公報は、感光層にチウラムモノスルフィド
系化合物を添加することで繰り返し特性を安定化させる
ことを、そして特開昭62−30256号公報はトリフ
ェニルメタン系色素を添加することで繰り返し特性を安
定化させることを開示する。
は、感光層中にチオキサントン系化合物を添加すること
で繰り返し特性を安定化させることを、特開昭62−2
62053号公報は、感光層にチウラムモノスルフィド
系化合物を添加することで繰り返し特性を安定化させる
ことを、そして特開昭62−30256号公報はトリフ
ェニルメタン系色素を添加することで繰り返し特性を安
定化させることを開示する。
【0014】さらに、その他にも感光層に酸化防止剤を
含有する感光体(特開昭57−122444号公報)、
感光層の最上層に紫外線吸収剤を含有する感光体(特開
昭57−132154号公報)、電荷輸送層にベンゾフ
ェノン系化合物を含有する感光体(特開昭58−163
945号公報)あるいは、電荷輸送層にシアノビニル系
の電子受容性物質を添加した感光体(特開昭58−76
43号公報)等種々の添加剤を添加した感光体が開示さ
れている。
含有する感光体(特開昭57−122444号公報)、
感光層の最上層に紫外線吸収剤を含有する感光体(特開
昭57−132154号公報)、電荷輸送層にベンゾフ
ェノン系化合物を含有する感光体(特開昭58−163
945号公報)あるいは、電荷輸送層にシアノビニル系
の電子受容性物質を添加した感光体(特開昭58−76
43号公報)等種々の添加剤を添加した感光体が開示さ
れている。
【0015】しかし、上記いずれの感光体も、繰り返し
特性、耐久性等の感光体特性のなお一層の改良が望まれ
るものであり、また本願が開示しようとする添加剤とそ
の種類が異なる。
特性、耐久性等の感光体特性のなお一層の改良が望まれ
るものであり、また本願が開示しようとする添加剤とそ
の種類が異なる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記したよう
な事情に鑑みなされたものであり、繰り返し使用しても
初期特性(感度、表面電位等)を維持でき、劣化が少な
く、安定した複写画像を形成できる感光体を提供するこ
とを目的とする。かかる目的は、電荷発生層と電荷輸送
層からなる機能分離型の感光層の電荷輸送層に多価アル
コールのアルキルエーテルを添加することにより達成さ
れる。
な事情に鑑みなされたものであり、繰り返し使用しても
初期特性(感度、表面電位等)を維持でき、劣化が少な
く、安定した複写画像を形成できる感光体を提供するこ
とを目的とする。かかる目的は、電荷発生層と電荷輸送
層からなる機能分離型の感光層の電荷輸送層に多価アル
コールのアルキルエーテルを添加することにより達成さ
れる。
【0017】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は導電
性基板上に電荷発生層と電荷輸送層を設けた機能分離型
感光体において、電荷輸送層に多価アルコールのアルキ
ルエーテルを含有することを特徴とする感光体に関す
る。このように、多価アルコールのアルキルエーテルを
電荷輸送層に添加することにより、繰り返し使用しても
初期特性の変化の少ない、性能の良い感光体を得ること
ができる。
性基板上に電荷発生層と電荷輸送層を設けた機能分離型
感光体において、電荷輸送層に多価アルコールのアルキ
ルエーテルを含有することを特徴とする感光体に関す
る。このように、多価アルコールのアルキルエーテルを
電荷輸送層に添加することにより、繰り返し使用しても
初期特性の変化の少ない、性能の良い感光体を得ること
ができる。
【0018】本発明の多価アルコールのアルキルエーテ
ルは、多価アルコール中の水酸基の1つ以上の水素原子
をアルキル基に置換した構造のエーテルを言う。多価ア
ルコール成分としては、(ジ−,トリ−を含む)エチレ
ングリコール、(ジ−,トリ−を含む)プロピレングリ
コール、トリメチレングリコール、ブチレングリコール
等の2価アルコール、グリセリン、トリメチロールプロ
パン、ペンタグリセロール等の3価アルコール、ペンタ
エリスリトール等の4価アルコール等を挙げることがで
きる。特に、(ジー、トリー)エチレングリコールおよ
び(ジー、トリー)プロピレングリコールは、2つの水
酸基の両水素原子がアルキル基で置換されているものを
使用する。そうすることにより本発明の目的を有効に達
成できる。一置換のエーテルでは、本発明の効果が十分
発揮されず、二置換のエーテルが好ましい。アルキル基
成分としては、C1〜C30、好ましくはC1〜C18
の分岐鎖を有していてもよいアルキル基、例えば、メチ
ル基、エチル基、パルミチル基、セチル基、ステアリル
基等を表す。本発明の多価アルコールのアルキルエーテ
ルは、物性的には沸点が1800C以上のものが好まし
い。沸点が1800Cより低いものは、徐々に揮発する
可能性があり、耐久性向上を十分はかることができな
い。本発明に使用する多価アルコールのアルキルエーテ
ルは分子量的に小さいため、電荷輸送物質に吸着されや
すく、そのことは本発明の効果を達成する一つの要因と
考えている。
ルは、多価アルコール中の水酸基の1つ以上の水素原子
をアルキル基に置換した構造のエーテルを言う。多価ア
ルコール成分としては、(ジ−,トリ−を含む)エチレ
ングリコール、(ジ−,トリ−を含む)プロピレングリ
コール、トリメチレングリコール、ブチレングリコール
等の2価アルコール、グリセリン、トリメチロールプロ
パン、ペンタグリセロール等の3価アルコール、ペンタ
エリスリトール等の4価アルコール等を挙げることがで
きる。特に、(ジー、トリー)エチレングリコールおよ
び(ジー、トリー)プロピレングリコールは、2つの水
酸基の両水素原子がアルキル基で置換されているものを
使用する。そうすることにより本発明の目的を有効に達
成できる。一置換のエーテルでは、本発明の効果が十分
発揮されず、二置換のエーテルが好ましい。アルキル基
成分としては、C1〜C30、好ましくはC1〜C18
の分岐鎖を有していてもよいアルキル基、例えば、メチ
ル基、エチル基、パルミチル基、セチル基、ステアリル
基等を表す。本発明の多価アルコールのアルキルエーテ
ルは、物性的には沸点が1800C以上のものが好まし
い。沸点が1800Cより低いものは、徐々に揮発する
可能性があり、耐久性向上を十分はかることができな
い。本発明に使用する多価アルコールのアルキルエーテ
ルは分子量的に小さいため、電荷輸送物質に吸着されや
すく、そのことは本発明の効果を達成する一つの要因と
考えている。
【0019】本発明に使用する多価アルコールのアルキ
ルエーテルは、具体的には下記に表示の化合物を例示す
ることができる。なお多価アルコールのアルキルエーテ
ルを、本明細書においては「アルキル基・多価アルコー
ル・エーテル」と表すことにする。
ルエーテルは、具体的には下記に表示の化合物を例示す
ることができる。なお多価アルコールのアルキルエーテ
ルを、本明細書においては「アルキル基・多価アルコー
ル・エーテル」と表すことにする。
【0020】 [1] ジエチル・ジエチレングリコール・エーテル [2] ジブチル・ジエチレングリコール・エーテル [3] 1−メチル・グリセリン・エーテル [4] 2−メチル・グリセリン・エーテル [5] 1,2−ジメチル・グリセリン・エーテル [6] 1−エチル・グリセリン・エーテル [7] 1,3−ジエチル・グリセリン・エーテル [8] 1,2,3−トリエチル・グリセリン・エーテ
ル [9] ステアリル・グリセリン・エーテル [10] セチル・グリセリン・エーテル [11] パルミチル・グリセリン・エーテル [12] ラウリル・グリセリン・エーテル [13] ステアリル・トリメチロール・プロパン・エ
ーテル
ル [9] ステアリル・グリセリン・エーテル [10] セチル・グリセリン・エーテル [11] パルミチル・グリセリン・エーテル [12] ラウリル・グリセリン・エーテル [13] ステアリル・トリメチロール・プロパン・エ
ーテル
【0021】本発明に使用する多価アルコールのアルキ
ルエーテルは、通常の方法により合成したものでもよ
い。また種々のものが市販品として入手可能である。例
えば、上記した多価アルコールのアルキルエーテル
[1]〜[13]を含め、それ以外にも種々のものが市
販されている。
ルエーテルは、通常の方法により合成したものでもよ
い。また種々のものが市販品として入手可能である。例
えば、上記した多価アルコールのアルキルエーテル
[1]〜[13]を含め、それ以外にも種々のものが市
販されている。
【0022】つぎに、本発明の多価アルコールのアルキ
ルエーテルを使用し、導電性支持体上に電荷発生材料を
主成分とする電荷発生層を設け、その上に電荷輸送材料
を含有する電荷輸送層を設けた所謂積層型感光体を形成
する場合について説明する。
ルエーテルを使用し、導電性支持体上に電荷発生材料を
主成分とする電荷発生層を設け、その上に電荷輸送材料
を含有する電荷輸送層を設けた所謂積層型感光体を形成
する場合について説明する。
【0023】本発明の感光体に用いられる導電性支持体
としては、銅、アルミニウム、銀、鉄、亜鉛、ニッケル
等の金属や合金の箔ないしは板をシート状又はドラム状
にしたものが使用され、あるいはこれらの金属を、プラ
スチックフィルム等に真空蒸着、無電解メッキしたも
の、あるいは導電性ポリマー、酸化インジウム、酸化錫
等の導電性化合物の層を同じく紙あるいはプラスチック
フィルムなどの支持体上に塗布もしくは蒸着によって設
けられたものが用いられる。
としては、銅、アルミニウム、銀、鉄、亜鉛、ニッケル
等の金属や合金の箔ないしは板をシート状又はドラム状
にしたものが使用され、あるいはこれらの金属を、プラ
スチックフィルム等に真空蒸着、無電解メッキしたも
の、あるいは導電性ポリマー、酸化インジウム、酸化錫
等の導電性化合物の層を同じく紙あるいはプラスチック
フィルムなどの支持体上に塗布もしくは蒸着によって設
けられたものが用いられる。
【0024】そして、このような導電性支持体上に電荷
発生層を形成するにあたっては、導電性支持体上に電荷
発生材料を真空蒸着やプラズマ重合により、あるいは、
適当な溶媒に溶解せしめて塗布するか、顔料を適当な溶
剤もしくは必要があればバインダー樹脂を溶解させた溶
液中に分散させて作製した塗布液を塗布乾燥しておこな
うことができる。なお、この電荷発生層については、そ
の膜厚が0.01〜2μm、好ましくは0.1〜1μmに
なるようにする。
発生層を形成するにあたっては、導電性支持体上に電荷
発生材料を真空蒸着やプラズマ重合により、あるいは、
適当な溶媒に溶解せしめて塗布するか、顔料を適当な溶
剤もしくは必要があればバインダー樹脂を溶解させた溶
液中に分散させて作製した塗布液を塗布乾燥しておこな
うことができる。なお、この電荷発生層については、そ
の膜厚が0.01〜2μm、好ましくは0.1〜1μmに
なるようにする。
【0025】ここで、電荷発生層に用いる電荷発生材料
としては、ビスアゾ系顔料、トリアリールメタン系染
料、チアジン系染料、オキサジン系染料、キサンテン系
染料、シアニン系色素、スチリル系色素、ピリリウム系
染料、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、インジゴ系顔
料、ペリレン系顔料、多環キノン系顔料、ビスベンズイ
ミダゾール系顔料、インダスロン系顔料、スクアリウム
塩系顔料、アズレン系色素、フタロシアニン系顔料等の
有機物質や、セレン、セレン・テルル、セレン・砒素な
どのセレン合金、硫化カドミウム、セレン化カドミウ
ム、酸化亜鉛、アモルファスシリコン等の無機物質が挙
げられる。これ以外でも、光を吸収し極めて高い確率で
電荷担体を発生する材料であれば、いずれの材料であっ
ても使用することができる。蒸着可能な電荷発生物質と
しては無金属フタロシアニン、チタニルフタロシアニ
ン、アルミクロロフタロシアニンなどのフタロシアニン
類が挙げられる。
としては、ビスアゾ系顔料、トリアリールメタン系染
料、チアジン系染料、オキサジン系染料、キサンテン系
染料、シアニン系色素、スチリル系色素、ピリリウム系
染料、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、インジゴ系顔
料、ペリレン系顔料、多環キノン系顔料、ビスベンズイ
ミダゾール系顔料、インダスロン系顔料、スクアリウム
塩系顔料、アズレン系色素、フタロシアニン系顔料等の
有機物質や、セレン、セレン・テルル、セレン・砒素な
どのセレン合金、硫化カドミウム、セレン化カドミウ
ム、酸化亜鉛、アモルファスシリコン等の無機物質が挙
げられる。これ以外でも、光を吸収し極めて高い確率で
電荷担体を発生する材料であれば、いずれの材料であっ
ても使用することができる。蒸着可能な電荷発生物質と
しては無金属フタロシアニン、チタニルフタロシアニ
ン、アルミクロロフタロシアニンなどのフタロシアニン
類が挙げられる。
【0026】電荷発生層形成に使用されるバインダー樹
脂としては、電気絶縁性であり、それ自体公知の熱可塑
性樹脂あるいは熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂や光導電性
樹脂等を使用できる。
脂としては、電気絶縁性であり、それ自体公知の熱可塑
性樹脂あるいは熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂や光導電性
樹脂等を使用できる。
【0027】適当なバインダー樹脂の例は、これに限定
されるものではないが、飽和ポリエステル樹脂、ポリア
ミド樹脂、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、
イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)、スチレ
ン−ブタジエンブロック共重合体、ポリカーボネート、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロースエステ
ル、ポリイミド、スチロール樹脂等の熱可塑性樹脂;エ
ポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フェノー
ル樹脂、メラミン樹脂、キシレン樹脂、アルキッド樹
脂、熱硬化アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂;光硬化性樹
脂;ポリビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリ
ビニルアントラセン、ポリビニルピロール等の光導電性
樹脂である。これらは単独で、または組合せて使用する
こともできる。
されるものではないが、飽和ポリエステル樹脂、ポリア
ミド樹脂、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、
イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)、スチレ
ン−ブタジエンブロック共重合体、ポリカーボネート、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロースエステ
ル、ポリイミド、スチロール樹脂等の熱可塑性樹脂;エ
ポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フェノー
ル樹脂、メラミン樹脂、キシレン樹脂、アルキッド樹
脂、熱硬化アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂;光硬化性樹
脂;ポリビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリ
ビニルアントラセン、ポリビニルピロール等の光導電性
樹脂である。これらは単独で、または組合せて使用する
こともできる。
【0028】これらの電気絶縁性樹脂は単独で測定して
1×1012Ω・cm以上の体積抵抗を有することが望まし
い。
1×1012Ω・cm以上の体積抵抗を有することが望まし
い。
【0029】バインダー樹脂分散型で形成する場合は、
使用する電荷発生材料の量は、少な過ぎると感度が悪
く、多過ぎると帯電性が悪くなったり、電荷発生層の機
械的強度が弱くなったりするので、樹脂1重量部に対し
て0.01〜3重量部、好ましくは0.2〜2重量部の範
囲がよい。
使用する電荷発生材料の量は、少な過ぎると感度が悪
く、多過ぎると帯電性が悪くなったり、電荷発生層の機
械的強度が弱くなったりするので、樹脂1重量部に対し
て0.01〜3重量部、好ましくは0.2〜2重量部の範
囲がよい。
【0030】このようにして形成された電荷発生層の上
に、電荷輸送層を形成するにあたっては、上記と同様の
バインダー樹脂と、適当な電荷輸送物質および多価アル
コールのアルキルエーテルとともに適当な溶剤に溶解さ
せ、この塗布液を上記の電荷発生層の上に塗布し、これ
を乾燥させるようにする。この場合、電荷輸送層の膜厚
は3〜40μm、好ましくは5〜25μmになるように形
成する。
に、電荷輸送層を形成するにあたっては、上記と同様の
バインダー樹脂と、適当な電荷輸送物質および多価アル
コールのアルキルエーテルとともに適当な溶剤に溶解さ
せ、この塗布液を上記の電荷発生層の上に塗布し、これ
を乾燥させるようにする。この場合、電荷輸送層の膜厚
は3〜40μm、好ましくは5〜25μmになるように形
成する。
【0031】電荷輸送材料は一般的にバインダー樹脂1
重量部に対して0.2〜2重量部、好ましくは0.3〜
1.3重量部使用されるが、多価アルコールのアルキル
エーテルの添加量は、この電荷輸送材料に対して0.1
〜40重量%、好ましくは0.5〜30重量% より好
ましくは1〜20重量%である。40重量%より多い
と、感度が悪くなり、残留電位が上昇する。0.1重量
%より少ないと本発明の効果を十分に得ることができな
い。
重量部に対して0.2〜2重量部、好ましくは0.3〜
1.3重量部使用されるが、多価アルコールのアルキル
エーテルの添加量は、この電荷輸送材料に対して0.1
〜40重量%、好ましくは0.5〜30重量% より好
ましくは1〜20重量%である。40重量%より多い
と、感度が悪くなり、残留電位が上昇する。0.1重量
%より少ないと本発明の効果を十分に得ることができな
い。
【0032】電荷輸送層形成に使用される電荷輸送材料
としてはヒドラゾン化合物、ピラゾリン化合物、スチリ
ル化合物、トリフェニルメタン化合物、オキサゾール、
オキサジアゾール化合物、カルバゾール化合物、スチル
ベン化合物、エナミン化合物、オキサゾール化合物、ト
リフェニルアミン化合物、テトラフェニルベンジジン化
合物、アジン化合物等色々なものを使用することができ
るが、例えばカルバゾール、N−エチルカルバゾール、
N−ビニルカルバゾール、N−フェニルカルバゾール、
テトラセン、クリセン、ピレン、ペリレン、2−フェニ
ルナフタレン、アザピレン、2,3−ベンゾクリセン、
3,4−ベンゾピレン、フルオレン、1,2−ベンゾフル
オレン、4−(2−フルオレニルアゾ)レゾルシノール、
2−p−アニソールアミノフルオレン、p−ジエチルアミ
ノアゾベンゼン、カジオン、N,N−ジメチル−p−フェ
ニルアゾアニリン、p−(ジメチルアミノ)スチルベン、
9−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセン、2,
5−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)−1,3,5−オ
キサジアゾール、1−フェニル−3−(p−ジエチルアミ
ノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾ
リン、1−フェニル−3−フェニル−5−ピラゾロン、
2−(p−ジエチルアミノスチリル)−6−ジエチルアミ
ノベンズオキサゾール、2−(p−ジエチルアミノスチリ
ル)−6−ジエチルアミノベンゾチアゾール、ビス(4−
ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)フェニルメタ
ン、1,1−ビス(4−N,N−ジエチルアミノ−2−エ
チルフェニル)ヘプタン、N,N−ジフェニルヒドラジノ
−3−メチリデン−10−エチルフェノキサジン、N,
N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−10−エ
チルフェノチアジン、1,1,2,2,テトラキス−(4−
N,N−ジエチルアミノ−2−エチルフェニル)エタン、
p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニ
ルヒドラゾン、p−ジフェニルアミノベンズアルデヒド
−N,N−ジフェニルヒドラゾン、N−エチルカルバゾ
ール−N−メチル−N−フェニルヒドラゾン、p−ジエ
チルアミノベンズアルデヒド−N−α−ナフチル−N−
フェニルヒドラゾン、p−ジエチルアミノベンズアルデ
ヒド−3−メチルベンズチアゾリノン−2−ヒドラゾ
ン、2−メチル−4−N,N−ジフェニルアミノ−β−
フェニルスチルベン、α−フェニル−4−N,N−ジフ
ェニルアミノスチルベン、1、1−ビス−(p−ジエチ
ルアミノフェニル)−4,4−ジフェニル−1,3−ブ
タジエン等が挙げられる。これらの輸送物質は単独また
は2種以上混合して用いられる。
としてはヒドラゾン化合物、ピラゾリン化合物、スチリ
ル化合物、トリフェニルメタン化合物、オキサゾール、
オキサジアゾール化合物、カルバゾール化合物、スチル
ベン化合物、エナミン化合物、オキサゾール化合物、ト
リフェニルアミン化合物、テトラフェニルベンジジン化
合物、アジン化合物等色々なものを使用することができ
るが、例えばカルバゾール、N−エチルカルバゾール、
N−ビニルカルバゾール、N−フェニルカルバゾール、
テトラセン、クリセン、ピレン、ペリレン、2−フェニ
ルナフタレン、アザピレン、2,3−ベンゾクリセン、
3,4−ベンゾピレン、フルオレン、1,2−ベンゾフル
オレン、4−(2−フルオレニルアゾ)レゾルシノール、
2−p−アニソールアミノフルオレン、p−ジエチルアミ
ノアゾベンゼン、カジオン、N,N−ジメチル−p−フェ
ニルアゾアニリン、p−(ジメチルアミノ)スチルベン、
9−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセン、2,
5−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)−1,3,5−オ
キサジアゾール、1−フェニル−3−(p−ジエチルアミ
ノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾ
リン、1−フェニル−3−フェニル−5−ピラゾロン、
2−(p−ジエチルアミノスチリル)−6−ジエチルアミ
ノベンズオキサゾール、2−(p−ジエチルアミノスチリ
ル)−6−ジエチルアミノベンゾチアゾール、ビス(4−
ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)フェニルメタ
ン、1,1−ビス(4−N,N−ジエチルアミノ−2−エ
チルフェニル)ヘプタン、N,N−ジフェニルヒドラジノ
−3−メチリデン−10−エチルフェノキサジン、N,
N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−10−エ
チルフェノチアジン、1,1,2,2,テトラキス−(4−
N,N−ジエチルアミノ−2−エチルフェニル)エタン、
p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニ
ルヒドラゾン、p−ジフェニルアミノベンズアルデヒド
−N,N−ジフェニルヒドラゾン、N−エチルカルバゾ
ール−N−メチル−N−フェニルヒドラゾン、p−ジエ
チルアミノベンズアルデヒド−N−α−ナフチル−N−
フェニルヒドラゾン、p−ジエチルアミノベンズアルデ
ヒド−3−メチルベンズチアゾリノン−2−ヒドラゾ
ン、2−メチル−4−N,N−ジフェニルアミノ−β−
フェニルスチルベン、α−フェニル−4−N,N−ジフ
ェニルアミノスチルベン、1、1−ビス−(p−ジエチ
ルアミノフェニル)−4,4−ジフェニル−1,3−ブ
タジエン等が挙げられる。これらの輸送物質は単独また
は2種以上混合して用いられる。
【0033】本発明の感光体はさらにバインダー樹脂と
ともに、ハロゲン化パラフィン、ポリ塩化ビフェニル、
ジメチルナフタレン、ジブチルフタレート、O−ターフ
ェニルなどの可塑剤やクロラニル、テトラシアノエチレ
ン、2,4,7−トリニトロフルオレノン、5,6−ジシ
アノベンゾキノン、テトラシアノキノジメタン、テトラ
クロル無水フタル酸、3,5−ジニトロ安息香酸等の電
子吸引性増感剤、メチルバイオレット、ローダミンB、
シアニン染料、ピリリウム塩、チアピリリウム塩等の増
感剤を使用してもよい。また、酸化防止剤や紫外線吸収
剤、分散助剤、沈降防止剤等も適宜使用してもよい。ま
た、導電性基板上に電荷輸送層および電荷発生層をこの
順に設けた機能分離型感光体であってもよい。
ともに、ハロゲン化パラフィン、ポリ塩化ビフェニル、
ジメチルナフタレン、ジブチルフタレート、O−ターフ
ェニルなどの可塑剤やクロラニル、テトラシアノエチレ
ン、2,4,7−トリニトロフルオレノン、5,6−ジシ
アノベンゾキノン、テトラシアノキノジメタン、テトラ
クロル無水フタル酸、3,5−ジニトロ安息香酸等の電
子吸引性増感剤、メチルバイオレット、ローダミンB、
シアニン染料、ピリリウム塩、チアピリリウム塩等の増
感剤を使用してもよい。また、酸化防止剤や紫外線吸収
剤、分散助剤、沈降防止剤等も適宜使用してもよい。ま
た、導電性基板上に電荷輸送層および電荷発生層をこの
順に設けた機能分離型感光体であってもよい。
【0034】なお、以上のようにして得られる感光体に
はいずれも必要に応じて接着層またはバリア層および表
面保護層を設けることができる。中間層に用いられる材
料としては、ポリイミド、ポリアミド、ニトロセルロー
ス、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコールなど
のポリマーをそのまま、または酸化スズや酸化インジウ
ムなどの低抵抗化合物を分散させたもの、酸化アルミニ
ウム、酸化亜鉛、酸化ケイ素などの蒸着膜等が適当であ
る。また中間層の膜厚は、1μm以下が望ましい。
はいずれも必要に応じて接着層またはバリア層および表
面保護層を設けることができる。中間層に用いられる材
料としては、ポリイミド、ポリアミド、ニトロセルロー
ス、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコールなど
のポリマーをそのまま、または酸化スズや酸化インジウ
ムなどの低抵抗化合物を分散させたもの、酸化アルミニ
ウム、酸化亜鉛、酸化ケイ素などの蒸着膜等が適当であ
る。また中間層の膜厚は、1μm以下が望ましい。
【0035】表面保護層に用いられる材料としては、ア
クリル樹脂、ポリアリール樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ウレタン樹脂などのポリマーをそのまま、または酸
化スズや酸化イジウム等の低抵抗化合物を分散させたも
のが適当である。また有機プラズマ重合膜も使用でき
る。該有機プラズマ重合膜は、必要に応じて適宜酸素、
窒素、ハロゲン、周期律表の第三属、第5属原子を含ん
でいてもよい。また表面保護層の膜厚は、5μm以下が
望ましい。
クリル樹脂、ポリアリール樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ウレタン樹脂などのポリマーをそのまま、または酸
化スズや酸化イジウム等の低抵抗化合物を分散させたも
のが適当である。また有機プラズマ重合膜も使用でき
る。該有機プラズマ重合膜は、必要に応じて適宜酸素、
窒素、ハロゲン、周期律表の第三属、第5属原子を含ん
でいてもよい。また表面保護層の膜厚は、5μm以下が
望ましい。
【0036】
【実施例】実施例1 下記化学式〔A〕で表されるビスアゾ化合物:
【化1】 1重量部(以下、重量部を「部」と表す)、ポリエステ
ル樹脂(V−200:東洋紡績社製)1部をシクロヘキサ
ノン90部とともにサンドグライダーにより分散させ
た。得られたビスアゾ化合物の分散物を、アルミドラム
上に、乾燥膜厚が0.2g/m2となる様に塗布した後乾燥
させて、電荷発生層を形成した。
ル樹脂(V−200:東洋紡績社製)1部をシクロヘキサ
ノン90部とともにサンドグライダーにより分散させ
た。得られたビスアゾ化合物の分散物を、アルミドラム
上に、乾燥膜厚が0.2g/m2となる様に塗布した後乾燥
させて、電荷発生層を形成した。
【0037】このようにして得られた電荷発生層の上に
下記化学式[B]で表されるブタジエン化合物:
下記化学式[B]で表されるブタジエン化合物:
【化2】 10部およびポリカーボネイト樹脂(パンライトK−1
300;帝人化成社製)10部をテトラヒドロフラン8
0部に溶解し、多価アルコールのアルキルエーテルとし
て1,3−ジエチル・グリセリン・エーテル[7]を0.
5部添加した塗布液を、ディッピング法により塗布し、
乾燥して、膜厚が約20μmの電荷輸送層を形成した。
この様にして、2層からなる感光層を有する電子写真感
光体を得た。
300;帝人化成社製)10部をテトラヒドロフラン8
0部に溶解し、多価アルコールのアルキルエーテルとし
て1,3−ジエチル・グリセリン・エーテル[7]を0.
5部添加した塗布液を、ディッピング法により塗布し、
乾燥して、膜厚が約20μmの電荷輸送層を形成した。
この様にして、2層からなる感光層を有する電子写真感
光体を得た。
【0038】実施例2〜4 実施例1において、1,3−ジエチル・グリセリン・エ
ーテル[7]の添加量を0.25部、 0.75部、 1部とする以
外は、実施例1と同様に感光体を作製した。
ーテル[7]の添加量を0.25部、 0.75部、 1部とする以
外は、実施例1と同様に感光体を作製した。
【0039】比較例1 実施例1において、化合物[7]を添加しないこと以外
は実施例1と同様に感光体を作製した。
は実施例1と同様に感光体を作製した。
【0040】比較例2 実施例1において、化合物[7]の代わりに、2,5−
ジ−ter-ブチル−p−クレゾールを0.5部添加すること
以外は実施例1と同様に感光体を作製した。
ジ−ter-ブチル−p−クレゾールを0.5部添加すること
以外は実施例1と同様に感光体を作製した。
【0041】比較例3 実施例1において、化合物[7]の代わりに、トリ−ノ
リルフェニル−ホスファイトを0.5部添加すること以
外は実施例1と同様に感光体を作製した。
リルフェニル−ホスファイトを0.5部添加すること以
外は実施例1と同様に感光体を作製した。
【0042】比較例4 実施例1において、化合物[7]の代わりに、フェナジ
ンを0.5部添加すること以外は実施例1と同様に感光
体を作製した。
ンを0.5部添加すること以外は実施例1と同様に感光
体を作製した。
【0043】比較例5 実施例1において、化合物[7]の代わりに、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾールを0.5部添加すること以外は実施例1と同
様に感光体を作製した。
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾールを0.5部添加すること以外は実施例1と同
様に感光体を作製した。
【0044】実施例5 下記化学式〔C〕で表されるビスアゾ化合物:
【化3】 1部、ブチラール樹脂(BH−3:積水化学社製)1部
をシクロヘキサノン90部とともにサンドミルにより分
散させた。得られたビスアゾ化合物の分散液をアルミド
ラム上に塗布後の膜厚が0.2g/m2となる様に塗布した
後乾燥させた。
をシクロヘキサノン90部とともにサンドミルにより分
散させた。得られたビスアゾ化合物の分散液をアルミド
ラム上に塗布後の膜厚が0.2g/m2となる様に塗布した
後乾燥させた。
【0045】このようにして得られた電荷発生層の上に
下記化学式[D]で表されるジスチリル化合物:
下記化学式[D]で表されるジスチリル化合物:
【化4】 10部、ポリカーボネート樹脂(PC−Z:三菱ガス化
学社製)10部をテトラヒドロフラン80部に溶解し、
多価アルコールのアルキルエーテルとしてステアリルト
リメチロールプロパン[13]を0.3部添加した塗布
液をディッピング法により塗布して、膜厚約20μmの
電荷輸送層を形成した。
学社製)10部をテトラヒドロフラン80部に溶解し、
多価アルコールのアルキルエーテルとしてステアリルト
リメチロールプロパン[13]を0.3部添加した塗布
液をディッピング法により塗布して、膜厚約20μmの
電荷輸送層を形成した。
【0046】以上のようにして2層からなる感光層を有
する感光体を得た。
する感光体を得た。
【0047】比較例6 実施例5において化合物[13]を添加しないこと以外
は実施例5と同様にして感光体を作製した。
は実施例5と同様にして感光体を作製した。
【0048】比較例7 実施例5において化合物[13]の代わりに、界面活性
剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを0.3
部添加すること以外は実施例5と同様にして感光体を作
製した。
剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを0.3
部添加すること以外は実施例5と同様にして感光体を作
製した。
【0049】実施例6 α型チタニルフタロシアニン4.5部、ブチラール樹脂
(BX−1:積水化学社製)4.5部および多価アルコ
ールのアルキルエーテルとしてジエチレングリコールの
ジブチルエーテル[2]0.45部をジクロルエタン5
00部とともにサンドミルで分散させた。得られた分散
液をアルミニウムドラム上に塗布液の膜厚が0.2g/
m2となるように塗布した後、乾燥させた。
(BX−1:積水化学社製)4.5部および多価アルコ
ールのアルキルエーテルとしてジエチレングリコールの
ジブチルエーテル[2]0.45部をジクロルエタン5
00部とともにサンドミルで分散させた。得られた分散
液をアルミニウムドラム上に塗布液の膜厚が0.2g/
m2となるように塗布した後、乾燥させた。
【0050】このようにして得られた電荷発生層の上に
前記化学式[B]で表されるブタジエン化合物10部お
よび化学式[E]で表されるヒドラゾン化合物:
前記化学式[B]で表されるブタジエン化合物10部お
よび化学式[E]で表されるヒドラゾン化合物:
【化5】 40部およびポリアリレート(U−100:ユニチカ社
製)50部をテトラヒドロフラン500部に溶解させた
溶液を塗布し、乾燥して、膜厚約15μmの電荷輸送層
を形成した。
製)50部をテトラヒドロフラン500部に溶解させた
溶液を塗布し、乾燥して、膜厚約15μmの電荷輸送層
を形成した。
【0051】このようにして、2層からなる感光層を有
する感光体を得た。
する感光体を得た。
【0052】実施例7〜10 実施例6において化合物[2]の添加量を0.23部、
0.68部、0.9部、1.35部にした以外は実施例6
と同様にして感光体を作製した。
0.68部、0.9部、1.35部にした以外は実施例6
と同様にして感光体を作製した。
【0053】比較例8 実施例6において化合物[2]を添加しないこと以外は
実施例6と同様にして感光体を作製した。
実施例6と同様にして感光体を作製した。
【0054】比較例9 実施例6において、化合物[2]の代わりに、ポリエチ
レングリコールモノステアレートを0.45部添加する
以外は実施例6と同様にして感光体を作製した。
レングリコールモノステアレートを0.45部添加する
以外は実施例6と同様にして感光体を作製した。
【0055】比較例10 実施例6において化合物[2]の代わりに24−クラウ
ン−8−エーテルを0.45部添加する以外は実施例6
同様にして感光体を作製した。
ン−8−エーテルを0.45部添加する以外は実施例6
同様にして感光体を作製した。
【0056】評価 こうして得られた感光体を市販の電子写真複写機(EP
−50(50Φ):ミノルタカメラ社製)を用い、−6
KVでコロナ帯電させ、初期表面電位V0(V)、初期電
位を1/2にするために要した露光量E1/2(lux・sec)、
1秒間暗中に放置したときの初期電位の減衰率DDR1
(%)を測定した。結果を表1および表2に示す。
−50(50Φ):ミノルタカメラ社製)を用い、−6
KVでコロナ帯電させ、初期表面電位V0(V)、初期電
位を1/2にするために要した露光量E1/2(lux・sec)、
1秒間暗中に放置したときの初期電位の減衰率DDR1
(%)を測定した。結果を表1および表2に示す。
【0057】さらに、感光体を複写機と同様の構成を有
する感光体テスター(図1)に取り付け、電子写真特性
を測定した。
する感光体テスター(図1)に取り付け、電子写真特性
を測定した。
【0058】すなわち、実施例および比較例で得られた
感光体を感光体ドラム(1)に取り付け、帯電器(2)
で−500Vに帯電後、0.3秒後の感光体の初期表面
電位(V0)、帯電後、ハロゲンランプよりの白色光
(3)で露光した後の表面電位(Vi)および露光後、
光イレーサー(5)で除電した後の残留電位(Vr)を
プローブ(4)により、それぞれ測定し、さらに上記工
程を10000回繰り返した後のV0、ViおよびVrを
測定し、繰り返し特性を調べた。
感光体を感光体ドラム(1)に取り付け、帯電器(2)
で−500Vに帯電後、0.3秒後の感光体の初期表面
電位(V0)、帯電後、ハロゲンランプよりの白色光
(3)で露光した後の表面電位(Vi)および露光後、
光イレーサー(5)で除電した後の残留電位(Vr)を
プローブ(4)により、それぞれ測定し、さらに上記工
程を10000回繰り返した後のV0、ViおよびVrを
測定し、繰り返し特性を調べた。
【0059】結果を表3に示した。
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】
【発明の効果】本発明により、電荷発生層および電荷輸
送層からなる機能分離型感光層の電荷輸送層に多価アル
コールのアルキルエーテルを添加することにより、繰り
返し使用しても初期特性(感度、表面電位等)を維持で
き、劣化が少なく、安定した複写画像を形成できる感光
体を得ることができる。
送層からなる機能分離型感光層の電荷輸送層に多価アル
コールのアルキルエーテルを添加することにより、繰り
返し使用しても初期特性(感度、表面電位等)を維持で
き、劣化が少なく、安定した複写画像を形成できる感光
体を得ることができる。
【図1】感光体テスターの概略構成例を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 公幸 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13 号大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会 社内 (72)発明者 嶋田 有記 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13 号大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会 社内 (56)参考文献 特開 昭56−135843(JP,A) 特開 昭63−273867(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/00 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (3)
- 【請求項1】 導電性基板上に電荷発生層と電荷輸送層
を設けた機能分離型感光体において、電荷輸送層に多価
アルコールのアルキルエーテルとしてポリエチレングリ
コール又はポリプロピレングリコールのジアルキルエー
テルを含有することを特徴とする感光体。 - 【請求項2】 多価アルコールのアルキルエーテルがジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロ
ピレングリコールおよびトリプロピレングリコールから
選ばれる2価アルコールのジアルキルエーテルである請
求項1記載の感光体。 - 【請求項3】 導電性基板上に電荷発生層と電荷輸送層
を設け機能分離型感光体において、電荷輸送層にグリセ
リンまたはトリメチロールプロパンのアルキルエーテル
を含有することを特徴とする感光体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP898491A JP2998218B2 (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | 感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP898491A JP2998218B2 (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | 感光体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH04251862A JPH04251862A (ja) | 1992-09-08 |
JP2998218B2 true JP2998218B2 (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=11707957
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP898491A Expired - Fee Related JP2998218B2 (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | 感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2998218B2 (ja) |
-
1991
- 1991-01-29 JP JP898491A patent/JP2998218B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH04251862A (ja) | 1992-09-08 |
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