JP2997727B2 - 合成樹脂製カバンの製法 - Google Patents

合成樹脂製カバンの製法

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JP2997727B2 JP8904197A JP8904197A JP2997727B2 JP 2997727 B2 JP2997727 B2 JP 2997727B2 JP 8904197 A JP8904197 A JP 8904197A JP 8904197 A JP8904197 A JP 8904197A JP 2997727 B2 JP2997727 B2 JP 2997727B2
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清治 堀本
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株式会社晴美
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、襠材に表材及び裏材を
溶着して形成する柔軟な合成樹脂製カバンの製法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】本願発明者は、斯種カバンにおける表材
と襠材との間及び、裏材と襠材との間に介在させる補強
兼装飾帯材として図6に示すものを提案し(実公昭54
−9527号)、該補強兼装飾帯材(4)を用いたカバン
の製法を明らかにした(特公昭54−702号)。
【0003】上記補強兼装飾帯材(4)は、円形断面の玉
縁部(41)に短い支持壁(42)を突設し、支持壁(42)先端を
ひれ状に折返して係止片(43)を形成している。カバンの
製造に際し、図5に示す如く、帯状の襠材(10)を溶着用
支持枠(5)の内面に沿って配備し、この両側縁(13)(13)
を夫々支持枠(5)の外側へ折返し、該折返し部に前記補
強兼装飾帯材(4)を、玉縁部(41)を枠内に位置して沿わ
せ、係止片(43)を支持枠(5)側縁に被せて襠材(10)の両
側縁(14)(14)を補強兼装飾帯材(4)にて支持枠(5)に支
持せしめる。
【0004】次いで、支持枠(5)の両開口面に表材(2)
及び裏材(3)を夫々裏面を外に向けて張設し、その周縁
を帯材(4)上に重ねた後、支持枠(5)に対し両側からウ
ェルダー(6)を圧着させて、襠材(10)の側縁、帯材(4)
の支持壁(42)、表裏材(2)(3)の外周縁を一体に溶着す
る。
【0005】襠材(10)と表、裏材(2)(3)を溶着後、支
持枠(5)を外して、全体を裏返すことにより、襠材(10)
と表、裏材(2)(3)との溶着部に沿って帯材(4)の玉縁
部(41)(41)が臨出し、補強及び装飾されたカバンを形成
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記カバンの製法は、
それ以前のこの種カバンの製法に比べて作業能率が向上
したが、それでも襠材(10)の両側縁を支持枠(5)の側縁
に合わせて折返して押えておく作業、補強兼装飾帯材
(4)を該折返し部に被せる作業に手間が掛り、更なる改
良が望まれていた。本発明は、襠材の両側縁に従来の補
強兼装飾帯材に代る部材を予め一体成形しておくことに
より、カバンを一層能率的に製造できる合成樹脂製カバ
ンの製法を明らかにするものである。
【0007】
【課題を解決する手段】本発明の合成樹脂製カバンの製
法は、帯体(11)の長手方向の両側縁に斜め内向きに繋ぎ
片(12)(12)を突出し、帯体(11)と繋ぎ片(12)とが成す鈍
角側の角部に円形断面の玉縁部(13)(13)を設けており長
手方向の断面が一様な合成樹脂製の襠材(1)を、カバン
の輪郭に合わせた形状の支持枠(5)内面に沿わせて、繋
ぎ片(12)(12)を支持枠(5)の長手方向の両端縁に被せて
外側へ突出させる工程と、カバンの合成樹脂製表材(2)
及び合成樹脂製裏材(3)を裏向けてそれらの外周縁を支
持枠(5)上の襠材(1)の繋ぎ片(12)(12)に重ねる工程
と、表材(2)の外周縁と襠材(1)の繋ぎ片(12)及び裏材
(3)の外周縁を溶着する工程と、支持枠(5)から外して
カバンの表を返す工程を一連に実施する。
【0008】
【作用及び効果】支持枠(5)の内面に沿わせて襠材(1)
を被せ、襠材(1)の両側縁の繋ぎ片(12)を支持枠(5)の
側縁を包囲して外側に向ける。
【0009】次いで、支持枠(5)の両開口面に表材(2)
及び裏材(3)を夫々裏面を外に向けて張設し、その外周
縁を襠材(1)の繋ぎ片(12)に重ねた後、支持枠(5)に対
し両側からウェルダー(6)を圧着させて、繋ぎ片(12)と
表材(2)の外周縁、繋ぎ片(12)と裏材(3)の外周縁を一
体に溶着する。
【0010】襠材(1)及び表、裏材(2)(3)の溶着後、
支持枠(5)を外して全体を裏返すことにより、襠材(1)
と表、裏材(2)(3)との溶着部に沿って襠材(1)の玉縁
部(13)(13)が臨出し、補強及び装飾されたカバン本体が
形成できる。これに、必要に応じて取っ手、型掛け紐等
の付属品を取付け、カバンを完成する。
【0011】襠材(1)の両側縁には表材(2)及び裏材
(3)との溶着用の繋ぎ片(12)が、支持枠(5)の側縁に被
さる様に斜め内向きに一体成形されているため、従来の
様に襠材(10)の両側縁を折曲げて支持枠(5)に押えてお
く手間、更に補強兼装飾帯材(4)を襠材(10)の屈曲部に
被せる手間が省け、カバンを能率的に製造できる。
【0012】又、繋ぎ片(12)と表材(2)の外周縁、繋ぎ
片(12)と裏材(3)の外周縁を溶着するだけであるから、
即ち、2層を溶着すればよいため、従来の様に、襠材(1
0)の側縁の折返し部、補強兼装飾帯材(4)の支持壁(42)
及び表材(2)又は裏材(3)の溶着、即ち、3層の溶着に
比べて溶着時間の短縮が画れ、又、溶着部の信頼性が向
上し、更に、溶着部の厚みが小さくなる分、溶着固化に
よる樹脂の硬化が抑えられ、全体を裏返す際も、作業し
易い。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、襠材(1)の両側縁に、表
材(2)及び裏材(3)を溶着して形成した柔軟性を有する
合成樹脂製カバンの一例を示している。襠材(1)、表材
(2)及び裏材(3)は軟質合成樹脂、例えばビニールにて
形成されている。蓋材(31)は裏材(3)と一体に形成され
ている。
【0014】図2、図3に示す如く、襠材(1)は、カバ
ンの両側面及び下面に相当する長さ及び幅の帯体(11)の
長手方向の両側縁に斜め内向きに繋ぎ片(12)(12)を突出
し、帯体(11)と繋ぎ片(12)とが成す鈍角側の角部に円形
断面のチューブ状玉縁部(13)(13)を設けている。上記襠
材(1)は長手方向と直交する断面形状が一様であり、樹
脂の押出し成形にて形成されている。
【0015】襠材(1)に表材(2)及び裏材(3)を溶着す
るための治具である支持枠(5)は、図3に示す如く、カ
バンの両側面、下面及び開口上面を一周する変形輪状に
形成され、幅はカバンの襠幅に対応している。
【0016】然して、図4に示す如く、支持枠(5)の内
面に沿わせて襠材(1)を被せ、襠材(1)の両側縁の繋ぎ
片(12)(12)を支持枠(5)の側縁を包囲して外側に向け
る。
【0017】次いで、支持枠(5)の両開口面に表材(2)
及び裏材(3)を夫々裏面を外に向けて張設し、その周縁
を襠材(1)の繋ぎ片(12)に重ねた後、支持枠(5)に対し
両側からウェルダー(6)を圧着させて、表材(2)の外周
縁と繋ぎ片(12)、裏材(3)の外周縁と繋ぎ片(12)を一体
に溶着する。
【0018】襠材(1)及び表、裏材(2)(3)の溶着後、
支持枠(5)を外してから全体を裏返す(裏返しの裏返し
であるから実際は、表に返したことになる)ことによ
り、襠材(1)と表、裏材(2)(3)との溶着部に沿って帯
材(4)の玉縁部(13)(13)が臨出し、補強及び装飾された
カバン本体が形成できる。これに、必要に応じて型掛け
紐(7)、取っ手等の付属品を取付け、カバンを完成す
る。
【0019】襠材(1)の両側縁には表材(2)及び裏材
(3)との溶着用の繋ぎ片(12)が、支持枠(5)の側縁に被
さる様に、斜め内向きに一体成形されているため、従来
の様に襠材(10)の両側縁を折曲げて、支持枠(5)に押え
ておく手間、更に補強兼装飾帯材(4)を襠材(10)を屈曲
部に被せる手間が省け、カバンを能率的に製造できる。
【0020】又、繋ぎ片(12)と表材(2)の外周、繋ぎ片
(12)と裏材(3)の外周を溶着するだけであるから、即
ち、2層を溶着すればよいため、従来の様に、襠材(10)
の側縁の折返し部、補強兼装飾帯材(4)の支持壁(42)及
び表材(2)又は裏材(3)の溶着、即ち、3層の溶着に比
べて溶着時間の短縮が画れ、又、溶着部の信頼性が向上
し、更に、溶着部の厚みが小さくなる分、溶着固化によ
る樹脂の硬化が抑えられ、全体を裏返す際も、作業し易
い。
【0021】本発明は、上記実施例の構成に限定される
ことはなく、特許請求の範囲の記載の範囲で種々の変形
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】カバンの斜面図である。
【図2】襠材の断面図である。
【図3】襠材、表材、裏材及び支持枠の斜面図である。
【図4】襠材に表材及び裏材を溶着する状態の断面図で
ある。
【図5】従来の襠材に表材及び裏材を溶着する状態の断
面図である。
【図6】従来の補強兼装飾帯材の斜面図である。
【符号の説明】
(1) 襠材 (11) 帯体 (12) 繋ぎ片 (13) 玉縁部 (2) 表材 (3) 裏材 (5) 支持枠

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯体(11)の長手方向の両側縁に斜め内向
    きに繋ぎ片(12)(12)を突出し、帯体(11)と繋ぎ片(12)と
    が成す鈍角側の角部に円形断面の玉縁部(13)(13)を設け
    ており長手方向の断面が一様な合成樹脂製の襠材(1)
    を、カバンの輪郭に合わせた屈曲帯状の支持枠(5)内面
    に沿わせて繋ぎ片(12)(12)を支持枠(5)の長手方向の両
    側縁に被せて外側へ突出させる工程と、 カバンの合成樹脂製表材(2)及び合成樹脂製裏材(3)を
    裏向けてそれらの外周縁を支持枠(5)上の襠材(1)の繋
    ぎ片(12)(12)に重ねる工程と、 表材(2)の外周縁と襠材(1)の繋ぎ片(12)及び、裏材
    (3)の外周縁と襠材(1)の繋ぎ片(12)を溶着する工程
    と、 支持枠(5)を外してカバンの表を返す工程を一連に実施
    することを特徴とする合成樹脂製カバンの製法。
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