JP2590223Y2 - バッグの縁補強構造 - Google Patents

バッグの縁補強構造

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JP2590223Y2
JP2590223Y2 JP1993018045U JP1804593U JP2590223Y2 JP 2590223 Y2 JP2590223 Y2 JP 2590223Y2 JP 1993018045 U JP1993018045 U JP 1993018045U JP 1804593 U JP1804593 U JP 1804593U JP 2590223 Y2 JP2590223 Y2 JP 2590223Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ランドセル等のバッ
グ収納部を構成するマチ部材や前仕切り板の、縁を補強
する生地内に挿通する縁補強部材の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のバッグでは、縁3を保護、強化す
る為に、補強用の縁生地4を縁3に被せ、縁3と縁生地
4を縫着していた(図1参照)。しかし、この従来の補
強方法では、マチ部材5上部と前仕切り板6上部の結合
箇所、即ち、収納部角の連結部7にも単に縁生地4を被
せていただけであった為、連結部7の段差により、角部
分の縁生地4が浮いてしまい、皺が多く生じて体裁が悪
くなっていた。
【0003】又、縁生地4が浮いてしまうことにより、
縁生地4と縁3の縫着固定が強固に出来ず、連結部7の
補強が充分に出来ない為、角部分の強度が落ちるという
欠点も有していた。但し、従来のバッグの中にも、縁生
地4内に補強材として金属棒を挿通させているものは在
ったが、金属棒を縁3のラインの曲がりに合わせて予め
曲げ加工するのに多くの手数が掛かる為、収納部の角部
分の縁生地4内に金属棒を挿通させたものが無かった。
【0004】又仮に、多くの手数を掛け、角部分の縁生
地4内にも金属棒を挿通させるとしても、金属棒を挿通
しただけでは、角部分に連結部7の段差を補うだけの厚
みを持たせることが不可能である為、角部分の縁生地4
に多くの皺が生じ、体裁が悪くなるという上記欠点は解
消され得ない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】そこで、この考案で
は、上辺内側にリブを有し、予め縁のラインに合わせて
成形しておく必要のない縁補強部材を提供し、収納部の
角部分にも厚みの有る硬質の縁を容易に形成出来るバッ
グの縁補強構造を提供しようとするものである。即ち、
この考案は、バッグ収納部の角部分にも皺がよらず体裁
が良く、又、角部分が構造的に強化される為、収納部口
の型崩れがしないバッグを提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案では、上辺内側
にリブ1を設けた熱可塑性合成樹脂製の縁補強部材2を
合成樹脂成形により帯状に形成し、前記縁補強部材2を
加熱して軟化させ、バッグの縁3を補強する縁生地4内
に挿通し、必要な形状に曲げ、縁生地4と縁3を縫着固
定するバッグの縁補強構造としている。
【0007】又、バッグの縁3上辺に接合するリブ1を
内側上辺に設けた熱可塑性合成樹脂製の帯状とした縁補
強部材2を加熱して軟化させ、補強箇所に対応する曲げ
形状とし、バッグの縁3に接合させると共に、その外側
に巻着した縁生地4を縁3に縫着固定して縁補強部材2
を縁3に取り付けているバッグの縁補強構造としてい
る。
【0008】又、前記縁生地4をバッグの縁3に縫着す
る前に、縁補強部材2を冷却固化して実施することが出
来ると共に、前記縁生地4をバッグの縁3に縫着した後
に、縁補強部材2を冷却固化して実施することが出来
る。
【0009】
【作用】この考案は、次の作用を有する。この考案の縁
補強部材2は、熱可塑性合成樹脂により形成されてお
り、加熱すると軟化し、マチ部材5等の縁3だけでな
く、マチ部材5上部と前仕切り板6上部の角部分の形に
も合わせて形成し易くなる。
【0010】従って、この縁補強部材2を予め加熱して
軟化させておき、縁生地4内に縁補強部材2を挿通し
て、縁生地4をバッグ収納部の上部縁3に沿って曲げて
行けば、縁生地4内に挿通されている縁補強部材2は、
縁3のラインの曲がりに沿って容易に変形する。そし
て、縁生地4を縁3に巻き付けた状態の儘、縁生地4を
縁3に縫着固定すれば、収納部の口部分に一本で繋がっ
た縁3が出来上がる。
【0011】尚、加熱して軟化させた縁補強部材2は、
必要な形に曲げた後、常温などの状態に放置すれば冷却
固化して定形を保つことになる。これにより、収納部等
の角部分から容易に型崩れせず、リブ1によって上辺に
厚みの有る強固な縁3を持ったバッグが出来上がる。
【0012】
【実施例】以下、この考案の構成を図面に従って説明す
る。図2は、この考案の実施例の縁補強部材2を示す全
体斜視図である。この実施例の縁補強部材2は、熱可塑
性合成樹脂を合成樹脂成形し、上辺内側にリブ1を設け
て断面形状を略L字状とし、全体を帯状に一体成形した
ものである。
【0013】この実施例に於いて、縁補強部材2の形状
を帯状としているのは、軟化させて縁3に巻き付けて行
くのに適し、一連に繋がった縁3を形成するのに適する
形状だからであり、上辺内側にリブ1を設けて断面形状
を略L字状としているのは、縁3の上辺に厚みを持た
せ、且つ縁3に掛止しするのに適する形状とする為であ
る。
【0014】又、この考案に於いて、縁補強部材2の材
質を熱可塑性合成樹脂としているのは、熱可塑性合成樹
脂が、一定温度以上に加熱されると軟化し、変形し易く
なり、常温下で放置することにより容易に固化する為で
あり、この実施例では、60°C以上で軟化する熱可塑
性合成樹脂を使用している。図3は、縁補強部材2を挿
通させた縁生地4をマチ部材5の縁3に縫着固定した状
態を示す断面図である。
【0015】縁補強部材2は、前記した通り、60°C
以上で軟化する性質を有する為、図3に示す取付作業以
前に、熱板の間を通過させて軟化させる加熱工程に付さ
れ、軟化した状態の縁補強部材2が縁生地4内に挿通さ
れる。この実施例では、縁3に縫着固定する縁生地4
を、縁3に被せ易い様に縦方向中心線に沿って二つ折り
にし、二つ折りにした一辺の端縁をさらに内部方向へ折
り返している。
【0016】この実施例の縁生地4の折り返し方は、内
部に形成された小空間に前記図2の縁補強部材2を挿通
し易いこと、及び縫着作業中に縁補強部材2が下方へず
り落ちない様にする折り返し方である。従って、縫着作
業中の縁補強部材2のずり落ち等を考慮する必要がない
場合には、単に二つ折りにした縁生地4内に縁補強部材
2を挟んだ形でも、この考案の実施は可能である。
【0017】尚、この実施例では、体裁等を考慮して、
縁生地4の材質にバッグ本体の外装生地と同一の縁生地
4を使用しているが、この考案では、縁生地4の材質を
特に限定するものではない為、外装生地と異なる材質を
使用しても問題はない。図4は、この実施例の縁補強部
材2を挿通した縁生地4をランドセル収納部の縁3に取
り付けた状態を示す一部切欠斜視図である。
【0018】即ち、図4は、ランドセル収納部の口部分
を構成するマチ部材5の上部縁3、角の連結部7、前仕
切り板6の上部縁3に、縁補強部材2を挿通した縁生地
4を巻き付け、縫着固定した状態を示している。前記縁
生地4内に挿通された縁補強部材2は、軟化した状態を
暫くその儘維持しており、僅かの力で容易に変形する状
態になっている。
【0019】従って、その状態の儘、縁補強部材2の上
辺内側のリブ1を縁3の上辺に掛止させながら、縁生地
4を左のマチ部材5の上部縁3、前仕切り板6の上部縁
3、右のマチ部材5の上部縁3と順次巻き付けて行け
ば、ランドセル収納部の口部分に一本で繋がった縁3が
容易に形成出来る。しかも、この実施例では、縁補強部
材2上辺内側のリブ1を縁3の上辺に掛けながら巻き付
けて行く為、連結部7の段差による窪みが在っても、そ
の窪みの上部に橋渡しをする形に縁補強部材2が巻き付
けられて行く為、この実施例では、連結部7の段差箇所
の上部に於いても、縁生地4に皺が生ずることなく、滑
らかに連なった縁3のラインが形成出来る。
【0020】尚、この実施例では、加熱軟化させた縁補
強部材2を先に縁生地4内に挿通し、その後に縁生地4
を縁3に巻着する構成としているが、加熱軟化させた縁
補強部材2を先に縁3に対応した形状に曲げ、縁3に接
合させた後、その外側に縁生地4を巻着する構成として
も、この考案の実施は可能である。又、この実施例で
は、一連の流れ作業で縁3の補強作業を終了させること
を考慮して、縁補強部材2が未だ軟化している間に縫着
作業を行い、縫着後に、縁補強部材2を暫く常温下に放
置することにより冷却固化させる構成としているが、必
要な形状に曲げた縁補強部材2を、先に常温下で冷却固
化させ、冷却固化後に縁生地4の縫着作業を行って実施
することも可能である。
【0021】但し、縁生地4内に挿通させている縁補強
部材2自体にも縫着糸8を貫通させ、縁補強部材2を縁
生地4共々縁3に縫着してしまう場合には、縁補強部材
2が固化する前に縫着作業を行う方が、縫着糸8が貫通
し易い為、実施には好ましい。縫着作業、冷却固化作業
が終了した段階で、縁補強部材2の取付作業は終了す
る。
【0022】以下に上記構成を備えたこの実施例の取付
手順を説明する。この実施例の縁補強部材2は、合成樹
脂成形により一体成形されており、使用に際しては、取
り付ける縁3に合わせて適宜長さに切断される。切断さ
れた縁補強部材2は、熱板の間に通され60°以上に加
熱され、軟化させられる。
【0023】軟化した縁補強部材2は、予め二つ折りに
しておいた縁生地4内に配され、二つ折りにされた縁生
地4の一端縁が折り返えされる。即ち、図3の状態に形
成される。そして、図3の状態で縁生地4をマチ部材
5、前仕切り板6の縁3に巻き付けて行けば、容易に縁
補強部材2を縁3のラインに沿わせて行くことが出来
る。
【0024】巻き付けられた縁生地4内の縁補強部材2
は、暫く軟化した状態を維持しており、固化した後の状
態よりも縫着糸8をより貫通させ易い状態に成ってい
る。従って、縁補強部材2を縁生地4共々縫着固定する
場合には、縁補強部材2が軟化している状態の間に、続
けて縫着作業を行えば、巻着作業と縫着作業を一連の作
業で行うことが出来、作業労力の軽減と作業時間の短縮
が図れる。
【0025】巻着作業と縫着作業が終了した後、縁補強
部材2を取り付けたランドセルは、暫くその儘常温下で
放置され、加熱され軟化していた縁補強部材2が冷却
し、固化した段階で取付作業は完了する。但し、縁補強
部材2を固化させる工程で、冷却機等を使用した冷却・
固化工程が加えられる場合がある。
【0026】これは、縁補強部材2を構成する合成樹脂
の種類によっては、相当な高温に加熱しないと軟化しな
いものがあり、常温下の冷却では時間を要し過ぎる場合
や、作業工程上の都合等から縁補強部材2を急速に冷却
し固化させる必要がある場合などに加えられる工程であ
る。従って、僅か60°C程度に加熱されるだけで軟化
するこの実施例の縁補強部材2は、常温冷却・常温固化
の方法により充分に作業効率を上げることが出来る為、
冷却機等を使用した冷却・固化工程は不要である。
【0027】これにより、従来には無かった、収納部の
口部分や底部の角部分が一繋ぎに補強され、リブ1によ
って上辺に厚みの有る縁3を持ったランドセルが一連の
作業で完成する。
【0028】
【考案の効果】この考案により、縁生地の取付作業と、
縁補強部材の形状を縁のラインに合わせる作業を、一連
の作業で行え、且つリブにより幅広く厚みのある角部分
を形成出来る縁補強構造が提供される。従って、作業者
は、縁補強作業の労力軽減と時間短縮が図れ、又、需要
者は、収納部の角部分に皺が生じず体裁が良く、又、縁
が一連に繋がり、高い強度を有するバッグの提供を受け
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のバッグの縁補強方法を示す斜視図。
【図2】この考案の実施例の縁補強部材2を示す全体斜
視図。
【図3】縁補強部材2を挿通した縁生地4をマチ部材5
の縁3に縫着固定した状態を示す断面図。
【図4】縁補強部材2を挿通した縁生地4を収納部の縁
3に取り付けた状態を示す一部切欠斜視図。
【符号の説明】 1 リブ 2 縁補強部材 3 縁 4 縁生地 5 マチ部材 6 前仕切り板 7 連結部 8 縫着糸

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上辺内側にリブ(1)を設けた熱可塑性
    合成樹脂製の縁補強部材(2)を合成樹脂成形により帯
    状に形成し、前記縁補強部材(2)を加熱して軟化さ
    せ、バッグの縁(3)を補強する縁生地(4)内に挿通
    し、必要な形状に曲げ、縁生地(4)と縁(3)を縫着
    固定することを特徴とするバッグの縁補強構造。
  2. 【請求項2】 バッグの縁(3)上辺に接合するリブ
    (1)を内側上辺に設けた熱可塑性合成樹脂製の帯状と
    した縁補強部材(2)を加熱して軟化させ、補強箇所に
    対応する曲げ形状とし、バッグの縁(3)に接合させる
    と共に、その外側に巻着した縁生地(4)を縁(3)に
    縫着固定して縁補強部材(2)を縁(3)に取り付けて
    いることを特徴とするバッグの縁補強構造。
  3. 【請求項3】 前記縁生地(4)と縁(3)を縫着する
    前に、縁補強部材(2)を冷却固化することを特徴とす
    る請求項1、2記載のバッグの縁補強構造。
  4. 【請求項4】 前記縁生地(4)と縁(3)を縫着した
    後に、縁補強部材(2)を冷却固化することを特徴とす
    る請求項1、2記載のバッグの縁補強構造。
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