JP2898940B2 - 透し孔付ヘッドレストの製造方法 - Google Patents
透し孔付ヘッドレストの製造方法Info
- Publication number
- JP2898940B2 JP2898940B2 JP9035157A JP3515797A JP2898940B2 JP 2898940 B2 JP2898940 B2 JP 2898940B2 JP 9035157 A JP9035157 A JP 9035157A JP 3515797 A JP3515797 A JP 3515797A JP 2898940 B2 JP2898940 B2 JP 2898940B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- sewn
- skin material
- gore
- hollow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は後方視界を良好とす
るために中心に透し孔を形成した車輌用の透し孔付ヘッ
ドレストの製造方法に関するものである。
るために中心に透し孔を形成した車輌用の透し孔付ヘッ
ドレストの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、中心に透し孔を形成して後方視界
を高めた透し孔付ヘッドレストは環状枠部が形成された
ステー芯材を内部にインサートする必要があるため、ス
テー芯材を介入させたまま縫製しなければならず、合わ
せ目を内側となるように縫い合わせる縫製作業は極めて
難しいため、種々の製造方法が提案されているが、いず
れも、仕上がりが悪かったり生産性が悪いという問題が
あった。
を高めた透し孔付ヘッドレストは環状枠部が形成された
ステー芯材を内部にインサートする必要があるため、ス
テー芯材を介入させたまま縫製しなければならず、合わ
せ目を内側となるように縫い合わせる縫製作業は極めて
難しいため、種々の製造方法が提案されているが、いず
れも、仕上がりが悪かったり生産性が悪いという問題が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は仕上がりも良
好なうえに、生産性もよい透し孔付ヘッドレストの製造
方法を提供することを目的とするものである。
好なうえに、生産性もよい透し孔付ヘッドレストの製造
方法を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め本発明は、中心孔口縁に透し孔部を形成するための襠
を縫製した表側表皮と、中心口縁に透し孔部を形成する
ための襠を縫製した裏側表皮とを裏返して両側縁と上側
縁を縫製して略環状の中空表皮材を形成し、そして、該
中空表皮材の縫製されていない下側開口、あるいは縫製
されていない襠開口よりステー芯材を差込み、ステー芯
材の環状枠部を中空表皮材内にインサートさせ、次い
で、外方に折り返されて重ね合わせられた両襠の端縁を
玉縁状に縫製一体化した後、中空表皮材を発泡成形型内
に装着し、ステー芯材をクランプしたうえ、中空表皮材
内に発泡原料を投入して発泡成形する透し孔付ヘッドレ
ストの製造方法を請求項1の発明とし、請求項1の発明
において、中空表皮材の両襠の重ね合わせられた各端縁
を玉縁状に縫製する際、一方の襠に中空表皮材の透し孔
を覆うネットを縫製した透し孔付ヘッドレストの製造方
法を請求項2の発明とし、両襠の重ね合わせられた各端
縁をモールで被套して縫製一体化し、玉縁状とした透し
孔付ヘッドレストの製造方法を請求項3の発明とするも
のである。
め本発明は、中心孔口縁に透し孔部を形成するための襠
を縫製した表側表皮と、中心口縁に透し孔部を形成する
ための襠を縫製した裏側表皮とを裏返して両側縁と上側
縁を縫製して略環状の中空表皮材を形成し、そして、該
中空表皮材の縫製されていない下側開口、あるいは縫製
されていない襠開口よりステー芯材を差込み、ステー芯
材の環状枠部を中空表皮材内にインサートさせ、次い
で、外方に折り返されて重ね合わせられた両襠の端縁を
玉縁状に縫製一体化した後、中空表皮材を発泡成形型内
に装着し、ステー芯材をクランプしたうえ、中空表皮材
内に発泡原料を投入して発泡成形する透し孔付ヘッドレ
ストの製造方法を請求項1の発明とし、請求項1の発明
において、中空表皮材の両襠の重ね合わせられた各端縁
を玉縁状に縫製する際、一方の襠に中空表皮材の透し孔
を覆うネットを縫製した透し孔付ヘッドレストの製造方
法を請求項2の発明とし、両襠の重ね合わせられた各端
縁をモールで被套して縫製一体化し、玉縁状とした透し
孔付ヘッドレストの製造方法を請求項3の発明とするも
のである。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態を図に基づいて詳細に説明する。先ず、中心孔を形成
した略台形のモケット地よりなる表側表皮1を裁断し、
図1に示されるように、中心孔縁1aにヘッドレストの
透し孔部分を形成するための襠2を縫製する。続いて、
中心孔を形成した略台形のモケット地よりなる裏側表皮
3を裁断し、図1に示されるように、中心孔縁3aにヘ
ッドレストの透し孔部分を形成するための襠4を縫製す
る。また、モケット地よりなる前記表側表皮1と裏側表
皮4の裏側にはラミネートフィルムが張られ、発泡成形
時に発泡原料が漏れないようになっている。そして、こ
れら表側表皮1と裏側表皮3を裏返して裏側からの表側
表皮1と裏側表皮3の両側縁と上側縁を縫製一体化して
図2に示されるような、略環状の中空表皮材5を形成す
る。続いて、図3に示されるように、縫製一体化された
中空表皮材5の襠2、4の各端縁周囲を折り込み縫製す
る。このとき、一方の襠2の周縁に透し孔を覆うネット
7を縫製する。次に、図4に示されるように、中空表皮
材5の縫製していない下端開口、あるいはネット7が縫
製されていない襠4の開口を通じて桁8aと上杆8bと
よりなる環状枠部8を形成したステー芯材9を中空表皮
材5内にインサートする。このとき、環状枠部8は襠
2、4を囲むようにインサートされる。
態を図に基づいて詳細に説明する。先ず、中心孔を形成
した略台形のモケット地よりなる表側表皮1を裁断し、
図1に示されるように、中心孔縁1aにヘッドレストの
透し孔部分を形成するための襠2を縫製する。続いて、
中心孔を形成した略台形のモケット地よりなる裏側表皮
3を裁断し、図1に示されるように、中心孔縁3aにヘ
ッドレストの透し孔部分を形成するための襠4を縫製す
る。また、モケット地よりなる前記表側表皮1と裏側表
皮4の裏側にはラミネートフィルムが張られ、発泡成形
時に発泡原料が漏れないようになっている。そして、こ
れら表側表皮1と裏側表皮3を裏返して裏側からの表側
表皮1と裏側表皮3の両側縁と上側縁を縫製一体化して
図2に示されるような、略環状の中空表皮材5を形成す
る。続いて、図3に示されるように、縫製一体化された
中空表皮材5の襠2、4の各端縁周囲を折り込み縫製す
る。このとき、一方の襠2の周縁に透し孔を覆うネット
7を縫製する。次に、図4に示されるように、中空表皮
材5の縫製していない下端開口、あるいはネット7が縫
製されていない襠4の開口を通じて桁8aと上杆8bと
よりなる環状枠部8を形成したステー芯材9を中空表皮
材5内にインサートする。このとき、環状枠部8は襠
2、4を囲むようにインサートされる。
【0006】そして、中空表皮材5内にステー芯材9を
介入させた後、ネット7を縫製した襠2と襠4とをその
折り返し端縁周囲を透し孔の内周縁側に折り込んで重ね
合わせ、透し孔を通じてミシン縫いし襠2、4の各端縁
を玉縁状に縫製一体化する。次に、表側表皮1と裏側表
皮3の下縁の重ね合わせ部1b、3bを両面テープで貼
り合わせて塞ぐ。また、図6に示されるように、襠2、
4の折り返して重ね合わせた端縁周囲をモール20によ
り被套して縫製一体化し、各端縁を玉縁状としてもよ
い。そして、図5に示されるように、ステー芯材9がイ
ンサートされている中空表皮材5を発泡成形型10内に
装着すると同時に、ステー芯材9を発泡成形型10にク
ランプ固定する。そして、中空表皮材5の下面に形成さ
れた原料注入口より発泡原料を注入して中空表皮材5内
に発泡原料を供給し発泡成形を行う。発泡成形後、発泡
成形型10を型開きして発泡成形された成形品を取り出
せば、透し孔の形成されたヘッドレストが得られること
となる。なお、好ましい実施の形態では、ネット7を襠
2に縫製してヘッドレストの透し孔を覆うネット7が張
られたものとしているが、ネット7のない透し孔として
もよいことは勿論である。
介入させた後、ネット7を縫製した襠2と襠4とをその
折り返し端縁周囲を透し孔の内周縁側に折り込んで重ね
合わせ、透し孔を通じてミシン縫いし襠2、4の各端縁
を玉縁状に縫製一体化する。次に、表側表皮1と裏側表
皮3の下縁の重ね合わせ部1b、3bを両面テープで貼
り合わせて塞ぐ。また、図6に示されるように、襠2、
4の折り返して重ね合わせた端縁周囲をモール20によ
り被套して縫製一体化し、各端縁を玉縁状としてもよ
い。そして、図5に示されるように、ステー芯材9がイ
ンサートされている中空表皮材5を発泡成形型10内に
装着すると同時に、ステー芯材9を発泡成形型10にク
ランプ固定する。そして、中空表皮材5の下面に形成さ
れた原料注入口より発泡原料を注入して中空表皮材5内
に発泡原料を供給し発泡成形を行う。発泡成形後、発泡
成形型10を型開きして発泡成形された成形品を取り出
せば、透し孔の形成されたヘッドレストが得られること
となる。なお、好ましい実施の形態では、ネット7を襠
2に縫製してヘッドレストの透し孔を覆うネット7が張
られたものとしているが、ネット7のない透し孔として
もよいことは勿論である。
【0007】
【発明の効果】本発明は前記説明によって明らかなよう
に、表側表皮と裏側表皮に縫製された襠の端縁を中空表
皮材の内側に折り返さず、透し孔側の外方に折り返すこ
とにより、襠の端縁は外部に露呈されてミシン縫いがで
きるようになり、縫製作業は簡単且つ、スピードアップ
され、生産性は極めて高いものとなるうえに、仕上がり
も良好で、縫製された襠の端縁は玉縁状として外方に折
り返されるため、アクセントラインとなりデザイン的に
も優れたものとなる等種々の利点を有するものである。
従って、本発明は従来の問題点を解消した透し孔付ヘッ
ドレストの製造方法として業界の発展に寄与するところ
大なものである。
に、表側表皮と裏側表皮に縫製された襠の端縁を中空表
皮材の内側に折り返さず、透し孔側の外方に折り返すこ
とにより、襠の端縁は外部に露呈されてミシン縫いがで
きるようになり、縫製作業は簡単且つ、スピードアップ
され、生産性は極めて高いものとなるうえに、仕上がり
も良好で、縫製された襠の端縁は玉縁状として外方に折
り返されるため、アクセントラインとなりデザイン的に
も優れたものとなる等種々の利点を有するものである。
従って、本発明は従来の問題点を解消した透し孔付ヘッ
ドレストの製造方法として業界の発展に寄与するところ
大なものである。
【図1】表側表皮と裏側表皮に襠を縫製する工程を示す
本発明の一部切欠斜視図である。
本発明の一部切欠斜視図である。
【図2】表側表皮と裏側表皮を縫製する工程を示す本発
明の一部切欠斜視図である。
明の一部切欠斜視図である。
【図3】中空表皮材の各襠の端縁周囲を折り返し縫製す
る工程を示す本発明の一部切欠斜視図である。
る工程を示す本発明の一部切欠斜視図である。
【図4】中空表皮材内にステー芯材をインサートさせる
工程を示す本発明の一部切欠斜視図である。
工程を示す本発明の一部切欠斜視図である。
【図5】中空表皮材を発泡成形型に装着して成形する工
程を示す本発明の断面図である。
程を示す本発明の断面図である。
【図6】巻き込まれて重ね合わせられた襠の端縁にモー
ルを被套した本発明のヘッドレストの要部を示す断面
図。
ルを被套した本発明のヘッドレストの要部を示す断面
図。
【図7】本発明により成形されたヘッドレストの完成品
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
1 表側表皮 2 襠 3 裏側表皮 4 襠 5 中空表皮材 7 ネット 8 環状枠部 9 ステー芯材 10 発泡成形型 20 モール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−153183(JP,A) 特開 昭61−68076(JP,A) 実開 平1−92900(JP,U) 実開 昭63−59599(JP,U) 実開 昭61−207300(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47C 7/38 B29C 39/18 B60N 2/48
Claims (3)
- 【請求項1】 中心孔口縁に透し孔部を形成するための
襠(2) を縫製した表側表皮(1) と、中心口縁に透し孔部
を形成するための襠(4) を縫製した裏側表皮(3) とを裏
返して両側縁と上側縁を縫製して略環状の中空表皮材
(5) を形成し、そして、該中空表皮材(5) の縫製されて
いない下側開口、あるいは縫製されていない襠開口より
ステー芯材(9) を差込み、ステー芯材(9) の環状枠部
(8) を中空表皮材(5) 内にインサートさせ、次いで、外
方に折り返されて重ね合わせられた両襠(2) 、(4) の端
縁を玉縁状に縫製一体化した後、中空表皮材(5) を発泡
成形型(10)内に装着し、ステー芯材(9) をクランプした
うえ、中空表皮材(5) 内に発泡原料を投入して発泡成形
することを特徴とする透し孔付ヘッドレストの製造方
法。 - 【請求項2】 中空表皮材(5) の両襠(2) 、(4) の重ね
合わせられた各端縁を玉縁状に縫製する際、一方の襠に
中空表皮材(5) の透し孔を覆うネット(7) を縫製した請
求項1に記載の透し孔付ヘッドレストの製造方法。 - 【請求項3】 両襠(2) 、(4) の重ね合わせられた各端
縁をモール(20)で被套して縫製一体化し、玉縁状とした
請求項1に記載の透し孔付ヘッドレストの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9035157A JP2898940B2 (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | 透し孔付ヘッドレストの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9035157A JP2898940B2 (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | 透し孔付ヘッドレストの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10229926A JPH10229926A (ja) | 1998-09-02 |
JP2898940B2 true JP2898940B2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=12434060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9035157A Expired - Lifetime JP2898940B2 (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | 透し孔付ヘッドレストの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2898940B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2834675B1 (fr) * | 2002-01-11 | 2004-04-16 | Cera | Coussin d'appui-tete comprenant une couverture pourvue d'un film transparent |
-
1997
- 1997-02-19 JP JP9035157A patent/JP2898940B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10229926A (ja) | 1998-09-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990223 |