JP3029917B2 - 鞄の製造方法 - Google Patents

鞄の製造方法

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JP3029917B2
JP3029917B2 JP4096002A JP9600292A JP3029917B2 JP 3029917 B2 JP3029917 B2 JP 3029917B2 JP 4096002 A JP4096002 A JP 4096002A JP 9600292 A JP9600292 A JP 9600292A JP 3029917 B2 JP3029917 B2 JP 3029917B2
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子 利 政 金
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株式会社丸和エコー
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鞄、スーツケース(以下
単に鞄という)の製造方法に係り、特にマチ部にしわが
寄ることのない鞄を容易に製造することが出来る鞄の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の鞄の製造方法、或いはし
わの寄らない鞄としては、例えば特公平1ー39766
号公報、実公昭58ー43880号公報及び実開昭62
ー134421号公報等が公知である。
【0003】これ等の公知技術は、マチ部にしわが寄る
ことを防止するために、マチ部の両側縁と身衣部の側縁
との縫合部にコイルスプリングを内蔵した玉縁を設けた
り、更にその上にマチ部の中央部内側に補強枠又は玉縁
を設けたり、或いはマチ部の内周面全面に肉厚補強材を
縫着したりした鞄の構造、及び鞄の製造方法に関する技
術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然るに、前述の従来の
鞄の内で、マチ部の両側縁と身衣部の側縁の縫合部にコ
イルスプリングを内蔵した玉縁を設けた構造、またはマ
チ部の両側縁の玉縁の間に補強枠或いは別の玉縁を設け
た構造の鞄は、全体が柔軟であるので、裏返した状態で
縫製が可能であり、比較的製造方法が容易であるが、マ
チ部全体の補強が充分でないので、鞄を長年に亘って使
用していると、マチ部にしわが寄ってしまう問題があっ
た。
【0005】また、この欠点を改善するために、マチ部
の内周面の一部、特にコーナー部に補強シートを介在さ
せる手段も考えられていた。この場合には、補強シート
全体をマチ部の内周面に縫着することが困難であるため
に、一定の巾を持った補強シートをマチ部とその内側に
設けられた補強枠との間に、単に差し込んでマチ部と補
強枠とで挟持して構成していた。
【0006】しかし、マチ部と補強枠とで補強シートを
挟持した場合には、この補強シートが使用時にズレて移
動してしまうので、充分に目的を達成することが困難で
ある問題があった。更に、前述の如くマチ部の内周面全
面に肉厚補強材を縫着した場合には、マチ部にしわが寄
る恐れはないが、マチ部が全体的に固くなり、かつこの
マチ部の側縁にはこの肉厚補強材と一緒に身衣の側縁及
び補強用の玉縁が、リング形状を持って形成されるマチ
部の側縁全体に縫着されているので、マチ部を裏返すこ
とが出来なかった。
【0007】従って、この場合には、マチ部を正常な状
態に保ちながら、マチ部の内周面に肉厚補強材を積層
し、そのままの状態で肉厚補強材をマチ部全面に縫着し
なければならず、作業性が悪い上に、縫着部がそのまま
鞄の表側に現れるので、体裁が悪い問題があった。
【0008】本願発明に係る鞄の製造方法は、従来のこ
れ等の問題点に鑑み開発された全く新規な技術であっ
て、特にマチ部の内周面に押さえシート、補強シート及
び内装シートを積層し、マチ部の片側縁に該押さえシー
ト、内装シート及び身衣部の側縁を縫着し、マチ部の他
側縁に補強シートを縫着し、これによって押さえシート
と補強シートとの一側縁を自由端としてマチ部を柔軟に
保ちながら裏返しすることが出来るようにし、更に鞄の
最終組立時に、補強シートの自由端を押さえシートで固
定するようにした全く新しい鞄の製造方法である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る鞄の製造方
法は、従来の問題点を根本的に改善した技術であって、
その要旨は予め裏返しされた鞄のマチ部の内周面上に巾
狭な押さえシート、巾広な補強シート及び巾広な内装シ
ートを夫々順に積層すると共に、これ等の押さえシート
及び内装シートと、別に用意した玉縁及び身衣部の側縁
とを夫々一緒にマチ部の一方の側縁に縫着し、前記補強
シートをマチ部の他方の側縁に縫着し、かつマチ部全体
を正常な状態に裏返した後で、補強シートの自由端縁を
押さえシートの裏側に挿入してこれを押さえシートで固
定させ、更に該押さえシート、補強シート及びマチ部の
内周面を内装シートで被覆することを特徴とした鞄の製
造方法である。
【0010】
【作用】本発明に係る鞄の製造方法は、上述の如く、マ
チ部の内周面に積層された補強シート及び押さえシート
の片側縁のみがマチ部に縫着されており、これ等の補強
シート及び押さえシートの他側縁は縫着されずに自由端
となっているので、マチ部が柔軟性を保つことが出来、
従って、リング状に形成されるマチ部の片側縁に身衣部
及び玉縁が縫着されていても、マチ部に縫着された補強
シート及び押さえシートを一緒に裏返すことが出来る。
【0011】マチ部の内面に積層された補強シート及び
押さえシートの片側縁は自由端となっているので、補強
シートの自由端は押さえシートの裏側に挿入出来、これ
によって補強シートの自由端を押さえシートで固定する
ことが出来る。本発明に係る鞄の製造方法は、上述の如
く、マチ部の裏返しが容易に出来るので、作業性を簡単
にすることが出来、かつ補強シート等の縫着部を鞄の内
側に隠すことが出来、体裁の良い鞄を製造することが出
来る。
【0012】
【実施例】図により本発明に係る鞄の製造方法の具体例
について説明すると、図1は製造方法の途中の状態を示
す要部の斜視図、図2はマチ部を裏返す前の状態の断面
説明図、図3はマチ部を裏返した後の状態の断面説明
図、図4はマチ部の要部の構成を示す断面説明図、図5
はマチ部の内周面に内装シートを被覆する前の状態の斜
視図、図6は鞄を開いた状態の斜視図、図7は鞄の外観
図である。
【0013】本発明に係る鞄の製造方法の一実施例を図
1乃至図7に於いて説明すると、1は本発明の製造方法
で製造された鞄であって、リング状に形成されるマチ部
2の両側に身衣部3を夫々設けることによって構成され
ている。一方の身衣部3はスライドファスナー4によっ
て、マチ部2に対して開閉し得るように設けられてい
る。マチ部2の天井面には把手5が取り付けられてい
る。また、マチ部2と身衣部3との縫着縁には玉縁6が
一体的に縫着されている。
【0014】前記マチ部2の内周面には、巾狭な押さえ
シート7、マチ部2の巾よりも少し小さい巾を持った巾
広な補強シート8、プラスチックス製の中空補強枠9、
巾広な内装シート10が夫々順に積層されている。ま
た、11a,11bは夫々相互に噛合し得るスライドフ
ァスナーであって、前記内装シート10とマチ部2との
側縁に取り付けられている。また、前記押さえシート7
の裏面には粘着材12が塗着され、かつその粘着剤12
上には離形紙13が積層されている。
【0015】本発明に係る鞄の製造方法に当たっては、
先ず図1及び図2に示す如く、マチ部2を予め裏返した
状態で、そのマチ部2の内周面上に押さえシート7、補
強シート8を積層する。次にマチ部2の右側縁に身衣部
3の側縁と、玉縁6と、及び内装シート10の側縁とを
夫々当接し、これ等の内装シート10、身衣部3及び玉
縁6と、前記押さえシート7及び内装シート10とを夫
々マチ部2の右側縁に一体的に縫着する。
【0016】一方で、図2に示す如く、前記スライドフ
ァスナー4、11bを夫々マチ部2の左側縁に当接した
後で、これ等のスライドファスナー4、11bと補強シ
ート8とをマチ部2の右側縁に一体的に縫着する。続い
て、図3に示す如く、マチ部2を正常な状態に全体的に
裏返した後、押さえシート7の自由側縁をマチ部2の内
周面より引き離し、その裏面に積層された離形紙13を
剥離して粘着剤12を露出し、次に補強シート8の自由
側縁を押さえシート7の裏側に挿入し、押さえシート7
を補強シート8上に積層することによって、図4に示す
ように押さえシート7で補強シート8の自由側縁を粘着
固定することが出来る。
【0017】その後で、補強シート8の外側に補強枠9
を積層し、かつ止め具14で補強枠9をマチ部2に取付
固定する。マチ部2の天井部外面には、把手5の両端部
を当接し、この両端部を止め具14でマチ部2及びその
内周面に当接された補強枠9に取付固定する。
【0018】更に、マチ部2の片側縁に縫着された内装
シート10でマチ部2の内周面及びこの内周面上に積層
された押さえシート7、補強シート8、補強枠9を夫々
被覆し、この内装シート10の自由側縁に設けられたス
ライドファスナー11aをマチ部2の他側縁に設けられ
たスライドファスナー11bに噛合することによって、
この内装シート10を固定し、鞄1の内周面を体裁良く
被覆することが出来る。
【0019】上記実施例に於いては、押さえシート7の
裏面に粘着剤12を塗着し、この粘着剤12を用いて押
さえシート7と補強シート8とを粘着固定するようにし
たが、この粘着剤12は省略することが出来る。本発明
の製造方法を実施した場合には、マチ部2の内周面全面
に補強シート8が積層され、かつこの補強シート8の片
側縁はマチ部2の側縁に縫着され、更に補強シート8の
他側縁、即ち自由側縁は押さえシート7で固定される
(補強シート8は更に補強枠9で中央部が固定される)
ので、補強シート8が従来の如くズレて移動することが
ない。従って補強シート8でマチ部2をその内周面から
全面的に支持することが出来、これによってマチ部2に
しわが寄ることを防止することが出来る。
【0020】また、マチ部2の内周面に積層された押さ
えシート7と補強シート8とは、その片側縁が自由端に
なっているので、押さえシート7と補強シート8でマチ
部2を拘束することがなく、リング状のマチ部2の全体
の側縁に玉縁6及び身衣部3が夫々縫着されていても、
マチ部2の柔軟性を保持することが出来る。従ってマチ
部2はそのまま全体を容易に裏返すことが出来る。上記
実施例に於ける押さえシート7は、マチ部2の全周縁に
沿って設ける必要がなく、短いものを所定の間隔を保っ
て設けても良い。
【0021】
【発明の効果】本発明に係る鞄の製造方法は、上述の如
き構成と作用とを有するので、マチ部の内周面に積層さ
れた補強シートでマチ部を硬くさせることなく、片側縁
が身衣部に縫着されたリング形状のマチ部を全体的にス
ムーズに裏返しすることが出来る。従って、鞄の縫製作
業を極めて容易にすることが出来ると共に、縫い目等を
表側に露出させることなく、極めて体裁の良い鞄を製造
することが出来る。
【0022】更にマチ部の内周面全面に積層された補強
シートの自由端は、押さえシートで固定されているの
で、鞄の使用時に補強シートがズレて移動することがな
い。従って、長年に亘って使用してもマチ部にしわの寄
らない鞄を容易にかつ安定した状態で製造することが出
来る等の特徴を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】製造方法の途中の状態を示す要部の斜視図であ
る。
【図2】マチ部を裏返す前の状態の断面説明図である。
【図3】マチ部を裏返した後の状態の断面説明図であ
る。
【図4】マチ部の要部の構成を示す断面説明図である。
【図5】マチ部の内周面に内装シートを被覆する前の状
態の斜視図である。
【図6】鞄を開いた状態の斜視図である。
【図7】鞄の外観図である。
【符号の説明】
1 鞄 2 マチ部 3 身衣部 4 スライドファスナー 5 把手 6 玉縁 7 押さえシート 8 補強シート 9 中空補強枠 10 内装シート 11a,11b スライドファスナー 12 粘着剤 13 離形紙 14 止め具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A45C 1/00 - 15/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め裏返しされた鞄のマチ部の内周面上に
    巾狭な押さえシート、巾広な補強シート及び巾広な内装
    シートを夫々順に積層すると共に、これ等の押さえシー
    ト及び内装シートと、別に用意した玉縁及び身衣部の側
    縁とを夫々一緒にマチ部の一方の側縁に縫着し、前記補
    強シートをマチ部の他方の側縁に縫着し、かつマチ部全
    体を正常な状態に裏返した後で、補強シートの自由端縁
    を押さえシートの裏側に挿入してこれを押さえシートで
    固定させ、更に該押さえシート、補強シート及びマチ部
    の内周面を内装シートで被覆することを特徴とした鞄の
    製造方法。
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