JP3246576B2 - スーツケースの製造方法 - Google Patents

スーツケースの製造方法

Info

Publication number
JP3246576B2
JP3246576B2 JP25980193A JP25980193A JP3246576B2 JP 3246576 B2 JP3246576 B2 JP 3246576B2 JP 25980193 A JP25980193 A JP 25980193A JP 25980193 A JP25980193 A JP 25980193A JP 3246576 B2 JP3246576 B2 JP 3246576B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gusset
suitcase
partition plate
interior cloth
interior
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25980193A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07111909A (ja
Inventor
子 利 政 金
Original Assignee
株式会社丸和エコー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社丸和エコー filed Critical 株式会社丸和エコー
Priority to JP25980193A priority Critical patent/JP3246576B2/ja
Publication of JPH07111909A publication Critical patent/JPH07111909A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3246576B2 publication Critical patent/JP3246576B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスーツケースの内部に堅
く或いは肉厚な仕切板と内枠体とを夫々取り付けて簡単
かつ体裁良く構成することが出来るスーツケースの製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のスーツケースの製造方法
としては、本件特許出願人が開発した特公昭64(平
1)ー10202号公報に記載された技術が公知であ
る。このスーツケースの製造方法は、肉薄で柔軟な仕切
板を使用して、この仕切布を用いてスーツケースの内部
を左右に2分割する構造の製造方法である。
【0003】この製造方法の技術は、スーツケースのマ
チ部の内周に重合された内枠体に前記肉薄で柔軟な仕切
布と、マチ部の内周面を被覆することが出来る内装布と
の片側縁を夫々一体的に縫着し、該仕切布でスーツケー
スの内部を2分割すると共に、内装布でマチ部内面の片
側を被覆して内装した技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然るに、前述の公知技
術は、スーツケース内に肉薄で柔軟な仕切布を設ける場
合には可能であるが、スーツケース内に取り付ける仕切
がプラスチック板、木製ベニヤ板のように、極めて堅い
か或いは肉厚の仕切板で構成される場合には、この仕切
板をスーツケース内に簡単かつ体裁良く取り付けること
が出来なかった。
【0005】即ち仕切板は極めて堅いか或いは肉厚であ
るので、この仕切板と内装布とを一緒に内枠体に縫着す
ることが極めて困難である上に、仮りに縫着が可能であ
ったとしても、今度は内枠体に縫着した仕切板を内枠体
に対して直角に折り曲げてスーツケースの仕切として使
用することが困難である問題があった。また、内枠体に
片側縁が縫着された内装布は、マチ部の片側のみしか被
覆することが出来ないので、この内装布でマチ部の全面
を内装することが困難であり、体裁が悪い問題があっ
た。
【0006】前述の従来の問題点を改善するために、例
えば、特開平3−159604号公報或は実開平3−1
25418号公報に示す如く、マチ部の内装布の所定位
置に中仕切板を予め取付け固定し、該内装布の端縁をマ
チ部の縁部に取付けることによって、前記中仕切板をス
ーツケース内に固定する技術も知られている。
【0007】しかし、これ等の技術は、前記内装布の端
縁をマチ部の縁部に取付けるに当っては、特殊な肉厚の
閉合部材を前記マチ部の縁部にミシンで縫着しなければ
ならないので、作業が極めて複雑で、内装布の取付けに
手間取り、コスト高になる問題があった。また、このよ
うに縫着した場合には体裁が悪くなる問題があった。
【0008】また、前述の特開平3−159604号公
報に於いては、内装生地の内面に中仕切を当接し、内装
生地と中仕切とを縫着しているが、中仕切をプラスチッ
ク板 等の堅い材質で構成した場合には、内装生地と中仕
切との固定が充分でなく、鞄の使用時に中仕切に大きな
力が加わった際には、この固定部分が脱落する等の問題
があった。
【0009】本発明に係る製造方法は、前述の従来の問
題点に鑑み開発された全く新規な技術であって、特に、
堅いか或いは肉厚である仕切板を簡単かつ体裁良くマチ
部に重合された内枠体に取付け固定することが出来、か
つマチ部の内周面全面を内装布で被覆して内装すること
が出来る全く新しい技術を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスーツケー
スの製造方法は、前述の従来の問題点を根本的に改善す
る技術であって、その要旨は、中央部にマチ部を有しか
つこのマチ部の底部両側縁に夫々身衣部を連設し更に該
マチ部と身衣部とをスライドファスナーによって噛合さ
せて両側の身衣部を夫々開閉し得る如く構成したスーツ
ケースに於いて、該マチ部の内周面を被覆し得る内装布
を所定位置で切断して分割し、この分割部分にスーツケ
ース内を左右に2分割し得る仕切板を挿入すると共に該
仕切板の周辺縁の表裏面に分割された内装布の片側縁を
夫々重合した後でこれ等の仕切板と内装布とを縫着し、
マチ部の内周面に内枠体を重合し、かつ前記内装布の一
部を内枠体に固定して前記仕切板をマチ部の内周面に取
り付けると共に、該仕切板でスーツケース内を2分割
し、更に該内装布でマチ部の内周面全面を被覆すると共
に一対のファスナーを介して内装布の他端縁をマチ部の
端縁内周面に固着して構成することを特徴としたスーツ
ケースの製造方法である。
【0011】
【作用】本発明に係るスーツケースの製造方法は、前述
のように、マチ部の内周面に内枠体を重合し、かつマチ
部及び内枠体の内周面を全面的に被覆することが出来る
内装布の一部に仕切板の周辺縁を縫着し、かつ該内装布
の一部をマチ部の内周面に重合された内枠体に固定する
ようにしたので、仕切板を内枠体に直接取り付ける必要
がない。従って、内枠体に内装布を介して取り付けられ
た仕切板を直角に折り曲げてスーツケースの仕切を構成
する必要がない。更に内枠体及び仕切板に固着された内
装布でマチ部の内周面全面を被覆して体裁良く内装する
ことが出来る。
【0012】また、本発明に於いては、一対のファスナ
ーを介して内装布の他端縁をマチ部の端縁内周面に固着
するようにしたので、前述の従来の公知技術の如く、極
めて特殊な構造を持った閉合部材を使用する必要がな
く、かつ内装布の取付けを容易にし、しかも一対のスラ
イドファスナーを相互に噛合することによって内装布を
展張させて体裁良く取付け固定することが出来る。
【0013】さらに、本発明に於いては、前述のように
内装布を所定位置で分割し、この分割部分に仕切板を挿
入すると共に、該仕切板の周辺縁の表裏面に夫々分割さ
れた内装布の片側縁を重合した後で両者を縫着したの
で、プラスチック板、ベニヤ板等の極めて堅い材質の仕
切板を使用した場合にも、内装布と仕切板との両者を強
固に固定することが出来、従来のように仕切板が内装布
から抜け落ちることを防止出来る。
【0014】
【実施例】図により本発明に係るスーツケースの製造方
法の一実施例を具体的に説明すると、図1は本発明の製
造方法の要部を示す断面説明図、図2は内枠体の斜視
図、図3は仕切板の表裏面に内装布を縫着した状態の説
明図、図4は内装布の一部を内枠体に縫着した状態の説
明図、図5はマチ部に内装布及び仕切板を取り付ける途
中の状態を示す斜視説明図、図6はマチ部の内装が完了
した状態の内部の斜視図、図7はスーツケースの外観図
である。
【0015】図1乃至図7に於いて、1は所定の巾を持
った布製枠状のスーツケース用マチ部であって、その両
側縁にはファスナー2,3が設けられ、又このマチ部1
の内周面の両側縁近くにもファスナー4,5が設けられ
ている。
【0016】次にマチ部1の底部の両側縁にはスーツケ
ースの身衣部を形成する表裏身衣部6,7が夫々折畳自
在に連設され、かつこの身衣部6,7の周辺縁には前記
マチ部1のファスナー2,3と噛合し得るファスナー
8,9が設けられている。
【0017】10は前記マチ部1の内周面に重合し得る
プラスチック製の内枠体であり、11,12は夫々マチ
部1の内周面を被覆し得る内装布である。これ等の内装
布11,12の片側縁には、前記マチ部1の両側縁に設
けられたファスナー4,5と噛合し得るファスナー1
3,14が夫々取り付けられている。15は仕切板であ
って、スーツケース内を2分割し得る寸法を有してお
り、肉厚で堅い合成樹脂板より形成されている。
【0018】本発明を実施するに当たっては、先ず図3
に示す如く、仕切板15の周辺縁の表裏面に内装布1
1,12の片側縁を夫々重合した後で、これ等の仕切板
15と内装布11,12とを夫々縫着し、更に、内装布
11,12は折り返して仕切板15の表裏面に積層す
る。次に、図2に示すようなリング状の内枠体10内
に、図4に示す如く、仕切板15を挿入すると共に、仕
切板15の周辺縁を内枠体10内の所定位置に当接した
後、内装布11の一部(仕切板15の周辺縁に近い部
分)を内枠体10に縫着する。
【0019】前述のように内装布11を介して仕切板1
5と内装布12とが取り付けられた内枠体10を、図
1,図5及び図6に示す如く、スーツケースの前記マチ
部1の内周面に重合した後、内装布11,12で該内枠
体10とマチ部1の内周面全面を被覆した後、内装布1
1,12の片側縁に設けられたファスナー13,14を
マチ部1の内周面の両側に設けられたファスナー4,5
に噛合することによって、マチ部1の内周面全面を内装
布11,12で被覆して内装すると共に、内装布11,
12と内枠体10とを介して仕切板15をマチ部1内で
固定することが出来る。
【0020】上述のように、仕切板15は肉厚で堅いの
で、スーツケースを補強することが出来、またスーツケ
ースを輸送する際等にスーツケースが撓むことを防止す
ることが出来る。従って、この仕切板15の片面にハン
ガー取付具等を設けることによって、スーツ等の衣類を
仕切板15に直接に吊下げることが出来、これ等の衣類
にしわが寄ることを防止することが出来る。
【0021】仕切板15によって内部が2分割されたス
ーツケースは、図6及び図7に示す如く、身衣部6,7
のファスナー8,9をマチ部1の両側のファスナー2,
3に噛合或いは開放することによって開閉し、この部分
から品物の出し入れを容易にすることが出来る。図中1
6は外枠体であって、マチ部1の外周面に取り付けられ
ており、マチ部1を外側から補強している。17は取手
であって、該外枠体16に取り付けられている。
【0022】上記実施例に於いては、2枚の内装布1
1,12を使用し、これ等の片側縁を夫々仕切板15に
縫着して構成したが、内装布11の一部で仕切板15の
外周縁を包み込むようにして内装布11を仕切板15に
固定し、かつこの内装布11の両側縁にファスナー1
3,14を設けた場合には、一方の内装布12には不要
となり省略することが出来る。また、本発明の方法を実
施した場合には、前述の従来例の如く、仕切板15を内
枠体10に直接取り付ける必要がないので、縫着等によ
る固着が容易であると共に、内枠体10に対して仕切板
15を直角に折り曲げる必要がない。
【0023】
【発明の効果】本発明に係るスーツケースの製造方法
は、上述の如き構造と作用とを有するので、次のような
効果を有するものである。
【0024】(1)内装布を介して仕切板を内枠体に取
り付け固定するので、肉厚或いは堅い仕切板も内枠体に
容易に取り付けることが出来る。(2)仕切板は内装布
を介して内枠体に取り付けられるので、従来のように仕
切板を内枠体に沿って直角に折り曲げる必要がなく、作
業を容易にすることが出来る。(3)内枠体と仕切板と
に固着された内装布で、マチ部の内周面を全面的に体裁
良く内装することが出来る。
【0025】(4)内装布の側縁はファスナーを介して
マチ部の側縁に簡単に取付け固定することが出来る。
(5)肉厚或いは堅い仕切板をスーツケースの内部に取
り付けることが出来るので、スーツケースを著しく丈夫
にすることが出来る。(6)また、スーツケースが輸送
時等に撓むことを防止出来、これによって収納した品物
が破損したり、或いはしわが寄ったりすることを防止出
来る。
【0026】(7)また、本発明に於いては、一対のフ
ァスナーを介して内装布の他端縁をマチ部の端縁内周面
に固着するようにしたので、前述の従来の公知技術の如
く、極めて特殊な構造を持った閉合部材を使用する必要
がなく、かつ内装布の取付けを容易にし、しかも一対の
スライドファスナーを相互に噛合することによって内装
布を展張させて体裁良く取付け固定することが出来る等
の多大な効果も有している。
【0027】(8)さらに、本発明に於いては、前述の
ように内装布を所定位置で分割し、この分割部分に仕切
板を挿入すると共に、該仕切板の周辺縁の表裏面に夫々
分割された内装布の片側縁を重合した後で両者を縫着し
たので、プラスチック板、ベニヤ板等の極めて堅い材質
の仕切板を使用した場合にも、内装布と仕切板との両者
を強固に固定することが出来、従来のように仕切板が内
装布から抜け落ちることを防止出来る等の効果も有して
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法の要部を示す断面説明図であ
る。
【図2】内枠体の斜視図である。
【図3】仕切板の表裏面に内装布を縫着した状態の説明
図である。
【図4】内装布の一部を内枠体に縫着した状態の説明図
である。
【図5】マチ部に内装布及び仕切板を取り付ける途中の
状態を示す斜視説明図である。
【図6】マチ部の内装が完了した状態の内部の斜視図で
ある。
【図7】スーツケースの外観図である。
【符号の説明】
1 マチ部 2,3,4,5 ファスナー 6,7 身衣部 8,9 ファスナー 10 内枠体 11,12 内装布 13,14 ファスナー 15 仕切板 16 外枠体 17 取手

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部にマチ部を有しかつこのマチ部の
    底部両側縁に夫々身衣部を連設し更に該マチ部と身衣部
    とをスライドファスナーによって噛合させて両側の身衣
    部を夫々開閉し得る如く構成したスーツケースに於い
    て、該マチ部の内周面を被覆し得る内装布を所定位置で
    切断して分割し、この分割部分にスーツケース内を左右
    に2分割し得る仕切板を挿入すると共に該仕切板の周辺
    縁の表裏面に分割された内装布の片側縁を夫々重合した
    後でこれ等の仕切板と内装布とを縫着し、マチ部の内周
    面に内枠体を重合し、かつ前記内装布の一部を内枠体に
    固定して前記仕切板をマチ部の内周面に取り付けると共
    に、該仕切板でスーツケース内を2分割し、更に該内装
    布でマチ部の内周面全面を被覆すると共に一対のファス
    ナーを介して内装布の他端縁をマチ部の端縁内周面に固
    着して構成することを特徴としたスーツケースの製造方
    法。
JP25980193A 1993-10-18 1993-10-18 スーツケースの製造方法 Expired - Fee Related JP3246576B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25980193A JP3246576B2 (ja) 1993-10-18 1993-10-18 スーツケースの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25980193A JP3246576B2 (ja) 1993-10-18 1993-10-18 スーツケースの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07111909A JPH07111909A (ja) 1995-05-02
JP3246576B2 true JP3246576B2 (ja) 2002-01-15

Family

ID=17339193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25980193A Expired - Fee Related JP3246576B2 (ja) 1993-10-18 1993-10-18 スーツケースの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3246576B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07111909A (ja) 1995-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3994372A (en) Fold-out zipper bag
JP2005528944A (ja) 羽布団保護カバー
US4128150A (en) Expansible carrying case
JP2004073820A (ja) バッグ
US4059464A (en) Method of making fold-out zipper bag
US2466208A (en) Utility apron handbag
US3403716A (en) Bag construction
JP3246576B2 (ja) スーツケースの製造方法
US2649939A (en) Luggage compartment liner
JPH03264002A (ja) プレートを用いた立体的入れ物
JP3029917B2 (ja) 鞄の製造方法
JP2857464B2 (ja) 鞄の製造方法及び鞄
JPS6041903A (ja) スーツケースの製造方法
JPH0120896Y2 (ja)
JPS6228172Y2 (ja)
KR200308356Y1 (ko) 의복케이스겸용휴대가방
JP2527930Y2 (ja) ランドセル
JPS6343938Y2 (ja)
JPH0451612Y2 (ja)
JP3054869U (ja) 背負い鞄の背板
JPS63300707A (ja) 鞄の製造方法
JPH0615659Y2 (ja) 人形用衣服
JPH043962Y2 (ja)
JPS6010410Y2 (ja) 折りたたみ式バツグ
JP2926323B2 (ja) 寝具用カヴァー

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091102

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees