JPH06277111A - バッグの縁補強部材の取付方法 - Google Patents

バッグの縁補強部材の取付方法

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JPH06277111A
JPH06277111A JP7014293A JP7014293A JPH06277111A JP H06277111 A JPH06277111 A JP H06277111A JP 7014293 A JP7014293 A JP 7014293A JP 7014293 A JP7014293 A JP 7014293A JP H06277111 A JPH06277111 A JP H06277111A
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JP
Japan
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reinforcing member
edge
edge reinforcing
bag
rim
Prior art date
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Application number
JP7014293A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Izumi
敏弘 泉
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Seiban Ltd
Original Assignee
Seiban Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のバッグに於ける縁の補強は、縁に生地
を被せて縫着し、補強材を取り付けたものであった。こ
の為、度重なるバッグの使用により、生地が擦り切れた
り、塗装がはげ落ちたりし易く、又、角部分や材料の継
ぎ目の段差箇所では皺が生じ易かった。そこで、この発
明では、皺が生じず、擦り切れや塗装のはげ落ちに強い
補強部材を、縁や角に容易に取り付けられる縁補強部材
の取付方法を提供しようとするものである。 【構成】 熱可塑性合成樹脂製の縁補強部材1を合成樹
脂成形により帯状に形成し、前記縁補強部材1を加熱し
て軟化させ、バッグの縁2に被らせながら縁補強部材1
を縁2に巻き付け、縁2と縁補強部材1を縫着固定し、
縁補強部材1を常温で冷却固化するバッグの縁補強部材
の取付方法としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ランドセル、リュッ
クサック等のバッグを構成するマチ部材や前仕切り板等
の、縁補強部材の取付方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のランドセル、リュックサック等の
バッグでは、縁2を補強する場合に、バッグの外装生地
と同種の生地3をマチ部材や前仕切り板等の縁2に被せ
て縫着していた(図1参照)。この為、従来のバッグで
は、角部分や材料の継ぎ目の段差箇所で皺が生じ易く、
体裁の良い加工は困難であった。
【0003】又、従来のバッグのマチ部材、前仕切り
板、背当て部材等の縁2部分は、度重なるバッグの使用
により、生地3が擦り切れたり、生地3表面の塗装がは
げ落ちたりし易かった為、バッグの体裁を悪くし、バッ
グの寿命も短くしていた。もっとも、従来のバッグの中
にも、マチ部材の上部縁2のみ、前仕切り板の上部縁2
のみ等といった限られた縁2部分に、金属製やプラスチ
ック製の補強材を付加しているものは存在した。
【0004】しかし、従来のバッグは、硬質の補強材を
付加している場合であっても、前記生地3の中に棒状の
補強材を挿通し、補強材を芯として生地3をマチ部材の
上部縁2や前仕切り板の上部縁2に縫着したものに過ぎ
なかった為、生地3が擦り切れ易く、色がはげ落ち易い
等といった前記の欠点は解消されていなかった。又、従
来の棒状の補強材を生地3の中に挿通させる方法では、
マチ上部と前仕切り板上部が連なる角部分や、マチ上部
と背当て部材上部が連なる角部分に、一続きに繋げた補
強材を配することが出来ず、角部分や継ぎ目の段差箇所
に皺が生じ易いという欠点も有しており、又、学童の乱
暴な扱いにより補強材の無い角部分が変形し易いという
欠点も有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明で
は、擦り切れやはげ落ちに強い熱可塑性合成樹脂により
形成された縁補強部材を、マチ上部と前仕切り板上部の
角部分や、背当て部材底部の角部分にも容易に取り付け
られる縁補強部材の取付方法を提供しようとするもので
ある。
【0006】即ち、この発明は、製造者には作業労力の
軽減が図れ、又、需要者には、縁部分や角部分が構造的
に強化され、擦り切れたり、はげ落ちたりし難く、又、
角部分にも皺が生じない体裁の良いバッグを提供しよう
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明では、熱可塑性
合成樹脂製の縁補強部材1を合成樹脂成形により帯状に
形成し、前記縁補強部材1を加熱して軟化させ、バッグ
の縁2に被せながら縁補強部材1を縁2に巻き付け、縁
2と縁補強部材1を縫着固定し、縁補強部材1を常温で
冷却固化するバッグの縁補強部材の取付方法としてい
る。
【0008】又、前記縁補強部材1が軟化している間に
縁2と縫着固定するバッグの縁補強部材の取付方法とし
ている。
【0009】
【作用】この発明は、次の作用を有する。この発明の縁
補強部材1は、熱可塑性合成樹脂により形成されてお
り、加熱すると軟化し、マチ部材の上部縁2や前仕切り
板の上部縁2等の形に合わせて成形し易くなる。
【0010】従って、この縁補強部材1を予め帯状に形
成しておき、縁2の形に合わせて二つ折りにしながら縁
2に被せて、縁2のラインに沿って巻き付けて行けば、
一つの工程で連続的にバッグ収納部の上部縁2や背当て
部材の縁2に装着出来る。バッグ収納部の上部縁2や背
当て部材の縁2に装着された縁補強部材1は、巻着した
縁2と共に縫着固定された後、加熱により軟化していた
縁補強部材1が常温下で冷えて固化する。
【0011】この時、縁補強部材1は、巻き付けられた
縁2の形状の儘固化する為、固化の後には、バッグ収納
部の上部や背当て部材の外周部に一本で繋がった硬質の
縁2が形成される。これにより、バッグ収納部の口部分
やバッグ底部の角部分に一本で繋がった容易に変形しな
い強固な縁2が出来上がり、縁2や角が容易に擦り切れ
ず、色褪せせず、又、皺も生じないバッグが出来上が
る。
【0012】
【実施例】以下、この発明の構成を図面に従って説明す
る。図2は、この発明の実施例の縁補強部材1を示す全
体斜視図である。この実施例の縁補強部材1は、熱可塑
性合成樹脂を合成樹脂成形により、縦方向に略U字状の
溝4を設けた帯状に一体成形したものである。
【0013】この実施例に於いて、縁補強部材1の形状
を縦方向に溝4を設けた帯状としているのは、平板状の
縁補強部材1を二つ折りにしながら縁2に被せて巻き付
けて行くよりも、縁2の厚みを計算して、予め縁2を嵌
め込むのに適する溝4を設けている方が取付作業がより
容易となる為である。従って、この発明の実施に於いて
は、必ずしも縁補強部材1の形状をこの実施例の様な縦
方向に溝4を設けた形状とする必要はなく、縁補強部材
1の形状を平板状とし、これを二つ折りにしながら縁2
に被せて巻き付けていく方法としても実施には差し支え
はない。
【0014】又、溝4の形状も、この実施例の様な略U
字状のものに限定されるものではなく、縁2を溝4に嵌
め込みながら巻き付けて行くのに適する形状であれば、
断面略コ字状、断面略半円形状等の溝4であっても問題
はない。又、この発明に於いて、縁補強部材1の材質を
熱可塑性合成樹脂としているのは、熱可塑性合成樹脂
が、一定温度以上に加熱されると軟化し、変形し易くな
り、放置することにより容易に固化する為であり、この
実施例では、60°C以上で軟化する熱可塑性合成樹脂
を使用している。
【0015】図3は、この実施例の縁補強部材1の巻付
作業を示す斜視図である。即ち、図3は、バッグ収納部
の口部分であるマチ部材5上部の縁2と前仕切り板6上
部の縁2に、縁補強部材1を巻き付ける作業工程を示す
ものである。この実施例の縁補強部材1は、前記した通
り、60°C以上で軟化する性質を有する為、図3に示
す巻付作業以前に、熱板の間を通過させて軟化させる加
熱工程に付される。
【0016】軟化された状態の縁補強部材1は僅かの力
で容易に変形する様になり、この状態で溝4内に縁2を
挿入しながら左のマチ部材5の上部縁2、前仕切り板6
の上部縁2、右のマチ部材5の上部縁2と順次巻き付け
て行けば、バッグ収納部の口部分に一本で繋がった縁2
が形成される。図4は、この実施例の縁補強部材1の縫
着作業を示す斜視図である。
【0017】即ち、図4は、図3の巻付工程が終了した
後、縁補強部材1とマチ部材5の上部縁2及び前仕切り
板6の上部縁2を縫着糸7により縫着する作業工程を示
すものである。縁補強部材1は、図3の巻付作業が終了
した後も暫く軟化した状態を維持しており、この実施例
では、樹脂が軟化している間の方がより縫着し易いこ
と、巻付作業の後すぐに縫着作業を行えば、一連の流れ
作業で縁2の補強作業を終了させられること等を考慮し
て、縁補強部材1が軟化している間に縫着作業を行うこ
ととしている。
【0018】しかし、この発明の縁補強部材1は、前記
した通り、熱可塑性合成樹脂により形成されており、冷
えて固化した後であっても、樹脂がひび割れ等すること
なく縁2と縁補強部材1を縫着することは可能である。
従って、この実施例とは異なり、縁補強部材1が固化し
た後に縫着作業を行うこととしても、実施は可能であ
る。
【0019】縫着作業が終了した後、加熱され軟化した
縁補強部材1が冷却する間、暫くその儘放置され、一定
時間が経過して縁補強部材1が固化した段階で取付作業
が終了する。図5は、縁補強部材1をバッグ底部の角に
取り付けた他の実施例を示す斜視図である。
【0020】図3及び図4は、バッグ収納部の口部分に
縁補強部材1を巻き付け縫着固定し、マチ部材5と前仕
切り板6を一体的に固定強化するものであるが、図5は
その応用例として、バッグの他の縁2に縁補強部材1を
取り付ける方法を示すものである。前記した様に、バッ
グ底部の角部分は、度重なるバッグの使用により擦り切
れ、色褪せ、破損等し易く、この実施例は、その底部角
部分に縁補強部材1を取り付け、強化しようとするもの
である。
【0021】角部分への縁補強部材1の取付手順は、図
3及び図4の手順と同様であり、熱板の間を通過させて
加熱し軟化させた縁補強部材1の溝4内に、縁2を挿入
しながら角部分の縁2に縁補強部材1を巻き付けて行
き、縁2と共に縁補強部材1を縫着固定し、暫く放置し
常温で冷却させることにより縁補強部材1を固化させる
ものである。
【0022】これにより、擦り切れ、色褪せ等し易かっ
た角部分を、連続した一つの工程で容易に強化すること
ができ、又、従来の生地3を被せる方法の様に、角部分
に皺が出て体裁が悪くなることも無くなる。尚、この実
施例では、底部の角部分と底辺の部分にのみ縁補強部材
1を取り付けているが、この図5の縁補強部材1と図
3、図4の縁補強部材1を連結させ、バッグの背当て部
材8の全外周と収納部の口部分に渡る一本の繋がった強
化された縁2を形成することも可能である。
【0023】以下に上記構成を備えたこの実施例の取付
手順を説明する。この実施例の縁補強部材1は、合成樹
脂成形により、断面略U字形状の溝4を有する帯状に一
体成形されており、使用に際しては、取り付ける縁2に
合わせて適宜長さに切断される。切断された縁補強部材
1は、熱板の間に通され、60°以上に加熱されて軟化
する。
【0024】軟化された縁補強部材1は、溝4部分が開
き易くなっており、この断面略U字状の溝4内にマチ部
材5、前仕切り板6、背当て部材8等の縁2を嵌め込み
ながら、縁2のラインに沿って縁補強部材1を巻き付け
て行く。巻き付けられた縁補強部材1は、暫く軟化した
状態を維持しており、固化した後の状態よりも縫着糸7
をより貫通させ易い状態に成っている。
【0025】従って、縁補強部材1が軟化している間
に、続けて縫着作業を行えば、巻付作業と縫着作業を一
連の作業で行うことが出来、作業労力の軽減と作業時間
の短縮が図れる。切断され、巻付作業と縫着作業が終了
した後、縁補強部材1を取り付けたバッグは、加熱され
て軟化した縁補強部材1が冷却し、固化する迄暫くその
儘常温下で放置され、縁補強部材1が固化した段階で取
付作業は完了する。
【0026】但し、縁補強部材1を固化させる工程で、
冷却機等を使用した冷却・固化工程が加えられる場合が
ある。これは、縁補強部材1を構成する樹脂の種類によ
っては、相当な高温に加熱しないと軟化しないものがあ
り、常温冷却では時間を要し過ぎる場合や、作業工程上
の都合等から縁補強部材1を急速に冷却し固化させる必
要がある場合などに付加される工程である。
【0027】従って、僅か60°C程度に加熱されるだ
けで軟化するこの実施例の縁補強部材1は、常温冷却・
常温固化の方法により充分に作業効率を上げることが出
来る為、冷却機等を使用した冷却・固化工程は不要であ
る。これにより、従来には無かった、収納部の口部分や
底部の角部分が一繋ぎに補強されたバッグが一連の作業
で完成する。
【0028】
【発明の効果】この発明により、擦り切れや塗装のはげ
落ちに強い熱可塑性合成樹脂により形成された補強部材
を、バッグ収納部の角部分や背当て部材の縁にも容易に
取り付けられる縁補強部材の取付方法が提供される。従
って、この発明により、作業者は、縁補強部材の取付労
力の軽減と作業時間の短縮が図れる。
【0029】又、この発明により、バッグの収納部や底
部の必要箇所に一連に繋がった硬質の縁や角が形成出来
る為、擦り切れたり、皺が生じたり、塗装がはげ落ちた
りしない角や縁を備えたバッグが形成出来る。従って、
需要者は、従来のものより体裁が良く、又、角や縁の強
度が高いバッグの提供を受けることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のバッグの縁補強方法を示す斜視図。
【図2】この発明の実施例の縁補強部材1を示す全体斜
視図。
【図3】この発明の実施例の縁補強部材1の巻付作業を
示す斜視図。
【図4】この発明の実施例の縁補強部材1の縫着作業を
示す斜視図。
【図5】縁補強部材1をバッグ底部の角に取り付けた状
態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 縁補強部材 2 縁 3 生地 4 溝 5 マチ部材 6 前仕切り板 7 縫着糸 8 背当て部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性合成樹脂製の縁補強部材(1)
    を合成樹脂成形により帯状に形成し、前記縁補強部材
    (1)を加熱して軟化させ、バッグの縁(2)に被せな
    がら縁補強部材(1)を縁(2)に巻き付け、縁(2)
    と縁補強部材(1)を縫着固定し、縁補強部材(1)を
    常温で冷却固化することを特徴とするバッグの縁補強部
    材の取付方法。
  2. 【請求項2】 前記縁補強部材(1)が軟化している間
    に縁(2)と縫着固定することを特徴とする請求項1記
    載のバッグの縁補強部材の取付方法。
JP7014293A 1993-03-29 1993-03-29 バッグの縁補強部材の取付方法 Pending JPH06277111A (ja)

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