JP2992510B1 - 養毛料 - Google Patents
養毛料Info
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Abstract
有する新規なテストステロン5α−レダクターゼ阻害剤
を提供することにある。 【解決手段】本発明に係るテストステロン5α−レダク
ターゼ阻害剤はクチナシ、クジン、延命草より選ばれる
1種または2種以上の溶媒抽出物を含む。これら3種の
抽出物を全て含む場合には、クチナシ抽出物20〜40
%、クジン抽出物30〜60%、延命草抽出物20〜4
0%の範囲とする。本発明に係るテストステロン5α−
レダクターゼ阻害剤は、例えば、頭髪化粧料に含有させ
て用いることができる。
Description
ら分泌された分子型で受容体と結合してその作用を発現
するが、アンドロゲンと総称される男性ホルモンの場
合、例えば、テストステロンは標的臓器の細胞内に入っ
て、テストステロン5α−レダクターゼによリ5α−ジ
ヒドロテストステロン(5α−DHT)に還元されてか
ら受容体と結合し、アンドロゲンとしての作用を発現す
る。
が、それが過度に作用すると、男性型禿頭、多毛症、脂
漏症、座瘡、前立腺肥大症、前立腺腫瘍、男児性早熟等
のさまざまな好ましくない症状を誘発する。そこで、過
剰のアンドロゲンの作用を抑制することにより、これら
好ましくない症状を改善することが考えられる。その手
段として二つの方法が考えられる。一つは、テストステ
ロンを5α−DHTに還元するテストステロン5α−レ
ダクターゼの作用を阻害することにより、活発な5α−
DHTが生じることを抑制する方法であり、他の一つ
は、テストステロンから生じた5α−DHTが受容体と
結合することを阻害することにより、男性ホルモン作用
を発現させない方法である。
物が有効であることが知られている。
に記載されているテストステロン5α−レダクターゼ阻
害剤は、アセンヤク、ウイキョウ、カンゾウ、ケンゴ
シ、ゴバイシ、シャクヤク、シャゼンシ、センソ、ダイ
ソウ、チョウジ、ビンロウジ、ロジン、カッコウアザ
ミ、ゲンノショウコ、カゴソウ、サイコ、インチン、エ
イジツ、ヨクイニン、ソヨウ、ニガキ、ゲイガイ、キサ
サゲ、ジョウザン、カノコソウ等のエキスを有効成分と
するものである。
トステロン5α−レダクターゼ阻害作用を有する新規な
植物抽出物を見出し、これらをテストステロン5α−レ
ダクターゼ阻害剤およびアンドロゲン過剰に起因する前
述の好ましくない症状の治療のための新規な手段として
提供することにある。
め、請求項1は、クチナシ抽出物20〜40%、クジン
抽出物30〜60%、エンメイソウ抽出物20〜40%
を包含する養毛料を提供する。
ン、クチナシ、延命草から水、脂肪族低級アルコール、
1,3−ブチレングリコール、または、これらの混合物
等により抽出することができる。
%、クジン抽出物30〜60%、エンメイソウ抽出物2
0〜40%を包含する養毛料は、頭髪化粧料に含有させ
て用いることができる。
asminoides)はアカネ科の植物であり、その
果実は漢方処方薬として、解熱、消炎、止血などの目的
で使われてきた。
ens)は、マメ科の植物であり、その根は利尿、収斂
下潟薬として使われてきた。化粧品としては、抗菌剤と
して使われてきた。
s)は、シソ科の植物で別名ヒキオコシとも言う。その
全草は苦味健胃剤として使われ、化粧品としても抗菌剤
として使われてきた。
の全草は、適当に粉砕してから水、親水性有機溶媒また
はこれらの混合物を溶媒として抽出処理する。抽出用の
有機溶媒としては、特に、メタノール、エタノール等の
低級アルコール、1,3−ブチレングリコール等の多価
アルコールが最も適している。抽出方法は特に制限はな
いが、簡単には、常温ないし沸騰点近くの温度に維持し
た溶媒中に浸積することにより、有効成分を抽出するこ
とができる。
20〜40%、クジン抽出物30〜60%、延命草抽出
物20〜40%の割合で混合したとき、それぞれ単品で
配合したときよりも効果が高い。
剤化の常法に従って、単独で、あるいは適当な助剤を用
いて、外皮用剤、内服剤、注射剤、座薬等の形に製剤化
する。外皮用剤の剤形としてはトニック、リンス、ロー
ション、クリーム、乳液、パック、軟膏、浴用剤等の任
意の剤形が可能であり、また、内服剤としては錠剤、カ
プセル剤、散剤、液剤等が可能である。
合、単独で化粧品素材に配合して化粧品にするよりも、
収斂剤、殺菌・抗菌剤、美白剤、紫外線吸剤、保湿剤、
細胞賦活剤、消炎・抗アレルギー剤、抗酸化・活性酸素
消去剤等の化粧品構成成分として利用可能な生理活性物
質その他の有効物質と適宜組み合わせて化粧品とすれ
ば、より一般性のある化粧品として利用することが可能
となる。また、その場合は、併用された他の有効成分と
の間の相乗効果として、通常期待される効果以上の優れ
た使用効果をもたらすことがある。
料に対して併用可能なものの具体例は、次の通りであ
る。
またはその塩類、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウ
ム、硫酸カリウム、ジュエキス、ハマメリスエキス、ゲ
ンノショウコエキス、ガイヨウエキス、サルビアエキ
ス、マロニエエキス、スギナエキス、メリッサエキス
等。
ウム、塩化ベンゼトニウム、サルチル酸、サルチル酸ナ
トリウム、ソルビン酸、レゾルシン、ビサボロール、ヒ
ノキチオール、メントール、キトサン、エンメイソウエ
キス、ビワエキス、ユッカエキス、アロエエキス等。
体、イオウ、コウジ酸およびその誘導体、グルコサミン
およびその誘導体、グルタチオン、アルニカエキス、オ
ウゴンエキス、ソウハクヒエキス、サイコエキス、ヨク
イニンエキス、マロニエエキス、油溶性甘草エキス(甘
草疎水性フラボン、グラブリジン、グラブレン、リコカ
ルコンA)等。
誘導体、ウロカニン酸、オキシベンゾン、パラアミノ安
息香酸、メトキシケイヒ酸オクチル、酸化チタン、β−
カロチン、γ−オリザノール、アロエエキス、コメヌカ
エキス、カミツレエキス、セイヨウサンザシ等。
ラーゲン、加水分解コラーゲン、ケラチン、エラスチ
ン、ローヤルゼリー、コンドロイチンヘオパリン、ペク
チン、ビフィズス酸醗酵物、乳酸醗酵物、酵母抽出物、
ホホパ油、ヨクイニンエキス、ジオウエキス、タイソウ
エキス、キダチアロエエキス、ゴボウエキス等。
体、ピリドキシンまたはその誘導体、ニコチン酸または
その誘導体、パントテン酸またはその誘導体、α−トコ
フェロールまたはその誘導体、ニンジンエキス、エゾウ
コギエキス、ヘチマエキス、シコンエキス、シラカンバ
エキス、シャクヤクエキス、ムクロジエキス、ベニバナ
エキス、ニンニクエキス等。
トイン、アミノカブロン酸、インドメタシン、塩化リゾ
チーム、グリチルリチン酸またはその誘導体、グリチル
レチン酸またはその誘導体、トラネキサム酸またはその
誘導体、シソエキス、オウレンエキス、セイヨウノコギ
リソウエキス、ボダイジュエキス、インチンコウエキ
ス、リンドウエキス等。
キシトルエン、没食子酸プロピル、バイカリン、バイカ
レイン、スーパーオキサイドディスムターゼ、カタラー
ゼ、ローズマリーエキス、ビワ葉エキス、セージエキ
ス、ユーカリエキス、ローヤルエキス、ターメリックエ
キス、ナツメグエキス、タイムエキス、ホップエキス
等。
性剤、保湿剤、防腐剤、香料、水、アルコール、増粘
剤、色剤等の化粧品製造に使用される一般的な原料を常
法により処理し、乳液、ローション、クリーム、ゼリ
ー、パック等の各種化粧品を製造するに当たり、製造工
程の任意の段階において本発明に係る養毛料を添加する
ことにより製造することができる。
て他の化粧品製造原料の選択が制限されることはほとん
どなく、次に例示するような一般的な化粧品素材や助剤
はいずれも使用可能である。
油、サフラワー油、トウモロコシ油、アーモンド油、ヤ
シ油、ヒマシ油、菜種油、オリーブ油等。
ウ、セラックス、ラノリン類等。
セシレン、スクワラン等。
レイン酸、ラノリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ヘベニン酸、ウンデシレン酸等。
ルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコ
ール、グリセリン、プロピルアルコール、1,3−ブチ
レングリコール、エチレングリコール、コレステロー
ル、フィトステロール等。
ン酸ブチル、ミリスチン酸ミリスチル、モノステアリン
酸プロピレングリコール、酢酸ラノリン、トリミリスチ
ン酸グリセリン、ジオレイン酸プロピレングリコール
等。
オン性界面活性剤、両イオン性界面活性剤等。
ル、アネトール、ハッカ油、スペアミント油、ペッパー
ミント油、ユーカリ油、アニス油等。
作用)テストステロン(東京化成)4.2mgをプロピ
レングリコール1mlに溶解し、その20μlに、NA
DPH(オリエンタル酵母社製)を濃度が1mg/ml
になるように溶解した5mMトリス塩酸緩衝液(pH
7.2)825μlを加えて混合する。さらに、試料の
エタノール溶液80μlおよびS−9(ラット肝ホモジ
ネート;オリエンタル酵母社製)75μlを混合し、3
7℃で30分間インキュベートする。その後、塩化メチ
レン1mlを加えて反応を停止させ、塩化メチレン層を
分取して、反応生成物であるジヒドロキシテストステロ
ン、アンドロスタンジオール等をガスクロマトグラフィ
ーにより定量する。
りにその溶媒だけを同量添加した場合について同様に処
理し、分析する。試料無添加時の反応生成物量に対する
試料添加時の反応生成物量の比率を求め、テストステロ
ン5α−レダクターゼ阻害率とする。
種々変更して、各濃度におけるテストステロン5α−レ
ダクターゼ阻害率を求め、その結果から内挿法により、
酵素活性を50%阻害する試料濃度IC50を求める。
ヘアトニックを製造した。
し、溶解させる。そこに、70℃に加熱した原料Aの混
合物を加え、ホモジナイザーを用いて乳化し、クリーム
を製造した。
び頭部脂漏性皮膚炎の症状を有する32歳から54歳ま
での男性8人を4人ずつの使用群と不使用群に分け、使
用群には実施例1で製造したヘアトニックを一ケ月間、
1日2回、朝と夜に、通常使用しているヘアトニックに
代えて使用させた。不使用群には、通常使用しているヘ
アトニックに代え、実施例1で製造したヘアトニックの
クチナシ、クジン、延命草抽出物を除いたものを同じ条
件で併用させた。試験開始日と試験終了日に同一条件で
全員に洗髪させて、その時の脱毛本数を計測させた。
測のための洗髪の24時間前にも同一条件で洗髪させ
た。
植物抽出物からなり、テストステロン5α−レダクター
ゼ阻害作用を有する養毛料が提供される。本発明に係る
養毛料はアンドロゲン過剰に起因する好ましくない症状
の治療に有用であり、例えば、頭髪化粧料に含有させて
用いることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 クチナシ抽出物20〜40%、クジン抽
出物30〜60%、エンメイソウ抽出物20〜40%を
包含する養毛料
Priority Applications (1)
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JP10168340A JP2992510B1 (ja) | 1998-06-16 | 1998-06-16 | 養毛料 |
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---|---|---|---|
JP10168340A JP2992510B1 (ja) | 1998-06-16 | 1998-06-16 | 養毛料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10168340A Expired - Fee Related JP2992510B1 (ja) | 1998-06-16 | 1998-06-16 | 養毛料 |
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-
1998
- 1998-06-16 JP JP10168340A patent/JP2992510B1/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
フレグランスジャーナル,(1997),5,p.43−51 |
Also Published As
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