JP2992236B2 - 熱可塑性ポリマー用のコア/シェル型耐衝撃添加剤 - Google Patents
熱可塑性ポリマー用のコア/シェル型耐衝撃添加剤Info
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Description
/coquille)型の耐衝撃添加剤(additif choc)に関するも
のであり、さらに、熱可塑性ポリマー、特にポリ塩化ビ
ニルまたは塩化ビニルを主成分とした共重合体と、コア
/シェル型衝撃添加剤と、他の添加剤とを含む組成物に
関するものである。
化ビニルを主成分とする共重合体は低コストで、高い物
理的および/または化学的特性を有し、建設業で広く用
いられている。しかし、これらの樹脂は常温または低温
での衝撃強度が低く、老化による衝撃強度の低下があ
る。これらの熱可塑性樹脂に耐衝撃添加剤として知られ
る化合物を添加して上記の問題を解決する方法が提案さ
れている。耐衝撃添加剤としては一般にある程度のゴム
弾性を有するポリマーが知られている。
するコア部分と、硬い熱可塑性シェル部分とで構成され
るコア/シェル型の衝撃添加剤が記載されている。ゴム
弾性を有するコア部分は少なくとも50重量%のアルキル
アクリレート(アルキル基は2〜8個の炭素原子を有す
る)を含むモノマー混合物を少量の架橋剤と一緒に重合
させることによって得られる。好ましいアルキルアクリ
レートはn-ブチルアクリレートである。
困難で、良くないことが記載されている。例としては2-
エチルヘキシルアクリレートが挙げられている。硬い熱
可塑性シェルは40〜100 重量%のアルキルメタクリレー
ト(アルキル基は1〜4個の炭素原子を含む)を含むモ
ノマー混合物の重合で得られる。この耐衝撃添加剤はエ
ラストマー相の表面で硬い熱可塑性シェルを重合して得
られる。エラストマーのコアをほぼ完全に覆う別の層を
形成するのが好ましい。その特許で得られる耐衝撃添加
剤は常温での樹脂の衝撃強度を大きく向上させるが、機
械特性の低下、特に低温での衝撃強度が低下させる。
アクリレートまたはポリオルガノシロキサンゴムをベー
スとしたコアと、ポリアルキルメタクリレートまたはス
チレン/アクリロニトリル共重合体をベースとしたシェ
ルとで構成される新規なコア/シェル型の耐衝撃添加剤
を見出した。
加剤が下記 (a)と(b) とで構成される点にある: (a) 下記 (1)と(2) とからなる架橋したエラストマーの
コア:70〜90重量%、好ましくは75〜85%: (1) 下記とからなり、必要に応じてさらにを含む
共重合体(I) の核:20〜100 重量%、好ましくは20〜90
重量%: アルキル基の炭素数が 5〜12、好ましくは5〜8で
あるn-アルキルアクリレート、アルキル基の炭素数が2
〜12、好ましくは4〜8である直鎖または分岐鎖を有す
るアルキルアクリレートの混合物またはポリオルガノシ
ロキサンゴム、 分子内に不飽和基を有し、不飽和基の少なくとも1
つはCH2 =C<のビニル基である多官能性架橋剤、 分子内に不飽和基を有し、不飽和基の少なくとも1
つはCH2 =CH−CH2 −のアリル基である多官能性
グラフト剤、(ここで、芯に含まれる多官能性架橋剤と
任意成分の多官能性グラフト剤の量は0.05〜5モル%、
好ましくは 0.5〜1.5 モル%)
皮:80〜0 重量%、好ましくは80〜10重量%: アルキル基の炭素数が 4〜12、好ましくは4〜8で
あるn-アルキルアクリレートまたは上記(1) で定義のア
ルキルアクリレート混合物、 分子内に不飽和基を有し、不飽和基の少なくとも1
つがCH2 =CH−CH2 −のアリル基であるグラフト
剤、(ここで、表皮に含まれるグラフト剤の量は0.05〜
2.5 モル%、好ましくは0.5〜1.5 モル%) (b) 下記、またはで構成され、上記コアにグラフ
トされたシェル、30〜10重量%、好ましくは25〜15重量
%: アルキル基の炭素数が1〜4であるポリアルキルメ
タクリレート、 アルキル基の炭素数が1〜4であるアルキルメタク
リレートとアルキル基の炭素数が1〜8であるアルキル
アクリレートとのランダム共重合体(アルキルアクリレ
ートの含有量は5〜40モル%、好ましくは10〜20モル
%) 、 スチレン/アクリロニトリル共重合体。
n-アルキルアクリレートの例としてはn-ペンチルアクリ
レート、n-ヘキシルアクリレート、n-ヘプチルアクリレ
ート、特にn-オクチルアクリレートを挙げることができ
る。本発明で共重合体(II)を構成するn-アルキルアクリ
レートの例としてはn-ブチルアクリレート、n-ペンチル
アクリレート、n-ヘキシルアクリレート、n-ヘプチルア
クリレート、特にn-オクチルアクリレートを挙げること
ができる。共重合体(I) および/または(II)を構成する
n-アルキルアクリレートは互いに同一でも異なっていて
もよい。
を構成するアルキルアクリレート混合物を作るのに使用
可能な直鎖または分岐鎖を有するアルキルアクリレート
の例としては、エチルアクリレート、n-プロピルアクリ
レート、n-ブチルアクリレート、アミルアクリレート、
2-メチルブチルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリ
レート、n-ヘキシルアクリレート、n-オクチルアクリレ
ート、n-デシルアクリレート、n-ドデシルアクリレート
または3,5,5-トリメチルヘキシルアクリレートを挙げる
ことができる。アルキルアクリレート混合物を用いて共
重合体(I) および/または(II)を製造する場合には、ア
ルキルアクリレート混合物に対して少なくとも10重量
%、好ましくは20〜80重量%のn-アルキルアクリレート
を使用する。この共重合体(I) および/または(II)は互
いに同一または異なるアルキルアクリレート混合物を用
いて作ることができる。
n-オクチルアクリレートを用いて共重合体(I) および(I
I)を作るのが好ましい。アルキルアクリレート混合物を
用いて共重合体(I) および/または(II)を作る場合に
は、20〜80重量%のn-オクチルアクリレートと80〜20重
量%のn-ブチルアクリレートとを使用するのが好まし
い。
ラフトされるシェルを形成するためのアルキルメタクリ
レートの具体例としてはエチルメタクリレート、n-プロ
ピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n-
ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、特
にメチルメタクリレートを挙げることができる。本発明
で共重合体(I) を形成するために使用される架橋剤はビ
ニル型の二重結合を少なくとも2つ有する誘導体または
1つまたは複数のビニル型の二重結合と少なくとも1つ
のアリル型の二重結合とを有する誘導体の中から選択す
ることができる。分子内に含まれる二重結合のほとんど
がビニル型である化合物を用いるのが好ましい。
ンゼン、ポリアルコール(メタ)アクリレート、例えば
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ア
リル(メタ)アクリレート、アルキレングリコールジ
(メタ)アクリレート(アルキレン鎖に2〜10個の炭素
原子を含むもの)、特にエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、1,4-ブタンジオールジ(メタ)アクリレ
ートまたは1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
トあるいは下記〔化1〕で表されるポリオキシアルキレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート:
〜4の整数であり、pは2〜20の整数である) 特に、ポリオキシエチレン基の分子量が約400(上記の化
学式でn=2、p=9)であるポリオキシエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレートを挙げることができる。
用されるグラフト剤はアリル型の二重結合を少なくとも
2つ有する誘導体または1つまたは複数のアリル型の二
重結合と少なくとも1つのビニル型の二重結合とを有す
る誘導体の中から選択することができ、分子内に含まれ
る二重結合のほとんどがアリル型である化合物を用いる
のが好ましい。このようなグラフト剤の例としてはジア
リルマレエート、ジアリルイタコネート、アリル(メ
タ)アクリレート、トリアリルシアヌレート、トリアリ
ルイソシアヌレート、ジアリルテレフタレートまたはト
リアリルトリメセートを挙げることができる。
コアを構成する核全体を架橋剤(必要に応じてさらにグ
ラフト剤)の存在下でオルガノシロキサンを乳化重合さ
せて得られるポリオルガノシロキサンゴムで構成するこ
とができる。オルガノシロキサンの具体例としてはSi−
C環要素の数が3〜6の環で構成される環状シロキサ
ン、例えばヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタ
メチルシクロテトラシロキサン、ドデカメチルシクロテ
トラシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン
またはオクタフェニルシクロテトラシロキサンを挙げる
ことができる。使用可能な架橋剤としては三価または四
価のシラン型架橋剤、例えばトリメトキシシランまたは
テトラエトキシシランを挙げることができる。
るメタクリロイロキシシロキサンを使用するのが好まし
い:
ニル基を示し、R2 は水素原子またはメチル基を示し、
nは0、1または2の値であり、pは1〜6の数であ
る)。
下記を挙げることができる:β−メタクロイルオキシエ
チルジメトキシメチルシラン、γ−メタクロイルオキシ
プロピルメトキシジメチルシラン、γーメタクロイルオ
キシプロピルジメトキシシラン、γ−メタクロイルオキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクロイルオキ
シプロピルエトキシジエチルシラン、γ−メタクロイル
オキシプロピルジエトキシメチルシラン、δ−メタクロ
イルオキシブチルジエトキシメチルシラン。
州特許第0,326,038 号に記載の方法によって製造するこ
とができる。特にこの特許の参考実施例1に記載の方法
を用いることができ、それによってポリオクタメチルシ
クロテトラシロキサンゴムのラテックスが得られる。こ
の変形実施例では、架橋エラストマーのコアは上記のポ
リオルガノシロキサンゴムより成る核を40重量%以下の
割合で含むことができる。
定義の耐衝撃添加剤とを含む組成物に関するものであ
る。この熱可塑性ポリマーは一種または複数の重縮合型
ポリマー、特にポリアミド、ポリエーテルエステルアミ
ド(PEBAX) 、ポリエステル、例えばポリブチレンテレフ
タレート、ポリカーボネートまたはこれらポリマーのア
ロイ、例えばポリカーボネートとポリエステルとのアロ
イ、例えばXENOY にすることができる。
メタクリレート、特にポリメチルメタクリレート、過塩
素化されていてもよい塩化ビニルのホモポリマー、塩化
ビニル成分を少なくとも80重量%含む塩化ビニルと少な
くとも一種のエチレン性不飽和コノモマーとの共重合か
らなる群の中から選択されるポリマーで構成されていて
もよい。このような共重合体を得るのに適したモノマー
の例としてはビニリデンハライド、例えば塩化ビニリデ
ンまたはフッ化ビニリデン、ビニルカルボキシレート、
例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルまたはビニルブ
チレート、メタアクリル酸およびニトリル、それらに由
来するアミドおよびアルキルエステル、特にアクリロニ
トリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、メチルメ
タクリレート、メチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、エチルアクリレートまたは2-エチルヘキシルアクリ
レート、ビニル芳香族誘導体、例えばスチレンまたはビ
ニルナフタレンまたはオレフィン類、例えばビシクロ
[2.2.1] ヘプト-2- エン、ビシクロ[2.2.1] ヘプタ−2,
5-ジエン、エチレン、プロペンまたは1-ブテンを挙げる
ことができる。
ン、例えば1,1-ジクロロスチレンまたは1,1-ジフルオロ
エチレンのホモポリマーでもよい。熱可塑性ポリマーは
塩化ビニルのホモポリマーまたはポリブチレンテレフタ
レートが好ましい。熱可塑性ポリマーに配合される耐衝
撃添加剤の量は、使用する熱可塑性ポリマー100 部に対
して1〜30重量部、好ましくは5〜10重量部にする。
に準じて変化する溶融粘度を定義することができる。こ
の溶融粘度は耐衝撃添加剤を配合した樹脂組成物を作る
操作でこの添加剤が十分に分散する限り、かなり広範囲
に設定することができる。この溶融粘度の大きさは、50
gの耐衝撃添加剤を入れたブラベンダー流動計を用いて
温度 200℃、ローター回転速度 40rpmで測定した抵抗ト
ルク値を用いるのが適当である。このトルク値は 200℃
で20分間保持した後に測定する。耐衝撃添加剤の溶融粘
度として適当な値はこのトルク値で 600〜4000 m.g. で
ある。
成分を少なくとも80重量%含むポリマーを含む樹脂組成
物の場合には、耐衝撃添加剤の溶融粘度値として好まし
い値は上記トルク値で 800〜3000m.g.、特に1000〜2500
m.g.である。
造方法にある。第1の方法は、第1段階で核と表皮から
成る架橋したコアを作り、第2段階では第1段階で得ら
れた架橋コア上にポリアルキルメタクリレートのシェル
をグラフトさせる。好ましい方法は、乳化重合法で核と
表皮とで構成される架橋コアを作り、さらにグラフト化
する方法である。この場合、下記の手順を用いることが
できる。
部当たり、1〜10部の水と、0.001〜0.03部の乳化剤
と、重合してコアを構成する上記定義のn-アルキルアク
リレートまたはアルキルアクリレート混合物の大部分
と、少なくとも一種の多官能性架橋剤とからなるエマル
ションを調製する。このようにして作った反応混合物を
攪拌し、55〜65℃の温度、好ましくは60℃付近の温度に
保った後、フリーラジカルを発生する触媒を0.001 〜0.
5 部添加し、こうして得られた反応混合物を攪拌しなが
らモノマーがほぼ完全に転化するのに十分な時間、例え
ば室温〜100 ℃の温度に保つ。次いで、この相にn-アル
キルアクリレートまたはアルキルアクリレート混合物の
残りの部分(少量)と、グラフト剤と、フリーラジカル
を発生する触媒0.001 〜0.005 部とを同時に添加する。
この第1段階の第2の操作は表皮を作るもので、一般に
は核を作る時の温度よりも高い温度で行う。この温度は
100 ℃以下、好ましくは60℃〜90℃である。第1段階の
変形例では、架橋剤とグラフト剤あるいは架橋剤とグラ
フト剤の両方の機能を果たす化合物を同時に反応混合物
に添加して架橋したコアを一段階で製造する。
トをグラフトさせる。そのために、第1段階で得られた
反応混合物に所望のグラフト鎖含有率を有するグラフト
共重合体を得るのに適した量のメタクリレートを添加す
る。必要に応じて追加の乳化剤と上記定義のラジカル触
媒を加える。こうして得られた混合物をグラフトモノマ
ーがほぼ完全に転化するまで、攪拌しながら上記温度範
囲に保持する。
たはカチオン性の公知の任意界面活性剤を使用すること
ができる。特に、アニオン性乳化剤、例えば脂肪酸のナ
トリウム塩またはカリウム塩、特にソジウムラウレー
ト、ソジウムステアレート、ソジウムパルミテート、ソ
ジウムオレアート、ナトリウムまたはカリウムと脂肪族
アルコールとの混合硫酸塩、例えばソジウムラウリルサ
ルフェート、スルホスクシン酸エステルのナトリウムま
たはカリウム塩、アルキルアリールスルホン酸のナトリ
ウムまたはカリウム塩、特にドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウムおよび脂肪族モノグリセリドモノスルホネ
ートのナトリウムまたはカリウム塩を使用することもで
き、さらに非イオン性界面活性剤の乳化剤、例えばエチ
レンオキサイドとアルキルフェノールまたは脂肪族アル
コール、アルキルフェノールとの反応生成物を選択する
こともできる。必要に応じてこれら界面活性剤の混合物
を使用することもできる。
の両方で使用可能な触媒は重合温度条件下でフリーラジ
カルを発生させる化合物であり、そのような化合物とし
ては過酸化物、例えば過酸化水素、アルカリ金属過硫酸
塩、特に過硫酸ナトリウムまたはカリウム、過硫酸アン
モニウム、過炭酸塩、過酢酸塩、過ホウ酸塩、ペルオキ
シド、例えばベンゾイルペルオキシドまたはラウロイル
ペルオキシドあるいはヒドロペルオキシド、例えばクメ
ンヒドロペルオキシド、ジイソプロピルベンゼンヒドロ
ペルオキシド、パラ−メタンヒドロペルオキシドまたは
tert-ブチルヒドロペルオキシドを挙げることができ
る。しかし、酸化還元 (レドックス) 型の触媒系、例え
ば上記過酸化物と還元剤、特にアルカリ金属の亜硫酸
塩、アルカリ金属の重亜硫酸塩、ソジウムホルムアルデ
ヒドスルホキシレート(NaHSO2 ・HCHO)、アルコルビン
酸、グルコースとを組合せた触媒系、特に、その水溶性
触媒系般、例えば過硫酸カリウム/メタ重亜硫酸酸ナト
リウムまたはジイソプロピルベンゼンハイドロペルオキ
シド/ソジウムホルムアルデヒドスルホキシレートを使
用するのが好ましい。
合媒体中にコアの分子量および/または核にグラフトさ
せるグラフト鎖の分子量を調節する連鎖抑制化合物、特
にメルカプタン、例えば tert-ドデシルメルカプタン、
イソブチルメルカプタン、n-オクチルメルカプタン、n-
ドデシルメルカプタンまたはイソオクチルメルカプトプ
ロピオネートを添加するか、重合混合物のイオン強度を
調節する化合物、例えば燐酸塩等を添加することができ
る。第2の乳化重合段階で得られる反応混合物は本発明
添加剤の水性エマルションより成る。次に、この反応混
合物から本発明添加剤を分離するためにエマルションを
凝固処理する。例えば使用した界面活性剤に応じた塩水
(CaCl2またはAlCl3)または濃硫酸で酸性にした溶液と接
触させ、次いで凝固処理で生じた固体生成物を濾過分離
し、固体生成物を洗浄、乾燥して粉末状のグラフト共重
合体を得る。エマルションに含まれる添加剤を噴霧乾燥
法で回収することもできる。
し、その粒径は数μm、例えば0.05〜5μmから 200〜
300 μmの範囲に及ぶ。この粒径は乳化重合混合物から
グラフト共重合体を分離する分離方法によって変化す
る。本発明組成物は熱可塑性ポリマーと、本発明の耐衝
撃添加剤と、他の任意添加剤とを均質な混合物にする任
意の方法で製造することができる。例えば、樹脂組成物
の各構成成分を乾燥状態で混合した後、得られた混合物
を押出成形し、押出物をペレット状にすることができ
る。熱可塑性ポリマーが乳化重合で得られる場合には、
本発明の耐衝撃添加剤を含むエマルションを熱可塑性ポ
リマーのエマルションと混合し、得られたエマルション
を処理し、上記の添加剤分離法に従ってエマルションに
含まれた固体生成物を分離するのが便利なこともある。
衝撃添加剤以外の添加剤としては特に顔料、染料、可塑
剤、抗酸化剤、熱安定剤、加工添加剤または潤滑剤等を
挙げることができる。本発明で得られるPVC組成物は
常温と低温、例えば−30℃さらには−40℃で極めて優れ
た衝撃強度を示す。本発明組成物は建設業で用いられる
異形断面材や外装材の製造あるいは水道管として用いる
パイプの製造に使用するのが有利である。以下、本発明
の実施例を説明する。
加熱媒体液を循環させるジェケットとを備えた2リット
ル容の反応器を用いた。 1) 耐衝撃添加剤の架橋したエラストマーコアの調製 室温に保った反応器を窒素を用いて脱気し、 800gの脱
イオン水と、2.46gのリン酸二ナトリウムとを攪拌下に
導入する。次いで、この混合物に乳化剤として20.58 g
のソジウムラウリルサルフェートを溶解する。反応器の
内容物の温度を57℃に上げ、この温度を保ちながら、42
3 gのn-オクチルアクリレートと、5.08gの1,4-ブタン
ジオールジアクリレートとを同時に添加する。
重亜硫酸ナトリウムを5.59mlの水に添加した溶液と、0.
62gの過硫酸カリウムを6.58mlの水に添加した溶液とを
触媒系として反応混合物に添加する。その後、2時間反
応させ、反応器の温度を80℃に上げた後、47gのn-オク
チルアクリレート、2.36gのジアリルマレエートおよび
0.8gの過硫酸カリウムを同時に添加する。反応器の温
度を80℃に1時間保つと、98%の変換率で下記1)と2)と
からなる架橋したエラストマーのコアが得られる: 1) n-オクチルアクリレート/1,4-ブタンジオールジア
クリレート共重合体(I)よりなる核、89.66 重量% 2) n-オクチルアクリレート/ジアリルマレエート共重
合体(II)より成る表皮、10.34 重量%。 このコアは1モル%の1,4-ブタンジオールジアクリレー
トと0.47モル%のジアリルマレエートとを含んでいる。
メタクリレートのグラフト 上記で得られた反応混合物を80℃に保った状態で、攪拌
しながら、118 gのメチルメタクリレートを1時間かけ
て連続的に添加する。1.7 gのジイソプロピルベンゼン
ハイドロペルオキシドを78mlの水に添加した溶液と、0.
2 gのソジウムホルムアルデヒドスルホキシレートを4
mlの水に添加した溶液とを同時に添加する。メチルメタ
クリレートの導入を開始してから1.5 時間、反応器の内
容物を80℃に保ち、0.31gの tert-ブチルハイドロペル
オキシドと 0.8gのメタ重亜硫酸ナトリウムを15mlの水
に添加した溶液を上記内容物に添加する。その後、反応
混合物を80℃に一時間保つ。一時間後、反応器の内容物
を室温に冷却し、生成したグラフト化共重合体のラテッ
クス(平均粒径は0.08μm)を、濃硫酸で酸性にした塩
水を用いて凝固させる。凝固した生成物を濾過・洗浄
後、乾燥して耐衝撃添加剤の粉末を得る。
換率は99%である。耐衝撃添加剤に含まれるグラフト化
ポリ(メチルメタクリレート)鎖は添加剤全体の19.82
重量%で、添加剤の溶融粘度は上記定義の条件で運転し
たブラベンダー流動計のトルクで 1400 m.g.であった。
温に保ち、この反応器を窒素を用いて脱気し、2000gの
脱イオン水と、5.85gのリン酸二ナトリウムとを攪拌し
ながら導入する。次いで、この混合物に乳化剤として24
5 gのソジウムラウリルサルフェートを溶解する。反応
器の内容物の温度を57℃に上げ、この温度を保ちなが
ら、904.5 のn-オクチルアクリレートと301.5 gのn-ブ
チルアクリレートと14.4gの1,4-ブタンジオールジアク
リレートとを同時に添加する。
亜硫酸ナトリウムを10mlの水に添加した溶液と、1.60g
の過硫酸カリウムを33.83ml の水に添加した溶液とを触
媒系として反応混合物に添加する。その後、断熱条件下
で2時間反応させる。反応器の温度を80℃に上げた後、
100.5 gのn-オクチルアクリレート、33.5gのn-ブチル
アクリレート、6.71gのジアリルマレエートおよび0.17
gの過硫酸カリウムを3.73mlの水に添加した溶液を同時
に添加する。反応器の温度を80℃に1時間保つと、95.7
2 %の変換率で下記1)と2)から成る架橋したエラストマ
ーのコアが得られる: 1) n-オクチルアクリレート/n-ブチルアクリレート/
1,4-ブタンジオールジアクリレート共重合体(I) よりな
る核: 89.66重量% 2) n-オクチルアクリレート/n-ブチルアクリレート/
ジアルキルマレエート共重合体(II)より成る表皮: 10.
34重量%。
ルメタクリレートのグラフト 上記で得られた反応混合物を80℃に保った状態で、攪拌
しながら、335.3 gのメチルメタクリレートを1時間か
けて連続的に添加する。4.3 gのジイソプロピルベンゼ
ンハイドロペルオキシドを195.7ml の水に添加した溶液
と、0.4 gのソジウムホルムアルデヒドスルホキシレー
トを9.28mlの水に添加した溶液とを同時に添加する。メ
チルメタクリレートの導入を開始してから1.5 時間、反
応器の内容物を80℃に保ち、0.24gの tert-ブチルハイ
ドロペルオキシドと4.6 gのメタ重亜硫酸ナトリウムを
17mlの水に添加した溶液を上記内容物に添加する。その
後、反応混合物を80℃に1時間保つ。1時間後、リアク
タの内容物を室温に冷却し、生成したグラフト化共重合
体のラテックスを濃硫酸で酸性にした塩水中で凝固させ
る。凝固した生成物を濾過・洗浄後、乾燥させると耐衝
撃添加剤の粉末が得られる。
換率は98.27 %である。衝撃添加剤に含まれるグラフト
化ポリメチルメタクリレート鎖は添加剤全体の19.77 重
量%で、添加剤の溶融粘度は上記定義の条件でのブラベ
ンダー流動計のトルクで1500m.g.である。
よび架橋剤、触媒、乳化剤等)を同じ重量用いて、架橋
したエラストマーのコアにシェルをグラフトさせたが、
架橋エラストマーコアをn-オクチルアクリレート以外の
アルキルアクリレートを同じ量用いた共重合体(I) 、(I
I)で作った。実施例3ではn-ヘプチルアクリレートを使
用した。実施例4ではn-ヘキシルアクリレートを使用し
た。実施例5ではn-ペンチルアクリレートを使用した。
実施例6(比較例)ではn-ブチルアクリレートを使用し
た。実施例7(比較例)では2-エチルヘキシルアクリレ
ートを使用した。得られた耐衝撃添加剤は、実施例1と
同様に、下記とで構成される架橋したエラストマーのコ
ア(収率98%以上): 1) アルキルアクリレート/1,4-ブタンジオールジアク
リレート共重合体(I) から成る核: 約90重量%、 2) 1)で用いたものと同じアルキルアクリレート/ジア
ルキルマレエート共重合体(II)から成る表皮: 約10重
量% と、このコアにグラフトしたポリメチルメタクリレート
のシェルとで構成され、シェルは耐衝撃添加剤全体の重
量の約20%を占めていた。
窒素を用いて脱気し、750 gの脱イオン水と、2.46gの
リン酸二ナトリウムと、0.41gのメタ重亜硫酸ナトリウ
ムを7.59mlの水に加えた溶液とを攪拌しながら導入す
る。次いで、この混合物に乳化剤として 100gのソジウ
ムラウリルサルフェートを溶解する。反応器の内容物の
温度を57℃に上げ、この温度を保ちながら、117.5 のn-
オクチルアクリレートと、1.21gのアリルメタクリレー
トとを同時に添加する。
硫酸カリウムを2.67mlの水に添加した溶液を反応混合物
に添加する。その後、反応を45分間継続させた後、反応
器の温度を80℃に上げて、353 gのn-ブチルアクリレー
ト、5.21gのアリルメタクリレートおよび0.5 gの過硫
酸カリウムを10.7mlの水に添加した溶液を同時に添加す
る。反応器の温度を80℃に1時間保つと、99.9%の変換
率で下記1)と2)から成る架橋したエラストマーのコアが
得られる: 1) n-オクチルアクリレート/アリルメタクリレート共
重合体(I) からなる核:24.89 重量% 2) n-ブチルアクリレート/アリルメタクリレート共重
合体(II)から成る表皮:75.11 重量%。
タクリレートのグラフト 得られた反応混合物を80℃に保った状態で攪拌下に118
gのメチルメタクリレートを1時間かけて連続的に添加
する。1.7 gのジイソプロピルベンゼンハイドロペルオ
キシドを78mlの水に添加した溶液と0.42gのソジウムホ
ルムアルデヒドスルホキシレートを9.58mlの水に添加し
た溶液とを同時に添加する。メチルメタクリレートの導
入を開始してから1.5 時間の間、反応器の内容物を80℃
に保ち、0.33gの tert-ブチルハイドロペルオキシドと
0.08gのメタ重亜硫酸ナトリウムを10mlの水に添加した
溶液を内容物に添加する。その後、反応混合物を80℃に
1時間保つ。1時間後、反応器の内容物を室温まで冷却
し、生成したグラフト化共重合体のラテックスを、濃硫
酸で酸性にした塩水中で凝固させる。凝固した生成物を
濾過・洗浄後、乾燥して耐衝撃添加剤の粉末を得る。
換率は定量的である。耐衝撃添加剤に含まれるグラフト
化ポリメチルメタクリレート鎖は添加剤全体の19.83 重
量%を占め、添加剤の溶融粘度は上記定義の条件で運転
したブラベンダー流動計のトルクで 1760m.g. である。
熱媒体を循環させるジェケットとを備えた2リットル容
の反応器を用いた。 1) 耐衝撃添加剤の架橋エラストマーコアの作製 室温に保った反応器を窒素を用いて脱気し、787.5 gの
脱イオン水と、2.58gのリン酸二ナトリウムと、0.42g
のメタ重亜硫酸ナトリウムを7.98mlの水に添加した溶液
とを攪拌しながら導入する。次いで、この混合物に乳化
剤として105 gのソジウムラウリルサルフェートを溶解
する。反応器の内容物の温度を57℃に上げ、この温度を
保ちながら、493.50gのn-オクチルアクリレートと、3.
38gのアリルメタクリレートとを同時に添加する。
硫酸カリウムを14mlの水に添加した溶液を反応混合物に
添加する。その後、2時間反応させ、反応器の温度を80
℃に上げる。反応器の温度を80℃に1時間保つと、98.9
5 %の変換率でn-オクチルアクリレート/アリルメタク
リレート共重合体(I) から成る架橋エラストマーコアが
得られる。このコアのアリルメタクリレートの比率は1
モル%である。
タクリレートのグラフト 得られた反応混合物を80℃に保った状態で攪拌しながら
118gのメチルメタクリレートを1時間かけて連続的に
添加した。1.7 gのジイソプロピルベンゼンハイドロペ
ルオキシドを78mlの水に添加した溶液と、0.42gのソジ
ウムホルムアルデヒドスルホキシレートを9.58mlの水に
添加した溶液とを同時に添加する。メチルメタクリレー
トの導入を開始してから1.5 時間、反応器の内容物を80
℃に保ち、0.33gの tert-ブチルハイドロペルオキシド
と0.08gのメタ重亜硫酸ナトリウムを10mlの水に添加し
た溶液を内容物に添加する。その後、反応混合物を80℃
に1時間保つ。1時間後、反応器の内容物を室温に冷却
し、生成したグラフト化共重合体のラテックスを濃硫酸
で酸性にした塩水を用いて凝固させる。凝固した生成物
を濾過・洗浄・乾燥すると耐衝撃添加剤の粉末が得られ
る。
換率は96.17 %である。耐衝撃添加剤に含まれるグラフ
ト化ポリメチルメタクリレート鎖は添加剤全体の19.82
重量%を占め、添加剤の溶融粘度は上記定義の条件で運
転したブラベンダー流動計のトルクで 1300m.g. であ
る。
熱媒体を循環させるジェケットとを備えた5リットル容
の反応器を用いた。室温に保った反応器を窒素を用いて
脱気し、1,100 gの脱イオン水と、0.95gの炭酸水素ナ
トリウムを95gの水に添加した溶液とを攪拌しながら導
入する。次いで、この混合物に乳化剤として4.76gのソ
ジウムジオクチルスルホスクシネートを溶解する。反応
器の内容物の温度を57℃に上げ、この温度を保ちながら
119gのn-オクチルアクリレートと、2.56gの1,4-ブタ
ンジオールジアクリレートとを同時に添加する。
硫酸カリウムを65gの水に溶解した溶液を反応混合物に
添加する。約10分かけて導入した後、温度を76℃にす
る。次いで、663 gの脱イオン水と、0.66gの炭酸水素
ナトリウムを66gの水に添加した溶液と、乳化剤として
の6.43gのソジウムジオクチルスルホスクシネートと、
1,071 gのn-オクチルアクリレートと、23.05 gの1,4-
ブタンジオールジアクリレートとで構成される乳化混合
物とを2時間かけて反応器に添加する。添加中は温度を
70℃に維持する。この温度を90℃に上げ、この温度を1
時間保つ。変換率99%で、粒径0.130 μmのラテックス
粒子から成る架橋したエラストマーの核が得られる (エ
マルション(A) とする) 。
熱媒体を循環させるジェケットとを備えた5リットル容
の反応器を用いた。乳化プレミックス(B) を 660gの脱
イオン水と、0.66gの炭酸水素ナトリウムを66gの水に
添加した溶液と、乳化剤としての6.43gのソジウムジオ
クチルスルホスクシネートと、1,071 gのn-オクチルア
クリレートと、23.05 gの1,4-ブタンジオールジアクリ
レートとで構成した。反応器を窒素で脱気し、室温で攪
拌下に 1,000gの脱イオン水と、1gの炭酸水素ナトリ
ウムを100 gの水に添加した溶液とを導入する。その
後、第1段階で得られたエマルション(A) をこの混合物
に溶解する。
度を保ちながら、120 gの乳化プレミックス(B) を加え
る。反応器の温度を70℃にし、反応混合物に2.14gの過
硫酸カリウムを65gの水に溶解した溶液を添加する。約
10分かけて導入した後、温度を76℃にする。次いで、反
応器に1,505 gの乳化プレミックス(B) を110 分かけて
添加する。残った 200gの乳化プレミックス(B) に5.95
gのジアリルマレエートを添加し、この混合物を、温度
を70℃に保ちながら10分間かけてリアクタの内容物に添
加する。その後温度を90℃とし、この温度を1時間保つ
と、コルター(Coulter) 直径が0.270 μmのラテックス
粒子から成るエラストマーのコアが99%の変換率で得ら
れる。
クリレートのグラフト 得られた反応混合物を70℃に保った状態で攪拌下に0.54
gの過硫酸カリウムを30gの水に溶解した溶液を添加す
る。200 gの脱イオン水と、0.35gの炭酸水素ナトリウ
ムを35gの水に添加した溶液と、乳化剤としての1.34g
のソジウムジオクチルスルホスクシレートと、267 gの
メチルメタクリレートと、29.75 gのエチルアクリレー
トとで構成される乳化混合物(C) とを45分間かけて連続
的に添加する。添加終了後、反応器の内容物を90℃に1
時間保つ。1時間後に反応器の内容物を室温に冷却する
と、変換率98.3%で、平均粒径が0.285 μmのグラフト
化共重合体のラテックスを得る。次いで、このラテック
スを塩化カルシウム溶液中で凝固させ、凝固生成物を濾
過、洗浄、乾燥すると耐衝撃添加剤の粉末が得られる。
この添加剤の溶融粘度は上記定義の条件で運転したブラ
ベンダー流動計のトルクで 890 m.g. である。
ーのコアを調製し、このコアにシェルをグラフトした。
同じ反応剤(グラフト剤、架橋剤、触媒、乳化剤等)を
同じ重量で使用したが、核の調製と架橋エラストマーコ
アの調製時にn-オクチルアクリレートの代わりに2-エチ
ルヘキシルアクリレートを同じ重量だけ使用した。変換
率99.1%でグラフト化共重合体のラテックスが得られ、
このラテックスの平均粒径は0.315 μmである。次い
で、ラテックスを塩化カルシウム溶液で凝固させる。凝
固生成物を濾過、洗浄、乾燥させて耐衝撃添加剤の粉末
を得た。この添加剤の溶融粘度は上記定義の条件で運転
した時のブラベンダー流動計のトルクで 880 m.g. であ
る。
マーのコアを調製し、このコアにシェルをグラフトし
た。同じ反応剤(グラフト剤、架橋剤、触媒、乳化剤
等)を同じ重量使用したが、核の調製および架橋エラス
トマーコアの調製時にn-オクチルアクリレートの代わり
に同じ重量のブチルアクリレートを用い、さらにブチル
アクリレートモノマーに対して等モル量の1,4-ブタンジ
オールジアクリレートを使用した。98.6%の変換率でグ
ラフト化共重合体のラテックスが得られ、このラテック
スの平均粒径は0.335 μmである。次いで、ラテックス
を塩化カルシウム溶液で凝固させる。凝固生成物を濾
過、洗浄、乾燥させて耐衝撃添加剤の粉末を得る。この
添加剤の溶融粘度は上記定義の条件でのブラベンダー流
動計のトルクで1,725m.g.である。
組成物を用いた試験片の 衝撃強度特性 パペンメイヤー(Papenmeir) 型のミキサーを用いて25℃
で下記からなる組成物(重量部)を作る: 塩化ビニルホモポリマー (K値=67) :100 部 亜硫酸鉛 :2.5 部 ステアリン酸カルシウム :1.5 部 炭酸カルシウム :6 部 TiO2 :4 部 加工助剤(Metablen B.V. 社より市販のMetablen p550) :1 部 ステアリン酸 12 :0.2 部 Loxiol G60(内部潤滑剤) :0.3 部 ポリエチレンワックス(外部潤滑剤) :4 部 実施1〜9のいずれか一項で調製した衝撃添加剤 :x 部
うための試験片を作製した。シャルピー衝撃試験用の試
験片を作るため、上記成分を混合して得られるPVC樹
脂組成物を Schwanbenthan型カレンダーを用いて 175℃
で6分間カレンダー処理した後、Derragon成形機を用い
て温度190 ℃、圧力200barで5分間処理してパネル状に
成形し、プレス内で冷却する。丸ノコで試験片を切断
し、ノッチ付きシャルピー衝撃試験(BS規格2782に準
ずる)のためにノッチを付ける。この規格で規定された
試験片の厚さは2.5 mmである。ISO規格 6603.2 1989
(F) に準じた低温衝撃強度試験用の試験片を作製するた
めに、Krauss-Maffei KMD25 型の二軸スクリュー押出機
を用いて上記の樹脂組成物を混合し、ダイを通して厚さ
1mmの板を成形し、これを7cm×7cmの正方形に切断し
た。結果は下記の〔表1〕〔表2〕に示す。
撃添加剤の種類(実施例番号)と、PVC樹脂組成物中
での添加剤の含有量 (樹脂100 重量部に対する重量部)
(phr)とを示した。シャルピー衝撃試験はBS規格2782
に準じて温度23±1℃で行う。破壊エネルギーは延性破
壊エネルギーと脆性破壊エネルギーとの平均をとって算
出する。〔表2〕は低温衝撃強度試験の結果を示す。
〔表1〕と同様に耐衝撃添加剤の種類と、そのPVC樹
脂組成物中の含有量(phr) とを「耐衝撃添加剤」の欄に
示うた。〔表1〕および〔表2〕で組成物9(c)、10(c)
、11(c) 、12(c) 、21(c) および22(c) は本発明の組
成物ではない。
ースの樹脂組成物の調製と、この樹脂組成物から得られ
る試験片の衝撃強度特性 下記a)とb)とを含む本発明の樹脂組成物を25℃で調製す
る: a) ポリブチレンテレフタレートのホモポリマー (Hoec
hst Celanese社から市販のCalanex 1700A): 80 重量
部、 b) 実施例10〜12のいずれかで調製された衝撃添加剤:
20 重量部。 混合物は1bar の減圧下で温度80℃で少なくとも10時間
乾燥させる。この混合物を Buss PR46コニーダーを用い
て押出して均質化し、得られたロッドを顆粒化する。押
出条件は以下の通り:
てアイゾット衝撃試験用の試験片を作製した。顆粒を1
バールの減圧下で80℃で少なくとも10時間乾燥した。射
出成形条件は以下の通り: 射出温度:240 ℃ 射出速度:10% 射出圧力:80bar 保持圧力:50bar 保持時間:20秒 ISO規格180 で規格の形状と厚さを有する試験片にノ
ッチを付けた。得られた結果は下記の〔表〕に示した。
〔表3〕では「耐衝撃添加剤」の欄に耐衝撃添加剤の種
類(実施例番号)を示した。「常温衝撃試験」の欄には
10個の試験片についてISO規格180 に準じて23±1℃
で測定した延性破壊と脆性破壊との平均破壊エネルギー
値が記載されている。「低温衝撃試験」の欄には10個の
試験片についてISO規格180 に準じて−20℃±1℃で
測定した延性破壊と脆性破壊の平均の破壊エネルギー値
が記載されている。
F) ベースの樹脂組成物の調製と、この 樹脂組成物から
得られる試験片の衝撃強度特性 下記a)とb)とを含む本発明樹脂組成物を25℃で調製す
る: a) ポリ(1,1-ジフルオロエチレン)ホモポリマー(EL
F ATOCHEM 社から市販のKynar 1000) : 95 重量部 b) 実施例10〜12のいずれかで調製された耐衝撃添加
剤:5重量部。 この混合物を Werner 40を用いて押出して均質化し、得
られたロッドを顆粒化した。押出条件は以下の通り: 帯域1の温度:195 ℃ 帯域2の温度:230 ℃ 帯域3の温度:215 ℃ 帯域4の温度:240 ℃ 得られた顆粒をVisumat 5000射出成形機を用いて100 mm
×100 mmのシート状に成形してアイゾット衝撃試験およ
びシャルピー衝撃試験用の試験片を作製した。ISO規
格179 およびISO規格180 に記載の形状と厚さとを有
する試験片に工具を用いて穴を打ち抜く。得られた結果
を〔表4〕に示す。
撃添加剤の種類(実施例番号)を示した。「常温アイゾ
ット衝撃試験」の欄には、10個の試験片についてISO
規格180 に準じて23±1℃で測定した延性破壊と脆性破
壊との平均破壊エネルギー値が記載されている。「常温
シャルピー衝撃試験」の欄には、10個の試験片について
ISO規格179 に準じて23℃±1℃で測定した延性破壊
と脆性破壊の平均破壊エネルギーの値が記載されてい
る。「低温シャルピー衝撃試験」の欄には、10個の試験
片についてISO規格179 に準じて−40℃±1℃で測定
した延性破壊と脆性破壊の平均破壊エネルギーの値が記
載されている。
Claims (36)
- 【請求項1】 下記 (a)と(b) とで構成されることを特
徴とする、ポリアルキルアクリレートをベースにしたコ
アと、ポリアルキルメタクリレートまたはスチレン/ア
クリロニトリル共重合体をベースにしたシェルとで構成
されるコア/シェル型の耐衝撃添加剤: (a) 下記 (1)と(2)とからなる架橋したエラストマーの
コア:70〜90重量%: (1) アルキル基の炭素数が 5〜12であるn-アルキルア
クリレートまたはアルキル基の炭素数が2〜12である直
鎖または分岐鎖を有するアルキルアクリレートの混合物
の共重合体(I)と、分子内に不飽和基を有し、不飽和基
の少なくとも1つはCH 2 =C<のビニル基である多官
能性架橋剤とからなり、必要に応じてさらに、分子内に
不飽和基を有し、この不飽和基の少なくとも1つはCH
2 =CH−CH 2 −のアリル基である多官能性グラフト
剤をさらに含む核(ただし、核に含まれる多官能性架橋
剤および任意成分の多官能性グラフト剤の量は0.05〜5
モル%): 20〜90 重量% (2) アルキル基の炭素数が 4〜12であるn-アルキルア
クリレートまたは上記定義のアルキルアクリレート(1)
の混合物の共重合体(II)と、少なくとも1つがCH 2 =
CH−CH 2 −のアリル基である不飽和基を分子内に有
するグラフト剤とからなる表皮(ただし、表皮に含まれ
るグラフト剤の量は0.05〜2.5 モル%):80〜10重量% (b) アルキル基の炭素数が1〜4であるポリアルキル
メタクリレート、または 、アルキル基の炭素数が1〜4
であるアルキルメタクリレートとアルキル基の炭素数が
1〜8であるアルキルアクリレートとのランダム共重合
体(アルキルアクリレートの含有量は5〜40モル%)、
または、スチレン/アクリロニトリル共重合体で構成さ
れ、上記コアにグラフトされたシェル:30〜10重量%。 - 【請求項2】 下記の (a)と(b) とで構成される請求項
1に記載の耐衝撃添加剤: (a) 架橋エラストマーのコア : 75〜85% (b) 上記コアにグラフトしたシェル: 25〜15% - 【請求項3】 共重合体(I) を構成するn-アルキルアク
リレートのアルキル基が5〜8個の炭素原子を有し、共
重合体(II)を構成するn-アルキルアクリレートのアルキ
ル基が4〜8個の炭素原子を有する請求項1または2に
記載の耐衝撃添加剤。 - 【請求項4】 共重合体 (I)および/または(II)を構成
する混合物中のアルキルアクリレートのアルキル基が4
〜8個の炭素原子を有する請求項1〜3のいずれか一項
に記載の耐衝撃添加剤。 - 【請求項5】 架橋剤がビニル基型の二重結合(CH2
=C<)を少なくとも2つ含む誘導体の中から選択され
る請求項1に記載の耐衝撃添加剤。 - 【請求項6】 架橋剤が1つまたは複数のビニル基型の
二重結合と、少なくとも1つのアリル基型の二重結合
(CH2 =CH−CH2 −)とを有する誘導体の中から
選択される請求項1に記載の耐衝撃添加剤。 - 【請求項7】 架橋剤が1,4-ブタンジオールジアクリレ
ートである請求項1〜5のいずれか一項に記載の耐衝撃
添加剤。 - 【請求項8】 架橋剤がアリルアクリレートまたはメタ
クリレートである請求項1〜6のいずれか一項に記載の
耐衝撃添加剤。 - 【請求項9】 グラフト剤が少なくとも2つのアリル基
型の二重結合(CH2=CH−CH2 −)を有する誘導
体の中から選択される請求項1に記載の耐衝撃添加剤。 - 【請求項10】 グラフト剤が1つまたは複数のアリル
基型の二重結合と、少なくとも1つのビニル基型の二重
結合とを有する誘導体の中から選択される請求項1に記
載の耐衝撃添加剤。 - 【請求項11】 グラフト化剤がジアリルマレエートで
ある請求項1〜9のいずれか一項に記載の耐衝撃添加
剤。 - 【請求項12】 グラフト剤がアリルアクリレートまた
はメタクリレートである請求項1〜10のいずれか一項に
記載の衝撃添加剤。 - 【請求項13】 架橋したコアの核に含まれる架橋剤
と、必要に応じて添加されるグラフト剤との量が 0.5〜
1.5 モル%である請求項1〜12のいずれか一項に記載の
耐衝撃添加剤。 - 【請求項14】 架橋したコアの表皮に含まれるグラフ
ト剤の量が 0.5〜1.5モル%である請求項1〜4および1
0〜12のいずれか一項に記載の衝撃添加剤。 - 【請求項15】 シェルのランダム共重合体のアルキル
アクリレートの量が10〜20モル%である請求項1〜4の
いずれか一項に記載の耐衝撃添加剤。 - 【請求項16】 共重合体(I) を構成するn-アルキルア
クリレートがn-ペンチルアクリレート、n-ヘキシルアク
リレート、n-ヘプチルアクリレートまたはn-オクチルア
クリレートである請求項1〜3のいずれか一項に記載の
耐衝撃添加剤。 - 【請求項17】 共重合体(II)を構成するn-アルキルア
クリレートがn-ブチルアクリレート、n-ペンチルアクリ
レート、n-ヘキシルアクリレート、n-ヘプチルアクリレ
ートおよびn-オクチルアクリレートである請求項1〜3
のいずれか一項に記載の耐衝撃添加剤。 - 【請求項18】 共重合体(I) および(II)を構成するn-
アルキルアクリレートがn-ペンチルアクリレートである
請求項16または17に記載の耐衝撃添加剤。 - 【請求項19】 共重合体(I) および(II)を構成するn-
アルキルアクリレートがn-ヘキシルアクリレートである
請求項16または17に記載の耐衝撃添加剤。 - 【請求項20】 共重合体(I) および(II)を構成するn-
アルキルアクリレートがn-ヘプチルアクリレートである
請求項16または17に記載の耐衝撃添加剤。 - 【請求項21】 共重合体(I) および(II)を構成するn-
アルキルアクリレートがn-オクチルアクリレートである
請求項16または17に記載の耐衝撃添加剤。 - 【請求項22】 共重合体(I) を構成するn-アルキルア
クリレートがn-オクチルアクリレートで、共重合体(II)
を構成するn-アルキルアクリレートがn-ブチルアクリレ
ートである請求項16または17に記載の耐衝撃添加剤。 - 【請求項23】 共重合体(I) および/または(II)を構
成するアルキルアクリレート混合物を構成する直鎖また
は分岐鎖を有するアルキルアクリレートがエチルアクリ
レート、n-プロピルアクリレート、n-ブチルアクリレー
ト、アミルアクリレート、2-メチルブチルアクリレー
ト、2-エチルヘキシルアクリレート、n-ヘキシルアクリ
レート、n-オクチルアクリレート、n-デシルアクリレー
ト、n-ドデシルアクリレートまたは3,5,5-トリメチルヘ
キシルアクリレートである請求項1〜3のいずれか一項
に記載の耐衝撃添加剤。 - 【請求項24】 アルキルアクリレート混合物に対して
少なくとも10重量%のn-アルキルアクリレートを使用す
る請求項23に記載の耐衝撃添加剤。 - 【請求項25】 アルキルアクリレート混合物に対して
20重量%〜80重量%のn-アルキルアクリレートを使用す
る請求項24に記載の耐衝撃添加剤。 - 【請求項26】 n-アルキルアクリレートがn-オクチル
アクリレートである請求項23〜25のいずれか一項に記載
の耐衝撃添加剤。 - 【請求項27】 シェルを製造するために使用されるア
ルキルメタクリレートがメチルメタクリレートである請
求項1または2に記載の耐衝撃添加剤。 - 【請求項28】 請求項1〜27のいずれか一項に記載の
耐衝撃添加剤を含む熱可塑性ポリマー組成物。 - 【請求項29】 熱可塑性ポリマーが重縮合型ポリマ
ー、特にポリブチレンテレフタレート等のポリエステ
ル、ポリアミド、ポリエステルエーテルアミド、ポリカ
ーボネートおよびこれらのポリマーのアロイで構成され
る請求項28に記載の組成物。 - 【請求項30】 熱可塑性ポリマーがポリアルキルメタ
クリレート、特にポリメチルメタクリレート、過塩素化
されていてもよい塩化ビニルのホモポリマー、重合した
塩化ビニル成分を少なくとも80重量%含む塩化ビニルと
エチレン性不飽和コノモマーとの共重合、1,1-ジクロロ
エチレンのホモポリマーまたは1,1-ジフルオロエチレン
のホモポリマーで構成される群の中から選択される一つ
または複数のポリマーから成る請求項28に記載の組成
物。 - 【請求項31】 熱可塑性ポリマーが塩化ビニルホモポ
リマーである請求項30に記載の組成物。 - 【請求項32】 熱可塑性ポリマーがポリブチレンテレ
フタレートである請求項29に記載の組成物。 - 【請求項33】 耐衝撃添加剤の含有量が、使用する熱
可塑性ポリマー100 重量部あたり1〜30重量部である請
求項28〜32のいずれか一項に記載の組成物。 - 【請求項34】 耐衝撃添加剤の含有量が、使用する熱
可塑性ポリマー100 重量部あたり5〜10重量部である請
求項33に記載の組成物。 - 【請求項35】 第1段階で核と表皮とで構成される架
橋したエラストマーのコアを製造し、第2段階でこの架
橋したエラストマーのコアの上にポリアルキルメタクリ
レートより成るシェルをグラフトさせることを特徴とす
る請求項1〜27のいずれか一項に記載の耐衝撃添加剤の
製造方法。 - 【請求項36】 熱可塑性ポリマーが1,1-ジフルオロエ
チレンホモポリマーである請求項30に記載の組成物。
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