JP2989539B2 - 既存建物の免震化工法 - Google Patents
既存建物の免震化工法Info
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Description
法に関するものである。
大きく分けて、建物の強度を増大させる方法と、建物の
固有周期を長くして地震入力を低減させる方法とがあ
る。前者の場合は耐力壁の増設や柱補強などによって行
い、また後者の場合は積層ゴム等の免震装置で建物を支
持することにより行っていた。
等による場合は使い勝手が悪くて現実的でない場合があ
った。一方、免震装置を設置する場合はその設置が難し
く、特に杭で支持された建物では一時的に建物荷重を仮
受けする方法が難しいという問題があった。
たものであり、その目的は、既存建物の耐震性能を容易
に向上させる建物の免震化工法を提供することである。
めの手段は、請求項1の発明が、山留壁で囲まれた既存
建物の基礎の下部における地盤を人が入れる深さに根切
りして上部構造を支持している杭の頭部を露出させると
ともに、前記既存建物の水平方向を山留壁との間に設け
たジャッキで拘束し、前記根切り底に捨てコンクリート
を打設し、露出された各杭の頭部の下側にコンクリート
を打設して上部フーチングから適宜離した下部フーチン
グを構築し、該下部フーチングの杭に対する摩擦力をア
ンボンド鋼線で増大させて大きな付着力を発揮させ、こ
れらの下部フーチング間に構築した下部の基礎梁と、こ
れら基礎梁の内側に構築した下部の基礎スラブとから下
部基礎を構築して、該下部基礎と山留壁の内壁とにより
地下部が形成され、次いで、前記下部フーチングと上部
フーチングとの間に仮受け用ジャッキを設置して杭頭部
を切断撤去し、該杭頭部を切断撤去したところに免震装
置を設置したことを特徴とする。
工法の実施の形態の一例を図面に基づいて詳細に説明す
る。図1は本実施の形態の一例である既存建物1の下部
構造を示すものであり、図中の2が上部構造、同3が上
部構造2を支持する基礎である。上部構造2は複数階の
鉄筋コンクリート造(省略して図示せず)であり、基礎
3はフーチング4が杭5で支持されているとともに、各
フーチング4間に基礎梁6が架設されている。
を、図2〜図5に基づいて説明する。まず、図2の
(1)に示すように、基礎3の周囲に親杭横矢板やシー
トパイル等の山留壁7を構築して根切りの準備をする。
7で囲まれた基礎3の下部を所定の深さ根切りして上部
構造2を支持している杭5の頭部を露出させるととも
に、山留壁7をジャッキ8で支持して既存建物1の水平
方向を拘束する。この根切りは上部構造2の床スラブ9
と根切り底10との間に人が入れる深さとし、作業者が
基礎梁6の下から入って根切り底10に捨てコンクリー
ト11を打設をする。この深さは必要に応じて変えるこ
とができる。そして露出された杭5の頭部の外周面を目
荒して複数のケミカルアンカー12を打設する。
ミカルアンカー12の周囲にコンクリートを打設して上
部フーチング4から適宜離した下側に下部フーチング1
3を構築する。これらの下部フーチング13間には下部
の基礎梁14が、またこの基礎梁14の内側には下部の
基礎スラブ15がそれぞれ形成されて下部基礎16が構
築されている。また山留壁7には内壁17が構築されて
下部の基礎スラブ15とともに地下部18が形成されて
いる。そして下部フーチング13の上面に4基の仮受け
用ジャッキ19を設置して上部フーチング4を支持す
る。
フーチング4と下部フーチング13との間の杭頭部をワ
イヤソーで切断して撤去する。
れたところにそれに代わって免震装置20を設置する。
これは仮受け用ジャッキ19で既存建物1をジャッキア
ップするか、もしくはその位置を保持した状態で設置す
る。
チング13から撤去することにより、図5に示すよう
に、上部フーチング4が免震装置20で支持される。免
震装置20としては、例えば、積層ゴムや、積層ゴムと
ダンパー(減衰装置)とが組み合わされたものが用いら
れる。
れた地下部18は、駐車場やその他の用途に使用され
る。
る場合は、図6に示すように、アンボンド鋼線12aに
より柱に対する摩擦力を増大させて大きな付着力を発揮
させる。
の地盤を適宜深さ根切りして杭頭部を露出させ、該杭頭
部下側に上部フーチングから適宜離して下部フーチング
を形成し、該下部フーチングと上部フーチングとの間に
仮受け用ジャッキを設置して杭頭部を切断撤去し、該杭
頭部を切断撤去したところに免震装置を設置したことに
より、既存建物の免震化を容易に行うことができる。
途に利用することができる。
(2)は根切りした既存建物の基礎の一部省略断面図で
ある。
間に仮受け用ジャッキを設置した既存建物の基礎の断面
図、(2)は(1)のA−A線断面図である。
ある。
ングの平面図、(2)は同正面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 山留壁で囲まれた既存建物の基礎の下部
における地盤を人が入れる深さに根切りして上部構造を
支持している杭の頭部を露出させるとともに、前記既存
建物の水平方向を山留壁との間に設けたジャッキで拘束
し、前記根切り底に捨てコンクリートを打設し、露出さ
れた各杭の頭部の下側にコンクリートを打設して上部フ
ーチングから適宜離した下部フーチングを構築し、該下
部フーチングの杭に対する摩擦力をアンボンド鋼線で増
大させて大きな付着力を発揮させ、これらの下部フーチ
ング間に構築した下部の基礎梁と、これら基礎梁の内側
に構築した下部の基礎スラブとから下部基礎を構築し
て、該下部基礎と山留壁の内壁とにより地下部が形成さ
れ、次いで、前記下部フーチングと上部フーチングとの
間に仮受け用ジャッキを設置して杭頭部を切断撤去し、
該杭頭部を切断撤去したところに免震装置を設置したこ
とを特徴とする既存建物の免震化工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8069810A JP2989539B2 (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 既存建物の免震化工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP8069810A JP2989539B2 (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 既存建物の免震化工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09256644A JPH09256644A (ja) | 1997-09-30 |
JP2989539B2 true JP2989539B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=13413496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP8069810A Expired - Fee Related JP2989539B2 (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 既存建物の免震化工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2989539B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002047668A (ja) * | 2000-08-01 | 2002-02-15 | Takenaka Komuten Co Ltd | 建て替え時に既存杭を再利用する工法及び既存杭を再利用した建物構造 |
JP2003214083A (ja) * | 2002-01-17 | 2003-07-30 | Nishimatsu Constr Co Ltd | 構造物の切断方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000328585A (ja) * | 1999-05-20 | 2000-11-28 | Shimizu Corp | 免震化工法 |
JP4558145B2 (ja) * | 2000-06-12 | 2010-10-06 | 株式会社竹中工務店 | 既存建物の地下免震化工法 |
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JP4624867B2 (ja) * | 2005-06-20 | 2011-02-02 | 株式会社竹中工務店 | 既存建物の免震化改修工法 |
JP4546357B2 (ja) * | 2005-09-01 | 2010-09-15 | 株式会社竹中工務店 | 既存構造体の跳ね出し躯体の床下部分を改築施工する工法 |
-
1996
- 1996-03-26 JP JP8069810A patent/JP2989539B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Also Published As
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JPH09256644A (ja) | 1997-09-30 |
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