JPH0367168B2 - - Google Patents
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- JPH0367168B2 JPH0367168B2 JP60208134A JP20813485A JPH0367168B2 JP H0367168 B2 JPH0367168 B2 JP H0367168B2 JP 60208134 A JP60208134 A JP 60208134A JP 20813485 A JP20813485 A JP 20813485A JP H0367168 B2 JPH0367168 B2 JP H0367168B2
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- JP
- Japan
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- building
- slab
- temporary support
- frame
- rise
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- Expired - Lifetime
Links
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- 208000019901 Anxiety disease Diseases 0.000 description 1
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は永久アンカーを利用した建物の支持
構造の構築法に関するもので、例えば高層部分と
低層部分を有し、かつ大規模な地下室を有する高
層ビル等構築に利用する。
構造の構築法に関するもので、例えば高層部分と
低層部分を有し、かつ大規模な地下室を有する高
層ビル等構築に利用する。
我が国や東南アジアの国々では大都市が位置し
ている沖積平野は支持層が深く、軟弱地盤で、し
かも地下水位面が高い所が多い。
ている沖積平野は支持層が深く、軟弱地盤で、し
かも地下水位面が高い所が多い。
このような劣悪な地盤でも大都市では大規模な
地下室を有する高層ビルのニーズは多く、構造物
の浮力対策や不同沈下対策、さらに地震時の安定
性や揺れの問題を解決するため基礎を拡げたり、
剛強にするなど多額の建設コストが投入されてい
る。
地下室を有する高層ビルのニーズは多く、構造物
の浮力対策や不同沈下対策、さらに地震時の安定
性や揺れの問題を解決するため基礎を拡げたり、
剛強にするなど多額の建設コストが投入されてい
る。
すなわち、静的には短期、長期とも支持力と浮
力が建物の重量と釣り合つているものの上部構造
の荷重バランスが良くなく、不同沈下が発生した
り、地震時に変形量が大きくなり、破壊的な大地
震に対して不安感が残るといつた建物について、
従来工法では技術的に困難であつたり費用がかさ
み過ぎるといつた問題がある。
力が建物の重量と釣り合つているものの上部構造
の荷重バランスが良くなく、不同沈下が発生した
り、地震時に変形量が大きくなり、破壊的な大地
震に対して不安感が残るといつた建物について、
従来工法では技術的に困難であつたり費用がかさ
み過ぎるといつた問題がある。
この発明は上述のような問題点を解決すること
を目的としたものである。
を目的としたものである。
この発明の建物の支持構造の構築法は永久アン
カーを利用したもので、アンカー部材として先端
を支持地盤A内に定着させた緊張材4の他端頭部
10を建物1の躯体地下部分に定着させて、その
緊張材4により、建物1躯体と支持地盤A間を緊
結する。
カーを利用したもので、アンカー部材として先端
を支持地盤A内に定着させた緊張材4の他端頭部
10を建物1の躯体地下部分に定着させて、その
緊張材4により、建物1躯体と支持地盤A間を緊
結する。
緊張材4としてはPC鋼材が適し、緊張材4を
緊張して建物1躯体底部を支持地盤に緊結するこ
とにより、特に低層部1bまたは地下部1aの浮
力に抵抗させ、不同沈下を防止するとともに地震
時のロツキンゲ等を低減させる。
緊張して建物1躯体底部を支持地盤に緊結するこ
とにより、特に低層部1bまたは地下部1aの浮
力に抵抗させ、不同沈下を防止するとともに地震
時のロツキンゲ等を低減させる。
なお、ここで支持地盤Aはアンカー部材として
の緊張材4を定着させ、建物1の運動や変位を拘
束するのに十分な強度を有する硬質地盤あるいは
岩盤等をいうものとし、建物の設計に応じて決ま
る。
の緊張材4を定着させ、建物1の運動や変位を拘
束するのに十分な強度を有する硬質地盤あるいは
岩盤等をいうものとし、建物の設計に応じて決ま
る。
次に図示した実施例について説明する。
第1図はこの発明の構築法を適用して完成した
建物の一例を示したもので、アースアンカーとし
ての緊張材4により、建物1の躯体地下部分のス
ラブ8を支持地盤Aに緊結してある。
建物の一例を示したもので、アースアンカーとし
ての緊張材4により、建物1の躯体地下部分のス
ラブ8を支持地盤Aに緊結してある。
図中5はアンカー定着部であり、通常モルタル
等の硬化材の注入により定着されるが、特にこれ
に限定するものではない。
等の硬化材の注入により定着されるが、特にこれ
に限定するものではない。
この実施例において、建物の高層部1cの直下
位置は支持能力の大きい太径の杭2によつて支持
されている。この杭2の先端は硬質の支持地盤A
に達し、上部の大荷重を支えている。
位置は支持能力の大きい太径の杭2によつて支持
されている。この杭2の先端は硬質の支持地盤A
に達し、上部の大荷重を支えている。
低層部1bおよび地下部1cの直下については
仮受けスラブ6および該仮受けスラブ6を支持す
る仮受け杭3があり、仮受けスラブ6上に敷砂利
7を施し、その上に躯体スラブ8を形成してい
る。
仮受けスラブ6および該仮受けスラブ6を支持す
る仮受け杭3があり、仮受けスラブ6上に敷砂利
7を施し、その上に躯体スラブ8を形成してい
る。
第2図〜第5図は施工過程を示したもので、以
下の過程で作業を行なう。
下の過程で作業を行なう。
建物の高層部の直下に支持能力の大きい支持
地盤Aに達する支持杭2および建物の低層部の
直下に仮受け杭3を打設する(第2図参照)。
地盤Aに達する支持杭2および建物の低層部の
直下に仮受け杭3を打設する(第2図参照)。
建物地下部分の掘削および排土を行なう。こ
の作業は揚水により地下水位を下げた状態で行
なう(第3図参照)。
の作業は揚水により地下水位を下げた状態で行
なう(第3図参照)。
仮受け杭3の上部において仮受けスラブ6の
コンクリートを打設し、仮受けスラブ6の下方
に緊張材4を使用したアンカーを施工する。ま
た仮受けスラブ6上には敷砂利7を行ない転圧
する(第4図参照)。
コンクリートを打設し、仮受けスラブ6の下方
に緊張材4を使用したアンカーを施工する。ま
た仮受けスラブ6上には敷砂利7を行ない転圧
する(第4図参照)。
支持杭2および仮受け杭3の上に躯体スラブ
8を施工し、かつ側壁9を築造し、緊張材4に
よるアンカーを仮緊張し、揚水を停止する(第
5図参照)。
8を施工し、かつ側壁9を築造し、緊張材4に
よるアンカーを仮緊張し、揚水を停止する(第
5図参照)。
躯体施工が完了したら、不同沈下の測定等を
行ない、緊張材4を再緊張して調整し、躯体ス
ラブ8に定着させる(第1図参照)。第6図は
アンカー頭部10を示したもので、定着後、防
食工事等を行なう。
行ない、緊張材4を再緊張して調整し、躯体ス
ラブ8に定着させる(第1図参照)。第6図は
アンカー頭部10を示したもので、定着後、防
食工事等を行なう。
〔発明の効果〕
アースアンカーとしての緊張材により、建物
躯体を硬質の支持地盤に緊結してあるため浮力
等により浮き上がることがない。また不同沈下
が生じ難く、あつたとしても施工段階に応じ調
整できる。さらに地下水位面の上下の変動にも
追随できる。
躯体を硬質の支持地盤に緊結してあるため浮力
等により浮き上がることがない。また不同沈下
が生じ難く、あつたとしても施工段階に応じ調
整できる。さらに地下水位面の上下の変動にも
追随できる。
アンカーにより低層部が有効に働いてくるの
で、地震時のロツキング変形量が低減される。
したがつて、高層部の居住性が改善されるすな
わち船酔い現象のもととなる揺れが少ない。
で、地震時のロツキング変形量が低減される。
したがつて、高層部の居住性が改善されるすな
わち船酔い現象のもととなる揺れが少ない。
荷重の不均衡をアンカーによりバランスさせ
ることができるため、上屋のデザインに対する
制約条件が取除かれる。また、躯体に大きな応
力が発生することがなく、構造部材の節減がで
きる。また、基礎を拡げたりする必要がないの
で、工費の低減が可能である。
ることができるため、上屋のデザインに対する
制約条件が取除かれる。また、躯体に大きな応
力が発生することがなく、構造部材の節減がで
きる。また、基礎を拡げたりする必要がないの
で、工費の低減が可能である。
第1図はこの発明の一実施例を示す断面図、第
2図〜第5図は施工手順を示す断面図、第6図は
アンカー頭部の断面図である。 1……建物、2,3……杭、4……緊張材、5
……アンカー定着部、6……仮受けスラブ、7…
…敷砂利、8……躯体スラブ、9……地下側壁、
10……アンカー頭部、A……支持地盤、B……
地下水位面。
2図〜第5図は施工手順を示す断面図、第6図は
アンカー頭部の断面図である。 1……建物、2,3……杭、4……緊張材、5
……アンカー定着部、6……仮受けスラブ、7…
…敷砂利、8……躯体スラブ、9……地下側壁、
10……アンカー頭部、A……支持地盤、B……
地下水位面。
Claims (1)
- 1 建物の高層部の直下位置に支持能力の大きい
支持杭を設け、高層部周辺の低層部の直下位置に
は仮受け杭を設け、この仮受け杭上に仮受けスラ
ブを施工し、仮受けスラブ下方に緊張材を使用し
たアンカーを施工し、その上に躯体スラブを築造
し、前記緊張材を仮緊張し、躯体施工が完了後不
同沈下の測定を行ない、前記緊張材を再緊張して
調整し、躯体スラブに緊張材を定着させることを
特徴とする建物の支持構造の構築法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20813485A JPS6268929A (ja) | 1985-09-20 | 1985-09-20 | 建物の支持構造の構築法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20813485A JPS6268929A (ja) | 1985-09-20 | 1985-09-20 | 建物の支持構造の構築法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6268929A JPS6268929A (ja) | 1987-03-30 |
JPH0367168B2 true JPH0367168B2 (ja) | 1991-10-22 |
Family
ID=16551193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20813485A Granted JPS6268929A (ja) | 1985-09-20 | 1985-09-20 | 建物の支持構造の構築法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6268929A (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63293226A (ja) * | 1987-05-26 | 1988-11-30 | Shimizu Constr Co Ltd | 高水位軟弱地盤に建造する建物の支持構造 |
JP2722787B2 (ja) * | 1990-06-28 | 1998-03-09 | 株式会社大林組 | 地下式貯槽構造物 |
JP4820642B2 (ja) * | 2005-12-27 | 2011-11-24 | 株式会社竹中工務店 | 既存構造物の解体時における浮力対策工法 |
CN105256826A (zh) * | 2014-01-24 | 2016-01-20 | 刘献刚 | 地下空间建筑结构 |
CN105155533A (zh) * | 2014-03-21 | 2015-12-16 | 刘献刚 | 一种地下空间的建筑桩体施工方法 |
JP7174639B2 (ja) * | 2019-01-29 | 2022-11-17 | 鹿島建設株式会社 | 洋上風力発電用基礎の下部構造および洋上風力発電用基礎の下部構造の施工方法 |
JP7265409B2 (ja) * | 2019-05-14 | 2023-04-26 | 株式会社竹中工務店 | 建築物の基礎構造 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS579927A (en) * | 1980-06-20 | 1982-01-19 | Takenaka Komuten Co Ltd | Foundation structure for building |
JPS5910623A (ja) * | 1982-07-08 | 1984-01-20 | Takenaka Komuten Co Ltd | 自立形定置式クレ−ンの基礎構造 |
-
1985
- 1985-09-20 JP JP20813485A patent/JPS6268929A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS579927A (en) * | 1980-06-20 | 1982-01-19 | Takenaka Komuten Co Ltd | Foundation structure for building |
JPS5910623A (ja) * | 1982-07-08 | 1984-01-20 | Takenaka Komuten Co Ltd | 自立形定置式クレ−ンの基礎構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6268929A (ja) | 1987-03-30 |
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