JP2019218795A - 基礎杭と基礎スラブの接合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的容易に、かつ強固に接合可能な、基礎杭と基礎スラブの接合構造を提供する。【解決手段】基礎杭11と基礎スラブ12とを緊張材33を介して接合する接合構造であって、基礎杭11の頭部11aに設置される第1の支圧板31と、基礎杭11の中間高さ位置に設置されて、基礎杭11が貫通する貫通孔37を有する第2の支圧板32と、第1の支圧板31と第2の支圧板32を連結する緊張材33と、を備え、基礎杭11の頭部11aは基礎スラブ12の上面12tに設けられ、中間高さ位置は、基礎スラブ12の下面12bの高さ位置であることを特徴とする基礎杭11と基礎スラブ12の接合構造を提供する。【選択図】図2

Description

本発明は、新設の基礎杭だけでなく、既存の基礎杭であっても適用可能な、基礎杭と基礎スラブ(耐圧板、フーチング基礎)の接合構造に関する。
例えば、特許文献1には、基礎杭の頭部と基礎スラブとを接合する構造として、基礎杭の頭部から上方に延びるPC鋼線を基礎スラブに貫通させ、基礎スラブの上面でPC鋼線の端部を定着部材によって定着した構成が開示されている。
特許文献1に開示されたような構成では、基礎杭の頭部と基礎スラブとを強固に接合するには、PC鋼線の本数を増やす必要がある。PC鋼線の本数を増やすと、PC鋼線の端部に定着部材を定着させるのに手間がかかってしまう。
また、特許文献2には、鋼管杭の頭部に周方向に間隔をあけて複数の貫通孔が形成され、各貫通孔に下端部が挿入され、上端部が鉄筋コンクリート製のフーチングに定着された定着鉄筋を備える構成が開示されている。
特許文献2に開示されたような構成では、鉄筋コンクリート製のフーチングと鋼管杭とを強固に接合するには、定着鉄筋を増やす必要がある。定着鉄筋の本数を増やすと、定着鉄筋の下端部を貫通孔に挿入する作業、フーチングを形成するコンクリートを打設するに際して複数本の定着鉄筋を所定の位置に保持するための配筋作業等に手間がかかってしまう。
また、特許文献3には、基礎梁または基礎スラブに形成された貫通孔に頭部が挿入された杭と、杭の頭部に溶接された鋼材プレートと、鋼材プレートを基礎梁または基礎スラブに固着させる後施工アンカーと、を備えた構成が開示されている。
特許文献3に開示されたような構成では、鋼材プレートを用いるため、特許文献1、2に開示されたような構成に比較すると、基礎梁または基礎スラブと杭とを強固に接合することができる。しかし、基礎梁または基礎スラブ等の水平部材と、杭等の鉛直部材とを、比較的容易に、かつ、さらに強固に接合することが望まれている。
特開2000−87367号公報 特開2016−3508号公報 特許第5955108号公報
本発明の目的は、新設の基礎杭だけでなく、既存の基礎杭であっても適用することができる、比較的容易に、かつ強固に接合可能な、基礎杭と基礎スラブの接合構造を提供することである。
本発明者らは、基礎杭と基礎スラブの接合構造として、基礎杭の頭部と、基礎スラブの下面高さ位置に一対をなす支圧板を設置し、その一対の支圧板同士を緊張材で連結することで、一対の支圧板の間にプレストレストコンクリート体が形成されるために、地震荷重時であっても、基礎杭と基礎スラブとの接合部分のコンクリートに損傷や破壊を生じることのない接合構造が実現できる点に着眼して、本発明に至った。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の基礎杭と基礎スラブとを緊張材を介して接合する接合構造においては、前記基礎杭の頭部に設置される第1の支圧板と、前記基礎杭の中間高さ位置に設置されて、前記基礎杭が貫通する貫通孔を有する第2の支圧板と、前記第1の支圧板と前記第2の支圧板を連結する前記緊張材と、を備え、前記基礎杭の前記頭部は、前記基礎スラブ内或いは前記基礎スラブの上面に設けられ、前記中間高さ位置は、前記基礎スラブの下面の高さ位置、または前記基礎スラブの下側に設けられる高さ調整コンクリート部の下面の高さ位置であることを特徴とする。
このような構成によれば、基礎杭と基礎スラブとの接合部分を挟み込むように設置された第1及び第2の支圧板(第1の支圧板、第2の支圧板)を緊張材で連結することで、第1及び第2の支圧板の間にプレストレストコンクリート体を形成することができる。これにより、地震発生時に繰り返し水平力が基礎杭に作用した場合であっても、基礎杭と基礎スラブとの接合部分のコンクリートに生じる損傷や破壊を抑制し、健全性を確保できる。したがって、比較的容易に、基礎杭と基礎スラブとを強固に接合することができる。
また、本発明の基礎杭と基礎スラブの接合構造の場合、基礎杭は新設だけではなく、既存の基礎杭であっても適用可能である。
本発明の一態様においては、本発明の基礎杭と基礎スラブの接合構造では、前記基礎杭は中空部を有するコンクリート杭であり、前記第1の支圧板と前記第2の支圧板で挟まれた前記基礎杭の中空部には、コンクリートが充填されていることを特徴とする。
このような構成によれば、第1の支圧板と第2の支圧板で挟まれた基礎杭の中空部分がコンクリートで充填されていることで、基礎杭と基礎スラブとの接合部分に空隙部は存在しなく、基礎杭と基礎スラブの接合構造の構造性能を、部分的に高剛性、及び高強度に改善することができる。
本発明の一態様においては、本発明の基礎杭と基礎スラブの接合構造では、前記第1の支圧板と前記第2の支圧板で挟まれた前記基礎杭の内部には、コンクリート中に鉛直方向鉄筋が埋設され、該鉛直方向鉄筋の上端は前記第1の支圧板と連結されていることを特徴とする。
このような構成によれば、基礎杭のコンクリート中に鉛直方向鉄筋が埋設されていることで、地震発生時に基礎杭に上向きに引抜き力が作用した際には、コンクリートと鉛直方向鉄筋の間の付着作用によって基礎杭に加わる引抜き力に対して、杭体の杭主筋が反作用として機能し、基礎杭と基礎スラブとの接合構造を確保することができる。
本発明によれば、新設の基礎杭だけでなく、既存の基礎杭であっても適用可能な、比較的容易な接合方法による基礎杭と基礎スラブの接合構造を提供することができる。
本発明の実施形態における基礎杭と基礎スラブの接合構造を備えた建物の概略構成図である。 図1に示す基礎杭と基礎スラブの接合構造、A部分の部分拡大断面図である。 図2に示す基礎杭と基礎スラブの接合構造を構成する支圧板の見下ろし平面図である。 基礎杭と基礎スラブの接合構造の施工説明図1(改修工事前の既存建物の地下躯体構造)である。 基礎杭と基礎スラブの接合構造の施工説明図2(フーチング基礎の底面位置までの地下掘削状況)である。 基礎杭と基礎スラブの接合構造の施工説明図3(フーチング基礎下の掘削状況)である。 基礎杭と基礎スラブの接合構造の施工説明図4(基礎杭の周囲に形成する凹部)である。 基礎杭と基礎スラブの接合構造の施工説明図5(基礎スラブの下面高さ位置に設置する支圧板の設置状況)である。 基礎杭と基礎スラブの接合構造の施工説明図6(基礎スラブを構築した状況)である。 基礎杭と基礎スラブの接合構造の施工説明図7(上部構造体を仮設支柱で支持した状態)である。 基礎杭と基礎スラブの接合構造の施工説明図8(基礎杭の頭部を撤去した状態)である。 基礎杭と基礎スラブの接合構造の施工説明図9(基礎杭と基礎スラブの要部拡大断面図)である。 基礎杭と基礎スラブの接合構造の施工説明図10(基礎スラブ上に免震装置を設置した状況)である。 本実施形態の基礎杭と基礎スラブの接合構造における、基礎杭の杭頭周りの応力伝達機構の模式図1(杭頭部の曲げモーメント分布図)である。 本実施形態の基礎杭と基礎スラブの接合構造における、基礎杭の杭頭周りの応力伝達機構の模式図2(基礎杭と基礎スラブとの間の支圧応力分布図)である。 本実施形態の基礎杭と基礎スラブの接合構造における、基礎杭の杭頭周りの応力伝達機構の模式図3(基礎杭と基礎スラブとの間の応力伝達図)である。 基礎杭と基礎スラブの接合構造、変形例1の部分拡大断面図である。 基礎杭と基礎スラブの接合構造、変形例2の部分拡大断面図である。 基礎杭と基礎スラブの接合構造、変形例3の部分拡大断面図である。 基礎杭と基礎スラブの接合構造の関連技術の部分拡大断面図である。
本発明は、基礎杭の頭部と、基礎スラブの底面高さ位置、或いは基礎スラブ下の高さ調整コンクリート部の下面高さ位置に一対をなす支圧板を設置し、その一対の支圧板同士を緊張材で連結させた基礎杭と基礎スラブ(耐圧板、フーチング基礎)の接合構造である。
本発明の実施形態は、基礎杭の頭部と、基礎スラブの下面の高さ位置に一対の支圧板が設けられ、当該支圧板同士が緊張材で連絡された基礎杭と基礎スラブの接合構造である(図1〜図3)。変形例1は、基礎杭の頭部に設置する第1の支圧板が基礎スラブの部材内部に埋設される基礎杭と基礎スラブの接合構造である(図17)。変形例2は、基礎杭と接する基礎スラブの周囲のみ、基礎スラブが他の部分より厚く形成された基礎杭と基礎スラブの接合構造である(図18)。変形例3は、下側の支圧板が、基礎スラブの下側に設けられる高さ調整コンクリート部の下面の高さ位置に設けられた場合の、基礎杭と基礎スラブの接合構造である(図19)。
以下、添付図面を参照して、本発明の基礎杭と基礎スラブの接合構造について、発明内容の構成と作用効果を述べる。
図1に、本発明の実施形態における基礎杭と基礎スラブの接合構造を備えた建物の概略構成図を示す。建物1は、地盤G中に構築された基礎部10と、基礎部10上に構築された上部構造体2と、基礎部10と上部構造体2との間に設けられた免震層20と、を備えている。
上部構造体2は、上下方向に複数階を有している。上部構造体2は、複数本の柱3と、互いに隣接する柱3の間に架設された梁4と、を備えている。
基礎部10は、地盤G中に埋設された複数本の基礎杭11と、基礎杭11の頭部に接合された鉄筋コンクリート製の基礎スラブ12と、を備えている。基礎スラブ12上には、免震層20として、積層ゴム装置21と、油圧ダンパー22とが設けられている。積層ゴム装置21は、基礎スラブ12において、基礎杭11が接合された部分に設けられている。積層ゴム装置21は、基礎スラブ12と、上部構造体2の下面に設けられたフーチング5との間に挟み込まれている。これにより、積層ゴム装置21は、地震発生時等に、基礎スラブ12に対する上部構造体2の水平方向の変位を減衰する。油圧ダンパー22は、基礎スラブ12の上面と、上部構造体2の下面との間に設けられている。油圧ダンパー22は、地震発生時等に、基礎スラブ12に対する上部構造体2の水平方向の変位を減衰する。
図2に、図1に示す基礎杭と基礎スラブの接合構造、A部分の部分拡大断面図を示す。各基礎杭11の頭部11aと、基礎スラブ12とは、以下に示すような接合構造を有している。
基礎杭11は、プレキャストコンクリート造で、上下方向に延びる杭主筋(図示無し)を、周方向に間隔をあけて複数本備えている。基礎杭11は、少なくとも頭部11aが中空筒状で、その内側に中空部11sが形成されている。基礎杭11の中空部11sには、コンクリート15が充填されている。
基礎スラブ12には、基礎杭11の頭部11aを貫通させる貫通孔12hが、上下方向に連続して形成されている。基礎杭11の頭部11aは、貫通孔12hを貫通し、その上端面11tが、基礎スラブ12の上面12tと同じ高さに設けられている。このように、基礎杭11の頭部11aは、基礎スラブ12の上面12tに設けられている。
基礎スラブ12の上下には、第1の支圧板31と第2の支圧板32からなる、一対の支圧板31、32が設けられている。第1の支圧板31は、基礎杭11の頭部11aに、より詳細には基礎スラブ12の上面12tに、かさ上げモルタル34を介して設けられている。第2の支圧板32は、基礎スラブ12の下面12bに沿って、後に説明する貫通孔37を基礎杭11が貫通するように設けられている。第2の支圧板32は、基礎杭11の中間高さ位置に設けられている。
図3(a)、(b)は、それぞれ、第1及び第2の支圧板31、32の見下ろし平面図である。第1及び第2の支圧板31、32は、平面視矩形状、円形状、多角形状の板材からなる。本実施形態では、第1及び第2の支圧板31、32は、平面視正方形状である。
第1及び第2の支圧板31、32の外周部には、周方向に間隔をあけて複数の鋼棒挿通孔35が形成されている。第1の支圧板31、及び第2の支圧板32は、図3に示されるように基礎杭11の最外径を上回る外形サイズを有しており、これら鋼棒挿通孔35は、基礎杭11の最外径より外側位置に形成されている。
また、図2に示されるように、基礎スラブ12の上側に配置される第1の支圧板31には、その中央部に、後述する鉛直方向鉄筋40が挿通される鉄筋挿通孔36が形成されている。また、基礎スラブ12の下側に配置される第2の支圧板32は、その中央部に、基礎杭11が挿入される貫通孔37が形成されている。
第1の支圧板31と第2の支圧板32とは、接合部Jにおいて、複数本の緊張材33によって連結されている。
各緊張材33は、第1及び第2の支圧板31、32に形成された鋼棒挿通孔35に挿通された鋼棒33aと、鋼棒33aの両端部にそれぞれ螺着された定着ナット33b、33cと、を備えている。ここで、鋼棒33aは、第1及び第2の支圧板31、32の間で、筒状のシース管38内に挿入されている。緊張材33の鋼棒33aには、定着ナット33b、33cを締め込むことによって、所定の緊張力(プレストレス)が付与されている。これにより、一対の支圧板31、32の間に、プレストレストコンクリート体30が形成されている。このように、緊張材33には、両端部に第1及び第2の支圧板31、32が設けられているため、引張力が導入された緊張材33が第1及び第2の支圧板31、32を介して、基礎スラブ12に上下端面から圧縮応力を加えることが可能である。
また、鉛直方向鉄筋40は、鉛直方向に延びている。鉛直方向鉄筋40は、第1の支圧板31に形成された鉄筋挿通孔36を通して、第1の支圧板31と第2の支圧板32で挟まれた基礎杭11の内部でコンクリート15に埋設されている。鉛直方向鉄筋40の上端40tは、第1の支圧板31上に配置されたナット41により第1の支圧板31と連結され、下方への変位が規制されている。鉛直方向鉄筋40の下端部には、鉛直方向鉄筋40の外径よりも大きな外径を有した先端定着部42が設けられている。この先端定着部42がコンクリート15に埋設されることで、鉛直方向鉄筋40の上下方向への変位が規制されている。
(建物の構築方法)
次に、既存の基礎杭と基礎スラブの接合構造として、既存建物を基礎杭の上部に免震装置を設置する基礎免震構造への改修方法について、その施工手順を述べる。
図4に、基礎杭11と基礎スラブ12の接合構造の施工説明図として、改修工事前の既存建物の地下躯体構造を示す。
ここで、本実施形態において、上記建物1は、図4に示されるような既存の建物1Bの基礎杭11の一部を撤去し、代わりに、図1に示されるように、基礎スラブ12、および免震層20を新たに追加設置したものである。図4に示されるように、既存の建物1Bは、地盤G中に設けられた複数本の基礎杭11上に、上部構造体2が支持されている。上部構造体2の底部には、基礎梁7が設けられている。基礎梁7において、基礎杭11との接合部には、フーチング5が設けられている。
図5に、基礎杭と基礎スラブの接合構造の施工説明図として、フーチング基礎の底面位置までの地下掘削状況図を示す。まず、既設の建物1Bの基礎杭11が設けられた地盤Gに、山留杭100を打ち込む。また、既設の基礎杭11の近傍には、鋼管杭13を圧入して設置する。鋼管杭13の上端位置は、後に設置する基礎スラブ12を支持できるよう、基礎スラブ12の下面12bに合わせる。この鋼管杭13は、基礎スラブ12や免震層20を設けることによって増加する重量を負担するものである。
さらに、山留杭100の内側で、既設の上部構造体2の下部に設けられた既存の床6(図4参照)を解体し、その下方の地盤Gを掘削する。次いで、既存の基礎梁7と一体に、新設の床躯体17を設置する。
図6に、基礎杭と基礎スラブの接合構造の施工説明図として、フーチング基礎下の掘削状況図を示す。また、図7に基礎杭の周囲に形成する凹部の状況図を示し、図8に基礎スラブの底面高さ位置に設置する支圧板の設置状況図を示す。
次いで、既存の基礎梁7と山留杭100との間に、水平方向に延びる切梁101を設置する。基礎梁7の下方の地盤Gを所定の深さまで掘削し、既存の基礎杭11と基礎梁7(フーチング5)との接合部分を露出させる。ここで、図7に示されるように、地盤Gには、既存の基礎杭11の周囲のみ、他の部分より深い凹部104を形成しておく。
次に、図8に示されるように、既存の基礎杭11に、第2の支圧板32をセットする。これには、第2の支圧板32は、貫通孔37に既存の基礎杭11を挿通させ、基礎杭11の中間高さ位置に配置する。また、第2の支圧板32上には、シース管38を配置する。さらに、シース管38および鋼棒挿通孔35に鋼棒33aを通し、第2の支圧板32の下側で鋼棒33aに定着ナット33cを螺着させる。このような第2の支圧板32の下側には、砕石105を敷く。また、地盤Gの表面には、捨てコンクリート106を打設する。
この後、基礎スラブ12を構成する基礎スラブ鉄筋(図示無し)を配筋し、所定の型枠を組んだ後、型枠内にコンクリート12Cを打設する。このコンクリート12Cが硬化して所定の強度を発現することで、図9に示されるように、基礎スラブ12が形成される。
図10に、基礎杭と基礎スラブの接合構造の施工説明図として、上部構造体を仮設支柱で支持した状態を示す。
基礎スラブ12とフーチング5との間に、複数の仮設支柱102を設置する。各仮設支柱102には、ジャッキが内蔵されており、ジャッキを上下方向に伸長させることで、上部構造体2の荷重を仮設支柱102で支持させる。
続いて、図11に示されるように、新設の基礎スラブ12と、既存の基礎梁7との間で、既存の基礎杭11の上部を切断して撤去する。図11のB矢視部分の拡大図を図12に示す。これにより、図12に示されるように、基礎スラブ12の上面12tと同じ高さレベルで、既存の基礎杭11の上端面11tが露出する。
そこで、基礎杭11の上端面11tにおいて、基礎杭11の内側を中堀りし、中空部11sを形成する。中空部11s内には、鉛直方向鉄筋40をセットした後、コンクリート15を打設充填する。
コンクリート15が硬化した後、図2に示すように、基礎杭11の上端面11tおよび基礎スラブ12上に、かさ上げモルタル34を所定の厚さで設ける。かさ上げモルタル34が硬化した後、その上に第1の支圧板31をセットする。第1の支圧板31は、鋼棒挿通孔35に、鋼棒33aの上端部を挿通させ、鉄筋挿通孔36に鉛直方向鉄筋40を挿通させる。鋼棒33aの上端部には、第1の支圧板31の上側で、定着ナット33bを螺着させる。この定着ナット33bを締め込むことで、鋼棒33aに所定の緊張力を導入する。また、鉛直方向鉄筋40の上端部には、第1の支圧板31の上側で、ナット41を螺着させる。
図13に、基礎杭と基礎スラブの接合構造の施工説明図として、基礎スラブ上に免震装置を設置した状況を示す。
基礎スラブ12と基礎梁7との間に、図13に示されるように、積層ゴム装置21、油圧ダンパー22を設置する。しかる後、仮設支柱102のジャッキを縮め、上部構造体2の荷重を、免震層20の積層ゴム装置21を介して基礎スラブ12に預ける。次いで、架設支柱102、切梁101等の仮設材を撤去する。
これにより、図1に示されるような、建物1の施工が完了する。
(作用効果)
次に、上記基礎杭11と基礎スラブ12の接合構造の作用を説明する。
図14〜図16に、本実施形態の基礎杭と基礎スラブの接合構造における、基礎杭の杭頭周りの応力伝達機構を示す。図14は杭頭部周りの曲げモーメント分布図であり、図15は基礎杭と基礎スラブとの間の支圧応力分布図で、図16は基礎杭と基礎スラブとの間の応力伝達図である。
このような建物1において、基礎杭11と基礎スラブ12との接合部Jでは、基礎杭11と基礎スラブ12の接合部Jを挟み込むように、第1及び第2の支圧板31、32が設けられ、緊張材33で第1及び第2の支圧板31、32同士が連結されている。これにより、第1及び第2の支圧板31、32の間に、プレストレストコンクリート体30が形成されている。
このような構成では、地震等による水平方向の外力が作用した場合、基礎杭11の頭部11aには、図14に示されるような応力Qfが発生する。この応力Qfによって、基礎杭11と基礎スラブ12との接合部Jにおいて、基礎杭11の頭部11aに曲げモーメントQyが生じる。図15に示されるように、曲げモーメントQyにより、基礎杭11の頭部11aから基礎スラブ12に、支圧Pが伝達される。図16に示されるように、この支圧Pおよび曲げモーメントQyとは、基礎スラブ12の基礎スラブ鉄筋の引張力Fにより処理される。
さらに、基礎杭11のコンクリート15中に鉛直方向鉄筋40が埋設されることで、地震発生時に基礎杭11に上向きに引抜き力が作用した際には、コンクリート15と鉛直方向鉄筋40の間の付着作用によって基礎杭11に作用する引抜き力に対して、基礎杭11に設けられた杭主筋(図示無し)が抵抗して機能する。
次に、上記基礎杭11と基礎スラブ12の接合構造による効果を説明する。
上述したような基礎杭11と基礎スラブ12の接合構造は、基礎杭11と基礎スラブ12とを緊張材33を介して接合する接合構造であって、基礎杭11の頭部11aに設置される第1の支圧板31と、基礎杭11の中間高さ位置に設置されて、基礎杭11が貫通する貫通孔37を有する第2の支圧板32と、第1の支圧板31と第2の支圧板32を連結する緊張材33と、を備え、基礎杭11の頭部11aは、基礎スラブ12の上面12tに設けられ、中間高さ位置は、基礎スラブ12の下面12bの高さ位置であることを特徴とする。
このような構成によれば、基礎杭11と基礎スラブ12の接合部Jを挟み込むように、第1及び第2の支圧板31、32を設置し、緊張材33で第1及び第2の支圧板31、32同士を連結することで、第1及び第2の支圧板31、32の間にプレストレストコンクリート体30が形成されるために、コンクリート単体の材料特性より接合部を形成するコンクリートを高剛性、高強度に高めることができる。これにより、地震発生時に基礎杭11に繰り返し水平力が作用した際でも、接合部Jのコンクリートに生じる損傷や破壊を抑制できる。このような構成では、先行技術に開示されたような構成と比較すると、緊張材33の本数を抑えつつ、基礎梁11と基礎スラブ12とを強固に接合することができる。したがって、比較的容易に、基礎杭11と基礎スラブ12とを強固に接合することが可能となる。
また、基礎杭11は中空部11sを有するコンクリート杭であり、第1の支圧板31と第2の支圧板32で挟まれた基礎杭11の中空部11sには、コンクリート15が充填されている。
このような構成によれば、第1の支圧板31と第2の支圧板32で挟まれた基礎杭11の中空部11sがコンクリート15で充填されていることで、基礎杭11と基礎スラブ12との接合部Jに空隙部は存在しなく、基礎杭11と基礎スラブ12の接合構造の構造性能を、部分的に高剛性、及び高強度に改善することができる。したがって、基礎杭11と基礎スラブ12とを、より強固に接合することが可能となる。
また、第1の支圧板31と第2の支圧板32で挟まれた基礎杭11の内部には、鉛直方向鉄筋40がコンクリート15中に埋設され、鉛直方向鉄筋40の上端40tが第1の支圧板31と連結されている。
このような構成によれば、基礎杭11のコンクリート15中に鉛直方向鉄筋40が埋設されていることで、地震発生時に基礎杭11に上向きに引抜き力が作用した際には、コンクリート15と鉛直方向鉄筋40の間の付着作用によって基礎杭11に作用する引抜き力に対して、杭体の杭主筋が反作用として機能し、基礎杭11と基礎スラブ12の接合構造を確保することができる。
また、基礎スラブ12の上面12tには、かさ上げモルタル34が設けられており、第1の支圧板31は、かさ上げモルタル34の上に設けられている。
このような構成によれば、基礎杭11の本体や中空部11sに充填されたコンクリート15、及び基礎杭11と基礎スラブ12との接合部Jを形成するコンクリートに、緊張材33を通して、基礎スラブ12の上下端面付近から効果的に圧縮応力を作用させることができる。
(実施形態の変形例)
なお、本発明の基礎杭11と基礎スラブ12の接合構造は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、基礎杭11の頭部11aは、基礎スラブ12を貫通させた該基礎スラブ12の上部に設けられているが、これに限らない。
図17に、基礎杭と基礎スラブの接合構造の変形例1として、基礎杭の頭部が基礎スラブの部材内部に埋設された状態を示す。
図17に示されるように、基礎杭11の頭部11aは、基礎スラブ12の上面12tよりも下方に配置され、基礎スラブ12の部材内部に埋設されるようにしてもよい。基礎スラブ12の上面に、支圧板31、及び緊張材33の上端が現れることなくスラットであるために、支圧板31等の防錆処理は不要で、かつ建物室内も使い勝手がよい。
図18に、基礎杭と基礎スラブの接合構造の変形例2として、基礎杭11と接する基礎スラブ12の周囲のみ、基礎スラブ12が他の部分より厚く形成される形態の、部分拡大断面図を示す。
基礎スラブ12は、一定の厚さで形成されているが、図18に示されるように、既存の基礎杭11の周囲の部分12wだけ、基礎スラブ12を他の部分よりも厚く形成し、基礎杭11の頭部11aと基礎スラブ12との接合部Jにおける接合強度を確保するようにしてもよい。また、本変形例2の接合構造の場合、基礎杭11の周囲のみ、他の基礎スラブの部分より深く掘削すればよく、掘削作業量を低減でき、短工期化が可能である。
次に、図19を用いて、基礎杭と基礎スラブの接合構造の変形例3を説明する。本変形例3においては、第2の支圧板32は、基礎スラブ12の下側に設けられる高さ調整コンクリート部43の下面43bの高さ位置に設けられている。
高さ調整コンクリート部43を設けることで、第2の支圧板32と基礎スラブ12を隙間なく密着できる。
また、基礎杭11の本体や中空部11sに充填されたコンクリート15、及び基礎杭11と基礎スラブ12との接合部Jを形成するコンクリートに、緊張材33を通して、基礎スラブ12の上下端面付近から効果的に圧縮応力を作用させることができる。
上記の各変形例以外にも、様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、既存の基礎杭11と新設の基礎スラブ12との接合部Jに、本発明の構成を適用する例を示したが、これに限らない。新設の基礎杭11と新設の基礎スラブ12との接合部Jに、本発明の構成を適用することもできる。また、基礎杭11と基礎スラブ12に限らず、柱部材と梁や床スラブとの接合部に、本発明の構成を適用することもできる。
さらに、既存の建物1Bの一部を解体撤去して、基礎スラブ12および免震層20をする場合に限らず、建物1の具体的な構成や施工方法は、適宜変更することができる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。例えば、変形例1と変形例3を組み合わせ、基礎杭の頭部を基礎スラブの部材内部に埋設させ、なおかつ、基礎スラブの下側に設けられる高さ調整コンクリート部の下面に接するように、第2の支圧板を設けてもよい。
(関連技術)
次に、本発明の関連技術について説明する。
上記実施形態のような基礎杭と基礎スラブとの接合構造に関して、次のような特徴を備えた基礎杭と基礎スラブの接合構造が考えられる。
図20に、基礎杭と基礎スラブの接合構造の関連実施例として、基礎杭の外周面に接着剤が塗布された接合構造を示す。
すなわち、図20に示されるように、基礎杭201と基礎スラブ202の接合構造においては、基礎杭201の頭部201aは、基礎スラブ202の部材内部に少なくとも一部が埋設され、基礎杭201の外周面と基礎スラブ202とは、接着剤203を介して接合されていることを特徴とする。
接着剤203としては、例えば、ポリマー系のセメントモルタル(例えば、日本化成株式会社製の「NSボンドスーパーボンドスーパー(商品名)」を用いるのが好ましい。
このような構成では、比較的容易に、基礎杭201と基礎スラブ202とを強固に接合することが可能となる。その結果、地震発生時に基礎杭201に繰り返し水平力が作用した際でも、基礎杭201と基礎スラブ202との接合部のコンクリートに生じる損傷や破壊を抑制できる。
11 基礎杭 32 第2の支圧板
11a 頭部 37 貫通孔
11s 中空部 40 鉛直方向鉄筋
11t 上端面 40t 上端
12 基礎スラブ 43 高さ調整コンクリート部
12b 下面 43b 下面
12t 上面 33 緊張材
15 コンクリート J 接合部
31 第1の支圧板

Claims (3)

  1. 基礎杭と基礎スラブとを緊張材を介して接合する接合構造であって、
    前記基礎杭の頭部に設置される第1の支圧板と、
    前記基礎杭の中間高さ位置に設置されて、前記基礎杭が貫通する貫通孔を有する第2の支圧板と、
    前記第1の支圧板と前記第2の支圧板を連結する前記緊張材と、を備え、
    前記基礎杭の前記頭部は、前記基礎スラブ内或いは前記基礎スラブの上面に設けられ、
    前記中間高さ位置は、前記基礎スラブの下面の高さ位置、または前記基礎スラブの下側に設けられる高さ調整コンクリート部の下面の高さ位置であることを特徴とする基礎杭と基礎スラブの接合構造。
  2. 前記基礎杭は中空部を有するコンクリート杭であり、
    前記第1の支圧板と前記第2の支圧板で挟まれた前記基礎杭の中空部には、コンクリートが充填されていることを特徴とする請求項1に記載の基礎杭と基礎スラブの接合構造。
  3. 前記第1の支圧板と前記第2の支圧板で挟まれた前記基礎杭の内部には、コンクリート中に鉛直方向鉄筋が埋設され、該鉛直方向鉄筋の上端は前記第1の支圧板と連結されていることを特徴とする請求項1または2に記載の基礎杭と基礎スラブの接合構造。
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