JP2988712B2 - 液圧による印刷模様層の形成方法 - Google Patents

液圧による印刷模様層の形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、樹脂成形体の表面に対して、液圧を利用し
て転写印刷を行なう印刷模様層の形成方法に関する。
[従来の技術] 特に凹凸による立体面(三次元形状)や曲面等による
複雑な表面形状を有する樹脂成形体の表面に、印刷模様
層による絵付けを施す手段として、表面に印刷模様層が
形成されている液圧転写用シートを、該転写用シートに
おける印刷模様層面が上面になるようにして水面(液
面)に浮かべると共に、活性剤によって転写用シートの
印刷模様層を活性化した後、絵付けに付される所定の樹
脂成形体(被転写体)を上方から押し入れ、被転写体た
る樹脂成形体の表面に転写用シートの印刷模様層を転写
する方法が利用されている(特公昭52−41683号公報,
特開昭54−33115号公報)。
かかる液圧を利用する転写印刷方法において、例え
ば、パール感や木目模様における照り感等が現出されて
いる印刷模様層を形成する方法として、パール顔料を含
有する印刷インキによる印刷模様層を有する転写用シー
トが利用されている。
また、樹脂成形体にパール感を持たせる方法として、
成形体に対して、パール顔料を含有する塗料による塗装
を行なう方法が採られている。
[発明が解決しようとする課題] しかして、前述のパール顔料を含有する印刷模様層を
具備する転写用シートによる転写印刷方法において、パ
ール感や木目模様における照り感等を強調させるため
に、印刷模様層におけるパール顔料の含有量や印刷イン
キの塗布量等を大量にすると、被転写体に対する転写用
シートの付き回り性が悪化し、緻密な印刷模様層を得る
ことができない。
また、樹脂成形体に対して、パール顔料を含有する塗
料による塗装を行なったものは、塗装によって得られる
厚さが十分でなく、深みのあるパール感を現出させるこ
とができない。
これに対して、本発明の液圧を利用する転写印刷方法
においては、被転写体として利用する樹脂成形体中に予
め添加,混合されている光輝性顔料によるパール感と、
被転写体の被転写面に付されている凹凸エンボス模様と
を利用することによって、深みのあるパール感を呈する
印刷模様層を形成するものであって、被転写体に対する
転写用シートの付き回り性を犠牲にするようなことがな
く、精密な転写印刷模様層が得られる方法を提供する。
[課題を解決するための手段] 本発明の液圧による印刷模様層の形成方法は、表面に
印刷模様層を有する水溶性または水膨潤性支持体からな
る転写用シートを液面に浮かべると共に、該転写用シー
トにおける印刷模様層を活性化させる前段工程、すなわ
ち、表面に印刷模様層を有する水溶性または水膨潤性支
持体からなる転写用シートを液面に浮かべた後に、前記
印刷模様層を活性剤によって活性化させるか、あるい
は、表面に印刷模様層を有する水溶性または水膨潤性支
持体からなる転写用シートの印刷模様層を活性剤によっ
て活性化させた後に、該転写用シートを液面に浮かべる
かする前段工程と、樹脂成形体からなる被転写体を液面
の上方から前記転写用シート上に押圧することによっ
て、転写用シートにおける印刷模様層を樹脂成形体に転
写する工程からなる後段工程とによる液圧を利用する印
刷模様層の形成方法からなる。
本第1の発明は、前記した前段工程と後段工程とによ
るに液圧を利用する印刷模様層の形成方法において、被
転写体として、光輝性顔料を含有し、しかも、印刷模様
層が転写される被転写面が凹凸エンボス面とされている
樹脂成形体を利用することによって、被転写体の表面に
転写された印刷模様層を通して、あるいは、転写された
印刷模様層同士の間隙を通して、被転写体中に含有され
ている光輝性顔料に起因するパール感が現出される転写
印刷模様層を形成することからなる。
本第2の発明の液圧による印刷模様層の形成方法は、
本第1の発明の液圧による印刷模様層の形成方法におい
て、光輝性顔料を含有する透明〜半透明の樹脂成形体を
被転写体として利用することからなる。
本第3の発明の液圧による印刷模様層の形成方法は、
本第1の発明あるいは本第2の発明の液圧による印刷模
様層の形成方法において、印刷模様層が転写される被転
写体の被転写面が、精密エンボスによる凹凸エンボス面
とされている樹脂成形体を被転写体として利用すること
からなる。
前記構成からなる本発明方法において、転写用の印刷
模様層を形成するための水溶性または水膨潤性支持体と
しては、例えば、特公昭52−41683号公報や特開昭54−3
3115号公報等に説明されている支持体、すなわち、ポリ
ビニルアルコール樹脂,デキストリン,ゼラチン,にか
わ,カゼイン,セラック,アラビアゴム,澱粉,蛋白
質,ポリアクリル酸アミド,ポリアクリル酸ソーダ,ポ
リビニルメチルエーテル,メチルビニルエーテルと無水
マレイン酸との共重合体,酢酸ビニルとイタコン酸との
共重合体,ポリビニルピロリドン,アセチルセルロー
ス,アセチルブチルセルロース,カルボキシメチルセル
ロース,メチルセルロース,ヒドロキシエチルセルロー
ス,アルギン酸ソーダ等による厚さ10〜100μ程度のフ
ィルムが利用され、従来の液圧を利用する転写印刷模様
層の形成方法で使用される転写用シートにおける水溶性
または水膨潤性支持体と同種のものが利用される。
水溶性または水膨潤性支持体の表面の印刷模様層は、
液圧転写によって被転写体の表面に転写された印刷模様
層を通して、あるいは、転写された印刷模様層同士の間
隙を通して、被転写体中に混在している光輝性顔料の光
輝性が透視し得るようにされるものであるから、透明あ
るいは半透明の印刷模様層として形成されか、あるい
は、隠蔽印刷模様層の場合には、印刷模様層同士の間に
間隔を有するようにして形成される。
印刷模様層におけるバインダー用樹脂は、転写用シー
トに適用される活性剤によって活性化されるものであ
り、印刷模様層に利用されているバインダー用樹脂の種
類に応じて活性剤が選択される。
なお、印刷模様層の形成に利用される印刷インキ中に
は、染料または顔料等の着色剤を初め、分散剤,可塑
剤,体質顔料等が必要に応じて含有されることは勿論で
ある。
水溶性または水膨潤性支持体に対する印刷模様層は、
例えば、凹版印刷方式,平版印刷方式,凸版印刷方式,
スクリーン印刷方式,刷毛塗り,へら塗り,吹き付け塗
り等によって、所望の絵柄,図形,文字,記号等の印刷
模様層として形成される。
被転写体として利用される樹脂成形体には、例えば、
ポリスチレン樹脂,ABS樹脂,ポリカーボネート樹脂,メ
ラミン樹脂,フェノール樹脂,尿素樹脂,繊維素樹脂等
による成形体が利用され、特に制限されるものではな
い。
透明性のある樹脂形成体を被転写体として使用する場
合には、本発明の液圧による印刷模様層の形成方法によ
って得られる成形体のパール感や凹凸感に、より一層の
深みが得られる。
被転写体として利用される樹脂成形体中に含有される
光輝性顔料としては、例えば、アルミニウム粉,銅粉,
真鍮粉等の金属粉や金属箔片、さらには、金属蒸着樹脂
フィルムの裁断片等の金属光沢を有する顔料、二酸化チ
タン被覆雲母、魚鱗箔、酸塩化ビスマス等の真珠光沢や
干渉光沢を有する顔料が利用され、樹脂100重量部に対
して、0.25〜2.0重量部程度の光輝性顔料が使用され
る。
被転写体の被転写面における凹凸エンボスは、転写さ
れる印刷模様層の意匠に応じて適宜選定されるもので、
例えば、照りを有する木目柄、大理石の石目柄、絹布の
ような光沢のある布目柄等の外観を再現させるのに好適
な凹凸エンボス形状が選択される。
前記凹凸エンボスが、精密万線版による凹凸エンボ
ス、すなわち、第2図に示されるように、閉曲線領域の
中に、平行な直線群または曲線群を形成するような凹凸
溝を含んだ凹凸形状の集合体からなり、任意の2領域の
境界を介して隣接する直線群または曲線群の方向をなす
角度が総て異なる形状をなすエンボスの場合には、各閉
領域が異なった艶を現出するように視認され、また、視
差によって各閉領域の光沢が変化して見える。
なお、特に、前記精密万線版による凹凸エンボスにお
いて、平行な直線群または曲線群を、光沢が相違する模
様として識別し得るためには、第3図(1)〜第3図
(3)において、線の深さ及び幅が、0.1〜100μ、隣接
する直線群または曲線群の方向のなす各度が5度以上あ
ることが望まい。また、任意の2閉領域に境界を介して
隣接する線群同士の角度を総て異なるようにするために
は、位相幾何学の4色問題の定理から、4種類の角度の
種類を有していることが必要である。
また、特に、一般の木目材の照りを再現するために
は、第3図及び第4図に示されるように、閉領域を含ま
ない平行直線部または曲線部を利用するのが好都合であ
る。なお、所謂杢調の木目模様の再現については、第2
図に示されるような、閉領域で区画されたものを利用す
るのが良好である。
被転写面が凹凸エンボス面とされている樹脂成形体
は、印刷によって賦形されているポリエチレンテレフタ
レートフィルムをインサートした射出成形用金型、ある
いは、金型の所定の内周面がエンボス賦形されている射
出成形用金型等による射出成形によって、容易に得られ
る。
転写用シートに形成される印刷模様層と、被転写体の
被転写面における凹凸エンボスとの組み合わせ例を挙げ
ると、 欅,檜,杉,松等の板材の木目模様の現出の場合 転写用シートにおける印刷模様層 ……木目柄 被転写面の凹凸エンボス形状 凹部及び凸部の幅と深さとが、0.1〜100μの波状微細
万線状溝からなり、正弦曲線、楕円関数曲線、ベッセル
関数曲線等を平行移動した曲線群状の溝からなるもの
で、第4図(1)で表示される光輝性顔料を含有する樹
脂成形体の表面に対して、特に、第4図(2)に示され
るX方向に向かう木目と、第4図(3)に示されるY方
向に走るエンボスの曲線とが直交するようにして組み合
わされ、第4図(4)に示されるような意匠特性を現出
させるものが好ましい 得られる意匠特性 視線の方向及び照明の方向に従って、光沢の強,弱及
び方向性が変化する、すなわち、板材の照りが良好に再
現される 絹布等の布目柄の現出の場合 転写用シートにおける印刷模様層 ……布目柄 被転写面の凹凸エンボス形状 布目のテクスチャーを型取りしたエンボス形状 得られる意匠特性 絹布等の布目の持つ光沢、テクスチャーが良好に再現
される 等である。
本発明の液圧による印刷模様層の形成方法によって得
られた転写印刷模様層には、さらに、必要に応じて、ウ
レタン系,アミノアルキッド系,ポリエステル系等によ
る公知の上塗り塗装が例えばスプレー法等によって施さ
れ、印刷模様層の保護作用と、内部での光沢の変化によ
る一層の深みとが得られる。
すなわち、第1図において、上塗り塗装が施されてい
る絵付け成形体1は、光輝性顔料を含有し、しかも、被
転写面が凹凸エンボス面とされている樹脂成形体2に対
して、転写印刷模様層3が転写され、該転写印刷模様層
3面が上塗り塗装層4で被覆された状態となり、上塗り
塗装層4の下方においてエンボスによる光沢の変化が現
出される。
[実施例] 以下、本発明の液圧による印刷模様層の形成方法の具
体的な構成を実施例を以って説明する。
実施例1 転写用シートの作製 厚さ40μのポリビニルアルコール樹脂フィルム[日合
フィルム(株):ハイセロン]の表面に、下記のインキ
組成[1]の印刷用インキ[諸星インキ(株):KLCF]
によるグラビア印刷によって、抽象柄の印刷模様層を形
成し、乾燥後にロールで巻き取り、転写用シートの巻き
取りロールを得た。
インキ組成[1] (1)着色剤 ジスアゾイエロー モノアゾ炭カル シアニンブルー カーボンブラック ‥‥6〜40重量部 (2)バインダー成分 ニトロセルロース ‥‥5〜15重量部 アルキッド樹脂 ‥‥1〜5重量部 (3)溶 剤 トルエン ‥‥50〜80重量部 活性剤の調製 下記の混合組成[2]による活性剤[諸星インキ
(株):CFプライマー]を準備した。
混合組成[2] (1)アルキッド樹脂 ……8重量部 (2)ニトロセルロース 2重量部 (3)硫酸バリウム ……15重量部 (4)DBP ……15重量部 (5)ブチルセロソルブ ……30重量部 (6)ブチルカルビトールアセテート ……30重量部 被転写体の成形 パール顔料1重量部を含有するABS樹脂を、表面に微
細なエンボスを有する金型を利用して射出成形し、被転
写体たる化粧品用コンパクトケースを成形した。
液圧による転写印刷 前述の転写用シートの印刷模様層面に、前記混合組成
[2]による活性剤を13g/m2の割合にコーティングし、
さらに、水温30℃の水面に、前記活性剤が塗布されてい
る印刷模様層面が上面となるようにして浮かべ、70秒経
過後に、前述の被転写体たるABS樹脂成形体を上方から
押し入れ、該成形体の表面に転写用シートを延展,密着
させた。
次いで、表面に転写用シートが延展,密着しているAB
S樹脂樹脂成形体を水中から引き出し、40℃の温水でシ
ャワーし、転写用シートにおけるポリビニルアルコール
樹脂フィルムを除去した後、乾燥し、さらに、ウレタン
系塗料による塗装工程に付すことにより、液圧による転
写印刷模様層が付与されているABS樹脂成形体からなる
化粧品用コンパクトケースを得た。
得られた絵付け成形体には、該成形体中に混在してい
る光輝性顔料による光輝性と、被転写体の表面のエンボ
スの凹凸とが、転写された印刷模様層を通して視認さ
れ、深みのあるパール感が発現された。
実施例2 被転写体の成形 印刷による賦形がなされているポリエチレンテレフタ
レートフィルムをインサートした射出成形用金型を利用
して、パール顔料1重量部を含有するABS樹脂を射出成
形し、乗用車用のパネルを成形した。
液圧による転写印刷 前記実施例1で利用した転写用シートと活性剤とそれ
ぞれ同一のものを利用し、先のABS樹脂成形体からなる
被転写体に対して、実施例1における対応する手順と同
一の方法により、液圧による転写印刷様層が付与されて
いるABS樹脂成形体からなる乗用車用のパネルを得た。
得られた絵付け成形体には、該成形体中に混在してい
る光輝性顔料による光輝性と、被転写体の表面のエンボ
スの凹凸とが、転写された印刷模様層を通して視認さ
れ、また、被転写体の透明性によって、より一層の深み
のあるパール感が発現された。
実施例3 被転写体の成形 印刷による精密エンボス模様が表面に付されているポ
リエチレンテレフタレートフィルムを得た後、該フィル
ムを射出成形用金型内にインサートし、この金型を利用
して、パール顔料1重量部を含有するアクリル樹脂を射
出成形することにより、化粧品用のコンパクトケースを
成形した。
液圧による転写印刷 前記実施例1で利用した転写用シートと活性剤と同一
のものを利用し、先のアクリル樹脂成形体からなる被転
写体に対して、実施例1における対応する手順と同一の
方法により、液圧による転写印刷様層が付与されている
アクリル系樹脂成形体からなる化粧品用のコンパクトケ
ースを得た。
得られた絵付け成形体は、被転写体であるアクリル樹
脂成形体の表面に付されている精密エンボス中の万線の
なす角度の相違により、見る角度によって光沢が変化
し、被転写体中に含有されているパール顔料によるパー
ル感が引き立てられ、絵付け成形体の表面のパール感及
び凹凸感が鮮明になった。
[発明の作用,効果] 本発明の液圧による転写印刷模様層の形成方法は、表
面に印刷模様層を有する水溶性または水膨潤性支持体か
らなる転写用シートを液面に浮かべると共に、前記印刷
模様層を活性剤によって活性化させ、さらに、樹脂成形
体からなる被転写体を液面の上方から前記転写用シート
上に押圧することによって、転写用シートにおける印刷
模様層を樹脂成形体に転写するものであり、印刷模様層
が形成されるところの被転写体として、光輝性顔料を含
有し、しかも、印刷模様層が転写される被転写面が凹凸
エンボス面とされている樹脂成形体を利用することから
なる。
前記構成による本発明方法によって得られた転写印刷
模様層を有する樹脂成形体においては、被転写体中に混
在している光輝性顔料の光輝性が、転写された印刷模様
層を通して、あるいは、転写された印刷模様層同士の間
隙を通して、被転写体中に含有されている光輝性顔料に
起因するパール感が現出される。
前記構成による本発明方法においては、転写用シート
における印刷模様層の形成に、パール顔料を大量に含有
する印刷インキを利用する必要がないので、水圧によっ
て被転写体の表面に転写用シートを密着させる工程にお
いて、被転写体に対する転写用シートの付き回り性が低
下するというようなことがなく、良好が密接性が得られ
る。
また、本発明の液圧を利用する転写印刷方法において
は、被転写体として利用する樹脂成形体中に予め添加,
混合されている光輝性顔料によるパール感と、被転写体
の被転写面に付されている凹凸エンボス模様による深み
とが兼備されている転写印刷模様層が得られるものであ
って、しかも、被転写体に対する転写用シートの付き回
り性を犠牲にするようなことがなく、精密な転写印刷模
様層が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の液圧による印刷模様層の形成方法に
よって得られた絵付け成形体の要部を示す断面図、第2
図は、被転写体の被転写面に付される凹凸エンボスの形
状の1例を示す平面図、第3図(1)は、被転写体の被
転写面に付される凹凸エンボスの形状の別の例を示す平
面図、第3図(2)は、第3図(1)の1部の拡大図、
第3図(3)は、第3図(2)のA−A線断面図、第4
図(1)は、被転写体の表面に凹凸エンボスが付される
前の状態を説明する平面図、第4図(2)は、第4図
(1)の被転写体の被転写面に付される凹凸エンボスの
形状の1例を示す平面図、第4図(3)は、被転写体の
被転写面に付される転写印刷模様層の形状を説明する平
面図、第4図(4)は、被転写体の被転写面に付された
印刷模様層の1例を示す平面図である。 1……本発明方法によって得られた絵付け成形体、 2……被転写体、 3……転写された印刷模様層、 4……上塗り塗装層。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に印刷模様層を有する水溶性または水
    膨潤性支持体からなる転写用シートを液面に浮かべた後
    に、前記印刷模様層を活性剤によって活性化させるか、
    あるいは、表面に印刷模様層を有する水溶性または水膨
    潤性支持体からなる転写用シートの印刷模様層を活性剤
    によって活性化させた後に、該転写用シートを液面に浮
    かべるかする工程と、樹脂成形体からなる被転写体を液
    面の上方から転写用シート上に押圧することによって、
    転写用シートにおける印刷模様層を樹脂成形体に転写す
    る工程とからなる液圧による印刷模様層の形成方法にお
    いて、前記被転写体として、光輝性顔料を含有し、しか
    も、印刷模様層が転写される被転写面が凹凸エンボス面
    とされている樹脂成形体を利用し、転写された印刷模様
    層を通して、あるいは、転写された印刷模様層同士の間
    隙を通して、被転写体中に含有されている光輝性顔料に
    起因するパール感が現出される転写印刷模様層を形成す
    ることを特徴とする液圧による印刷模様層の形成方法。
  2. 【請求項2】被転写体が、光輝性顔料を含有する透明〜
    半透明の樹脂成形体からなる特許請求の範囲第1項記載
    の液圧による印刷模様層の形成方法。
  3. 【請求項3】印刷模様層が転写される被転写体の被転写
    面が、精密エンボスによる凹凸エンボス面とされている
    特許請求の範囲第1項または第2項記載の液圧による印
    刷模様層の形成方法。
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