JP2987399B2 - 床装置 - Google Patents
床装置Info
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- JP2987399B2 JP2987399B2 JP2251234A JP25123490A JP2987399B2 JP 2987399 B2 JP2987399 B2 JP 2987399B2 JP 2251234 A JP2251234 A JP 2251234A JP 25123490 A JP25123490 A JP 25123490A JP 2987399 B2 JP2987399 B2 JP 2987399B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、建築物の床装置に関するものである。
従来の技術 柱・梁からなる鉄骨建築物においては、通常水平方向
の剛性を持たせるため、梁によって囲まれる空間内にブ
レースを取り付け、更にそのブレースの上方に床パネル
を固定している。しかし、このような構造では、ブレー
スの取り付け及びそのブレースの長さ調整といった面倒
な作業が必要となり、また、ブレース材が必要で部材点
数が増大するという欠点がある。そこで、この問題を解
決するため、プレキャストコンクリート板等の剛性を備
えた床パネルを梁へ剛接接合することによって、その床
パネル自体をブレースとして使用することが考えられて
いる。
の剛性を持たせるため、梁によって囲まれる空間内にブ
レースを取り付け、更にそのブレースの上方に床パネル
を固定している。しかし、このような構造では、ブレー
スの取り付け及びそのブレースの長さ調整といった面倒
な作業が必要となり、また、ブレース材が必要で部材点
数が増大するという欠点がある。そこで、この問題を解
決するため、プレキャストコンクリート板等の剛性を備
えた床パネルを梁へ剛接接合することによって、その床
パネル自体をブレースとして使用することが考えられて
いる。
第4図はその構造を示したもので、図において、1、
1…はプレキャストコンクリートからなる床パネルであ
り、その互いに対向する2辺のコーナー部近傍に、それ
ぞれ金属板からなる取り付けプレート2、2…が一体に
突設されている。そして、この取り付けプレート2、2
…を、鉄骨梁上に設置してボルトで固定し、各床パネル
1、1…間の要所要所に形成した構内にモルタルを充填
することによってコッタ3、3…を設け、これによっ
て、床全体が完全に一体となった剛構造としている。
1…はプレキャストコンクリートからなる床パネルであ
り、その互いに対向する2辺のコーナー部近傍に、それ
ぞれ金属板からなる取り付けプレート2、2…が一体に
突設されている。そして、この取り付けプレート2、2
…を、鉄骨梁上に設置してボルトで固定し、各床パネル
1、1…間の要所要所に形成した構内にモルタルを充填
することによってコッタ3、3…を設け、これによっ
て、床全体が完全に一体となった剛構造としている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来の構造においては、床パネル
の各コーナー部近傍においてその床パネルを固定する取
り付けプレートは、そのコーナー部の一方の辺にのみ取
付けられており、そのため、この取り付けプレートを固
定するボルトがピン接合になっていると、不完全な剛構
造となり、充分な水平耐力が得られないという欠点があ
った。この発明は、かかる従来の欠点を解消することを
目的としてなされたものである。
の各コーナー部近傍においてその床パネルを固定する取
り付けプレートは、そのコーナー部の一方の辺にのみ取
付けられており、そのため、この取り付けプレートを固
定するボルトがピン接合になっていると、不完全な剛構
造となり、充分な水平耐力が得られないという欠点があ
った。この発明は、かかる従来の欠点を解消することを
目的としてなされたものである。
課題を解決するための手段 上記の課題を解決するため、この発明では、プレキャ
ストコンクリートからなるパネル本体内の鉄筋に固定さ
れて、このパネル本体の端部に埋設された埋め込みプレ
ートに、前記パネル本体の端部より突出する取り付けプ
レートを一体に形成した床装置であって、上記パネル本
体端部のコーナーを挟んだ両側に、それぞれ前記取り付
けプレートを突出させて、これら取り付けプレートをい
ずれも梁へボルト接合して取り付けるようにしたことを
特徴とするものである。
ストコンクリートからなるパネル本体内の鉄筋に固定さ
れて、このパネル本体の端部に埋設された埋め込みプレ
ートに、前記パネル本体の端部より突出する取り付けプ
レートを一体に形成した床装置であって、上記パネル本
体端部のコーナーを挟んだ両側に、それぞれ前記取り付
けプレートを突出させて、これら取り付けプレートをい
ずれも梁へボルト接合して取り付けるようにしたことを
特徴とするものである。
作用 上記この発明の構成では、床パネルを固定する取り付
けプレートが、そのパネルのコーナーを挟んだ両側の端
部に突設されているので、その取り付けプレートの固定
がピン接合であっても、完全なブレース構造を内包した
剛構造が得られる。
けプレートが、そのパネルのコーナーを挟んだ両側の端
部に突設されているので、その取り付けプレートの固定
がピン接合であっても、完全なブレース構造を内包した
剛構造が得られる。
実施例 第1図は、この発明の床パネルの取り付け状態を示し
ており、各床パネル11、11には、その互いに対向する2
辺12、12に、その辺12、12に沿って複数の取り付けプレ
ート13、13…が一体に突設されており、これらの取り付
けプレート13、13…が、互いに対向する平行な一対のX
方向の梁14、14上へ設置されて、それぞれ第2図のよう
にボルト15によって固定されている。なお、この第2図
で示すように、梁14はH型鋼からなるものである。更
に、このX方向と直角方向であるY方向の梁16に隣接す
る床パネル11の同方向の辺17には、そのコーナー部近傍
において別の取り付けプレート18が一体に突設されて、
そのY方向の梁16上面へ前記第2図と同様にしてボルト
19によって固定されている。すなわち、この実施例で
は、X方向の辺12の一方のコーナー部近傍に突設された
取り付けプレート13とY方向の辺17に突設された取り付
けプレート18が、この発明においてコーナーを挟んだ一
対の取り付けプレートに該当するもので、これによっ
て、X方向とY方向のいずれの方向の水平力に対しても
剛性を備えた床構造を実現している。図中20は、従来と
同じコッタである。
ており、各床パネル11、11には、その互いに対向する2
辺12、12に、その辺12、12に沿って複数の取り付けプレ
ート13、13…が一体に突設されており、これらの取り付
けプレート13、13…が、互いに対向する平行な一対のX
方向の梁14、14上へ設置されて、それぞれ第2図のよう
にボルト15によって固定されている。なお、この第2図
で示すように、梁14はH型鋼からなるものである。更
に、このX方向と直角方向であるY方向の梁16に隣接す
る床パネル11の同方向の辺17には、そのコーナー部近傍
において別の取り付けプレート18が一体に突設されて、
そのY方向の梁16上面へ前記第2図と同様にしてボルト
19によって固定されている。すなわち、この実施例で
は、X方向の辺12の一方のコーナー部近傍に突設された
取り付けプレート13とY方向の辺17に突設された取り付
けプレート18が、この発明においてコーナーを挟んだ一
対の取り付けプレートに該当するもので、これによっ
て、X方向とY方向のいずれの方向の水平力に対しても
剛性を備えた床構造を実現している。図中20は、従来と
同じコッタである。
第3図は、床パネルの具体的な構造の一例を示したも
ので、プレキャストコンクリートからなるパネル本体22
内には、X方向の鉄筋23とY方向の鉄筋とが内蔵されて
いるが、そのY方向の鉄筋24の両端に埋め込みプレート
25が溶接されて、このパネル本体22の端部に埋設されて
いる。この埋め込みプレート25のパネル本体22外方の端
縁より突出して、それぞれ前記の取り付けプレート13、
13…が一体に形成されている。更に、埋め込みプレート
25の前記X方向の端部に、前記Y方向の梁16へ固定され
る取り付けプレート18が同じく一体に形成されている。
26は、埋め込みプレート25の下面に溶接した断面L型の
垂直端部プレートであって、第2図のように、パネル本
体22の端面に露出するようにして埋め込まれ、その下端
の水平片27に前記とは別のY方向の鉄筋24が溶接されて
いる。
ので、プレキャストコンクリートからなるパネル本体22
内には、X方向の鉄筋23とY方向の鉄筋とが内蔵されて
いるが、そのY方向の鉄筋24の両端に埋め込みプレート
25が溶接されて、このパネル本体22の端部に埋設されて
いる。この埋め込みプレート25のパネル本体22外方の端
縁より突出して、それぞれ前記の取り付けプレート13、
13…が一体に形成されている。更に、埋め込みプレート
25の前記X方向の端部に、前記Y方向の梁16へ固定され
る取り付けプレート18が同じく一体に形成されている。
26は、埋め込みプレート25の下面に溶接した断面L型の
垂直端部プレートであって、第2図のように、パネル本
体22の端面に露出するようにして埋め込まれ、その下端
の水平片27に前記とは別のY方向の鉄筋24が溶接されて
いる。
発明の効果 以上のように、この発明では、床パネルを固定する取
り付けプレートが、そのパネルのコーナーを挟んだ両側
の端部に突設されているので、その取り付けプレートの
固定がピン接合であっても、完全なブレース構造を内包
した充分な水平剛性を有する剛構造の床を得ることがで
きる。しかも、取り付けプレートは、プレキャストコン
クリートからなるパネル本体内の鉄筋に固定された埋め
込みプレートに一体に形成されていることから、パネル
自体の面内剛性を有効に利用して、水平剛性を確実に確
保することができる。
り付けプレートが、そのパネルのコーナーを挟んだ両側
の端部に突設されているので、その取り付けプレートの
固定がピン接合であっても、完全なブレース構造を内包
した充分な水平剛性を有する剛構造の床を得ることがで
きる。しかも、取り付けプレートは、プレキャストコン
クリートからなるパネル本体内の鉄筋に固定された埋め
込みプレートに一体に形成されていることから、パネル
自体の面内剛性を有効に利用して、水平剛性を確実に確
保することができる。
第1図は、この発明の実施例を示す床取り付け状態の一
部平面図、第2図は、同じく要部の拡大縦断面図、第3
図は、床パネルの要部切欠斜視図、第4図は、従来の床
の取り付け状態の一部平面図である。 11……床パネル、13……取付けプレート、15……ボル
ト、14、16……梁、18……取付けプレート、19……ボル
ト。
部平面図、第2図は、同じく要部の拡大縦断面図、第3
図は、床パネルの要部切欠斜視図、第4図は、従来の床
の取り付け状態の一部平面図である。 11……床パネル、13……取付けプレート、15……ボル
ト、14、16……梁、18……取付けプレート、19……ボル
ト。
Claims (1)
- 【請求項1】プレキャストコンクリートからなるパネル
本体内の鉄筋に固定されて、このパネル本体の端部に埋
設された埋め込みプレートに、前記パネル本体の端部よ
り突出する取り付けプレートを一体に形成した床装置で
あって、上記パネル本体端部のコーナーを挟んだ両側
に、それぞれ前記取り付けプレートを突出させて、これ
ら取り付けプレートをいずれも梁へボルト接合して取り
付けるようにしたことを特徴とする床装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2251234A JP2987399B2 (ja) | 1990-09-19 | 1990-09-19 | 床装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2251234A JP2987399B2 (ja) | 1990-09-19 | 1990-09-19 | 床装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04128455A JPH04128455A (ja) | 1992-04-28 |
JP2987399B2 true JP2987399B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=17219712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2251234A Expired - Fee Related JP2987399B2 (ja) | 1990-09-19 | 1990-09-19 | 床装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2987399B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006299693A (ja) * | 2005-04-22 | 2006-11-02 | East Japan Railway Co | 柱梁接合方法及び柱梁構造物 |
JP4517950B2 (ja) * | 2005-06-16 | 2010-08-04 | 積水ハウス株式会社 | スラブパネル及び床構造 |
JP2007262824A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Taisei Corp | プレキャスト床板の着脱可能な乾式接合構造。 |
-
1990
- 1990-09-19 JP JP2251234A patent/JP2987399B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04128455A (ja) | 1992-04-28 |
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Legal Events
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