JP2984765B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この出願の発明は、銀製品を洗浄するのに適した洗浄
剤組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
銀は電気、熱の最良導体として、また加工性、機械的
性質が良好であるため金属材料として、幅広く利用され
ている。
化学工業方面では酢酸製造用コンデンサー、ミルク、
サイダー、ビールなどの製造の際のパイプ、サイフォ
ン、ある種のアセテート繊維製造の際のコック、バル
ブ、強アルカリ(NaOH、KOH等)溶融鋳造の際の容器な
どに利用される。
さらに、銀はメッキとしてクロームメッキの下地とし
てニッケルメッキの代用、電気関係では母線、電信用の
低電流継電機などの接点材料に使用される。また、銀は
熱伝導性が良く高荷重に耐え、高温の硬度が高いので空
冷または液冷飛行機エンジン用の軸受に使用される。
合金元素としての銀の用途は、貨幣、食器、装飾品
(指輪、ブローチ、ブレスレット等)、歯科材料に使用
されるほか、種々の銀ロウとして電気接点、工具のロウ
付けなどに使用される。
このように、銀の金属としての用途は非常に広いが、
銀は次のような短所を有する。
水および酸素に対して安定であるが、オゾンにより黒
色の過酸化銀をつくる。水素、窒素、および炭素などと
は高温でも反応しないが、ハロゲンには比較的容易に侵
される。イオウとも直接結合し、特に硫化水素は常温で
容易に硫化銀をつくり黒変させる。塩酸のような非酸化
性の酸には侵されないが、硝酸、硫酸には溶解する。水
酸化アルカリには溶けないが、酸素が共存すれば溶融水
酸化ナトリウムに溶ける。
そこで、銀製品を使用する上で問題となってくるの
は、以上のような黒色汚れである。
従来、このような黒色汚れは、炭酸水素ナトリウム水
溶液やチオ尿素を酸性溶液(但し硫酸、硝酸を除く)に
溶かしたもので除去するか、もしくはクレンザー等で物
理的に除去していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記の黒色汚れは、炭酸水素ナトリウ
ム水溶液ではあまりよく除去できないし、クレンザーで
は磨くということに手間がかかる上、銀製品の表面に傷
をつける恐れもある。一方、チオ尿素の酸性水溶液は被
洗浄物を浸して置くだけでかなり良い結果が得られる
が、チオ尿素の水への溶解度が低いために溶液を調製す
る際に物理的な攪拌が必要となり、溶解するのに時間と
手間が必要であった。調製する際に温水を使えば若干溶
解性は向上するが、それでも物理的な攪拌は必要であっ
た。
そこで、この出願の発明は、チオ尿素を容易に溶解さ
せる手段を検討した結果、調剤に発泡性を付与すること
によって上記課題を解決するに至ったものである。
〔課題を解決するための手段〕
そのため、この出願の発明では、チオ尿素および発泡
剤を含有した洗浄剤組成物としている。チオ尿素の含有
量は、0.1〜10重量%としたが、好ましくは0.5〜5重量
%がよく、また発泡剤の含有量は、10重量%以上とし
た。チオ尿素の含有量を10重量%以上にすると、チオ尿
素が水に溶けきれないので不経済であり、また発泡剤の
含有量を10重量%以下にすると、発泡性に劣る。さら
に、チオ尿素の還元作用は、溶液のpHによっても大きく
影響されるので、水に溶解させた時のpHが1〜6、好ま
しくはpH4以下とするのがよい。
前記発泡剤は、粉末の酸性物質と粉末のアルカリ物質
によるものを基体とし、その配合比率は組成物10gを水5
0gに溶かした時、pHが1〜6になるように調製する。pH
が7以上になると発泡力が弱くなり、発泡による攪拌力
が低下するばかりではなく、銀製品表面の酸化被膜を除
去する能力も低下する。
酸性物質としては、スルファミン酸、硫酸水素ナトリ
ウムなどのような粉末の無機酸や、クエン酸、リンゴ
酸、酒石酸、コハク酸、アジピン酸などのような粉末の
有機酸が使用できる(中でも吸湿性の少ないスルファミ
ン酸、コハク酸などが好ましい)。酸性物質は単独でも
よいし、これらの混合物でも使用できる。
アルカリ物質としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カ
リウム、セスキ炭酸ナトリウムなどの炭酸塩を単独また
は混合して使用できる。
また、浸透力を高めるためにカチオン、アニオン、ノ
ニオン、両性系の各種界面活性剤を単独または混合して
配合できる。カチオン界面活性剤としては、脂肪族アミ
ン塩、第4級アンモニウム塩、ポリオキシエチレンアル
キルアミンなどが使用できる。アニオン界面活性剤とし
ては、アルキル硫酸エステル、ポリオキシエチレンアル
キル(フェニル)硫酸エステルなどの硫酸エステル塩、
アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸
塩、α−オレフィンスルホン酸塩などのスルホン酸塩、
リン酸エステル塩なども使用できる。ノニオン界面活性
剤としては、多価アルコールの脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンアルキル(フェニル)エーテル、脂肪酸ア
ルカノールアミド、アミンオキシドなどが使用ができ
る。両性界面活性剤としては、ベタイン、アミノカルボ
ン酸、イミダゾリンなどが使用できる。
さらに、洗浄力を高めるために無機、有機の各種ビル
ダーも配合することができる。ビルダーとしては、芒
硝、ケイ酸塩、STPP、ゼオライトなどの無機ビルダー、
もしくはEDTA、クエン酸塩、NTA、ポリアクリル酸ソー
ダなどの有機ビルダーを単独または混合して使用でき
る。
剤形としては粉末、顆粒、錠剤のいずれでもよいが、
錠剤にする場合には打錠圧によって溶解時間が左右され
る。一般に打錠圧を上げると、溶解に要する時間が長く
なる。それ故、錠剤にする場合に保形性、打錠性、溶解
時間などを考慮した上で打錠圧を決定しなければならな
い。
〔作用〕
この出願の発明の洗浄剤組成物は、上記構成としたた
め、次のような作用を有する。
発泡剤を含有したことによって、水に溶解させた時に
対流が起こり、チオ尿素の溶解が助けられる。
チオ尿素の含有量を0.1〜10重量%、発泡剤の含有量
を10重量%以上としたことによって、チオ尿素は完全に
水に溶けきる。
水に溶解させた時のpHを1〜6となるように調製した
ことによって、チオ尿素の還元作用が充分に発揮され
る。
発泡剤に使用する酸性物質を粉末の無機酸および粉末
の有機酸とし、発泡剤に使用するアルカリ物質を炭酸塩
としたことによって、pHの調製が容易となる。
界面活性剤およびビルダーを配合したことによって、
浸透力および洗浄力が高められる。
〔実施例〕
以下、この出願の発明の洗浄剤組成物を、実施例に基
づき詳細に説明する。
実施例1〜6 表1に示すような組成とした洗浄剤組成物(剤形は顆
粒)10gを容器に入れ、これに水(水温25℃)50mlを注
ぎ、容器を軽く振とうしたときの溶解時間を測定した。
測定結果を同表に示す。さらに、このように調製した洗
浄剤組成物を使用して、銀製品の黒色汚れの落ち具合を
判定した。判定結果も同表に示す。
実施例7 クエン酸60重量%、チオ尿素20重量%、炭酸カリウム
20重量%を含有し、錠剤(剤形はφ25mmの円形、打錠圧
は200〜400Kg/cm2)とした洗浄剤組成物10gを容器に入
れ、これに水(水温25℃)50mlを注ぎ、容器を軽く振と
うしたときの溶解時間を測定した。測定結果を表IIに示
す。
比較例1〜2 表Iに示すような組成とした洗浄剤組成物(剤形は顆
粒)3gを容器に入れ、これに水(水温25℃)50mlを注
ぎ、容器を軽く振とうしたときの溶解時間を測定した。
測定結果を同表に示す。さらに、このように調製した洗
浄剤組成物を使用して、銀製品の黒色汚れの落ち具合を
判定した。判定結果も同表に示す。
比較例3 クエン酸80重量%、チオ尿素20重量%を含有し、錠剤
(剤形はφ25mmの円形、打錠圧は200〜400Kg/cm2)とし
た洗浄剤組成物10gを容器に入れ、これに水(水温25
℃)50mlを注ぎ、容器を軽く振とうしたときの溶解時間
を測定した。測定結果を表IIに示す。
〔発明の効果〕 この出願の発明の洗浄剤組成物は、上記構成としたた
め、次のような効果を有する。
発泡剤を含有したことによって、チオ尿素の水への溶
解性が向上し、溶液を調製する際に物理的な攪拌は不要
となり、短時間で溶解できると共に手間のかからないも
のとなる。
チオ尿素の含有量を0.1〜10重量%、発泡剤の含有量
を10重量%以上としたことによって、経済性に優れたも
のとなる。
水に溶解させた時のpHを1〜6となるように調製した
ことによって、銀製品の黒色汚れを落とす効果をより充
分に発揮することができる。
発泡剤に使用する酸性物質を粉末の無機酸および粉末
の有機酸とし、発泡剤に使用するアルカリ物質を炭酸塩
としたことによって、洗浄剤組成物の調製が非常に容易
なものとなる。
界面活性剤およびビルダーを配合したことによって、
銀製品の黒色汚れを落とす効果をより充分に発揮するこ
とができる。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チオ尿素および発泡剤を含有したことを特
    徴とする洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】チオ尿素の含有量を0.1〜10重量%、発泡
    剤の含有量を10重量%以上としたことを特徴とする洗浄
    剤組成物。
  3. 【請求項3】水に溶解させた時のpHを1〜6となるよう
    に調製したことを特徴とする請求項1または2記載の洗
    浄剤組成物。
  4. 【請求項4】発泡剤に使用する酸性物質を粉末の無機酸
    および粉末の有機酸とし、発泡剤に使用するアルカリ物
    質を炭酸塩としたことを特徴とする請求項1または2記
    載の洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】界面活性剤およびビルダーを配合したこと
    を特徴とする請求項1または2記載の洗浄剤組成物。
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