JP2001172671A - 界面活性剤組成物 - Google Patents

界面活性剤組成物

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JP2001172671A
JP2001172671A JP37683999A JP37683999A JP2001172671A JP 2001172671 A JP2001172671 A JP 2001172671A JP 37683999 A JP37683999 A JP 37683999A JP 37683999 A JP37683999 A JP 37683999A JP 2001172671 A JP2001172671 A JP 2001172671A
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Japan
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ethylene oxide
alkyl
mass
general formula
carbon atoms
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JP37683999A
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English (en)
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Tomomichi Okano
知道 岡野
Nobuko Seki
宣子 関
Hideo Amano
英男 天野
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Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 洗浄力に優れ、水溶性、保存安定性が良好な
界面活性剤組成物、及びそれを応用した洗浄剤組成物を
提供すること。 【解決手段】下記(a)成分と、下記(b)成分及び/
または下記(c)成分を含有し、かつ各成分の質量比
{(b)+(c)}/{(a)+(b)+(c)}が
0.01〜0.2の範囲であることをすることを特徴と
する界面活性剤組成物。 (a)一般式(I)で表されるアルキルエトキシサルフ
ェートまたはその塩 RO−(CHCHO)n−SOM…(I) (b)一般式(II)で表されるアルキルエトキシレー
ト RO−(CHCHO)n−H…(II) (c)下記一般式(III)で表される高級アルコール ROH…(III)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は界面活性剤組成物に
関し、更に詳しくは、台所等の硬表面や皮膚毛髪の洗浄
に好適な、洗浄力に優れ、水溶性及び保存安定性が良好
な界面活性剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】洗浄力
は界面活性剤に求められる最も代表的な機能であり、こ
の洗浄力を少しでも向上させる技術の開発は従来から継
続的に鋭意検討されている。これまでにも洗浄力の高い
洗浄剤を構築する方法として、アルキルエトキシサルフ
ェート等のアニオン界面活性剤にアルキルジメチルアミ
ンオキシド等の相乗効果を有する他の界面活性剤やカル
シウム、マグネシウム等の多価金属塩を組み合わせるこ
とにより、会合体の疎水度を上げて油に対する洗浄力を
向上させる方法等が提案されてきた。しかしながら、こ
れらの方法による洗浄力の向上は、いずれの場合も疎水
度を上げる、すなわち水に馴染みにくくするところに起
因しているため、固体洗浄剤として応用した場合には水
溶性が低下したり、また、液体洗浄剤として応用した場
合には保存時に析出が生じやすくなる等の課題を抱えて
いた。そこで本発明は、前記課題に鑑み、洗浄力に優
れ、しかも水溶性、保存安定性も良好な界面活性剤組成
物を提供するものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、エチレンオキシド付
加モル分布の狭いアルキルエトキシサルフェートまたは
その塩と、特定のアルキルエトキシレート及び/または
特定の高級アルコールを特定比で含有することで、洗浄
力に優れ、水溶性、保存安定性が良好な界面活性剤組成
物が得られることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明によれば、下記(a)成分と、下
記(b)成分及び/または下記(c)成分を含有し、か
つ各成分の質量比{(b)+(c)}/{(a)+
(b)+(c)}が0.01〜0.2の範囲であること
をすることを特徴とする界面活性剤組成物が提供され
る。 (a)一般式(I)で表されるアルキルエトキシサルフ
ェートまたはその塩 RO−(CHCHO)n−SOM…(I) R1:炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級ア
ルキル基またはアルケニル基 n1:エチレンオキシド基の平均付加モル数を示し、1
〜6の範囲 M:水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アル
カノールアミンまたはアンモニウム (ただし、化合物(a)は複数のエチレンオキシド付加
体を含み、エチレンオキシド付加モル数が0のものが占
める質量%が全付加体の中で最大値を示すことはなく、
最大値を示すエチレンオキシド付加体が15〜35質量
%の範囲であり、この前後の付加モル数のエチレンオキ
シド付加体との合計量が55〜75質量%の範囲であ
る。) (b)一般式(II)で表されるアルキルエトキシレー
ト RO−(CHCHO)n−H…(II) R2:炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級ま
たは2級のアルキル基またはアルケニル基 n2:エチレンオキシド基の平均付加モル数を示し、6
以下の数 (c)下記一般式(III)で表される高級アルコール ROH…(III) R3:炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級ま
たは2級のアルキル基またはアルケニル基
【0004】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。本発明には(a)成分として、一般式(I)で表わ
されるアルキルエトキシサルフェートまたはその塩が含
有される。 RO−(CHCHO)n−SOM…(I) R1:炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級ア
ルキル基またはアルケニル基 n1:エチレンオキシド基の平均付加モル数を示し、1
〜6の範囲 M:水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アル
カノールアミンまたはアンモニウム (ただし、化合物(a)は複数のエチレンオキシド付加
体を含み、エチレンオキシド付加モル数が0のものが占
める質量%が全付加体の中で最大値を示すことはなく、
最大値を示すエチレンオキシド付加体が15〜35質量
%の範囲であり、この前後の付加モル数のエチレンオキ
シド付加体との合計量が55〜75質量%の範囲であ
る。) 一般式(I)におけるR1は炭素数6〜24の直鎖状ま
たは分岐鎖状の1級アルキル基またはアルケニル基であ
り、炭素数が10〜18であれば更に好ましい。炭素数
が6未満の場合は疎水性が不足するため十分な洗浄力が
得られない。また、炭素数が24を超えて大きい場合は
界面活性剤自体の溶解度が減少するため、固体洗浄剤と
して応用した場合には水に対する溶解性が低下したり、
液体洗浄剤に応用した場合には保存時に析出が生じやす
い。
【0005】具体的に好ましいアルキル基またはアルケ
ニル基を例示すると、ヘキシル基、オクチル基、デシル
基、ドデシル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステア
リル基、オレイル基、アラキル基、ベヘニル基等が挙げ
られるがこれらに限定されるものではない。これらのア
ルキル基またはアルケニル基は単独でも混合されていて
も良く、天然でも合成でも良い。例えば、市販されてい
るドバノックス、ドバノール、ダイアドール、ネオドー
ル等の1級合成アルコールや椰子油高級アルコール等の
天然アルコールは非常に好適である。
【0006】一般式(I)におけるnはエチレンオキ
シド基の平均付加モル数を示し、1〜6の範囲、より好
ましくは1.5〜4、更に好ましくは2〜3の範囲であ
る。nが1未満であるとエチレンオキシド付加モル数
が0のアルキルサルフェート含有量が多くなりすぎ、マ
イルド性、保存安定性を満足できなくなる。また逆に、
が6を超えて大きい場合は洗浄力を満足することが
できなくなる。一般式(I)におけるMは、水素原子、
アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカノールアミン
またはアンモニウムである。
【0007】本発明のアルキルエトキシサルフェートま
たはその塩は複数のエチレンオキシド付加体を含むが、
そのエチレンオキシド付加モル分布に以下の特徴があ
る。まず、エチレンオキシド付加モル数が0のものが占
める質量%が全付加体の中で最大値を示すことがない、
すなわち、マイルド性、保存安定性にデメリットを有す
るアルキルサルフェートが最も多く含まれるものではな
い。また、最大値を示すエチレンオキシド付加体が15
〜35質量%の範囲であり、この前後の付加モル数のエ
チレンオキシド付加体との合計量が55〜75質量%で
ある。このエチレンオキシド付加モル分布の狭いアルキ
ルエトキシサルフェートまたはその塩の特徴を言い換え
れば、界面活性剤組成物の主基材として好適な構造のも
のに集約された、いわば精製されたアルキルエトキシサ
ルフェートである。
【0008】一般に従来から工業的に使用されているア
ルキルエトキシサルフェートは、親水部のオキシエチレ
ン鎖長に幅広い分布を有している。例えば、エチレンオ
キシド付加モル数の比較的多い5モル付加のアルキルエ
トキシサルフェート塩の場合において、洗浄力及び泡性
能が良好で、マイルド性、保存安定性の面でも好適なエ
チレンオキシド付加モル数が1〜6モルのアルキルエト
キシサルフェートは、実質的には約45質量%しか含有
されておらず、残りの大部分は洗浄力にほとんど寄与し
ない構造のものであった(後述の表−1、S−4)。ま
た、エチレンオキシド付加モル数が2モルのアルキルエ
トキシサルフェートの場合において、洗浄力、泡性能の
面で好適なエチレンオキシド付加モル数1〜6のものは
約60質量%含有されるが、マイルド性、保存安定性に
著しく悪影響を与えるエチレンオキシド付加モル数0の
アルキルサルフェートの含有量が20質量%以上にまで
増加するため、組成物としては不充分なものになってし
まっていた。
【0009】これに対して、本発明のエチレンオキシド
付加モル分布の狭いアルキルエトキシサルフェートの場
合、エチレンオキシド付加モル数1〜6のアルキルエト
キシサルフェートが、エチレンオキシド5モル付加品の
場合でも80質量%近く、エチレンオキシド2モル付加
品の場合は90質量%近く含有される。更に、アルキル
サルフェートの含有量は2モル付加品の場合でも10質
量%強と少なく、マイルド性、保存安定性の面でも有利
であり、界面活性剤組成物の主基材としては非常に好適
であるといえる。
【0010】一般式(I)で表わされるアルキルエトキ
シサルフェートまたはその塩は、上記の特徴を満たすも
のであればそれ以外の要素で特に限定されるものではな
い。例えば、製造方法も特に限定はされず、特開平1−
164437号等に示されるような特定のルイス酸固体
触媒を用いて製造したものでも良いし、硫酸等の酸性液
体触媒存在下で製造したものでも良い。また、一般に工
業的に行われている水酸化ナトリウム等のアルカリ触媒
存在下でまずは分布の広いものを合成し、これを蒸留等
によって精製することにより製造したものであっても良
い。
【0011】本発明における(b)成分は、一般式(I
I)で表されるアルキルエトキシレートである。 RO−(CHCHO)n−H…(II) R2:炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級ま
たは2級のアルキル基またはアルケニル基 n2:エチレンオキシド基の平均付加モル数を示し、6
以下の数 一般式(II)におけるR2は炭素数6〜24の直鎖状
または分岐鎖状の1級または2級のアルキル基またはア
ルケニル基であり、炭素数が10〜18であれば更に好
ましい。炭素数が6未満の場合は粘度低下効果が不充分
であり、場合によってはかえって増粘をもたらす場合が
ある。また、炭素数が24を超えて大きい場合は界面活
性剤自体の溶解度が減少するため、組成物中に均一に相
溶しない場合がある。
【0012】具体的に好ましいアルキル基またはアルケ
ニル基を例示すると、ヘキシル基、オクチル基、デシル
基、ドデシル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステア
リル基、オレイル基、アラキル基、ベヘニル基等が挙げ
られるがこれらに限定されるものではない。これらのア
ルキル基またはアルケニル基は単独でも混合されていて
も良く、天然でも合成でも良い。例えば、市販されてい
るドバノックス、ドバノール、ダイアドール、ネオドー
ル等の1級合成アルコールや椰子油高級アルコール等の
天然アルコール、更にはソフタノール等の分岐または直
鎖状の2級アルコールは非常に好適である。
【0013】また、一般式(II)におけるn2はエチ
レンオキシド基の平均付加モル数を示し、6以下の数、
より好ましくは1〜4の範囲である。n2が6を超えて
大きい場合は洗浄力の向上効果がない。また、n2は単
一であっても分布があっても良く、その分布も狭くても
広くてもかまわない。
【0014】一般式(II)で表わされるアルキルエト
キシレートは、上記の特徴を満たすものであればそれ以
外の要素で特に限定されるものではない。例えば、製造
方法も特に限定はされず、特開平1−164437号等
に示されるような特定のルイス酸固体触媒を用いて製造
したものでも良いし、硫酸等の酸性液体触媒存在下で製
造したものでも良い。また、一般に工業的に行われてい
る水酸化ナトリウム等のアルカリ触媒存在下で合成した
ものであってもよい。
【0015】本発明における(c)成分は、一般式(I
II)で表される高級アルコールである。 ROH…(III) R3:炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級ま
たは2級のアルキル基またはアルケニル基 一般式(III)におけるR3は炭素数6〜24の直鎖
状または分岐鎖状の1級または2級のアルキル基または
アルケニル基であり、炭素数が10〜18であれば更に
好ましい。炭素数が6未満の場合は洗浄力の向上効果も
乏しい上、臭気も悪い。また、炭素数が24を超えて大
きい場合は溶解度が減少するため、組成物中に均一に相
溶しない場合がある。
【0016】具体的に好ましいアルキル基またはアルケ
ニル基を例示すると、ヘキシル基、オクチル基、デシル
基、ドデシル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステア
リル基、オレイル基、アラキル基、ベヘニル基等が挙げ
られるがこれらに限定されるものではない。これらのア
ルキル基またはアルケニル基は単独でも混合されていて
も良く、天然でも合成でも良い。例えば、市販されてい
るドバノックス、ドバノール、ダイアドール、ネオドー
ル等の1級合成アルコールや椰子油高級アルコール等の
天然アルコール、更にはソフタノール等の分岐または直
鎖状の2級アルコールは非常に好適である。
【0017】本発明においては、これら(a)〜(c)
成分の質量比{(b)+(c)}/{(a)+(b)+
(c)}が0.01〜0.2の範囲である必要がある。
{(b)+(c)}/{(a)+(b)+(c)}はこ
れら3種の成分からなる組成物中に占める、アルコール
エトキシレート及び/または高級アルコールの比率であ
るが、この値が0.01未満であると洗浄力の向上効果
が得られない。また、0.2を超えてこの値が大きい場
合は、疎水性の強い成分が多くなりすぎることから、固
体洗浄剤に応用した場合には水溶性が低下したり、液体
洗浄剤に応用した場合には保存安定性が悪化する等の不
利が生じる。
【0018】本発明の界面活性剤組成物を洗浄剤組成物
に応用する場合、その配合量は特に限定されるものでは
ないが、洗浄剤組成物としての好ましい配合量は0.5
〜50質量%である。配合量が0.5質量%未満である
と、洗浄剤組成物の主基材としては不足気味になり、目
的によっては十分な洗浄力が得られない場合がある。逆
に、配合量が50質量%を超えて多い場合は、洗浄剤組
成物とした場合の水溶性や保存安定性を確保するため
に、相当量のハイドロトロープ剤等を加える必要が生じ
る場合があり、コスト的な不利が生じる場合がある。
【0019】本発明の界面活性剤組成物、またはこれを
応用した洗浄剤組成物においては、本願の効果を損なわ
ない範囲で、その目的や用途に応じて、種々の任意成分
を配合することが可能である。配合可能な任意成分とし
ては、通常の分布を有するアルキルエトキシサルフェー
ト、αオレフィンスルホン酸、アルキルベンゼンスルホ
ン酸、αスルホ脂肪酸、脂肪酸石鹸、リン酸エステル系
界面活性剤やアシルアラニネート、アシルタウレート等
のアミノ酸系界面活性剤等のアニオン性界面活性剤や、
アルカノールアミド、アルカノールグルカミド、アルキ
ルポリグルコシド、アルキルグリセリルエーテル、ショ
糖脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤、アルキル
ジメチルアミンオキシド、アルキル酢酸ベタイン、アル
カノールアミドプロピル酢酸ベタイン、アルキルイミダ
ゾリン、アルキルアラニン等の双性または両性界面活性
剤、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルピリ
ジニウム塩等のカチオン性界面活性剤に代表される上記
以外の界面活性剤が挙げられる。
【0020】また、固体洗浄剤組成物の場合は、硫酸ナ
トリウムや炭酸ナトリウム等の無機ビルダーや有機酸等
の有機ビルダー、過炭酸塩や過硼酸塩等の漂白成分やそ
の活性化剤、プロテアーゼやアミラーゼ、リパーゼ等の
酵素等も好適に配合可能である。更にまた、液体洗浄剤
組成物の場合は、安息香酸塩等の芳香族カルボン酸や、
パラトルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、クメン
スルホン酸等に代表される芳香族スルホン酸等のハイド
ロトロープ剤、エタノール、種々の香料変性エタノー
ル、イソプロパノール、ブチルカルビトール等の水溶性
溶剤、クエン酸、リンゴ酸、EDTA、グリコール酸等
のキレート剤やポリアクリル酸、ポリアクリル酸/ポリ
マレイン酸共重合体、ポリスチレンスルホン酸等の高分
子化合物、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム等の無機
ビルダーや、粘度調整剤、着色剤、酸化防止剤、防腐
剤、殺菌剤、除菌剤、消炎剤、薬効成分、香料、天然抽
出物のような通常用いられる成分も好適に配合可能であ
る。
【0021】好適に配合される香料の具体的な例として
は、以下のものが挙げられる。脂肪族炭化水素、テルペ
ン炭化水素、芳香族炭化水素等の炭化水素類、脂肪族ア
ルコール、テルペンアルコール、芳香族アルコール等の
アルコール類、脂肪族エーテル、芳香族エーテル等のエ
ーテル類、脂肪族オキサイド、テルペン類のオキサイド
等のオキサイド類、脂肪族アルデヒド、テルペン系アル
デヒド、水素化芳香族アルデヒド、チオアルデヒド、芳
香族アルデヒド等のアルデヒド類、脂肪族ケトン、テル
ペンケトン、水素化芳香族ケトン、脂肪族環状ケトン、
非ベンゼン系芳香族ケトン、芳香族ケトン等のケトン
類、アセタール類、ケタール類、フェノール類、フェノ
ールエーテル類、脂肪酸、テルペン系カルボン酸、水素
化芳香族カルボン酸、芳香族カルボン酸等の酸類、酸ア
マイド類、脂肪族ラクトン、大環状ラクトン、テルペン
系ラクトン、水素化芳香族ラクトン、芳香族ラクトン等
のラクトン類、脂肪族エステル、フラン系カルボン酸エ
ステル、脂肪族環状カルボン酸エステル、シクロヘキシ
ルカルボン酸族エステル、テルペン系カルボン酸エステ
ル、芳香族カルボン酸エステル等のエステル類、ニトロ
ムスク類、ニトリル、アミン、ピリジン類、キノリン
類、ピロール、インドール等の含窒素化合物等の合成香
料及び植物からの天然香料等は好適である。
【0022】香料成分は、これらの中の1種または2種
以上を組み合せて、本発明の界面活性剤組成物中に0〜
1質量%、好ましくは0.1〜0.5質量%配合するこ
とが可能である。
【0023】
【実施例】次に、実施例によって本発明を更に詳細に説
明する。なお、それに先立って、実施例及び比較例で使
用したアルキルエトキシサルフェートのオキシエチレン
鎖長の分布と、実施例で採用した試験方法の概要を示
す。
【0024】(1)アルキルエトキシサルフェートの調
製とオキシエチレン鎖の分布 〈エチレンオキシド付加モル分布の狭いアルキルエトキ
シサルフェート:サンプルS−1〉本発明の実施例で使
用した分布の狭いアルキルエトキシサルフェートの調製
は、以下の方法で実施した。4Lのオートクレーブ中に
ラウリルアルコール400g及びAl/Mg/Mnで構
成される複合金属酸化物ルイス酸焼結固体触媒0.4g
を仕込み、オートクレーブ内を窒素置換し、撹拌しなが
ら昇温した。次いで、温度180℃、圧力を0.3mP
aに維持しながらエチレンオキサイド54gを導入し、
反応物を得た。次に、このようにして得たアルコールエ
トキシレート274gを撹拌装置付の500mLフラス
コにとり、窒素置換後、液体無水硫酸(サルファン)8
1gを反応温度を40℃に保ちながらゆっくりと滴下し
た。滴下終了後1時間撹拌を続け、目的とするアルキル
エトキシサルフェートを得た。得られたアルキルエトキ
シサルフェートの性状及びオキシエチレン鎖長の分布は
表−1に示した通りであった。なお、サンプルS−2の
調製も同様の方法により行った。
【0025】〈エチレンオキシド付加モル分布の広いア
ルキルエトキシサルフェート:サンプルS−3〉比較例
で使用した通常の分布の広いアルキルエトキシサルフェ
ートの調製は、以下の方法で実施した。4Lのオートク
レーブ中にラウリルアルコール400g及び水酸化カリ
ウム触媒0.8gを仕込み、オートクレーブ内を窒素置
換し、撹拌しながら昇温した。ついで、温度180℃、
圧力を0.3mPaに維持しながらエチレンオキサイド
54gを導入し、反応物を得た。次に、このようにして
得たアルコールエトキシレート274gを撹拌装置付の
500mLフラスコにとり、窒素置換後、液体無水硫酸
(サルファン)81gを反応温度を40℃に保ちながら
ゆっくりと滴下した。滴下終了後1時間撹拌を続け、目
的とするアルキルエトキシサルフェートを得た。得られ
たアルキルエトキシサルフェートの性状及びオキシエチ
レン鎖長の分布は表−1に示した通りであった。なお、
サンプルS−4の調製も同様の方法により行った。
【0026】
【表1】
【0027】(2)洗浄力の評価 日本薬局方に規定された大豆油と牛脂各10gを60m
Lのクロロホルムに溶解した後、オイルレッド0.1g
を加えてよく混合し、汚垢溶液を調製する。この溶液に
ガラスプレートを浸して汚染し、25℃の温度で30分
以上風乾してクロロホルムを除去し、汚垢片を作成する
(汚垢量20〜23mg/枚)。この汚垢片6枚を25
℃、700mlの0.15wt%の洗浄剤液中で250
rpmの回転速度で3分間かきまぜて洗浄した後、風乾
して重量を測定し、洗浄後の油除去率を下記の式により
算出して洗浄力とした。 洗浄力(%)=(1−(W2−W0)/(W1−W
0))×100 W0:ガラスプレートの重量 W1:汚染後のガラスプレートの重量 W2:洗浄風乾後のガラスプレートの重量
【0028】(3)保存安定性の評価 洗浄剤組成物100mLをガラス瓶に充填し、−5℃の
恒温槽中に1ヵ月間放置したときの外観を観察し、以下
の基準により評価した。 〇:析出物の発生や変色等の外観の異常は認められな
い。 △:わずかな濁度の上昇等変化の兆候が認められる。 ×:析出物の発生等明確な外観変化が認められる。
【0029】〈実施例1〜3、比較例1〜4〉下記表−
3に示す組成物を調製し、上記の試験方法により性能の
評価を実施した。その結果を同表中に示す。なお、表中
の配合量は重量%であり、組成物のpHは6.7であ
る。更にまた、実施例で使用した他の界面活性剤の略号
は以下の表−2に示した通りである。表−3から明らか
なように、本発明の液体洗浄剤組成物(実施例1〜3)
は、いずれも優れた性能を示すのに対し、本発明外の組
成物(比較例1〜4)は、いずれも性能が劣っていた。
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
【発明の効果】このようにして得られた本発明の界面活
性剤組成物は、洗浄力に優れ、しかも水溶性や保存安定
性も良好な洗浄剤組成物として好適なものであり、種々
の洗浄剤組成物に極めて好適に応用可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 1:72 C11D 1:72 1:68) 1:68) Fターム(参考) 4C083 AB362 AC061 AC072 AC102 AC181 AC182 AC562 AC781 AC782 AC792 CC02 CC23 CC31 DD23 EE01 EE07 4H003 AB31 AC08 AC15 BA12 DA02 DA05 DA17 EA12 EB04 EB22 ED02 ED28 FA16 FA32

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)成分と、下記(b)成分及び
    /または下記(c)成分を含有し、かつ各成分の質量比
    {(b)+(c)}/{(a)+(b)+(c)}が
    0.01〜0.2の範囲であることを特徴とする界面活
    性剤組成物。 (a)一般式(I)で表されるアルキルエトキシサルフ
    ェートまたはその塩 RO−(CHCHO)n−SOM…(I) R1:炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級ア
    ルキル基またはアルケニル基 n1:エチレンオキシド基の平均付加モル数を示し、1
    〜6の範囲 M:水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アル
    カノールアミンまたはアンモニウム (ただし、化合物(a)は複数のエチレンオキシド付加
    体を含み、エチレンオキシド付加モル数が0のものが占
    める質量%が全付加体の中で最大値を示すことはなく、
    最大値を示すエチレンオキシド付加体が15〜35質量
    %の範囲であり、この前後の付加モル数のエチレンオキ
    シド付加体との合計量が55〜75質量%の範囲であ
    る。) (b)一般式(II)で表されるアルキルエトキシレー
    ト RO−(CHCHO)n−H…(II) R2:炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級ま
    たは2級のアルキル基またはアルケニル基 n2:エチレンオキシド基の平均付加モル数を示し、6
    以下の数 (c)下記一般式(III)で表される高級アルコール ROH…(III) R3:炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級ま
    たは2級のアルキル基またはアルケニル基
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