JP2981687B2 - コンクリートスラブ基板に対する埋込材の取付施工法 - Google Patents

コンクリートスラブ基板に対する埋込材の取付施工法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリートスラブ
基板に埋込材を簡単に且つ堅固に取り付けるためのコン
クリートスラブ基板に対する埋込材の取付施工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の取付施工法の従来技術として
は、特公昭57―47007号、特公昭57―4700
8号、特公昭58―20768号などが存在する。特公
昭57―47007号の発明は、コンクリート基板のコ
ンクリートが未硬化の間に合成樹脂発泡体からなる埋込
材のコンクリートへの付着面部の底面、側面などに凹
部、凸部又は凹凸部などの接合部を形成したものを埋込
んで、コンクリートの硬化によって、コンクリート基板
に固定してから、更にその上からコンクリートを打設し
てコンクリートスラブ基板を形成するものである。又、
特公昭57―47008号の発明は、コンクリート基板
と合成樹脂発泡体からなる埋込材との固着を係止具を用
いて行なうもので、コンクリートが未硬化の段階で係止
具でもって埋込材をコンクリート基板に固定させ、コン
クリートが硬化することによって一部がコンクリートに
埋設された係止具によって連結固定されるものである。
又、特公昭58―20768号の発明は合成樹脂発泡体
からなる埋込材の周側面に溝、凹陥部等の凹部を設け、
これら凹部にモルタルダンゴの一部が入り込むようにし
て該モルタルダンゴをコンクリート基板上に配置させ、
モルタルダンゴの硬化によって埋込材をコンクリート基
板上に取付固定するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のいずれ
もが、コンクリート基板の上面に軽量部材である合成樹
脂発泡体を固着する技術的手段に関するもので、いかに
堅固に且つ簡単に取付けできるかという技術的課題を解
決するために発明されたものではあるが、それぞれの発
明においてはまだ未解決の課題を有している。特公昭5
7―47007号においては、埋込材のコンクリートへ
の付着面部の底面、側面などに凹部、凸部などの接合部
を形成し、これらをコンクリート基板の内部へ埋まるよ
うに配設し、コンクリートの硬化によって取付固定する
が、この場合、前記凹部又は凸部によって埋込材のコン
クリート基板上での横方向への移動は阻止されるもの
の、新たなコンクリート打設時において埋込材に作用す
る上方向すなわちコンクリート基板からの抜け方向に対
しては何らの引っ掛りもないために極めて簡単に抜け出
る。このため、実際の施工においては、凸部などにピン
等の突出部材を取付けてコンクリート基板からの抜けの
防止を図る必要があり、ピン等の突出部材を別に埋込材
に取付けなければならないという問題点がある。特公昭
57―47008号は、係止具を用いて固定する方法で
あるので、係止具を埋込材及びコンクリート基板に対し
て打ち込まなければならないという手数が余分にかか
り、施工工程が複雑化すると共に、係止具のコストも必
要となる問題点がある。特公昭58―20768号は、
モルタルダンゴによって埋込材とコンクリート基板を固
着する方法にあるので、横及び上方向の双方に作用する
力に対しても有効に阻止できるが、モルタルダンゴの一
部が埋込材の周側面の凹部に入り込むように配置する作
業が別途必要となるので、施工工程が複雑化する問題点
がある。
【0004】
【問題を解決するための手段】この発明は上記事情に鑑
みてなされたものであって、その手段とするところは、
合成樹脂発泡体よりなる埋込材を貫通して形成された貫
通孔のなくとも一方の開口部に、コンクリート基板と
なる未硬化のコンクリートが流入するように該埋込材を
配設し、次にコンクリートを硬化させることによって、
前記埋込材とコンクリート基板を固着させるところにあ
り、又、合成樹脂発泡体よりなる埋込材の底面に突設さ
れた脚部に該脚部又は該脚部と前記埋込材を貫通して形
成された貫通孔のなくとも一方の開口部に、コンクリ
ート基板となる未硬化のコンクリートが流入するように
該埋込材を配設し、次にコンクリートを硬化させること
によって、前記埋込材とコンクリート基板を固着させる
ところにある。又、前記合成樹脂発泡体よりなる埋込材
の底面側に空間部を形成したところにあり、更に、埋込
材の外周面と空間部を貫通する空気抜孔を形成したとこ
ろにあり、更に又、合成樹脂発泡体よりなる埋込材の上
面に凹部を形成し、その内部に板材又はモルタルを挿入
したところにある。更に、貫通孔を2以上設け、少
とも2つの貫通孔の貫通方向が異なるところにある。更
に又、貫通孔の一方の開口面積が貫通孔の下方の位置の
断面積よりも小さいところにある。
【0005】
【作用】上記手段によると、合成樹脂発泡体よりなる埋
込材を貫通して形成された貫通孔の少なくとも一方の開
口部に、コンクリート基板となる未硬化のコンクリート
が流入するように該埋込材を配設するので、コンクリー
トが硬化することによって貫通孔の少なくとも一方の開
口部がコンクリート基板となるコンクリートによって固
着される。これによって、埋込材が横方向及び上方向へ
の力の作用を受けた場合でも移動することがない。又、
埋込材の施工も単に未硬化のコンクリート上に置くだけ
でよいので、施工作業が極めて簡単となる。埋込材の底
面に脚部を突設しこれに貫通孔の少くとも一方の開口
部を開口させた場合には、未硬化のコンクリート内へこ
の脚部及び貫通孔の一方の開口部が入り込んだまま硬化
するので、より堅固にコンクリート基板に固着される。
更に、埋込材の底面側に空間部を形成した場合には、そ
の空間分だけ埋込材の経費が節約されると共に重量も軽
くなる。更に又、埋込材の外周面と空間部を貫通する空
気抜孔を形成した場合には、前記空間部に貯溜する空気
がここを通過して大気へ抜け出るので、埋込材が未硬化
のコンクリート内へ沈み易くなる。又、埋込材の上面の
凹部に板材を挿入したり、モルタルを打設した場合に
は、埋込材の上面が補強されて、その上に施工作業者が
載ったり打設コンクリートが直撃した場合にも十分に耐
えられると共にその板材又はコンクリートの重みでもっ
て埋込材が未硬化のコンクリート内へ沈み易くなる。更
に、異なる方向の貫通孔を2以上設けたり貫通孔の一方
の開口面積が貫通孔の下方の位置の断面積より小さくす
ることによって、埋込材がコンクリート基板より抜け出
にくくなる。尚、ここにいう貫通孔は、断面形状が円
形、四角形などの多角形の他種々の形状のものが選択さ
れる。又、その2つの開口部の開口面積が同じ大きさで
ある必要はなく、多少のバラツキがあっても充分に機能
する。更に、貫通孔の成形は合成樹脂発泡体の成形時に
同時に行ってもよいが、同時成形ができない時は、ドリ
ルや加熱棒等によって容易に成形でき、作業をそれ程伴
うこともない。更に又、ここにいう合成樹脂発泡体と
は、ポリスチレン発泡成形品の独立気泡を有する発泡体
が好ましいが、ポリエチレン(共重合体を含む)、ポリ
プロピレン(共重合体を含む)、ポリエチレン/ポリス
チレン複合樹脂、アクリロニトリル/スチレン共重合体
等からなるものが挙げられ、更には型内成型された熱可
塑性樹脂であれば塩化ビニール樹脂、ウレタン樹脂であ
ってもよい。
【0006】
【実施例】この発明の実施例について以下図面を参照し
つつ説明する。第1図は、この実施例の施工法によっ
て、コンクリート基板1上に合成樹脂発泡体からなる埋
込材2を複数個整列して取付けた状態を示すものであ
る。これを第2図、第3図及び第21図を参照しつつ更
に詳しく説明すると、図外の型枠の中に必要に応じて鉄
筋3を配設し、その内部へコンクリートを打設し、この
コンクリートが未硬化の状態で合成樹脂発泡体からなる
第2図に示す第1実施例の埋込材2を第3図に示すよう
に載せて硬化させたものである。コンクリートの硬化
は、通常は蒸気を型枠内へ送り込んで常圧、高温度(8
0〜90℃)で数時間かけて行なわれる。埋込材2はこ
の前の段階でコンクリート基板1の未硬化のコンクリー
ト上に載せられる。埋込材2にはその内部を貫通し、且
つ、少くとも2つの開口部4を埋込材2の外周面に有
する貫通孔5が必要数だけ形成されているので、未硬化
のコンクリート上に埋込材2を載せ時に、少なくとも
いずれか一方の開口部4にコンクリートが流入するよう
該埋込材2を配設すると、貫通孔5の内部に半ば強制
的にコンクリートが挿入される。貫通孔5の他方の開口
部4が埋込材2のコンクリートとの接触面から外れた位
置にある場合には、貫通孔5内に入ったコンクリートの
容積相当分の空気は容易に抜け出るのでコンクリートが
一層入り易くなる。貫通孔5の2つの開口部4にコンク
リート基板1となる未硬化のコンクリートが流入する
合には、空気はいずれか一方の開口部4より抜け出る。
例えば、貫通孔5が第3図の(イ)に示すように埋込材
5の底面と側面下方にそれぞれ開口部4を有している場
合には、側面上方の開口部4より抜け出る。又、貫通孔
5の埋込材2への貫通の仕方は、埋込材2をコンクリー
ト上へ載せた時にいずれか一方の開口部4にコンクリー
トが流入するという条件が付されるだけであるので、例
えば、前記第3図(イ)に示すように2つともコンクリ
ートによって閉塞されるもの、同図(ロ)に示すように
上面と底面を貫通するもの、あるいは同図(ハ)に示す
ように底面とコンクリートに接触しない側面上方を貫通
するものなどが含まれる。更に、貫通孔5の数が2以上
の場合には種々方向を変えて貫通されることが望まし
く、この場合には、コンクリートの硬化によって埋込材
2がより堅固に固着され上方向に力が作用した場合でも
より一層離れにくくなる。埋込材2をコンクリート上に
載せた時に、埋込材2の自重でもってある程度はコンク
リート内に沈むが、その材質が合成樹脂発泡体という比
較的軽い材質であるためにその沈む量は少しであるの
で、好ましくは当初に埋込材2の上方から少し力を加え
て、未硬化のコンクリートが貫通孔5の開口部4を通っ
てその内部にまで流入するようにしておくと、力の作用
がなくなって再び浮上した時でもある程度はそのまま残
溜するのでより堅固な固着が得られる。しかし、上方か
らの力を加えない場合でも、前述のように少しは貫通孔
5の内部に入り込むので前述した作用効果は保障され
る。尚、第19図に示すように、開口部4を貫通孔5の
径より大きく形成した場合には、開口部4を閉塞するコ
ンクリートの量が多くなりより一層強固に固着できる。
【0007】以上のようにして、コンクリート基板1上
に埋込材2が固着されると、次にはコンクリート基板1
上の埋込材2の間隙にコンクリート6が打設され硬化す
ると、第21図に示すようなコンクリートスラブ基板7
が得られる。ここでも必要に応じて埋込材2の間隙に鉄
筋3が配設される。
【0008】第4図乃至第6図は、埋込材2の第2実施
例を示すものであって、埋込材2を形成する合成樹脂発
泡体の使用量を少なくし且つその重量を軽減化するため
に底面側に空間部8を有し、貫通孔5は底面に極めて近
い下端部をほぼ水平に貫通させてその2つの開口部4が
コンクリート内に沈むように形成したものである。この
場合には、貫通孔5は空気が抜け難くなるため、例えば
第20図、第21図に示すように開口部4の少くとも
一方、できれば一体成形加工する上からは外側面の開口
部4が貫通孔5よりも径を大きくした形状とすることが
望ましい。これによって空気が抜け出易く且つ硬化した
コンクリートによる埋込材2の固着力により一層増大す
る。又、空間部8内の空気が抜けるように空気抜孔9が
空間部8と埋込材2の外周面とを貫通して設けられてい
るので、埋込材2はコンクリート内へ沈み易くなってい
る。
【0009】第7図乃至第9図は、埋込材2の第3実施
例を示すものであって、前記第2実施例と異なるところ
は、下端部を山型10に形成し貫通孔5をこの山型10
を横断するように形成した点である。これによって埋込
材2の下端部のコンクリート内への沈む長さが多くなる
のでより一層固着力が増大する利点がある。
【0010】第10図と第11図は、埋込材2の第4実
施例を示すものであって、前記第2実施例と異なるとこ
ろは、埋込材2の上面に凹部11を形成し、その内部に
板材若しくはモルタル12を挿入した点である。板材の
具体例としては、木、合成樹脂板、合成樹脂低発泡体板
などが挙げられるが、他の材質のものであってもよい。
このようにすることにより、モルタルの硬化後に埋込材
2の上方を施工作業者が載ったり、打設コンクリートが
直撃した場合でも埋込材2が破壊することがなくなる。
又、埋込材2の自重が重くなるのでその分だけ埋込材2
の未硬化コンクリートへの沈みが多くなり一層の固着が
得られる。
【0011】第12図は、埋込材2の第5実施例を示す
ものであって、埋込材2の下方の四隅に脚部13を設
け、この脚部13と埋込材2を貫通する貫通孔5を形成
したものである。この実施例の埋込材2においては、埋
込材2の重量は4つの脚部13にかかるために、脚部1
3は完全にコンクリート内に沈み底面はコンクリートの
上面に密接するので、4つの脚部13によって横方向へ
の移動は阻止でき、又、貫通孔5内に挿入されたコンク
リートの硬化によって上方向への力の作用を阻止でき、
コンクリート基板1に堅固に固着できる。脚部13の先
端を鋭角に形成するとコンクリート内へ挿入し易くな
る。脚部13の数は4つに限定されるものではない。
【0012】第13図と第14図は、埋込材2の第6実
施例を示し、前記第2実施例と異なるところは、貫通孔
5の2つの開口部4が上面と底面に位置するようにし、
且つ、貫通孔5の下端部に段差14を設けて、下方の開
口部4の開口面積が貫通孔5の下方の孔の断面積よりも
小さくした点である。これによって、下方の開口部4か
ら流入したコンクリートは段差14の上に残溜して硬化
するので、抜けを完全に防止できる。このような段差を
有する貫通孔5は、図13のようにすべての貫通孔5に
適用しなくてもよく、例えば、上下にわたって断面積の
等しい貫通孔3個に対して、段差のある貫通孔1個等の
ように設けてもよい。
【0013】第15図と第16図は、埋込材2の第7実
施例を示し、前記第1実施例と異なるところは、埋込材
2の底面の四隅に脚部13を設け、この脚部13に水平
方向に貫通孔5を形成した点である。この場合の貫通孔
5は、設置の際にコンクリート内に沈むので2つの開口
部4はコンクリートによって閉塞される。このため、前
記した第20図、第21図のような少なくとも一方の開
口部4の開口面積が大きい形状の貫通孔5とするのが望
ましい。この場合も、前記第5実施例のものと同じ効果
が得られる。
【0014】第17図と第18図は、埋込材2の第8実
施例を示し、底面側に空間部8を形成した埋込材2の内
側面の下方から上面に向って半円形状の縦溝15を形成
すると共に外側面の上方から同じ位置で下方に向って縦
溝16を形成し、これら2つの縦溝15、16の重なり
合う部分に貫通孔5を形成したものである。この実施例
によると、貫通孔5の開口部4は長さを有しない面とな
るが、上方側から形成された縦溝16の端部が平面とな
り、ここにコンクリートが載ったまま硬化すると、抜け
の防止の効果がより大きく得られる。
【0015】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、この
発明の施工法によると、合成樹脂発泡体からなる埋込材
を貫通して形成された貫通孔の少なくとも一方の開口部
に、コンクリート基板となる未硬化のコンクリートが流
するように該埋込材を配設してからコンクリートを硬
化させるようにしたので、硬化後に開口部がコンクリー
トで閉塞されたままの状態で硬化する。これによって、
埋込材のコンクリート基板への固着がより強度になされ
る。又、貫通孔の開口部をコンクリートが流入すると
き、貫通孔であるためにコンクリートが入り易く、これ
が硬化することによって合成樹脂発泡体とコンクリート
基板との固着の強度はより一層増大する。従って、埋込
材に上方向の力が作用した場合であっても容易に固着が
離れないという利点がある。更に、未硬化のコンクリー
ト基板上に埋込材を載せるだけの施工作業でよいので作
業能率が飛躍的に向上する。更に又、底面に脚部を形成
してこれに貫通孔を形成した場合には、コンクリート内
へ沈む長さが大きくなるのに加えて、貫通孔内へ前記と
同様の理由で挿入したコンクリートの硬化によってより
堅固にコンクリート基板に固着される。又、底面側に空
間部を形成した場合には、埋込材の原材料の節減と一層
の軽量化を図ることができる。更に、埋込材の上面に凹
部を形成し、この凹部内に板材あるいはモルタルを挿入
した時には、埋込材の上面を施工作業者が載ったり打設
したコンクリートが直撃した場合でも埋込材を保護する
ことができる。更に又、複数の貫通孔を貫通させ、少な
くとも2つの貫通孔の貫通方向を変、あるいは貫通孔
の下方の断面積よりもコンクリートが流入する一方の開
口部の開口面積を小さくすることによって、上方向への
力が埋込材へ加わった場合に極めて強力に阻止し得る利
点がある。このようにコンクリート基板に取付けられた
埋込材は、輸送時の脱落もなく、又、コンクリートの打
設の衝撃にも耐え、コンクリートスラブ基板を簡単に製
造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンクリート基板上に埋込材を取付けた状態の
斜視図。
【図2】埋込材の第1実施例の全体斜視図。
【図3】埋込材の第1実施例の第1図のA−A線相当の
断面図。
【図4】埋込材の第2実施例の全体斜視図。
【図5】埋込材の第2実施例の裏面斜視図。
【図6】埋込材の第2実施例の第1図のA−A線相当の
断面図。
【図7】埋込材の第3実施例の全体斜視図。
【図8】埋込材の第3実施例の裏面斜視図。
【図9】埋込材の第3実施例の第1図のA−A線相当の
断面図。
【図10】埋込材の第4実施例の全体斜視図。
【図11】埋込材の第4実施例の第1図のA−A線相当
の断面図。
【図12】埋込材の第5実施例の全体斜視図。
【図13】埋込材の第6実施例の全体斜視図。
【図14】埋込材の第6実施例の第1図のA−A線相当
の断面図。
【図15】埋込材の第7実施例の全体斜視図。
【図16】埋込材の第7実施例の第1図のA−A線相当
の断面図。
【図17】埋込材の第8実施例の全体斜視図。
【図18】埋込材の第8実施例の第1図のA−A線相当
の断面図。
【図19】貫通孔の開口部の説明図。
【図20】貫通孔の開口部の説明図。
【図21】貫通孔の開口部の説明図。
【図22】第1図のコンクリート基板を使用した場合の
第1図におけるB−B線断面図。
【符号の説明】
1 コンクリート基板 2 埋込材 4 開口部 5 貫通孔 7 コンクリートスラブ基板 8 空間部 9 空気抜孔 11 凹部 12 板材、モルタル 13 脚部 14 段部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂発泡体よりなる埋込材を貫通し
    て形成された貫通孔のなくとも一方の開口部に、コン
    クリート基板となる未硬化のコンクリートが流入する
    うに該埋込材を配設し、次にコンクリートを硬化させる
    ことによって、前記埋込材とコンクリート基板を固着さ
    せることを特徴とするコンクリートスラブ基板に対する
    埋込材の取付施工法。
  2. 【請求項2】 合成樹脂発泡体よりなる埋込材の底面に
    突設された脚部に該脚部又は、該脚部と前記埋込材を貫
    通して形成された貫通孔のなくとも一方の開口部に、
    コンクリート基板となる未硬化のコンクリートが流入
    ように該埋込材を配設し、次にコンクリートを硬化さ
    せることによって、前記埋込材とコンクリート基板を固
    着させることを特徴とするコンクリートスラブ基板に対
    する埋込材の取付施工法。
  3. 【請求項3】 合成樹脂発泡体よりなる埋込材の底面側
    に空間部を形成したことを特徴とする請求項1)又は2)に
    記載のコンクリートスラブ基板に対する埋込材の取付施
    工法。
  4. 【請求項4】 合成樹脂発泡体よりなる埋込材の外周面
    と空間部を貫通する空気抜孔を形成したことを特徴とす
    る請求項3)に記載のコンクリートスラブ基板に対する埋
    込材の取付施工法。
  5. 【請求項5】 合成樹脂発泡体よりなる埋込材の上面に
    凹部を形成しその内部に板材又はモルタルを挿入したこ
    とを特徴とする請求項1)乃至4)のいずれかに記載のコン
    クリートスラブ基板に対する埋込材の取付施工法。
  6. 【請求項6】 埋込材を貫通して形成された貫通孔を2
    以上設け、かつ、少くとも2つの貫通孔の貫通方向が異
    なることを特徴とする請求項1)又は2)に記載のコンクリ
    ートスラブ基板に対する埋込材の取付施工法。
  7. 【請求項7】 埋込材を貫通して形成された貫通孔の一
    方の開口部の開口面積が貫通孔の下方の位置の断面積よ
    りも小さいことを特徴とする請求項1)乃至請求項6)のい
    ずれかに記載のコンクリートスラブ基板に対する埋込材
    の取付施工法。
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