JPH04220308A - コンクリートスラブ基板に対する埋込材の取付施工法 - Google Patents

コンクリートスラブ基板に対する埋込材の取付施工法

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JPH04220308A
JPH04220308A JP41354090A JP41354090A JPH04220308A JP H04220308 A JPH04220308 A JP H04220308A JP 41354090 A JP41354090 A JP 41354090A JP 41354090 A JP41354090 A JP 41354090A JP H04220308 A JPH04220308 A JP H04220308A
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JP
Japan
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concrete
mounting base
synthetic resin
resin foam
substrate
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JP41354090A
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English (en)
Inventor
Yukio Fukazawa
幸雄 深沢
Tamotsu Kawai
保 河合
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリートスラブ
基板に埋込材を簡単に且つ堅固に取り付けるためのコン
クリートスラブ基板に対する埋込材の取付施工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の取付施工法の従来技術としては
、特公昭57―47007号、特公昭57―47008
号、特公昭58―20768号などが存在する。特公昭
57―47007号の発明は、コンクリート基板のコン
クリートが未硬化の間に合成樹脂発泡体からなる埋込材
のコンクリートへの付着面部の底面、側面などに凹部、
凸部又は凹凸部などの接合部を形成したものを埋込んで
、コンクリートの硬化によって、コンクリート基板に固
定してから、更にその上からコンクリートを打設してコ
ンクリートスラブ基板を形成するものである。又、特公
昭57―47008号の発明は、コンクリート基板と合
成樹脂発泡体からなる埋込材との固着を係止具を用いて
行なうもので、コンクリートが未硬化の段階で係止具で
もって埋込材をコンクリート基板に固定させ、コンクリ
ートが硬化することによって一部がコンクリートに埋設
された係止具によって連結固定されるものである。 又、特公昭58―20768号の発明は合成樹脂発泡体
からなる埋込材の周側面に溝、凹陥部等の凹部を設け、
これら凹部にモルタルダンゴの一部が入り込むようにし
て該モルタルダンゴをコンクリート基板上に配置させ、
モルタルダンゴの硬化によって埋込材をコンクリート基
板上に取付固定するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のいずれ
もが、コンクリート基板の上面に軽量部材である合成樹
脂発泡体を固着する技術的手段に関するもので、いかに
堅固に且つ簡単に取付けできるかという技術的課題を解
決するために発明されたものではあるが、それぞれの発
明においてはまだ未解決の課題を有している。特公昭5
7―47007号においては、埋込材のコンクリートへ
の付着面部の底面、側面などに凹部、凸部などの接合部
を形成し、これらをコンクリート基板の内部へ埋まるよ
うに配設し、コンクリートの硬化によって取付固定する
が、この場合、前記凹部又は凸部によって埋込材のコン
クリート基板上での横方向への移動は阻止されるものの
埋込材に作用する上方向すなわちコンクリート基板から
の抜け方向に対しては何等の引っ掛かりもないため、コ
ンクリートと埋込材表面との単なる摩擦力あるいは付着
力に頼るだけでその固着能力は格段に低い。このため、
実際の施工においては、凸部などにピン等の突出部材を
取付けてコンクリート基板からの抜けの防止を図る必要
があり、ピン等の突出部材を別に埋込材に取付けなけれ
ばならないという問題点がある。特公昭57―4700
8号は、係止具を用いて固定する方法であるので、係止
具を埋込材及びコンクリート基板に対して打ち込まなけ
ればならないという手数が余分にかかり、施工工程が複
雑化すると共に、係止具のコストも必要となる問題点が
ある。特公昭58―20768号はモルタルダンゴによ
って埋込材とコンクリート基板を固着する方法にあるの
で、モルタルダンゴの一部が埋込材の周側面の凹部に入
り込むように配置する作業が別途必要となり、施工工程
が複雑化する問題点がある。更に、上記のいずれの取付
施工法においても、埋込材のコンクリート基板への取付
けはコンクリート基板のコンクリートの養生熟成中に行
うために、施工現場において例えばコンクリートスラブ
基板内に配線配管などを行う必要がある場合には、前も
って埋込材にもそのための穴を開けておいたものを使用
しなければならなく、かなりの計画性をもって準備に当
らなければならない問題点がある。更に又、施工現場の
コンクリートスラブ基板の厚さが異なる場合には、それ
に見合った厚さの埋込材をコンクリート基板へ取付けな
ければならないので、かなりの計画性をもってコンクリ
ート基板を生産しなければならないという問題点がある
【0004】
【問題を解決するための手段】この発明は上記事情に鑑
みてなされたものであって、その手段とするところは、
表面に接合部を有し裏面がコンクリートとの接合面であ
る取付台の表裏を貫通する貫通穴の少なくとも裏面側の
開口部に、コンクリート基板となる未硬化のコンクリー
トが流入されるように配設し、次にコンクリートを硬化
させることによって取付台とコンクリート基板が固着さ
れ、その後、合成樹脂発泡体を前記取付台の表面の接合
部との接合によって一体とするところにあり、又、表面
に合成樹脂発泡体を接合し裏面がコンクリートとの接合
面である取付台の表裏を貫通する貫通穴の少なくとも裏
面側の開口部に、コンクリート基板となる未硬化のコン
クリートが流入されるように配設し、次にコンクリート
を硬化させることによって、前記合成樹脂発泡体と一体
となっている取付台とコンクリート基板が固着されると
ころにあり、更に又、表面に接合部を有し裏面がコンク
リートとの接合面である取付台の表裏を貫通する貫通穴
の裏面側の延長部分の開口部に、コンクリート基板とな
る未硬化のコンクリートが流入されるように配設し、次
にコンクリートを硬化させることによって取付台とコン
クリート基板が固着され、その後、合成樹脂発泡体を前
記取付台の表面の接合部との接合によって一体とすると
ころにあり、又、表面に合成樹脂発泡体を接合し裏面が
コンクリートとの接合面である取付台の表裏を貫通する
貫通穴の裏面側の延長部分の開口部に、コンクリート基
板となる未硬化のコンクリートが流入されるように配設
し、次にコンクリートを硬化させることによって、前記
合成樹脂発泡体と一体となっている取付台とコンクリー
ト基板が固着されることころにある。更に、前記手段に
於ける取付台の表面及び合成樹脂発泡体の底面のいずれ
か一方あるいは双方に凹部を単数あるいは複数設けるこ
とにより中央部に空間部を形成するところにあり、前記
空間部と合成樹脂発泡体又は取付台の外周面とを連通す
る空気抜孔を形成したところにある。更に又、前記取付
台の貫通穴に流入して硬化するコンクリートの形状が埋
込材の引き抜き方向に対して、取付台の少なくとも貫通
穴周辺部分を弾性変形させるか、あるいは破損させなけ
れば引き抜き得ない形状となるような貫通穴構造を持つ
ところにあり、又、複数の貫通穴の内の少くとも2つの
貫通孔の貫通方向が異なるところにあり、取付台の表面
の接合部が嵌合係止部材で、合成樹脂発泡体の底面にこ
れと対となった嵌合係止部材を設け、これら2つの嵌合
係止部材を嵌合係止することによって接合するところに
あり、又、取付台の表面の接合部が接着面で、合成樹脂
発泡体の底面と粘・接着剤によって接合するものである
ところにある。
【0005】
【作用】上記手段によると、コンクリート基板のコンク
リートが未硬化の状態の時に、取付台を配置して、この
取付台の表裏を貫通する貫通穴の少なくとも裏面側の開
口部に、未硬化のコンクリートが流入されるようにした
ので、コンクリートが硬化することによってこの裏面側
の開口部がコンクリート基板に堅固に固着される。この
とき、コンクリートが流入しやすくするため上から手で
押えたり、配設位置を決めるのと併行して、前後に少し
ゆさぶることなどによって流入は容易となる。これによ
って、取付台自体もコンクリート基板に固着される。そ
の後、コンクリート基板の生産工場あるいは施工現場で
、取付台の表面の接合部と合成樹脂発泡体とを接合する
ことによって埋込材を一体化する。又、取付台と埋込材
をあらかじめ接合して一体化しておくと、未硬化のコン
クリートの上へ取付台を一回置くだけの作業で良い。 又、貫通穴の裏面側の延長部分の開口部に、同様にコン
クリートを流入すると、貫通穴に入るコンクリートの量
がその分だけ多くなりより強固な固着が得られる。更に
又、取付台の表面及び合成樹脂発泡体の底面のいずれか
一方あるいは双方に凹部を単数あるいは複数設けること
により中央部に空間部を形成すると、取付台又は合成樹
脂発泡体の使用量が少なくなって経済的であるとともに
その分だけ更に軽くなる。そして、前記空間部と合成樹
脂発泡体又は取付台の外周面とを連通する空気抜孔を形
成するところにより、貫通穴の開口部へのコンクリート
が流入し易くなる。更に、取付台の貫通穴に流入して硬
化するコンクリートの形状が埋込材の引き抜き方向に対
して、取付台の少なくとも貫通穴周辺部を弾性変形させ
るかあるいは破損させなければ引き抜き得ない形状とな
るような貫通穴構造を持つことにより、貫通穴に入った
コンクリートが硬化した時に、取付台に上方への力が作
用した時でも抜けを防止できる。更にまた、取付台の表
裏を貫通する貫通穴が複数で少くともその内の2つの貫
通穴の貫通方向が異なるようにしても抜けを防止するこ
とが出来る。更に、取付台の表面の接合部が嵌合係止部
材で、合成樹脂発泡体の底面にこれと対となった嵌合係
止部材を設けることによって、取付け取外し自在に取付
台に合成樹脂発泡体を接合できる。取付台の表面の接合
部が接着面で、合成樹脂発泡体の底面と粘・接着剤によ
って接合することによって、取付台及び合成樹脂発泡体
に嵌合係止部を設ける必要がなくなり成形加工がしやす
くなる。
【0006】尚、ここにいう貫通穴は、断面形状が円形
、四角形などの多角形の他種々の形状のものが選択され
る。又、その2つの開口部の開口面積が同じ大きさであ
る必要はなく、多少のバラツキがあっても充分に機能す
る。更に、貫通穴の成形は取付台の成形時に同時に行っ
てもよいが、同時成形ができない時は、ドリルや加熱棒
等によっもよい。取付台の材質としては、合成樹脂発泡
体、合成樹脂、ゴム、木など種々のものが選択できる。 更に又、ここにいう合成樹脂発泡体とは、ポリスチレン
発泡成形品の独立気泡を有する発泡体が好ましいが、ポ
リエチレン(共重合体を含む)、ポリプロピレン(共重
合体を含む)、ポリエチレン/ポリスチレン複合樹脂、
アクリロニトリル/スチレン共重合体等からなるものが
挙げられ、更には型内成型された熱可塑性樹脂であれば
塩化ビニール樹脂、ウレタン樹脂等であってもよい。
【0007】
【実施例】この発明の実施例について以下図面を参照し
つつ説明する。第1図はこの実施例の取付施工法によっ
て、コンクリート基板1上に、取付台2と合成樹脂発泡
体3からなる埋込材4を複数個整列して取付けた状態を
示すものである。これを第2図乃至第6図及び第23図
を参照しつつ更に詳しく説明すると、まず、図外の型枠
の中に必要に応じて鉄筋5を配設し、その内部へコンク
リートを打設し、このコンクリートが未硬化の状態で第
3図及び第4図に示す第1実施例の取付台2を第2図に
示すように載せて硬化させる。コンクリートの硬化は、
通常は蒸気を型枠内へ送り込んで常圧、高温度(80〜
90℃)で数時間かけて行なわれるが、取付台2はこの
前の段階でコンクリート基板1の未硬化のコンクリート
上に載せられる。取付台2の表面には、接合部6となる
溝状が縦横方向に多数設けられ、これらの接合部6によ
って挟さまれている取付台2の内部を貫通し、且つ、開
口部7を取付台2の表裏面に開口した貫通穴8が必要数
だけ形成されているので、未硬化のコンクリート上に取
付台2を載せた時には、少なくとも下方の開口部7にコ
ンクリートが流入され、貫通穴8の内部に半ば強制的に
コンクリートが挿入される。そして、コンクリートが硬
化した後に、取付台2の表面に設けた溝状からなる接合
部6と、第5図及び第6図に示す合成樹脂発泡体3の底
面に設けた突状の接合部9とが嵌合係止されて一体とな
った埋込材4が第1図に示すようにコンクリート基板1
上に固着される。その後、第23図に示すように、埋込
材4の周囲、上面にコンクリート10を建設現場等で打
設して、硬化させ、コンクリートスラブ11を得る。
【0008】上記施工において、取付台2の接合部6と
合成樹脂発泡体3の接合部9をあらかじめ接合しておい
てから、取付台2をコンクリート上へ載せて取付するよ
うにしてもよい。
【0009】合成樹脂発泡体3は、内部がつまっている
ものであっても、第5図、第6図に示すように、底面側
に凹部12を複数又は単数形成したいずれの場合であっ
てもよい。又、同様に取付台2の表面に図示しない凹部
を形成してもよい。このようにすると、取付台2の表面
に設けた接合部6と合成樹脂発泡体3の底面に設けた接
合部9とが嵌合係止されて埋込材4が形成された時に、
その内部に空間部13が形成される。このような空間部
13の存在により、合成樹脂発泡体3の使用量が少なく
なり、且つ、重量もその分だけ軽量となる。そして、こ
のような空間部13を形成した場合には、この空間部1
3と合成樹脂発泡体3又は空間部3と取付台2の外周面
の間に空気抜孔14を形成した場合には、ここから空気
が抜け出て合成樹脂発泡体3を接合し易くなる。
【0010】又、前記貫通穴8は第2図、第4図に示す
ように取付台2の裏面側の開口部7の開口面積よりも2
つの開口部7の間にある貫通穴8の途中の断面積の方が
大きくなるようにテーパー状に形成することによって、
コンクリートがこの貫通穴8内に入って硬化した際に、
取付台2の貫通穴8を弾性変形させるかあるいは破損さ
せなければ引き抜き得ないようにして、上方への引き抜
きの力や、又、左右方向の移動に対してもに強い構造と
することができる。更に又、第10図及び第11図に示
すように、段状に上方に向って大きく形成してもよい。 又、第17図のように、2つの開口部7をテーパー状と
逆テーパー状としてもよい。更に又、第13図乃至第1
6図に示すように、貫通穴8の途中に段部15を形成し
てもよい。これらのいずれの実施例においても、前記し
たのと同様の作用効果を得ることができる。第18図と
第19図は、取付台2の裏面側の開口部7の方が貫通穴
8の途中の断面積よりも大きく形成した実施例である。 この実施例の場合には、開口部7からコンクリートが流
入しやすく、且つ、コンクリートとの接触面積が広くな
ると共に左右方向の移動に対しては強固に取付固定でき
る利点がある。
【0011】前記取付台2の溝状の接合部6と合成樹脂
発泡体3の突状の接合部9は、第22図及び第23図に
示すように、溝状の接合部6の少くとも入口部分が、突
状の接合部9よりも図での長さ分だけやや小さくするこ
とによって、嵌め込み固着することができるので、堅固
にしかも抜けにくく取付固着することができる。しかし
このような接合に代えて、取付台2の表面と合成樹脂発
泡体1の底面とを粘・接着剤によって固着してもよい。
【0012】この発明の他の実施例は、第7図乃至第9
図に示される。前記実施例と異なるところは、貫通穴8
の開口部7を取付台2の裏面側に延長して、貫通穴8へ
流入するコンクリートの量を増加させ、コンクリートへ
の取付台7の固着能力をより強固にさせた点である。こ
の場合においても、開口部7の断面積が貫通穴8の断面
積よりも小さくなるようにするか、又は途中で図示しな
い断部を形成することによって、コンクリートが硬化し
た時点で貫通穴8を弾性変形させるかあるいは破損させ
なければ引き抜き得ないよいに形成して、上方への引抜
きの力に対しても左右方向の移動に対してもあらゆる角
度からの力に対しても強い構造とすることができる。 又、このように貫通穴8の開口部7をコンクリート基板
の方向すなわち下方に延長することによって、流入する
コンクリートの量を増加させ、流動性のあるコンクリー
トであるが、その重み乃至は係止能力によって取付台を
コンクリート基板上に固着定することも可能となる。配
設時に軽く押えるだけで容易に埋設するし、前後にゆす
ることによってコンクリートの流入は容易となる。なお
、第7乃至9図に示される嵌合係止部6は断続的に設け
られたものでもよいし、貫通穴8は12ヵ所設けられて
いるが、必要最少限数設けられれば充分であることは勿
論である。第12図は、取付台2の貫通穴8の延長部分
がテーパー状になったものを示す。その他の実施例につ
いては、前記した実施例と共通するので、その説明を省
略する。
【0013】尚、第20図及び第21図は、取付台2の
横端部又は合成樹脂発泡体3の下方端部に切り欠き16
を形成して、空間部13と外部とを連通する貫通穴8を
形成したものである。この場合にも、貫通穴8の開口部
7にコンクリートが流入して、取付台2の表面に入り込
むので、硬化後には堅固にコンクリート基板1に固定で
きる。
【0014】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、この
発明の取付施工法によると、取付台の表裏面を貫通して
形成された貫通穴の少なくとも裏面側の開口部に、コン
クリート基板となる未硬化のコンクリートが流入される
ように配設してからコンクリートを硬化させるようにし
たので、硬化後に開口部がコンクリートで閉塞されたま
まの状態で硬化した後、この取付台の表面に設けた接合
部と合成樹脂発泡体の底面に設けた接合部とを接合して
一体となった埋込材を得ることができる。従って、取付
台の取付施工は工場などで行って、施工現場において合
成樹脂発泡体を取付けできるので、コンクリートスラブ
内に配線配管を通すような場合、現場でこれらのための
穴を合成樹脂発泡体に設けてから接合でき、又場合によ
っては合成樹脂発泡体を設けないで施工することもでき
る利点がある。又、埋込材を取付台と合成樹脂発泡体に
分けて形成したので、段部やテーパー状を形成するなど
して取付台の貫通穴の形状を裏面側の開口部の開口面積
よりも貫通穴の途中の断面積の方を大きく形成すること
ができ、その結果、輸送時の衝撃や打設コンクリートが
直撃して上方向その他あらゆる方向への力が瞬間的に作
用しても強固な固着を維持ができる。更に、取付台の表
面、合成樹脂発泡体の底面のいずれか一方又は双方に凹
部を形成することによって、埋込材の真中に空間部を形
成できるので、合成樹脂発泡体の原材料の節減とその分
の重量を軽減することができる。又、コンクリート基板
に取付台が密着していることから、防音、遮温の効果が
一段と向上する。更に又、埋込材の空間部とその外周面
を連通する空気抜孔を形成した場合には、貫通穴内に流
入したコンクリートの量だけ空間部の空気が空気抜孔を
通って大気へ放出されるので、コンクリートが貫通穴内
に入り易くなる利点がある。更に、貫通穴を複数個形成
し、少くとも2以上の貫通穴の貫通方向が異なっておれ
ば、抜け方向の力が作用しても抜けにくい利点がある。 又、取付台の接合部が溝状のもので、合成樹脂発泡体の
接合部が突状のものである場合には、これらを嵌合係止
することによって、簡単且つ堅固に接合でき得る。嵌合
係止部は連続したものでなく、必要個数の断続的に設け
たものでもよい。又、双方の接合部を粘・接着剤によっ
て接着した場合は、このような溝状又は突状を形成する
必要がない。更に又、合成樹脂発泡体の高さの異るもの
を種々準備すれば、コンクリートスラブの種々の厚さの
ものでに対応することができる。
【0015】以上の効果は、取付台をまずコンクリート
基板上に固着してから合成樹脂発泡体を取付ける場合に
ついて説明したが、取付台の表面の接合部と合成樹脂発
泡体の底面の接合部とをあらかじめ接合してからコンク
リート基板に取付けするようにしてもよい。この場合の
効果も前記効果と同様である。施工現場での配管配線工
事のために合成樹脂発泡体の内部をくり抜く場合には、
取付台と合成樹脂発泡体の接合部を現場で外してから行
い、再び接合するようにしてもよい。更に又、取付台の
裏面側へ貫通穴を延長した場合には、その分だけ余分に
内部へコンクリートが流入し堅固な固着が得られる。以
上のように、コンクリート基板上への埋込材の取付けが
横方向の力に対しては丈夫に、上方向への抜けの力が作
用してもそれに対して堅固に固着できる。又、これらの
取付けは何らの係止具も不用で未硬化のコンクリート上
へ置くだけでよいので作業が極めて簡単であるなどの優
れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンクリート基板上に埋込材を取付けた状態の
斜視図。
【図2】埋込材の第1実施例の第1図のA−A線相当の
断面図。
【図3】取付台の表面図。
【図4】第3図のC−C線断面図。
【図5】合成樹脂発泡体の底面図。
【図6】第5図のD−D線断面図。
【図7】埋込材の他の実施例の第1図のA−A線相当図
の断面図。
【図8】取付台の他の実施例の表面図。
【図9】第8図のE−E線断面図。
【図10】貫通穴の実施例図。
【図11】貫通穴の実施例図。
【図12】貫通穴の実施例図。
【図13】第14図のF−F線断面図。
【図14】貫通穴を形成した他の実施例の取付台の表面
図。
【図15】第16図のG−G線断面図。
【図16】貫通穴を形成した他の実施例の取付台の表面
図。
【図17】貫通穴の他の実施例。
【図18】貫通穴の他の実施例。
【図19】貫通穴の他の実施例。
【図20】貫通穴の他の実施例。
【図21】貫通穴の他の実施例。
【図22】取付台と合成樹脂発泡体の嵌合係止説明図。
【図23】取付台と合成樹脂発泡体の嵌合係止説明図。
【図24】コンクリートスラブとした第1図のB−B線
断面図。
【符号の説明】
1  コンクリート基板 2  取付台 3  合成樹脂発泡体 4  埋込材 6  接合部(取付台) 7  開口部 8  貫通穴 9  接合部(合成樹脂発泡体) 11  コンクリートスラブ 12  凹部 13  空間部 14  空気抜孔

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  表面に接合部を有し裏面がコンクリー
    トとの接合面である取付台の表裏を貫通する貫通穴の少
    なくとも裏面側の開口部に、コンクリート基板となる未
    硬化のコンクリートが流入されるように配設し、次にコ
    ンクリートを硬化させることによって取付台とコンクリ
    ート基板が固着され、その後、合成樹脂発泡体を前記取
    付台の表面の接合部との接合によって一体とすることを
    特徴とするコンクリートスラブ基板に対する埋込材の取
    付施工法。
  2. 【請求項2】  表面に合成樹脂発泡体を接合し裏面が
    コンクリートとの接合面である取付台の表裏を貫通する
    貫通穴の少なくとも裏面側の開口部に、コンクリート基
    板となる未硬化のコンクリートが流入されるように配設
    し、次にコンクリートを硬化させることによって、前記
    合成樹脂発泡体と一体となっている取付台とコンクリー
    ト基板が固着されることを特徴とするコンクリートスラ
    ブ基板に対する埋込材の取付施工法。
  3. 【請求項3】  表面に接合部を有し裏面がコンクリー
    トとの接合面である取付台の表裏を貫通する貫通穴の裏
    面側の延長部分の開口部に、コンクリート基板となる未
    硬化のコンクリートが流入されるように配設し、次にコ
    ンクリートを硬化させることによって取付台とコンクリ
    ート基板が固着され、その後、合成樹脂発泡体を前記取
    付台の表面の接合部との接合によって一体とすることを
    特徴とするコンクリートスラブ基板に対する埋込材の取
    付施工法。
  4. 【請求項4】  表面に合成樹脂発泡体を接合し裏面が
    コンクリートとの接合面である取付台の表裏を貫通する
    貫通穴の裏面側の延長部分の開口部に、コンクリート基
    板となる未硬化のコンクリートが流入されるように配設
    し、次にコンクリートを硬化させることによって、前記
    合成樹脂発泡体と一体となっている取付台とコンクリー
    ト基板が固着されることを特徴とするコンクリートスラ
    ブ基板に対する埋込材の取付施工法。
  5. 【請求項5】  取付台の表面及び合成樹脂発泡体の底
    面のいずれか一方あるいは双方に凹部を単数あるいは複
    数設けることにより中央部に空間部を形成することを特
    徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のコン
    クリートスラブ基板に対する埋込材の取付施工法。
  6. 【請求項6】  前記空間部と合成樹脂発泡体又は取付
    台の外周面とを連通する空気抜孔を形成したことを特徴
    とする請求項5に記載のコンクリートスラブ基板に対す
    る埋込材の取付施工法。
  7. 【請求項7】  前記取付台の貫通穴に流入して硬化す
    るコンクリートの形状が、取付台の引き抜き方向に対し
    て、取付台の少なくとも貫通穴周辺部分を弾性変形させ
    るか、あるいは破損させなければ引き抜き得ない形状と
    なるような貫通穴構造を持つことを特徴とする請求項1
    乃至請求項4のいずれかに記載のコンクリートスラブ基
    板に対する埋込材の取付施工法。
  8. 【請求項8】  取付台の表裏を貫通する貫通孔が複数
    で少くともその内の2つの貫通穴の貫通方向が異なるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    のコンクリートスラブ基板に対する埋込材の取付施工法
  9. 【請求項9】  取付台の表面の接合部が嵌合係止部材
    で、合成樹脂発泡体の底面にこれと対となった嵌合係止
    部材を設け、これら2つの嵌合係止部材を嵌合係止する
    ことによって接合するものであることを特徴とする請求
    項1乃至請求項4のいずれかに記載のコンクリートスラ
    ブ基板に対する埋込材の取付施工法。
  10. 【請求項10】  取付台の表面の接合部が接着面で、
    合成樹脂発泡体の底面と粘・接着剤によって接合するも
    のであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れかに記載のコンクリートスラブ基板に対する埋込材の
    取付施工法。
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