JP2699009B2 - グランドアンカー台座施工法 - Google Patents
グランドアンカー台座施工法Info
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Description
ー工法における台座施工法に関する。
型したコンクリート製台座等をグランドアンカー引張部
材の地表露出部まで運搬して設置し、同引張部材を同台
座に支圧板・定着具等を介して固定する方法をとってい
た。このため次のような種々の欠点があった。
いので運搬・設置には強力なクレーン等を必要とし、手
間と時間を要するのみでなく危険性が高かった。
がきわめて悪かった。
態が密着不良を生じることが多かった。
固定不備による偏在的なる不等分布荷重となり、台座の
破壊もしくは支持地盤の破壊を生ずるおそれがあった。
レキシブル型枠を封入し、同フレキシブル型枠内にコン
クリートを注入するアンカーの構築法が特開昭60−4050
0号公報及び特開昭58−138827号公報に開示されている
が、この型枠内に透水性のフレキシブル型枠を封入し、
この内にコンクリート等を注入すると、圧入されたコン
クリート等の液分がフレキシブル型枠から流出し、更に
外側のフレーム型枠の開口から外側へ放出され、圧入さ
れたコンクリートの液分を地盤中へ圧入することができ
なくなる。これではフレキシブル型枠と地盤との連結力
が不足し、且つアンカーの周囲地表を汚し、アンカーの
型が一定せず定着作業に支障を生じる。
と時間を低減することができ、強力な運搬装置等が不要
で、作業性が良く、危険性が低く、地表面との密着状態
が良好で、台座の型が一定形状に確実にでき、強度的に
も優れた、グランドアンカー台座施工法を提供すること
にある。
固定したグランドアンカー引張部材の地表露出部に、少
なくとも地表面側を可撓性・透水性を有するシート材と
し且つ天井面及び側面を閉鎖した箱形の型枠を設置し、
次に同型枠内に所定内圧になるまでセメントミルク等の
硬化材を圧入した後同硬化材を硬化させて台座を現場で
形成し、同台座にグランドアンカー引張部材を定着する
ことを特徴とするグランドアンカー台座施工法にある。
なくとも地表面側に可撓性・透水性を有するシート材を
取付けた型枠を使用する方法、又は少なくとも地表面側
を開放した型枠に同シート材で製作した袋体を内蔵させ
たものを使用する方法等がある。
べる。
蔵した型枠を設置する。次に同袋体内に外部より硬化材
を圧入するが、同袋体は可撓性を有しているので硬化材
の圧入とともに膨張し、同型枠の内部形状に沿った形状
となる。また同袋体の一部又は全部を透水性を有してい
るので同袋体内の硬化材の内圧により同硬化材中の水分
は同袋体を透過して外部へ浸出するようになっている。
従って同袋体への硬化材の注入圧力を調節することによ
り同袋体の内圧を調整し、浸出する水分量をコントロー
ルすることにより、同袋体内の硬化材中の水分含有量を
適切な値にすることができる。すなわち硬化材中の水分
含有量を最初は圧入時の搬送性を良くするような値にし
ておき、同袋体内に圧入した後は硬化性を良くするよう
な値に再調整することができるようになっている。
しているので、同袋体の一部は同地表面と接することに
なる。同袋体は可撓性を有しているので、硬化材圧入で
膨張させると同地表面の凹凸に沿った形状となり密着性
は良好である。また同袋体の同地表面と接する部分が透
水性を有していれば、硬化材の圧入により、硬化材成分
を含んだ水分が同袋体を透過して同地表面の内部へ浸透
するので、硬化後は同硬化材の入った同袋体と同地表面
との密着力は強力なものとなる。
化材が硬化したら、外側の型枠を除去して、硬化した成
型体に前出のグランドアンカー引張部材を取付けて台座
とする。なお型枠を除去せずそのまま台座とすることも
できる。
等の他の面も開放面としたものもある。これは台座同士
を隣接させて設置するような場合に、台座同士を互いに
一体化させて成型することができるようにしたものであ
る。連結された型枠としては天井面・側壁面は閉鎖され
る。また硬化材圧入により浸出した水分の排水性を良く
したものでもある。
有するシート材を取付けた型枠を使用する方法もある。
型枠の内部は同型枠の壁面と同シート材とで形成された
空間となっているので、同空間内にセメントミルク等の
硬化材を圧入して同シート材を地表面側に膨張させて密
着させるようになっている。同シート材は可撓性・透水
性を有しているので前述の袋体と同様の作用により、地
表面との強力な密着状態を得ることができる。又、袋体
から流出したコンクリート成分を含む液体は地表面方向
のみ開放されているので、型枠内で圧力が高くなって地
表面に向かい、地盤中によく浸透し地盤と台座の連結を
高めるとともに、型枠外周への移動が制御されて、台座
が一定の型にできるとともに外周をコンクリート液で汚
さない。
の場合、注入時の加圧によりセメントミルクの脱水を容
易かつスピーディに行うことができるため、素人でも極
めて簡便に高強度で、かつ地形に密着したグランドアン
カー台座を提供できる。
で、超軽量コンクリートを使用でき、任意形状現場打ち
のポストテンション式PCコンクリートから容易にスピー
ディにつくることができる。
化材として、セメントミルクを使用することができる。
一般的に使用されているセメントミルクを使用すること
により、従来の圧入装置等をそのまま利用することがで
き、作業性も良好である。さらに、硬化材は袋体内又は
型枠内に圧入されるために極めてロスが少なく経済的で
ある。
欠斜視図、第3図は第2図のA−Aにおける一部切欠断
面図である。
同説明図である。
る。
地中に固定したグランドアンカー引張部材(2)の地表
露出部(3)に、袋体(4)を内蔵し、地表面(5)側
を開放した型枠(6)を設置する。このときグランドア
ンカー引張部材(2)の地表露出部(3)の貫通孔
(7)を型枠(6)に設けている。袋体(4)は可撓性
を有し、且つ地表面(5)側が透水性を有している。
ク(9)を圧入すると袋体(4)は型枠(6)の内部全
体に膨張する。
が高まるとセメントミルク(9)中の水分が袋体(4)
の地表面(5)側の部分を透過して浸出し、地中(10)
へ浸透する。
(9)を圧入した後、セメントミルク(9)を硬化さ
せ、その後型枠(6)を除去し、硬化後の成型体(11)
にグランドアンカー引張部材(2)の地表露出部(3)
を支圧板(12)・定着具(13)を介して取付けて台座と
している。
状となるので密着性は良好である。袋体(4)の地表面
(5)側の部分から浸出したセメントミルク(9)中の
水分はセメントミルク(9)の成分を若干含有している
ので、地中(10)へ浸透した後硬化して袋体(4)と地
表面(5)との密着力を高めることができる。
ロールして、袋体(4)内のセメントミルク(9)の水
とセメントの比率C/Wを適切な値にすることもできる。
を良くするような値にしておき、袋体(4)内に圧入し
た後は水分を浸出させて硬化性の良い適切なC/W値に再
調整することができるようになっている。
ころ可撓性、透水性、及び強 度等に優れ、良好な結果を得ることができた。
まで運搬して取付ける必要がなくなるので、強力なクレ
ーン等は不要で、作業の手間と時間を低減することがで
き、危険性も大幅に低下する。また作業性も良好であ
る。
面を設けたものである。これは第8図に示すように台座
(16)を配列して施工する場合等に、隣接する台座(1
6)同士を密着させた施工を行うことができるようにし
たものである。
に使用するものである。
地表面側に取付けた型枠(35)の内部に、シース(36)
及び補剛材を内蔵させ、セメントミルク(9)を圧入し
て施工したものである。シース及び補剛材により硬化後
のセメントミルク(9)の強度を向上させたものであ
る。
(39)に内蔵させ、セメントミルク(9)を袋体(38)
に圧入して施工したものであるが、袋体(38)内にはシ
ース(36)、鋼線(40)を入れ強度を向上させている。
び袋体内にPC・RC用シース、PC鋼材等を入れることがで
き、またネット、プレート等の補剛材を入れることもで
きる。
の成型体のみを台座とすることもできるが、硬化材硬化
後に型枠を除去せずそのまま台座の一部とすることもで
きる。
とができ、強力な運搬装置等が不要で、作業性が良く、
危険性が低く、地表面との密着状態が良好で、台座の型
も一定にでき且つ外周を汚さずに施工でき、強度的にも
優れた、グランドアンカー台座施工法を提供することが
できる。
斜視図、第3図は第2図のA−Aにおける一部切欠断面
図である。 第4,5図は各種型枠の実施例を示す斜視図、第6図は同
説明図である。 第7,8図はその他の実施例を示す一部切欠断面図であ
る。 (1):端部、(2):グランドアンカー引張部材 (3):地表露出部、(4):袋体 (5):地表面、(6):型枠 (7):貫通孔、(8):ホース (9):セメントミルク、(10):地中 (11):成型体、(12):支圧板 (13):定着具、(14):型枠 (15):開放面、(16):台座 (17):型枠、(27):取付部材 (28):仮説アンカー、(34):シート材 (35):型枠、(36):シース (37):補剛材、(38):袋体 (39):型枠、(40):鋼線
Claims (1)
- 【請求項1】端部を地中に固定したグランドアンカー引
張部材の地表露出部に、少なくとも地表面側を可撓性・
透水性を有するシート材とし且つ天井面及び側面を閉鎖
した箱形の型枠を設置し、次に同型枠内に所定内圧にな
るまでセメントミルク等の硬化材を圧入した後同硬化材
を硬化させて台座を現場で形成し、同台座にグランドア
ンカー引張部材を定着することを特徴とするグランドア
ンカー台座施工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2109858A JP2699009B2 (ja) | 1990-04-24 | 1990-04-24 | グランドアンカー台座施工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2109858A JP2699009B2 (ja) | 1990-04-24 | 1990-04-24 | グランドアンカー台座施工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH047412A JPH047412A (ja) | 1992-01-10 |
JP2699009B2 true JP2699009B2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=14520981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2109858A Expired - Lifetime JP2699009B2 (ja) | 1990-04-24 | 1990-04-24 | グランドアンカー台座施工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2699009B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101068584B1 (ko) * | 2008-12-23 | 2011-09-30 | 이득근 | 그라우트 충진용 거푸집이 구비된 사면보강장치 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58138827A (ja) * | 1982-02-12 | 1983-08-17 | Tokyu Constr Co Ltd | 合成アンカ−の構築法 |
JPS6040500A (ja) * | 1983-08-11 | 1985-03-02 | 旭化成株式会社 | アンカ−ボルト |
-
1990
- 1990-04-24 JP JP2109858A patent/JP2699009B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101068584B1 (ko) * | 2008-12-23 | 2011-09-30 | 이득근 | 그라우트 충진용 거푸집이 구비된 사면보강장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH047412A (ja) | 1992-01-10 |
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