JPH10266239A - 合成樹脂製マンホールの施工方法及び合成樹脂製マンホール - Google Patents

合成樹脂製マンホールの施工方法及び合成樹脂製マンホール

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JPH10266239A
JPH10266239A JP9072317A JP7231797A JPH10266239A JP H10266239 A JPH10266239 A JP H10266239A JP 9072317 A JP9072317 A JP 9072317A JP 7231797 A JP7231797 A JP 7231797A JP H10266239 A JPH10266239 A JP H10266239A
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unit
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Yoshio Kubo
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂製マンホールの施工に関して、人力
で運搬できる程度に軽く、しかも、施工後においては十
分な強度が得られるという、理想的なマンホールとその
施工方法を提供すること。 【解決手段】 下層ユニットの上部形成された開口部
に、上層ユニットの下部に形成された嵌合突起を嵌合さ
せることによって両ユニットを接続する。このとき、中
空部に充填した無機充填材によって、両者の接続を確実
にするとともに、各ユニットの強度と重量を増す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂製マンホール
およびその施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】下水道工事等に用いられるマンホールと
して、一般的にコンクリート製の組み立てマンホールが
知られている。ところが、コンクリート製のマンホール
は、その製造方法から薄肉成型が不可能であるため、肉
厚品とならざるをえず、非常に重いものとなる。このた
め、マンホールの運搬に際しては、クレーン等の重機が
必要となり、狭小地などの道幅の狭いところでは、重機
が進入できず、マンホールの設置工事が不可能となる。
このため、コンクリート組み立てマンホールよりも軽量
であることを特徴とする樹脂製のマンホールが提案され
ている。( 特願平6-314578号参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この合成樹脂製マンホ
ールは、コンクリートの約1/6 程度の重量となってかな
り軽量になるが、人力のみで運搬できる程には軽量でな
い。肉厚を薄くして人力のみで運搬できる程度に軽量化
すると、施工後に、土圧による破壊の危険性や浮上する
可能性があるので、軽量化にも限界がある。
【0004】このように、従来の技術では、ある程度の
強度を持たすために肉厚を増すと人力で運搬できない重
量となり、人力で運搬できるように軽量化すると、強度
等が不足して使用に耐えないという問題があった。
【0005】そこで、本発明は、従来技術では解決しえ
なかった相反する問題を一挙に解決して、人力で運搬で
きる程度に軽く、しかも、施工後においては十分な強度
が得られるという、理想的なマンホールを提供すること
を課題として、発明なされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の合成樹脂製マ
ンホールの施工方法は、壁に中空部を有する合成樹脂製
マンホールの施工方法において、所定の位置に据え付け
した後に、中空部に無機充填材を流し込んで硬化させる
ことを特徴とするものである。
【0007】請求項2の合成樹脂製マンホールの施工方
法は、壁に中空部を有する複数の筒状ユニットを順次積
み重ねて所定の高さの合成樹脂製マンホールとする合成
樹脂製マンホールの施工方法において、下層の筒状ユニ
ットの上部には中空部に連通した開口部が形成され、上
層の筒状ユニットの下部には前記開口部に嵌合しうる嵌
合突起が形成されている筒状ユニットを用い、下層の筒
状ユニットを据え付けした後に、開口部から無機充填材
を流し込み、上層の筒状ユニットの下部に形成された嵌
合突起を、前記下層の開口部に嵌合させることによっ
て、両ユニットを接続することを特徴とするものであ
る。
【0008】請求項3の合成樹脂製マンホールは、壁に
中空部を有する合成樹脂製マンホールの上部に、前記中
空部と連通する開口部が形成されていることを特徴とす
るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる合成樹脂
製マンホールの施工方法及びその方法に用いる合成樹脂
製マンホールを、その実施の形態を示した図面に基づい
て詳細に説明する。図1は請求項3の合成樹脂製マンホ
ールの断面図である。
【0010】図1において、1は本発明による完成状態
の合成樹脂製マンホールである。このマンホール1は、
外径1000mm、内径900mm の1号マンホールであり、最下
段の底板2、この底板2に連結された下層ユニット3、
下層ユニット3に連結された中層ユニット4、中層ユニ
ット4に連結された上層ユニット5とから構成されてい
る。
【0011】各ユニット3、4、5の壁に形成された中
空部には無機充填材Mが充填されている。
【0012】各ユニットの詳細構造を、中層ユニット4
を例にとって説明する。図2は中層ユニット4の平面
図、図3はその側面図、図4は下層ユニットとの接合部
分の拡大図である。中層ユニット4は、図2に示したよ
うに外径1000mm、内径900mm の筒状である。また、図3
に示したように、高さは例えば300mm で、壁は外壁と内
壁との間に中空部21が形成されている。外壁と内壁はそ
れぞれ5mmの肉圧であり、壁全体の厚みは50mmである。
【0013】壁に形成された中空部21の上部には幅40mm
の開口部22が形成され、下部には厚さ40mm弱の嵌合突起
23が形成されている。この嵌合突起23の長さは当該ユニ
ットの高さの1/10に設定されている。例えば高さが300m
m の場合には30mmの突起として十分な長さで嵌合される
ように構成されている。下層ユニット3の上部には開口
部が形成されているが、下部は底板に固定されるので嵌
合突起23は形成されていない。
【0014】上層ユニット5の上端は、鋳鉄蓋6に合わ
せて下端より小径となっている。
【0015】以下に、現場での施工の工程を説明する。
まず、掘削した穴の底部の基礎工事を行った後、底板2
を設置する。次に、底板2の上に下層ユニット3を設置
し、その周囲をL字型チャンネルを用いてボルトで底板
2に固定する。このとき、下層ユニット3の壁は中空構
造となっているので、軽量であり、人力で運搬・据え付
けが可能である。7はインバートであり、現場で施工し
てもよいが、予め工場にて成型したものを現場に運搬し
て据え付けしてもよい。
【0016】下層ユニット3の上部の開口部22から、モ
ルタル、レジンモルタル、コンクリート、レジンコンク
リート等の無機充填材Mを中空部に充填する。
【0017】充填後、接着力を持たせるために、無機充
填材Mが硬化するまえに、図4に示したように、中層ユ
ニット4を積み重ねる。このとき、中層ユニット4の下
部の嵌合突起23を、下層ユニット3の上部の開口部22に
嵌合させて、無機充填材Mの硬化によって二つのユニッ
トを相互に固着させる。嵌合突起23の表面に砂付け加工
してザラつかせておくと、無機充填材Mによる接着効果
が促進される。
【0018】このとき、中層ユニット4の壁は中空構造
となっているので、軽量であり、人力で運搬・据え付け
が可能である。同様にして、必要数の中層ユニットを積
み重ね、その都度、中空部21にはモルタル等を充填して
相互に固着させる。最後に、上層ユニット5を固着して
充填した後に、鋳鉄蓋6を載せると、マンホールが完成
する。
【0019】以上のように、本発明にかかる合成樹脂製
マンホールの施工方法では、各ユニットは中空構造であ
って軽量であるため、人力で運搬・据え付けが可能であ
る。しかも、施工後には、中空部にはモルタル等が充填
されるので重くなり、浮上を防止するとともに、充填さ
れたモルタル等が硬化することにより、強度が増すので
土圧によって破壊されることも防止されるのである。下
層の開口部に嵌合させる上層の嵌合突起の長さは、各ユ
ニットの高さの1/10に設定されているので、接合部にお
いても十分な強度が得られる。
【0020】各ユニットの形状は、円筒形に限らず、楕
円形も可能であり、高さは、15cm、30cm、60cm、90cm、
120cm 等の種類を揃えることにより、種々の深さのマン
ホールを構築することが可能となる。また、各ユニット
の材質は、塩化ビニール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂、ウレ
タン系樹脂、エポキシ系樹脂等の複合材料などが使用で
きるが、下水道管材として実績のある塩化ビニール樹脂
が好ましい。材質が塩化ビニール樹脂の場合はブロー成
型法により成型できる。
【0021】
【発明の効果】請求項1の施工方法によれば、壁に中空
部を有する合成樹脂製マンホールを所定の位置に据え付
けした後に、中空部に無機充填材を流し込んで硬化させ
るので、充填するまでは軽量であって作業性が優れ、充
填した後は十分な重量が得られて浮上防止の効果がある
とともに、硬化した後は十分な強度が得られて土圧で座
屈するこを防止できる。
【0022】また、土壌と接する外面が樹脂で覆われて
いるので、耐蝕性に優れ、マンホールの耐久性が増す。
【0023】請求項2の施工方法によれば、下層の筒状
ユニットの上部には中空部分に連通した開口部が形成さ
れ、上層の筒状ユニットの下部には前記開口部に嵌合し
うる嵌合突起が形成されている筒状ユニットを用いて、
下層の筒状ユニットを据え付けした後に、開口部から無
機無機充填材を流し込み、上層の筒状ユニットの下部に
形成された嵌合突起を、前記下層の開口部に嵌合させ
て、両ユニットを接続するので、請求項1と同様の効果
が得られるとともに、複数の筒状ユニット同士の無機充
填材による固着も可能である。
【0024】請求項3のマンホールを用いることで、上
記効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合成樹脂製マンホールの施工方法によ
る合成樹脂製マンホールの側面断面図である。
【図2】本発明の合成樹脂製マンホールの施工方法に用
いるユニットの平面図である。
【図3】本発明の合成樹脂製マンホールの施工方法に用
いるユニットの側面断面図である。
【図4】本発明の合成樹脂製マンホールの施工方法に用
いるユニットの接合部分の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 合成樹脂製マンホール 2 底板 3 下層ユニット 4 中層ユニット 5 上層ユニット 21 中空部 22 開口部 23 嵌合突起 M 無機充填材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁に中空部を有する合成樹脂製マンホール
    を所定の位置に据え付けした後に、中空部に無機充填材
    を流し込んで硬化させることを特徴とする合成樹脂製マ
    ンホールの施工方法。
  2. 【請求項2】壁に中空部を有する複数の筒状ユニットを
    順次積み重ねて所定の高さの合成樹脂製マンホールとす
    る合成樹脂製マンホールの施工方法において、下層の筒
    状ユニットの上部には中空部に連通した開口部が形成さ
    れ、上層の筒状ユニットの下部には前記開口部に嵌合し
    うる嵌合突起が形成されている筒状ユニットを用い、下
    層の筒状ユニットを据え付けした後に、開口部から無機
    充填材を流し込み、上層の筒状ユニットの下部に形成さ
    れた嵌合突起を、前記下層の開口部に嵌合させることに
    よって、両ユニットを接続することを特徴とする合成樹
    脂製マンホールの施工方法。
  3. 【請求項3】壁に中空部を有する合成樹脂製マンホール
    の上部に、前記中空部と連通する開口部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1または2の合成樹脂製マン
    ホールの施工方法に用いる合成樹脂製マンホール。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009299452A (ja) * 2007-10-28 2009-12-24 Fukuhara Imono Seisakusho:Kk マンホールの浮上防止方法とそのマンホール
JP2010095950A (ja) * 2008-10-18 2010-04-30 Fukuhara Imono Seisakusho:Kk マンホールの浮上防止方法とそのマンホール
KR20180039852A (ko) * 2016-10-11 2018-04-19 주식회사 호성건설 콘크리트 강화구조를 갖는 하수도용 금속맨홀
KR20220127416A (ko) * 2021-03-10 2022-09-20 유천만 건습식 복합형 조립식 콘크리트 맨홀 구조체

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