JP2981421B2 - 消臭剤 - Google Patents
消臭剤Info
- Publication number
- JP2981421B2 JP2981421B2 JP8089620A JP8962096A JP2981421B2 JP 2981421 B2 JP2981421 B2 JP 2981421B2 JP 8089620 A JP8089620 A JP 8089620A JP 8962096 A JP8962096 A JP 8962096A JP 2981421 B2 JP2981421 B2 JP 2981421B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- deodorant
- extract component
- odor
- liquid
- sample
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
Description
して得たエキス成分を配合した消臭剤、詳細には、アセ
ロラ果実由来のL−アスコルビン酸を含むエキス成分を
配合した消臭剤に関する。
より、植物エキス成分を用いた消臭剤として、各種植物
から抽出して得たエキス成分を用いた消臭剤が多数提案
されている。 これに対して、果実から抽出したエキス
成分に関する消臭剤用途への応用は報告されていない。
ところで、多様な植物果実の中でも、アセロラ(ムク
ロジ花類、ムクロジ目、キントラノオ科)の果実は、各
種ビタミン、有機酸、ミネラル、フラボノイド配糖体、
およびペクチン等の各種有用物質を多量に含有してお
り、特に、L−アスコルビン酸に関しては平均して 1.0
%以上という、他の果実からして格段に(10倍程度)高
い量を含有するとされている〔特開平2−200610号参
照〕。 このL−アスコルビン酸による酸化還元力は消
臭効果に寄与するため、これまでに、L−アスコルビン
酸と無機塩類/金属塩類との組み合わせによる消臭用組
成物などが提案されている〔特公平4− 63705号、特公
平5− 16301号参照〕。
も、L−アスコルビン酸と無機塩類あるいは金属塩類な
どの化学薬品を併用するものであり、その取り扱いに際
しては、ある程度の専門的知識と熟練を要するものであ
った。
として、取り扱いが容易で、しかも消臭効果の持続性が
改善された消臭剤が、当該技術分野では待望されてい
る。
来技術での背景に鑑み、様々な果実に由来するエキス
(成分)による消臭効果について鋭意検討を重ねた結
果、(その作用機序は未だ不明であるが)アセロラ果実
から抽出して得たエキス成分に含まれるL−アスコルビ
ン酸が、通常に化学的に単離して得たL−アスコルビン
酸よりも改善された持続性を備えた消臭効果を呈すると
の知見を得るに至り、本願発明を完成したのである。
は、アセロラ果実から抽出して得たエキス成分を含む消
臭剤であって、特に、当該エキス成分がL−アスコルビ
ン酸を含むことを特徴とした消臭剤にある。
ロラ果実からのエキス成分の抽出方法は、果汁の清澄化
工程にて、アセロラ果実から得たピューレにペクチナー
ゼを作用させる際に加圧処理を施す技術(特開平7− 4
6971号)を利用して、L−アスコルビン酸の損失を注意
しながら、搾汁アセロラ果実液から果汁として抽出す
る。
分を含む本願発明の消臭剤は、通常の製剤化の方法に従
って製剤化され、霧状、液状、クリーム状、あるいは固
体(ブロック状、粒状、ゲル状など)の形態にて提供さ
れる。
する臭い、例えば室内臭、車内臭、ゴミ臭などの環境に
由来する臭い、あるいはペット臭、体臭、口臭、足臭な
どの生体に由来する臭いに対して適用可能である。
の実施例の開示から明らかである。
消臭剤の消臭効果の検定 (1) 下記表1に記載の組成を有する液剤を混合調製し
た。
スコルビン酸1%水溶液)を用いて、下記表2に記載の
アルカリ系と酸性系悪臭物質に対する消臭効果につい
て、下記手順〜を踏んで(検知管法によって)検定
を行った。
ラスデシケータ中に静置した。
記比較試料、コントロール試料(イオン交換水)のいず
れかの5mlと悪臭物質各5mlを注入した。
臭物質(アンモニア)に対しては、No.3 La 検知管(ガ
ステック社製);酸性系悪臭物質(硫化水素)に対して
は、No.4 L検知管(ガステック社製))を用いて悪臭物質
濃度を測定した。
試料による消臭率を求めた。
は、液体(液剤)の態様において、L−アスコルビン酸
を配合した比較試料からして改善された消臭効果を示す
ことが確認された。
有濃度による消臭効果の検定 (1) アセロラ果実エキス成分をイオン交換水で希釈し
て、0.01%、0.05%、0.1%および 5.0%の濃度の希釈
水溶液を調製した。 また、無希釈のアセロラ果実エキ
ス成分(100%濃度)溶液も準備した。
に記載のアルカリ系と酸性系悪臭物質に対する消臭効果
について、下記手順〜を踏んで(検知管法によっ
て)検定を行った。
ラスデシケータ中に静置した。
ントロール試料(イオン交換水)のいずれかの5mlと悪
臭物質各5mlを注入した。
臭物質(アンモニア)に対しては、No.3 La 検知管(ガ
ステック社製);酸性系悪臭物質(硫化水素)に対して
は、No.4 L検知管(ガステック社製))を用いて悪臭物質
濃度を測定した。
消臭率を求めた。
得るためのアセロラ果実エキス成分濃度は、少なくとも
0.05%以上、そして、消臭効果と、保存性、持続性、製
品コスト等の点とを考え合わせると、好ましくは、 5.0
%の溶液濃度であることが判明した。
有(霧状)消臭剤の消臭効果の検定 (1) 下記表6に記載の組成を有する液剤を混合調製し
た。
アセロラ果実抽出エキス成分をL−アスコルビン酸1%
水溶液で置換したもの)を用いて、下記表7に記載のア
ルカリ系と酸性系悪臭物質に対する消臭効果について、
下記手順〜を踏んで(検知管法によって)検定を行
った。
mlを注入した。
スプレー(MK-II スタンダード、カルマー社製)を用い
て液剤試料または比較試料を3回噴霧した(噴霧総量:
約 0.5g)。 なお、コントロール試料として、イオン
交換水を同様に噴霧した。
臭物質(アンモニア)に対しては、No.3 La 検知管(ガ
ステック社製);酸性系悪臭物質(硫化水素)に対して
は、No.4 L検知管(ガステック社製))を用いて悪臭物質
濃度を測定した。
試料による消臭率を求めた。
を噴霧して適用しても、L−アスコルビン酸を配合した
比較試料からして、改善された消臭効果を示すことが確
認された。
有(固体)消臭剤の消臭効果の検定 (1) 下記表9に記載の組成を有する固体(ゲル)を混合
調製した。
(ゲル化剤)を、70℃にまで加熱しながら混合した。
そして、55℃まで自然冷却した時点にて、食品添加物用
安息香酸ナトリウムとアセロラ果実エキス成分をさらに
添加・混合し、室温に至るまで放冷した。 さらに、添
加・混合した消臭剤溶液を、 200mlコニカルビーカーに
150g入れて、室温に至るまで放冷して固体試料を得
た。 なお、コントロール試料として、下記表10に記載
の組成を有する固体(ゲル)試料を、上記固体試料と同
様にして混合調整した。
を用いて、下記表11に記載のアルカリ系と酸性系悪臭物
質に対する消臭効果について、下記手順〜を踏んで
(検知管法によって)検定を行った。
スデシケータ中に静置した。
れかを入れた 200mlコニカルビーカーを、ビーカーごと
前記ガラスデシケータ中に静置した。
mlを注入した。
悪臭物質(アンモニア)に対しては、No.3 La 検知管
(ガステック社製);酸性系悪臭物質(硫化水素)に対
しては、No.4 L検知管(ガステック社製))を用いて悪臭
物質濃度を測定した。
消臭率を求めた。
は、固体(ゲル)の態様においても消臭効果を示すこと
が確認された。
有消臭剤の消臭効果の持続性の検定 (1) 実施例1(1)で調製した液剤試料 150mlを、褐色ガ
ラス容器に入れた。 ジュラコン芯を用いて前記液剤試
料を、その褐色ガラス容器から濾紙(蒸散面積約12cm2)
に供給して液体消臭剤とした。
放置し、1、10、20、30日後に、下記表13に記載のアル
カリ系と酸性系悪臭物質に対する消臭効果について、下
記手順〜を踏んで(検知管法によって)検定を行っ
た。
ラスデシケータ中に静置した。
した。
した。
反応を進行せしめた。
ンモニア)に対しては、No.3 La 検知管(ガステック社
製);酸性系悪臭物質(硫化水素)に対しては、No.4 L
検知管(ガステック社製))を用いて悪臭物質濃度を測定
した。
消臭率を求めた。
によれば、その消臭効果は消臭剤の拡散が始まって1ヶ
月を過ぎた時点でも維持されており、消臭剤としての良
好な持続性が確認された。
ら抽出したエキス成分を配合した消臭剤は、改善された
消臭効果が安定的に持続して発揮されるなどの優れた効
果を奏するのみならず、本願発明の消臭剤は食品素材の
みから調製できるため、取り扱いが容易で、その廃棄処
分に伴う環境への悪影響も懸念されないなどの効果をも
派生するのである。
Claims (6)
- 【請求項1】 アセロラ果実から抽出して得たエキス成
分を含む消臭剤であって、該エキス成分がL−アスコル
ビン酸を含むことを特徴とする消臭剤。 - 【請求項2】 前記消臭剤が、噴霧用剤、液状、クリー
ム状、固体、およびこれらの組み合わせからなるグルー
プから選択された形態の消臭剤である請求項1に記載の
消臭剤。 - 【請求項3】 前記エキス成分の希釈濃度が 0.05%以
上であり、かつ前記消臭剤が液状の消臭剤である請求項
1もしくは2に記載の消臭剤。 - 【請求項4】 前記エキス成分の濃度が 0.05重量%以
上であり、かつ前記消臭剤が噴霧用消臭剤である請求項
1もしくは2に記載の消臭剤。 - 【請求項5】 前記消臭剤が、室内臭、車内臭、ゴミ
臭、ペット臭、体臭、口臭、足臭、およびこれらの組み
合わせからなるグループから選択された臭いを除去する
ための消臭剤である請求項1乃至4のいずれかに記載の
消臭剤。 - 【請求項6】 前記エキス成分が、アセロラ果実から得
たピューレにペクチナーゼを作用させて果汁を清澄化す
る時に加圧処理する工程を含む抽出方法によって得られ
たエキス成分である請求項1乃至5のいずれかに記載の
消臭剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8089620A JP2981421B2 (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 消臭剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8089620A JP2981421B2 (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 消臭剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09276382A JPH09276382A (ja) | 1997-10-28 |
JP2981421B2 true JP2981421B2 (ja) | 1999-11-22 |
Family
ID=13975807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8089620A Expired - Lifetime JP2981421B2 (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 消臭剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2981421B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4556072B2 (ja) * | 2004-09-30 | 2010-10-06 | 小林製薬株式会社 | 消臭用組成物および消臭剤 |
CN101171266B (zh) * | 2005-02-28 | 2012-05-16 | 株式会社日冷食品 | 来源于西印度樱桃果实的果胶和其应用 |
-
1996
- 1996-04-11 JP JP8089620A patent/JP2981421B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09276382A (ja) | 1997-10-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH02277456A (ja) | 消臭剤 | |
EP0180067B1 (en) | Deodorant compositions containing persimmon juice as active ingredient | |
JP2981421B2 (ja) | 消臭剤 | |
JP3561829B2 (ja) | 消臭剤組成物 | |
JPH0240339B2 (ja) | ||
JP3665327B1 (ja) | 消臭剤 | |
JPH0321003B2 (ja) | ||
JPS61103447A (ja) | 消臭剤 | |
JPS6077763A (ja) | 消臭剤 | |
JPH10108900A (ja) | 大麦由来の天然系消臭剤 | |
CN114470287A (zh) | 一种具有杀菌功能的除臭剂及其除臭和杀菌应用 | |
JP3501815B2 (ja) | 口臭除去用組成物及びこれを含有する口臭除去食品 | |
JP3610427B2 (ja) | 消臭剤 | |
JP2951341B2 (ja) | 食品の消臭剤及び食品の消臭方法 | |
JP2000279501A (ja) | 消臭剤 | |
JP4597625B2 (ja) | 消臭剤 | |
JPH0761353B2 (ja) | 液状消臭性組成物 | |
JPH0370528B2 (ja) | ||
JP2640824B2 (ja) | 消臭剤 | |
JPH09299465A (ja) | 植物抽出物を有効成分とする消臭剤 | |
JP2019115646A (ja) | 消臭剤 | |
JPS60122566A (ja) | 消臭剤 | |
JPS61240960A (ja) | 消臭剤 | |
JP2508061B2 (ja) | 液状消臭性組成物 | |
JP3611204B2 (ja) | ニンニク臭が低減されたニンニクエキス含有食品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070917 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080917 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090917 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090917 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100917 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100917 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110917 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110917 Year of fee payment: 12 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110917 Year of fee payment: 12 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110917 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120917 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120917 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917 Year of fee payment: 14 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |