JP2951341B2 - 食品の消臭剤及び食品の消臭方法 - Google Patents
食品の消臭剤及び食品の消臭方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は食品の好まざる臭いの消臭に関するものであ
る。
る。
近年、人々の生活水準が向上するにつれて、生活環境
は基より食品に至るまで好ましからざる臭い(以後、単
に臭という)の消臭に対する関心が高まり、特に食品に
おいては天然物から成る消臭剤の開発が要望されている
のが現状である。食品の中でも水産加工品、畜産加工品
等の生臭さは直接そのものの商品価値とスライドするも
のであり、問題は大きい。
は基より食品に至るまで好ましからざる臭い(以後、単
に臭という)の消臭に対する関心が高まり、特に食品に
おいては天然物から成る消臭剤の開発が要望されている
のが現状である。食品の中でも水産加工品、畜産加工品
等の生臭さは直接そのものの商品価値とスライドするも
のであり、問題は大きい。
従来より消臭の機構として次の4機構を利用した消臭
が行なわれてきている。
が行なわれてきている。
1)感受的消臭を主とした方法 この方法は臭より、より強い匂い成分を含む調合香
料、香辛料を用いることによるマスキング作用を利用し
た方法である。特に肉製品への香辛料の添加や魚加工品
等の薫製等が良い例であるが、本来的な臭成分の除去と
は異なり、マスキング成分の匂いが直接食品に付与して
しまい、限定された風味の食品しか製造できなかった
り、経時変化による臭成分の発生による臭まで消臭する
ことは出来ない。
料、香辛料を用いることによるマスキング作用を利用し
た方法である。特に肉製品への香辛料の添加や魚加工品
等の薫製等が良い例であるが、本来的な臭成分の除去と
は異なり、マスキング成分の匂いが直接食品に付与して
しまい、限定された風味の食品しか製造できなかった
り、経時変化による臭成分の発生による臭まで消臭する
ことは出来ない。
2)化学的消臭を主としたもの この方法は好まざる臭成分の主なものは塩基性を示す
成分が多いので、酸類による中和反応を利用したもの
や、メタゼン等のように付加、重合反応を利用したも
の、葉緑素等のように縮合、キレート反応を利用したも
の、四級アミン型、陰イオン交換樹脂等を利用したイオ
ン交換反応、オゾン、塩素、酸素類による酸化、加水分
解反応等を利用した方法等色々な方法がある。
成分が多いので、酸類による中和反応を利用したもの
や、メタゼン等のように付加、重合反応を利用したも
の、葉緑素等のように縮合、キレート反応を利用したも
の、四級アミン型、陰イオン交換樹脂等を利用したイオ
ン交換反応、オゾン、塩素、酸素類による酸化、加水分
解反応等を利用した方法等色々な方法がある。
化学的消臭は、臭い成分を分解し他の臭いに変化させ
るか付加、重合し不揮発性にするかが主であり、従来ま
で多くの物がこのような目的に利用されているが、食品
に添加できないか、化学合成品が主であり、天然物では
十分な効果のあるものはいまだにない。又、イオン交換
やオゾンのような方法は一時的には良いが、経時変化に
よる有臭成分の除去には問題がある。
るか付加、重合し不揮発性にするかが主であり、従来ま
で多くの物がこのような目的に利用されているが、食品
に添加できないか、化学合成品が主であり、天然物では
十分な効果のあるものはいまだにない。又、イオン交換
やオゾンのような方法は一時的には良いが、経時変化に
よる有臭成分の除去には問題がある。
3)物理的消臭を主としたもの この方法には臭い成分の吸着、吸収、被覆、抱接等の
方法があるが、2)の場合と同様にその多くは化学合成
品が多く、食品系への添加は困難である。又食品系に直
接添加の出来るサイクロデキストリンにおいても、その
添加量が多く必要であり価格高となったり、加熱やアル
コール添加により抱接された臭い成分が抱接からはずれ
再び臭いが出る等の問題があり、十分な効果を見出して
いない。
方法があるが、2)の場合と同様にその多くは化学合成
品が多く、食品系への添加は困難である。又食品系に直
接添加の出来るサイクロデキストリンにおいても、その
添加量が多く必要であり価格高となったり、加熱やアル
コール添加により抱接された臭い成分が抱接からはずれ
再び臭いが出る等の問題があり、十分な効果を見出して
いない。
4)生物的消臭を主としたもの この方法には、細菌による臭い成分を抑制する目的で
の殺菌や細菌を利用して臭い成分を死化させる方法等が
あるが、後者では食品の対象が巾狭く限定される。又前
者は当初よりある成分を除去することができず、さらに
完全殺菌が必要条件となり、逆に加熱により別の臭いの
発生等の問題がある。この様に従来は非常に多くの消臭
物質や方法が発見され行なわれてきているが、食品系で
も特に水産、畜産加工品で問題となる生臭さの消臭剤は
なく、その食品の風味を生かした消臭剤は未だに開発さ
れていない。
の殺菌や細菌を利用して臭い成分を死化させる方法等が
あるが、後者では食品の対象が巾狭く限定される。又前
者は当初よりある成分を除去することができず、さらに
完全殺菌が必要条件となり、逆に加熱により別の臭いの
発生等の問題がある。この様に従来は非常に多くの消臭
物質や方法が発見され行なわれてきているが、食品系で
も特に水産、畜産加工品で問題となる生臭さの消臭剤は
なく、その食品の風味を生かした消臭剤は未だに開発さ
れていない。
本発明者等は上記の点に鑑み鋭意研究を行なってきた
結果、糖類をベースにしてポリフェノール類、サイクロ
デキストリンを適宜配合することによって従来では出来
なかった食品の好ましい風味を生かし、好まざる臭いの
消臭に優れた食品添加用の消臭剤が構成できることを見
いだし新規な食品の消臭剤及び消臭方法の発明を完成す
る至った。
結果、糖類をベースにしてポリフェノール類、サイクロ
デキストリンを適宜配合することによって従来では出来
なかった食品の好ましい風味を生かし、好まざる臭いの
消臭に優れた食品添加用の消臭剤が構成できることを見
いだし新規な食品の消臭剤及び消臭方法の発明を完成す
る至った。
本発明の食品用消臭剤及び食品の消臭方法は次の事項
を要旨とするものである。
を要旨とするものである。
1.糖類とポリフェノール類との配合物を主成分とするこ
とを特徴とする食品の消臭剤。
とを特徴とする食品の消臭剤。
2.糖類、ポリフェノール類及びサイクロデキストリンの
配合物を主成分とすることを特徴とする消臭剤。
配合物を主成分とすることを特徴とする消臭剤。
3.糖類とサイクロデキストリンとの配合物を主成分とす
ることを特徴とする食品の消臭剤。
ることを特徴とする食品の消臭剤。
4.上記1、2、3の消臭剤さらに、塩基性アミノ酸、塩
基性ペプタイド、ビタミンE、リゾチームから選択され
る1種又は2種以上の物質を配合することによって抗菌
性をも増強し、細菌による臭成分の生成をも抑制した食
品の消臭剤。
基性ペプタイド、ビタミンE、リゾチームから選択され
る1種又は2種以上の物質を配合することによって抗菌
性をも増強し、細菌による臭成分の生成をも抑制した食
品の消臭剤。
5.食品に糖類とポリフェノール類とを一緒に、又は個別
に添加することを特徴とする食品の消臭方法。
に添加することを特徴とする食品の消臭方法。
6.食品に糖類、ポリフェノール類及びサイクロデキスト
リンを一緒に又は個別に添加することを特徴とする食品
の消臭方法。
リンを一緒に又は個別に添加することを特徴とする食品
の消臭方法。
7.食品に糖類とサイクロデキストリンとを一緒に又は個
別に添加することを特徴とする食品の消臭方法。
別に添加することを特徴とする食品の消臭方法。
8.塩基性アミノ酸、塩基性ペプタイド、ビタミンE、リ
ゾチームのうちから選択される1種又は2種以上の物質
を一緒に、又は個別にさらに添加することを特徴とする
食品の消臭方法。
ゾチームのうちから選択される1種又は2種以上の物質
を一緒に、又は個別にさらに添加することを特徴とする
食品の消臭方法。
次に本発明の消臭剤として配合する物質について説明
する。
する。
本発明に用いる糖類には特に制限はないが例えば使用
可能な糖類の代表例、キシロース、グルコース等が使用
できる。そのうち特に好ましくはキシロースを挙げるこ
とができる。本発明に用いるキシロースは、キシランを
多量に含む木材等を酸で加水分解した後、イオン交換樹
脂等で精製した市販品のD−キシロースで良い。キシロ
ースは食用の糖の内では最もメイラード反応を起こしや
すい性質を有している。すなわち魚や蓄肉の臭の主成分
であるアンモニアやアミン類と加熱により素早く反応し
不揮発性のメラノイジンを生成又は好ましい臭に変化さ
せる性質を有している。
可能な糖類の代表例、キシロース、グルコース等が使用
できる。そのうち特に好ましくはキシロースを挙げるこ
とができる。本発明に用いるキシロースは、キシランを
多量に含む木材等を酸で加水分解した後、イオン交換樹
脂等で精製した市販品のD−キシロースで良い。キシロ
ースは食用の糖の内では最もメイラード反応を起こしや
すい性質を有している。すなわち魚や蓄肉の臭の主成分
であるアンモニアやアミン類と加熱により素早く反応し
不揮発性のメラノイジンを生成又は好ましい臭に変化さ
せる性質を有している。
本発明に用いるポリフェノール類としては例えば次の
ような物質を例示することができる。
ような物質を例示することができる。
ポリフェノール類の例示、可食植物より抽出したポリ
フェノール類。
フェノール類。
可食植物により抽出したポリフェノール類の製法の一
例を示すと、緑茶の葉や茎を水又は熱水あるいはエタノ
ールのような溶剤により抽出した抽出エキスまたはそれ
をさらに精製した精製エキス粉末とする工程より成る。
こうして得られたポリフェノール類は、タンニンやフラ
ボン、フラボノイド等を含んでおり、これらのポリフェ
ノール類は、臭成分の−NH基や−SH基と速やかに結合又
は縮合、重合、付加反応等により、不揮発性の物質と変
化させる。
例を示すと、緑茶の葉や茎を水又は熱水あるいはエタノ
ールのような溶剤により抽出した抽出エキスまたはそれ
をさらに精製した精製エキス粉末とする工程より成る。
こうして得られたポリフェノール類は、タンニンやフラ
ボン、フラボノイド等を含んでおり、これらのポリフェ
ノール類は、臭成分の−NH基や−SH基と速やかに結合又
は縮合、重合、付加反応等により、不揮発性の物質と変
化させる。
本発明で用いるサイクロデキストリンはα,β,γの
うちどの型の成分であってもよい。
うちどの型の成分であってもよい。
また、本発明で用いる塩基性アミノ酸、塩基性ペプタ
イドの一例として次のものを挙げることができる。
イドの一例として次のものを挙げることができる。
塩基性アミノ酸、塩基性ペプタイドの例示、アルギニ
ン、リジン、プロタミン、ポリリジン、このうちプロタ
ミンが消臭効果等に優れ最も好ましい。
ン、リジン、プロタミン、ポリリジン、このうちプロタ
ミンが消臭効果等に優れ最も好ましい。
本発明では、上記の成分の内糖類100部に対し、ポリ
フェノール類は0.1部〜100部、好ましくは、1部〜5
部、サイクロデキストリンは10部〜200部、好ましくは1
00部前後を配合することが好ましい。
フェノール類は0.1部〜100部、好ましくは、1部〜5
部、サイクロデキストリンは10部〜200部、好ましくは1
00部前後を配合することが好ましい。
本発明に用いる塩基性アミノ酸や塩基性ペプタイド
類、ビタミンE、リゾチームはキシロース100部に対し
1〜10部配合される。
類、ビタミンE、リゾチームはキシロース100部に対し
1〜10部配合される。
上記各成分を用いる食品の消臭方法は、各成分を混合
した配合剤を食品に添加することにより行なわれる。こ
の場合、各成分は混合物の形でなくそれぞれ個別に添加
してもよい。そして、各成分を個別に添加した場合であ
っても、それらを配合剤の形で添加した場合と同等の消
臭効果が得られる。
した配合剤を食品に添加することにより行なわれる。こ
の場合、各成分は混合物の形でなくそれぞれ個別に添加
してもよい。そして、各成分を個別に添加した場合であ
っても、それらを配合剤の形で添加した場合と同等の消
臭効果が得られる。
次に本発明の消臭剤の消臭効果の作用機構を糖類とし
てキシロースを用いた例によって簡単に説明する。
てキシロースを用いた例によって簡単に説明する。
食品中の臭い成分は未加熱状態では、サイクロデキス
トリンに速やかに抱接されると共に、ポリフェノール類
にも反応し、キシロースにはゆるやかに反応していく、
又加熱状態では、キシロースとポリフェノール類に速や
かに反応してゆく。さらにキシロースと反応して生成さ
れたメラノイジンは抗酸化性と抗菌性を有しており、臭
成分が多くなるほどメラノイジンも多くなり抗酸化性も
強くなり、酸化による臭の撮影をも抑制する。
トリンに速やかに抱接されると共に、ポリフェノール類
にも反応し、キシロースにはゆるやかに反応していく、
又加熱状態では、キシロースとポリフェノール類に速や
かに反応してゆく。さらにキシロースと反応して生成さ
れたメラノイジンは抗酸化性と抗菌性を有しており、臭
成分が多くなるほどメラノイジンも多くなり抗酸化性も
強くなり、酸化による臭の撮影をも抑制する。
いうまでもなく、ポリフェノール類やビタミンEなど
が共に存在すればその抗酸化力は相乗的に増強される。
が共に存在すればその抗酸化力は相乗的に増強される。
このようにポリフェノール類やキシロースと反応して
出来たメラノイジンはプロタミンやリゾチームの抗菌力
を相乗的に増強することが出来る。本発明において、以
上述べてきたように糖類、ポリフェノール類、サイクロ
デキストリン、プロタミン、リゾチーム等を前記のごと
く配合することによって、臭の成分の不揮発性化、好ま
しい匂いへの変換、酸化による臭成分の発生防止(抗酸
化)、細菌による臭成分の発生防止(抗菌性)等の多機
能を相乗的に発現することが出来る今までにはない優れ
た消臭剤とすることができる。
出来たメラノイジンはプロタミンやリゾチームの抗菌力
を相乗的に増強することが出来る。本発明において、以
上述べてきたように糖類、ポリフェノール類、サイクロ
デキストリン、プロタミン、リゾチーム等を前記のごと
く配合することによって、臭の成分の不揮発性化、好ま
しい匂いへの変換、酸化による臭成分の発生防止(抗酸
化)、細菌による臭成分の発生防止(抗菌性)等の多機
能を相乗的に発現することが出来る今までにはない優れ
た消臭剤とすることができる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明す
る。但し、本発明は、これらの実施例により限定される
ものではない。
る。但し、本発明は、これらの実施例により限定される
ものではない。
実施例−1 第1表の本発明の消臭剤を配合し、第2表の配合でウ
ィンナーソーセージを試作した。
ィンナーソーセージを試作した。
試作方法は肉をサイレントカッターに入れ、予備ライ
カイを行なった後に他の全原料及び各群の消臭剤を添加
し、再びライカイを行ない、その後スタッファーを用い
て羊腸に充填後90℃、30分間のボイルを行なったものを
試料とした。試料の評価は試料を10℃に保存し、経日的
に官能検査を行った。
カイを行なった後に他の全原料及び各群の消臭剤を添加
し、再びライカイを行ない、その後スタッファーを用い
て羊腸に充填後90℃、30分間のボイルを行なったものを
試料とした。試料の評価は試料を10℃に保存し、経日的
に官能検査を行った。
結果を第3表に示す。この結果により本発明品の添加
により、ウィンナーソーセージの生臭さを製造直後より
抑え、風味佳良なものであると同時に、保存時における
異臭も発せず、保存性も向上した。
により、ウィンナーソーセージの生臭さを製造直後より
抑え、風味佳良なものであると同時に、保存時における
異臭も発せず、保存性も向上した。
実施例−2 実施例−1と同様の配合のウィンナーソーセージに第
1表の本発明の消臭剤C、D、E、F、Gを添加し、実
施例−1と同様に行なった。
1表の本発明の消臭剤C、D、E、F、Gを添加し、実
施例−1と同様に行なった。
また、比較例としてキシロース、ポリフェノール、ア
ルギニン、プロタミン、サイクロデキストリンを単独に
添加し、同様に行なった。これらの配合割合は第4表に
示した。
ルギニン、プロタミン、サイクロデキストリンを単独に
添加し、同様に行なった。これらの配合割合は第4表に
示した。
結果を第5表に示す。この結果より本発明品の添加に
より、ウィンナーソーセージの風味は製造直後はもとよ
り、生菌数が×106オーダー越えるまで生臭さ、異臭を
発せず風味佳良なものとなった。塩基性アミノ酸、塩基
性ペプタイド、ビタミンE、リゾチームから選択される
一種又は二種以上の物質をさらに配合したものは保存性
も向上した。
より、ウィンナーソーセージの風味は製造直後はもとよ
り、生菌数が×106オーダー越えるまで生臭さ、異臭を
発せず風味佳良なものとなった。塩基性アミノ酸、塩基
性ペプタイド、ビタミンE、リゾチームから選択される
一種又は二種以上の物質をさらに配合したものは保存性
も向上した。
実施例−3 市販のイカの塩辛に第1表に記載した消臭剤のうちC,
D,H,Iを添加したものを10℃に保存し実施例−1と同様
に行なった。配合割合は第6表に示す。
D,H,Iを添加したものを10℃に保存し実施例−1と同様
に行なった。配合割合は第6表に示す。
その結果を第7表に示す。この結果により本発明品の
添加により、イカの塩辛の生臭さは添加1日後より減少
し、生菌数が×106オーダーを越えるまで生臭さ、異臭
を発せず風味佳良なものであると同時に保存性も向上し
た。
添加により、イカの塩辛の生臭さは添加1日後より減少
し、生菌数が×106オーダーを越えるまで生臭さ、異臭
を発せず風味佳良なものであると同時に保存性も向上し
た。
実施例−4 実施例−1の第1表に掲げている消臭剤の配合の内N
o.A,D,F,G,Hについて、配合中の各々の成分を実施例−
1と同様にウィンナーソーセージの中に別々に添加し、
実施例−1の合剤とした場合との添加方法が異なった時
の消臭効果について試験を行った。消臭剤の添加量は第
8表の通りである。また評価方法は実施例−1と同様に
行った。試験の結果は第9表に示す通り、実施例−1と
同様であった。
o.A,D,F,G,Hについて、配合中の各々の成分を実施例−
1と同様にウィンナーソーセージの中に別々に添加し、
実施例−1の合剤とした場合との添加方法が異なった時
の消臭効果について試験を行った。消臭剤の添加量は第
8表の通りである。また評価方法は実施例−1と同様に
行った。試験の結果は第9表に示す通り、実施例−1と
同様であった。
このことは本発明においては各々の成分を合剤として
添加しても、別々に各成分を添加してもその効果は同一
であり、最終食品中に一定比率の各々の成分が入る事で
十分な消臭効果が発揮されることを示している。
添加しても、別々に各成分を添加してもその効果は同一
であり、最終食品中に一定比率の各々の成分が入る事で
十分な消臭効果が発揮されることを示している。
以上説明した様に本発明は、例えばウィンナーソーセ
ージのように生臭さのある食品の生臭さを消臭すると共
に、スパイスの風味を引き出し、保存性をも延長するこ
とが出来るので流通期間の延長、遠距離市場への参入、
返品の低減等の付加価値を付与出来る優れた食品の消臭
剤及び食品の消臭方法である。
ージのように生臭さのある食品の生臭さを消臭すると共
に、スパイスの風味を引き出し、保存性をも延長するこ
とが出来るので流通期間の延長、遠距離市場への参入、
返品の低減等の付加価値を付与出来る優れた食品の消臭
剤及び食品の消臭方法である。
更に本発明は畜肉製品以外にも、水産ねり製品、水産
加工珍味等、生臭さを有する食品を現在の市場ニーズに
合う生臭さを低減又はなくした新しい食品の製品化を可
能とすることも出来る優れた食品の消臭剤及び食品の消
臭方法である。
加工珍味等、生臭さを有する食品を現在の市場ニーズに
合う生臭さを低減又はなくした新しい食品の製品化を可
能とすることも出来る優れた食品の消臭剤及び食品の消
臭方法である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/015 A23L 1/317 A23B 4/20 JICSTファイル(JOIS) JAFICファイル(JOIS)
Claims (8)
- 【請求項1】糖類と糖類100部に対して0.1〜100部のポ
リフェノール類との配合物を主成分とすることを特徴と
する食品の消臭剤。 - 【請求項2】糖類、糖類100部に対して0.1〜100部のポ
リフェノール類、及びサイクロデキストリンの配合物を
主成分とすることを特徴とする食品の消臭剤。 - 【請求項3】糖類とサイクロデキストリンとの配合物を
主成分とすることを特徴とする食品の消臭剤。 - 【請求項4】塩基性アミノ酸、塩基性ペプタイド、ビタ
ミンE、リゾチームのうちから選択される1種又は2種
以上の物質をさらに配合したことを特徴とする請求項
1、2及び3のいずれかに記載の食品の消臭剤。 - 【請求項5】食品に糖類と糖類100部に対して0.1〜100
部のポリフェノール類とを一緒に、又は個別に添加する
ことを特徴とする食品の消臭方法。 - 【請求項6】食品に糖類、糖類100部に対して0.1〜100
部のポリフェノール類、及びサイクロデキストリンを一
緒に又は個別に添加することを特徴とする食品の消臭方
法。 - 【請求項7】食品に糖類とサイクロデキストリンとを一
緒に又は個別に添加することを特徴とする食品の消臭方
法。 - 【請求項8】塩基性アミノ酸、塩基性ペプタイド、ビタ
ミンE、リゾチームのうちから選択される1種又は2種
以上の物質を一緒に、又は個別にさらに添加することを
特徴とする請求項5、6及び7のいずれかに記載の食品
の消臭方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1315406A JP2951341B2 (ja) | 1989-11-16 | 1989-12-06 | 食品の消臭剤及び食品の消臭方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29619889 | 1989-11-16 | ||
JP1-296198 | 1989-11-16 | ||
JP1315406A JP2951341B2 (ja) | 1989-11-16 | 1989-12-06 | 食品の消臭剤及び食品の消臭方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03219842A JPH03219842A (ja) | 1991-09-27 |
JP2951341B2 true JP2951341B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=26560572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1315406A Expired - Fee Related JP2951341B2 (ja) | 1989-11-16 | 1989-12-06 | 食品の消臭剤及び食品の消臭方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2951341B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
JP4790143B2 (ja) * | 2000-04-06 | 2011-10-12 | キリン協和フーズ株式会社 | 食品のオフフレーバーの除去方法及び消臭剤 |
KR20020017432A (ko) * | 2000-08-30 | 2002-03-07 | 이문호 | 식품의 냄새차단제 조성물 및 이를 이용한 식품의냄새차단 또는 포장방법 |
JP2003009784A (ja) * | 2001-06-28 | 2003-01-14 | Meiji Seika Kaisha Ltd | 食品の消臭及び風味改良方法 |
JP5535779B2 (ja) * | 2010-06-10 | 2014-07-02 | 伊藤ハム株式会社 | 牛肉又は牛肉加工食品の製造方法 |
JP6190107B2 (ja) * | 2012-11-22 | 2017-08-30 | 伊藤ハム株式会社 | 家畜の肝臓酵素分解物を含有する食肉加工食品及びその製造方法 |
-
1989
- 1989-12-06 JP JP1315406A patent/JP2951341B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
食品と開発,Vol.22[4](1987)p.30−38 |
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---|---|
JPH03219842A (ja) | 1991-09-27 |
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