JP2980370B2 - 浴槽洗浄方法およびその装置 - Google Patents

浴槽洗浄方法およびその装置

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JP2980370B2 JP2331301A JP33130190A JP2980370B2 JP 2980370 B2 JP2980370 B2 JP 2980370B2 JP 2331301 A JP2331301 A JP 2331301A JP 33130190 A JP33130190 A JP 33130190A JP 2980370 B2 JP2980370 B2 JP 2980370B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、浴槽を自動的に洗浄する浴槽洗浄方法とそ
の装置に関するものである。
〔従来の技術〕
浴槽を自動的に洗浄する装置として、実開昭63−7186
9号公報が知られている。この装置は、浴槽の蓋に洗剤
を含有させた洗浄液を噴射する洗浄ノズルと、水道等の
きれいな水を噴射する水噴射ノズルとを設け、浴槽の洗
浄に際しては、洗剤タンクから洗浄液をポンプで洗浄ノ
ズルに供給し、このノズルから洗浄液を浴槽内に噴射し
て汚れを落とし、その後に、水の供給源から水噴射ノズ
ルにきれいな水を供給して浴槽内に噴射させ、前記洗浄
液によって落とされた浴槽の汚れ成分と洗浄液とを洗い
流し、排水孔から排出させるものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、この従来の洗浄装置は、洗浄液を常温の状態
で噴射しているため、洗浄液の化学的洗浄能力が劣り、
浴槽内壁面の洗浄を効果的に行うことができないという
問題があった。また、洗浄ノズルから噴射された洗浄液
は繰り返し使用されず、次に噴射される水とともに排水
孔から流出する方式であるので、洗剤使用の上で無駄が
あった。
本発明者等は試作研究を重ね、これらの問題点を解決
する試作装置を得た。それは、浴槽の底面に戻り管を連
通接続し、この戻り管の先端側にポンプの吸込側を接続
し、ポンプの吐出側には往管を接続し、その往管の先端
側を洗浄ノズルに連通接続して循環管路を形成し、この
循環管路に加熱源を組み込み、洗浄ノズルから噴射した
洗浄液を戻り管から回収し、その回収した洗浄液をポン
プ駆動により洗浄ノズルに導き、加熱源を通るときに加
熱した洗浄液を浴槽内壁面に循環噴射し、洗浄液の化学
的洗浄力と噴射衝突力により浴槽内壁面の汚れを落とす
ものである。
しかしながら、この試作装置を用いて浴槽洗浄を行う
場合、洗浄の開始前に浴槽内壁面や循環管路の管面に髪
の毛等の塵が付着していると、洗浄液を循環噴射すると
きに、この塵が循環管路に設けられる水流センサ等に引
っ掛かり、これら水流センサ等の機器が正常に作動でき
なくなったり、故障をおこすという問題が生じることに
直面した。もちろん、洗浄液の循環管路の入口側(戻り
循環口側)にメッシュ等のフィルタを設けて循環管路に
入り込もうとする塵を取り除くことも可能であるが、循
環管路の戻り循環側は浴槽の底面下部側に配設されるた
め、メッシュを交換するときには、浴槽を取り外して裏
返しにしなければならず、事実上、メッシュ交換等のメ
ンテナンスが不可能になるという問題が生じる。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであ
り、その目的は、洗浄液の戻り循環側にメッシュを設け
ることによるメンテナンスの困難性を取り除き、洗浄液
の戻り循環側にメッシュを設けなくとも髪の毛等の塵が
洗浄液の循環管路に入り込んで支障をきたすことがない
浴槽洗浄方法およびその装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するために、次のように構成
されている。すなわち、本発明の第1の浴槽洗浄方法
は、浴槽の内壁面に洗剤含有の洗浄液を噴射する洗浄ノ
ズルと、浴槽の底部側から洗浄液を洗浄ノズルに循環供
給するポンプと加熱器が組み込まれている循環管路と、
この循環管路に水又は湯を供給する給水手段と、浴槽湯
水の排水手段とを設け、前記循環管路は浴槽からポンプ
に至る戻り側管路とポンプから洗浄ノズルに至る往側管
路により構成し、浴槽の洗浄に際しては浴槽の残り湯水
を排水して浴槽を空にした後、給水手段から水又は湯を
循環管路の往側と戻り側の両側管路に通水して循環管路
内の塵を洗い流すとともに、給水手段からの水又は湯を
循環管路を介して洗浄ノズルから浴槽内壁面に噴射して
浴槽内壁面に付着している塵を洗い流し、然る後に、洗
浄液を加熱器で所定温度に加熱しながら循環管路を通し
て洗浄ノズルから浴槽内壁面に循環噴射して浴槽内壁面
の汚れを落とし、次に、給水手段から供給する水又は湯
を循環管路を介して洗浄ノズルから浴槽内壁面に噴射し
て浴槽内壁面に付着している洗浄液を洗い流すことを特
徴として構成されている。また、本発明の第2の浴槽洗
浄方法は、浴槽の内壁面に洗剤含有の洗浄液を噴射する
洗浄ノズルと、浴槽の底部側から洗浄液を洗浄ノズルに
循環供給するポンプと加熱器が組み込まれている循環管
路と、この循環管路に水又は湯を供給する給水手段と、
浴槽湯水の排水手段とを設け、前記循環管路は浴槽から
ポンプに至る戻り側管路とポンプから洗浄ノズルに至る
往側管路により構成し、浴槽の洗浄に際しては給水手段
から水又は湯を少なくとも循環管路の戻り側の管路を通
して浴槽へ通水し循環管路内の塵を洗い流した後に、洗
浄液を加熱器で所定温度に加熱しながら循環管路を通し
て洗浄ノズルから浴槽内壁面に循環噴射して浴槽内壁面
の汚れを落とし、次に、給水手段から供給する水又は湯
を循環管路を介して洗浄ノズルから浴槽内壁面に噴射し
て浴槽内壁面に付着している洗浄液を洗い流すことを特
徴として構成されており、また、本発明の浴槽洗浄装置
は、浴槽の内壁面に洗剤含有の洗浄液を噴射する洗浄ノ
ズルと、浴槽の底部側から洗浄液を洗浄ノズルに循環供
給するポンプと加熱器が組み込まれている循環管路と、
この循環管路に水又は湯を供給する給水手段と、浴槽湯
水の排水手段と、浴槽の洗浄の開始時に給水手段から循
環管路に水又は湯を通水するとともに、その水又は湯を
循環管路を介して洗浄ノズルから浴槽内壁面に噴射して
循環管路内と浴槽内壁面の壁を洗い流し洗浄運転をプロ
グラムに従い制御する制御装置とを有し、前記循環管路
の戻り側は戻り管開閉弁を設けて浴槽の底部に連通接続
される洗浄液循環用の第1の戻り分岐管と浴槽の壁面に
連通接続される追い焚き湯水循環用の第2の戻り分岐管
とに分岐されており、前記第1の戻り分岐管は塵除去用
のメッシュを設けずに開放管とを成し、第2の戻り分岐
管の戻り循環口側には塵除去用のメッシュを設けて成る
ことを特徴として構成されている。
〔作用〕
本発明では、浴槽の洗浄を行う場合、まず、排水手段
を動作させて浴槽残り湯水を排水し、浴槽を空にした
後、給水手段から水又は湯を循環管路を通して浴槽内に
送り込み、循環管路の内壁面に付着している髪の毛等の
塵を洗い流して排水する。同様に、給水手段から循環管
路を通して水又は湯を洗浄ノズルに導き、この洗浄ノズ
ルから浴槽内壁面に噴射することで、浴槽内壁面に付着
している髪の毛等の塵を洗い流して排出する。
この循環管路と浴槽内壁面の塵洗浄をした後で、例え
ば浴槽の底面側に必要量の洗浄液(洗剤と水(又は湯)
の混合液)を溜めてからポンプを起動して洗浄液を途中
の加熱器で所定の温度に加熱しながら循環管路を通して
洗浄ノズルに導き、この洗浄ノズルから浴槽内壁面に循
環噴射することで浴槽内壁面の汚れが落とされる。この
洗浄液の循環噴射に際し、浴槽内壁面と循環管路は前も
って髪の毛等の塵が取り除かれているので、その塵が循
環管路内に設けられる水流センサ等の機器に引っ掛かっ
て支障をきたすということはなくなる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第
1図には本発明の方法を適用する浴槽洗浄装置の一実施
例のシステム構成が示されている。
同図において、浴槽1の底部に排水管2が接続されて
おり、この排水管2には電磁弁等からなる排水弁3が設
けられ、この排水管2と排水弁3とで排水手段を構成し
ている。浴槽1の対向側壁面には一対の洗浄ノズル4a,4
bが噴射孔を浴槽内壁面に向けて取り付けられている。
この洗浄ノズル4a,4bは弁機構を内蔵しており、噴射孔
の開閉が可能になっている。その弁機構の一構成例が第
3図に示されている。洗浄ノズル4a,4bは浴槽に取り付
けられる金具7a,7b内にボールバルブ18をOリング等の
パッキン20a,20bを介して回転自在に収容したもので、
ボールバルブ18の内部にはノズル通路21を設け、その先
端側のノズル噴射孔25をフラット状に開口している。ボ
ールバルブ18からは回転軸35を突設し、この回転軸35を
モータ39の出力軸に連結している。この弁機構では、モ
ータ39によりボールバルブ18を回転し、ノズル噴射孔25
を浴槽内面側に向けた状態でノズル通路21を通って供給
される洗浄液を浴槽内に噴射し、ボールバルブ18を第3
図の状態からほぼ180度回転することによりノズル噴射
孔25をパッキン20a,20bで浴槽1に対して閉止し、洗浄
液の噴射を停止できるようになっている。この洗浄ノズ
ル4a,4bには分岐往管5a,5bが接続されており、この分岐
往管5a,5bが合流して1本になった往管5は加熱器とし
て機能するガス燃焼式の追い焚き熱交換器42を介してポ
ンプ12の吐出側に接続されている。
ポンプ12の吸込側には戻り管10の出口側が接続されて
おり、戻り管10の入口側は電磁弁等の戻り管開閉片6a,6
bを設けて第1の戻り分岐管10aと第2の戻り分岐管10b
に分岐されており、第1の戻り分岐管10aは浴槽1の底
部、この実施例では排水管2に連通接続されており、こ
の第1の戻り分岐管10aには浴槽1内の水位を水圧によ
って検出する水位センサとしての圧力センサ8が設けら
れている。前記第2の戻り分岐管10bは浴槽1の側壁に
連通接続されている。
第4図はこの第2の戻り分岐管10bの浴槽1への取り
付け構造の一例を示したもので、浴槽1の側壁に設けた
取り付け孔43に、浴槽1の内側から鍔付きの口金44を嵌
め込み、浴槽1の外側からは鍔付きのケース口金45を口
金44の外周に設けたねじに嵌め込み、口金44とケース口
金45とをパッキン46を介して浴槽側壁に締結固定し、ケ
ース口金45の流入筒部48に第2の戻り分岐管10bを接続
している。そして、口金44の戻り循環入口には塵を取り
除くメッシュ47が固定されている。この口金44,45を含
む第2の戻り分岐管10bから戻り管10、ポンプ12、追い
焚き熱交換器42,往管5および分岐往管5a,5bを経て洗浄
ノズル4a,4bに至る管路は湯水の追い焚き循環管路を構
成しており、また、第1の戻り分岐管10aから戻り管1
0、ポンプ12、往管5および分岐往管5a,5bを経て洗浄ノ
ズル4a,4bに至る管路は洗浄液循環管路を構成してい
る。そして、ポンプ12の吐出側から洗浄ノズル4a、4bに
至る管路は追い焚き循環管路および洗浄液循環管路の往
側管路として機能する。また、浴槽1から第1の戻り分
岐管10aおよび戻り管10を介してポンプ12のに至る管路
は洗浄液循環管路の戻り側管路として機能し、浴槽1か
ら第2の戻り分岐管10bおよび戻り管10を介してポンプ1
2のに至る管路は追い焚き循環管路の戻り側管路として
機能する。
前記戻り管10には液体の流れを検出する水流センサ13
と、その液体の温度を検出するサーミスタ等の温度セン
サ14とが設けられており、さらに戻り管10には洗剤供給
管15が接続されており、この洗剤供給管15は電磁弁等か
らなる洗剤開閉弁16を介して洗剤タンク17に接続されて
いる。前記洗剤供給管15と、洗剤開閉弁16と、洗剤タン
ク17とは洗剤投入装置を構成しており、洗剤タンク17内
には液状の洗剤が収容される。この洗剤投入装置と、戻
り管開閉弁6a,6bと、圧力センサ8とは匡体に収容され
て洗浄ユニット41として構成され、この洗浄ユニット41
は浴室に設置されている。
前記水流センサ13と温度センサ14とポンプ12と追い焚
き熱交換器42は匡体に収容されて器具ユニット43として
構成されており、この器具ユニット43の匡体内にはさら
に給湯器33が収容されている。この給湯器33の給湯熱交
換器34の出口側には給湯管が接続されており、この給湯
管と前記洗浄液および追い焚きの循環管路は電磁弁等の
注湯開閉弁36を介して接続されている。この注湯開閉弁
36と給湯器33は循環管路に水又は湯を供給する給水手段
を構成する。給湯熱交換器34の出口側には出湯温度を検
出する出湯温度センサ37が設けられている。また、給湯
熱交換器34の入口側には給水管22が接続されており、こ
の給水管22の入口側は水道等の水供給源に接続されてい
る。そしてこの給水管22には給水量を検出する流量セン
サ11と、給水温度を検出する給水温度センサ38とが設け
られている。
前記排水弁3と、洗浄ノズル4a,4bと、戻り管開閉弁6
a,6bと、洗剤開閉弁16と、注湯開閉弁36との流路開閉
(弁開閉)制御と、ポンプ12の運転制御と、熱交換器3
4,42のバーナ燃焼制御は制御装置23により行われてい
る。この制御装置23にはリモコン24が接続されており、
このリモコン24には洗浄から湯張りを経て追い焚きに至
る運転を行わせる全自動ボタン26と、湯張りの水位を設
定する湯張り水位設定部27と、風呂温度を設定する追い
焚き湯温設定部19とが設けられている。
前記制御装置23は第2図に示すように、信号入力部28
と、判断・命令部29と、タイマ30と、演算部31と、メモ
リ32とを有している。信号入力部28は、リモコン24から
の信号と、圧力センサ8からの水位検出信号と、流量セ
ンサ11からの流量検出信号と、水流センサ13からの水流
検出信号と、各温度センサ14,37,38からの温度検出信号
とを受け、これらの信号を判断・命令部29に加える。判
断・命令部29は、前記信号入力部28からの信号と、メモ
リ32に与えられているプログラムの情報を受けて浴槽洗
浄から湯張りを経て追い焚きに至る運転のプログラムの
進行状態を把握し、必要に応じ、タイマ30にタイマ動作
を指令し、さらに、演算部31には洗浄開始時に浴槽1の
底面に溜める洗浄液の量、すなわち、ポンプ作動を正常
に行わせるのに必要最小限の給湯又は給水量を求める演
算を指令し、適宜各種の弁3,6a,6b,16,36および洗浄ノ
ズル4a,4bに開閉制御信号(オン・オフ信号)を出力す
るとともに、ポンプ12の運転および給湯器33の燃焼制御
を行う。そして、浴槽洗浄の開始に際し、浴槽の残り湯
水を排水して給水手段から水又は湯を洗浄液および追い
焚きの循環管路に通水し、循環管路内の塵を洗い流すと
ともに、給水手段からの水又は湯を循環管路を介して洗
浄ノズルに導き、洗浄ノズルから浴槽内壁面に噴射させ
て浴槽内壁面に付着している髪の毛等の塵を洗い流す動
作を制御し、洗浄から湯張りを経て追い焚きに至る全自
動運転を前記プログラムに従って制御する。メモリ32
は、前記の全自動運転のプログラムや外部からの入力値
(例えば設定値)を記憶するとともに、必要に応じ、演
算部31の演算結果を記憶する。
この実施例は上記のように構成されており、以下、第
5図のフローチャートに基づき、全自動運転の一例を説
明する。まず、浴槽に蓋(図示せず)をし、湯張り水位
設定部27で湯張り水位を設定し、追い焚き湯温設定部19
で風呂の湯温を設定してからリモコン24の全自動ボタン
26をオンすると、このオン信号が制御装置23の信号入力
部28を経て判断・命令部29に加えられる。判断・命令部
29は全自動運転モードの指令を受け、まず、ステップ10
1から104にかけて浴槽湯水の排水動作を行う。
すなわち、ステップ101で、圧力センサ8からの水位
検出信号を受け、浴槽1内に湯水があるか否かの判断を
行う。浴槽1内が空のときには、ステップ102で排水弁
3を開いてステップ106以降の動作に移る。これに対
し、水位が検出され、浴槽内に湯水があると判断された
ときには、次のステップ103で洗浄ノスル4a,4bを開き、
同時に戻り管開閉弁6bを開ける。次に、ステップ104で
排水弁3を開け浴槽1内の湯水の排水を開始する。この
湯水の排水に伴い、浴槽内に溜まっていた湯水の水位は
徐々に下がり、洗浄ノズル4a,4bの噴射孔よりも水位が
低下すると、洗浄ノズル4a,4bの噴射孔から空気圧が管
路側に作用し、循環管路内に溜まっている湯水は浴槽1
の水位の低下に伴い第2の戻り分岐管10bの戻り循環口
から浴槽内に入り込む。そして、浴槽の水位がこの戻り
循環口を超えて低下したときに、第1の戻り分岐管10a
を除き循環管路内は水抜きされて全て大気に開放され
る。
この排水に伴う浴槽水位の低下状態は圧力センサ8に
より時々刻々検出される。そしてステップ105で浴槽1
内が空になったか否かが判断される。圧力センサ8によ
り水位が検出されているときには浴槽1内が空になって
いないものと判断し、圧力センサ8の検出信号が浴槽が
空の圧力である基準圧力を検出したときに浴槽1が空に
なったものと判断し、次のステップ106から126にかけて
浴槽内壁面および循環管路内の塵の湯洗浄動作に移る。
まずステップ106から110にかけて、第1の戻り分岐管
10aの塵洗浄動作が行われる。すなわち、ステップ106か
ら107で洗浄ノズル4a,4bが閉じられ、戻り管開閉弁6bが
閉じられ6aが開けられる。そして、ステップ108で、注
湯開閉弁36が開けられ、給湯器33で作り出されたS1
(例えば60℃)の湯が戻り管10および第1の戻り分岐管
10aを通って排水管2から排出される。この湯が通され
ることで、戻り管10および第1の戻り分岐管10a内の管
路に付着している塵が洗い出されて排水される。ステッ
プ109では流量センサ11からの流量検出信号に基づき、
給湯器33から第1の戻り分岐管10aに通される湯が所定
のX1lになったか否かが判断される。判断・命令部29は
流量センサ11からの流量検出信号に基づき、演算部31に
検出流量を累積演算させ、その累積演算値が設定された
X1lになったときにステップ110で注湯開閉弁36と戻り管
開閉弁6aを閉じて第1の戻り分岐管10aの塵洗浄動作を
停止する。
次に、ステップ111から114にかけて第2の戻り分岐管
10bの塵洗浄動作が行われる。この動作は、戻り管開閉
弁6bと注湯開閉弁36とを設け、給湯器33側からS2℃(例
えば60℃)の湯を戻り管10からX2lだけ第2の戻り分岐
管10bを通すことにより行われる。この湯の通水によっ
て管内の塵ばかりでなくメッシュ47に付着している塵も
逆圧(塵がメッシュにくい込む方向に対して逆向きの圧
力)がかかることできれいに取り除かれる。
この第2の戻り分岐管10bの塵洗浄動作が行われた
後、ステップ116からステップ120にかけて洗浄ノズル4a
による浴槽内壁面の塵洗浄動作が行われる。すなわち、
ステップ116で洗浄ノズル4aを開き、次に、注湯開閉弁3
6を開くことにより、給湯器33側で作り出されたS3
(例えば60℃)の湯が往管5から第1の分岐往管5aを通
って洗浄ノズル4aに供給され、この洗浄ノズル4aから浴
槽内壁面に噴射される。このように給湯器33側から湯が
洗浄ノズル4aに供給されることで、湯が通る管路内の塵
洗浄が行われるとともに、洗浄ノズル4aから浴槽内壁面
に湯が噴射されることで、浴槽内壁面に付着している髪
の毛等の塵が洗い流されて排水管2から排出される。ス
テップ118では洗浄ノズル4aからの湯の噴射量が所定のX
3lになったか否かが判断され、X3lになったときに注湯
開閉弁36と洗浄ノズル4aが閉じられて洗浄ノズル4aから
の湯の噴射が停止される。
次に、ステップ121から125にかけて洗浄ノズル4bから
の湯噴射が同様に行われる。この湯噴射は、洗浄ノズル
4bと注湯開閉弁36を開き、給湯器33側の高温のS4℃(例
えば60℃)の湯を洗浄ノズル4bから浴槽内壁面に噴射す
ることにより行われる。この湯噴射により、湯が通る管
路の塵洗浄と浴槽内壁面の塵洗浄とが行われる。ステッ
プ123では洗浄ノズル4bからの湯噴射量が所定のX4lにな
ったか否かが判断され、X4lになったときに、注湯開閉
弁36と洗浄ノズル4bとが閉じられて洗浄ノズル4bからの
湯噴射が停止される。以上の塵洗浄動作により、洗浄液
および追い焚きの循環管路内と浴槽内壁面に付着してい
る塵が洗い流され、水流センサ13等の機器に引っ掛かっ
て支障となる塵がない状態となる。
ステップ126では洗浄ノズル4bから浴槽内壁面に噴射
された湯が浴槽1から完全に排水されたか否かをステッ
プ105と同様な動作により判断し、浴槽1内が空になっ
たときに、ステップ127から129にかけて、洗剤の投入動
作を行う。この洗剤の投入動作に際し、前記ステップ10
1から105の排水動作によって、循環管路内は大気に開放
されており、循環管路内に洗剤が入りやすい状態となっ
ている。
この状態で、ステップ127において洗剤開閉弁16が開
けられ、洗剤タンク17から洗剤が循環管路内に投入され
る。それと同時に、ステップ128で所定のT1時間が経過
したか否かの判断を行う。すなわち、制御装置23は洗剤
開始弁16に開信号を加えた後、タイマ30を利用してタイ
ムをカウントし、T1時間が経過しない間は洗剤開閉弁16
を開いたままにしておき、T1時間が経過したときに所定
量(例えば20cc)の洗剤が洗剤タンク17から洗剤供給管
15を通って循環管路内に供給されたものと判断し、洗剤
開閉弁16を閉じる。
次に、ステップ130から169にかけての洗浄動作に移
る。ステップ130では注湯開閉弁36を開け、給湯器33で
作り出されたS5℃(例えば60℃)の湯を追い焚き循環管
路に落とし込む。この落とし込まれた湯は戻り管10から
第2の戻り分岐管10bを通って洗剤とともに浴槽内に入
り込む。これにより、浴槽1内には湯と洗剤とが混合し
た洗浄液が溜まる。ステップ131ではその浴槽に供給さ
れた湯の量が所定のX5lになったか否かの判断を行う。
すなわち、判断・命令部29は流量センサ11からの流量検
出信号を受け、演算部31に時々刻々供給水量を累積演算
させる。その演算水量がX5lに達しない間は注湯開閉弁3
6を開いた状態に維持しておき、演算水量がX5lに達した
ときに注湯開閉弁36を閉じる。このX5lの湯が浴槽1に
供給されたことで、浴槽1の底部側にはポンプ12を円滑
に運転するのに必要最小限の洗浄液(洗剤と湯の混合
液)が溜められる。
前記X5lの湯が供給された後、注湯開閉弁36が閉じら
れ、給湯が停止される。次にステップ133で洗浄ノズル4
bと戻り管開閉弁6bが閉じられ、戻り管開閉弁6aが開け
られる。そして、ステップ134でポンプ12の起動が行わ
れる。このポンプ12の起動により、浴槽1の底部に溜ま
っている洗浄液は第1の戻り分岐管10aを通ってポンプ1
2に吸引され、さらにこの吸引された洗浄液はポンプ12
の吐出側から往管5を通って洗浄ノズル4aから浴槽内に
噴射される。
そして、この噴出された洗浄液は浴槽1の底面側に流
れ落ち、その底面側に流れ落ちた洗浄液は再び第1の戻
り分岐管10aからポンプ12に吸引され、同様に往管5を
通った後洗浄ノズル4aから浴槽内に噴出される。このよ
うに、洗浄液循環管路を介して洗浄液の循環噴射が繰り
返し行われる。この循環噴射中に、洗浄液の温度制御が
ステップ135から138にかけて行われる。
すなわち、制御装置23は温度センサ14から得られる温
度検出信号に基づき、洗浄液の温度がS6℃(例えば60
℃)以下であるか否かの判断をステップ135で行う。洗
浄液の温度がS6℃以下のときには追い焚き熱交換器42の
ガスバーナの燃焼をステップ136で行い、洗浄液を加熱
する。そしてステップ137で洗浄液の温度がS6℃以上で
あるか否かが再度判断され、S6℃よりも低いときには追
い焚き熱交換器42のバーナの燃焼を引き続き行って加熱
し、洗浄液の温度がS6℃以上になったときに熱交換器42
のバーナ燃焼を停止する。
次に、ステップ139で、ポンプ12が起動されてからT2
時間経過したか否かの判断を行う。T2時間を経過してい
ないときには洗浄液の循環噴射を繰り返し行い、ポンプ
起動後T2時間経過したときにステップ140でポンプ12を
停止し、ステップ141で洗浄ノズル4aを閉じ、洗浄ノズ
ル4bを開ける。そしてステップ142で再びポンプ12を起
動する。そうすると、浴槽1から第1の戻り分岐管10a
を経て循環する洗浄液は往管5を通り別の洗浄ノズル4b
から浴槽内に噴射されることとなり、この洗浄液の循環
噴射が繰り返し行われるのである。このとき、ステップ
143から146では前記ステップ135から138の動作と同様に
洗浄液の温度制御が行われ、洗浄液はS7℃(例えば60
℃)の温度に保たれて浴槽1内に噴射される。
ステップ147ではステップ142のポンプ起動時からT3
間が経過したか否かの判断が前記ステップ139と同様に
行われ、T3時間経過したときにステップ148でポンプ12
を停止する。次にステップ149で排水弁3が開けられ、
続いてステップ150で戻り管開閉弁6aが閉じられなが
ら、浴槽1内の洗浄液が排水される。次に、ステップ15
1で注湯開閉弁36が開けられ、給湯熱交換器34側からS8
℃の湯が往管5および分岐往管5bの管内を洗いながら洗
浄ノズル4bに供給され、洗浄ノズル4bからその湯が浴槽
内壁面に噴射され、浴槽内壁面に付着している洗浄液と
その洗浄液により落とされた汚れ成分は浴槽1の底面側
に洗い落とされて排出される。
ステップ152ではこの湯による洗浄時間がT4時間経過
したか否かが判断され、T4時間が経過したときにはステ
ップ153で注湯開閉弁36を閉じ洗浄ノズル4bからの湯の
噴射を停止する。そして、ステップ154で洗浄ノズル4a
を開き洗浄ノズル4bを閉じる。次にステップ155で注湯
開閉弁36を開け今度は給湯器33側のS9℃の湯を洗浄ノズ
ル4aに供給しこの洗浄ノズル4aから浴槽内壁面に向けて
同様に湯を噴射し、管路を洗いながら浴槽内壁面の洗浄
液を落とす。そして洗浄ノズル4aからの湯の噴射がT5
間経過したときにステップ157で注湯開閉弁36を閉じ湯
の噴射を停止し、ステップ158で洗浄ノズル4aを閉じ
る。
次にステップ159から163にかけて第2の戻り分岐管10
bの管路内の湯洗浄が行われる。すなわち、ステップ159
で戻り管開閉弁6bが開けられ、続いて注湯開閉弁36が開
けられる。この結果、給湯熱交換器34からのS10℃の湯
は戻り管10を通って戻り管開閉弁6bから第2の戻り分岐
管10bに入り、この第2の戻り分岐管10b内の洗浄液を洗
いながら浴槽1内に入り込んで排出される。この第2の
戻り分岐管10b内の湯洗浄がT6時間経過したときに注湯
開閉弁36を閉じ、第2の戻り分岐管10bの湯洗浄を停止
し、戻り開閉弁6bを閉じる。次にステップ164から168に
かけて同様に第1の戻り分岐管10a内の湯洗浄が行われ
る。この湯洗浄は戻り管開閉弁6aを開き給湯熱交換器34
側のS11℃の湯を注湯開閉弁36を開いて戻り管10から第
1の戻り分岐管10aを通すことにより行われる。この第
1の戻り分岐管10の湯洗浄がT7時間行われた後、ステッ
プ167で注湯開閉弁36が閉じられ、給湯が停止される。
その後、ステップ168で戻り管開閉弁6aが閉じられ、続
いてステップ169で排水弁3が閉じられる。
次に、ステップ170から173の湯張り動作に移る。ま
ず、ステップ170で洗浄ノズル4a,4bが開けられ、同時に
戻り管開閉弁6bが開けられる。次にステップ171で注湯
開閉弁36が開けられ、給湯熱交換器34側から出る湯は追
い焚き循環管路側に供給され、戻り管10と往管5の両方
を通り洗浄ノズル4a,4bと第2の戻り分岐管10bの浴槽へ
の開口から浴槽1内に落とし込まれる。そしてこの湯張
り中の湯の水位は圧力センサ8により検出される。ステ
ップ172では圧力センサ8からの水位検出信号に基づ
き、検出水位がリモコン24の湯張り水位設定部27で設定
された水位になったか否かが判断され、検出水位がその
節低水位になったときに注湯開閉弁36を閉じ、湯張り動
作が停止される。この湯張り動作に際しては、給湯器側
の湯が往管5と戻り管10側から同時に落とし込まれるの
で湯張り水量が大きくなり、短時間のうちに湯張りを完
了させることができる。
次にステップ174から178にかけて追い焚き動作が行わ
れる。まず、ステップ174でポンプ12が起動され、浴槽
1内の湯張りの湯は第2の戻り分岐管10bの戻り循環口
側からメッシュ47を通った後、戻り管10を通ってポンプ
12に吸引され、この吸引された湯はポンプ12の吐出側か
ら追い焚き熱交換器42および往管5を通って洗浄ノズル
4a,4bから浴槽1内に吐出される。この湯水の循環が開
始された後、ステップ175で、温度センサ14で検出され
る浴槽1内の湯の検出温度とリモコン24の追い焚き湯温
設定部19で設定された温度との比較を行い、検出温度が
設定温度よりも低いときには追い焚き熱交換器42のバー
ナ燃焼を開始し循環湯水の追い焚きを行う。この追い焚
き中には常時検出温度と設定温度との比較が行われ、検
出温度が設定温度にならないうちは追い焚きを継続す
る。そして検出温度が設定温度になったときにステップ
177でポンプ12を停止し、追い焚き中の場合にはさらに
追い焚き熱交換器42のバーナ燃焼を停止する。次にステ
ップ178で洗浄ノズル4a,4bを閉じ、さらに戻り管開閉弁
6bを閉じて追い焚き動作を終了する。
なお、本発明は上記実施例に限定されることはなく、
様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記実施例で
は、必要最小限の洗浄液を作り出すための水量検知を流
量センサ11の流量検出信号によって行っているが、これ
を、圧力センサ8やタイマ30の信号を用いて行うように
構成することができる。この場合、水量検知を圧力セン
サ8により行うときには、浴槽1の底面に溜められる洗
浄液の水圧を検出し、この検出水圧を水量検知信号とし
て制御装置23の信号入力部28に加えることになる。すな
わち、洗浄に際し浴槽1の底面に洗浄液を溜めるとき、
洗剤に混ぜる給湯量が増加するにつれて検出水圧が大き
くなる。制御装置23の判断・命令部29にはポンプ12を正
常に作動させるのに必要最小限の洗浄液の量に対応する
設定水圧(実際には電圧値)を予め与えておき、検出水
圧が設定水圧となったときに浴槽1の底面に溜められる
洗浄液がその必要最小限の量になったものとして注湯開
閉弁36が閉じるように構成することになる。また、水量
検知をタイマ30により行うときは、注湯開閉弁36を開い
たときからタイマ30を動作させ、所定時間経たときに出
力されるタイムアップ信号(水量検知信号)によって洗
浄液が浴槽底面に必要最小限の量だけ溜められたものと
判断し(給湯量を間接的に検知し)、注湯開閉弁36を閉
じるように制御することになる。
また、上記実施例では、ポンプ12の正常運転に必要な
最小限の洗浄液を浴槽1の底面に溜めたが、これを、第
1の戻り分岐管10a内に溜めるようにしてもよい。
さらに、上記実施例では、洗浄ノズル4a,4bを弁機構
を内蔵したノズルにより構成したが、弁機構のない通常
のノズルにより構成してもよい。この場合は、例えば第
1図に鎖線で示すように、分岐往管5a,5bの流路を切り
換える電磁弁等の流路切り換え弁9a,9bを設けて洗浄ノ
ズル4a,4bから順番に洗浄液や湯を噴射するようにすれ
ばよい。
さらに、上記実施例では、洗浄液および追い焚きの両
循環管路と浴槽内壁面との塵洗浄を給水手段から湯を注
湯して行っているが、給水手段から水を供給して行って
もよい。ただ、本実施例のように湯で塵洗浄を行うよう
にすれば、第2の戻り分岐管10bの洗浄を行うとき、メ
ッシュ47に湯が通ることで、メッシュ47を殺菌できると
いう効果が得られる。また、上記実施例では、給水手段
を給湯器33によって構成し、この給湯器と追い焚き熱交
換器42とで自動風呂釜として機能させているが、給湯器
33を省略し、給水管32を注湯開閉弁36に直接接続して給
水手段を構成してもよい。
さらに、上記実施例では、追い焚き熱交換器42と給湯
熱交換器34をガス燃焼式の加熱源で構成したが、これを
電気ヒータや石油燃焼式の加熱源により構成することも
できる。
〔発明の効果〕
本発明は、浴槽洗浄に際して、洗浄液の循環噴射によ
る洗浄の前に、循環管路の少なくとも戻り側管路に給水
手段からの水又は湯を浴槽側へ通水するようにしたの
で、浴槽の底部側に連通して特に髪の毛等の塵が入り込
んで付着し易い戻り側の循環管路内の塵をきれいに洗い
流すことができる。この戻り側の管路から浴槽へ向かう
流れは、浴槽から管路内へ塵が入り込む方向とは逆向き
であるので、その塵の排出効果は顕著である。このよう
に、循環管路内の髪の毛等の塵を洗い流した後に洗浄液
の循環噴射による浴槽洗浄を行うことにより、この洗浄
液の循環噴射に際し、循環管路内の髪の毛等の塵が循環
管路の水流センサ等の機器に絡み付く弊害を防止でき
る。
特に、この循環管路への通水洗浄とともに、循環管路
を介して給水手段から水又は湯を洗浄ノズルに供給し、
洗浄ノズルから水又は湯を浴槽内壁面に噴射して浴槽内
壁面に付着している髪の毛等の塵を洗い流してから浴槽
洗浄を行うようにすることで、洗浄液の循環噴射中に、
髪の毛等の塵が循環管路に入り込んで循環管路に設けら
れる水流センサ等の機器に絡みついて支障を生じるとい
う問題を確実に防止することができる。したがって、浴
槽の底部に設けられる洗浄液の戻り循環口側にメッシュ
を設ける必要がなくなり、これにより、メッシュ交換等
の極めて困難なメンテナンス作業から解放されることが
できる。
また、メンテナンスがしやすい追い焚き循環側の第2
の戻り分岐管の戻り循環口側にはメッシュが設けられて
いるので、たとえば浴槽内に髪の毛等の塵が入り込んで
も、追い焚き時に、その塵はメッシュにより取り除かれ
て循環管路に入り込むことがなく、追い焚き中において
も同様に塵が循環管路の水流センサ等の機器に引っ掛か
ったりして支障をおよぼすということもなくなる。しか
も、メッシュに付着する塵は浴槽の内側から容易に取り
除くことができるので、塵の除去作業が非常に容易とな
り、メッシュ交換等のメンテナンス作業もやりやすく、
特に不便を感じることがない。
さらに、本発明は加熱した洗浄液を噴射するものであ
るから、洗剤の化学的洗浄能力が高まり、洗浄液の化学
的洗浄力と噴射衝突力とにより浴槽内壁面の汚れをきれ
いに落とすことができる。しかも、洗浄液は繰り返し循
環噴射されるので、洗剤使用の上で無駄なく、非常に経
済的である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る浴槽洗浄装置の一実施例を示すシ
ステム構成図、第2図は同実施例装置を構成する制御装
置の一例を示すブロック図、第3図は同実施例を構成す
る洗浄ノズルの一例を示す説明図、第4図は戻り循環口
側に設けるメッシュの取り付け構造例を示す断面図、第
5図は本発明に係る浴槽洗浄方法およびその装置の動作
例を示すフローチャートである。 1……浴槽、2……排水管、3……排水弁、4a,4b……
洗浄ノズル、5……往管、5a,5b……分岐往管、6a,6b…
…戻り管開閉弁、7a,7b……金具、8……圧力センサ、9
a,9b……流路切り換え弁、10……戻り管、10a……第1
の戻り分岐管、10b……第2の戻り分岐管、11……流量
センサ、12……ポンプ、13……水流センサ、14……温度
センサ、15……洗剤供給管、16……洗剤開閉弁、17……
洗剤タンク、18……ボールバルブ、19……追い焚き湯温
設定部、20a,20b……パッキン、21……ノズル通路、22
……給水管、23……制御装置、24……リモコン、25……
噴射孔、26……全自動ボタン、27……湯張り水位設定
部、28……信号入力部、29……判断・命令部、30……タ
イマ、31……演算部、32……メモリ、33……給湯器、34
……給湯熱交換器、35……回転軸、36……注湯開閉弁、
37……出湯温度センサ、38……給水温度センサ、39……
モータ、41……洗浄ユニット、42……追い焚き熱交換
器、43……取り付け孔、44……口金、45……ケース口
金、46……パッキン、47……メッシュ、48……流入筒
部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴槽の内壁面に洗剤含有の洗浄液を噴射す
    る洗浄ノズルと、浴槽の底部側から洗浄液を洗浄ノズル
    に循環供給するポンプと加熱器が組み込まれている循環
    管路と、この循環管路に水又は湯を供給する給水手段
    と、浴槽湯水の排水手段とを設け、前記循環管路は浴槽
    からポンプに至る戻り側管路とポンプから洗浄ノズルに
    至る往側管路により構成し、浴槽の洗浄に際しては給水
    手段から水又は湯を循環管路の往側と戻り側の両側管路
    に通水して循環管路内の塵を洗い流すとともに、給水手
    段からの水又は湯を循環管路を介して洗浄ノズルから浴
    槽内壁面に噴射して浴槽内壁面に付着している塵を洗い
    流し、然る後に、洗浄液を加熱器で所定温度に加熱しな
    がら循環管路を通して洗浄ノズルから浴槽内壁面に循環
    噴射して浴槽内壁面の汚れを落とし、次に、給水手段か
    ら供給する水又は湯を循環管路を介して洗浄ノズルから
    浴槽内壁面に噴射して浴槽内壁面に付着している洗浄液
    を洗い流す浴槽洗浄方法。
  2. 【請求項2】浴槽の内壁面に洗剤含有の洗浄液を噴射す
    る洗浄ノズルと、浴槽の底部側から洗浄液を洗浄ノズル
    に循環供給するポンプと加熱器が組み込まれている循環
    管路と、この循環管路に水又は湯を供給する給水手段
    と、浴槽湯水の排水手段と、浴槽の洗浄の開始時に給水
    手段から循環管路に水又は湯を通水するとともに、その
    水又は湯を循環管路を介して洗浄ノズルから浴槽内壁面
    に噴射して循環管路内と浴槽内壁面の塵を洗い流し、洗
    浄運転をプログラムに従い制御する制御装置とを有し、
    前記循環管路の戻り側は戻り管開閉弁を設けて浴槽の底
    部に連通接続される洗浄液循環用の第1の戻り分岐管と
    浴槽の壁面に連通接続される追い焚き湯水循環用の第2
    の戻り分岐管とに分岐されており、前記第1の戻り分岐
    管は塵除去用のメッシュを設けずに開放管と成し、第2
    の戻り分岐管の戻り循環口側には塵除去用のメッシュを
    設けて成る浴槽洗浄装置。
  3. 【請求項3】浴槽の内壁面に洗剤含有の洗浄液を噴射す
    る洗浄ノズルと、浴槽の底部側から洗浄液を洗浄ノズル
    に循環供給するポンプと加熱器が組み込まれている循環
    管路と、この循環管路に水又は湯を供給する給水手段
    と、浴槽湯水の排水手段とを設け、前記循環管路は浴槽
    からポンプに至る戻り側管路とポンプから洗浄ノズルに
    至る往側管路により構成し、浴槽の洗浄に際しては給水
    手段から水又は湯を少なくとも循環管路の戻り側の管路
    を通して浴槽へ通水し循環管路内の塵を洗い流した後
    に、洗浄液を加熱器で所定温度に加熱しながら循環管路
    を通して洗浄ノズルから浴槽内壁面に循環噴射して浴槽
    内壁面の汚れを落とし、次に、給水手段から供給する水
    又は湯を循環管路を介して洗浄ノズルから浴槽内壁面に
    噴射して浴槽内壁面に付着している洗浄液を洗い流す浴
    槽洗浄方法。
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