JP2919602B2 - 浴槽洗浄方法およびその装置 - Google Patents

浴槽洗浄方法およびその装置

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JP2919602B2 JP32015090A JP32015090A JP2919602B2 JP 2919602 B2 JP2919602 B2 JP 2919602B2 JP 32015090 A JP32015090 A JP 32015090A JP 32015090 A JP32015090 A JP 32015090A JP 2919602 B2 JP2919602 B2 JP 2919602B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、浴槽を自動的に洗浄する浴槽洗浄方法とそ
の装置に関するものである。
〔従来の技術〕
浴槽を自動的に洗浄する装置として、実開昭63−7186
9号公報が知られている。この装置は、浴槽の蓋に洗剤
を含有させた洗浄液を噴射する洗浄ノズルと、水道等の
きれいな水を噴射する水噴射ノズルとを設け、浴槽の洗
浄に際しては、洗剤タンクから洗浄液をポンプで洗浄ノ
ズルに供給し、このノズルから洗浄液を浴槽内に噴射し
て汚れを落とし、その後に、水の供給源から水噴射ノズ
ルにきれいな水を供給して浴槽内に噴射させ、前記洗浄
液によって落とされた浴槽の汚れ成分と洗浄液とを洗い
流し、排水孔から排出させるものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、この従来の洗浄装置は、洗浄液を常温の状態
で噴射しているため、洗浄液の化学的洗浄能力が劣り、
浴槽内壁面の洗浄を効果的に行うことができないという
問題があった。また、洗浄ノズルから噴射された洗浄液
は繰り返し使用されず、次に噴射される水とともに排水
孔から流出する方式であるので、洗剤使用の上で無駄が
あった。
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたも
のであり、その目的は、湯にした熱い洗浄液を浴槽内壁
面に循環噴射することで、浴槽内壁面の汚れをきれいに
落とすことができる洗剤使用に無駄がない浴槽洗浄方法
およびその装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するために、次のように構成
されている。すなわち、本発明の浴槽洗浄方法は、浴槽
にポンプ組み込みの循環管路を設け、給湯源の湯を前記
循環管路を通して洗浄ノズルに導き、この洗浄ノズルか
ら空にした浴槽の内壁面に湯を噴射して浴槽内壁面の塵
を洗い流しながら浴槽と湯が通る循環管路を温めた後、
浴槽の底面側に湯と洗剤を混合した熱い洗浄液を溜め、
その洗浄液を循環管路を通して洗浄ノズルに導き、その
洗浄ノズルから浴槽内壁面に循環噴射して浴槽内壁面の
汚れを落とし、然る後に給湯源の湯を循環管路を介して
洗浄ノズルから浴槽内壁面に噴射して浴槽内壁面に付着
している洗浄液を洗い落とすことを特徴として構成され
ており、また、本発明の浴槽洗浄装置は、浴槽内壁面に
向けて配置される洗浄ノズルと;浴槽の底面に連通接続
される戻り管を有しこの戻り管からポンプと往管を順に
経て洗浄ノズルに至る循環管路と;この循環管路に注湯
開閉弁を介して接続される給湯源と;浴槽を含む洗浄液
の循環経路に洗剤を投入する洗剤投入装置と;給湯源か
ら循環経路に供給される湯の水量を直接的又は間接的に
検出する水量検知手段と;浴槽内の水を排水する排水手
段と;浴槽の洗浄に際し浴槽の湯水を排水する動作と、
空になった浴槽内壁面に給湯源の湯を噴射して浴槽内壁
面の塵を洗い流しながら浴槽と湯が通る循環経路を温め
る動作と、水量検知手段の検知信号に基づき洗剤と混合
させる給湯源からの給湯量を求めポンプを正常に動作さ
せるに足る洗浄液を作り出してこれを前記循環経路に溜
める動作とを制御し、予め与えられているプログラムに
従い洗浄運転を行う制御装置と;を備えたことを特徴と
して構成されており、さらに、前記浴槽洗浄装置の戻り
管は流路切り換え用の戻り管開閉弁を設けて浴槽の底部
に連通接続される第1の戻り分岐管と浴槽の壁面に連通
接続される第2の戻り分岐管に分岐されており、第1の
戻り分岐管には浴槽の水位を検出する水位センサが設け
られ、前記戻り管開閉弁と水位センサと洗剤投入装置は
洗浄ユニットとして集約形成されていることや、給湯源
とポンプは集約されて浴室の壁穴内に収容設置されてい
ることも本発明の特徴的な構成とされており、さらに、
前記浴槽洗浄装置において、洗浄ノズルと浴槽の水を排
水する排水手段を除く器具部分は全て浴室の壁穴内に収
容設置されていることも本発明の特徴的な構成とされて
いる。
〔作用〕
浴槽洗浄を行う場合、浴槽内に残り湯水があるときに
は、排水手段を動作させて湯水の排水を行い浴槽を空に
する。次に、給湯源の湯を循環管路を通して洗浄ノズル
に導き、洗浄ノズルから浴槽内壁面に噴射して、浴槽内
壁面に付着している塵を洗い流しながら循環管路と浴槽
とを温める。次に、排水弁を閉じて、洗剤投入装置から
洗浄液の循環経路に洗剤を必要量投入し、給湯源から循
環経路に給湯を行い、前記洗剤と湯とを混合した熱い洗
浄液を浴槽の底面又は戻り管内に溜める。制御装置は給
湯源から供給される給湯量を水量検知手段の検知信号に
よって把握し、浴槽底面又は戻り管に溜まる洗浄液がポ
ンプを正常に動作させるに足る量になったときに給湯源
からの給湯を停止させる。
次に、ポンプが起動され、浴槽底面又は戻り管に溜め
られていた熱い洗浄液はポンプ駆動により循環管路を通
って洗浄ノズルに導かれ、この洗浄ノズルから浴槽内壁
面に向けて循環噴射される。この循環噴射に際して、浴
槽と循環管路とは前もって温められているので、循環洗
浄液の温度低下は非常に小さく、化学的洗浄能力を発揮
する適切な温度領域に洗浄液の温度を維持した状態で洗
浄液の循環噴射が行われ、浴槽内壁面の汚れは洗剤の化
学的洗浄力と噴射衝突力により効果的に落とされる。
次に、給湯源から洗剤を含まないきれいな湯が循環管
路を通して管内を洗いながら洗浄ノズルに導かれ、洗浄
ノズルから浴槽内壁面に向けて噴射される。この噴射に
より浴槽内壁面に付着している洗浄液とこの洗浄液によ
り落とされた汚れ成分が洗い流されて浴槽の自動洗浄が
終了する。
〔実施例〕
以下、本発明の各実施例を図面に基づいて説明する。
第1図には本発明の方法を適用する浴槽洗浄装置の第1
の実施例のシステム構成が示されている。
同図において、浴槽1の底部には排水管2が接続され
ており、この排水管2には電磁弁等からなる排水弁3が
設けられ、この排水管2と排水弁3で排水手段を構成し
ている。浴槽1の対向側壁面には一対の洗浄ノズル4a,4
bが噴射孔を浴槽内壁面に向けて取り付けられている。
この洗浄ノズル4a,4bは弁機構を内蔵しており、噴射孔
の開閉が可能になっている。この洗浄ノズル4a,4bには
分岐往管5a,5bが接続されており、この分岐往管5a,5bが
合流して1本になった往管5はポンプ12の吐出側に接続
されている。
ポンプ12の吸込側には戻り管10の出口側が接続されて
おり、戻り管10の入口側は電磁弁等の戻り管開閉弁6a,6
bを設けて第1の戻り分岐管10aと第2の戻り分岐管10b
に分岐されており、第1の戻り分岐管10aは浴槽1の底
部、この実施例では排水管2に連通接続されており、こ
の第1の戻り分岐管10aには浴槽1内の水位を水圧を利
用して検出する水位センサとしての圧力センサ8が設け
られている。前記第2の戻り分岐管10bは浴槽1の側壁
に連通接続されている。この第2の戻り分岐管10bから
戻り管10、ポンプ12、往管5および分岐往管5a,5bを経
て洗浄ノズル4a,4bに至る管路は湯水の循環管路を構成
しており、また、第1の戻り分岐管10aから戻り管10、
ポンプ12、往管5および分岐往管5a,5bを経て洗浄ノズ
ル4a,4bに至る管路は洗浄液循環管路を構成している。
そしてこの洗浄液循環管路に浴槽1を加えた閉回路は洗
浄液循環経路を構成する。
前記戻り管10の管路には液体の流れを検出する水流セ
ンサ13と、その液体の温度を検出するサーミスタ等の温
度センサ14とが設けられており、さらに戻り管10には洗
剤供給管15が接続されており、この洗剤供給管15は電磁
弁等からなる洗剤開閉弁16を介して洗剤タンク17に接続
されている。前記洗剤供給管15と、洗剤開閉弁16と、洗
剤タンク17とは洗剤投入装置を構成しており、洗剤タン
ク17内には液状の洗剤が収容される。この洗剤投入装置
と、戻り管開閉弁6a,6bと、圧力センサ8とは匡体に収
容されて洗浄ユニット41として構成され、この洗浄ユニ
ット41は浴室に設置されている。
前記水流センサ13と温度センサ14とポンプ12とは匡体
に収容されて器具ユニット43として構成されており、こ
の器具ユニット43の匡体内には給湯源としての給湯器33
が収容されている。この給湯器33の給湯熱交換器34の出
口側には給湯管が接続されており、この給湯管と前記洗
浄液および湯水の循環管路は電磁弁等の注湯開閉弁36を
介して接続されている。また、給湯熱交換器34の出口側
には出湯温度を検出する出湯温度センサ37が設けられて
いる。給湯熱交換器34の入口側には給水管22が接続され
ており、この給水管22の入口側は水道等の水供給源に接
続されている。そしてこの給水管22には給水量を検出す
る水量検知手段としての流量センサ11と、給水温度を検
出する給水温度センサ38とが設けられている。
前記排水弁3と、洗浄ノズル4a,4bと、戻り開閉弁6a,
6bと、洗剤開閉弁16と、注湯開閉弁36との流路開閉(弁
開閉)制御と、ポンプ12の運転制御と、給湯熱交換器34
のバーナ燃焼制御は制御装置23により行われている。こ
の制御装置23にはリモコン24が接続されており、このリ
モコン24には洗浄から湯張りを経て追い焚きに至る運転
を行わせる自動ボタン26と、湯張りの水位を設定する湯
張り水位設定部27と、風呂温度を設定する風呂温度設定
部19とが設けられている。
前記制御装置23は第2図に示すように、信号入力部28
と、判断・命令部29と、タイマ30と、演算部31と、メモ
リ32とを有している。信号入力部28は、リモコン24から
の信号と、圧力センサ8からの水位検出信号と、流量セ
ンサ11からの流量検出信号と、水流センサ13からの水流
検出信号と、各温度センサ14,37,38からの温度検出信号
とを受け、これらの信号を判断・命令部29に加える。判
断・命令部29は、前記信号入力部28からの信号と、メモ
リ32に与えられているプログラムの情報を受けて浴槽洗
浄から湯張りを経て追い焚きに至る運転のプログラムの
進行状態を把握し、必要に応じ、タイマ30にタイマ動作
を指令し、さらに、演算部31には洗浄開始時に浴槽1の
底面に溜める洗浄液の量、すなわち、ポンプ作動を正常
に行わせるのに必要最小限の給湯量を求める演算を指令
し、適宜各種の弁3,6a,6b,16,36および洗浄ノズル4a,4b
に開閉制御信号(オン・オフ信号)を出力するととも
に、ポンプ12の運転および給湯器33の燃焼制御を行う。
メモリ32は、前記のように、浴槽洗浄運転から追い焚き
運転に至るプログラムや外部からの入力値(例えば設定
値)を記憶するとともに、必要に応じ、演算部31の演算
結果を記憶する。
この実施例は上記のように構成されており、以下、第
3図のフローチャートに基づき、浴槽の洗浄から湯張り
を経て追い焚きに至る自動運転の一例を説明する。ま
ず、浴槽に蓋(図示せず)をし、湯張り水位設定部27で
湯張りを水位を設定し、風呂温度設定部19で風呂の湯温
を設定してからリモコン24の自動ボタン26をオンする
と、このオン信号が制御装置23の信号入力部28を経て判
断・命令部29に加えられる。判断・命令部29は自動運転
モードの指令を受け、ステップ101から104にかけて浴槽
湯水の排水動作を行う。
すなわち、ステップ101で、圧力センサ8からの水位
検出信号を受け、浴槽1内に湯水があるか否かの判断を
行う。浴槽1内が空のときには、ステップ102で排水弁
3を開いてステップ106以降の動作に移る。これに対
し、水位が検出され、浴槽内に湯水があると判断された
ときには、次のステップ103で洗浄ノズル4a,4bを開き、
同時に戻り管開閉弁6bを開ける。次に、ステップ104で
排水弁3を開け浴槽1内の湯水の排水を開始する。この
湯水の排水に伴い、浴槽内に溜まっていた湯水の水位は
徐々に下がり、洗浄ノズル4a,4bの噴射孔よりも水位が
低下すると、洗浄ノズル4a,4bの噴射孔から空気圧が管
路側に作用し、循環管路内に溜まっている湯水は浴槽1
の水位の低下に伴い第2の戻り分岐管10bの戻り循環口
から浴槽内に入り込む。そして、浴槽の水位がこの戻り
循環口を超えて低下したときに、第1の戻り分岐管10a
を除き循環管路内は水抜きされて全て大気に開放され
る。
この排水に伴う浴槽水位の低下状態は圧力センサ8に
より時々刻々検出される。そしてステップ105で浴槽1
内が空になったか否かが判断される。圧力センサ8によ
り水位が検出されているときには浴槽1内が空になって
いないものと判断し、圧力センサ8の検出信号が浴槽が
空の圧力である基準圧力を検出したときに浴槽1が空に
なったものと判断し、次のステップ106から126にかけて
浴槽内壁面および循環管路内の塵の湯洗浄と加温動作に
移る。
まずステップ106から110にかけて、第1の戻り分岐管
10aの塵洗浄と加温動作が行われる。ステップ106から10
7で洗浄ノズル4a,4bが閉じられ、戻り管開閉弁6bが閉じ
られ6aが開けられる。そして、ステップ108で、注湯開
閉弁36が開けられ、給湯器33で作り出されたS1℃(60℃
以上の温度)の湯が戻り管10および第1の戻り分岐管10
aを通って排水管2から排出される。この湯が通される
ことで、戻り管10および第1の戻り分岐管10a内の管路
に付着している塵が取り除かれるとともに、戻り管10お
よび第1の戻り分岐管10aは湯によって高温状態に温め
られる。ステップ109では流量センサ11からの流量検出
信号に基づき、給湯器33から第1の戻り分岐管10aに通
される湯が所定のX1lになったか否かが判断される。判
断・命令部29は流量センサ11からの流量検出信号に基づ
き、演算部31に検出流量を累積演算させ、その累積演算
値が設定されたX1lになったときにステップ110で注湯開
閉弁36と戻り管開閉弁6aを閉じて第1の戻り分岐管10a
の塵洗浄および加温動作を停止する。
次に、ステップ111から114にかけて第2の戻り分岐管
10bの塵洗浄と加温動作が行われる。この動作は、戻り
管開閉弁6bと注湯開閉弁36とを開け、給湯器33側からS2
℃(60℃以上の温度)の湯を戻り管10からS2lだけ第2
の戻り分岐管10bを通すことにより行われる。この第2
の戻り分岐管10bの塵洗浄と加温動作が行われた後、ス
テップ116からステップ120にかけて洗浄ノズル4aによる
浴槽内壁面の塵洗浄と加温動作が行われる。すなわち、
ステップ116で洗浄ノズル4aを開き、次に、注湯開閉弁3
6を開くことにより、給湯器33側で作り出されたS3℃(6
0℃以上の温度)の湯が往管5から第1の分岐往管5aを
通って洗浄ノズル4aに供給され、この洗浄ノズル4aから
浴槽内壁面に噴射される。このように給湯器33側から湯
が洗浄ノズル4aに供給されることで、湯が通る管路内の
塵洗浄と加温動作が行われる。そして、洗浄ノズル4aか
ら浴槽内壁面に湯が噴射されることで、浴槽内壁面に付
着している塵が洗い流されて排水管2から排出されると
ともに、浴槽内壁面は十分高い温度に温められる。ステ
ップ118では洗浄ノズル4aからの湯の噴射量が所定のX3l
になったか否かが判断され、X3lになったときに注湯開
閉弁36と洗浄ノズル4aが閉じられて洗浄ノズル4aからの
湯の噴射が停止される。
次に、ステップ121から125にかけて洗浄ノズル4bから
の湯噴射が同様に行われる。この湯噴射は、洗浄ノズル
4bと注湯開閉弁36を開き、給湯器33側の高温のS4℃(60
℃以上の温度)の湯を洗浄ノズル4bから浴槽内壁面に噴
射することにより行われる。この湯噴射により、湯が通
る管路の塵洗浄と浴槽内壁面の塵洗浄とが行われるとと
もに、湯が通る管路と浴槽内壁面が十分高温に温められ
る。ステップ123では洗浄ノズル4bからの湯噴射量が所
定のX4lになったか否かが判断され、X4lになったとき
に、注湯開閉弁36と洗浄ノズル4bとが閉じられて洗浄ノ
ズル4bからの湯噴射が停止される。以上の塵洗浄と加温
動作により、循環管路内と浴槽内壁面は塵が洗い流され
るとともに、高温の状態に温められる。
ステップ126では洗浄ノズル4bから浴槽内壁面に噴射
された湯が浴槽1から完全に排水されたか否かをステッ
プ105と同様な動作により判断し、浴槽1内が空になっ
たときに、ステップ127から129にかけて、洗剤の投入動
作を行う。この洗剤の投入動作に際し、前記ステップ10
1から105の排水動作によって、循環管路内には大気に開
放されており、循環管路内に洗剤が入りやすい状態とな
っている。
この状態で、ステップ127において洗剤開閉弁16が開
けられ、洗剤タンク17から洗剤が循環管路内に投入され
る。それと同時に、ステップ128で所定のT1時間が経過
したか否かの判断を行う。すなわち、制御装置23は洗剤
開閉弁16に開信号を加えた後、タイマ30を利用してタイ
マをカウントし、T1時間が経過しない間は洗剤開閉弁16
を開いたままにしておき、T1時間が経過したときに所定
量(例えば20cc)の洗剤が洗剤タンク17から洗剤供給管
15を通って循環管路内に供給されたものと判断し、洗剤
開閉弁16を閉じる。
次に、ステップ130から161にかけての洗浄動作に移
る。ステップ130では注湯開閉弁36を開け、給湯器33で
作り出されたS5℃(例えば60℃以上の温度)の湯を循環
管路に落とし込む。この落とし込まれた湯は戻り管10か
ら第2の戻り分岐管10bを通って洗剤とともに浴槽内に
入り込む。これにより、浴槽1内には湯と洗剤とが混合
した熱い60℃以上の洗浄液が溜まる。ステップ131では
その浴槽に供給された湯の量が所定のX5lになったか否
かの判断を行う。すなわち、判断・命令部29は水量検知
手段として機能する流量センサ11からの信号(検知信
号)を受け、演算部31に時々刻々供給水量を累積演算さ
せる。その演算水量がX5lに達しない間は注湯開閉弁36
を開いた状態に維持しておき、演算水量がX5lに達した
ときに注湯開閉弁36を閉じる。このX5lの湯が浴槽1に
供給されることで、浴槽1の底部側にはポンプ12を円滑
に運転するのに必要最小限の洗浄液が溜められる。
前記X5lの湯が供給された後、注湯開閉弁36が閉じら
れ、給湯が停止される。次にステップ133で洗浄ノズル4
bと戻り管開閉弁6bが閉じられ、戻り管開閉弁6aが開け
られる。そして、ステップ134でポンプ12の起動が行わ
れる。このポンプ12の起動により、浴槽1の底部に溜ま
っている熱い洗浄液は第1の戻り分岐管10aを通ってポ
ンプ12に吸引され、さらにこの吸引された洗浄液はポン
プ12の吐出側から往管5を通って洗浄ノズル4aから浴槽
内に噴射される。
そして、この噴出された洗浄液は浴槽1の底面側に流
れ落ち、その底面側に流れ落ちた洗浄液は再び第1の戻
り分岐管10aからポンプ12に吸引され、同様に往管5を
通った後洗浄ノズル4aから浴槽内に噴出される。このよ
うに、循環管路を介して洗浄液の循環噴射が繰り返し行
われる。この循環噴射に際して、洗浄液が通る管路と浴
槽内壁面は既に高温に温められているので、洗浄液の温
度低下は非常に小さく、洗浄液の温度を化学的洗浄能力
を発揮するのに適したほぼ50℃から60℃の温度領域に維
持して行うことが可能となる。
次に、ステップ135で、ポンプ12が起動されてからT2
時間経過したか否かの判断を行う。T2時間を経過してい
ないときには洗浄液の循環噴射を繰り返し行い、ポンプ
起動後T2時間経過したときにステップ136でポンプ12を
停止し、ステップ137で洗浄ノズル4aを閉じ、洗浄ノズ
ル4bを開ける。そしてステップ138で再びポンプ12を起
動する。そうすると、浴槽1から第1の戻り分岐管10a
を経て循環する洗浄液は往管5を通り別の洗浄ノズル4b
から浴槽内に噴射されることとなり、この洗浄液の循環
噴射が繰り返し行われるのである。この浴槽噴射に際し
ても、洗浄液が通る管路と浴槽内壁面は高温状態に温め
られているので、洗浄液の温度低下が極めて小さく、洗
浄液を化学的洗浄能力を十分に発揮できる温度領域に維
持して洗浄液の循環噴射を行うことが可能である。
ステップ139ではステップ138のポンプ起動時からT3
間が経過したか否かの判断が前記ステップ135と同様に
行われ、T3時間経過したときにステップ140でポンプ12
を停止する。次にステップ141で排水弁3が開けられ、
続いてステップ142で戻り管開閉弁6aが閉じられ、浴槽
1内の洗浄液が排水される。次に、ステップ143で注湯
開閉弁36が開けられ、給湯熱交換器34側からS6℃の湯が
往管5および分岐往管5bの管内を洗いながら洗浄ノズル
4bに供給され、洗浄ノズル4bからその湯が浴槽内壁面に
噴射され、浴槽内壁面に付着している洗浄液とその洗浄
液によって落とされた汚れ成分は浴槽1の底面側に洗い
落とされて排出される。
ステップ144ではこの湯による洗浄時間がT4時間経過
したか否かが判断され、T4時間が経過したときにはステ
ップ145では注湯開閉弁36を閉じ洗浄ノズル4bからの湯
の噴射を停止する。そして、ステップ146で洗浄ノズル4
aを開き洗浄ノズル4bを閉じる。次にステップ147で注湯
開閉弁36を開け今度は給湯器33側の湯を洗浄ノズル4aに
供給しこの洗浄ノズル4aから浴槽内壁面に向けて同様に
湯を噴射し、管路を洗いながら浴槽内壁面の洗浄液を落
とす。そして洗浄ノズル4aから湯の噴射がT5時間経過し
たときにステップ149で注湯開閉弁36を閉じ湯の噴射を
停止し、ステップ150で洗浄ノズル4aを閉じる。
次にステップ151から155にかけて第2の戻り分岐管10
bの管路内の湯洗浄が行われる。すなわち、ステップ151
で戻り管開閉弁6bが開けられ、続いて注湯開閉弁36が開
けられる。この結果、給湯熱交換器34からの湯は戻り管
10を通って戻り管開閉弁6bから第2の戻り分岐管10bに
入り、この第2の戻り分岐管10b内の洗浄液を洗いなが
ら浴槽1内に入り込んで排出される。この第2の戻り分
岐管10b内の湯洗浄がT6時間経過したときに注湯開閉弁3
6を閉じ、第2の戻り分岐管10bの湯洗浄を停止し、戻り
開閉弁6bを閉じる。次にステップ156から160にかけて同
様に第1の戻り分岐管10a内の湯洗浄が行われる。この
湯洗浄は戻り管開閉弁6aを開き給湯熱交換器34側の湯を
注湯開閉弁36を開いて戻り管10から第1の戻り分岐管10
aを通すことにより行われる。この第1の戻り分岐管10a
の湯洗浄がT7時間行われた後、ステップ159で注湯開閉
弁36が閉じられ、給湯が停止される。その後、ステップ
160で戻り管開閉弁6aが閉じられ、続いてステップ161て
排水弁3が閉じられる。
次に、ステップ162から165の湯張り動作に移る。ま
ず、ステップ162で洗浄ノズル4a,4bが開けられ、同時に
戻り管開閉弁6bが開けられる。次にステップ163で注湯
開閉弁36が開けられ、給湯熱交換器34側から出る湯は循
環管路側に供給され、戻り管10と往管5の両方を通り洗
浄ノズル4a,4bと第2の戻り分岐管10bの浴槽への開口か
ら浴槽1内に落とし込まれる。そしてこの湯張り中の湯
の水位は圧力センサ8により検出される。ステップ164
では圧力センサ8からの水位検出信号に基づき、検出水
位がリモコン24の湯張り水位設定部27で設定された水位
になったか否かが判断され、検出水位がその設定水位に
なったときに注湯開閉弁36を閉じ、湯張り動作が停止さ
れる。この湯張りが動作に際しては、給湯器側の湯が往
管5と戻り管10側から同時に落とし込まれるので湯張り
水量が大きくなり、短時間のうちに湯張りを完了させる
ことができる。
この湯張りが完了した後、湯が冷めたときには、ステ
ップ166から170にかけて追い焚き動作が行われる。ま
ず、ステップ166でポンプ12を起動し、湯水の循環管路
を通して浴槽湯水を循環させ、浴槽湯水の攪拌を行って
浴槽湯水の温度を均一化しながら温度センサ14によって
浴槽湯水の温度を検出する。そしてステップ167で検出
温度とリモコン24の風呂温度設定部19で設定された風呂
温度とを比較し、検出温度が設定温度よりも低いときに
はステップ169でさし湯による追い焚きを行う。
このさし湯による追い焚きは、例えば、制御装置23の
メモリ32に浴槽水位Pと浴槽内の湯水の水量Qの関係を
示すP−Qデータを記憶させておき、圧力センサ8で検
出される検出水位からP−Qデータにより現在の水量Q
を求め、この水量Qと温度センサ14で検出される検出温
度とのかけ算により浴槽湯水の熱量を求める。そしてこ
の演算検出熱量と、設定水位、かつ、風呂湯温の設定温
度のときの設定基準熱量とを比較し、設定基準熱量に対
して不足の熱量を演算によって求め、この不足熱量を補
うさし湯の補充熱量を設定温度かつ設定水量の条件を満
たすようにして作り出す。具体的には、さし湯の給湯量
Q0とさし湯温度S0とのかけ算が補充熱量となるように、
設定温度、かつ、設定水位の条件を満たすようにしてQ0
とS0を求め、この求めたさし湯の温度S0の湯をQ0だけ注
湯開閉弁36を開け、循環管路を介して浴槽1内にさし湯
することで、浴槽の湯水は設定温度かつ設定水位に追い
焚きされる(この場合必要に応じ浴槽湯水の排水動作を
行うこともある)。このさし湯を行った後、ステップ17
0で、洗浄ノズル4a,4bが閉じられ、さらに戻り管開閉弁
6bが閉じられることで、さし湯による追い焚き動作が終
了する。
第4図には本発明の第2の実施例が示されている。こ
の第2の実施例は、リモコン24と洗浄ノズル4a,4bと排
水弁3以外の器具部分を匡体内に収容して器具ユニット
40として構成し、この器具ユニット40を浴室の壁、この
実施例では外壁45に設けた壁穴44内に収容設置したこと
であり、それ以外の構成は前記第1の実施例と同様であ
る。前記壁穴44は外壁45に新設することも可能である
が、既に外壁45にバランス風呂釜の給排気筒用の壁穴が
設置されているときにはこの壁穴を利用することができ
る。このように、器具ユニット40を壁穴44に設置するこ
とにより、浴室内の有効利用空間を狭めることなく自動
風呂釜として機能する浴槽洗浄装置を浴室に装備するこ
とが可能となり、狭い浴室においても本実施例の優れた
自動風呂釜の機能を備えた浴槽洗浄装置を容易に設置す
ることができる。
第5図には本発明の第3の実施例が示されている。こ
の実施例も、前記各実施例と同様に、自動風呂釜の機能
を有する洗浄装置に係るもので、この実施例が前記各実
施例と異なることは、洗剤開閉弁16と洗剤タンク17とか
らなる洗剤投入装置と、戻り管開閉弁6a,6bと、圧力セ
ンサ8とを集約して前記第1の実施例と同様に洗浄ユニ
ット41として構成し、この洗浄ユニット41を浴室壁面42
と浴槽1の側壁面との間のデッドスペースに設置し、さ
らに、各温度センサ14,37,38と、水流センサ13と、ポン
プ12と、注湯開閉弁36と、給湯熱交換器34と、流量セン
サ11と、制御装置23とを器具ユニット43として構成し、
この器具ユニット43を浴室から離れた場所に設置したも
のである。それ以外の構成は前記第1および第2の各実
施例と同様である。この実施例では、洗浄ユニット41を
浴槽の近傍に設置しているので、同ユニット41と浴槽1
間の管路の長さを短くすることができ、浴槽洗浄の開始
に際し、浴槽湯水の排水動作で、戻り管開閉弁6bと各洗
浄ノズル4a,4bを開けて循環管路内を大気に開放すると
き、その管路の大気開放(管路の水抜き)を確実に行う
ことができる。例えば、浴槽が2階にあり、洗浄ユニッ
ト41を1階に設置するような場合には浴槽と洗浄ユニッ
ト間の管路の長さが長くなり、この管路に水が満たされ
ているような場合、洗浄ノズル4a,4bと戻り管開閉弁6b
を開けても、管路内の水が効果的に排出されない場合が
生じ、管路内を確実に大気開放することができなくなる
場合が生じる。これに対し、本実施例のように、洗浄ユ
ニット41を浴槽1の近傍に設置すれば、このような問題
は生ぜず、管路内を確実に大気に開放して洗剤の循環管
路への投入を確実に行うことができる。
また、洗浄ユニット41を器具ユニット43側と分離して
設けることで、洗浄ユニット41をコンパクトにまとめる
ことができ、同ユニット41を例えば浴槽1の上端濡れ縁
の下側のデッドスペースを利用して設置することが容易
となる。
このように、洗浄ユニット41を浴槽1の近傍の側壁側
に設置すれば、圧力センサ8と浴槽の湯水面との高低差
を小さくすることができ、洗浄ユニット41を浴室の外側
に高低差を設けて設置する場合に比べ、圧力検出のレン
ジ範囲の狭いセンサを使用することができる。また一般
に使用されているレンジ範囲の大きい圧力センサを使用
するときにはレンジ切り換えにより感度を上げることが
でき、微小水位の変化もより正確に検出できるという効
果が得られる。
第6図には本発明の第4の実施例のシステム構成が示
されている。この第4の実施例は、前記第3の実施例の
器具ユニット43を浴室の壁穴44内に収容設置したことで
あり、それ以外の構成は前記第3の実施例と同様であ
る。前記壁穴44は前記第2の実施例と同様に浴室の外壁
45に設けられており、この壁穴44は新たに新設してもよ
いが、既にバランス風呂釜の給排気筒用の壁穴が開けら
れているときにはこの壁穴を利用することもできる。こ
の実施例では洗浄ユニット41が器具ユニット43から除外
されているので、器具ユニット43はその分小型にするこ
とができ、この器具ユニット43を収容する壁穴44をより
小さくすることができる。
なお、本発明は上記各実施例に限定されることはな
く、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記各実施
例では、水量検知手段を流量センサ11により構成した
が、これを、圧力センサ8やタイマ30を用いて構成する
ことができる。この場合、水量検知手段を圧力センサ8
により構成するときには、浴槽1の底面に溜められる洗
浄液の水圧を検出し、この検出水圧を水量検知信号とし
て制御装置23の信号入力部28に加えることになる。すな
わち、洗浄に際し浴槽1の底面に洗浄液を溜めるとき、
洗剤に混ぜる給湯量が増加するにつれて検出水圧が大き
くなる。制御装置23の判断・命令部29にはポンプ12を正
常に作動させるのに必要最小限の洗浄液の量に対応する
設定水圧(実際には電圧値)を予め与えておき、検出水
圧が設定水圧となったときに浴槽1の底面に溜められる
洗浄液がその必要最小限の量になったものとして注湯開
閉弁36を閉じるように構成することになる。また、水量
検知手段をタイマ30により構成する時は、注湯開閉弁36
を開いたときからタイマ30を動作させ、所定時間経たと
きに出力されるタイムアップ信号(水量検知信号)によ
って洗浄液が浴槽底面に必要最小限の量だけ溜められた
ものと判断し(給湯量を間接的に検知し)、注湯開閉弁
36を閉じるように制御することになる。
また、上記各実施例では、ポンプ12の正常運転に必要
な最小限の洗浄液を浴槽1の底面に溜めたが、これを、
第1の戻り分岐管10a内に溜めるようにしてもよい。
さらに、上記各実施例では、洗浄ノズル4a,4bを弁機
構を内蔵したノズルにより構成したが、弁機構のない通
常のノズルにより構成してもよい。この場合は、例えば
第1図に鎖線で示すように、分岐往管5a,5bの流路を切
り換える電磁弁等の流路切り換え弁9a,9bを設けて洗浄
ノズル4a,4bから順番に洗浄液や湯を噴射するようにす
ればよい。
さらに、上記各実施例では、給湯器33の加熱源をガス
燃焼式の給湯熱交換器34で構成したが、これを電気ヒー
ターや石油燃焼式の加熱源により構成することもでき
る。
〔発明の効果〕
本発明は、浴槽洗浄に際して、浴槽湯水を排水して浴
槽を空にした後、循環管路を通して洗浄ノズルから湯を
浴槽内壁面に噴射し、管路内の塵と浴槽内壁面の塵を洗
い流すとともに、循環管路と浴槽内壁面を温めた後、洗
剤と湯を混ぜた熱い洗浄液を浴槽の底面側に溜め、この
洗浄液を循環管路を通して洗浄ノズルから浴槽内壁面に
循環噴射するように構成したものであるから、加温によ
る洗剤の化学的洗浄力が強くなり、洗浄液の噴射衝突力
と相まって浴槽内壁面の全域にわたり汚れをきれいに落
とすことができる。しかも、洗浄液は浴槽と循環管路を
温めた後循環噴射されるものであるから、循環噴射され
る洗浄液の温度低下を小さくすることができ、これによ
り、最初から最後まで洗浄液の温度を化学的洗浄能力を
十分に発揮させる温度領域に維持して洗浄することがで
きる。
また、前記洗浄液は浴槽内壁面に繰り返して循環噴射
されるものであるから、洗剤の無駄がなく非常に経済的
である。
さらに、本発明の装置は浴槽洗浄に際し、ポンプ作動
を正常に行わせるのに足る洗浄液を浴槽の底面側に溜め
るように構成したものであるから、この洗浄液を溜める
タンクを浴槽の底面下部に設ける必要がなく、これによ
り、装置構成を簡易化できるとともに、配管施工の作業
性を容易化することが可能となり、本発明の優れた装置
を安価に提供することが可能となる。
さらに、本発明では洗浄液を加熱する加熱器を循環管
路に組み込む必要がないので、装置の小型化を達成で
き、浴室内の有効利用空間を大幅に狭めることなく浴室
内のデッドスペースや浴室の壁穴等に設置することがで
き、狭い浴室であっても本発明の優れた浴槽洗浄装置を
支障なく導入設置することができるという効果が得られ
る。しかも、洗浄装置を構成する給湯源を利用して風呂
の湯張りとさし湯による追い焚きとが可能となるので、
自動風呂釜として機能することができ、1台の浴槽洗浄
装置を設置するだけで、浴槽洗浄から湯張りを経て追い
焚きに至る動作を行うことが非常に便利である。その
上、従来の自動風呂釜に必要な追い焚き熱交換器(従来
の風呂釜では追い焚き循環管路に追い焚き熱交換器が組
み込まれている)が省略されているので、自動風呂釜を
浴室に設置する場合に比べより装置の小型化を達成でき
るという大きな効果が得られる。
さらに、本発明の装置で、戻り管開閉弁と水位センサ
と洗剤投入装置とを集約して洗浄ユニットとして分離形
成したものであっては、その洗浄ユニットを浴室側壁面
と浴室壁面との間のデッドスペース等にコンパクト化し
て設置することができるとともに、洗浄ユニットと浴槽
間の管路長を短くすることができ、これにより、洗浄の
開始時に、循環管路の水抜きによる大気開放をより確実
に行うことができる。
さらに、本発明の装置で、循環管路の戻り管を、戻り
管開閉弁を設けて浴槽の底部に連通する第1の戻り分岐
管と他の位置で浴槽の壁面に連通接続する第2の戻り分
岐管とに分岐形成し、第1の戻り分岐管に浴槽の水位を
検出する水位センサを設けた構成にあっては、給湯源側
から浴槽に湯張りを行うときに、戻り管の流路を第2の
戻り分岐管側に切り換え、第1の戻り分岐管側で湯張り
の水位を検出しながら第2の戻り分岐管と往管の両側か
ら湯を落とし込むことができるので、短時間のうちに湯
張りを完了させることができるとともに、湯張りを水位
を正確にコントロールできる。さらに、水位センサは浴
槽の底面側に連通する第1の戻り分岐管に設けた構成で
あるから、浴槽内の水位を浴槽の底面から湯張りの設定
水位に至る全区間にわたり正確に検出できるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を示す浴槽洗浄装置のシ
ステム構成図、第2図は本発明の装置を構成する制御装
置の一例を示す要部構成図、第3図は本発明の一実施例
の動作を示すフローチャート、第4図は本発明の第2の
実施例を示す浴槽洗浄装置のシステム構成図、第5図は
本発明の第3の実施例を示す浴槽洗浄装置のシステム構
成図、第6図は本発明の第4の実施例を示す浴槽洗浄装
置のシステム構成図である。 1……浴槽、2……排水管、3……排水弁、4a,4b……
洗浄ノズル、5……往管、5a,5b……分岐往管、6a,6b…
…戻り管開閉弁、8……圧力センサ、9a,9b……流路切
り換え弁、10……戻り管、10a……第1の戻り分岐管、1
0b……第2の戻り分岐管、11……流量センサ、12……ポ
ンプ、13……水流センサ、14……温度センサ、15……洗
剤供給管、16……洗剤開閉弁、17……洗剤タンク、19…
…風呂温度設定部、22……給水管、23……制御装置、24
……リモコン、26……自動ボタン、27……湯張り水位設
定部、28……信号入力部、29……判断・命令部、30……
タイマ、31……演算部、32……メモリ、33……給湯器、
34……給湯熱交換器、36……注湯開閉弁、37……出湯温
度センサ、38……給水温度センサ、40……器具ユニッ
ト、41……洗浄ユニット、42……浴室壁面、43……器具
ユニット、44……壁穴、45……外壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47L 25/00 A47K 3/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴槽にポンプ組み込みの循環管路を設け、
    給湯源の湯を前記循環管路を通して洗浄ノズルに導き、
    この洗浄ノズルから空にした浴槽の内壁面に湯を噴射し
    て浴槽内壁面の塵を洗い流しながら浴槽と湯が通る循環
    管路を温めた後、浴槽の底面側に湯と洗剤を混合した熱
    い洗浄液を溜め、その洗浄液を循環管路を通して洗浄ノ
    ズルに導き、その洗浄ノズルから浴槽内壁面に循環噴射
    して浴槽内壁面の汚れを落とし、然る後に給湯源の湯を
    循環管路を介して洗浄ノズルから浴槽内壁面に噴射して
    浴槽内壁面に付着している洗浄液を洗い落とす浴槽洗浄
    方法。
  2. 【請求項2】浴槽内壁面に向けて配置される洗浄ノズル
    と;浴槽の底面に連通接続される戻り管を有しこの戻り
    管からポンプと往管を順に経て洗浄ノズルに至る循環管
    路と;この循環管路に注湯開閉弁を介して接続される給
    湯源と;浴槽を含む洗浄液の循環経路に洗剤を投入する
    洗剤投入装置と;給湯源から循環経路に供給される湯の
    水量を直接的又は間接的に検出する水量検知手段と;浴
    槽内の水を排水する排水手段と;浴槽の洗浄に際し浴槽
    の湯水を排水する動作と、空になった浴槽内壁面に給湯
    源の湯を噴射して浴槽内壁面の塵を洗い流しながら浴槽
    と湯が通る循環経路を温める動作と、水量検知手段の検
    知信号に基づき洗剤と混合させる給湯源からの給湯量を
    求めポンプを正常に動作させるに足る洗浄液を作り出し
    てこれを前記循環経路に溜める動作とを制御し、予め与
    えられているプログラムに従い洗浄運転を行う制御装置
    と;を備えた浴槽洗浄装置。
  3. 【請求項3】戻り管は流路切り換え用の戻り管開閉弁を
    設けて浴槽の底部に連通接続される第1の戻り分岐管と
    浴槽の壁面に連通接続される第2の戻り分岐管に分岐さ
    れており、第1の戻り分岐管には浴槽の水位を検出する
    水位センサが設けられ、前記戻り管開閉弁と水位センサ
    と洗剤投入装置は洗浄ユニットとして集約形成されてい
    る請求項2記載の浴槽洗浄装置。
  4. 【請求項4】給湯源とポンプは集約されて浴室の壁穴内
    に収容設置されている請求項2又は3記載の洗浄装置。
  5. 【請求項5】洗浄ノズルと浴槽の水を排水する排水手段
    を除く器具部分は全て浴室の壁穴内に収容設置されてい
    る請求項2又は請求項3記載の浴槽洗浄装置。
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