JP3157020B2 - 浴槽洗浄の洗浄液作製方法 - Google Patents

浴槽洗浄の洗浄液作製方法

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JP3157020B2
JP3157020B2 JP22655091A JP22655091A JP3157020B2 JP 3157020 B2 JP3157020 B2 JP 3157020B2 JP 22655091 A JP22655091 A JP 22655091A JP 22655091 A JP22655091 A JP 22655091A JP 3157020 B2 JP3157020 B2 JP 3157020B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴槽の自動洗浄に際
し、浴槽の底部側に溜める洗浄液の作製方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】浴槽に浴槽洗浄装置を接続した浴槽の自
動洗浄システムが、例えば、実開昭63-71869号公報で知
られている。このシステムは、浴槽の蓋に洗剤を含有さ
せた洗浄液を噴射する1個の洗浄ノズルと、水道等の水
を噴射する1個の水噴射ノズルとを設け、浴槽の洗浄に
際しては、洗剤タンクから洗浄液をポンプで洗浄ノズル
に供給し、これを浴槽内に噴射して汚れを落とし、その
後に、水噴射ノズルに水道等の水を供給して浴槽内に噴
射させ、前記洗浄液によって落とされた浴槽の汚れ成分
と洗浄液とを洗い流し、排水口から排出させるものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
浴槽洗浄装置を組み合わせた洗浄システムは、洗浄ノズ
ルから噴射した洗浄液を繰り返し使用せず、次に噴射さ
れる水とともに排水口から流出する方式であるので、洗
剤使用の上で無駄があった。
【0004】本出願人は、このような問題点を解決する
ために開発研究を進め、洗剤使用の無駄がない浴槽洗浄
装置の開発に成功した。この開発装置は、浴槽内壁面に
向けて洗浄ノズルを設け、この洗浄ノズルから浴槽内壁
面に噴射した洗浄液を浴槽の底部側から回収して洗浄ノ
ズルに循環供給するポンプ組み込みの循環経路を浴槽に
接続したものである。
【0005】この開発装置によれば、浴槽を空にした状
態で、浴槽の底部に一定量の水を溜め、この溜めた水に
一定量の洗剤を混合して洗浄液を作製し、然る後に、循
環経路のポンプを起動して、洗浄液を浴槽の底部側から
循環経路を通して洗浄ノズルに導き、この洗浄ノズルか
ら浴槽内壁面に繰り返し循環噴射することで、浴槽内壁
面の汚れを落とすものである。この開発装置では、洗浄
液を循環噴射して繰り返し使用するので、洗剤使用の上
で無駄がなく、前記従来の問題点を解消することが可能
となる。
【0006】しかしながら、この開発装置は、洗浄液の
作製を行うときには循環ポンプを駆動する前に一定量の
水を浴槽の底部に溜め、その水に一定量の洗剤を混合し
て作製する方式であるため、循環経路の管路内に水が溜
まっていたり空になっていたりすることによって洗剤と
混合する水の割合が変化し、水の量が多すぎると洗剤が
薄くなって汚れが落ちにくくなり、これを避けるために
余分の洗剤を投入すると、必要以上の洗剤が使用される
こととなって洗剤に無駄が生じることとなる。また、洗
剤に混ぜる水の量を一定に規制することが困難となるの
で洗浄を行う毎に洗浄液の洗剤の濃度が変わり、毎回最
適な条件のもとに浴槽洗浄を行うことができないという
問題が生じる。
【0007】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、洗剤に混ぜる水の量を一定
に規制し、常に一定濃度の洗浄液によって浴槽洗浄を行
うことができる浴槽洗浄の洗浄液作製方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明は、浴槽の底部側に洗浄液を作製して溜め、この洗
浄液を循環ポンプを組み込んだ循環経路を通して洗浄ノ
ズルに導き、この洗浄ノズルから浴槽内壁面に循環噴射
して浴槽を洗浄する浴槽洗浄方法において、洗浄液の作
製にあっては、浴槽の底部側に水を余分に溜め、然る後
に循環ポンプを駆動して溜めた水を循環経路を通して洗
浄ノズルから循環噴射しながら余分の水を水位を検出し
ながら設定水位に至るまで排水して浴槽の底部側に溜め
る水を一定の水量に設定し、然る後にこの一定水量の水
に洗剤を混入して水と洗剤が混合した洗浄液を作製する
ことを特徴として構成されている。
【0009】
【作用】上記構成の本発明において、浴槽洗浄に際し、
洗浄液を作製する際には、まず、浴槽の底部側に水位を
検出しながら水(湯を含む)を余分に溜め、次に、循環
ポンプを駆動して浴槽の底部に溜めた水を循環経路を通
して洗浄ノズルから浴槽内に循環噴射する。この循環噴
射により、循環経路内は水で満たされる。この水の循環
噴射状態で、水の排水を行うと、浴槽底部の水の水位が
徐々に低下して行く。この水の低下により水位が予め与
えた設定水位になったときに排水を停止する。
【0010】次に、例えば循環経路に一定量の洗剤を投
入することにより、この洗剤は循環噴射される水によっ
て浴槽の底部側に導かれ、浴槽の底部には水と洗剤とが
混合した一定濃度の洗浄液が溜められ、この洗浄液の循
環噴射により浴槽の洗浄が行われる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1には本発明を適用する浴槽洗浄システムの一
実施例が示されている。同図において、浴槽1の底面2
には凹部3が設けられており、この凹部3の内部はタン
ク室20となっている。このタンク室20の上端縁部には段
部が設けられており、この段部に嵌め込んでタンク室20
の上面開口を覆うタンク蓋6が被せられている。このタ
ンク蓋6は浴槽底面2の一部として機能している。
【0012】タンク蓋6は図3に示すように、裏面の端
縁部から間欠的に足板6aを突設したものであり、この
足板6aを前記段部の上面に載せることで、閉蓋状態と
なり、この状態で、足板6a間の空間部6bを介してタ
ンク室20と浴槽内との連通が図られている。この場合、
必要に応じ、図2に示すように、タンク蓋6の蓋面に適
当数の透孔6cを設け、浴槽1内とタンク室20との連通
を図ることができる。
【0013】前記タンク室20の底面には排水口10が形成
されており、この排水口10の上部は弁座11となってい
る。このタンク室20の底面には周辺部から排水口10に向
かうにつれて下降する勾配の傾斜面9が形成されてい
る。タンク室20の内部には排水口10を開閉する排水手段
としての排水弁12が設けられている。この排水弁12は排
水口10を開閉する弁体13と、この弁体13の上下移動を行
うアーム14とを有して構成されており、アーム14には駆
動ワイヤ15の先端側が接続されており、駆動ワイヤ15の
基端側はタンク室20の外に導かれ、排水弁モータ16に連
結されている。この駆動ワイヤ15は樹脂パイプ17内に摺
動自在に挿通されており、この樹脂パイプ17にガイドさ
れて駆動ワイヤ15が進退移動し、排水弁12の開閉動作が
行われる。
【0014】すなわち、排水弁モータ16の回転駆動によ
り駆動ワイヤ15は引き寄せられて後退移動する。これに
伴い、アーム14はピン21を支点として時計方向に回転
し、弁体13をばね22の押圧力に抗して上方に引き上げ、
弁孔として機能する排水口10を開放状態に維持する。こ
れに対し、排水弁モータ16をオフすると、駆動ワイヤ15
は進出方向に復帰移動する。これにより、アーム14は反
時計方向に回転し、弁体13を下降させて排水口10を閉鎖
する。このように、排水弁モータ16をオン・オフさせる
ことにより排水弁12の開閉動作が行われる。
【0015】タンク室20の側壁23には圧力導入管25が挿
通されており、この圧力導入管25の先端開口はタンク室
20の上面開口に臨んでいる。圧力導入管25の基端側は往
管26に接続されており、この往管26には圧力導入管25の
先端開口から導入する圧力を検出する圧力センサ29が連
結されている。この圧力センサ29は浴槽水位を水圧によ
って検出する水位センサとして機能する。また、往管26
の入側は電磁弁等の圧力開閉弁27を介して加熱器28の出
口側に接続されている。
【0016】また、前記側壁23の下部側には第1の戻り
口18が形成されており、この第1の戻り口18に戻り分岐
管30が接続されている。一方、浴槽1の側壁には第2の
戻り口19が形成され、この第2の戻り口19には戻り分岐
管31が接続されており、これら戻り分岐管30,31はそれ
ぞれ電磁弁等の戻り管開閉弁32,33を介して合流し、こ
の合流して1本になった戻り管34は循環ポンプ35の吸込
側に接続されている。そして、循環ポンプ35の吐出側の
管路39は水流センサ36を介して前記加熱器28の入口側に
接続されている。この加熱器28の入口側には入側温度セ
ンサ37が設けられており、加熱器28の出口側には出側温
度センサ38が設けられている。
【0017】また、戻り管34には給水管40が接続されて
おり、この給水管40の入口側は電磁弁等の給水弁41を介
して水道等の水供給源に接続されている。また、給水管
40には給水水量を検出する流量センサ42が設けられてい
る。
【0018】前記往管26には洗浄液供給管43が分岐接続
されており、この洗浄液供給管43からは電磁弁等のノズ
ル開閉弁44,45を設けて洗浄液分岐供給管46,47が分岐
されており、洗浄液分岐供給管46の出口側は浴槽1の側
壁面に設けられている洗浄ノズル48に接続され、また、
洗浄液分岐供給管47の出口は洗浄ノズル48側の壁面と反
対側の側壁面に設けられている洗浄ノズル49(図示せ
ず)に接続されている。
【0019】前記洗浄液供給管43には洗剤供給管51が接
続されており、この洗剤供給管51の入口側は電磁弁等の
洗剤投入弁52を介して洗剤タンク53に接続されている。
この洗剤タンク53内には液状の洗剤が収容されている。
この図1のシステムにおいて、戻り分岐管30から戻り管
34,循環ポンプ35,加熱器28,洗浄液供給管43および洗
浄液分岐供給管46,47を経て洗浄ノズル48,49に至る経
路は洗浄液の循環経路を構成し、戻り分岐管31から戻り
管34を経て同様に洗浄ノズル48,49に至る経路は浴槽湯
水の追い焚き循環経路を構成する。なお、図中、50は浴
槽蓋である。
【0020】前記排水弁モータ16の動作制御と、ノズル
開閉弁44,45と、戻り管開閉弁32,33と、圧力開閉弁27
と、洗剤投入弁52と、給水弁41との管路開閉(弁開閉)
制御と、循環ポンプ35の運転制御と、加熱器28の燃焼制
御(バーナの燃焼制御)は制御部54により行われてい
る。この制御部54にはリモコンが接続されており、この
リモコンには洗浄運転を行わせる洗浄ボタンが設けられ
ている。
【0021】前記制御部54は図6に示すように、信号入
力部55と、指令・制御部56と、タイマ57と、演算部58
と、メモリ60とを有している。信号入力部55は、リモコ
ンからの信号と、水流センサ36からの水流検出信号と、
温度センサ37,38からの温度検出信号と、流量センサ42
からの流量検出信号と、圧力センサ29からの圧力検出信
号(水位検出信号)とを受け、これらの信号を指令・制
御部56に加える。指令・制御部56は、前記信号入力部55
からの信号と、メモリ60に与えられているプログラムの
情報を受けて浴槽洗浄運転のプログラムの進行状態を把
握し、必要に応じ、タイマ57にタイマ動作を指令し、演
算部58には水量演算を指令し、適宜各種の弁27,32,3
3,41,44,45,52に開閉制御信号を出力するととも
に、循環ポンプ35の運転および加熱器28のバーナ燃焼の
制御を行う。メモリ60は、前記のように、浴槽洗浄運転
のプログラムを内蔵するとともに、必要に応じ、演算部
58の演算結果を記憶する。
【0022】本実施例は上記のように構成されており、
以下、図4および図5に示すフローチャートに基づき浴
槽洗浄運転の一例を説明する。まず、リモコンの洗浄ボ
タンをオンすると、このオン信号が制御部54の信号入力
部55を経て指令・制御部56に加えられる。指令・制御部
56は洗浄運転モードの指令を受けて、まずステップ101
で浴槽1内が空か否かを圧力センサ29の信号によって検
出する。水位の圧力が検出されないときには浴槽1内が
空の状態と判断し、排水弁モータ16を駆動して排水弁12
を開ける。浴槽1内が空になっていないときには排水弁
モータ16を駆動して排水弁12を開け、浴槽1内の湯水を
排水口10から排出する。そしてステップ104 で再び浴槽
1内が空になったか否かを判断し、空になったときには
ノズル開閉弁44を開け、続いて給水弁41を開ける。
【0023】そうすると、水道等の水が給水管40を通っ
て入り込み、ポンプ35,加熱器28,洗浄液供給管43,洗
浄液分岐供給管46を順に通って洗浄ノズル48に導かれ、
この洗浄ノズル48から浴槽内壁面に水又は湯の噴射が行
われ、浴槽内壁面に付着している髪の毛等の塵が洗い流
されてタンク5に入り、排水口10から外に排出される。
【0024】この洗浄ノズル48からの水の噴射がT1
間経過したときに、ノズル開閉弁45を開け、44を閉める
ことにより、今度は反対側の洗浄ノズル49から水の噴射
が同様に行われ、その噴射がT2 時間経過したときにス
テップ111 で給水弁41を閉める。これらの水洗浄により
浴槽内壁面内に付着している髪の毛等の大きな塵が落と
される。
【0025】次に、ノズル開閉弁45を閉め、排水弁モ
ータ16をオフすることにより、排水弁12の閉動作が
行われ、排水口10が閉じられる。次に、ステップ11
3から125にかけて本実施例において特徴的な洗浄液
の作製動作に移る。まず、給水弁41と圧力開閉弁27
を開け、戻り管開閉弁32を開けると、給水管40から
供給される水は往管26と戻り管34に入り、往管26
に入る水は圧力導入管25を通って管路を洗浄しながら
浴槽1の底面側に吐出し、この吐出した水はタンク5内
に溜まり始める。同様に、戻り管34に入る水も戻り分
岐管30からタンク5に吐出する。これらタンク5内に
供給される水量は流量センサ42の検出流量の演算によ
り時々刻々求められ、給水量がQとなったときに圧力
開閉弁27を閉じ、圧力センサ29で水位を検出しなが
ら戻り分岐管30からタンク5内に水を供給する。そし
て、ステップ117で浴槽1内の水位がHになったか
否かの判断を行い、水位がHに至らないときには戻り
分岐管30からタンク5内に水を引き続き供給し、浴槽
1内の水位がHになるのを待つ。
【0026】水位がH1 になったときには循環ポンプ35
を回転駆動する際に必要とする水量以上であって、洗浄
液を作製するのに必要とする水量を越えた呼び水が得ら
れたものと判断し、給水弁41を閉じてタンク5内への注
水を停止する。
【0027】次にステップ119 でノズル開閉弁44を開
け、ステップ120 で循環ポンプ35を起動する。そうする
と、タンク5内の水は戻り分岐管30および戻り管34を通
って循環ポンプ35に吸引され、循環ポンプ35から吐出さ
れる。この循環ポンプ35の吐出水は加熱器28,洗浄液供
給管43および洗浄液分岐供給管46を経て洗浄ノズル48か
ら浴槽内に噴射され、洗浄液の循環回路を利用して水の
循環が行われる。ステップ121 では水流センサ36の水流
検出信号に基づき、前記水の循環が正常に行われている
ことを確認し、ステップ122 で排水弁モータ16を動作し
て排水弁12を開く。
【0028】そうすると、タンク5内の水は循環回路で
の循環を行う一方で排水口10から排出が行われ、浴槽1
内の水の水位が徐々に降下していく。この浴槽1内の水
の水位は圧力センサ29によって検出されており、ステッ
プ123 ではこの浴槽1内の水位が浴槽1の底面のレベル
2 になったか否かを判断し、水位がH2 になったと
き、つまり、浴槽1の底面が完全に露出したときに、浴
槽洗浄を行う上で最適な設定水量の水がタンク5内に溜
められたものと判断し、ステップ124 で排水弁モータ16
をオフし、排水口10を閉鎖する。
【0029】次に、ステップ125 で洗剤投入弁52を開
き、所定量(たとえば20cc)の洗剤を洗浄液供給管43に
供給して洗剤投入弁52を閉じる。この洗剤供給管43に供
給された洗剤は循環水とともに洗浄ノズル48に導かれ、
浴槽内に噴射される結果、水と洗剤が混合した一定濃度
の洗浄液がタンク5内に溜まり、洗浄液の作製動作が完
了し、続いてこの洗浄液の循環噴射が開始する。
【0030】次に、ステップ126 で加熱器28のバーナ燃
焼を開始し、循環洗浄液を洗浄能力を発揮するのに適し
た最適温度、この実施例では50℃〜60℃の範囲の一定温
度、例えば60℃に制御される。そして、この一定温度に
制御された洗浄液が洗浄ノズル48から循環噴射されるこ
とにより、浴槽内壁面の汚れは洗浄液の噴射衝突力と洗
剤の化学的洗浄力によってきれいに落とされる。洗浄ノ
ズル48からの噴射がT3 時間経過したときに、ノズル開
閉弁45を開け、44を閉じ、今度は反対側の洗浄ノズル49
から同様に洗浄液の循環噴射が行われる。そしてこの洗
浄ノズル49からの洗浄液の循環噴射がT4 時間経過した
ときに加熱器28のバーナ燃焼を停止し、循環ポンプ35を
停止する。次に、排水弁モータ16をオン動作することに
より排水口10が開けられ、タンク5内に溜まっている汚
れた洗浄液の排出が行われる。
【0031】次に、給水弁41が開けられると、水道等
からのきれいな水は給水管40から循環ポンプ35を経
て洗浄ノズル49側にも多少流れるが、大部分の水は負
荷抵抗の小さい戻り管34から戻り分岐管30を経てタ
ンク5内に至る経路に流れ、通水による管路の洗浄が行
われる。ステップ135では通水量の演算を流量センサ
42の検出流量に基づいて行い水量がQになったとき
に戻り管開閉弁32を閉じる。
【0032】そうすると、給水管40から供給される水は
循環ポンプ35,加熱器28,洗浄液供給管43,洗浄液分岐
供給管47を順に通って洗浄ノズル49から浴槽内壁面に噴
射されて、浴槽内壁面および通水管路に付着している洗
浄液およびこの洗浄液によって落とされた汚れ成分は洗
い流されて排水口10から外に排出される。この洗浄ノズ
ル49から噴射される水量がQ3 になったときに、今度は
ノズル開閉弁44が開けられ45が閉じられて、給水管40か
ら供給されるきれいな水は洗浄ノズル48から噴射され、
同様に浴槽内壁面に付着している洗浄液とその洗浄液に
よって落とされた汚れ成分は洗い流されて排水口10から
外に排出される。この洗浄ノズル48からの水噴射量がQ
4 になったときに給水弁41とノズル開閉弁44が閉じられ
る。そして、タンク5内の水が完全に排水口10から排出
されるのに要するT5 時間経過したときに、ステップ14
3 で排水弁モータ16がオフされ、排水口10が閉鎖されて
浴槽洗浄運転が終了し、湯張りの状態になる。
【0033】本実施例によれば、洗浄液の作製を行う場
合、まず余分の水をタンク室20および浴槽1内に溜め、
然る後に、循環ポンプ35を起動して溜めた水を洗浄液循
環経路を通して洗浄ノズルから循環噴射した状態で、つ
まり、洗浄液循環経路内を水で満たした状態で排水を行
い、設定水位になるまで排水してタンク室20に溜める水
を一定水位に設定するものであるから、洗浄運転を行う
毎に同じ量の水に一定量の洗剤を投入して洗浄液を作製
することができ、これにより、洗浄液の洗剤の濃度がば
らつくことがなく、常に一定濃度の洗浄液を作製するこ
とができ、洗剤の無駄を省くことができるとともに最適
濃度の洗浄液が作り出されるので浴槽の汚れを効果的に
落とすことができる。また、常に一定濃度の洗浄液によ
り浴槽洗浄が行われるので、浴槽洗浄運転の制御動作を
標準化できる等の効果が得られる。
【0034】図7には本発明の方法を適用する洗浄シス
テムの第2の実施例が示されている。この第2の実施例
は、前記第1の実施例のシステムに湯張りが可能な給湯
器61を接続して洗浄機能付き全自動風呂釜のシステム構
成としたものであり、それ以外の構成は前記第1の実施
例と同様である。
【0035】この第2の実施例では、給湯器61の給湯管
62と加熱器28側の戻り管34とを連接管63で連通接続し、
この連接管63に給水弁41と流量センサ42を設けている。
そして、給湯器61の給湯熱交換器64の入側に接続される
給水管40の入口側は水道等の水供給源に接続し、この給
水管40に流量センサ65を設けている。そして、給湯熱交
換器64の入口側には給水温度センサ66を設け、給湯熱交
換器64の出口側には給湯温度センサ67を設けている。
【0036】この第2の実施例も前記第1の実施例と同
様な動作により浴槽洗浄運転を行うことができる。この
第2の実施例では、給湯器61の給湯熱交換器64から給水
弁41を開けて湯を洗浄液循環経路を通して浴槽内に落と
し込むことができるので、洗浄液の作製に際し、水の代
わりに湯を用いて湯と洗剤とを混合して洗浄液を作り出
すことができる。また、ステップ105 から111 にかけて
の浴槽内壁面の予備洗浄を湯を用いて行うことができ、
同様に、ステップ134 から141 にかけての洗浄動作も浴
槽内壁面に水の代わりに湯を噴射して行うことができ
る。
【0037】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得るものである。例
えば、上記実施例の洗浄システムでは、浴槽1の底面に
凹部3を設け、これをタンク室20としたが、浴槽1の底
部にタンクを連接し、このタンク内に洗浄液を溜めるよ
うにしてもよく、あるいは、タンクやタンク室20を省略
し、浴槽1の底面に設定量の洗浄液を溜め、これを循環
噴射させて浴槽洗浄を行うようにしてもよい。
【0038】また、浴槽洗浄システムは、浴槽1の底部
側に溜めた洗浄液を洗浄ノズルから循環噴射する方式の
ものであれば他のシステム構成のものであってもよく、
洗浄ノズルは浴槽内壁面以外の他の場所、例えば蓋50に
設けることもできる。また、排水弁12のアーム14等の弁
の機構部はタンク室20の外側に設けることもできる。
【0039】
【発明の効果】本発明は、洗浄液を作製するに際し、ま
ず浴槽の底部に余分の水(湯を含む)を溜め、この溜め
た水を循環経路を通して洗浄ノズルから循環噴射させな
がら、つまり、循環経路を水で満たした状態で設定水位
に至るまで排水して洗浄液を作製する水量を一定に設定
するものであるから、この一定水量の水に一定量の洗剤
を投入することにより、常に一定濃度の洗浄液が作製さ
れることとなり、洗浄液が薄すぎたり濃すぎたりするこ
となく最適濃度の洗浄液により浴槽洗浄を行うことがで
き、浴槽内壁面の汚れを洗浄運転を行う毎にばらつくこ
となくきれいに落とすことができる。
【0040】また、洗浄液を作製する水量を一定に設定
できるので、常に一定の洗剤を投入すればよく、洗剤が
余分に投入されることがなくなり、洗剤の無駄を省くこ
とができ経済的にも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を適用する浴槽洗浄システムの一
実施例の説明図である。
【図2】同実施例のシステムにおける浴槽の平面図であ
る。
【図3】同実施例のシステムにおけるタンク蓋の説明図
である。
【図4】本発明の方法を含む浴槽洗浄動作のフローチャ
ートである。
【図5】図4の続きのフローチャートである。
【図6】同実施例の洗浄システムを構成する制御部の一
例を示すブロック図である。
【図7】本発明の方法を適用する浴槽洗浄システムの第
2の実施例の説明図である。
【符号の説明】
1 浴槽 2 底面 12 排水弁 20 タンク室 29 圧力センサ 35 循環ポンプ 48,49 洗浄ノズル 52 洗剤投入弁 53 洗剤タンク 54 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 哲生 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株 式会社ガスター内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 25/00 A47K 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽の底部側に洗浄液を作製して溜め、
    この洗浄液を循環ポンプを組み込んだ循環経路を通して
    洗浄ノズルに導き、この洗浄ノズルから浴槽内壁面に循
    環噴射して浴槽を洗浄する浴槽洗浄方法において、洗浄
    液の作製にあっては、浴槽の底部側に水を余分に溜め、
    然る後に循環ポンプを駆動して溜めた水を循環経路を通
    して洗浄ノズルから循環噴射しながら余分の水を水位を
    検出しながら設定水位に至るまで排水して浴槽の底部側
    に溜める水を一定の水量に設定し、然る後にこの一定水
    量の水に洗剤を混入して水と洗剤が混合した洗浄液を作
    製する浴槽洗浄の洗浄液作製方法。
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