JP5874220B2 - 浴槽洗浄装置 - Google Patents

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本発明は、浴槽の内壁面等に対し洗浄水を噴射させて内壁面等に付着したゴミや湯あか等を自動洗浄するための浴槽洗浄装置に関し、特に、浴槽内に噴射させた洗浄水を貯水タンクに回収し、これを浴槽洗浄用の洗浄水として循環使用するための技術に係る。
従来、浴槽洗浄装置として、浴槽に洗浄ノズルを設置し、この洗浄ノズルに対し洗浄用の洗浄水を供給することにより浴槽の内壁面に向けて洗浄ノズルから洗浄水を噴射させ、これにより浴槽の内壁面を自動洗浄するものが知られている。このような浴槽洗浄装置において、例えば特許文献1では、浴槽の内壁面に向けて洗浄ノズルから噴射させた洗浄水を、貯水タンクに回収し、これを次の浴槽洗浄時の洗浄水として繰り返し再利用すること、すなわち、ポンプにより洗浄ノズルに循環供給することが提案されている。そして、貯水タンクとして、浴槽の外周囲に巻回させた管それ自体を利用することも提案されている。
特許第3204742号公報
しかしながら、従来の回収・循環方式により浴槽洗浄装置を構成すると、回収・循環させるために比較的多量の洗浄水が必要となったり、浴槽周りの余裕スペースが乏しくて貯水タンクの設置スペースとしては現実的に限られたりすることになる。例えば、図9に浴室床面101に設置された浴槽102の例を示すように、通常は、浴室床面101上に浴槽パン103が設置され、この浴槽パン103の内に浴槽102が載置されることになる。その際、浴槽底面にはスペーサ104,104が介装され、浴槽パン103の上面と、浴槽102の底面との間に前記スペーサ104分の僅かな隙間Sが形成されるだけになっている。そして、浴槽102の排水口105からの排水が排水管106を通して浴槽パン103の排水孔107まで導かれて排水設備に排水されるようになっている。
前記の隙間Sを貯水タンクの設置スペースとして利用するにしても、上下方向高さが不十分であるため、貯水タンク内の洗浄水を循環させるための取り出し口を貯水タンクの底以外の部位に配設せざるを得なくなる。この結果、循環洗浄のための洗浄水の貯留量を少なくして満水状態が維持し難い条件下になると、循環供給のために貯水タンクから取り出す際に洗浄水に空気が混入するおそれも生じる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、浴槽下の狭い隙間に設置し得る構成を採用しつつも、循環洗浄のための洗浄水量の低減化と洗浄水への空気混入防止の確実化との両立を図り得るようにした浴槽洗浄装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、浴槽内に噴射させた洗浄水を回収して貯水タンクに貯水し、循環ポンプの作動により前記貯水タンク内の洗浄水を吸い込んで前記浴槽内に噴射させることで循環洗浄が実行されるように構成された浴槽洗浄装置を対象にして、次の特定事項を備えることとした。すなわち、前記貯水タンクとして、タンク本体と、このタンク本体から前記循環ポンプに吸い込まれる側の導出端部内に区画形成された洗浄水溜まり部とを備えたものとし、前記洗浄水溜まり部として、タンク本体の底面レベルよりも低い底面レベルを有するように形成することとした(請求項1)。
この発明の場合、洗浄水溜まり部がタンク本体の底面レベルよりも低く形成されているため、貯水タンクのタンク本体に対し例えば導入端部から回収された洗浄水は、いち早く洗浄水溜まり部内に流れ込むことになる。このため、貯水量が比較的少なくても、洗浄水は洗浄水溜まり部に優先的かつ早期に溜まることになり、次回の浴槽洗浄がこの洗浄水溜まり部に溜まった洗浄水を優先的に吸い込んで行われるため、循環洗浄のために貯水タンクに貯水しておくべき洗浄水量を、洗浄水溜まり部のない場合よりも少量化することが可能となる。
本発明の浴槽洗浄装置において、前記循環ポンプの吸い込み口又は前記循環ポンプの吸い込み口に連通する吸い込み口を、前記タンク本体の底面レベルよりも下位置の前記洗浄水溜まり部内に開口するように位置付けることができる(請求項2)。このようにすることにより、循環ポンプの作動により吸い込まれる洗浄水として、確実に洗浄水溜まり部内に溜まった洗浄水を吸い込むことが可能となり、吸い込んだ洗浄水への空気の混入防止の確実化が図られる。この場合、前記循環ポンプの吸い込み口又は前記循環ポンプの吸い込み口に連通する吸い込み口を、前記洗浄水溜まり部の底面レベルの近傍位置に開口するように位置付けることで、空気混入防止の確実化を図りつつ、洗浄水溜まり部の必要容量を最小化させることが可能となる。
又、前記タンク本体の底面レベルから、前記循環ポンプの吸い込み口の開口位置又は前記循環ポンプの吸い込み口に連通する吸い込み口の開口位置までに対応する洗浄水溜まり部の空間の容量として、浴槽洗浄のために浴槽内に噴射される洗浄水の1回分の噴射量よりも多くなるように設定することができる(請求項3)。このようにすることにより、吸い込まれる洗浄水への空気混入防止のより一層の確実化が図られる上に、循環洗浄をより安定的にかつ確実に継続させることが可能となる。
以上の浴槽洗浄装置において、前記貯水タンクとして、前記タンク本体及び洗浄水溜まり部が上下対称となる形状を有する一方、前記循環ポンプの吸い込み口又は前記循環ポンプの吸い込み口に連通する吸い込み口が前記洗浄水溜まり部に対し上下いずれの側からも設置し得るように着脱可能に配設させることができる(請求項4)。このようにすることにより、浴室構造の違いに伴い設置される浴槽の排水口の設定位置が違っても、上下逆転させることでいずれの浴槽に対しても取り付けることが可能となり、循環洗浄に要する洗浄水量の低容量化と、洗浄水への空気混入防止の確実化との両立を図り得る同じ貯水タンクを用いて対応することが可能となって汎用性の向上を図り得ることになる。すなわち、貯水タンクを上下逆転させる一方、吸い込み口を上下逆に設置することで、浴槽として例えば浴室への入口が右入り用か左入り用とで異なるものであっても、同じ貯水タンクを用いて対応することが可能となる。
以上、説明したように、本発明の浴槽洗浄装置によれば、洗浄水溜まり部の底面レベルがタンク本体の底面レベルよりも低くなるように形成しているため、貯水タンクのタンク本体に対し例えば導入端部から回収された洗浄水を、いち早く洗浄水溜まり部内に流れ込ませることができるようになる。このため、貯水量が比較的少なくても、洗浄水を洗浄水溜まり部に優先的かつ早期に溜めることができる。これにより、次回の浴槽洗浄がこの洗浄水溜まり部に溜まった洗浄水を優先的に吸い込んで行われるため、循環洗浄のために貯水タンクに貯水しておくべき洗浄水量を、洗浄水溜まり部のない場合よりも少量化することができるようになり、貯水タンクのコンパクト化を図ることができるようになる。
特に、請求項2によれば、循環ポンプの吸い込み口又は前記循環ポンプの吸い込み口に連通する吸い込み口を、タンク本体の底面レベルよりも下位置の前記洗浄水溜まり部内に開口するように位置付けることで、循環ポンプの作動により吸い込まれる洗浄水として、確実に洗浄水溜まり部内に溜まった洗浄水を吸い込ませることができ、吸い込んだ洗浄水への空気の混入防止の確実化を図ることができるようになる。
請求項3によれば、タンク本体の底面レベルから、前記循環ポンプの吸い込み口の開口位置又は前記循環ポンプの吸い込み口に連通する吸い込み口の開口位置までに対応する洗浄水溜まり部の空間の容量として、浴槽洗浄のために浴槽内に噴射される洗浄水の1回分の噴射量よりも多くなるように設定することで、吸い込まれる洗浄水への空気混入防止のより一層の確実化を図ることができる上に、循環洗浄をより安定的にかつ確実に継続させることができるようになる。
請求項4によれば、貯水タンクとして、前記タンク本体及び洗浄水溜まり部が上下対称となる形状を有する一方、前記循環ポンプの吸い込み口又は前記循環ポンプの吸い込み口に連通する吸い込み口が前記洗浄水溜まり部に対し上下いずれの側からも設置し得るように着脱可能に配設させることで、浴室構造の違いに伴い設置される浴槽の排水口の設定位置が違っても、上下逆転させることでいずれの浴槽に対しても取り付けることができるようになり、循環洗浄に要する洗浄水量の低容量化と、洗浄水への空気混入防止の確実化との両立を図り得る同じ貯水タンクを用いて対応することができ、汎用性の向上を図ることができるようになる。
本発明の浴槽洗浄装置の実施形態を適用した風呂システムを示す模式図である。 図1の貯水タンク及び排水・回収部からなる回収セットの斜視図である。 図2の回収セットの平面図である。 図2の回収セットの分解斜視図である。 排水・回収部を図3のA−A線断面で切った状態の斜視図で示す説明図である。 図3のC−C線における断面説明図である。 排水・回収部を省略した状態で図3のB−B線矢視の側面図で示す分解説明図である。 貯水タンクと排水・回収部との位置関係を左右反転させる手順を分解斜視図状態で示す説明図である。 浴槽の設置例を示す断面説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に本発明の実施形態に係る浴槽洗浄装置を適用した風呂システムを示す。同図において、符号2は浴室に設置された浴槽、3は浴槽洗浄装置、4は熱源機(例えば追い焚き機能付き給湯器)、5は浴槽洗浄装置3や熱源機4の作動を制御するコントローラである。前記の熱源機4は、後述の如く浴槽洗浄装置3に対し湯又は水(以下、単に「湯水」という)を供給するようになっている。なお、図1は配管等のつながりを示すものであり、浴槽2や熱源機4等の上下関係を特定するものではない。又、以下において「洗浄水」という場合は、洗剤が混入された湯水の他に、洗剤を含まない予備洗浄用やすすぎ洗浄用の湯水も含むものである。まず、熱源機4の構成について簡単に説明した上で、浴槽2や浴槽洗浄装置3について説明する。
熱源機4としては、図1には給湯機能及び追い焚き機能等を備えた複合熱源機を例示している。熱源機4は、水道水等の入水を受けて、熱交換器において燃焼バーナ41の燃焼熱との熱交換加熱により所定温度まで加熱した湯を台所等の種々の給湯栓42に給湯したり、追い焚き循環路を利用して浴槽2に湯張りのために注湯したり、あるいは、加熱した湯又は非加熱のままの水を湯水供給路43を通して浴槽洗浄装置3の洗浄水供給路32に供給したりするようになっている。湯水供給路43には上流側から順にフィルタ44、流量センサ45、供給電磁弁46及び縁切り弁セット47が介装され、湯水供給路43の下流端は浴槽洗浄装置3の三方接続継手(例えばチーズ配管継手)39に接続されて洗浄水供給路32に合流するようになっている。前記の縁切り弁セット47としては、例えば、湯水供給路43の上・下流両側位置に介装された一対の逆止弁に挟まれた状態で2つの縁切り弁を介装させて構成している。これらは、一次側である熱源機4側が停電や故障等の原因により低圧状態(負圧状態)に万一陥ったとしても、浴槽2側から熱源機4側に逆流しないように遮断するために介装されるものである。
以上の熱源機4による給湯、追い焚き及び湯張り等の各運転が例えば台所リモコン51により入力設定される設定出湯温度や湯張り温度等の設定情報に基づいてコントローラ5による作動制御によって実現され、又、浴槽洗浄装置3による洗浄運転が洗浄リモコン52により入力操作される洗浄スイッチのON・OFFや自動洗浄処理に基づいて後述の循環ポンプ35や洗剤電磁弁38等の作動制御によって実現されるようになっている。
浴槽2は浴室に設置された浴槽パン(例えば図9に示す浴槽パン103参照)の内に載置され、その浴槽パンと浴槽2との間の隙間(図9に示す隙間S参照)に後述の貯水タンク34が配設されるようになっている。浴槽2の側壁の最下端近傍位置には循環アダプタ20が設置され、底壁には排水口21を開閉するための自動開閉駆動制御式の排水栓22及び後述の洗浄ノズル31が設置され、上面側のフランジ壁には開閉駆動機構23及び後述の洗剤タンク37が設置されている。前記の循環アダプタ20には熱源機4の追い焚き循環路のふろ戻り路及びふろ往き路がそれぞれ接続されて、追い焚きが可能となっている。又、排水栓22は開閉駆動機構23から開閉駆動力の伝達を受けて排水口21を開閉作動(上下作動)されるようになっており、この開閉駆動機構23にはその作動状態(排水栓22が開状態か閉状態か)の如何を検出する排水栓状態検出センサ(図示省略)が設置され、これからの出力信号に基づき開閉駆動機構23がコントローラ5によって作動制御されるようになっている。入浴後に排水栓22が開かれると、浴槽2内の湯水が後述の排水・回収部33の排水部331から図示省略の排水管(図9の排水管106参照)に導出され、続いて浴槽パンの排水孔(図9の排水孔107参照)から排水されることになる。
浴槽洗浄装置3は、浴槽2の内壁面等を対象にして洗浄処理するために設置されるものである。浴槽洗浄装置3は、前記の浴槽2の底壁に設置された洗浄ノズル31と、この洗浄ノズル31に洗浄水を供給する洗浄水供給路32と、排水口21に連通して取り付けられた排水・回収部33と、導入端側が排水・回収部33の回収部332に連通された貯水タンク34と、洗浄水供給路32に介装された循環ポンプ35と、洗浄水供給路32に洗剤を混入させる洗剤混入部36と、この洗剤混入部36に供給するための洗剤を貯留する洗剤タンク37と、洗剤タンク37からの洗剤の供給・停止の切換を行う洗剤電磁弁38とを備えている。前記の洗浄水供給路32の上流端は貯水タンク34の導出側に接続され、下流端は前記の洗浄ノズル31に接続されている。洗浄水供給路32の適所には例えば三方接続継手39を介して前記の湯水供給路43の下流端が接続されて、熱源機4から洗浄水供給路32に対し湯水供給が可能とされている。又、洗浄ノズル31の上流側位置の洗浄水供給路32には、浴槽2側からの逆流を阻止するための逆止弁321が介装されている。
前記洗浄ノズル31は浴槽2の底壁を貫通して設置され先端開口(上面開口)から浴槽2の内壁面等に向けて所定範囲の広がりをもって洗浄水を噴出するようになっている。なお、洗浄ノズル31として、図例では1つのみを図示しているが、浴槽2のサイズや洗浄対象の浴槽等に応じて2以上のものを所定配置にて設置することができ、その場合には洗浄水供給路32から他の洗浄ノズルに向けて第2・第3の洗浄水供給路を分岐させればよい。
循環ポンプ35は、浴槽パンよりも上側位置であって、浴槽2のフランジ壁の下側位置に設置され、浴槽パン内の排水がかからないようにされている。そして、コントローラ5による作動制御を受けて、すすぎ洗浄や浴槽洗浄のために所定時間ずつON・OFFされて貯水タンク34内の洗浄水等を洗浄ノズル31に対し供給するようになっている。又、前記の洗剤混入部36は例えばベンチュリ管により構成することができる。洗剤混入部36は、洗剤電磁弁38を開作動(例えば所定時間ずつ間欠的に開作動)させることにより洗剤タンク37から供給される所定量の洗剤が、洗剤混入部36において洗浄水の通過に伴い発生する負圧吸引作用により洗浄水中に吸い込まれて混合されるようになっている。そして、洗剤電磁弁38を開弁状態にさせている開弁時間の長短によって、1回の洗浄に対する洗剤供給量の調整が可能となっている。なお、前記洗剤タンク37には洗剤の液位を検知するフロートスイッチが設置されており、所定の液位まで低下したことを検知してコントローラ5に出力するようになっている。
次に、図2〜図4を参照しつつ、本願発明の特徴部分である排水・回収部33及び貯水タンク34からなる回収セットについて詳細に説明する。なお、図3の左右方向を左右方向、図3の上下方向を前後方向(図3の下を前、上を後)、図3の紙面に直交する方向を上下方向として、以後の説明を行う。回収セットは、貯水タンク34の導入端部341に対し排水・回収部33が例えばビスやネジ等の手段を用いて着脱可能に連結されて一体化したものである。この回収セットは、後述の導出端部342の継手部343を除き、その全体が、浴槽2と浴槽パンとの間の隙間S(図9参照)の内高さ(上下寸法)に相当する高さを有するように例えば合成樹脂成形により扁平形状に形成されている。そして、平面視でLの字状(図3参照)の扁平な貯水タンク34に扁平な排水・回収部33が連結されて平面視でJの字状又はコの字状となっている。これにより、排水・回収部33の排水部331の排水開口333と、貯水タンク34の導出端部342とが同じ向きである前方に突出するようになっており、排水・回収部33が浴槽2の排水口21に連結された状態で、少なくとも貯水タンク34の導出端部342が浴槽2の外側面側(例えば図1,図2参照)に飛び出した位置まで突出するようになっている。これは、洗浄水供給路32の上流端を接続するための導出端部342の継手部343を、浴槽2の外側面よりも外側位置において上方に突出して配設させ得るようにし、この浴槽2の外側位置で洗浄水供給路32の上流端(循環ポンプ35の吸い込み側)を前記継手部343に対し接続し得るようにするためである。
排水・回収部33は、図5に示すように、全体が扁平な本体部334に対し、浴槽2内から主として浴槽水を外部(浴槽パン)に排水するための排水部331と、浴槽2内から主として洗浄水を回収するための回収部332との双方を具備したものである。本体部334は、上方に開口する受け口335と、前方に開口する排水開口333と、後方に開口する回収開口336とが形成される一方、内部空間から受け口335に向けて上方に突出して開口する小径筒337とを備えている。受け口335の内周面にはネジ部が形成され、このネジ部に対し排水口21(図1参照)の上から内嵌された止め環がねじ込まれて浴槽2の底壁を挟み付けた状態で締結されることで、受け口335を排水口21に連通させた状態で排水・回収部33が浴槽2に対し連結されることになる。
小径筒337は受け口335(排水口21)に対し平面視で中心領域を含む所定の内周側領域に開口され、この小径筒337の開口内から前記の排水開口333までが連通するように隔壁により区画されることで排水部331が構成されている。一方、小径筒337の外周側と受け口335の内周側との間のドーナツ環状の外周側領域に排水口21の縁部から伝って流れ込んだ洗浄水が回収開口336に導かれるように小径筒337の外周側から回収開口336までが連通するように隔壁により区画されることで回収部332が構成されている。つまり、入浴後の排水等のように一定水位の浴槽水を対象とする場合であれば、その水圧により勢いよく排水口21に流れ込んで前記の内周側領域に開口する小径筒337内に入り込むため、排水部331からの排水が可能となる(図5の実線の矢印参照)。その一方、洗浄ノズル31から噴射されて浴槽2の内壁面から伝い落ちる洗浄後の洗浄水を対象とする場合であれば、排水口21の縁部を伝って小径筒337の外周側に入り込むため、回収部332による回収が可能となるのである(図5の一点鎖線の矢印参照)。これにより、同じ1つの排水口21を用いつつも、排水・回収部33によって、浴槽水の外部への排水と、洗浄水の貯水タンク34への回収との双方が可能となる。
又、本体部334には左右両側に飛び出した案内筒338,338が形成され、両側の案内筒338,338は内部が小径筒337の内部に連通するように接続されている。これら案内筒338,338は開閉駆動機構23から排水栓22まで延びて開閉駆動力を排水栓22に伝達するための作動ワイヤを内部に通すために形成されている。作動ワイヤは案内筒338,338の内のいずれか一方に通され、後述の如く回収セットを左右反転使用する場合には、他方の案内筒338に通すようにされる。
貯水タンク34は、例えば扁平な矩形断面の内部空間を有するLの字状に屈曲された管状のタンク本体344を備え、このタンク本体344の一端側に排水・回収部33に連結される導入端部341が開口され、他端側に洗浄水供給路32(図1参照)の上流端(循環ポンプ35の吸い込み側)が接続される導出端部342が形成されている。導出端部342は、上下方向両側に所定量突出して開口する筒部345と、筒部345の下端開口をシールパッキンを挟んだ状態で着脱可能に閉止する底蓋346と、筒部345の上端開口から内部に差し込まれた継手部343と、継手部343の鍔部を筒部345に固定しつつ筒部345の上端開口を着脱可能に閉止する継手締付蓋347とで構成され、底蓋346と継手締付蓋347とで締め切られることで筒部345の内部に洗浄水溜まり部348(図6参照)が区画形成されている。なお、底蓋346や継手締付蓋347は共に筒部345の外周面に形成されたネジ部に螺合されるようになっており、これにより、共に着脱可能に閉止・締結されるようになっている。又、その際にはシール用のパッキンを間に介装させるようにしている。
貯水タンク34は設置された状態で、タンク本体344の内部底面344aが導入端部341から導出端部342にかけて水平か、あるいは、僅かな下り勾配になるように設定され、洗浄水溜まり部348はタンク本体344の内部底面344aの底面レベルL1よりも底蓋346により区画される底面レベルL2が所定量下位になって洗浄水が溜まるように区画形成されている。底面レベルL1からL2に相当する洗浄水溜まり部348の容量が、洗浄ノズル31から浴槽2の内壁面に噴射される1回分の噴霧量よりも大きくなるように設定されている。一方、継手部343の下端開口343aは、継手締付蓋347により固定された状態で洗浄水溜まり部348の底面レベルL2の近傍位置で開口するように位置設定されている。これにより、1回分の洗浄水の噴射のための作動制御量(作動制御時間)だけ循環ポンプ35が作動された場合に、洗浄水の貯水量が仮にタンク本体344の底面レベルL1よりも上に無かった場合であっても、洗浄水溜まり部348内に溜まった洗浄水だけで空気の混入を確実に防止した状態で洗浄ノズル31から1回分の洗浄水の噴射を行うことができるように担保されることになる。
又、前記のタンク本体344や筒部345は上下対称形に形成され、上下を反転させて逆に配置しても上下方向の形状・寸法(特に筒部345の上下方向突出量)が互いに同じになるように構成されている。これは貯水タンク34を後述の如く左右反転させての使用を可能にするためであり、タンク本体344や筒部345の上下を逆に配置して貯水タンク34を構成しても、前述の洗浄水溜まり部348の容量や、継手部343の下端開口343aの位置設定が互いに同じになるようにしている。
すなわち、貯水タンク34(図7参照)を前側からみて、導入端部341が右に位置して導出端部342が左に位置する左配置状態(図7に実線で示す配置状態)から、例えば中心軸Xを中心に回転させることで、導入端部341が左に位置して導出端部342が右に位置する右配置状態(図7に一点鎖線で示す配置状態)に左右反転させた場合でも、底蓋346,継手部343及び継手締付蓋347を取り付けることで、右配置状態の貯水タンク34において、左配置状態での洗浄水溜まり部348や継手部343の下端開口343aの場合と同じ条件や位置設定関係を実現させることができる。この右配置状態の貯水タンク34の導入端部341に対し排水・回収部33を連結させることで、右配置状態での回収セットとして使用することができるようになる。
これにより、図8にも示すように、一種類の貯水タンク34の各構成部品を形成することで、排水・回収部33に対して導出端部342が左側に位置する左配置状態の回収セットと、導出端部342が右側に位置する右配置状態の回収セットとの二種類を構成することができるようになる。このため、例えば浴室に出入りするためのドアが浴室の右か左かの違いによって、浴室に設置する浴槽2が左入り用と右入り用というように種類が異なり、その左入り用と右入り用とで排水口21の形成位置が互いに逆に設定されているような場合に対しても、一種類の貯水タンク34で双方の種類の浴槽2に対し対応することができるようになる。
以上の回収セットを用いた浴槽洗浄装置においては、洗浄リモコン52の洗浄スイッチのON操作等に基づく洗浄指令の入力を受けて、浴槽2内の浴槽水が排水された後、あるいは、空の浴槽2内への湯張り前等の所定のタイミングで、コントローラ5により浴槽洗浄運転が実行される。その一例としては、まず、湯水供給路43から洗浄水供給路32に湯水の供給を開始し、洗浄水供給路32や貯水タンク34等の前すすぎ洗浄を行った後、貯水タンク34に洗浄水を貯水する。湯水供給路43からの湯水供給を停止させた後、循環ポンプ35の間欠作動により貯水タンク34から所定量の洗浄水を吸い込んで洗浄ノズル31から噴射させることで、浴槽洗浄を実行する。その際に所定のタイミングで洗剤電磁弁38を開切換することで洗剤タンク37の洗剤を前記洗浄水に混入させる。浴槽2の内壁面に噴射された洗浄水が内壁面に沿って流れ落ちた後、排水口21から排水・回収部33の回収部332に流れ込んで、貯水タンク34に回収される。貯水タンク34に回収された洗浄水は洗浄水溜まり部348に流れて、洗浄水溜まり部348に優先的かつ早期に溜められる。そして、次の回の循環ポンプ35の間欠作動により継手部343の下端開口343aから洗浄水溜まり部348内の洗浄水が吸い込まれ、この洗浄水が洗浄ノズル31から噴射され、これが繰り返される。このように貯水タンク34内の洗浄水が循環ポンプ35により洗浄ノズル31から噴射されて浴槽洗浄が行われ、浴槽洗浄後の洗浄水が貯水タンク34に再度回収されて循環洗浄に使用されることになる。
この浴槽洗浄において、貯水タンク34に回収された洗浄水は洗浄水溜まり部348に優先的かつ早期に溜められることになり、次回の浴槽洗浄がこの洗浄水溜まり部348に溜まった洗浄水を優先的に使用して行われるため、循環洗浄のために貯水タンク34に貯水しておくべき洗浄水量を比較的少量に抑制することができる。しかも、洗浄水溜まり部348の容量が前述の如く1回分の噴射量(1回分の浴槽洗浄量)よりも多くなるように設定され、かつ、循環ポンプ35の吸い込み口を構成する、継手部343の下端開口343aが前述の如く洗浄水溜まり部348の底面レベルL2近傍位置で開口するように位置設定されているため、洗浄水溜まり部348のサイズを必要最小限にすることができる上に、必要最小限にして循環洗浄を実行したとしても、吸い込まれる洗浄水中への空気の混入を確実に防止することができるようになる。さらに、このような循環洗浄に要する洗浄水量の低容量化と、洗浄水への空気混入防止の確実化との両立を図り得る同じ貯水タンク34を用いて、浴室構造の違いに伴い設置される浴槽2の排水口21の設定位置(左入り用か、右入り用か)が違っても、左右反転させることでいずれの浴槽2に対しても取り付けることができるようになって、汎用性の向上を図ることができる。
<他の実施形態>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、導出端部にタンク本体の底面レベルよりも低い底面レベルを有する洗浄水溜まり部を備えていること、この洗浄水溜まり部の底面レベルの近傍位置に循環ポンプの吸い込み口又はこれに連通する吸い込み口が開口されていること、タンク本体の底面レベルから洗浄水溜まり部の底面レベルまでの領域の容量が浴槽洗浄の1回分の噴射量よりも多くなるように設定されていること、の各条件を備えていれば、前記実施形態で示した貯水タンク34とは異なる形状等に構成することもでき、その場合であっても、本発明に特有の作用効果を得ることができる。
又、前記の如く洗浄水溜まり部の底面レベルの近傍位置に循環ポンプの吸い込み口又はこれに連通する吸い込み口が開口されていることが、洗浄水溜まり部の必要容量を最小化させる上で最も効率が良いが、少なくとも循環ポンプの吸い込み口又はこれに連通する吸い込み口が、タンク本体の底面レベルよりは下の位置でかつ洗浄水溜まり部内で開口していれば良い。この場合でも、タンク本体の底面レベルから前記吸い込み口の開口位置までに対応する洗浄水溜まり部内の空間の容量を浴槽洗浄の1回分の噴射量よりも多くなるように設定することで、空気混入防止の確実化を図ることができる。
さらに、前記実施形態では、排水・回収部33を用いているが、これに限らず、排水口21とは別に回収用の口(孔)を浴槽2に設けるのであれば、その回収用の口に貯水タンク34を連通させて接続するだけでもよい。
2 浴槽
3 浴槽洗浄装置
31 洗浄ノズル
34 貯水タンク
35 循環ポンプ
342 導出端部
343a 下端開口(吸い込み口)
348 洗浄水溜まり部

Claims (4)

  1. 浴槽内に噴射させた洗浄水を回収して貯水タンクに貯水し、循環ポンプの作動により前記貯水タンク内の洗浄水を吸い込んで前記浴槽内に噴射させることで循環洗浄が実行されるように構成された浴槽洗浄装置であって、
    前記貯水タンクは、タンク本体と、このタンク本体から前記循環ポンプに吸い込まれる側の導出端部内に区画形成された洗浄水溜まり部とを備え、
    前記洗浄水溜まり部は、タンク本体の底面レベルよりも低い底面レベルを有するように形成されている、
    ことを特徴とする浴槽洗浄装置。
  2. 請求項1に記載の浴槽洗浄装置であって、
    前記循環ポンプの吸い込み口又は前記循環ポンプの吸い込み口に連通する吸い込み口が、前記タンク本体の底面レベルよりも下位置の前記洗浄水溜まり部内に開口するように位置付けられている、浴槽洗浄装置。
  3. 請求項2に記載の浴槽洗浄装置であって、
    前記タンク本体の底面レベルから、前記循環ポンプの吸い込み口の開口位置又は前記循環ポンプの吸い込み口に連通する吸い込み口の開口位置までに対応する洗浄水溜まり部の空間の容量が、浴槽洗浄のために浴槽内に噴射される洗浄水の1回分の噴射量よりも多くなるように設定されている、浴槽洗浄装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の浴槽洗浄装置であって、
    前記貯水タンクは、前記タンク本体及び洗浄水溜まり部が上下対称となる形状を有する一方、前記循環ポンプの吸い込み口又は前記循環ポンプの吸い込み口に連通する吸い込み口は前記洗浄水溜まり部に対し上下いずれの側からも設置し得るように着脱可能に配設されている、浴槽洗浄装置。
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