JP6998273B2 - 浴槽洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、浴槽を自動で洗浄する浴槽洗浄装置に関する。
従来、浴槽内へ洗浄水を噴射させて浴槽の内壁面に付着した汚れを洗い落とす浴槽洗浄装置が知られている。この種の浴槽洗浄装置では、例えば、洗剤と熱源機から供給される湯水とを洗剤混合部で混合させて洗浄水を生成し、洗浄ノズルから浴槽内に向けて洗浄水を噴射させている。それゆえ、熱源機と接続されている湯水供給管を介して洗浄水が上流側へ逆流した場合、上水が汚染される可能性がある。そのため、湯水供給管に逆止弁を設けることが提案されている(特許文献1)。
上記のような逆止弁を有する浴槽洗浄装置では、経年劣化等により弁故障が生じやすく、確実に逆流を防止できないという問題がある。そのため、逆流防止手段として、湯水供給管と洗剤混合部との間に、上流側の湯水供給管と縁切りする吐水口空間を有する貯留容器を設け、一旦、貯留容器に一定量の湯水を貯留して、貯留容器から洗剤混合部に湯水を供給することが考えられる。
一方、このような吐水口空間を有する貯留容器を設けた場合、湯水が貯留容器に貯留されていないと洗浄ノズルから安定して湯水を噴射させることができないため、貯留容器内に一定量の湯水が貯留されるまで洗浄運転の開始を待機する必要がある。そのため、浴槽の洗浄が終了した後、次回の洗浄運転のために予め貯留容器内に一定量の湯水を貯留させておくことが好ましい。
しかしながら、洗浄運転は使用者の意図に応じて実行されるため、長期間、洗浄運転が実行されないと、貯留容器内でレジオネラ菌などの雑菌が繁殖する虞がある。その結果、次回の洗浄運転において、洗浄ノズルから微粒子の湯水や洗浄水が噴射されると、雑菌が浴室内に噴射拡散されるという問題がある。
特開2003-61850号公報
本発明は上記課題を解決するものであり、本発明の目的は、上水への洗剤の逆流を確実に防止するために吐水口空間を有する貯留容器を備えた浴槽洗浄装置で、効率よく洗浄運転を実行するとともに、貯留容器内で繁殖する雑菌による浴室内の汚染を防止することにある。
本発明によれば、
熱源機から送出される湯水を供給する湯水供給管と、
湯水供給管に設けられ、湯水供給管の流路を開閉する補水弁と、
湯水供給管と縁切りする吐水口空間を有し、湯水供給管から供給される湯水を貯留する貯留容器と、
洗剤を貯留する洗剤タンクと、
貯留容器から供給される湯水と洗剤タンクから供給される洗剤とを混合して洗浄水を生
成する洗剤混合部と、
貯留容器から洗剤混合部に湯水を供給する湯水連絡管と、
洗剤タンクから洗剤混合部に洗剤を供給する洗剤導入管と、
浴槽内に洗浄水を噴射する洗浄ノズルと、
洗剤混合部から洗浄ノズルに洗浄水を供給する洗浄管と、
湯水連絡管に設けられ、洗浄ノズルからの洗浄水の噴射及び停止を行うポンプと、
湯水連絡管に設けられ、湯水連絡管の流路を開閉する開閉弁と、
洗浄ノズルから浴槽内に洗浄水を噴射させて浴槽を洗浄する洗浄運転を実行する洗浄制御部と、
洗浄運転終了後に、開閉弁を閉弁させて、所定量の湯水を貯留容器内に貯留させる貯留運転を実行する貯留制御部と、
所定時間以上、洗浄運転が行われない場合、開閉弁を開弁させて、貯留容器内の湯水を排水させる排水運転を実行する排水制御部と、を備える浴槽洗浄装置が提供される。
上記浴槽洗浄装置によれば、湯水供給管と縁切りする吐水口空間を有する貯留容器が設けられているから、貯留容器内に洗剤が逆流した場合でも、貯留容器よりも上流側の湯水供給管への洗剤の混入を確実に防止することができる。また、貯留容器と洗剤混合部とを接続する湯水連絡管にはポンプが設けられているから、湯水供給管と縁切りする吐水口空間を有する貯留容器が設けられていても、湯水を貯留容器から洗浄ノズルに安定に供給することができる。そして、上記浴槽洗浄装置によれば、洗浄運転終了後、開閉弁を閉弁させて、所定量の湯水を貯留容器に貯留させておくから、次回の洗浄運転開始時に直ちに貯留容器内の湯水を利用することができる。
一方、既述したように、貯留容器内に湯水が貯留された状態で洗浄運転が長期間、行われないと、貯留容器内で雑菌が繁殖する虞がある。しかしながら、上記浴槽洗浄装置によれば、所定時間以上、洗浄運転が行われない場合、開閉弁を開弁させて貯留容器内の湯水を排水させるから、雑菌が含まれている虞のある湯水や洗浄水の噴射を防止することができる。
好ましくは、上記浴槽洗浄装置において、
排水制御部は、所定時間以上、洗浄運転が行われない場合、次回の洗浄運転開始時に排水運転を実行する。
次回の洗浄運転開始時に排水運転を実行することにより、雑菌が含まれている虞のある湯水や洗浄水の噴射を確実に防止することができる。
好ましくは、上記浴槽洗浄装置において、
排水制御部は、所定時間以上、洗浄運転が行われない場合、所定時間が経過するごとに排水運転を実行する。
所定時間が経過するごとに排水運転を実行することにより、雑菌が多量に繁殖する前に貯留容器内の湯水を排水させることができる。
好ましくは、上記浴槽洗浄装置は、さらに、
現在時刻を計時する計時部を備え、
排水制御部は、所定時間以上、洗浄運転が行われない場合、所定時間が経過し、且つ現在時刻が所定時刻になると、排水運転を実行する。
所定時間が経過し、且つ現在時刻が所定時刻になったときに排水運転を実行すれば、雑菌が繁殖する前であって、浴槽が使用されていない可能性が高い時間帯に排水運転を実行させることができる。
好ましくは、上記浴槽洗浄装置において、
排水制御部は、排水運転終了後、開閉弁を閉弁させるとともに、熱源機から所定温度以上の湯水を貯留容器に供給させて、貯留容器内に湯水を貯留させる殺菌運転を実行する。
上記浴槽洗浄装置によれば、排水運転終了後、開閉弁を閉弁させるとともに、熱源機から所定温度以上の湯水を貯留容器に供給させて、貯留容器内に湯水を貯留させるから、排水後に貯留容器の内壁面に付着している可能性がある雑菌を高温の湯水により殺菌することができる。これにより、より安全な湯水を使用して洗浄運転を行うことができる。
好ましくは、上記浴槽洗浄装置において、
排水制御部は、殺菌運転終了後、再度、開閉弁を開弁させて貯留容器内の湯水を排水させる排水運転を実行する。
上記浴槽洗浄装置によれば、所定温度以上の湯水を貯留容器に貯留させる殺菌運転終了後に、開閉弁を開弁させて貯留容器内の湯水を排水させるから、排水運転によって貯留容器よりも下流側の湯水連絡管や洗浄管の配管内壁に付着している可能性がある雑菌を高温の湯水により殺菌することができる。これにより、さらに安全な湯水を使用して洗浄運転を行うことができる。
以上のように、本発明によれば、洗剤が貯留容器に逆流してきても、湯水供給管と縁切りする吐水口空間を有する貯留容器によって上流側の湯水供給管への洗剤の混入が防止されているから、洗剤による上水の汚染を確実に防止することができる。
また、本発明によれば、貯留容器内に一定量の湯水が貯留されるまで洗浄運転の開始を待機する必要がないから、効率よく洗浄運転を実行することができる。
さらに、本発明によれば、長期間、洗浄運転が行われない場合、開閉弁を開弁させて貯留容器内の湯水を排水させるから、雑菌による浴室の汚染を防止することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る浴槽洗浄装置の一例を示す概略構成図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る浴槽洗浄装置の制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。 図3は、本発明の実施の形態1に係る浴槽洗浄装置の制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。 図4は、本発明の実施の形態2に係る浴槽洗浄装置の制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。 図5は、本発明の実施の形態2に係る浴槽洗浄装置の制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。 図6は、本発明の実施の形態3に係る浴槽洗浄装置の制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。 図7は、本発明の実施の形態3に係る浴槽洗浄装置の制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。
(実施の形態1)
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る浴槽洗浄装置を説明する。
図1は、本実施の形態に係る浴槽洗浄装置の一例を示す概略構成図である。図1に示すように、浴室BR内には、浴室壁に沿って浴槽1が配設され、浴室BR外(例えば、屋外)には、熱源機である給湯器6が配設されている。図示しないが、浴槽1は、貯水部を構成する浴槽内周壁と、貯水部の開口縁から全周に亘って外方へ水平に張り出す上縁フランジ部と、浴槽1の外側面を構成するエプロンとを備え、上縁フランジ部の下方には浴槽内空間10が形成されている。
浴槽1の底部には、浴槽1に貯留された湯水である浴槽水を排水するための排水栓2と、湯水や洗浄水を噴射する洗浄ノズル7とが設けられている。図示しないが、洗浄ノズル7は、洗浄管43を介して供給される湯水や洗浄水を浴槽1の貯水部の内周面全域に亘って放射状に噴射する噴射口を備える。この噴射口は、湯水や洗浄水の流量に応じて、湯水や洗浄水の噴射位置が貯水部の内周面の上下域に変動するように構成されている。浴槽1の上縁フランジ部には、排水スイッチ5が設けられており、排水スイッチ5は、上縁フランジ部の下方に設けられた排水栓2を開閉する排水栓コントローラ50と接続されている。従って、使用者が排水スイッチ5を操作したり、後述するリモコンRの洗浄スイッチを操作したりすると、排水栓2が開栓され、浴槽1内の浴槽水が排水される。
図示しないが、給湯器6は、ガスバーナと、給湯熱交換器とを備える。ガスバーナには、ガス供給管78が接続されている。給湯熱交換器には、給水源から上水を供給するための給水管63と、カランやシャワーなどの給湯栓65や後述する本体ユニット4に給湯器6から加熱された湯水を供給する給湯管66とが接続されている。給湯器6内には、給湯器6の運転を制御する給湯器コントローラ60が組み込まれており、給水管63に設けられた給水センサや給湯管66に設けられた給湯温度センサなどの各種センサ、給水管63、給湯管66、及びガス供給管78に設けられた各種制御弁、点火装置、電源ボックスや、給湯器用のリモコンは、給湯器コントローラ60と接続されている。なお、本実施の形態では、給湯器6は給湯熱交換器のみを有するが、浴槽1に循環金具を設けるとともに、給湯器6に給湯熱交換器及び風呂熱交換器を設け、追焚き機能を有する給湯器を用いてもよい。また、電気式給湯器やヒートポンプ式給湯器を用いてもよい。
給水管63及び給湯管66はそれぞれ、給湯栓65側と浴室BRの天井裏に配設された本体ユニット4側とに分岐している。給水管63及び給湯管66からそれぞれ本体ユニット4側に分岐する湯水タンク47よりも上流側の第1温調用給水管63a及び第1湯水供給管66aには、逆止弁71,72と、湯水混合部80とが接続されている。より詳細には、湯水混合部80は、第1温調用給水管63aに上流側から順に介設された、給水温センサ81、水量センサ83、及び水量調整弁85と、第1湯水供給管66aに上流側から順に介設された、湯温センサ82、湯量センサ84、及び湯量調整弁86とを備える。また、逆止弁71,72近傍の第1温調用給水管63a及び第1湯水供給管66aの配管周囲にはそれぞれ、凍結防止用ヒータ73,74が配設されている。第1温調用給水管63a及び第1湯水供給管66aは、水量調整弁85及び湯量調整弁86の下流側で合流して、1つの第2湯水供給管66bを構成している。第2湯水供給管66bには、温度センサ75が介設されている。
第2湯水供給管66bは、補水用電磁弁(補水弁)46を介して、貯留容器である湯水タンク47に接続されている。また、湯水混合部80と湯水タンク47とを接続する第2湯水供給管66bからは、湯張り用湯水供給管66dが分岐しており、湯張り用湯水供給管66dは、湯張り用電磁弁90を介して、浴槽1の上方に位置する框水栓79と接続されている。第2湯水供給管66bの分岐部と湯張り用電磁弁90との間の湯張り用湯水供給管66dの配管周囲には、凍結防止用ヒータ76が配設されている。
図示しないが、湯水タンク47の上部には、第2湯水供給管66bから供給される湯水が吐出する補水口と、補水口よりも下方に位置するオーバーフロー口とが設けられている。また、湯水タンク47の底部には、流出口が設けられており、流出口には、ポンプ48に湯水を供給するための湯水連絡管66cが接続されている。さらに、オーバーフロー口には、浴槽パン内に延設されたオーバーフロー管68が接続されている。従って、補水口とオーバーフロー口との間には吐水口空間が形成されており、第2湯水供給管66bは湯水タンク47によって湯水タンク47よりも下流側の流路と縁切りされている。このため、湯水タンク47は、逆流防止手段として機能する。
湯水タンク47内には、貯留されている湯水の量を検出するための長さの異なる高水位電極471、低水位電極472及びアース電極473が挿入されている。高水位電極471は、湯水タンク47内に湯水が貯留された際、下端がオーバーフロー口よりも下方に位置するように配設されている。高水位電極471及び低水位電極472はそれぞれ、水位が所定の高低水位に達するとオンとなり、所定の高低水位に満たないとオフとなる。
湯水タンク47と洗剤混合部51とを接続する湯水連絡管66cには、上流側から順に、ポンプ48と、開閉電磁弁(開閉弁)49とが介設されている。ポンプ48を駆動及び停止させるとともに、開閉電磁弁49を開弁及び閉弁させることにより、湯水タンク47から洗浄水生成ユニット3へ湯水が供給及び停止され、それによって洗浄ノズル7から湯水や洗浄水の噴射及び停止が行われる。また、ポンプ48の回転数を制御することにより、洗浄ノズル7から噴射される湯水や洗浄水の流量が調整される。なお、開閉電磁弁49は、湯水連絡管66cに介設されていれば、ポンプ48の上流側に介設してもよい。
図示しないが、本体ユニット4は、上記した湯水混合部80、湯水タンク47、ポンプ48等の各構成部品が収容されたケーシングを備え、ケーシング内の湯水混合部80の近傍には、ケーシング内の温度を検出する低温感知用温度センサ77が配設されている。また、既述した給水温センサ81、湯温センサ82、水量センサ83、湯量センサ84、水量調整弁85、湯量調整弁86、凍結防止用ヒータ73,74,76、温度センサ75、低温感知用温度センサ77、補水用電磁弁46、ポンプ48、開閉電磁弁49、湯張り用電磁弁90、湯水タンク47内の電極471,472,473は、ケーシング内に設けられた本体ユニットコントローラ40と電気配線を介して接続されている。さらに、本体ユニットコントローラ40は、後述する洗浄ユニットコントローラ30、リモコンRや、図示しない電源ボックスと電気配線を介して接続されている。
浴槽1の上縁フランジ部の下方に位置する浴槽内空間10には、洗浄水生成ユニット3を構成する、洗剤を貯留する洗剤タンク41と、ベンチュリ式の洗剤混合部51と、洗剤タンク41からの洗剤を洗剤混合部51に導く洗剤導入管44とが配設されており、洗剤導入管44には、洗剤混合部51への洗剤の供給を調整する第1及び第2洗剤弁42a,42bが介設されている。洗剤混合部51と洗浄ノズル7とは、洗浄管43を介して接続されている。なお、浴槽内空間10の大きさ等に応じて、洗剤タンク41、第1及び第2洗剤弁42a,42b、並びに洗剤混合部51を浴槽内空間10内でそれぞれ離間させて配設してもよい。
天井裏の本体ユニット4と、浴室BR内の洗浄水生成ユニット3とは、浴槽1の一側方の浴室壁を貫通する湯水連絡管66cによって接続されている。より詳細には、湯水連絡管66cは、本体ユニット4の開閉電磁弁49と、洗浄水生成ユニット3の洗剤混合部51とに接続されている。従って、第1及び第2洗剤弁42a,42bが開弁された状態で、ポンプ48を駆動させるとともに、開閉電磁弁49を開弁させて、湯水タンク47に貯留された湯水を湯水連絡管66cを介して洗剤混合部51に供給すると、湯水が洗剤混合部51を通過する際に生じる負圧によって、洗剤と湯水とが混合されて洗浄水が生成され、洗浄管43を通って、洗浄ノズル7から洗浄水が噴射され、浴槽1の洗浄が行われる。また、第1及び第2洗剤弁42a,42bが閉弁された状態で、同様にポンプ48を駆動させるとともに、開閉電磁弁49を開弁させて、湯水タンク47に貯留された湯水を湯水連絡管66cから洗剤混合部51に供給すると、洗浄ノズル7から湯水のみが噴射され、浴槽1の予備洗浄やすすぎが行われる。
図示しないが、洗浄水生成ユニット3は、上記した洗剤混合部51や第1及び第2洗剤弁42a,42bが収容されたケーシングを備える。また、洗浄水生成ユニット3には、洗浄ユニットコントローラ30が組み込まれており、既述した第1及び第2洗剤弁42a,42bや図示しない洗剤タンク41の電極は、洗浄ユニットコントローラ30と電気配線を介して接続されている。さらに、洗浄ユニットコントローラ30は、電気配線を介して排水栓コントローラ50及び本体ユニットコントローラ40と接続されている。なお、洗剤混合部51は、負圧によって洗剤と湯水とを混合するものだけでなく、洗剤と湯水とを撹拌混合させる撹拌容器を用いてもよい。
浴室BR内には、湯張り運転及び洗浄運転用のリモコンRが配設されている。リモコンRには、運転スイッチ101、湯張り運転を行う湯張りスイッチ102、洗浄運転を行う洗浄スイッチ103、洗浄運転終了後に、湯張り運転を行う洗浄・湯張りスイッチ104、湯張り温度を設定する湯張り温度設定スイッチ105、さし湯やさし水運転を開始及び停止させるさし湯及びさし水スイッチ106、洗浄コースを選択する洗浄コース設定スイッチ107、タイマスイッチ108、及び運転状態や設定温度が表示される表示部110などが設けられている。また、図示しないが、リモコンRは、本体ユニットコントローラ40と電気配線を介して接続されており、洗浄ユニットコントローラ30や排水栓コントローラ50と本体ユニットコントローラ40を介して接続されている。各コントローラは、CPU、ROM、RAMを備えるマイクロコンピュータから構成されている。
図示しないが、給湯器コントローラ60は、給湯器6の給湯運転を制御する給湯制御部を備える。また、本体ユニットコントローラ40は、洗浄運転を制御する洗浄制御部、貯留運転を制御する貯留制御部、並びに排水運転及び殺菌運転を制御する排水制御部を備える。さらに、本体ユニットコントローラ40のメモリには、所定の洗浄運転、貯留運転、排水運転、及び殺菌運転の各運転を実行するプログラム及び各種設定値が格納されている。
次に、図2及び図3を参照して、本実施の形態の浴槽洗浄装置における各種運転について説明する。後述するように、本実施の形態の浴槽洗浄装置では、洗浄運転終了後、洗浄運転が行われることなく所定時間が経過すると、次回の洗浄運転開始時に排水運転等が実行される。なお、給湯器6は、給水管63に設けられた給水センサ(図示せず)で検出される水量が所定水量以上になるとガスバーナを点火させ、給水センサで検出される水量が所定水量未満になるとガスバーナを消火させる点消火制御を行うように構成されている。
例えば、浴槽1の使用後、給湯器用のリモコンの運転スイッチのオン操作及びリモコンRの運転スイッチ101のオン操作がなされている状態で、使用者が洗浄スイッチ103をオン操作すると、本体ユニットコントローラ40は、排水栓2を開栓させるとともに、排水時間a(例えば、5分間)を計時するためにタイマtaをスタートさせる(ステップST1~ST2)。
次いで、前回の洗浄運転終了後の貯留運転で補水用電磁弁46を閉弁させてから排水時間aが経過するまでに、洗浄運転が行われることなく、後述するタイマteが所定時間e(例えば、100時間)を経過しているかどうかが判定される(ステップST3~ST4)。なお、図示しないが、洗浄運転の実行は、例えば、洗浄スイッチ103のオン操作が行われたかどうかにより判定することができる。
洗浄運転開始時に所定時間eが経過している場合、洗浄運転を開始させる前に湯水タンク47内に貯留されている湯水を排水させる排水運転を実行する。具体的には、開閉電磁弁49を開弁させるとともに、ポンプ48を所定の低回転数(例えば、最低回転数)で駆動させる(ステップST5)。これにより、長期間、湯水タンク47内に貯留されて雑菌が繁殖している可能性がある湯水が湯水タンク47外に排水される。また、ポンプ48を低回転数で駆動させて低流量で湯水を排水させることにより、洗浄ノズル7からの湯水の噴射を抑えることができる。なお、ポンプ48を駆動させることなく、開閉電磁弁49を開弁させるのみで湯水を排水させてもよい。
湯水タンク47内の湯水の水位が低下し、低水位電極472がオフになると、低水位電極以下の湯水を湯水タンク47から排水するための待機時間f(例えば、30秒間)を計時するためにタイマtfをスタートさせる(ステップST6~ST7)。これにより、確実に、湯水タンク47内に貯留されていた湯水を排水させることができる。なお、貯留運転によって湯水タンク47内に貯留される湯水の量が固定されている場合、低水位電極472がオフになってからの待機時間fを計時することなく、排水開始からの経過時間を待機時間として計時してもよい。
所定の待機時間fが経過すると、ポンプ48を停止させて、排水運転を終了し、続けて殺菌運転に移行する(ステップST8~ST9)。この殺菌運転では、開閉電磁弁49を閉弁させるとともに、補水用電磁弁46を開弁させる。すると、水道水圧力によって給水管63から給湯器6に上水が供給され、図示しない給水センサで所定水量以上の水量が検出されると、給湯器6で給湯運転が開始される。また、所定温度以上(例えば、60℃以上)の湯水が湯水タンク47に供給されるように、水量調整弁85及び湯量調整弁86の開度が調整される(ステップST10~ST12)。このように、殺菌運転で湯水タンク47に供給される湯水の温度を比較的高く設定することにより、短時間で湯水タンク47の内壁面に付着した雑菌を殺菌することができる。
湯水タンク47に所定温度以上の湯水が供給され、高水位電極471がオンになると、補水用電磁弁46を閉弁させて、湯水タンク47への湯水の供給を停止させ、殺菌時間g(例えば、10分間)を計時するためにタイマtgをスタートさせる(ステップST13~ST15)。これにより、湯水タンク47の内壁面に付着していた雑菌を殺菌することができる。なお、補水用電磁弁46を閉弁させることにより給湯運転が終了するが、過剰な湯水はオーバーフロー口から排水されるため、補水用電磁弁46を閉弁させることなく給湯運転を継続させてもよい。
所定の殺菌時間gが経過すると、殺菌運転を終了し、開閉電磁弁49を開弁させるとともに、ポンプ48を低回転数で駆動させて、再度、排水運転に移行する(ステップST16~ST21)。これにより、所定温度の湯水を湯水連絡管66cや洗浄管43に流通させることができるため、先の排水運転によってこれらの配管の内壁に付着した雑菌も殺菌することができる。
再度の排水運転終了後、開閉電磁弁49を閉弁させ、さらに補水用電磁弁46を開弁させて、貯留運転に移行し、高水位電極471がオンになるまで湯水タンク47に所定温度の湯水が供給される(ステップST22~ST24)。なお、このとき洗浄運転用の所定温度(例えば、40℃)の湯水が湯水タンク47に供給されるように、水量調整弁85及び湯量調整弁86の開度が調整される。
高水位電極471がオンになると、貯留運転を終了し、補水用電磁弁46を閉弁させることなく、続けて洗浄運転に移行する。この洗浄運転では、予備洗浄工程、洗浄工程、すすぎ工程が実行される。まず、高水位電極471がオンになると予備洗浄時間b(例えば、90秒間)を計時するためにタイマtbをスタートさせる(ステップST25~ST26)。次いで、開閉電磁弁49を開弁させ、所定の予備洗浄用の流量が得られる回転数でポンプ48を駆動させて、浴室BRの天井裏に設置された本体ユニット4から浴室BR内の洗浄水生成ユニット3に湯水を供給する(ステップST27)。これにより、洗浄ノズル7から浴槽1内に湯水のみを噴射させる予備洗浄工程が実行される。
所定の予備洗浄時間bが経過すると、ポンプ48を停止させるとともに、開閉電磁弁49を閉弁させ、予備洗浄工程を終了させる(ステップST28~ST29)。また、所定の洗浄時間c(例えば、2秒間)を計時するためにタイマtcをスタートさせる。そして、開閉電磁弁49並びに第1及び第2洗剤弁42a,42bを開弁させるとともに、所定の洗浄用の流量が得られる回転数でポンプ48を駆動させる(ステップST30~ST31)。これにより、洗剤混合部51に洗剤及び湯水が供給されて洗浄水が生成され、洗浄ノズル7から浴槽1内に洗浄水を噴射させる洗浄工程が実行される。
所定の洗浄時間cが経過すると、ポンプ48を停止させるとともに、開閉電磁弁49並びに第1及び第2洗剤弁42a,42bを閉弁させて、洗浄工程を終了させる(ステップST33)。また、所定のすすぎ時間d(例えば、90秒間)を計時するためにタイマtdをスタートさせる。そして、開閉電磁弁49を開弁させるとともに、所定のすすぎ用の流量が得られる回転数でポンプ48を駆動させる(ステップST34~ST35)。これにより、予備洗浄と同様にして、すすぎ工程が実行される。なお、洗浄及びすすぎ工程をそれぞれ、複数回実行させてもよいし、予備洗浄を行うことなく、洗浄及びすすぎ工程のみを実行させてもよい。
所定のすすぎ時間dが経過すると、ポンプ48を停止させ、排水栓2を閉栓させて、すすぎ工程を終了させ、洗浄運転を終了し、続けて貯留運転に移行する(ステップST36~ST38)。この貯留運転では、開閉電磁弁49を閉弁させ、高水位電極471がオンになるまで湯水タンク47に湯水が供給される(ステップST39~ST40)。これにより、湯水タンク47内に貯留されている湯水を利用して次回の洗浄運転を開始させることができる。また、ポンプ48内部が湯水で満たされているため、ポンプ48内部の乾燥によるスケールの析出を防止できる。そして、高水位電極471がオンになると、補水用電磁弁46を閉弁させて貯留運転を終了させるとともに、次回の洗浄運転が実行されるまでに洗浄運転が行われることなく所定時間eが経過するかどうかを判定するためにタイマteをスタートさせる(ステップST41~ST42)。
なお、洗浄運転開始時に所定時間eが経過していない場合、所定の排水時間aが経過すると、補水用電磁弁46を開弁させるとともに、洗浄運転用の所定温度の湯水が湯水タンク47に供給されるように、水量調整弁85及び湯量調整弁86の開度が調整され、高水位電極471がオンになると、既述した洗浄運転及び貯留運転が実行される(ステップST43~ST44及びステップST25~42)。これにより、円滑に洗浄運転を実行することができる。
以上詳細に説明したように、上記浴槽洗浄装置によれば、湯水タンク47は吐水口空間を有しているため、湯水タンク47よりも上流側の第2湯水供給管66bは、湯水タンク47よりも下流側の流路と縁切りされる。従って、洗剤混合部51よりも上流側に洗剤が逆流して湯水タンク47内に洗剤が混入しても、第2湯水供給管66bに洗剤が逆流することはない。また、湯水タンク47内に雑菌が繁殖した場合でも、雑菌を含む湯水が第2湯水供給管66bに逆流することもない。これにより、洗剤や雑菌による上水の汚染を確実に防止することができる。
また、上記浴槽洗浄装置では、湯水タンク47よりも上流側の第2湯水供給管66bは、湯水タンク47よりも下流側の流路と縁切りされているため上水圧を利用することはできないが、湯水タンク47と洗浄ノズル7との間にはポンプ48が設けられているから、所定の噴射流量で湯水や洗浄水を洗浄ノズル7から安定して噴射させることができる。
また、上記浴槽洗浄装置によれば、洗浄運転終了後に湯水タンク47内に所定量の湯水を貯留させるから、湯水タンク47内に貯留されている湯水を利用して次回の洗浄運転を開始させることができる。これにより、効率的に洗浄運転を行うことができる。さらに、洗浄運転終了時にポンプ48内部が湯水で満たされているため、ポンプ48内部の乾燥に起因する不具合を防止できる。
一方、湯水タンク47内に湯水が貯留された状態で、長期間、洗浄運転が行われないと、湯水タンク47内で雑菌が繁殖しやすい。しかしながら、上記浴槽洗浄装置によれば、前回の洗浄運転終了後、洗浄運転が行われることなく所定時間が経過している場合、洗浄運転が開始される前に開閉電磁弁49を開弁させて湯水タンク47内に貯留されている湯水を排水させるから、雑菌を含む虞のある湯水や洗浄水の噴射を確実に防止することができる。
また、上記浴槽洗浄装置によれば、排水運転終了後に、所定温度以上の湯水を湯水タンク47に貯留させる殺菌運転を実行するから、湯水タンク47の内壁面に付着していた雑菌も殺菌することができる。
また、上記浴槽洗浄装置によれば、殺菌運転終了後に再度、排水運転を行うから、先の排水運転によって湯水タンク47よりも下流側の湯水連絡管66cや洗浄管43の配管内壁に付着している可能性がある雑菌を高温の湯水により殺菌することができる。
また、洗浄運転は、洗浄運転の直前に殺菌運転及び再度の排水運転が実行された後、開始されるから、より雑菌の少ない湯水を噴射させることができる。
従って、上記浴槽洗浄装置によれば、安全な湯水を使用して洗浄運転を行うことができ、雑菌による浴室の汚染を確実に防止することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る浴槽洗浄装置では、前回の洗浄運転が終了してから洗浄運転が行われることなく所定時間が経過すると、所定時間が経過するごとに排水運転等が実行される以外は、実施の形態1と同様である。従って、浴槽洗浄装置の構成は実施の形態1と同様であるため説明を省略し、実施の形態1の浴槽洗浄装置の各種運転における制御動作と異なる部分を説明する。
図4及び図5は、本実施の形態の浴槽洗浄装置における各種運転の制御動作を示すフローチャートである。
例えば、使用者がリモコンRの洗浄スイッチ103をオン操作すると、本体ユニットコントローラ40は、排水栓2を開栓させるとともに、排水時間a(例えば、5分間)を計時するためにタイマtaをスタートさせる(ステップST51~ST52)。
所定の排水時間aが経過すると、補水用電磁弁46を開弁させるとともに、洗浄運転用の所定温度の湯水が湯水タンク47に供給されるように、水量調整弁85及び湯量調整弁86の開度が調整され、高水位電極471がオンになると、実施の形態1と同様に、洗浄運転を実行する(ステップST53~ST69)。なお、本実施の形態では、所定時間eが経過するごとに排水運転等が実行されているため、洗浄運転は所定時間eが経過する前であって、湯水タンク47には略所定量の湯水が貯留された状態から開始される。
洗浄運転が終了すると、実施の形態1と同様に、貯留運転が実行され、補水用電磁弁46が閉弁されると貯留運転を終了させるとともに、所定時間eを計時するために、タイマteをスタートさせる(ステップST70~ST73)。
上記のようにして洗浄運転及び貯留運転が終了した後、洗浄運転が行われることなく所定時間eが経過すると、排水栓2を開栓させるとともに、実施の形態1と同様に、開閉電磁弁49を開弁させ、ポンプ48を洗浄運転で駆動される回転数よりも低い所定の低回転数で駆動させて、湯水タンク47内の湯水を排水させ、排水運転を実行する(ステップST74~ST80)。これにより、長期間、湯水タンク47内に貯留されて雑菌が繁殖している可能性がある湯水が湯水タンク47外に排水される。また、ポンプ48を低回転数で駆動させて低流量で湯水を排水させることにより、洗浄ノズル7からの湯水の噴射を抑えることができる。さらに、洗浄ノズル7から湯水が排水されるが、低流量であるため、洗浄運転を意図していない使用者の違和感も低減することができる。なお、湯水タンク47が浴槽1よりも上方に設置されている場合、開閉電磁弁49を開弁させれば、ポンプ48を駆動させることなく、湯水タンク47内の湯水を排水させることもできる。この場合、ポンプ48の駆動による騒音も発生しないため、さらに使用者の違和感を低減することができる。
排水運転が終了すると、開閉電磁弁49を閉弁させ、実施の形態1と同様に、殺菌運転に移行し、補水用電磁弁46を開弁させる(ステップST81~ST82)。次いで、湯水タンク47の高水位電極471がオンするまで所定温度以上の湯水を供給し、殺菌運転が終了すると、実施の形態1と同様に、殺菌運転で貯留された湯水を再度、排水させる排水運転、及び高水位電極471がオンになるまで湯水タンク47に湯水を再度、供給した後、補水用電磁弁49を閉弁させる貯留運転が実行される(ステップST83~ST97)。貯留運転が終了すると、次回の洗浄運転が実行されるまで、所定時間eが経過するごとに、上記した排水運転、殺菌運転、及び貯留運転が繰り返される。
以上詳細に説明したように、上記浴槽洗浄装置によれば、所定時間が経過しても洗浄運転が実行されない場合、所定時間が経過するごとに開閉電磁弁49を開弁させて湯水タンク47内に貯留されている湯水を排水させるから、湯水タンク47内で雑菌が多量に繁殖する前に湯水を排水させることができ、雑菌を含む虞のある湯水や洗浄水の噴射を確実に防止することができる。
また、排水運転終了後、殺菌運転及び再度の排水運転が実行されるから、湯水タンク47の内壁面に付着していた雑菌だけでなく、湯水連絡管66cや洗浄管43の配管内壁に付着した雑菌も殺菌することができる。
従って、上記浴槽洗浄装置によれば、安全な湯水を使用して洗浄運転を行うことができ、雑菌による浴室の汚染を確実に防止することができる。
また、上記浴槽洗浄装置は、実施の形態1と同様の構成を有するから、洗剤や雑菌による上水の汚染を確実に防止することができる。また、湯水タンク47に貯留された湯水を利用して洗浄運転を開始させることができるから、効率的に洗浄運転を行うことができる。
(実施の形態3)
本実施の形態に係る浴槽洗浄装置では、前回の洗浄運転が終了してから洗浄運転が行われることなく所定時間が経過し、さらに現在時刻が所定時刻になったときに、排水運転等が実行される以外は、実施の形態1と同様である。従って、浴槽洗浄装置の構成は、本体コントロールユニット40が現在時刻を計時する計時部を備える以外は、実施の形態1と同様であるため説明を省略し、実施の形態1の浴槽洗浄装置の各種運転における制御動作と異なる部分を説明する。
図6及び図7は、本実施の形態の浴槽洗浄装置における各種運転の制御動作を示すフローチャートである。
例えば、使用者がリモコンRの洗浄スイッチ103をオン操作すると、本体ユニットコントローラ40は、排水栓2を開栓させるとともに、排水時間a(例えば、5分間)を計時するためにタイマtaをスタートさせる(ステップST101~ST102)。
所定の排水時間aが経過すると、補水用電磁弁46を開弁させるとともに、洗浄運転用の所定温度の湯水が湯水タンク47に供給されるように、水量調整弁85及び湯量調整弁86の開度が調整され、高水位電極471がオンになると、実施の形態1と同様に、洗浄運転を実行する(ステップST103~ST119)。なお、本実施の形態では、所定時間eが経過し、且つ現在時刻が所定時刻になると排水運転等が実行されるため、洗浄運転は、所定時間eが経過する前、または所定時間eの経過後、所定時刻の到来前であって、湯水タンク47には略所定量の湯水が貯留された状態から開始される。
洗浄運転が終了すると、実施の形態1と同様に、貯留運転が実行され、補水用電磁弁46が閉弁されると貯留運転を終了させるとともに、所定時間eを計時するために、タイマteをスタートさせる(ステップST120~123)。
上記のようにして洗浄運転及び貯留運転が終了した後、洗浄運転が行われることなく所定時間eが経過し、さらに現在時刻が所定時刻(例えば、午前3時)になると、排水栓2を開栓させるとともに、実施の形態1と同様に、開閉電磁弁49を開弁させ、ポンプ48を洗浄運転で駆動される回転数よりも低い所定の低回転数で駆動させて、湯水タンク47内の湯水を排水させ、排水運転を実行する(ステップST124~ST131)。これにより、長期間、湯水タンク47内に貯留されて雑菌が繁殖している可能性がある湯水が湯水タンク47外に排水される。また、ポンプ48を低回転数で駆動させて低流量で湯水を排水させることにより、洗浄ノズル7からの湯水の噴射を抑えることができる。さらに、洗浄ノズル7から湯水が排水されるが、低流量であるため、洗浄運転を意図していない使用者の違和感も低減することができる。また、所定時間が経過し、且つ現在時刻が所定時刻になると、排水運転が実行されるから、浴槽1が使用されていない可能性が高い時間帯に排水運転を実行させることができる。なお、排水運転が終了すると、実施の形態1と同様に、殺菌運転、排水運転、及び貯留運転が実行され、補水用電磁弁46を閉弁させる(ステップST132~ST148)。
以上詳細に説明したように、上記浴槽洗浄装置によれば、所定時間が経過しても洗浄運転が実行されない場合、所定時間が経過し、且つ現在時刻が所定時刻になると、開閉電磁弁49を開弁させて湯水タンク47内に貯留されている湯水を排水させるから、湯水タンク47内で雑菌が多量に繁殖する前に湯水を排水させることができ、雑菌を含む虞のある湯水や洗浄水の噴射を確実に防止することができる。また、上記浴槽洗浄装置によれば、使用者が浴槽1を使用している可能性の低い時間帯に排水運転等を実行させることができる。なお、所定時刻は、使用者が任意の時刻を設定してもよいし、予め浴槽1の使用の可能性が低いと想定される時刻を設定してもよい。
また、排水運転終了後、殺菌運転及び再度の排水運転が実行されるから、湯水タンク47の内壁面に付着していた雑菌だけでなく、湯水連絡管66cや洗浄管43の配管内壁に付着した雑菌も殺菌することができる。
従って、上記浴槽洗浄装置によれば、安全な湯水を使用して洗浄運転を行うことができ、雑菌による浴室の汚染を確実に防止することができる。
また、上記浴槽洗浄装置は、実施の形態1と同様の構成を有するから、洗剤や雑菌による上水の汚染を確実に防止することができる。また、湯水タンク47に貯留された湯水を利用して洗浄運転を開始させることができるから、効率的に洗浄運転を行うことができる。
(その他の実施の形態)
(1)上記実施の形態ではいずれも、浴室の天井裏に本体ユニット4が配設されているが、本体ユニット4を浴室内に配設してもよい。
(2)上記実施の形態ではいずれも、殺菌運転において、高水位電極471がオンになると湯水タンク47への湯水の供給を停止しているが、過剰の湯水はオーバーフロー口から排出されるため、高水位電極471よりも高水位まで湯水を供給してもよい。
(3)上記実施の形態ではいずれも、殺菌運転において、開閉電磁弁49を閉弁させているが、開閉電磁弁49を開弁させたまま、ポンプ48を駆動させた状態で所定温度の湯水を湯水タンク47に供給してもよい。
(4)上記実施の形態では、浴槽洗浄装置と給湯器とは独立して運転させているが、本体ユニットコントローラ40と給湯器コントローラ60とを接続し、本体ユニットコントローラ40から給湯器6から送出される湯水の温度を変更させるようにしてもよい。これにより、殺菌工程において確実に所定温度以上の湯水を湯水タンク47に貯留させることができる。また、湯水混合部のない浴槽洗浄装置でも、各種運転に適した温度の湯水を湯水タンク47に供給することができる。
(5)上記実施の形態では、排水運転を実行させるとき、湯水タンク47に湯水を供給することなく、ポンプ48を駆動させて湯水タンク47内の湯水を排水させているが、低水位電極472がオフになった後、補水用電磁弁46を開弁させ、ポンプ48を駆動させてもよい。これによれば、湯水タンク47の湯水が低水位電極472以下になった後、ポンプ47を駆動させるから、湯水タンク47から湯水が確実に排水されている状態で、ポンプ48による排水を行わせることができる。また、湯水タンク47の湯水が低水位電極472以下になった後、湯水タンク47に湯水が供給されながら排水が行われるから、配管の一部に立ち上がり部が形成される所謂、鳥居配管によって湯水連絡管66c内に湯水が残留する虞のある場合でも、確実に湯水を排水させることができる。
1 浴槽
2 排水栓
3 洗浄水生成ユニット
4 本体ユニット
7 洗浄ノズル
41 洗剤タンク
43 洗浄管
46 補水用電磁弁(補水弁)
47 湯水タンク(貯留容器)
48 ポンプ
49 開閉電磁弁(開閉弁)
51 洗剤混合部
66b 第2湯水供給管
66c 湯水連絡管

Claims (6)

  1. 熱源機から送出される湯水を供給する湯水供給管と、
    湯水供給管に設けられ、湯水供給管の流路を開閉する補水弁と、
    湯水供給管と縁切りする吐水口空間を有し、湯水供給管から供給される湯水を貯留する貯留容器と、
    洗剤を貯留する洗剤タンクと、
    貯留容器から供給される湯水と洗剤タンクから供給される洗剤とを混合して洗浄水を生成する洗剤混合部と、
    貯留容器から洗剤混合部に湯水を供給する湯水連絡管と、
    洗剤タンクから洗剤混合部に洗剤を供給する洗剤導入管と、
    浴槽内に洗浄水を噴射する洗浄ノズルと、
    洗剤混合部から洗浄ノズルに洗浄水を供給する洗浄管と、
    湯水連絡管に設けられ、洗浄ノズルからの洗浄水の噴射及び停止を行うポンプと、
    湯水連絡管に設けられ、湯水連絡管の流路を開閉する開閉弁と、
    洗浄ノズルから浴槽内に洗浄水を噴射させて浴槽を洗浄する洗浄運転を実行する洗浄制御部と、
    洗浄運転終了後に、開閉弁を閉弁させて所定量の湯水を貯留容器内に貯留させる貯留運転を実行する貯留制御部と、
    所定時間以上、洗浄運転が行われない場合、開閉弁を開弁させて貯留容器内の湯水を排水させる排水運転を実行する排水制御部と、を備える浴槽洗浄装置。
  2. 請求項1に記載の浴槽洗浄装置において、
    排水制御部は、所定時間以上、洗浄運転が行われない場合、次回の洗浄運転開始時に排水運転を実行する浴槽洗浄装置。
  3. 請求項1に記載の浴槽洗浄装置において、
    排水制御部は、所定時間以上、洗浄運転が行われない場合、所定時間が経過するごとに排水運転を実行する浴槽洗浄装置。
  4. 請求項1に記載の浴槽洗浄装置は、さらに、
    現在時刻を計時する計時部を備え、
    排水制御部は、所定時間以上、洗浄運転が行われない場合、所定時間が経過し、且つ現在時刻が所定時刻になると、排水運転を実行する浴槽洗浄装置。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の浴槽洗浄装置において、
    排水制御部は、排水運転終了後、開閉弁を閉弁させるとともに、熱源機から所定温度以上の湯水を貯留容器に供給させて、貯留容器内に湯水を貯留させる殺菌運転を実行する浴槽洗浄装置。
  6. 請求項5に記載の浴槽洗浄装置において、
    排水制御部は、殺菌運転終了後、再度、開閉弁を開弁させて貯留容器内の湯水を排水させる排水運転を実行する浴槽洗浄装置。
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