JP2980071B2 - 防振ゴム、ゴムロールおよびタイヤ振動部のカバー材 - Google Patents
防振ゴム、ゴムロールおよびタイヤ振動部のカバー材Info
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- JP2980071B2 JP2980071B2 JP9226841A JP22684197A JP2980071B2 JP 2980071 B2 JP2980071 B2 JP 2980071B2 JP 9226841 A JP9226841 A JP 9226841A JP 22684197 A JP22684197 A JP 22684197A JP 2980071 B2 JP2980071 B2 JP 2980071B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高級α−オレフィ
ン系共重合体からなる防振ゴム、ゴムロールおよびタイ
ヤ振動部のカバー材に関する。さらに詳しくは耐動的疲
労性、耐熱性、耐オゾン性、低温特性などに優れた防振
ゴム、ゴムロールおよびタイヤ振動部のカバー材に関す
る。
ン系共重合体からなる防振ゴム、ゴムロールおよびタイ
ヤ振動部のカバー材に関する。さらに詳しくは耐動的疲
労性、耐熱性、耐オゾン性、低温特性などに優れた防振
ゴム、ゴムロールおよびタイヤ振動部のカバー材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エチレン・プロピレン・ジエン系共重合
体は、その耐熱性、耐オゾン性が良好なことから、自動
車工業部品、工業用ゴム製品、電気絶縁材、土木建材用
品、ゴム引布等のゴム製品、およびポリプロピレン、ポ
リスチレン等へのプラスチックブレンド用材料として広
く用いられている。しかしながら、この共重合体は耐動
的疲労性が劣るため、防振ゴム、ゴムロール、タイヤ振
動部のカバー材などに使用するには不適である。一方、
天然ゴムは耐動的疲労性に優れるものの耐熱性、耐オゾ
ン性に劣るという問題がある。
体は、その耐熱性、耐オゾン性が良好なことから、自動
車工業部品、工業用ゴム製品、電気絶縁材、土木建材用
品、ゴム引布等のゴム製品、およびポリプロピレン、ポ
リスチレン等へのプラスチックブレンド用材料として広
く用いられている。しかしながら、この共重合体は耐動
的疲労性が劣るため、防振ゴム、ゴムロール、タイヤ振
動部のカバー材などに使用するには不適である。一方、
天然ゴムは耐動的疲労性に優れるものの耐熱性、耐オゾ
ン性に劣るという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、耐候
性、耐オゾン性、耐熱老化性、低温特性に優れ、しかも
耐屈曲性などの動的特性に優れた防振ゴム、ゴムロール
およびタイヤ振動部のカバー材を提供することである。
性、耐オゾン性、耐熱老化性、低温特性に優れ、しかも
耐屈曲性などの動的特性に優れた防振ゴム、ゴムロール
およびタイヤ振動部のカバー材を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は次の防振ゴム、
ゴムロールおよびタイヤ振動部のカバー材である。 (1) エチレン、炭素数6〜20の高級α−オレフィ
ンおよび非共役ポリエンの共重合体であって、 (a)エチレン/α−オレフィン(モル比)が50/5
0〜5/95、 (b)ヨウ素価が2〜40、 (c)デカリン中135℃で測定した極限粘度〔η〕が
1.0〜10dl/g、 ( d)X線による結晶化度が5%以下 である高級α−オレフィン系共重合体からなる防振ゴ
ム。 (2) エチレン、炭素数6〜20の高級α−オレフィ
ンおよび非共役ポリエンの共重合体であって、 (a)エチレン/α−オレフィン(モル比)が50/5
0〜5/95、 (b)ヨウ素価が2〜40、 (c)デカリン中135℃で測定した極限粘度〔η〕が
1.0〜10dl/g、 (d)X線による結晶化度が5%以下である高級α−オ
レフィン系共重合体からなるゴムロール。 (3) エチレン、炭素数6〜20の高級α−オレフィ
ンおよび非共役ポリエンの共重合体であって、 (a)エチレン/α−オレフィン(モル比)が50/5
0〜5/95、 (b)ヨウ素価が2〜40、 (c)デカリン中135℃で測定した極限粘度〔η〕が
1.0〜10dl/g、 (d)X線による結晶化度が5%以下である高級α−オ
レフィン系共重合体からなるタイヤ振動部のカバー材。
ゴムロールおよびタイヤ振動部のカバー材である。 (1) エチレン、炭素数6〜20の高級α−オレフィ
ンおよび非共役ポリエンの共重合体であって、 (a)エチレン/α−オレフィン(モル比)が50/5
0〜5/95、 (b)ヨウ素価が2〜40、 (c)デカリン中135℃で測定した極限粘度〔η〕が
1.0〜10dl/g、 ( d)X線による結晶化度が5%以下 である高級α−オレフィン系共重合体からなる防振ゴ
ム。 (2) エチレン、炭素数6〜20の高級α−オレフィ
ンおよび非共役ポリエンの共重合体であって、 (a)エチレン/α−オレフィン(モル比)が50/5
0〜5/95、 (b)ヨウ素価が2〜40、 (c)デカリン中135℃で測定した極限粘度〔η〕が
1.0〜10dl/g、 (d)X線による結晶化度が5%以下である高級α−オ
レフィン系共重合体からなるゴムロール。 (3) エチレン、炭素数6〜20の高級α−オレフィ
ンおよび非共役ポリエンの共重合体であって、 (a)エチレン/α−オレフィン(モル比)が50/5
0〜5/95、 (b)ヨウ素価が2〜40、 (c)デカリン中135℃で測定した極限粘度〔η〕が
1.0〜10dl/g、 (d)X線による結晶化度が5%以下である高級α−オ
レフィン系共重合体からなるタイヤ振動部のカバー材。
【0005】本発明の防振ゴム、ゴムロールおよびタイ
ヤ振動部のカバー材(以下、これらをまとめて本発明の
ゴム製品という場合がある)の原料となる高級α−オレ
フィン系共重合体を構成する高級α−オレフィン成分は
炭素数が6〜20のα−オレフィンであり、具体的には
へキセン−1、へプテン−1、オクテン−1、ノネン−
1、デセン−1、ドデセン−1、ウンデセン−1、トリ
デセン−1、テトラデセン−1、ヘキサデセン−1、オ
クタデセン−1、エイコセン−1などを例示することが
できる。
ヤ振動部のカバー材(以下、これらをまとめて本発明の
ゴム製品という場合がある)の原料となる高級α−オレ
フィン系共重合体を構成する高級α−オレフィン成分は
炭素数が6〜20のα−オレフィンであり、具体的には
へキセン−1、へプテン−1、オクテン−1、ノネン−
1、デセン−1、ドデセン−1、ウンデセン−1、トリ
デセン−1、テトラデセン−1、ヘキサデセン−1、オ
クタデセン−1、エイコセン−1などを例示することが
できる。
【0006】本発明のゴム製品の原料となる高級α−オ
レフィン系共重合体を構成する非共役ポリエン成分とし
ては、具体的には5−エチリデン−2−ノルボルネン、
5−ビニル−2−ノルボルネン、5−イソプロペニル−
2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエンなどを例示す
ることができる。
レフィン系共重合体を構成する非共役ポリエン成分とし
ては、具体的には5−エチリデン−2−ノルボルネン、
5−ビニル−2−ノルボルネン、5−イソプロペニル−
2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエンなどを例示す
ることができる。
【0007】本発明のゴム製品の原料となる高級α−オ
レフィン系共重合体において、共重合体を構成するエチ
レン/α−オレフィン(モル比)は50/50〜5/9
5、好ましくは60/40〜10/90、特に好ましく
は65/35〜15/85の範囲である。共重合体の組
成は13C−NMR法により測定することができる。
レフィン系共重合体において、共重合体を構成するエチ
レン/α−オレフィン(モル比)は50/50〜5/9
5、好ましくは60/40〜10/90、特に好ましく
は65/35〜15/85の範囲である。共重合体の組
成は13C−NMR法により測定することができる。
【0008】本発明のゴム製品の原料となる高級α−オ
レフィン系共重合体において、共重合体のヨウ素価は2
〜40、好ましくは5〜30の範囲である。この特性値
は、高級α−オレフィン系共重合体を硫黄あるいは過酸
化物を用いて加硫する場合の目安となる値である。
レフィン系共重合体において、共重合体のヨウ素価は2
〜40、好ましくは5〜30の範囲である。この特性値
は、高級α−オレフィン系共重合体を硫黄あるいは過酸
化物を用いて加硫する場合の目安となる値である。
【0009】本発明のゴム製品の原料となる高級α−オ
レフィン系共重合体において、デカリン中135℃で測
定した極限粘度〔η〕は1.0〜10dl/g、好まし
くは1.5〜6dl/gの範囲である。この特性値は高
級α−オレフィン系共重合体の分子量を示す尺度であ
り、他の特性値と結合することにより、前述の優れた性
質の共重合体の提供に役立っている。
レフィン系共重合体において、デカリン中135℃で測
定した極限粘度〔η〕は1.0〜10dl/g、好まし
くは1.5〜6dl/gの範囲である。この特性値は高
級α−オレフィン系共重合体の分子量を示す尺度であ
り、他の特性値と結合することにより、前述の優れた性
質の共重合体の提供に役立っている。
【0010】本発明のゴム製品の原料となる高級α−オ
レフィン系共重合体はマグネシウム、チタンおよびハロ
ゲンを必須成分として含有するチタン触媒成分(i)お
よび有機アルミニウム触媒成分(ii)から形成される触
媒成分の存在下にエチレン、炭素数6〜20のα−オレ
フィンおよび非共役ポリエンを共重合させることにより
製造される。共重合に際して触媒成分、共重合条件、そ
の他の共重合体製造の条件は、高級α−オレフィン系共
重合体が前記(a)〜(d)で示した範囲の特性値を持
つように任意に選択設定することができる。
レフィン系共重合体はマグネシウム、チタンおよびハロ
ゲンを必須成分として含有するチタン触媒成分(i)お
よび有機アルミニウム触媒成分(ii)から形成される触
媒成分の存在下にエチレン、炭素数6〜20のα−オレ
フィンおよび非共役ポリエンを共重合させることにより
製造される。共重合に際して触媒成分、共重合条件、そ
の他の共重合体製造の条件は、高級α−オレフィン系共
重合体が前記(a)〜(d)で示した範囲の特性値を持
つように任意に選択設定することができる。
【0011】高級α−オレフィン系共重合体の製造に用
いられるチタン触媒成分(i)は、マグネシウム、チタ
ンおよびハロゲンを必須成分として含有するもので、マ
グネシウム/チタン(原子比)は通常1より大きく、好
ましくは3〜50、特に好ましくは6〜30、またハロ
ゲン/チタン(原子比)は通常1より大きく、好ましく
は4〜100、特に好ましくは6〜40の範囲である。
また、チタン触媒成分(i)中には、触媒合成段階で使
用した電子供与体が含まれていてもよく、電子供与体/
チタン(モル比)は好ましくは0.1〜10、特に好ま
しくは0.2〜6の範囲である。チタン触媒成分(i)
の比表面積は、通常3m2/g以上、好ましくは約40
〜1000m2/g、特に好ましくは約100〜800
m2/gである。通常、常温におけるヘキサン洗浄のよ
うな手段では、チタン触媒成分(i)からチタン化合物
は脱離しない。チタン触媒成分(i)のX線スペクトル
は、触媒調製に用いた原料マグネシウム化合物に関係な
く、マグネシウム化合物に関して微結晶化された状態を
示すか、またはマグネシウムジハライドの通常の市販品
のそれに比べて、非常に微結晶化された状態にあるのが
好ましい。また前記必須成分および電子供与体の他に、
他に元素、金属、官能基などを含んでいてもよく、さら
に有機または無機の希釈剤で希釈されていてもよい。
いられるチタン触媒成分(i)は、マグネシウム、チタ
ンおよびハロゲンを必須成分として含有するもので、マ
グネシウム/チタン(原子比)は通常1より大きく、好
ましくは3〜50、特に好ましくは6〜30、またハロ
ゲン/チタン(原子比)は通常1より大きく、好ましく
は4〜100、特に好ましくは6〜40の範囲である。
また、チタン触媒成分(i)中には、触媒合成段階で使
用した電子供与体が含まれていてもよく、電子供与体/
チタン(モル比)は好ましくは0.1〜10、特に好ま
しくは0.2〜6の範囲である。チタン触媒成分(i)
の比表面積は、通常3m2/g以上、好ましくは約40
〜1000m2/g、特に好ましくは約100〜800
m2/gである。通常、常温におけるヘキサン洗浄のよ
うな手段では、チタン触媒成分(i)からチタン化合物
は脱離しない。チタン触媒成分(i)のX線スペクトル
は、触媒調製に用いた原料マグネシウム化合物に関係な
く、マグネシウム化合物に関して微結晶化された状態を
示すか、またはマグネシウムジハライドの通常の市販品
のそれに比べて、非常に微結晶化された状態にあるのが
好ましい。また前記必須成分および電子供与体の他に、
他に元素、金属、官能基などを含んでいてもよく、さら
に有機または無機の希釈剤で希釈されていてもよい。
【0012】このようなチタン触媒成分(i)は、例え
ばマグネシウム化合物(もしくはマグネシウム金属)、
電子供与体およびチタン化合物の相互接触によって得ら
れるが、場合によっては、他の反応試剤、例えばケイ
素、リン、アルミニウムなどの化合物を使用することも
できる。
ばマグネシウム化合物(もしくはマグネシウム金属)、
電子供与体およびチタン化合物の相互接触によって得ら
れるが、場合によっては、他の反応試剤、例えばケイ
素、リン、アルミニウムなどの化合物を使用することも
できる。
【0013】このようなチタン触媒成分(i)を製造す
る方法としては、例えば特開昭50−108385号、
同50−126590号、同51−20297号、同5
1−28189号、同51−64586号、同51−9
2885号、同51−136625号、同52−874
89号、同52−100596号、同52−14768
8号、同52−104593号、同53−2580号、
同53−40093号、同53−40094号、同55
−135102号、同55−152710号、同56−
135106号、同56−811号、同56−1190
8号、同5−18606号、同58−83006号、同
58−138705号、同58−138706号、同5
8−138707号、同58−138708号、同58
−138709号、同58−138710号、同58−
138715号、同60−23404号、同61−21
109号、同61−37802号、同61−37803
号などの各公報に開示された方法に準じて製造すること
ができる。これらチタン触媒成分(i)の調製方法の数
例について、以下に簡単に述べる。
る方法としては、例えば特開昭50−108385号、
同50−126590号、同51−20297号、同5
1−28189号、同51−64586号、同51−9
2885号、同51−136625号、同52−874
89号、同52−100596号、同52−14768
8号、同52−104593号、同53−2580号、
同53−40093号、同53−40094号、同55
−135102号、同55−152710号、同56−
135106号、同56−811号、同56−1190
8号、同5−18606号、同58−83006号、同
58−138705号、同58−138706号、同5
8−138707号、同58−138708号、同58
−138709号、同58−138710号、同58−
138715号、同60−23404号、同61−21
109号、同61−37802号、同61−37803
号などの各公報に開示された方法に準じて製造すること
ができる。これらチタン触媒成分(i)の調製方法の数
例について、以下に簡単に述べる。
【0014】 (1)マグネシウム化合物あるいはマグネシウム化合物
と電子供与体の錯化合物を、粉砕助剤などの存在下また
は不存在下で、粉砕しまたは粉砕することなく、電子供
与体および/または有機アルミニウム化合物やハロゲン
含有ケイ素化合物のような反応助剤で予備処理し、また
は予備処理せずに得られた固体と、反応条件下に液相を
なすチタン化合物とを反応させる。ただし、上記電子供
与体を少なくとも一回は使用するのが好ましい。 (2)還元能を有しないマグネシウム化合物の液状物
と、液状チタン化合物とを、電子供与体の存在下で反応
させて固体状チタン複合体を析出させる。 (3)上記(2)で得られるものに、チタン化合物を反
応させる。 (4)上記(1)または(2)で得られるものに、電子
供与体およびチタン化合物を反応させる。
と電子供与体の錯化合物を、粉砕助剤などの存在下また
は不存在下で、粉砕しまたは粉砕することなく、電子供
与体および/または有機アルミニウム化合物やハロゲン
含有ケイ素化合物のような反応助剤で予備処理し、また
は予備処理せずに得られた固体と、反応条件下に液相を
なすチタン化合物とを反応させる。ただし、上記電子供
与体を少なくとも一回は使用するのが好ましい。 (2)還元能を有しないマグネシウム化合物の液状物
と、液状チタン化合物とを、電子供与体の存在下で反応
させて固体状チタン複合体を析出させる。 (3)上記(2)で得られるものに、チタン化合物を反
応させる。 (4)上記(1)または(2)で得られるものに、電子
供与体およびチタン化合物を反応させる。
【0015】 (5)マグネシウム化合物あるいはマグネシウム化合物
と電子供与体の錯化合物とを、電子供与体、粉砕助剤な
どの存在下または不存在下で、チタン化合物の存在下に
粉砕し、電子供与体および/または有機アルミニウム化
合物やハロゲン含有ケイ素化合物のような反応助剤で予
備処理し、または予備処理せずに得られた固体を、ハロ
ゲンまたはハロゲン化合物または芳香族炭化水素で処理
する。ただし、上記電子供与体を少なくとも一回は使用
するのが好ましい。 (6)上記(1)〜(4)で得られる化合物をハロゲ
ン、ハロゲン化合物または芳香族炭化水素で処理する。 (7)金属酸化物、ジヒドロカルビルマグネシウムおよ
びハロゲン含有アルコールの接触反応物を、多価カルボ
ン酸エステルおよびチタン化合物と接触させる。 (8)有機酸のマグネシウム塩、アルコキシマグネシウ
ム、アリーロキシマグネシウムなどのマグネシウム化合
物を、多価カルボン酸エステル、チタン化合物またはハ
ロゲン含有炭化水素と反応させる。これらの調製法の中
では、液状のハロゲン化チタンを使用したもの、および
チタン化合物使用後あるいは使用の際にハロゲン化炭化
水素を使用したものが好ましい。
と電子供与体の錯化合物とを、電子供与体、粉砕助剤な
どの存在下または不存在下で、チタン化合物の存在下に
粉砕し、電子供与体および/または有機アルミニウム化
合物やハロゲン含有ケイ素化合物のような反応助剤で予
備処理し、または予備処理せずに得られた固体を、ハロ
ゲンまたはハロゲン化合物または芳香族炭化水素で処理
する。ただし、上記電子供与体を少なくとも一回は使用
するのが好ましい。 (6)上記(1)〜(4)で得られる化合物をハロゲ
ン、ハロゲン化合物または芳香族炭化水素で処理する。 (7)金属酸化物、ジヒドロカルビルマグネシウムおよ
びハロゲン含有アルコールの接触反応物を、多価カルボ
ン酸エステルおよびチタン化合物と接触させる。 (8)有機酸のマグネシウム塩、アルコキシマグネシウ
ム、アリーロキシマグネシウムなどのマグネシウム化合
物を、多価カルボン酸エステル、チタン化合物またはハ
ロゲン含有炭化水素と反応させる。これらの調製法の中
では、液状のハロゲン化チタンを使用したもの、および
チタン化合物使用後あるいは使用の際にハロゲン化炭化
水素を使用したものが好ましい。
【0016】前記チタン触媒成分(i)の調製に用いら
れるマグネシウム化合物は還元能を有するか、または有
しないマグネシウム化合物である。還元能を有するもの
の例としては、マグネシウム・炭素結合あるいはマグネ
シウム・水素結合を有するマグネシウム化合物、例えば
ジメチルマグネシウム、ジエチルマグネシウム、ジイソ
プロピルマグネシウム、ジブチルマグネシウム、ジアミ
ルマグネシウム、ジヘキシルマグネシウム、ジデシルマ
グネシウム、エチル塩化マグネシウム、プロピル塩化マ
グネシウム、ブチル塩化マグネシウム、ヘキシル塩化マ
グネシウム、アミル塩化マグネシウム、ブチルエトキシ
塩化マグネシウム、エチルブチルマグネシウム、ブチル
マグネシウムハイドライドなどがあげられる。これらマ
グネシウム化合物は、例えば有機アルミニウムなどとの
錯化合物の形で用いることもでき、また液体状態であっ
ても、固体状態であってもよい。
れるマグネシウム化合物は還元能を有するか、または有
しないマグネシウム化合物である。還元能を有するもの
の例としては、マグネシウム・炭素結合あるいはマグネ
シウム・水素結合を有するマグネシウム化合物、例えば
ジメチルマグネシウム、ジエチルマグネシウム、ジイソ
プロピルマグネシウム、ジブチルマグネシウム、ジアミ
ルマグネシウム、ジヘキシルマグネシウム、ジデシルマ
グネシウム、エチル塩化マグネシウム、プロピル塩化マ
グネシウム、ブチル塩化マグネシウム、ヘキシル塩化マ
グネシウム、アミル塩化マグネシウム、ブチルエトキシ
塩化マグネシウム、エチルブチルマグネシウム、ブチル
マグネシウムハイドライドなどがあげられる。これらマ
グネシウム化合物は、例えば有機アルミニウムなどとの
錯化合物の形で用いることもでき、また液体状態であっ
ても、固体状態であってもよい。
【0017】一方、還元能を有しないマグネシウム化合
物としては、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、ヨ
ウ化マグネシウム、フッ化マグネシウムのようなハロゲ
ン化マグネシウム;メトキシ塩化マグネシウム、エトキ
シ塩化マグネシウム、イソプロポキシ塩化マグネシウ
ム、ブトキシ塩化マグネシウム、オクトキシ塩化マグネ
シウムのようなアルコキシマグネシウムハライド;フェ
ノキシ塩化マグネシウム、メチルフェノキシ塩化マグネ
シウムのようなアリロキシマグネシウムハライド;エト
キシマグネシウム、イソプロポキシマグネシウム、ブト
キシマグネシウム、オクトキシマグネシウム、2−エチ
ルヘキソキシマグネシウムのようなアルコキシマグネシ
ウム;フェノキシマグネシウム、ジメチルフェノキシマ
グネシウムのようなアリロキシマグネシウム;ラウリン
酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウムのようなマ
グネシウムのカルボン酸塩などを例示することができ
る。
物としては、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、ヨ
ウ化マグネシウム、フッ化マグネシウムのようなハロゲ
ン化マグネシウム;メトキシ塩化マグネシウム、エトキ
シ塩化マグネシウム、イソプロポキシ塩化マグネシウ
ム、ブトキシ塩化マグネシウム、オクトキシ塩化マグネ
シウムのようなアルコキシマグネシウムハライド;フェ
ノキシ塩化マグネシウム、メチルフェノキシ塩化マグネ
シウムのようなアリロキシマグネシウムハライド;エト
キシマグネシウム、イソプロポキシマグネシウム、ブト
キシマグネシウム、オクトキシマグネシウム、2−エチ
ルヘキソキシマグネシウムのようなアルコキシマグネシ
ウム;フェノキシマグネシウム、ジメチルフェノキシマ
グネシウムのようなアリロキシマグネシウム;ラウリン
酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウムのようなマ
グネシウムのカルボン酸塩などを例示することができ
る。
【0018】これらの還元能を有しないマグネシウム化
合物は、上述した還元能を有するマグネシウム化合物か
ら誘導したもの、あるいは触媒成分の調製時に誘導した
ものであってもよく、例えば還元能を有するマグネシウ
ム化合物をポリシロキサン化合物、ハロゲン含有シラン
化合物、ハロゲン含有アルミニウム化合物、エステル、
アルコールなどの化合物と接触させることにより還元能
を有しないマグネシウム化合物に変化させてもよい。ま
た、マグネシウム化合物は、他の金属との錯化合物、複
化合物あるいは他の金属化合物との混合物であってもよ
い。さらにこれらの化合物の2種以上の混合物であって
もよい。
合物は、上述した還元能を有するマグネシウム化合物か
ら誘導したもの、あるいは触媒成分の調製時に誘導した
ものであってもよく、例えば還元能を有するマグネシウ
ム化合物をポリシロキサン化合物、ハロゲン含有シラン
化合物、ハロゲン含有アルミニウム化合物、エステル、
アルコールなどの化合物と接触させることにより還元能
を有しないマグネシウム化合物に変化させてもよい。ま
た、マグネシウム化合物は、他の金属との錯化合物、複
化合物あるいは他の金属化合物との混合物であってもよ
い。さらにこれらの化合物の2種以上の混合物であって
もよい。
【0019】これらの中で好ましいマグネシウム化合物
は還元能を有しない化合物であり、特に好ましくはハロ
ゲン含有マグネシウム化合物、とりわけ塩化マグネシウ
ム、アルコキシ塩化マグネシウム、アリロキシ塩化マグ
ネシウムである。
は還元能を有しない化合物であり、特に好ましくはハロ
ゲン含有マグネシウム化合物、とりわけ塩化マグネシウ
ム、アルコキシ塩化マグネシウム、アリロキシ塩化マグ
ネシウムである。
【0020】チタン触媒成分(i)の調製に用いられる
チタン化合物としては種々あるが、通、Ti(OR)gX
4-g(Rは炭化水素基、Xはハロゲン、0≦g≦4)で
示される4価のチタン化合物が好適である。具体的に
は、TiCl4、TiBr4、TiI4などのテトラハロ
ゲン化チタン;Ti(OCH3)Cl3、Ti(OC2H5)C
l8、Ti(On−C4H9)Cl3、Ti(OC2H5)B
r8、Ti(OisoC4H9)Br3などのトリハロゲン化
アルコキシチタン;Ti(OCH3)2Cl2、Ti(OC2
H5)2Cl2、Ti(On−C4H9)Cl2、Ti(OC
2H5)2Br2などのジハロゲン化アルコキシチタン;T
i(OCH3)3Cl、Ti(OC2H5)3Cl、Ti(On−
C4H9)3Cl、Ti(OC2H5)3Brなどのモノハロゲ
ン化トリアルコキシチタン;Ti(On−C4H9)4など
のテトラアルコキシチタンなどを例示することができ
る。これらの中で好ましいのはハロゲン含有チタン化合
物、特に好ましいのは四塩化チタンである。これらのチ
タン化合物は単体で用いてもよいし、混合物の形で用い
てもよい。あるいは炭化水素やハロゲン化炭化水素など
に希釈して用いてもよい。
チタン化合物としては種々あるが、通、Ti(OR)gX
4-g(Rは炭化水素基、Xはハロゲン、0≦g≦4)で
示される4価のチタン化合物が好適である。具体的に
は、TiCl4、TiBr4、TiI4などのテトラハロ
ゲン化チタン;Ti(OCH3)Cl3、Ti(OC2H5)C
l8、Ti(On−C4H9)Cl3、Ti(OC2H5)B
r8、Ti(OisoC4H9)Br3などのトリハロゲン化
アルコキシチタン;Ti(OCH3)2Cl2、Ti(OC2
H5)2Cl2、Ti(On−C4H9)Cl2、Ti(OC
2H5)2Br2などのジハロゲン化アルコキシチタン;T
i(OCH3)3Cl、Ti(OC2H5)3Cl、Ti(On−
C4H9)3Cl、Ti(OC2H5)3Brなどのモノハロゲ
ン化トリアルコキシチタン;Ti(On−C4H9)4など
のテトラアルコキシチタンなどを例示することができ
る。これらの中で好ましいのはハロゲン含有チタン化合
物、特に好ましいのは四塩化チタンである。これらのチ
タン化合物は単体で用いてもよいし、混合物の形で用い
てもよい。あるいは炭化水素やハロゲン化炭化水素など
に希釈して用いてもよい。
【0021】チタン触媒成分(i)の調製時には電子供
与体を用いてもよく、その電子供与体としては、アルコ
ール、フェノール類、ケトン、アルデヒド、カルボン
酸、有機酸または無機酸のエステル、エーテル、酸アミ
ド、酸無水物、アルコキシシランのような含酸素電子供
与体、アンモニア、アミン、ニトリル、イソシアネート
のよう含窒素電子供与体などを用いることができる。具
体的には、メタノール、エタノール、プロパノール、ペ
ンタノール、ヘキサノール、オクタノール、ドデカノー
ル、オクタデシルアルコール、ベンジルアルコール、フ
ェニルエチルアルコール、クミルアルコール、イソプロ
ピルベンジルアルコールなどの炭素数1〜18のアルコ
ール類;フェノール、クレゾール、キシレノール、エチ
ルフェノール、プロピルフェノール、ノニルフェノー
ル、クミルフェノール、ナフトールなどの低級アルキル
基を有する炭素数6〜20のフェノール類;アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセト
フェノン、ベンゾフェノンなどの炭素数3〜15のケト
ン類;アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、オク
チルアルデヒド、ベンズアルデヒド、トルアルデヒド、
ナフトアルデヒドなどの炭素数2〜15のアルデヒド
類;ギ酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ビニ
ル、酢酸プロピル、酢酸オクチル、酢酸シクロヘキシ
ル、プロピオン酸エチル、酪酸メチル、吉草酸エチル、
クロル酢酸メチル、ジクロル酢酸エチル、メタクリル酸
メチル、クロトン酸エチル、シクロヘキサンカルボン酸
エチル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プ
ロピル、安息香酸ブチル、安息香酸オクチル、安息香酸
シクロヘキシル、安息香酸フェニル、安息香酸ベンジ
ル、トルイル酸メチル、トルイル酸エチル、トルイル酸
アミル、エチル安息香酸エチル、アニス酸メチル、アニ
ス酸エチル、エトキシ安息香酸エチルなどのモノカルボ
ン酸エステル類;マロン酸ジブチル、イソプロピルマロ
ン酸ジエチル、n−ブチルマロン酸ジエチル、フェニル
マロン酸ジエチル、2−アリルマロン酸エチル、ジイソ
ブチルマロン酸ジエチル、ジ−n−ブチルマロン酸ジエ
チル、コハク酸ジ−n−ブチル、メチルコハク酸ジエチ
ル、エチルコハク酸ジブチル、マレイン酸ジメチル、マ
レイン酸ジブチル、マレイン酸モノオクチル、マレイン
酸ジオクチル、ブチルマレイン酸ジブチル、ブチルマレ
イン酸ジエチル、フマル酸ジイソオクチル、イタコン酸
ジ−n−ブチル、シトラコン酸ジメチル、1,2−シク
ロヘキサンジカルボン酸ジエチル、1,2−シクロヘキ
サンジカルボン酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジ
メチル、フタル酸モノイソブチル、フタル酸ジエチル、
フタル酸エチル−n−ブチル、フタル酸ジ−n−プロピ
ル、フタル酸−n−ブチル、フタル酸イソブチル、フタ
ル酸ジ−n−ヘプチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジネオペンチ
ル、フタル酸ベンジルブチル、フタル酸ジフェニル、ナ
フタレンジカルボン酸ジイソブチル、セバシン酸ジ−2
−エチルヘキシルなどのジカルボン酸エステル類;γ−
ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、クマリン、フタ
リド、炭酸エチレンなどの環状エステル類;アセチルク
ロリド、ベンゾイルクロリド、トルイル酸クロリド、ア
ニス酸クロリドなどの炭素数2〜15のサンハライド
類;メチルエーテル、エチルエーテル、イソプロピルエ
ーテル、ブチルエーテル、イソアミルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジフェニルエーテルなどの炭素数2〜2
0のエーテル類;酢酸アミド、安息香酸アミド、トルイ
ル類アミドなどの酸アミド類;メチルアミン、エチルア
ミン、ジエチルアミン、トリブチルアミン、ピペリジ
ン、トリベンジルアミン、アニリン、ピリジン、ピコリ
ン、テトラメチルメチレンジアミン、テトラメチルエチ
レンジアミンなどのアミン類;アセトニトリルベンゾニ
トリル、トルニトリルなどのニトリル類;亜リン酸トリ
メチル、亜リン酸トリエチルなどのP−O−C結合を有
する有機リン化合物;ケイ酸エチル、ジフェニルジメト
キシシランなどのアルコキシシラン類などをあげること
ができる。
与体を用いてもよく、その電子供与体としては、アルコ
ール、フェノール類、ケトン、アルデヒド、カルボン
酸、有機酸または無機酸のエステル、エーテル、酸アミ
ド、酸無水物、アルコキシシランのような含酸素電子供
与体、アンモニア、アミン、ニトリル、イソシアネート
のよう含窒素電子供与体などを用いることができる。具
体的には、メタノール、エタノール、プロパノール、ペ
ンタノール、ヘキサノール、オクタノール、ドデカノー
ル、オクタデシルアルコール、ベンジルアルコール、フ
ェニルエチルアルコール、クミルアルコール、イソプロ
ピルベンジルアルコールなどの炭素数1〜18のアルコ
ール類;フェノール、クレゾール、キシレノール、エチ
ルフェノール、プロピルフェノール、ノニルフェノー
ル、クミルフェノール、ナフトールなどの低級アルキル
基を有する炭素数6〜20のフェノール類;アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセト
フェノン、ベンゾフェノンなどの炭素数3〜15のケト
ン類;アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、オク
チルアルデヒド、ベンズアルデヒド、トルアルデヒド、
ナフトアルデヒドなどの炭素数2〜15のアルデヒド
類;ギ酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ビニ
ル、酢酸プロピル、酢酸オクチル、酢酸シクロヘキシ
ル、プロピオン酸エチル、酪酸メチル、吉草酸エチル、
クロル酢酸メチル、ジクロル酢酸エチル、メタクリル酸
メチル、クロトン酸エチル、シクロヘキサンカルボン酸
エチル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プ
ロピル、安息香酸ブチル、安息香酸オクチル、安息香酸
シクロヘキシル、安息香酸フェニル、安息香酸ベンジ
ル、トルイル酸メチル、トルイル酸エチル、トルイル酸
アミル、エチル安息香酸エチル、アニス酸メチル、アニ
ス酸エチル、エトキシ安息香酸エチルなどのモノカルボ
ン酸エステル類;マロン酸ジブチル、イソプロピルマロ
ン酸ジエチル、n−ブチルマロン酸ジエチル、フェニル
マロン酸ジエチル、2−アリルマロン酸エチル、ジイソ
ブチルマロン酸ジエチル、ジ−n−ブチルマロン酸ジエ
チル、コハク酸ジ−n−ブチル、メチルコハク酸ジエチ
ル、エチルコハク酸ジブチル、マレイン酸ジメチル、マ
レイン酸ジブチル、マレイン酸モノオクチル、マレイン
酸ジオクチル、ブチルマレイン酸ジブチル、ブチルマレ
イン酸ジエチル、フマル酸ジイソオクチル、イタコン酸
ジ−n−ブチル、シトラコン酸ジメチル、1,2−シク
ロヘキサンジカルボン酸ジエチル、1,2−シクロヘキ
サンジカルボン酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジ
メチル、フタル酸モノイソブチル、フタル酸ジエチル、
フタル酸エチル−n−ブチル、フタル酸ジ−n−プロピ
ル、フタル酸−n−ブチル、フタル酸イソブチル、フタ
ル酸ジ−n−ヘプチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジネオペンチ
ル、フタル酸ベンジルブチル、フタル酸ジフェニル、ナ
フタレンジカルボン酸ジイソブチル、セバシン酸ジ−2
−エチルヘキシルなどのジカルボン酸エステル類;γ−
ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、クマリン、フタ
リド、炭酸エチレンなどの環状エステル類;アセチルク
ロリド、ベンゾイルクロリド、トルイル酸クロリド、ア
ニス酸クロリドなどの炭素数2〜15のサンハライド
類;メチルエーテル、エチルエーテル、イソプロピルエ
ーテル、ブチルエーテル、イソアミルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジフェニルエーテルなどの炭素数2〜2
0のエーテル類;酢酸アミド、安息香酸アミド、トルイ
ル類アミドなどの酸アミド類;メチルアミン、エチルア
ミン、ジエチルアミン、トリブチルアミン、ピペリジ
ン、トリベンジルアミン、アニリン、ピリジン、ピコリ
ン、テトラメチルメチレンジアミン、テトラメチルエチ
レンジアミンなどのアミン類;アセトニトリルベンゾニ
トリル、トルニトリルなどのニトリル類;亜リン酸トリ
メチル、亜リン酸トリエチルなどのP−O−C結合を有
する有機リン化合物;ケイ酸エチル、ジフェニルジメト
キシシランなどのアルコキシシラン類などをあげること
ができる。
【0022】前記例示のような諸方法で得られるチタン
触媒成分(i)は、反応終了後、液状の不活性炭化水素
で充分に洗浄することによって精製できる。この目的に
使用される不活性炭化水素としては、n−ペンタン、イ
ソペンタン、n−ヘキサン、イソヘキサン、n−ヘプタ
ン、n−オクタン、イソオクタン、n−デカン、n−ド
デカン、灯油、流動パラフィンのような脂肪族炭化水
素;シクロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘ
キサン、メチルシクロヘキサンのような脂環族炭化水
素;ベンゼン、トルエン、キシレン、サイメンのような
芳香族炭化水素;クロルベンゼン、ジクロルエタンのよ
うなハロゲン化炭化水素あるいはこれらの混合物などを
例示できる。
触媒成分(i)は、反応終了後、液状の不活性炭化水素
で充分に洗浄することによって精製できる。この目的に
使用される不活性炭化水素としては、n−ペンタン、イ
ソペンタン、n−ヘキサン、イソヘキサン、n−ヘプタ
ン、n−オクタン、イソオクタン、n−デカン、n−ド
デカン、灯油、流動パラフィンのような脂肪族炭化水
素;シクロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘ
キサン、メチルシクロヘキサンのような脂環族炭化水
素;ベンゼン、トルエン、キシレン、サイメンのような
芳香族炭化水素;クロルベンゼン、ジクロルエタンのよ
うなハロゲン化炭化水素あるいはこれらの混合物などを
例示できる。
【0023】前記有機アルミニウム化合物触媒成分(i
i)としては、次のようなものがある。 (1)少なくとも分子内に1個以上のアルミニウム−炭
素結合を有する有機アルミニウム化合物、例えば一般式 R1 mAl(OR2)nHpXq (ここで、R1およびR2は炭素数1〜15、好ましくは
1〜4の炭化水素基で、互いに同一であっても異なって
いてもよい。Xはハロゲン、mは0≦m≦3、nは0≦
n≦3、pは0≦p≦3、qは0≦q≦3の数であり、
m+n+p+q=3である。)、 (2)一般式 M1AlR1 4 (ここで、M1はLi、Na、Kであり、R1は前記と同
じである。)で表わされる第1族金属とアルミニウムと
の錯アルキル化物などをあげることができる。
i)としては、次のようなものがある。 (1)少なくとも分子内に1個以上のアルミニウム−炭
素結合を有する有機アルミニウム化合物、例えば一般式 R1 mAl(OR2)nHpXq (ここで、R1およびR2は炭素数1〜15、好ましくは
1〜4の炭化水素基で、互いに同一であっても異なって
いてもよい。Xはハロゲン、mは0≦m≦3、nは0≦
n≦3、pは0≦p≦3、qは0≦q≦3の数であり、
m+n+p+q=3である。)、 (2)一般式 M1AlR1 4 (ここで、M1はLi、Na、Kであり、R1は前記と同
じである。)で表わされる第1族金属とアルミニウムと
の錯アルキル化物などをあげることができる。
【0024】前記(1)に属する有機アルミニウム化合
物としては、次のものを例示できる。 一般式 R1 mAl(OR2)3-m (ここで、R1およびR2は前記と同じ、mは好ましくは
1.5≦m≦3の数である。)、 一般式 R1 mAlX3-m (ここで、R1は前記と同じ、Xはハロゲン、mは好ま
しくは0<m<3である。)、 一般式 R1 mAlH3-m (ここで、R1は前記と同じ、mは好ましくは2≦m<
3である。)、 一般式 R1 mAl(OR2)nXq (ここで、R1およびR2は前記と同じ、Xはハロゲン、
mは0<m≦3、nは0≦n<3、qは0≦q<3の数
であって、しかもm+n+q=3である。)で表される
ものを例示できる。
物としては、次のものを例示できる。 一般式 R1 mAl(OR2)3-m (ここで、R1およびR2は前記と同じ、mは好ましくは
1.5≦m≦3の数である。)、 一般式 R1 mAlX3-m (ここで、R1は前記と同じ、Xはハロゲン、mは好ま
しくは0<m<3である。)、 一般式 R1 mAlH3-m (ここで、R1は前記と同じ、mは好ましくは2≦m<
3である。)、 一般式 R1 mAl(OR2)nXq (ここで、R1およびR2は前記と同じ、Xはハロゲン、
mは0<m≦3、nは0≦n<3、qは0≦q<3の数
であって、しかもm+n+q=3である。)で表される
ものを例示できる。
【0025】前記(1)に属するアルミニウム化合物と
して、具体的には、トリエチルアルミニウム、トリブチ
ルアルミニウムなどのトリアルキルアルミニウム;トリ
イソブレニルアルミニウムのようなトリアルケニルアル
ミニウム;ジエチルアルミニウムエトキシド、ジブチル
アルミニウムブトキシドなどのジアルキルアルミニウム
アルコキシド;エチルアルミニウムセスキエトキシド、
ブチルアルミニウムセスキブトキシドなどのアルキルア
ルミニウムセスキアルコキシド;R1 2.5Al(OR2)6.5
で表わされる平均組成を有する部分的にアルコキシ化さ
れたアルキルアルミニウム;ジエチルアルミニウムクロ
リド、ジブチルアルミニウムブロミドなどのジアルキル
アルミニウムハライド;エチルアルミニウムセスキクロ
リド、ブチルアルミニウムセスキクロリド、エチルアル
ミニウムセスキブロミドなどのアルキルアルミニウムセ
スキハライド;エチルアルミニウムジクロリド、プロピ
ルアルミニウムジクロリド、ジブチルアルミニウムジブ
ロミドなどのアルキルアルミニウムジハライドなどの部
分的にハロゲン化されたアルキルアルミニウム;ジエチ
ルアルミニウムヒドリド、ジブチルアルミニウムヒドリ
ドなどのジアルキルアルミニウムヒドリド;エチルアル
ミニウムジヒドリド、プロピルアルミニウムジヒドリド
のようなアルキルアルミニウムジヒドリドなどの部分的
に水素化されたアルキルアルミニウム;エチルアルミニ
ウムエトキシクロリド、ブチルアルミニウムブトキシク
ロリド、エチルアルミニウムエトキシブロミドなどの部
分的にアルコキシ化およびハロゲン化されたアルキルア
ルミニウムなどをあげることができる。
して、具体的には、トリエチルアルミニウム、トリブチ
ルアルミニウムなどのトリアルキルアルミニウム;トリ
イソブレニルアルミニウムのようなトリアルケニルアル
ミニウム;ジエチルアルミニウムエトキシド、ジブチル
アルミニウムブトキシドなどのジアルキルアルミニウム
アルコキシド;エチルアルミニウムセスキエトキシド、
ブチルアルミニウムセスキブトキシドなどのアルキルア
ルミニウムセスキアルコキシド;R1 2.5Al(OR2)6.5
で表わされる平均組成を有する部分的にアルコキシ化さ
れたアルキルアルミニウム;ジエチルアルミニウムクロ
リド、ジブチルアルミニウムブロミドなどのジアルキル
アルミニウムハライド;エチルアルミニウムセスキクロ
リド、ブチルアルミニウムセスキクロリド、エチルアル
ミニウムセスキブロミドなどのアルキルアルミニウムセ
スキハライド;エチルアルミニウムジクロリド、プロピ
ルアルミニウムジクロリド、ジブチルアルミニウムジブ
ロミドなどのアルキルアルミニウムジハライドなどの部
分的にハロゲン化されたアルキルアルミニウム;ジエチ
ルアルミニウムヒドリド、ジブチルアルミニウムヒドリ
ドなどのジアルキルアルミニウムヒドリド;エチルアル
ミニウムジヒドリド、プロピルアルミニウムジヒドリド
のようなアルキルアルミニウムジヒドリドなどの部分的
に水素化されたアルキルアルミニウム;エチルアルミニ
ウムエトキシクロリド、ブチルアルミニウムブトキシク
ロリド、エチルアルミニウムエトキシブロミドなどの部
分的にアルコキシ化およびハロゲン化されたアルキルア
ルミニウムなどをあげることができる。
【0026】前記(2)に属する化合物としては、Li
AlEt4、LiAl(C7H4)4などを例示できる。ま
た、(1)に類似するアルミニウム化合物として酸素原
子や窒素原子を介して2以上のアルミニウムが結合した
有機アルミニウム化合物であってもよい。このような化
合物としては、例えば(C2H4)2AlOAl(C
2H4)2、(C4H9)2AlOAl(C4H9)2、(C2H4)2
AlN(C2H4)Al(C2H4)2、などを例示できる。こ
れらの中では、特にトリアルキルアルミニウムおよび上
記した2以上のアルミニウムが結合したアルキルアルミ
ニウムが好ましい。
AlEt4、LiAl(C7H4)4などを例示できる。ま
た、(1)に類似するアルミニウム化合物として酸素原
子や窒素原子を介して2以上のアルミニウムが結合した
有機アルミニウム化合物であってもよい。このような化
合物としては、例えば(C2H4)2AlOAl(C
2H4)2、(C4H9)2AlOAl(C4H9)2、(C2H4)2
AlN(C2H4)Al(C2H4)2、などを例示できる。こ
れらの中では、特にトリアルキルアルミニウムおよび上
記した2以上のアルミニウムが結合したアルキルアルミ
ニウムが好ましい。
【0027】本発明のゴム製品の原料となる高級α−オ
レフィン系共重合体の重合に際しては、電子供与体を触
媒成分(i)および(ii)とともに使用することが可能
である。このような電子供与体としては、例えばアミン
類、アミド類、エーテル類、ケトン類、ニトリル類、ホ
スフィン類、スチビン類、アルシン類、ホスホルアミド
類、エステル類、チオエーテル類、チオエステル類、酸
無水物類、酸ハライド類、アルデヒド類、アルコレート
類、アルコキシ(アリーロキシ)シラン類、有機酸類お
よび周期律表の第1族ないし第4族に属する金属のアミ
ド類および塩類などをあげることができる。塩類は、有
機酸と触媒成分(ii)として用いられる有機金属化合物
との反応によって共重合体生成過程中で形成させること
もできる。
レフィン系共重合体の重合に際しては、電子供与体を触
媒成分(i)および(ii)とともに使用することが可能
である。このような電子供与体としては、例えばアミン
類、アミド類、エーテル類、ケトン類、ニトリル類、ホ
スフィン類、スチビン類、アルシン類、ホスホルアミド
類、エステル類、チオエーテル類、チオエステル類、酸
無水物類、酸ハライド類、アルデヒド類、アルコレート
類、アルコキシ(アリーロキシ)シラン類、有機酸類お
よび周期律表の第1族ないし第4族に属する金属のアミ
ド類および塩類などをあげることができる。塩類は、有
機酸と触媒成分(ii)として用いられる有機金属化合物
との反応によって共重合体生成過程中で形成させること
もできる。
【0028】これらの電子供与体の具体例としては、例
えばチタン触媒成分(i)に含有されてもよい電子供与
体として先に例示したものから選ぶことができる。ま
た、一般式RnSi(OR1)4-n(式中、R、R1は炭化水
素基、0≦n<4)で表わされるアルコキシ(アリーロ
キシ)シラン化合物を重合に際して触媒成分(i)およ
び(ii)と併用することができる。より具体的には、ト
リメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、
ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラ
ン、ジイソプロピルジメトキシシラン、t−ブチルメチ
ルジメトキシシラン、t−ブチルメチルジエトキシシラ
ン、t−アミルメチルジエトキシシラン、ジフェニルジ
メトキシシラン、フェニルメチルジメトキシシラン、ジ
フェニルジエトキシシラン、ビス−o−トリルジメトキ
シシラン、ビス−m−トリルジメトキシシラン、ビス−
p−トリルジメトキシシラン、ビス−p−トリルジエト
キシシラン、ビスエチルフェニルジメトキシシラン、ジ
シクロヘキシルジメトキシシラン、シクロヘキシルメチ
ルジメトキシシラン、シクロヘキシルメチルジエトキシ
シラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキ
シシラン、ビニルトリメトキシシラン、メチルトリメト
キシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、デシル
トリエトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、フェ
ニルトリメトキシシラン、γ−クロルプロピルトリメト
キシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエ
トキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、t−ブチル
トリエトキシシラン、n−ブチルトリエトキシシラン、
iso−ブチルエトキシシラン、フェニルトリエトキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、クロ
ルトリエトキシシラン、エチルトリイソプロポキシシラ
ン、ビニルトリブトキシシラン、シクロヘキシルトリメ
トキシシラン、シクロヘキシルトリエトキシシラン、2
−ノルボルナントリメトキシシラン、2−ノルボルナン
トリエトキシシラン、2−ノルボルナンメチルジメトキ
シシラン、ケイ酸エチル、ケイ酸ブチル、トリメチルフ
ェノキシシラン、メチルトリアリロキシシラン、ビニル
トリス(β−メトキシエトキシシラン)、ビニルアセト
キシシラン、ジメチルテトラエトキシジシロキサンなど
があげられる。
えばチタン触媒成分(i)に含有されてもよい電子供与
体として先に例示したものから選ぶことができる。ま
た、一般式RnSi(OR1)4-n(式中、R、R1は炭化水
素基、0≦n<4)で表わされるアルコキシ(アリーロ
キシ)シラン化合物を重合に際して触媒成分(i)およ
び(ii)と併用することができる。より具体的には、ト
リメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、
ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラ
ン、ジイソプロピルジメトキシシラン、t−ブチルメチ
ルジメトキシシラン、t−ブチルメチルジエトキシシラ
ン、t−アミルメチルジエトキシシラン、ジフェニルジ
メトキシシラン、フェニルメチルジメトキシシラン、ジ
フェニルジエトキシシラン、ビス−o−トリルジメトキ
シシラン、ビス−m−トリルジメトキシシラン、ビス−
p−トリルジメトキシシラン、ビス−p−トリルジエト
キシシラン、ビスエチルフェニルジメトキシシラン、ジ
シクロヘキシルジメトキシシラン、シクロヘキシルメチ
ルジメトキシシラン、シクロヘキシルメチルジエトキシ
シラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキ
シシラン、ビニルトリメトキシシラン、メチルトリメト
キシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、デシル
トリエトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、フェ
ニルトリメトキシシラン、γ−クロルプロピルトリメト
キシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエ
トキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、t−ブチル
トリエトキシシラン、n−ブチルトリエトキシシラン、
iso−ブチルエトキシシラン、フェニルトリエトキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、クロ
ルトリエトキシシラン、エチルトリイソプロポキシシラ
ン、ビニルトリブトキシシラン、シクロヘキシルトリメ
トキシシラン、シクロヘキシルトリエトキシシラン、2
−ノルボルナントリメトキシシラン、2−ノルボルナン
トリエトキシシラン、2−ノルボルナンメチルジメトキ
シシラン、ケイ酸エチル、ケイ酸ブチル、トリメチルフ
ェノキシシラン、メチルトリアリロキシシラン、ビニル
トリス(β−メトキシエトキシシラン)、ビニルアセト
キシシラン、ジメチルテトラエトキシジシロキサンなど
があげられる。
【0029】本発明のゴム製品の原料となる高級α−オ
レフィン系共重合体の重合に不活性炭化水素溶媒を用い
ることができる。重合に用いられる不活性炭化水素溶媒
としては、プロパン、ブタン、n−ペンタン、イソペン
タン、n−ヘキサン、イソヘキサン、n−ヘプタン、n
−オクタン、イソオクタン、n−デカン、n−ドデカ
ン、灯油などの脂肪族炭化水素;シクロペンタン、メチ
ルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキ
サンのような脂環式炭化水素;ベンゼン、トルエン、キ
シレンのような芳香族炭化水素;メチレンクロリド、エ
チルクロリド、エチレンクロリド、クロルベンゼンのよ
うなハロゲン化炭化水素などを例示することができ、中
でも脂肪族炭化水素、特に炭素数4〜12の脂肪族炭化
水素が好ましい。
レフィン系共重合体の重合に不活性炭化水素溶媒を用い
ることができる。重合に用いられる不活性炭化水素溶媒
としては、プロパン、ブタン、n−ペンタン、イソペン
タン、n−ヘキサン、イソヘキサン、n−ヘプタン、n
−オクタン、イソオクタン、n−デカン、n−ドデカ
ン、灯油などの脂肪族炭化水素;シクロペンタン、メチ
ルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキ
サンのような脂環式炭化水素;ベンゼン、トルエン、キ
シレンのような芳香族炭化水素;メチレンクロリド、エ
チルクロリド、エチレンクロリド、クロルベンゼンのよ
うなハロゲン化炭化水素などを例示することができ、中
でも脂肪族炭化水素、特に炭素数4〜12の脂肪族炭化
水素が好ましい。
【0030】重合温度は適宜に選択でき、好ましくは約
20〜約200℃、一層好ましくは約50〜約180℃
程度、圧力も適宜に選択でき、大気圧ないし約100k
g/cm2、好ましくは大気圧ないし約50kg/cm2
程度の加圧条件下で行うのが好ましい。重合は回分式、
反連続式、連続式のいずれの方法においても行うことが
できる。分子量の調節は、重合温度、触媒成分の使用割
合などの重合条件を変えることによってある程度調節で
きるが、重合系中に水素を添加するのが最も効果的であ
る。
20〜約200℃、一層好ましくは約50〜約180℃
程度、圧力も適宜に選択でき、大気圧ないし約100k
g/cm2、好ましくは大気圧ないし約50kg/cm2
程度の加圧条件下で行うのが好ましい。重合は回分式、
反連続式、連続式のいずれの方法においても行うことが
できる。分子量の調節は、重合温度、触媒成分の使用割
合などの重合条件を変えることによってある程度調節で
きるが、重合系中に水素を添加するのが最も効果的であ
る。
【0031】上記の重合によって得られる高級α−オレ
フィン系共重合体は耐動的疲労性、耐熱性、耐オゾン
性、低温特性等、中でも耐動的疲労性に優れており、特
に樹脂改質材、各種ゴム製品へ応用した場合、その特性
を最大限に発揮する。
フィン系共重合体は耐動的疲労性、耐熱性、耐オゾン
性、低温特性等、中でも耐動的疲労性に優れており、特
に樹脂改質材、各種ゴム製品へ応用した場合、その特性
を最大限に発揮する。
【0032】本発明の防振ゴム、ゴムロールおよびタイ
ヤ振動部のカバー材は、上記のようにして製造される高
級α−オレフィン系共重合体からなるものである。各種
ゴム製品は一般に加硫状態で用いられるが、本発明のゴ
ム製品も加硫状態で用いれば、さらにその特性を発揮す
る。本発明の防振ゴム、ゴムロールまたはタイヤ振動部
のカバー材の場合、加硫物は通常一般のゴムを加硫する
ときと同様に、未加硫の配合ゴムを一度調製し、次いで
この配合ゴムを意図する形状に成形した後に加硫を行う
ことにより製造される。加硫方法としては、加硫剤を使
用して加熱する方法、および電子線を照射する方法のど
ちらを採用してもよい。
ヤ振動部のカバー材は、上記のようにして製造される高
級α−オレフィン系共重合体からなるものである。各種
ゴム製品は一般に加硫状態で用いられるが、本発明のゴ
ム製品も加硫状態で用いれば、さらにその特性を発揮す
る。本発明の防振ゴム、ゴムロールまたはタイヤ振動部
のカバー材の場合、加硫物は通常一般のゴムを加硫する
ときと同様に、未加硫の配合ゴムを一度調製し、次いで
この配合ゴムを意図する形状に成形した後に加硫を行う
ことにより製造される。加硫方法としては、加硫剤を使
用して加熱する方法、および電子線を照射する方法のど
ちらを採用してもよい。
【0033】加硫の際に使用される加硫剤としては、イ
オウ系化合物および有機過酸化物をあげることができ
る。イオウ系化合物としては、イオウ、塩化イオウ、二
塩化イオウ、モルホリンジスルフィド、アルキルフェノ
ールジスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィ
ド、ジメチルジチオカルバミン酸セレンなどを例示で
き、なかでもイオウの使用が好ましい。イオウ系化合物
は高級α−オレフィン系共重合体100重量部に対して
0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部の割
合で使用される。有機過酸化物としては、ジクミルペル
オキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第三ブチル
ペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(ベンゾイルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(第三ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、
ジ第三ブチルペルオキシド、ジ第三ブチルペルオキシ−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、第三ブチルヒ
ドロペルオキシドなどを例示できるが、なかでもジクミ
ルペルオキシド、ジ第三ブチルペルオキシド、ジ第三ブ
チルペルオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ンの使用が好ましい。有機過酸化物は高級α−オレフィ
ン系共重合体100重量部に対して3×10-4〜5×1
0-2モル部、好ましくは1×10-3〜3×10-2モル部
使用する。
オウ系化合物および有機過酸化物をあげることができ
る。イオウ系化合物としては、イオウ、塩化イオウ、二
塩化イオウ、モルホリンジスルフィド、アルキルフェノ
ールジスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィ
ド、ジメチルジチオカルバミン酸セレンなどを例示で
き、なかでもイオウの使用が好ましい。イオウ系化合物
は高級α−オレフィン系共重合体100重量部に対して
0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部の割
合で使用される。有機過酸化物としては、ジクミルペル
オキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第三ブチル
ペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(ベンゾイルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(第三ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、
ジ第三ブチルペルオキシド、ジ第三ブチルペルオキシ−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、第三ブチルヒ
ドロペルオキシドなどを例示できるが、なかでもジクミ
ルペルオキシド、ジ第三ブチルペルオキシド、ジ第三ブ
チルペルオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ンの使用が好ましい。有機過酸化物は高級α−オレフィ
ン系共重合体100重量部に対して3×10-4〜5×1
0-2モル部、好ましくは1×10-3〜3×10-2モル部
使用する。
【0034】加硫剤としてイオウ系化合物を使用すると
きは加硫促進剤の併用が好ましい。加硫促進剤として
は、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾール−スル
フェンアミド、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチア
ゾール−スルフェンアミド、N,N−ジイソプロピル−
2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、2−メルカプ
トベンゾチアゾール、2−(2,4−ジニトロフェニ
ル)メルカプトベンゾチアゾール、2−(2,6−ジエ
チル−4−モルホリノチオ)ベンゾチアゾール、ジベン
ゾチアジル−ジスルフィドなどのチアゾール系;ジフェ
ニルグアニジン、トリフェニルグアニジン、ジオルソト
リルグアニジン、オルソトリル・バイ・グアナイド、ジ
フェニルグアニジン・フタレートなどのグアニジン系;
アセトアルデヒド−アニリン反応物、ブチルアルデヒド
−アニリン縮合物、ヘキサメチレンテトラミン、アセト
アルデヒドアンモニアなどのアルデヒドアミンまたはア
ルデヒド−アンモニア系;2−メルカプトイミダゾリン
などのイミダゾリン系;チオカルバニリド、ジエチルチ
オユリア、ジブチルチオユリア、トリメチルチオユリ
ア、ジオルソトリルチオユリアなどのチオユリア系;テ
トラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウ
ラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィ
ド、テトラブチルチウラムジスルフィド、ペンタメチレ
ンチウラムテトラトラスルフィドなどのチウラム系;ジ
メチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルチオルカルバ
ミン酸亜鉛、ジ−n−ジブチルジチオカルバミン酸亜
鉛、エチルフェニルジチオカルバミン酸亜鉛、ブチルフ
ェニルジチオカルバミン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバ
ミン酸ナトリウム、ジメチルジチオカルバミン酸セレ
ン、ジエチルジチオカルバミン酸テルルなどのジチオ酸
塩系;ジブチルキサントゲン酸亜鉛などのサンテート
系;その他亜鉛華などをあげることができる。これら加
硫促進剤は高級α−オレフィン系共重合体100重量部
に対して0.1〜20重量部、好ましくは0.2〜10
重量部の割合で使用される。
きは加硫促進剤の併用が好ましい。加硫促進剤として
は、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾール−スル
フェンアミド、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチア
ゾール−スルフェンアミド、N,N−ジイソプロピル−
2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、2−メルカプ
トベンゾチアゾール、2−(2,4−ジニトロフェニ
ル)メルカプトベンゾチアゾール、2−(2,6−ジエ
チル−4−モルホリノチオ)ベンゾチアゾール、ジベン
ゾチアジル−ジスルフィドなどのチアゾール系;ジフェ
ニルグアニジン、トリフェニルグアニジン、ジオルソト
リルグアニジン、オルソトリル・バイ・グアナイド、ジ
フェニルグアニジン・フタレートなどのグアニジン系;
アセトアルデヒド−アニリン反応物、ブチルアルデヒド
−アニリン縮合物、ヘキサメチレンテトラミン、アセト
アルデヒドアンモニアなどのアルデヒドアミンまたはア
ルデヒド−アンモニア系;2−メルカプトイミダゾリン
などのイミダゾリン系;チオカルバニリド、ジエチルチ
オユリア、ジブチルチオユリア、トリメチルチオユリ
ア、ジオルソトリルチオユリアなどのチオユリア系;テ
トラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウ
ラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィ
ド、テトラブチルチウラムジスルフィド、ペンタメチレ
ンチウラムテトラトラスルフィドなどのチウラム系;ジ
メチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルチオルカルバ
ミン酸亜鉛、ジ−n−ジブチルジチオカルバミン酸亜
鉛、エチルフェニルジチオカルバミン酸亜鉛、ブチルフ
ェニルジチオカルバミン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバ
ミン酸ナトリウム、ジメチルジチオカルバミン酸セレ
ン、ジエチルジチオカルバミン酸テルルなどのジチオ酸
塩系;ジブチルキサントゲン酸亜鉛などのサンテート
系;その他亜鉛華などをあげることができる。これら加
硫促進剤は高級α−オレフィン系共重合体100重量部
に対して0.1〜20重量部、好ましくは0.2〜10
重量部の割合で使用される。
【0035】加硫剤として有機過酸化物を使用するとき
は加硫助剤の併用が好ましい。加硫助剤としては、硫
黄、p−キノンジオキシムなどのキノンジオキシム系;
ポリエチレングリコールジメタクリレートなどのメタク
リレート系;ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレ
ートなどのアリル系;その他マレイミド系;ジビニルベ
ンゼンなどが例示される。このような加硫助剤は使用す
る有機過酸化物1モルに対して1/2〜2モル、好まし
くは約等モル使用する。
は加硫助剤の併用が好ましい。加硫助剤としては、硫
黄、p−キノンジオキシムなどのキノンジオキシム系;
ポリエチレングリコールジメタクリレートなどのメタク
リレート系;ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレ
ートなどのアリル系;その他マレイミド系;ジビニルベ
ンゼンなどが例示される。このような加硫助剤は使用す
る有機過酸化物1モルに対して1/2〜2モル、好まし
くは約等モル使用する。
【0036】加硫方法として加硫剤を使用せず、電子線
を使用する場合は、後述する成形された未加硫の配合ゴ
ムに0.1〜10MeV(メガエレクトロンボルト)、
好ましくは0.3〜2MeVのエネルギーを有する電子
を吸収線量が0.5〜35Mrad(メガラッド)、好
ましくは0.5〜10Mradになるように照射すれば
よい。このとき加硫剤としての有機過酸化物と併用して
加硫助剤を使用してもよく、その量は高級α−オレフィ
ン系共重合体100重量部に対して1×10-4〜1×1
0-1モル部、好ましくは1×10-3〜3×10-2モル部
配合する。
を使用する場合は、後述する成形された未加硫の配合ゴ
ムに0.1〜10MeV(メガエレクトロンボルト)、
好ましくは0.3〜2MeVのエネルギーを有する電子
を吸収線量が0.5〜35Mrad(メガラッド)、好
ましくは0.5〜10Mradになるように照射すれば
よい。このとき加硫剤としての有機過酸化物と併用して
加硫助剤を使用してもよく、その量は高級α−オレフィ
ン系共重合体100重量部に対して1×10-4〜1×1
0-1モル部、好ましくは1×10-3〜3×10-2モル部
配合する。
【0037】未加硫の配合ゴムは次の方法で調製され
る。すなわちバンバリーミキサーのようなミキサー類に
より高級α−オレフィン系共重合体、充填剤、軟化剤を
80〜170℃の温度で3〜10分間混練した後、オー
ブンロールのようなロール類を使用して、加硫剤、必要
に応じて加硫促進剤または加硫助剤を追加混合し、ロー
ル温度40〜80℃で5〜30分間混練した後、分出
し、リボン状またはシート状の配合ゴムを調製する。
る。すなわちバンバリーミキサーのようなミキサー類に
より高級α−オレフィン系共重合体、充填剤、軟化剤を
80〜170℃の温度で3〜10分間混練した後、オー
ブンロールのようなロール類を使用して、加硫剤、必要
に応じて加硫促進剤または加硫助剤を追加混合し、ロー
ル温度40〜80℃で5〜30分間混練した後、分出
し、リボン状またはシート状の配合ゴムを調製する。
【0038】このように調製された配合ゴムは押出成形
機、カレンダーロール、またはプレスにより意図する形
状に成形され、成形と同時にまたは成形物を加硫槽内に
導入し、150〜270℃の温度で1〜30分間加熱す
るか、あるいは前記した方法により電子線を照射するこ
とにより加硫物が得られる。この加硫の段階は金型を用
いてもよいし、また金型を用いずに実施してもよい。金
型を用いない場合は成形、加硫の工程は通常連続的に実
施される。加硫槽における加熱方法としては熱空気、ガ
ラスビーズ流動床、UHF(極超短波電磁波)、スチー
ムなどの加熱槽を用いることができる。もちろん、電子
線照射により加硫を行う場合は加硫剤の配合されない配
合ゴムを用いる。
機、カレンダーロール、またはプレスにより意図する形
状に成形され、成形と同時にまたは成形物を加硫槽内に
導入し、150〜270℃の温度で1〜30分間加熱す
るか、あるいは前記した方法により電子線を照射するこ
とにより加硫物が得られる。この加硫の段階は金型を用
いてもよいし、また金型を用いずに実施してもよい。金
型を用いない場合は成形、加硫の工程は通常連続的に実
施される。加硫槽における加熱方法としては熱空気、ガ
ラスビーズ流動床、UHF(極超短波電磁波)、スチー
ムなどの加熱槽を用いることができる。もちろん、電子
線照射により加硫を行う場合は加硫剤の配合されない配
合ゴムを用いる。
【0039】以上のようにして製造されたゴム加硫物
は、そのもの自体で防振ゴム、タイヤ振動部のカバー材
またはゴムロールとして用いられる。
は、そのもの自体で防振ゴム、タイヤ振動部のカバー材
またはゴムロールとして用いられる。
【0040】
【発明の効果】本発明の振動ゴム、ゴムロールおよびタ
イヤ振動部のカバー材は、特定の高級α−オレフィン系
共重合体からなっているので、耐動的疲労性、耐熱性、
耐オゾン性、耐候性、低温特性等、特に耐動的疲労性に
優れている。
イヤ振動部のカバー材は、特定の高級α−オレフィン系
共重合体からなっているので、耐動的疲労性、耐熱性、
耐オゾン性、耐候性、低温特性等、特に耐動的疲労性に
優れている。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。製造 例1 <チタン触媒成分の調製> 市販の塩化マグネシウム(水分0.2%)95.3g、
n−デカン488mlおよび2−エチルヘキサノール4
64.5mlを130℃で2時間加熱反応を行い、均一
溶液とした後、安息香酸エチル22.88mlを添加す
る。この均一溶液を−20℃に保持した四塩化チタン4
literに20分で攪拌下滴下後、さらに−20℃で1時
間攪拌した。徐々に昇温し、80℃に到達後、さらに安
息香酸エチル48.6mlを加え、80℃で2時間攪拌
した。ろ過により固体物質を採取し、これを4 literの
四塩化チタンに再び懸濁させ、90℃で2時間攪拌した
後、ろ過により固体物質を採取し、洗液中に遊離のチタ
ン化合物が検出されなくなるまで精製ヘキサンで十分洗
浄した。チタン触媒成分中には、原子換算でチタン3.
6重量%、塩素59.0重量%、マグネシウム17.0
重量%、安息香酸エチル15.0重量%を含むものであ
った。
明する。製造 例1 <チタン触媒成分の調製> 市販の塩化マグネシウム(水分0.2%)95.3g、
n−デカン488mlおよび2−エチルヘキサノール4
64.5mlを130℃で2時間加熱反応を行い、均一
溶液とした後、安息香酸エチル22.88mlを添加す
る。この均一溶液を−20℃に保持した四塩化チタン4
literに20分で攪拌下滴下後、さらに−20℃で1時
間攪拌した。徐々に昇温し、80℃に到達後、さらに安
息香酸エチル48.6mlを加え、80℃で2時間攪拌
した。ろ過により固体物質を採取し、これを4 literの
四塩化チタンに再び懸濁させ、90℃で2時間攪拌した
後、ろ過により固体物質を採取し、洗液中に遊離のチタ
ン化合物が検出されなくなるまで精製ヘキサンで十分洗
浄した。チタン触媒成分中には、原子換算でチタン3.
6重量%、塩素59.0重量%、マグネシウム17.0
重量%、安息香酸エチル15.0重量%を含むものであ
った。
【0042】<重 合> 攪拌翼を備えた4 literガラス製重合器を用いて、連続
的にエチレン、ヘキセン−1、エチリデンノルボルネン
(ENB)の共重合を行った。すなわち、重合器上部か
らヘキセン−1を毎時1.4 liter、ENBを毎時0.
5 liter、前記チタン触媒成分のデカンスラリー溶液
を、重合器内のチタン濃度が0.15mmol/l、ト
リイソブチルアルミニウムを重合器内のアルミニウム濃
度が0.75mmol/lとなるように重合器内に連続
的に供給し、一方重合器下部から重合器内の重合液が常
に2 literになるように連続的に抜きだした。
的にエチレン、ヘキセン−1、エチリデンノルボルネン
(ENB)の共重合を行った。すなわち、重合器上部か
らヘキセン−1を毎時1.4 liter、ENBを毎時0.
5 liter、前記チタン触媒成分のデカンスラリー溶液
を、重合器内のチタン濃度が0.15mmol/l、ト
リイソブチルアルミニウムを重合器内のアルミニウム濃
度が0.75mmol/lとなるように重合器内に連続
的に供給し、一方重合器下部から重合器内の重合液が常
に2 literになるように連続的に抜きだした。
【0043】また、重合器上部からエチレンを毎時40
liter、水素を毎時2 literの速度で供給した。反応
は、重合器外部に取り付けられたジャケットに冷媒を循
環させることにより50℃で行った。上記条件で共重合
反応を行うとヘキセン−1・エチレン・ENB共重合体
を含む重合反応混合物が得られた。
liter、水素を毎時2 literの速度で供給した。反応
は、重合器外部に取り付けられたジャケットに冷媒を循
環させることにより50℃で行った。上記条件で共重合
反応を行うとヘキセン−1・エチレン・ENB共重合体
を含む重合反応混合物が得られた。
【0044】次に、重合器下部から抜きだした重合溶液
にメタノールを少量添加して重合反応を停止させ、大量
のメタノール中に投入して生成共重合体を析出させた。
得られた共重合体を100℃で一昼夜減圧乾燥した。共
重合体は毎時205gの速度で得られた。13C−NMR
で測定した共重合体のエチレンとヘキセン−1のモル比
(エチレン/ヘキセン−1)は25/75、デカリン中
135℃で測定した極限粘度〔η〕は2.1dl/g、
ヨウ素価(IV)は8.7であった。
にメタノールを少量添加して重合反応を停止させ、大量
のメタノール中に投入して生成共重合体を析出させた。
得られた共重合体を100℃で一昼夜減圧乾燥した。共
重合体は毎時205gの速度で得られた。13C−NMR
で測定した共重合体のエチレンとヘキセン−1のモル比
(エチレン/ヘキセン−1)は25/75、デカリン中
135℃で測定した極限粘度〔η〕は2.1dl/g、
ヨウ素価(IV)は8.7であった。
【0045】製造例2〜5製造 例1と同様に、モノマーおよび重合条件を変えて行
った結果を表1に示す。
った結果を表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】実施例1 製造 例2で製造した共重合体を用いて、表2に従い、8
インチオーブンロールにより混練し、未加硫の配合ゴム
を得た。この配合ゴムを160℃に加熱されたプレスに
より30分間加熱し加硫シートを作成した。このシート
によりJIS K 6301に従い、破断点応力
(TB)および破断点伸び(EB)を測定した。あわせて
100℃、70時間の老化試験を行い耐熱老化性を調べ
た。またJISの規定に従い、硬度HS(JIS A)
を測定した。さらにJIS K 6301に従って屈曲
試験を行い、2から17mm成長に達する屈曲回数を調
べた。それらの結果を表3に示す。
インチオーブンロールにより混練し、未加硫の配合ゴム
を得た。この配合ゴムを160℃に加熱されたプレスに
より30分間加熱し加硫シートを作成した。このシート
によりJIS K 6301に従い、破断点応力
(TB)および破断点伸び(EB)を測定した。あわせて
100℃、70時間の老化試験を行い耐熱老化性を調べ
た。またJISの規定に従い、硬度HS(JIS A)
を測定した。さらにJIS K 6301に従って屈曲
試験を行い、2から17mm成長に達する屈曲回数を調
べた。それらの結果を表3に示す。
【0048】
【表2】 1):旭80:旭カーボン社製、商品名 2):サンセン4240:サンオイル社製、商品名 3):サンセラ−M:三新化学社製、商品名 4):サンセラ−TT:三新化学社製、商品名
【0049】実施例2 実施例1において、製造例2で製造した共重合体の代わ
りに製造例4で製造した共重合体を用いた以外は実施例
1と全く同様に行った。結果を表3に示す。
りに製造例4で製造した共重合体を用いた以外は実施例
1と全く同様に行った。結果を表3に示す。
【0050】実施例3 実施例1において、製造例2で製造した共重合体の代わ
りに製造例5で製造した共重合体を用いた以外は実施例
1と全く同様に行った。結果を表3に示す。
りに製造例5で製造した共重合体を用いた以外は実施例
1と全く同様に行った。結果を表3に示す。
【0051】比較例1製造 例2で製造した共重合体の代わりにEPDM(三井
EPT 3045、三井石油化学工業(株)製、商標)
を用いた以外は実施例1と全く同様に行った。結果を表
3に示す。
EPT 3045、三井石油化学工業(株)製、商標)
を用いた以外は実施例1と全く同様に行った。結果を表
3に示す。
【0052】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−91511(JP,A) 特開 平2−51512(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08F 210/18 C08L 23/08 G10K 11/16 F16C 13/00
Claims (3)
- 【請求項1】 エチレン、炭素数6〜20の高級α−オ
レフィンおよび非共役ポリエンの共重合体であって、 (a)エチレン/α−オレフィン(モル比)が50/5
0〜5/95、 (b)ヨウ素価が2〜40、 (c)デカリン中135℃で測定した極限粘度〔η〕が
1.0〜10dl/g、 ( d)X線による結晶化度が5%以下である高級α−オ
レフィン系共重合体からなる防振ゴム。 - 【請求項2】 エチレン、炭素数6〜20の高級α−オ
レフィンおよび非共役ポリエンの共重合体であって、 (a)エチレン/α−オレフィン(モル比)が50/5
0〜5/95、 (b)ヨウ素価が2〜40、 (c)デカリン中135℃で測定した極限粘度〔η〕が
1.0〜10dl/g、 (d)X線による結晶化度が5%以下である高級α−オ
レフィン系共重合体からなるゴムロール。 - 【請求項3】 エチレン、炭素数6〜20の高級α−オ
レフィンおよび非共役ポリエンの共重合体であって、 (a)エチレン/α−オレフィン(モル比)が50/5
0〜5/95、 (b)ヨウ素価が2〜40、 (c)デカリン中135℃で測定した極限粘度〔η〕が
1.0〜10dl/g、 (d)X線による結晶化度が5%以下である高級α−オ
レフィン系共重合体からなるタイヤ振動部のカバー材。
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JP9226841A JP2980071B2 (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | 防振ゴム、ゴムロールおよびタイヤ振動部のカバー材 |
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WO2018180362A1 (ja) | 2017-03-31 | 2018-10-04 | 三井化学株式会社 | 熱可塑性エラストマー組成物及びその用途 |
WO2020171019A1 (ja) | 2019-02-22 | 2020-08-27 | 三井化学株式会社 | オレフィン系重合体組成物及びその成形体 |
-
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- 1997-08-22 JP JP9226841A patent/JP2980071B2/ja not_active Expired - Fee Related
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