JP2978965B2 - 紙葉束搬送装置 - Google Patents

紙葉束搬送装置

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JP2978965B2 JP63319137A JP31913788A JP2978965B2 JP 2978965 B2 JP2978965 B2 JP 2978965B2 JP 63319137 A JP63319137 A JP 63319137A JP 31913788 A JP31913788 A JP 31913788A JP 2978965 B2 JP2978965 B2 JP 2978965B2
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    • B65H2404/26Particular arrangement of belt, or belts
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は紙葉束搬送装置に関し、特に装置内に一枚づ
つ挿入された複数枚の紙葉を順次堆積した状態で一時的
に保持しつつ、必要に応じて払出し口から一括排出した
り、或いは一旦払出し口に排出した紙幣束を一括して逆
送して機内の元の堆積場所に搬送することを可能にした
紙葉束搬送装置に関する。
(従来の技術) 従来の紙葉束搬送装置としては、これを紙幣払出装置
に適用するならば例えば第5図に示すように、金庫101
内に収納された紙幣102が給紙ローラ102aによって一枚
づつ送出される枚数を計数器103により計数した後、搬
送路104a,104bを通して一時保留部105の搬送ベルト106
上に堆積し、これが所定枚数に達すると搬送ベルト106
は昇降装置111によって搬送路104bと同レベルまで上昇
し、その紙幣束107を搬送路104bを通して払出口108から
払い出すのが一般的であった。
しかしながら、搬送路104bを構成する上下一対の搬送
ベルト109,110は夫々の回転軸の軸心間距離(各ベルト1
09、110間の上下方向位置関係)を固定したものである
ため、搬送ベルト106上の堆積紙幣107が10枚程度なら一
度に搬送できるが、10枚を越える大量の紙幣束107を崩
壊させることなく一時に搬送することは不可能であっ
た。
このような欠陥は例えば上側の搬送ベルト110を紙幣
束107の厚さに応じてサーボ機構により上昇させる構成
とすることにより解消できるが、構造が複雑、従って高
価になるという欠陥があった。
(発明の目的) 本発明は、上述した如き従来の紙幣搬送装置等の欠陥
を解消するためになされたものであって、簡単な構造で
ありながら搬送する紙幣束等の厚さが大きくても安定し
た搬送を行なうことができる紙葉束搬送装置の提供を目
的とする。
(発明の概要) 上述の目的を達成するため、本発明においては以下の
如き構成をとる。
即ち、第1の構成は、一時保留部を構成する第2の搬
送部材と、該第2の搬送部材の上方に対面配置され該第
2の搬送部材の上面に堆積した紙葉束を挟持搬送する第
2の浮動搬送部材と、前記一時保留部に保留した紙葉束
を所望の位置に搬送する搬送部を構成する、非浮動の第
1の搬送部材と、第1の搬送部材の上方に対面配置した
第1の浮動搬送部材とを備え、前記第1及び第2の浮動
搬送部材を相互に第1のリンクで連結することによっ
て、前記一時保留部に堆積した紙葉束を前記搬送方向へ
搬送するか、或は前記搬送部内の紙葉束を前記一時保留
部へ逆搬送し、前記一時保留部に堆積した紙葉束或いは
前記搬送部が搬送する紙葉束の厚さに応じて前記第2及
び第1の浮動搬送部材を浮動させるようにしたことを特
徴とする。
第2の構成は、前記第1のリンクは、ブロックと、該
ブロックに一体化されたアームと、該アームの先端に設
けられたフォーク或いは長穴から成り、前記ブロック
は、前記第1、第2の浮動搬送部材のうちの一方の浮動
搬送部材と共に上下動する軸に遊嵌し、前記フォーク又
は長穴は、前記第1、第2の浮動搬送部材のうちのもう
一方の浮動搬送部材を支持するフローティング枠と共に
上下動する軸にスライド自在に係合し、前記フォーク又
は長穴が係合した軸を有する方の浮動搬送部材のフロー
ティング枠が上方向に浮動したときに、前記アームと共
に前記ブロックが回動し、該ブロックの上面端部が他方
の浮動搬送部材のフローティング枠に下方から当接した
時点で該ブロック及び前記アームの回動が規制された状
態となることにより、前記第1の浮動搬送部材と前記第
2の浮動搬送部材とが第1のリンクを介して互いに連結
固定された状態となって共に浮動するように構成したこ
とを特徴とする。
(発明の実施例) 以下、本発明を図面に示した実施例に基づいて詳細に
説明する。
第1図(a)及び(b)は、本発明に係る紙葉束搬送
装置を紙幣払出装置に適用した場合の一実施例を示す縦
断面図、及びそのA−A断面図である。
この紙幣払出装置14は、その筐体内に、紙幣2を横方
向に重ねて収容する金庫1と、金庫1の左側端部に位置
する給紙口から一枚づつ紙幣を取り出す給紙ローラ2a
と、給紙ローラ2aにより繰り出された紙幣をカウントす
る計数器3と、エンドレスに張設されたベルトB1、B2か
ら構成される搬送路4aと、エンドレスに張設されたベル
ト6、7により構成される搬送路4bと、上部搬送路がほ
ぼ水平方向に延びるようにプーリ等によりエンドレスに
張設された非浮動の搬送ベルト(第1の搬送部材)6
と、この搬送ベルト6の上方に位置し、搬送ベルト6の
上面に下面を対向配置された第1の浮動搬送ベルト(第
1の浮動搬送部材)7と、第1の浮動搬送ベルト7を支
持するプーリ16、24の軸を支持すると共に上下方向に浮
動可能に支持された第1のフローティング枠21と、搬送
ベルト6と第1の浮動搬送ベルト7と第1のフローティ
ング枠21とによって構成される搬送部5と、昇降機構11
により昇降自在に支持された昇降ベルト(第2の搬送部
材)9と、上下方向に浮動可能に支持された第2のフロ
ーティング枠15により支持された軸により回転自在に支
持されたプーリ19a,19bにエンドレスに張設されかつ昇
降ベルト9の上面と対向する下面を有した第2の浮動搬
送ベルト(第2の浮動搬送部材)12と、上記搬送部5と
第2の浮動搬送ベルト12(第2のフローティング枠15を
含む、つまり一時保留部)とを連結させる第1のリンク
(ブロック18、回動アーム17)とを有する。
本図(a)において、金庫1内に収納された紙幣2を
給紙ローラ2aによって一枚づつ送り出す過程で計数器3
により枚数を計数し、搬送路4aを通した後、搬送部5を
構成する回転軸心固定の搬送ベルト(第1の搬送部材)
6及び搬送ベルト6の上面に対面する下面を有した第1
の浮動搬送ベルト(第1の浮動搬送部材)7間(搬送路
4b)を通し、一時保留部8を構成する昇降ベルト(第2
の搬送部材)9上に堆積する。
紙幣の堆積が所要枚数に達すると紙幣束10を搭載した
昇降ベルト9は昇降機構11によりそのままの姿勢で上昇
させられ、昇降ベルト9の上面と対面する第2の浮動搬
送ベルト12の下面との間に紙幣束10を挟持した状態で各
ベルト9、12を回転させて図面左方へ搬送し、搬送ベル
ト6と第1の浮動搬送ベルト7との間の搬送路4b内に送
り込み、搬送ベルト6と第1の浮動搬送ベルト7との間
で挟持搬送して払出口13から払い出すことは第5図に示
した従来の装置と同様である。
上述した如き紙幣搬送路において、第1の浮動搬送ベ
ルト7を巻回した第1のプーリ16の軸(第1のフローテ
ィング枠21に設けられている)には回動アーム17の一旦
に設けられた矩形のブロック18の孔18aを遊嵌し、第2
のフローティング枠15に支持された第2の浮動搬送ベル
ト12を巻回したプーリ19aの軸には前記回動アーム17の
他端に設けたフォーク20を係合させることによって、第
1及び第2の浮動搬送ベルト7,12を相互に係合する。つ
まり、回動アーム17は、孔18aに遊嵌したプーリ16の軸
を中心として上下方向に回動可能である。
又、第1の浮動搬送ベルト7は紙幣払出装置本体14に
対して浮動する第1のフローティング枠21にて支持さ
れ、ブロック18の上面22を該フローティング枠21の天井
23に対面(第1図では非接触、或は非加圧状態)させ
る。さらに、第1の浮動搬送ベルト7を巻回した第2の
プーリ24の回転軸27は、紙幣払出装置本体14に一端25a
を回動自在に支持された第2のリンク25の他端によって
回転自在に軸支されるとともに、回転軸27を紙幣払出装
置本体14の適所に形成したガイド穴26に沿って遊動し得
るよう構成する。つまり、第1の浮動搬送ベルト7(ロ
ーラ24)は、第2のリンク25と長穴状のガイド穴26によ
って動きを規制されつつ、浮動することができる。
以上説明した如き本発明の紙幣束搬送装置は以下のよ
うに動作する。
今、搬送路4a,4bを経て、一時保留部8を構成する昇
降ベルト9の上面に順次送り込まれた紙幣2が、昇降ベ
ルト9上で所定枚数に堆積して紙幣束10になると(第2
図(a)参照)、昇降機構11が作動して昇降ベルト9を
上昇開始させ、昇降ベルト9の上面が非浮動の搬送ベル
ト6の上面と同レベルまで上昇すると(第2図(b)
(c))、紙幣束10を介して押し上げられた第2の浮動
搬送ベルト12が紙幣束10の厚さに応じて浮動する結果、
ブロック18と一体の回動アーム17が反時計廻り方向へ回
動してブロック18の上面22がフローティング枠21の天井
23に当接しブロック18のそれ以上の回動を規制すること
により、第1の浮動搬送ベルト7と第2の浮動搬送ベル
ト12とが第1のリンク17を介して互いに連結固定された
状態となり、ガイド穴26によりガイドされた第2のリン
ク25の反時計廻り方向への回動及びその回動軸27の上方
への移動と相まって、第1の浮動搬送ベルト7及びフロ
ーティング枠21が、第2の浮動搬送ベルト12と共に上方
に浮動するものである。この結果、搬送路4bも紙幣束10
の全厚に応じて広がることができる。
即ち、払い出す紙幣枚数が多い場合であっても、紙幣
束10の厚さの大小に応じた値だけ搬送ベルト6と第1の
浮動搬送ベルト7との軸心間距離(ベルト6の上面とベ
ルト7の下面との間の搬送路4bの間隔)が離間増大し、
一時保留部8から搬送部5への紙幣束10の受け入れがス
ムーズになされるとともに第1の搬送ベルト6と第1の
浮動搬送ベルト7とによって紙幣束10に適切な圧力がか
かるので、紙幣束10の崩壊は発生せず安定した搬送を行
なうことができる(第2図(d)参照)。
また、この紙幣払出装置は払出口13の紙幣束10を受取
人が所定時間内に受け取らない場合等に於いては、盗難
を防止するため搬送部5及び一時保留部8が逆点して紙
幣束を引き込む構成となっている。
なお、前述した2つの浮動搬送ベルト7及び12を連結
する回動ブロック18は第3図(a),(b)に示すよう
な構成としてもよい。
即ち、フローティング枠21端部を屈曲下垂せしめてス
トッパ片28とし、このストッパ片28をブロック18の端面
29に設けた段差30と互いに係合せしめるようにすれば、
第2の浮動搬送ベルト12及び第2のフローティング枠15
の上昇によるブロック18及びアーム17の反時計廻り方向
への回動が、ストッパ片28の上面22と第1のフローティ
ング枠21との係合によって確実に防止されるので、第2
の浮動搬送ベルト12の浮動に連動する第1の浮動搬送ベ
ルト7の浮動を一層確実にすることができる。
又、紙幣払出装置は吐出口13の紙幣束10の受取人が所
定時間内に受け取らない場合盗難を防止するため搬送部
5および一時保留部8が逆転して紙幣束10を引き込むよ
うになっているが、搬送部5を構成する一対のベルト6,
7間を紙幣束10が逆送される際に、紙幣束10の厚みによ
り第1の浮動搬送部材7が上方へ押し上げられ、第1の
フローティング枠21先端のストッパ28がブロック18端面
の段差30と係合することによって第1の浮動搬送ベルト
7の浮動に連動する第2の浮動搬送ベルト12の浮動をも
確実ならしめることができ搬送部5から一時保留部8へ
の搬送束10の逆送をスムーズ且つ安定に行なうことがで
きる。
又、回動アーム17のブロック18とフォーク20とを逆に
してもよく、フォーク20の代わりにアーム17に長穴を設
けてローラの軸と係合させても同様な効果が得られる。
さらに、搬送ベルト6と第1の浮動搬送ベルト7の一
方並びに昇降ベルト9と第2の浮動搬送ベルト12の一方
をローラ列で構成してもよい。
以上、本発明を紙幣払出装置に適用した例をもって説
明したが、本発明はこれにのみ限定されるものではなく
例えば第4図に示す紙幣預け入れ装置に適用しても同様
な効果を得ることができる。
即ち、本図において32は一時保留部であって、預け入
れ口33に置いた紙幣束を順次繰出し紙幣認識計数機34に
より計数した紙幣を一時保留し、例えば顧客が設定した
預け入れ枚数と計数枚数とが異なるとき或は紙幣認識装
置34を通過した紙幣が不良紙幣であった場合、返却搬送
部36を通して紙幣束35を返却口37が一時に返却するよう
になっているが、一時保留部32と返却搬送部36とに本発
明を適用することにより、紙幣束35の安定した搬送がで
きる。
(発明の効果) 本発明は以上説明したように構成し且つ動作するの
で、一時保留部及び搬送部のいずれかに介在する紙葉束
の厚さに応じて他方の搬送ベルト間隔が離間し紙幣束に
加わる圧力も適切な値に設定可能で簡単な構成でありな
がら搬送紙葉束を崩壊させることなくスムーズに搬送す
る上で著しい効果を奏する。
また、この紙葉束搬送装置は払出口の紙葉束を受取人
が所定時間内に受け取らない場合等に置いては、盗難を
防止するため搬送部及び一時保留部が逆転して紙幣束を
引き込む構成となっている。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明に係る紙葉束搬送装置(紙幣払出
装置)の一実施例を示す構成図、第1図(b)は第1図
(a)のA−A断面図、第2図(a)〜第2図(d)は
第1図(a)の作用説明図、第3図(a)は他の実施例
の要部の拡大された平面図、第3図(b)は第3図
(a)のB−B断面図、第4図は本発明に係る紙葉束搬
送装置の一実施例を示す構成図、第5図は従来の紙葉束
搬送装置の一例を示す構成図である。 1……金庫、2……紙幣、2a……給紙ローラ,3……計数
器,4a,4b……搬送路、5……搬送部、6……搬送ベルト
(第1の搬送部材)、7……第1の浮動搬送ベルト(第
1の浮動搬送部材)、8……一時保留部、9……昇降ベ
ルト(第2の搬送部材)、10……紙幣束(紙葉束)、12
……第2の浮動搬送ベルト(第2の浮動搬送部材)、17
……回動アーム(第1のリンク)、18……ブロック(第
1のリンク)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 29/12 - 29/14 G07D 9/00 405

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一時保留部を構成する第2の搬送部材と、
    該第2の搬送部材の上方に対面配置された該第2の搬送
    部材の上面に堆積した紙葉束を挟持搬送する第2の浮動
    搬送部材と、前記一時保留部に保留した紙葉束を所望の
    位置に搬送する搬送部を構成する、非浮動の第1の搬送
    部材と、第1の搬送部材の上方に対面配置した第1の浮
    動搬送部材とを備え、前記第1及び第2の浮動搬送部材
    を相互に第1のリンクで連結することによって、前記一
    時保留部に堆積した紙葉束を前記搬送部方向へ搬送する
    か、或は前記搬送部内の紙葉束を前記一時保留部へ逆搬
    送し、 前記一時保留部に堆積した紙葉束或いは前記搬送部が搬
    送する紙葉束の厚さに応じて前記第2及び第1の浮動搬
    送部材を浮動させるようにしたことを特徴とする紙葉束
    搬送装置。
  2. 【請求項2】前記第1のリンクは、ブロックと、該ブロ
    ックに一体化されたアームと、該アームの先端に設けら
    れたフォーク或いは長穴から成り、 前記ブロックは、前記第1、第2の浮動搬送部材のうち
    の一方の浮動搬送部材と共に上下動する軸に遊嵌し、前
    記フォーク又は長穴は、前記第1、第2の浮動搬送部材
    のうちのもう一方の浮動搬送部材を支持するフローティ
    ング枠と共に上下動する軸にスライド自在に係合し、 前記フォーク又は長穴が係合した軸を有する方の浮動搬
    送部材のフローティング枠が上方向に浮動したときに、
    前記アームと共に前記ブロックが回動し、該ブロックの
    上面端部が他方の浮動搬送部材のフローティング枠に下
    方から当接した時点で該ブロック及び前記アームの回動
    が規制された状態となることにより、前記第1の浮動搬
    送部材と前記第2の浮動搬送部材とが第1のリンクを介
    して互いに連結固定された状態となって共に浮動するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項(1)記載の紙葉
    束搬送装置。
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