JPS605423Y2 - 銀行券の収納装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はたとえば銀行券の自動取引機において、銀行券
をそれぞれ取引ごとにあるいは所定枚数ごとに区別して
収納する銀行券収納装置に関する。

近年、銀行においては、窓口業務の省力化のため自動支
払機、自動預金機等の自動取引機が実用化されている。

これらの機械のうち自動預金機は預金された銀行券を安
全に保管する収納装置が必要となる。

第１図および第２図は従来の銀行券収納装置を示すもの
である。

すなわち、第１図は投入口１から投入された銀行券には
複数組からなるローラ対２．２により搬送され、収納箱
３に落下せしめて収納するようになっている。

一方、第２図は投入口１から投入された銀行券には第１
図同様、複数組からなるローラ対２，２により収納箱４
へ搬送され、収納箱４内に設けられた上下動自在のバッ
クアツプ板５上に水平状態に整位して集積せしめるよう
になっている。

−しかしながら、第１図示のものは銀行券Ｋ・・・・・
・が収納箱３内に散乱状態を呈して収納されるため収納
せる銀行券Ｋ・・・・・・を回収して整理するのに手間
がか）るなどの欠点がある。

一方、第２図示の例は上記欠点を解消すべく工夫された
ものであるが銀行券の自動取引機において不具合がある
。

すなわち、顧客が預金したつもりの金額と、上記自動取
引機が受付けた金額とが一致しない、いわゆる金額に過
不足のトラブルを生じた場合において、その原因が顧客
の思い違いにあるか、機械のミスにあるかの判断は従来
のように銀行券を一括して収納する方法では不可能であ
る。

そこで、本考案は上記事情に鑑みなされたもので、その
目的とするところは銀行券の自動預金機において、顧客
が預金として投入せる銀行券を一取引きごとにあるいは
所定枚数ごとに区別できるように整位して集積すること
により一取引きの取引き額を容易にチェックし得るとと
もに顧客と銀行券の過不足に対するトラブルを解消して
信頼性の向上を計るようにした銀行券の収納装置を提供
しようとするものである。

以下本考案の一実施例を第３図乃至第５図にもとづいて
説明する。

第３図は本考案の収納装置を用いて収納された銀行券Ｋ
・・・・・・の収納状態を示すもので、−取引きごとの
銀行券が所定角度ずれた状態で整位して集積されるよう
になっている。

第４図および第５図において、１０は預金機の本体で、
本体１０の前面には銀行券Ｋを投入する投入口１１が設
けられる。

また、１２は上記銀行券Ｋが投入口１１から投入された
ことを光学的に検知する第１検知器で、この第１検知器
１２の検知信号によりモータ１３が反時計方向に回転、
すなわち正回転し、ベルト１４を介して搬送機構として
のローラ対１５，１５，１５を矢示方向に回転せしめる
。

したがって、前記銀行券には上記ローラ対１５，１５，
１５に挾持搬送されて機内に送り込まれる。

なお、１６は上記ローラ対１５゜１５．１５からなる搬
送路上に設けられた第２検知器で、たとえば前記銀行券
にの真偽を判別するようになっている。

そして、銀行券Ｋが所定の検知項目を満さない場合には
前記モータ１３を時計方向に回転、すなわち逆回転せし
めるため銀行券にはローラ対１５．１５．１５が矢示と
反対方向の回転により前記投入口１１へ排除される。

しかして、上記第２検知器１６により銀行券Ｋが検知項
目を満している場合、上記ローラ対１５．１５，１５は
そのま）正回転し銀行券Ｋを収納箱１７へ導き集積せし
めるように構成されている。

なお、１８は銀行券Ｋを収納箱１７へ案内するガイド体
である。

しかして、上記収納箱１７の形状は収納すべき銀行券に
より僅か大きな長方形２個を水平方向にずらして重合さ
せた左右対称の横断面にて形成され（第４図参照）、−
側に立設せる軸１９を中心として搬送機構としてのロー
ラ対１５，１５，１５に対して所定角度だけ回動可能に
構成されている。

なお、２０は上記収納箱１７内に設けられた上下動可能
なバックアツプ板で、このバックアツプ板２０上に搬送
されてきた前記銀行券Ｋ・・・・・・を水平状態に載置
して集積せしめるようになっている。

すなわち、上記バックアツプ板２０はバックアツプ板駆
動手段としてのモータ２１およびベルト２２により上下
動し得るとともにバックアツプ板２０上に積層された銀
行券Ｋ・・・・・・の上面が常に一定の高さとなるよう
に制御されており、一方２５は前記軸１９に接続された
モータ２３および伝導歯車２４ａ、２４ｂからなる駆動
装置で、上記モータ２３および伝導歯車２４ａ、２４ｂ
は前記軸１３を所定角度だけ回動し得るように装着され
ていて上記モータ２３の回転により前記収納箱１７およ
びバックアツプ板２０は一体的に所定角度だけ時計方向
、または反時計方向に回動せしめ得るように構成されて
いる。

つぎに、上記構成にもとづく本考案の作用について説明
する。

まず、収納箱１７内のバックアツプ板２０がイに示す位
置において、顧客Ａが本体１０の投入口１１から銀行券
に１・・・・・・を投入すると第１検知器１２は光が遮
ぎられてモータ１３に検知信号を送り矢示の反時計方向
に駆動せしめ、かつ第２検知器１６により投入せる銀行
券に１・・・・・・の真偽が判別される。

すなわち、ローラ対１５．１５．１５は張設せるベルト
１４を介して矢示方向に回動するため投入せる銀行券に
□・・・・・・は上記ローラ対１５，１５，１５により
挾持して搬送される。

このとき、正規の銀行券に１・・・・・・は順次ガイド
体１８に案内されてイ状態に位置せるバックアツプ板２
０上に集積せしめられると同時にモータ２１は上記バッ
クアツプ板２０上に集積せる銀行券に１・・・・・・の
上部が常に第５図示の位置を保つように反時計方向に回
転して降下する。

したがって、顧客Ａが取引きとして投入した正規の銀行
券に□・・・・・・はバックアツプ板２０上にイに示す
状態で集積されること）なる。

なお、上記第２検知器１６により判別された結果、正規
のものでない銀行券の場合には前記モータ１３に信号が
送られてローラ対１５，１５．１５を逆回転せしめるた
め上記銀行券は投入口１１まで戻される。

このようにして、顧客Ａの取引きが終了し、たとえば顧
客Ａのボタン操作により確認されると収納箱１７は矢示
の時計方向に所定角度だけ回動するため、収納箱１７お
よびバックアツプ板２０が口の位置に変位してつぎの顧
客Ｂの取引きを待機する。

つぎに、顧客Ｂが前記投入口１１から銀行券に２・・・
・・・を投入すると、同様にして正規のものは口の位置
に保持されているバックアツプ板２０上に順次集積せし
められる一方、正規のものでない銀行券は投入口１１ま
で戻される。

そして、顧客Ｂによる取引きが終了すれば収納箱１７は
矢示と反対方向に所定角度だけ回動するため、収納箱１
７およびバックアツプ板２０が再びイの位置に変位して
、さらにつぎの顧客Ｃを待機する。

このような一連の動作を繰返し行なうことにより銀行券
に１．に２・・・・・・は第３図に示すような銀行券と
の間に何等介在物を設けることなくそれぞれの取引きご
とに多数枚の銀行券をずらした状態に区分集積して収納
することができる。

なお、本考案の一実施例は一取引きごとに収納箱を回動
させて集積するようにしたが必ずしもこれに限定される
ものではなく、所定の枚数、たとえば１００ｔｉごとに
回動させることにより銀行券は１００枚ずつ交互にずら
した状態に集積されるための枚数のチェックが容易とな
るという別の利点を有する。

以上説明したように本考案は銀行券の預金機において、
−取引きごとにあるいは所定枚数ごとに投入された銀行
券が収納箱を回動することにより、それぞれ区分して集
積し得るようにしたことを特徴とする。

したがって、集積された銀行券と取引き用の記録データ
とを照合することにより、それぞれ預は入れた銀行券が
正しく行なわれたか否かを容易に確認することができ、
また顧客と係員との間に発生する銀行券の過不足問題に
も対処し易くなって信頼性を高め得るなどの実用的効果
を臭味また枚数のチェックが容易となるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来の自動預金機における銀行券
の収納状態を示す該略側面図、第３図は本考案の一実施
例を用いて収納された銀行券の収納状態を示す概略斜視
図、第４図は本考案の一実施例を示す銀行券収納装置の
横断面図、第５図は同装置の縦断面図である。 Ｋ・・・・・・銀行券、１０・・・・・・収納箱、２５
・・・・・・駆動装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取引きされた銀行券を収納箱へ自動的に収納せしめたも
   のにおいて、横断面が収納される銀行券より僅かに大き
   い長方形２個を水平方向に所定角度回動させて重合させ
   た形状でかつ本体に対して上記所定角度回動可能に設け
   られその内部に上下動可能なバックアツプ板を有する収
   納箱と、この収納箱を搬送機構に対して上記所定角度だ
   け回動する駆動機構と、上記収納箱内の銀行券の上面が
   ほぼ所定の位置になるように上記バックアツプ板を上下
   駆動するバックアツプ板駆動手段とを有し、上記駆動機
   構を１取引ごとあるいは所定枚数の収納ごとに駆動する
   ことにより銀行券を所定角度ずらして収納するようにし
   たことを特徴とする銀行券の収納装置。