JP2556256Y2 - 紙葉類収納装置 - Google Patents

紙葉類収納装置

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JP2556256Y2 JP10479489U JP10479489U JP2556256Y2 JP 2556256 Y2 JP2556256 Y2 JP 2556256Y2 JP 10479489 U JP10479489 U JP 10479489U JP 10479489 U JP10479489 U JP 10479489U JP 2556256 Y2 JP2556256 Y2 JP 2556256Y2
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美宏 大礒
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株式会社高見沢サイバネティックス
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は紙幣を取り扱う自動販売機、或いはこれに類
する紙葉類などを有する使用する装置において、機内に
て紙葉類を積層状態に収納し、その積層状態底部より紙
葉類を順次収納することのできる紙葉類収納装置に関す
る。
(従来の技術) 従来、例えば紙幣払出機或いは入金機には種々の装置
が用いられているが、この種の装置においては何れの場
合も紙幣等の紙葉類を収納すると同時に、この収納部か
らこれら紙葉類を一枚づつ送り出すことが要求される。
このような要求を満たす収納装置として次のような装置
が提案されている。
この装置は、紙葉類収納室内で上下移動する紙葉類載
置台上に紙葉類を積層状態で保持し、紙葉類収納室上部
に複数のフリクションロールを配置し、紙葉類載置台に
よって積層状態の紙葉類をフリクションロールに押さえ
つけ、上部より紙葉類を一枚づつ搬出するものである。
そして、更に上記装置は、紙葉類の搬入口が紙葉類収納
室下部に設けられており、載置台の上下移動行程範囲内
で紙葉類収納室内面に揺動可能に配置された保留フラッ
パーが設けられており、この保留フラッパーの下方で前
記搬入口の直下まで載置台が移動すると、保留フラッパ
ー上に積層状態の紙葉類が載置され、保留フラッパーと
載置台との間に空間ができ、この空間の位置に前記搬入
口が配置されることになり、搬入口から進入する紙葉類
は載置台上に乗り、再び載置台が上昇することで保留フ
ラッパー上に積層状態の紙葉類の底部から紙葉類を収納
する構成である。
(発明が解決しようとする課題) このような紙幣類の収納装置において、紙葉類収納室
の収納可能量をできるだけ多くしたいので、前記保留フ
ラッパーの位置としては、紙葉類収納室のなるべく下方
で前記搬入口に近い位置が望ましい。しかしながら、搬
送される紙葉類の内、特に紙幣は皺や破れがあり、ひど
く損傷しているものもある。これら損傷した紙葉類の先
端で予定の搬送位置よりもずれて搬入口に搬送される部
分が発生して、保留フラッパー上に載置されている紙葉
類と干渉し、紙詰まりとなることがある。特に近年、紙
葉類搬送技術の発達により収納部に到るまでの搬送行程
での搬送能力が著しく向上しているので、ひどく損傷し
ているものでも搬送途中で紙詰まりせずに送られてしま
い、上記干渉が発生する可能性が高くなっている。
そこで、積層状態の紙葉類の底部を嵩上げするため
に、保留フラッパーの上に保持棒を横たえて配置し、こ
の保留フラッパー自体は搬入される紙葉類上面のガイド
とすると同時に、保持棒が紙葉類と搬入される紙葉類と
の間隔を空けるようにする構成の装置が提案されてい
る。しかしながら、この保持棒の大きさには限界があっ
て、上記干渉を完全に回避することはできず、また、こ
の保持棒自体に搬入される紙葉類が干渉するという問題
もある。
本考案の目的は、上記問題を解決することであり、紙
葉類収納部に搬送されてくる紙葉類を干渉することなく
収納し、且つ充分な収納可能量をもつ紙葉類収納装置を
提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案の目的は、紙葉類収納室にて紙葉類を積層状態
で保持すると共に上下移動可能に支持された載置台と、
該載置台の上下移動行程範囲内で紙葉類収納室内面に揺
動可能に配置された保留フラッパーとを有し、前記載置
台が前記保留フラッパーの下に移動した時に前記保留フ
ラッパーが該載置台上にあった紙葉類を載置保留して、
前記保留フラッパー上に載置保留された紙葉類と前記載
置台との間に新たな紙葉類を進入させ、前記載置台を上
昇させて収納済紙葉類の底部より紙葉類収納を行う紙葉
類収納装置において、前記保留フラッパーの直下で前記
載置台の最下部位置との間の紙葉類収納室内面に配置さ
れて新たに進入する紙葉類の上面をガイドし、前記保留
フラッパーと同様に揺動可能であるガイドフラッパーを
有し、該ガイドフラッパーと前記保留フラッパーとの間
隔が該ガイドフラッパーの張出長さより大きく、新たに
収納される紙葉類と収納済の紙葉類とを分離できるよう
にされる構成により達成される。
すなわち、保留フラッパーの下方に前記ガイドフラッ
パーを設けることによって、収納済紙葉類と新たに収納
しようとする紙葉類との間隔を任意に設定し、かつガイ
ドフラッパーが新たに進入する紙葉類の上面をガイドす
るので、この先端部の突出を最小限に抑え、保留フラッ
パーの設置位置をなるべく下方に配置し、収納可能量を
大きく取ることができる。
(実施態様) 以上、添付図面に示した本考案の実施例について説明
する。
第1図は本考案の紙葉類収納装置の一実施例における
概略透視斜視図である。
紙葉類収納装置1は図のように一点鎖線で透視してい
る箱型のユニットとして構成されており、例えば紙幣払
出機等に対して着脱自在となっている。この紙葉類収納
装置1には、紙葉類の収納空間である収納室4内を上下
移動自在となっている載置台20が設けられている。この
載置台20は図示しない複数の支柱等にスライダブルに支
持されていると共に、図示しないコイルバネによる上方
に引っ張られている。そして、収納室4の上方には載置
台20上に積層される紙葉類を一枚づつ送り出すための繰
出ローラ30が設けられ、載置台20はコイルバネによりこ
の繰出ローラ30に押しつけられるようになっている。更
に、この繰出ローラ30の下流側(紙葉搬送方向の下流
側)に近接して紙葉類を挟持搬送する搬出ローラ33,34,
35,36,37,38が設けられ、紙葉類を一枚づつユニット外
の所定の搬送路に搬出口2から供給できるように構成さ
れている。
一方、収納室4の側壁には繰出ローラ30の下方で紙葉
類を収納できる間隔を空ける保留フラッパー26,28が配
置されている。更にその保留フラッパー26,28の下方に
ガイドフラッパー22,24が収納室4の側壁に配置されて
いる。これらのフラッパーは紙葉類を載置可能の大きさ
で収納室4の側壁から垂直で底面に平行に突出してお
り、収納室4への取付け位置を中心に上方へのみ回転揺
動可能の構成となっている。このガイドフラッパー22,2
4と紙葉類収納装置1の底面との間には2本の紙葉類搬
入ベルト18,19がそれぞれプーリー14,15及び16,17に張
架されている。ここで、紙葉類収納装置1の下部には搬
入口3が開口しており、所定の搬送路により紙葉類が搬
入される。前記紙葉類搬入ベルト18,19に対応して搬入
口3との間に搬入ベルト対12,13が配置されている。前
記載置台20は2本の紙葉類搬入ベルト18,19の間にまで
下がるように設定されている。
次に、本実施例の作用を説明する。
紙葉類Aの収納可能状態では第2図及び第1図に示す
ように載置台20が2本の紙葉類搬入ベルト18,19の間に
まで下がっている。この時既に収納済で積層している紙
葉類Bは保留フラッパー26,28上に積載されることにな
る。そして搬入口3より新たに進入する一枚の紙葉類A
は搬入ベルト対12,13によって両端を挟持されて紙葉類
搬入ベルト18,19上に移動され、同時に紙葉類搬入ベル
ト18,19も回転してこの移動をスムーズにする。この時
ガイドフラッパー22,24によってこの紙葉類Aがガイド
され、更に、進入する紙葉類Aと紙葉類Bとは保留フラ
ッパー26,28とガイドフラッパー22,24との間隔だけ確実
に離されているので、紙葉類Aと紙葉類Bとの干渉が確
実に防止される。この保留フラッパー26,28とガイドフ
ラッパー22,24との間隔は任意に設定することができ、
通常の場合、この間隔は、保留フラッパー26,28の揺動
がガイドフラッパー22,24と干渉しないように、ガイド
フラッパー22,24の張出長さより大きくされることが好
適で、更に、保留フラッパー26,28上の紙葉類載置量を
できるだけ確保しながら紙葉類Aと紙葉類Bとの干渉を
防ぐ最適位置に設定することができる。また、万が一ガ
イドフラッパー22,24と保留フラッパー26,28との間に紙
葉類Aが進入しても、少なくとも各フラッパーに干渉す
ることはない。
そして紙葉類搬入ベルト18,19の間の載置台20上に乗
った紙葉類Aの後端の位置を図示していない位置検出セ
ンサーが検出すると、紙葉類搬入ベルト18,19が回転を
停止し、紙葉類搬入ベルト18,19と載置台20の上に一枚
の紙葉類Aが乗ることになる。
次に、載置台20が上昇を開始すると、第3図に示すよ
うに紙葉類Aの両端がガイドフラッパー22,24に当接
し、これを若干押し上げ、紙葉類A自身は湾曲してガイ
ドフラッパー22,24を通り抜ける。続いて、第4図で示
すように載置台20は紙葉類Aを乗せたまま保留フラッパ
ー26,28上に積層している紙葉類Bの底部に当接し、こ
の紙葉類Bを押し上げる。そして、紙葉類Aはガイドフ
ラッパー22,24を通過した時と同様に両端が保留フラッ
パー26,28に当接し、これを若干押し上げ、紙葉類A自
身は湾曲して保留フラッパー26,28を通過する。
この後、前述のように載置台20は繰出ローラ30方向上
方へ移動して繰出ローラ30へ紙葉類Bの上面が押しつけ
られて、紙葉類Bが搬出可能状態となる。
(考案の効果) 以上述べたように、本考案は、保留フラッパーの下方
にガイドフラッパーを設け、フラッパーを二重とするこ
とで、収納済紙葉類と新たに収納しようとする紙葉類と
の間隔を任意に設定でき、ガイドフラッパーが新たに進
入する紙葉類の上面を導いて先端部の搬送路からの外れ
を最小限として、収納済の紙葉類と新たに進入する紙葉
類との干渉を防ぎ、紙詰まりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の紙葉類収納装置の一実施例における概
略透視斜視図、 第2図、第3図、第4図、第5図は本考案の紙葉類繰出
装置の一実施例における概略断面図である。 (図中符号) 1……紙葉類収納装置、2……搬出口 3……搬入口、4……収納室 12,13……搬送ベルト 14,15,16,17……プーリー 18,19……搬送ベルト、20……載置台 22,24……ガイドフラッパー 26,28……保留フラッパー 30……繰出ローラ 33,34,35,36,37,38……搬出ローラ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙葉類収納室にて紙葉類を積層状態で保持
    すると共に上下移動可能に支持された載置台と、該載置
    台の上下移動行程範囲内で紙葉類収納室内面に揺動可能
    に配置された保留フラッパーとを有し、前記載置台が前
    記保留フラッパーの下に移動した時に前記保留フラッパ
    ーが該載置台上にあった紙葉類を載置保留して、前記保
    留フラッパー上に載置保留された紙葉類と前記載置台と
    の間に新たな紙葉類を進入させ、前記載置台を上昇させ
    て収納済紙葉類の底部より紙葉類収納を行う紙葉類収納
    装置において、 前記保留フラッパーの直下で前記載置台の最下部位置と
    の間の紙葉類収納室内面に配置されて新たに進入する紙
    葉類の上面をガイドし、前記保留フラッパーと同様に揺
    動可能であるガイドフラッパーを有し、 該ガイドフラッパーと前記保留フラッパーとの間隔が該
    ガイドフラッパーの張出長さより大きく、新たに収納さ
    れる紙葉類と収納済の紙葉類とを分離できるようにされ
    ることを特徴とする紙葉類収納装置。
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