JP2978856B2 - 水平走査パルス信号制御回路 - Google Patents

水平走査パルス信号制御回路

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    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
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    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の走査周波数
に対応できるようにしたマルチスキャン型デイスプレイ
装置の水平走査パルス信号の制御に関し、特にデジタル
回路により制御するようにした水平走査パルス信号制御
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の水平走査パルス信号制御回路の例
を図10に、その各部のタイミング・チャートを図11
に示す。図10において、水平位置調整用遅延回路25
は、入力された水平同期信号を基準とし、遅延した一定
幅のパルスを発生する。このパルスの位相は水平位置制
御電圧により設定される。この水平位置制御電圧には、
水平位相を決定する偏向補正波形が入力される。例えば
図13(A)のような垂直同期のノコギリ波を入力する
と、垂直同期でパルスの位相が変化する為、図13
(B)に示すように、画面上、平行四辺形補正がかか
る。
【0003】また、図14(A)のような、垂直同期の
パラボラ波を供給すると、図14(B)に示すように、
画面上、サイドピンバランス補正がかかる。
【0004】ノコギリ波発生回路26は、水平位置遅延
回路25により発生したパルスを基準とし、ノコギリ波
を発生する。コンパレータ回路27では、前記ノコギリ
波信号を、パルス幅設定電圧信号と電圧レベルを比較
し、パルスを発生する。ノコギリ波信号とパルス幅設定
電圧とを比較してパルスを発生するため、パルス幅設定
電圧を制御することにより、任意の幅のパルスを作るこ
とができる。
【0005】このコンパレータ回路27の出力パルスと
水平位置遅延回路25の出力パルスをAND回路で論理
積をとった出力が水平偏向駆動パルスとなっている。
【0006】図12は、水平走査信号駆動回路の例を示
したもので、前記の水平走査パルス信号制御回路の出力
パルス信号は、増幅器29に入力され、増幅した後、ト
ランジスタ30のベースに入力される。トランジスタ3
0は、水平偏向駆動パルスによってスイッチとして動作
し、ダイオード31とキャパシタ32の組み合わせによ
り、偏向コイル33にノコギリ波電流を流す。このノコ
ギリ波電流が受像管の偏向電流となり、水平走査が行わ
れる。このため、水平偏向駆動パルスを制御することに
より、水平走査を制御することができる。
【0007】マルチスキャン型ディスプレイ装置は、多
種のスキャン周波数の映像信号を映し出すため、水平同
期信号と映像部分の位相関係も多種に亘り、映像を受像
管の中心部に映し出すためには、水平偏向駆動パルスの
位相及びパルス幅を調整することが必要となる。
【0008】また、水平走査パルス信号は、図12の水
平出力回路に入力され、電子ビームを水平方向に走査さ
せるための偏向電流を流すという役目の他に、フライバ
ックトランス34の2次側高圧巻線に高圧パルスを発生
させ、受像管のアノード電極およびフォーカス電極に高
電圧を供給する役目がある。
【0009】このため、水平走査パルス信号のパルス幅
がばらつくと、この高電圧の電位がばらついてしまう。
この高電圧がばらつくことにより、水平方向の画面サイ
ズがばらついてしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この従来の水平走査パ
ルス信号制御回路においては、ノコギリ波の傾きが、ノ
コギリ波発生部のキャパシタや抵抗の各素子のバラツキ
の影響を直接的に受けるので、前記の水平走査パルス信
号出力のパルス幅もばらつくことになり、画面のサイズ
に悪影響を与えていた。従って、この水平走査パルス信
号のパルス幅を安定させる方策が必要であった。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の水平走査パルス信号制御回路は、外部から
入力される水平同期信号に同期した基準クロック信号を
発生する基準クロック発生回路と、前記水平同期信号と
前記基準クロック信号により位相を制御される第1及び
第2の水平位置基準パルス発生回路と、前記第1及び第
2の水平基準位置パルス発生回路から出力されるそれぞ
れの水平位置基準パルス信号からそれぞれのノコギリ波
を発生する第1及び第2のノコギリ波発生回路と、外部
から入力される水平位置設定電圧と前記第1及び第2の
ノコギリ波発生回路から出力されるそれぞれのノコギリ
波とを比較する第1及び第2のコンパレータ回路と、前
記第1のコンパレータ回路の出力信号をセット入力、前
記第2のコンパレータ回路の出力信号をリセット入力と
するRSフリップフロップ回路とを備え、前記RSフリ
ップフロップ回路の出力信号を水平走査パルス信号とし
た。
【0012】また、外部から入力される水平同期信号に
同期した基準クロック信号を発生する基準クロック発生
回路と、前記水平同期信号と前記基準クロック信号によ
り位相を制御される第1及び第2の水平位置基準パルス
発生回路と、前記第1及び第2の水平基準位置パルス発
生回路から出力されるそれぞれの水平位置基準パルス信
号からそれぞれのノコギリ波を発生する第1及び第2の
ノコギリ波発生回路と、外部から入力される水平位置設
定電圧と前記第1及び第2のノコギリ波発生回路から出
力されるそれぞれのノコギリ波とを比較する第1及び第
2のコンパレータ回路と、前記第1及び第2のコンパレ
ータ回路のそれぞれの出力信号の立ち上がりエッジを検
出する第1及び第2のエッジ検出回路と、前記第1のエ
ッジ検出回路の出力信号をセット入力、前記第2のエッ
ジ検出回路の出力信号をリセット入力とするRSフリッ
プフロップ回路とを備え、前記RSフリップフロップ回
路の出力信号を水平走査パルス信号とした。
【0013】また、前記基準クロック発生回路が、前記
水平同期信号を一方の入力、前記基準クロック信号出力
を分周した信号を他方の入力として位相比較する位相比
較器と、前記位相比較器の出力信号により発振周波数が
制御され、前記基準クロック信号を出力する電圧制御型
発振器と、前記電圧制御型発振器の基準クロック信号出
力を分周する分周器とを備え、前記分周器の出力を前記
位相比較器の他方の入力としたことを特徴とする水平走
査パルス信号制御回路とした。
【0014】また、前記第1及び第2の水平位置基準パ
ルス発生回路が、前記水平同期信号をデータ入力、前記
基準クロック信号をクロック入力とする第1のDフリッ
プフロップと、前記DフリップフロップのQ出力をデー
タ入力、前記基準クロック信号をクロック入力とする第
2のDフリップフロップと、前記第1のDフリップフロ
ップのQ出力と前記第2のQの否定出力との否定論理積
をとるNAND回路と、前記NAND回路出力をリセッ
トの否定入力、前記基準クロック信号を計数クロック入
力とするカウンタと、前記カウンタのカウント出力を一
方の入力、前記水平基準パルス信号の位置を決めるため
に外部から与える水平基準パルス位置設定値入力を他方
の入力として、前記の2つの値を比較して一致したとき
にパルス信号を出力するデコーダ回路と、前記デコーダ
回路のパルス信号出力をデータ入力、前記基準クロック
信号をクロック入力とする第3のDフリップフロップと
を備え、前記第3のDフリップフロップのQ出力を水平
位置基準パルス信号としたことを特徴とする水平走査パ
ルス信号制御回路とした。
【0015】また、前記ノコギリ波発生回路が、前記基
準パルス信号をセット入力とするRSフリップフロップ
と、前記RSフリップフロップのQの否定出力信号をゲ
ート入力信号とし、ドレイン端子を接地した第1のNチ
ャネル・トランジスタと、一方が定電流源に接続された
カレント・ミラー回路と、前記カレント・ミラー回路の
他方は前記第1のNチャネル・トランジスタのソース端
子と、一方を接地したキャパシタの他の端子とに接続す
るとともに前記ノコギリ波信号出力とし、前記ノコギリ
波信号を一方の入力、外部から与える基準電圧を他方の
入力として比較するコンパレータ回路と、前記コンパレ
ータ回路の出力信号を前記RSフリップフロップのリセ
ット入力としたことを特徴とする水平走査パルス信号制
御回路とした。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以
下に図面を参照して説明する。
【0017】図1は、本発明の水平走査パルス信号制御
回路のブロック図である。図1で、水平同期信号100
は、基準クロック発生回路1に入力され、水平同期信号
100に同期した逓倍の基準クロック信号101を発生
する。
【0018】また、この基準クロック信号101と水平
同期信号100は、第1の水平位置基準パルス発生回路
2と第2の水平位置基準パルス発生回路3に入力され
る。
【0019】第1の水平位置基準パルス発生回路2と第
2の水平位置基準パルス発生回路3では、水平同期信号
100に同期し、位相の異なるパルス信号201及び3
01を発生する。この第1および第2の各基準パルス信
号が同一構成のノコギリ波発生回路4と5に各々入力さ
れ、水平同期信号周期で位相の異なる2つのノコギリ波
信号401及び501を発生する。この2つのノコギリ
波信号がコンパレータ回路6と7に各々入力される。コ
ンパレータ回路では、もう一方に入力される水平位置設
定電圧信号600の電圧レベルよりも前記の各ノコギリ
波信号の電圧レベルが高くなるとHighレベルが出力
される。このコンパレータ回路の2つの出力信号601
及び701をRSフリプフロップ8のセット入力および
リセット入力に入力する。このRSフリップフロップ8
の出力信号801が水平走査パルス信号となる。
【0020】図3は、図1の水平走査パルス信号制御回
路の基準クロック発生回路1の構成例を示すブロック図
である。基準クロック発生回路1は、水平同期信号10
0と、基準クロック信号101を分周器10により分周
した信号102を入力とする位相比較器9と、位相比較
器9の出力信号90によって制御される電圧制御発振器
(VCO)11とから構成されるPLL回路となってい
る。
【0021】図4は、前記第1および第2の水平位置基
準パルス発生回路2および3の構成例を示すブロック図
である。第1および第2の水平位置基準パルス発生回路
2と3は同一構成のため、以下は、第1の水平位置基準
パルス発生回路2を例にとり説明する。図4において、
水平同期信号100は、第1のDフリップフロップ12
のデータ入力に入力され、Dフリップフロップ12のQ
出力121が、第2のDフリップフロップ13のデータ
入力に入力される。
【0022】Dフリップフロップ12と13のクロック
入力には、基準クロック信号801が入力され、第1の
Dフリップフロップ12のQ出力121と第2のDフリ
ップフロップ13のQの否定出力131を入力とする2
入力NAND回路14の出力には、水平同期信号100
の立上がりで所定のクロック幅のパルス信号141が出
力され、このパルス信号141がカウンタ回路15のリ
セットの否定入力に入力される。
【0023】また、カウンタ回路15の計数クロック入
力には基準クロック信号801が入力されており、カウ
ンタ回路15のカウント出力151は、水平同期信号1
00の立上がりを0として、基準クロック信号をカウン
トしたNビットのカウント出力151が発生する。カウ
ンタ回路15のビット数は、水平同期信号100の1周
期分必要となるため、基準クロック発生回路1の分周器
10のビット数と同一のものとすればよい。カウンタ回
路15のカウント出力151は、デコーダ回路16に入
力される。このデコーダ回路16のもう一方の入力に
は、基準パルス位置を決定するNビットの基準パルス位
置設定値入力が入力されている。カウンタ回路15のカ
ウント出力151が、この設定値と同一となった場合に
デコーダ回路16は、パルス信号161を出力する。こ
のため、前記設定値を制御することにより、水平期間の
任意の位置にパルスを発生することができる。デコーダ
回路16の出力信号161は第3のDフリップフロップ
17のデータ入力に入力され、第3のDフリップフロッ
プ17のQ出力171が水平位置基準パルスとなる。
【0024】図6は、ノコギリ波発生回路4および5の
構成例を示すブロック図である。ノコギリ波発生回路4
および5は同一構成であるため、以下は、ノコギリ波発
生回路4を例にとり、説明する。
【0025】図6において、第1の水平位置基準パルス
発生回路2の出力信号201をRSフリップフロップ1
8のセット入力に入力する。RSフリップフロップ18
のQの否定出力181は、Nchトランジスタ19のゲ
ートに入力され、RSフリップフロップ18のQの否定
出力181がLowレベルの時に、Nchトランジスタ
19はOFFする。このOFF期間に定電流源21によ
って流れる電流によって、キャパシタ20を充電し、ノ
コギリ波信号191を発生する。ノコギリ波信号出力1
91はコンパレータ回路22の一方に入力され、もう一
方の入力には、基準電圧信号220が入力される。ノコ
ギリ波信号出力191のレベルが基準電圧信号220の
電圧レベル以上になるとコンパレータ回路22の出力2
21はHighレベルとなる。コンパレータ回路22の
出力221は、RSフリップフロップ18のリセット入
力に入力される。コンパレータ回路22の出力221が
Highレベルになると、RSフリップフロップのQの
否定出力はHighレベルとなり、Nchトランジスタ
19は0Vし、キャパシタ20の電荷は放電され、ノコ
ギリ波信号出力191は0Vにもどる。
【0026】次に、図1の回路の動作について図2のタ
イミングチャートを参照して説明する。
【0027】水平同期信号100は基準クロック発生回
路1に入力され、水平同期信号100に同期した基準ク
ロック信号101が発生する。図3を参照すると基準ク
ロック発生回路では、水平周波数に対して分周器10で
設定される分周比の逓倍クロックを発生する。マルチス
キャン型ディスプレイ装置では、水平同期信号の周波数
が変化するが、分周比が一定であるため、基準クロック
信号の周期は、水平同期信号の分周比分の1の周期とな
る。この基準クロック信号は、第1および第2の水平位
置基準パルス発生回路2と3に入力される。
【0028】第1の水平位置基準パルス発生回路2に
は、水平同期信号100が入力され、水平同期信号10
0の立上りエッジをカウントの基準時点として、カウン
タ15が基準クロック信号101を0から、分周比から
1を引いた値になるまでカウントアップする。このカウ
ンタ15の出力151と、水平位置設定値信号200を
デコーダ16でデコードし、2つの入力値が一致した場
合にパルス信号161を出力する。水平位置設定値信号
には、0から、分周比から1を引いた値までの任意の値
を設定できる。このパルス信号161により水平走査パ
ルス信号801の立上りエッジを決定するノコギリ波信
号401の立上りの基準を決定するため、このパルス信
号161の位置を制御することにより、水平走査パルス
信号801の立ち上がり位置を制御することができる。
ここでこの水平位置設定値信号は、マイコン等から設定
制御される。
【0029】第2の水平位置基準パルス発生回路3も、
第1の水平位置基準パルス発生回路2と同様の動作とな
る。この第2の水平位置基準パルス発生回路3の出力信
号301は、水平走査パルス信号801の立下がり位置
を決定するノコギリ波信号501の立ち上がり基準を決
定するため、このパルス信号301の位置を制御するこ
とにより、水平走査パルス信号801のパルス幅を制御
することができる。第2の水平位置基準パルス発生回路
3へ入力する水平パルス幅設定値信号300はマイコン
等から設定制御されるが、水平走査パルス信号801の
パルス幅を水平同期信号100の周期の50%とする場
合には、第1の水平位置基準パルス発生回路2への水平
位置設定値信号200に、分周比の2分の1の値を加え
た値を設定すればよい。
【0030】第1の水平位置基準パルス発生回路2の出
力信号201は、ノコギリ波発生回路4に入力され、第
1の水平位置基準パルス発生回路2の出力を基準とする
ノコギリ波信号401を発生する。同様に第2の水平位
置基準パルス発生回路3の出力信号301は、ノコギリ
波発生回路5に入力され、第2の水平位置基準パルス発
生回路3の出力信号301を立上りの基準とするノコギ
リ波信号501を発生する。
【0031】ノコギリ波発生回路4および5の出力信号
401及び501は、コンパレータ回路6および7に各
々入力される。コンパレータ回路6および7では、水平
位置設定電圧信号600の電圧レベルと比較され、各々
のパルス信号601及び701を発生する。水平位置設
定電圧信号600には、水平位置を決定する偏向補正波
形が入力される。例えば図13(A)のように垂直同期
信号周期のノコギリ波信号bを供給すると、垂直同期信
号周期で、比較する電圧値が変化するため、出力される
パルスの位置が垂直同期信号周期で変化し、画面上、図
13(B)のように平行四辺形補正がかかる。また図1
4(A)に示すような垂直同期信号周期のパラボラ波信
号Cを供給すると、図14(B)のようなサイドピンバ
ランス補正がかかる。
【0032】コンパレータ回路6の出力は、RSフリッ
プフロップ8のセット入力に入力される。また、コンパ
レータ回路7の出力は、RSフリップフロップ8のリセ
ット入力に入力される。このため、RSフリップフロッ
プ8の出力にはコンパレータ回路6およびコンパレータ
回路7の出力信号の各々の立上がりエッジ時点を立上が
り時点と立下がり時点とする水平走査パルス信号801
が出力される。このパルス幅は、2つのノコギリ波信号
401及び501を水平位置設定電圧信号の電圧値と比
較した出力パルス信号の立ち上がり位置で決定されるた
め、第1の水平位置基準パルス発生回路2の出力信号2
01と第2の水平位置基準パルス発生回路3の出力信号
301の立上がり時点の差で決定される。このため、水
平走査パルス信号801のパルス幅は基準クロック信号
101の1周期分の誤差精度で調整することができる。
【0033】次に本発明の第2の実施の形態について図
面を参照して説明する。
【0034】図8は、第2の実施の形態の構成例を示す
ブロック図であり、図9は、各部信号のタイミングチャ
ートである。
【0035】図8を参照すると、コンパレータ回路6と
RSフリップフロップ8の間、およびコンパレータ回路
7とRSフリップフロップ8の間に、エッジ検出回路2
3と24が設けられている。マルチスキャン型ディスプ
レイでは、多種の水平同期周波数が入力される。このた
め、水平同期周波数が高くなった場合には、コンパレー
タ回路6の出力とコンパレータ回路7の出力が重なって
しまう。このため、コンパレータ回路6,7の各々の出
力信号の立上がりエッジを検出し、それをRSフリップ
フロップ8のセット入力とリセット入力とに入力するこ
とにより、高い水平周波数にも対応できるようにしてい
る。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明の水平走査パルス
信号制御回路は、パルス幅をデジタル回路により制御す
るようにしたので、ノコギリ波発生回路のキャパシタや
抵抗の各素子のバラツキの影響を直接受けることがなく
なり、安定したパルス幅の水平走査パルス信号を得るこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の水平走査パルス信
号制御回路のブロック図である。
【図2】図1の水平走査パルス信号制御回路の各部の信
号のタイミング・チャートである。
【図3】図1の水平走査パルス信号制御回路の基準クロ
ック発生回路のブロック図である。
【図4】図1の水平走査パルス信号制御回路の第1及び
第2の水平位置基準パルス発生回路のブロック図であ
る。
【図5】図4の水平位置基準パルス発生回路の各部の信
号のタイミング・チャートである。
【図6】図1の水平走査パルス信号制御回路のノコギリ
波発生回路のブロック図である。
【図7】図6のノコギリ波発生回路の各部の信号のタイ
ミング・チャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態の水平走査パルス信
号制御回路のブロック図である。
【図9】図8の水平走査パルス信号制御回路の各部の信
号のタイミング・チャートである。
【図10】従来の水平走査パルス信号制御回路のブロッ
ク図である。
【図11】図10の水平走査パルス信号制御回路の各部
の信号のタイミング・チャートである。
【図12】水平走査信号駆動回路のブロック図である。
【図13】図1及び図8の水平位置設定電圧波形の一例
である。
【図14】図1及び図8の水平位置設定電圧波形の他の
例である。
【符号の説明】
1 基準クロック発生回路 2 第1の水平位置基準パルス発生回路 3 第2の水平位置基準パルス発生回路 4 第1のノコギリ波発生回路 5 第2のノコギリ波発生回路 6 第1のコンパレータ回路 7 第2のコンパレータ回路 8 RSフリップフロップ 9 位相比較器 10 分周器 11 電圧制御型発振器 12 第1のDフリップフロップ 13 第2のDフリップフロップ 14 NAND回路 15 カウンタ回路 16 デコーダ回路 17 第3のDフリップフロップ 18 RSフリップフロップ 19 Nチャネル・トランジスタ 20 キャパシタ 21 定電流源 22 コンパレータ回路 23 第1のエッジ検出回路 24 第2のエッジ検出回路 25 水平位置調整用遅延回路 26 ノコギリ波発生回路 27 コンパレータ回路 28 AND回路 29 増幅回路 30 NPNトランジスタ 31 ダイオード 32 キャパシタ 33 偏向コイル 34 フライバック・トランス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G09G 1/16 H04N 3/223 H04N 3/227 H03K 5/04 - 5/07

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から入力される水平同期信号に同期
    した基準クロック信号を発生する基準クロック発生回路
    と、前記水平同期信号と前記基準クロック信号により位
    相を制御される第1及び第2の水平位置基準パルス発生
    回路と、前記第1及び第2の水平基準位置パルス発生回
    路から出力されるそれぞれの水平位置基準パルス信号か
    らそれぞれのノコギリ波を発生する第1及び第2のノコ
    ギリ波発生回路と、外部から入力される水平位置設定電
    圧と前記第1及び第2のノコギリ波発生回路から出力さ
    れるそれぞれのノコギリ波とを比較する第1及び第2の
    コンパレータ回路と、前記第1のコンパレータ回路の出
    力信号をセット入力、前記第2のコンパレータ回路の出
    力信号をリセット入力とするRSフリップフロップ回路
    とを備え、前記RSフリップフロップ回路の出力信号を
    水平走査パルス信号としたことを特徴とする水平走査パ
    ルス信号制御回路。
  2. 【請求項2】 外部から入力される水平同期信号に同期
    した基準クロック信号を発生する基準クロック発生回路
    と、前記水平同期信号と前記基準クロック信号により位
    相を制御される第1及び第2の水平位置基準パルス発生
    回路と、前記第1及び第2の水平基準位置パルス発生回
    路から出力されるそれぞれの水平位置基準パルス信号か
    らそれぞれのノコギリ波を発生する第1及び第2のノコ
    ギリ波発生回路と、外部から入力される水平位置設定電
    圧と前記第1及び第2のノコギリ波発生回路から出力さ
    れるそれぞれのノコギリ波とを比較する第1及び第2の
    コンパレータ回路と、前記第1及び第2のコンパレータ
    回路のそれぞれの出力信号の立ち上がりエッジを検出す
    る第1及び第2のエッジ検出回路と、前記第1のエッジ
    検出回路の出力信号をセット入力、前記第2のエッジ検
    出回路の出力信号をリセット入力とするRSフリップフ
    ロップ回路とを備え、前記RSフリップフロップ回路の
    出力信号を水平走査パルス信号としたことを特徴とする
    水平走査パルス信号制御回路。
  3. 【請求項3】 前記基準クロック発生回路が、前記水平
    同期信号を一方の入力、前記基準クロック信号出力を分
    周した信号を他方の入力として位相比較する位相比較器
    と、前記位相比較器の出力信号により発振周波数が制御
    され、前記基準クロック信号を出力する電圧制御型発振
    器と、前記電圧制御型発振器の基準クロック信号出力を
    分周する分周器とを備え、前記分周器の出力を前記位相
    比較器の他方の入力としたことを特徴とする請求項1記
    載の水平走査パルス信号制御回路。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の水平位置基準パルス
    発生回路が、前記水平同期信号をデータ入力、前記基準
    クロック信号をクロック入力とする第1のDフリップフ
    ロップと、前記DフリップフロップのQ出力をデータ入
    力、前記基準クロック信号をクロック入力とする第2の
    Dフリップフロップと、前記第1のDフリップフロップ
    のQ出力と前記第2のQの否定出力との否定論理積をと
    るNAND回路と、前記NAND回路出力をリセットの
    否定入力、前記基準クロック信号を計数クロック入力と
    するカウンタと、前記カウンタのカウント出力を一方の
    入力、前記水平基準パルス信号の位置を決めるために外
    部から与える水平基準パルス位置設定値入力を他方の入
    力として、前記の2つの値を比較して一致したときにパ
    ルス信号を出力するデコーダ回路と、前記デコーダ回路
    のパルス信号出力をデータ入力、前記基準クロック信号
    をクロック入力とする第3のDフリップフロップとを備
    え、前記第3のDフリップフロップのQ出力を水平位置
    基準パルス信号としたことを特徴とする請求項1記載の
    水平走査パルス信号制御回路。
  5. 【請求項5】 前記ノコギリ波発生回路が、前記基準パ
    ルス信号をセット入力とするRSフリップフロップと、
    前記RSフリップフロップのQの否定出力信号をゲート
    入力信号とし、ドレイン端子を接地した第1のNチャネ
    ル・トランジスタと、一方が定電流源に接続されたカレ
    ント・ミラー回路と、前記カレント・ミラー回路の他方
    は前記第1のNチャネル・トランジスタのソース端子
    と、一方を接地したキャパシタの他の端子とに接続する
    とともに前記ノコギリ波信号出力とし、前記ノコギリ波
    信号を一方の入力、外部から与える基準電圧を他方の入
    力として比較するコンパレータ回路と、前記コンパレー
    タ回路の出力信号を前記RSフリップフロップのリセッ
    ト入力としたことを特徴とする請求項1記載の水平走査
    パルス信号制御回路。
  6. 【請求項6】 前記基準クロック発生回路が、前記水平
    同期信号を一方の入力、前記基準クロック信号出力を分
    周した信号を他方の入力として位相比較する位相比較器
    と、前記位相比較器の出力信号により発振周波数が制御
    され、前記基準クロック信号を出力する電圧制御型発振
    器と、前記電圧制御型発振器の基準クロック信号出力を
    分周する分周器とを備え、前記分周器の出力を前記位相
    比較器の他方の入力としたことを特徴とする請求項2記
    載の水平走査パルス信号制御回路。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2の水平位置基準パルス
    発生回路が、前記水平同期信号をデータ入力、前記基準
    クロック信号をクロック入力とする第1のDフリップフ
    ロップと、前記DフリップフロップのQ出力をデータ入
    力、前記基準クロック信号をクロック入力とする第2の
    Dフリップフロップと、前記第1のDフリップフロップ
    のQ出力と前記第2のQの否定出力との否定論理積をと
    るNAND回路と、前記NAND回路出力をリセットの
    否定入力、前記基準クロック信号を計数クロック入力と
    するカウンタと、前記カウンタのカウント出力を一方の
    入力、前記水平基準パルス信号の位置を決めるために外
    部から与える水平基準パルス位置設定値入力を他方の入
    力として、前記の2つの値を比較して一致したときにパ
    ルス信号を出力するデコーダ回路と、前記デコーダ回路
    のパルス信号出力をデータ入力、前記基準クロック信号
    をクロック入力とする第3のDフリップフロップとを備
    え、前記第3のDフリップフロップのQ出力を水平位置
    基準パルス信号としたことを特徴とする請求項2記載の
    水平走査パルス信号制御回路。
  8. 【請求項8】 前記ノコギリ波発生回路が、前記基準パ
    ルス信号をセット入力とするRSフリップフロップと、
    前記RSフリップフロップのQの否定出力信号をゲート
    入力信号とし、ドレイン端子を接地した第1のNチャネ
    ル・トランジスタと、一方が定電流源に接続されたカレ
    ント・ミラー回路と、前記カレント・ミラー回路の他方
    は前記第1のNチャネル・トランジスタのソース端子
    と、一方を接地したキャパシタの他の端子とに接続する
    とともに前記ノコギリ波信号出力とし、前記ノコギリ波
    信号を一方の入力、外部から与える基準電圧を他方の入
    力として比較するコンパレータ回路と、前記コンパレー
    タ回路の出力信号を前記RSフリップフロップのリセッ
    ト入力としたことを特徴とする請求項2記載の水平走査
    パルス信号制御回路。
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