JP2977939B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波加熱による調理
を自動的に行い得るようにした加熱調理器に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の加熱調理器は、高周波加
熱中の食品から発散する水分(蒸気)を湿度センサによ
り検知したり、或はアルコール分等のガス成分をガスセ
ンサにより検知し、その検知結果に基づいてマイクロコ
ンピュータがマグネトロンの動作(特に加熱終了時期)
を制御するようになっていた。
【0004】また、最近では、特開昭61−26989
0号公報に示されるように、調理中の食品の沸騰時の音
波をマイクロホンで検知して、マグネトロンの動作を制
御する構成のものが実用化されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、湿度センサ
を用いた構成のものでは、食品から発生した油煙中の油
分等が湿度センサの表面に付着して、その表面が汚れる
と、その汚れの影響を受けて湿度センサの感度が低下し
易く、動作の信頼性が低いという欠点がある。この欠点
を解消するため、湿度センサを定期的にヒータにより加
熱して、湿度センサの汚れを定期的に取り除くようにし
たものもあるが、これでは、回路構成が複雑化してコス
ト高になってしまう。
【0006】また、ガスセンサを用いた構成のもので
は、ガスセンサを常時300℃程度の高温に保たないと
機能しないため、やはり、回路構成が複雑化してコスト
高になってしまう。
【0007】一方、調理中の食品の沸騰時の音波をマイ
クロホンで検知する構成のものでは、モータの振動や外
部の騒音等のノイズの影響を受け易く、動作の信頼性が
低いという欠点がある。
【0008】そこで、本発明の目的は、動作の信頼性を
向上できると共に、構成を簡単化してコスト安になし得
る加熱調理器を提供することにある。また、本発明の他
の目的は、調理終了時における温度のゆらぎが小さいよ
うな食品であっても、調理過剰になることを防止できる
加熱調理器を提供するにある。
【0009】[発明の構成]
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の加熱調理器は、
加熱調理室内に収容した食品を高周波加熱するマグネト
ロンを備えた加熱調理器において、高周波加熱中の食品
から発散する熱気の含まれた空気の温度に応じたレベル
の信号を出力するサーミスタを備えると共に、このサー
ミスタから出力される温度検知信号に基づいて温度のゆ
らぎに応じたレベルの信号を出力するゆらぎ検知手段を
備え、そして、前記サーミスタから出力される温度検知
信号に基づいてマグネトロンの動作を制御する第1のコ
ースと、前記温度検知信号に基づいて前記ゆらぎ検知手
段から出力されるゆらぎ検知信号に基づいて前記マグネ
トロンの動作を制御する第2のコースとを実行可能に構
成された制御手段を備え、更に、前記2つのコースを選
択して実行可能に構成されているところに特徴を有す
る。
【0011】この場合、制御手段は、前記ゆらぎ検知手
段から出力されるゆらぎ検知信号の出力レベルがゆらぎ
検知用設定値に達する前であっても前記サーミスタから
出力される温度検知信号の出力レベルが温度検知用設定
値に達したときには、前記マグネトロンを停止させて調
理を終了させるように制御する構成としても良い。
【0012】また、前記2つのコースのいずれかを手動
で選択するためのコース選択スイッチを備えるように構
成することが好ましい。
【0013】
【作用】上記手段によれば、高周波加熱中は、食品から
発散する熱気の含まれた空気の温度が温度検知手段によ
り検知されるが、食品から発散する熱気は、調理の進行
(食品の温度上昇)と共に多くなり、その後、食品が十
分に高温になると、食品から蒸気等の熱気が多量に発生
し始めて、温度検知手段の周囲の熱気のゆらぎが大きく
なり、温度検知手段から出力される検知温度のゆらぎも
大きくなる。この様な温度のゆらぎが、ゆらぎ検知手段
により検知されて、ゆらぎ検知手段から出力されるゆら
ぎ検知信号に基づいて制御手段がマグネトロンの動作を
制御して自動調理を行うものである。この場合、温度検
知手段としては、従来より安価で信頼性の高いサーミス
タ等の温度センサを使用すれば良いので、信頼性向上と
低コスト化が可能である。
【0014】一方、例えばご飯を高周波加熱により再加
熱する場合には、温度のゆらぎが生じる前に高周波加熱
を停止させることが好ましい。この場合には、温度検知
手段から出力される温度検知信号に基づいて制御手段が
マグネトロンの動作を制御して自動調理を行うものであ
る。これにより、温度のゆらぎが生じる前に高周波加熱
を停止できる。
【0015】また、温度検知手段をサーミスタにより構
成したので、信頼性向上、低コスト化並びに構成の簡単
化が可能である。
【0016】ところで、食品の種類によっては十分高温
になるまで加熱されたときでも、食品から発生する蒸気
等の熱気のゆらぎ即ち温度のゆらぎがあまり大きくなら
ない場合がある。このような場合には、調理を終了すべ
きときに至っても、ゆらぎ検知手段から出力されるゆら
ぎ検知信号の出力レベルがゆらぎ検知用設定値に達しな
いので、食品が黒こげになるまで加熱されてしまう、即
ち調理過剰となってしまうというおそれがある。
【0017】これに対して、制御手段は、ゆらぎ検知信
号がゆらぎ検知用設定値に達する前であっても温度検知
手段からの温度検知信号の出力レベルが温度検知用設定
値に達したときには、マグネトロンを停止させて調理を
終了させるように制御するので、調理終了時における温
度のゆらぎがあまり大きくならない種類の食品であって
も、調理過剰となることを防止できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図1ない
し図7を参照しながら説明する。加熱調理室1の底部に
は回転皿2が設けられ、この回転皿2上に食品3が載置
される。そして、加熱調理室1の上部には、導波管4を
介してマグネトロン5が設けられ、このマグネトロン5
で発生された高周波を食品3に照射することにより、こ
の食品3を高周波加熱する。
【0019】一方、加熱調理室1の側面上部には排気ダ
クト1aが設けられ、この排気ダクト1a内に温度検知
手段たる負温度特性のサーミスタ6が設けられている。
そして、高周波加熱中は、送風ファン(図示せず)によ
り加熱調理室1内に風を送って加熱調理室1内の空気を
排気ダクト1aを通して排出し、加熱調理室1内を換気
する。尚、上記送風ファンにより、マグネトロン5が冷
却されるようになっている。
【0020】而して、サーミスタ6の出力信号は交流増
幅回路7に入力され、この交流増幅回路7においてサー
ミスタ6の検出温度のゆらぎ成分のみが増幅される。こ
の交流増幅回路7は、図2に示すような回路構成になっ
ている。即ち、分圧抵抗8とサーミスタ6との直列回路
を直流電源端子(+V)とグラウンド端子との間に接続
し、分圧抵抗8とサーミスタ6との共通接続点9から出
力される温度検知信号Vt が低周波成分阻止回路10に
入力される。
【0021】この低周波成分阻止回路10は、その入出
力間に2つのコンデンサ11,12を直列に接続し、両
コンデンサ11,12間を抵抗13を介してグラウンド
端子に接続して構成されている。従って、この低周波成
分阻止回路10は、入力される温度検知信号Vt にゆら
ぎ成分(交流成分)が含まれていないとき(直流成分の
みのとき)には、その信号Vt の通過を両コンデンサ1
1,12によって阻止し、一方、その信号Vt にゆらぎ
(交流成分)が生じたときに、その信号Vt の通過を許
容するようになっている。
【0022】そして、この低周波成分阻止回路10から
出力される信号Vtoは、オペアンプ14の反転入力端子
(−)に入力されて増幅される。尚、このオペアンプ1
4の出力端子と反転入力端子(−)との間には帰還抵抗
15が接続され、一方、オペアンプ14の非反転入力端
子(+)側はグラウンド端子に接続されている。
【0023】以上のように構成した交流増幅回路7のオ
ペアンプ14の出力端子は、比較回路16を構成するコ
ンパレータ17の反転入力端子(−)に接続されてい
る。このコンパレータ17の非反転入力端子(+)に
は、2つの抵抗18,19で分圧された基準電圧Vref
が入力される。この場合、交流増幅回路7と比較回路1
6からゆらぎ検知手段20が構成されている。
【0024】一方、比較回路16の出力端子であるコン
パレータ17の出力端子は、制御手段である制御回路2
1に接続されている。この制御回路21は、マイクロコ
ンピュータ等により構成されており、マグネトロン5の
動作を後述するように制御する。一方、前記サーミスタ
6から出力される温度検知信号Vt は、前記低周波成分
阻止回路10と共に上記制御回路21にも入力されるよ
うになっており、この温度検知信号Vt に基づいて制御
回路21はマグネトロン5の動作を後述するように制御
する。
【0025】また、図1に示すように、制御回路21に
は、スイッチ入力回路22から出力されるスイッチ信号
が入力されるようになっている。このスイッチ入力回路
22は、温度のゆらぎを検知して自動調理を行うコース
と、温度を検知して自動調理を行う(即ち温度のゆらぎ
が生じる前に高周波加熱を停止させる)コースのいずれ
かを選択するためのコース選択スイッチを有している。
このコース選択スイッチを手動操作することにより、上
記両コースのうちのいずれかが選択的に実行される。
【0026】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、温度のゆらぎを検知して自動調理を行うコースが
選択された場合を述べる。この場合、制御回路21は、
比較回路16のコンパレータ17から出力されるゆらぎ
検知度信号であるハイレベル信号Vh の入力を有効化
し、この信号Vh に基づいてマグネトロン5を駆動制御
する。具体的には、加熱調理室1内に食品3を収容し
て、高周波加熱調理を開始すると、マグネトロン5が発
振動作して高周波を発生し、この高周波が食品3に照射
されて食品3が高周波加熱される。
【0027】この高周波加熱中は、送風ファン(図示せ
ず)により加熱調理室1内に風を送って加熱調理室1内
の空気を排気ダクト1aを通して排出すると共に、その
排気の温度をサーミスタ6により検知する。そして、調
理の進行に伴って、食品3の温度が徐々に上昇して、そ
の食品3から熱気が徐々に発散し、その熱気が図1に矢
印Aで示すように流れて排気に含まれることによって、
排気の温度(サーミスタ6の周囲温度)が図3に示すよ
うに緩やかに上昇する。
【0028】この温度上昇に伴って、サーミスタ6から
低周波成分阻止回路10へ出力される温度検知信号Vt
は、電圧レベルが徐々に低下することになるが、その信
号Vt の変化は緩やかであり、その信号Vt にゆらぎ成
分(交流成分)がほとんど含まれないので、その信号V
t は低周波成分阻止回路10を通過し得ず、従って、オ
ペアンプ14の出力(交流増幅回路7の出力)はほぼ0
Vを維持する(図4参照)。
【0029】その後、食品3の温度が十分に高温(10
0℃程度若しくはそれに近い温度)に上昇すると、食品
3から蒸気等の熱気が多量に発生し始めて、その熱気が
排気風で煽られることにより、サーミスタ6の周囲温度
にゆらぎを生じるようになる。この様な状態になると、
サーミスタ6から出力される温度検知信号Vt がゆらぎ
成分(交流成分)を含むようになるため、温度検知信号
Vt が低周波成分阻止回路10を通過して、オペアンプ
14により増幅され、このオペアンプ14から図4に示
すように比較的大きな振幅のゆらぎ信号Vsが出力され
る。このゆらぎ信号Vs は、比較回路16のコンパレー
タ17において、基準電圧Vref と比較され、この基準
電圧Vref を越えたときに、コンパレータ17から制御
回路21にハイレベル信号Vh (図5参照)が出力され
る。
【0030】そして、この制御回路21では、コンパレ
ータ17から出力されるハイレベル信号Vh のパルス幅
が一定時間幅Tw 以上であるか否かが判断され、Tw 以
上でなければ、その信号Vh は電気的ノイズとして無視
して、高周波加熱を続行する。これにより、信頼性の高
い制御が可能となる。そして、上記ハイレベル信号Vh
のパルス幅がTw 以上になった時点で、マグネトロン5
の動作を停止して高周波加熱を終了する。尚、図3にお
いて、破線は高周波加熱を継続した場合の温度変化を示
している。
【0031】さて、温度を検知して自動調理を行うコー
ス、即ち例えばご飯を高周波加熱により再加熱する場合
のように温度のゆらぎが生じる前に高周波加熱を停止さ
せるコースが選択された場合について述べる。この場
合、制御回路21は、サーミスタ6から出力される温度
検知信号Vt の入力を有効化し、この温度検知信号Vt
に基づいてマグネトロン5を駆動制御する。
【0032】具体的には、高周波加熱調理を開始する
と、上述したと同様にして食品3が加熱されて排気の温
度即ちサーミスタ6の周囲温度が緩やかに上昇する。こ
の温度上昇に伴って、サーミスタ6から出力される温度
検知信号Vt は、電圧レベルが徐々に低下する。ここ
で、図6に示すように、温度検知信号Vt が予め設定さ
れた電圧ΔVだけ低下したとき(即ち排気の温度が設定
温度以上に上昇したとき)、制御回路21はマグネトロ
ン5の動作を停止して高周波加熱を終了する。
【0033】このような構成の本実施例によれば、高周
波加熱中の食品3が十分に高温になると、その食品3か
ら発散する熱気の含まれた空気の温度がゆらぎ始めると
いう点に着目し、高周波加熱中の食品3から発散する熱
気の含まれた空気の温度を検知する温度検知手段として
サーミスタ6を設け、このサーミスタ6により検知した
温度のゆらぎに基づいてマグネトロン5の動作を制御す
るようにしたので、従来のような湿度センサ、ガスセン
サ及びマイクロホンを用いずに、温度検知手段(サーミ
スタ6)により高周波加熱調理の自動化を図り得る。
【0034】この場合、温度検知手段としては、従来よ
り安価で信頼性の高いサーミスタ6等の温度センサを使
用すれば良いので、回路構成を簡単化できて、低コスト
化を図り得ると共に、経年変化が少なく、且つ外部騒音
による誤動作のおそれのない、信頼性の高い自動調理を
行い得る。
【0035】一方、例えばご飯を高周波加熱により再加
熱する場合のように温度のゆらぎが生じる前に高周波加
熱を停止させる必要がある場合には、温度を検知して自
動調理を行うコースを選択する。この場合、図6に示さ
れるように、温度検知信号Vt が予め設定された電圧Δ
Vだけ低下したとき、マグネトロン5の動作が停止され
て高周波加熱が終了する。この結果、温度のゆらぎが生
じる前に高周波加熱を停止できる。従って、種々の食品
に対応して適切な自動調理を行なうことができる。
【0036】尚、上記第1実施例では、コンパレータ1
7から出力されるハイレベル信号Vh のパルス幅が一定
時間幅Tw 以上になった時点で、直ちにマグネトロン5
の動作を停止するようにしたが、制御態様はこれに限定
されるものではなく、例えば上記ハイレベル信号Vh の
パルス幅が一定時間幅Tw 以上になった時点から、所定
時間の追い加熱を実行し、その後にマグネトロン5の動
作を停止させるようにしても良く、また、この追い加熱
時にマグネトロン5の出力を低下させるようにしても良
い。
【0037】更に、第3図に示すように、1回目の調理
が終了した直後は、排気ダクト1a周辺の温度が高くな
っているため、直ちに高周波加熱を開始しても、サーミ
スタ6の温度検知による制御を行えない。この様な場合
には、制御回路21は、上記温度が所定温度以下になる
まで高周波加熱の開始を阻止する制御を行うようになっ
ている。
【0038】ところで、温度のゆらぎを検知して自動調
理を行うコースが選択された場合に、食品の種類によっ
ては十分高温になるまで加熱されたとき、即ち調理を終
了すべきときに至ったときにおいても、食品から発生す
る蒸気等の熱気のゆらぎ、つまり温度のゆらぎがあまり
大きくならない場合がある。このような場合には、図7
(b)に示すように、ゆらぎ検知手段20から出力され
るゆらぎ検知信号であるゆらぎ信号Vs の出力レベルが
ゆらぎ検知用設定値±Vs1に達しないので、食品が黒こ
げになるまで加熱されてしまう、即ち調理過剰となって
しまうというおそれがある。
【0039】これに対して、本実施例では、ゆらぎ信号
Vs がゆらぎ検知用設定値Vs1に達する前であっても、
図7(a)に示すように、加熱調理室1内の温度が高く
なって設定温度Tcに達したとき、即ち図7(c)に示
すように、サーミスタ6からの温度検知信号Vt の出力
レベルが温度検知用設定値Vt1に達したときには、制御
回路21によりマグネトロン5を停止させて調理を自動
的に終了させるので、温度のゆらぎがあまり大きくなら
ない種類の食品であっても、加熱し過ぎて調理過剰とな
ることを確実に防止できる。
【0040】また、温度検知手段としては、サーミスタ
6に限定されるものではなく、例えば、図8乃至図10
に示す本発明の第2実施例のように、サーミスタ6に代
えて、シリコンダイオード23を設け、このシリコンダ
イオード23の順方向電圧降下の温度依存性を利用し
て、温度検知するようにしても良い。即ち、このシリコ
ンダイオード23の順方向電圧Vf は、図9に示すよう
に、温度上昇に伴って直線的に降下する特性がある。
【0041】この様なシリコンダイオード23を用いる
利点としては、図10に示すように、直流電源電圧(+
V)の変動によりシリコンダイオード23に流れる電流
が変動したとしても、その電流変化幅ΔIに対して順方
向電圧降下の変化幅ΔVは極めて小さいので、直流電源
電圧(+V)の変動の影響を少なくできるという利点が
ある。
【0042】その他、本発明は、温度検知手段として、
例えばトランジスタ温度センサを用いても良く、また、
サーミスタ等の温度センサを他の3つの抵抗素子と組み
合わせてブリッジ回路を構成し、このブリッジ回路の両
出力端子間の電位差により温度を検知する構成としても
良い等、種々の変形が可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通りであるの
で、次の効果を得ることができる。
【0044】請求項1の加熱調理器においては、サーミ
スタから出力される温度検知信号と、ゆらぎ検知手段か
ら出力されるゆらぎ検知信号のいずれかに基づいてマグ
ネトロンの動作を制御するように構成したので、従来の
湿度センサ、ガスセンサ、マイクロホンを用いたものの
欠点をことごとく解消できて、動作の信頼性を向上でき
ると共に、構成を簡単化してコスト安になし得、しか
も、例えばご飯を高周波加熱により再加熱する場合に
は、温度検知手段から出力される温度検知信号に基づく
自動調理を行なうことができるから、温度のゆらぎが生
じる前に高周波加熱を停止させることができる。
【0045】請求項2の加熱調理器においては、制御手
段は、ゆらぎ検知信号がゆらぎ検知用設定値に達する前
であってもサーミスタからの温度検知信号の出力レベル
が温度検知用設定値に達したときには、マグネトロンを
停止させて調理を終了させるように制御するので、調理
終了時の温度のゆらぎがあまり大きくならない種類の食
品であっても、調理過剰となることを確実に防止でき
る。
【0046】請求項3の加熱調理器においては、2つの
コースのいずれかを手動で選択するためのコース選択ス
イッチを備えるように構成したので、コース選択スイッ
チを手動操作することにより、2つのコースのいずれか
を容易且つ確実に選択して実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体の概略的構成図
【図2】要部の電気回路図
【図3】高周波加熱開始後のサーミスタの周囲温度の経
時的変化を示す図
【図4】交流増幅回路のオペアンプの出力波形図
【図5】比較回路のコンパレータの出力波形図
【図6】交流増幅回路のオペアンプの出力波形と共にサ
ーミスタの出力波形を示す図
【図7】(a)、(b)及び(c)は加熱調理室内の温
度の経時的変化を示す図、交流増幅回路のオペアンプの
出力波形図及びサーミスタの出力波形を示す図
【図8】本発明の第2実施例を示す温度検知回路の電気
回路図
【図9】シリコンダイオードの順方向電圧と温度との関
係を示す図
【図10】シリコンダイオードの順方向電圧降下と電流
との関係を示す図
【符号の説明】
1は加熱調理室、1aは排気ダクト、3は食品、5はマ
グネトロン、6はサーミスタ(温度検知手段)、7は交
流増幅回路、10は低周波成分阻止回路、16は比較回
路、20はゆらぎ検知手段、21は制御回路(制御手
段)、23はシリコンダイオード(温度検知手段)を示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 智之 名古屋市西区葭原町4丁目21番地 株式 会社東芝 名古屋工場内 (56)参考文献 特開 平2−279922(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24C 7/02 320

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱調理室内に収容した食品を高周波加
    熱するマグネトロンを備えた加熱調理器において、 高周波加熱中の食品から発散する熱気の含まれた空気の
    温度に応じたレベルの信号を出力するサーミスタと、 このサーミスタから出力される温度検知信号に基づいて
    温度のゆらぎに応じたレベルの信号を出力するゆらぎ検
    知手段と、 前記サーミスタから出力される温度検知信号に基づいて
    マグネトロンの動作を制御する第1のコースと、前記温
    度検知信号に基づいて前記ゆらぎ検知手段から出力され
    るゆらぎ検知信号に基づいて前記マグネトロンの動作を
    制御する第2のコースとを実行可能に構成された制御手
    段とを具備し、 前記2つのコースを選択して実行可能に構成されている
    ことを特徴とする加熱調理器。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記ゆらぎ検知手段か
    ら出力されるゆらぎ検知信号の出力レベルがゆらぎ検知
    用設定値に達する前であっても前記サーミスタから出力
    される温度検知信号の出力レベルが温度検知用設定値に
    達したときには、前記マグネトロンを停止させて調理を
    終了させるように制御することを特徴とする請求項1記
    載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 前記2つのコースのいずれかを手動で選
    択するためのコース選択スイッチを備えたことを特徴と
    する請求項1記載の加熱調理器。
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