JP2977539B1 - オートバイの移動用運搬台車、及びその運搬方法 - Google Patents

Abstract

【要約】 【課題】 オートバイの後輪の幅寄せ作業を容易にしか
も力を要せず行なえるようにする。 【解決手段】 所定間隔離して配置した２本の台車本体
１ａ，１ｂの前端より所定間隔おいて配置した車軸３の
両側に車輪４ａ，４ｂを設け、かつ台車の後部には１個
の車輪５を取付けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、オートバイの後
輪にさし込んでかませることで、幅寄せ移動に使用する
オートバイの移動用運搬台車、及びその運搬方法に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、オートバイの移動用台車として、
例えば実開平２−７４２７０号公報にに示すものがあ
り、また自転車の運搬器として、実開平４−１３２８５
９号公報に示すものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのもの
は、オートバイなどの車輪を、台車の縦方向（長手方
向）、つまり台車の底面に取付けた移動車輪の配列方向
に載せる方式のものであり、オートバイの後部を手で持
ち上げるなどの作業が必要であった。即ち、従来、バイ
クショップなどでは、オートバイの後輪の幅寄せ作業を
手で持ち上げて行なっていたので、力を要し非能率的で
あった。

【０００４】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、例えばオートバイを車置場或い
は収納庫などに整列した状態で横に並べて置く場合に、
力を要せず、簡単な操作で軽快かつ容易に幅寄せ移動が
可能な移動用運搬台車及びその運搬方法を提供せんとす
るものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明の請求項１に係
るオートバイの移動用運搬台車は、台車の先端部に、オ
ートバイの車輪にかませるための所定間隔離した左右一
対の台車本体を備えるとともに、この台車本体の前端よ
り所定間隔離して両側に２個の車輪を配置し、かつ台車
後部には１個の自在車輪を取付けたものである。

【０００６】この発明の請求項２に係るオートバイの運
搬方法は、請求項１記載のオートバイの移動用運搬台車
を用いて、その台車前端部をオートバイの車輪に横方向
からさし込んでかませてのち、台車の後部を押し下げ
て、テコの原理でオートバイの車輪を浮かせ横方向へ幅
寄せ移動させるものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】実施の形態１． 以下、この発明の一実施形態を図について説明する。図
１は運搬台車の平面図、図２はその底面図、図３は側面
図、図４は操作要領を示す説明用斜視図である。図にお
いて、１は台車本体、１Ａ，１Ｂはその両側に設けた左
右一対の扇形状に開いた枝管、１ａ，１ｂはこの枝管１
Ａ，１Ｂの先端部の車輪差込杆部であり、この差込杆部
の間は車輪をのせるための空間部Ｅとしてある。なお、
枝管１Ａ，１Ｂは鉄製のアングル材を使用し、その先端
差込杆部１ａ，１ｂに傾斜状切欠き部１ｃ（図３）を有
する。２ａ，２ｂ，２ｃはこれら一対の枝管１Ａ，１Ｂ
間に架設された支え板である。３は先端（前端）から所
定距離おいて上記台車枝管１Ａ，１Ｂ間の底面に架設さ
れた車軸、４ａ，４ｂはこの車軸３の両側に配置された
車輪、５は後部支え板２ａの底面中央部に設けられた一
個の自在車輪（球状など）である。なお、６はオートバ
イの後輪を示している。

【０００８】次に、以上のような台車を用いての実際の
操作方法について説明する。まず、図３、図４におい
て、該台車の後部をＡ方向に持ち上げつつ（鎖線で示
す）前へ滑らせてその扇形状の台車枝管１Ａ，１Ｂの先
端の差込杆部１ａ，１ｂの先端部分をオートバイの円形
の後輪６の下面に横から（直角方向に）さし込んでかま
せ、この差込杆部１ａ，１ｂの間に載せた状態にする。
このとき、後部車輪５は床面Ｆより浮き上がった状態に
ある。しかる後、台車の後部支え板２ａに図３Ｂ方向に
足をのせて押し下げると、台車の前部（車を載せている
部分）は前輪４ａ，４ｂを支点Ｃとしてテコの原理で簡
単に持ち上がり、従ってその先端Ｄ部のオートバイ後輪
６を支えている部分も簡単に床面から若干浮き上がるよ
うになる。そしてこのときは、自在車輪５も床面下につ
いているので、前輪４ａ，４ｂと共に、例えば足を台車
の後部支え板２ａにのせた状態のまま前方に転がすこと
で簡単に幅移動させることができる。

【０００９】

【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、所定間
隔離れた一対の台車枝管の差込杆部の間にオートバイの
車輪を直角方向（横方向）からさし込んでかませること
で、テコの原理で持ち上げ移動させるようにしたので、
相当重量のあるオートバイの後部車輪部を人手を使って
上方にわざわざ持ち上げることなしで、力を要せず容易
かつ軽快にオートバイの幅寄せ移動を実施することがで
きる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の実施形態１による運搬台車を示す
平面図である。

【図２】 この発明の実施形態１による運搬台車を示す
底面図である。

【図３】 この発明の実施形態１による運搬台車を示す
側面図である。

【図４】 この発明の実施形態１による運搬台車を示す
操作説明図である。

【符号の説明】

１ａ，１ｂ 台車差込杆部、３ 車軸、４ａ，４ｂ 前
車輪、５ 後車輪。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 台車本体に、オートバイの車輪にかませ
   るため所定間隔（車が置ける間隔）離し、先のわかれた
   左右一対の差込杆部を有する台車枝管を備えるととも
   に、この台車枝管の中間部にオートバイの車輪を直角方
   向に載せる部位を形成する如く前端より所定間隔引込め
   た位置に設けた車軸の両側に２個の車輪を配置し、かつ
   台車後部には自在車輪を取付けたことを特徴とするオー
   トバイの移動用運搬台車。
2. 【請求項２】 請求項１記載のオートバイの移動用運搬
   台車を用いての運搬方法であって、まず、その台車本体
   の後部を上方に持ち上げて前端差込杆部を接地する如く
   傾けると同時に２本の差込杆部をオートバイの車輪に横
   方向（直角方向）からさし込んでかませてのち、台車の
   後部を押し下げて、テコの原理でオートバイの車輪を浮
   かせ、幅寄せ移動させることを特徴とするオートバイの
   運搬方法。