JP2975439B2 - 情報記録再生装置 - Google Patents
情報記録再生装置Info
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- JP2975439B2 JP2975439B2 JP3038714A JP3871491A JP2975439B2 JP 2975439 B2 JP2975439 B2 JP 2975439B2 JP 3038714 A JP3038714 A JP 3038714A JP 3871491 A JP3871491 A JP 3871491A JP 2975439 B2 JP2975439 B2 JP 2975439B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッドまたは光学
ヘッド等をスライダに取り付けてなり、記録媒体の駆動
に伴って記録媒体表面上を浮上するように構成された浮
上型ヘッドを備えた情報記録再生装置に関するものであ
る。
ヘッド等をスライダに取り付けてなり、記録媒体の駆動
に伴って記録媒体表面上を浮上するように構成された浮
上型ヘッドを備えた情報記録再生装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】情報の記録・再生および消去が可能な光
メモリ素子として開発が進められている光磁気ディスク
においては、記録媒体として、磁化の方向が膜面と垂直
な垂直磁化膜が使用されている。この垂直磁化膜への記
録方式は、いわゆる光変調方式と磁界変調方式とに大別
される。
メモリ素子として開発が進められている光磁気ディスク
においては、記録媒体として、磁化の方向が膜面と垂直
な垂直磁化膜が使用されている。この垂直磁化膜への記
録方式は、いわゆる光変調方式と磁界変調方式とに大別
される。
【0003】そのうち光変調方式は、記録媒体に一定方
向の外部磁場を連続的に印加しながら、記録すべき情報
に応じてレーザ光の強度を変調する方式である。一方、
磁界変調方式は、一定強度のレーザ光を照射しながら、
記録すべき情報に応じて磁界の向きを反転させる方法で
ある。そして近年、情報の書換えの際に旧情報の消去過
程を経ることなく、旧情報に重ねて直接新情報を記録す
る、いわゆるオーバライトを実現できる方法として、上
記の磁界変調方式が有望視されている。
向の外部磁場を連続的に印加しながら、記録すべき情報
に応じてレーザ光の強度を変調する方式である。一方、
磁界変調方式は、一定強度のレーザ光を照射しながら、
記録すべき情報に応じて磁界の向きを反転させる方法で
ある。そして近年、情報の書換えの際に旧情報の消去過
程を経ることなく、旧情報に重ねて直接新情報を記録す
る、いわゆるオーバライトを実現できる方法として、上
記の磁界変調方式が有望視されている。
【0004】以下、この磁界変調方式について述べる
と、磁界(外部磁場)の向きのスイッチング速度、転送
レートを向上させるためには、磁気ヘッドの低インダク
タンス化を図る必要がある。その場合、磁界強度が低下
するため、磁気ヘッドを光磁気ディスクに充分に接近さ
せねばならない。しかしながら、磁気ヘッドを光磁気デ
ィスクに過度に接近させると、光磁気ディスクの回転に
伴う面振れ(表面の凹凸による表面位置の変動)等によ
り磁気ヘッドが光磁気ディスクに接触しやすくなり、光
磁気ディスクの損傷が生じやすくなる。
と、磁界(外部磁場)の向きのスイッチング速度、転送
レートを向上させるためには、磁気ヘッドの低インダク
タンス化を図る必要がある。その場合、磁界強度が低下
するため、磁気ヘッドを光磁気ディスクに充分に接近さ
せねばならない。しかしながら、磁気ヘッドを光磁気デ
ィスクに過度に接近させると、光磁気ディスクの回転に
伴う面振れ(表面の凹凸による表面位置の変動)等によ
り磁気ヘッドが光磁気ディスクに接触しやすくなり、光
磁気ディスクの損傷が生じやすくなる。
【0005】そこで、図7に示す光磁気記録再生装置の
如く、上記磁気ヘッドを浮上型磁気ヘッド1として構成
することが考えられる。すなわち、スピンドルモータ2
により回転駆動される光磁気ディスク3の一方の表面
(図中下面)に対向させて光ヘッド4を配置するととも
に、光磁気ディスク3の上面に対向し、上記光ヘッド4
に対応する位置に浮上型磁気ヘッド1を配置している。
如く、上記磁気ヘッドを浮上型磁気ヘッド1として構成
することが考えられる。すなわち、スピンドルモータ2
により回転駆動される光磁気ディスク3の一方の表面
(図中下面)に対向させて光ヘッド4を配置するととも
に、光磁気ディスク3の上面に対向し、上記光ヘッド4
に対応する位置に浮上型磁気ヘッド1を配置している。
【0006】この浮上型磁気ヘッド1は、図8および図
9にも示すように、基端が固定部5に固定されるサスペ
ンション6の先端に取り付け、板ばねからなるサスペン
ション6により光磁気ディスク3側に付勢している。そ
して、光磁気ディスク3の回転に伴って光磁気ディスク
3表面と浮上型磁気ヘッド1との間で生じる空気流によ
り、サスペンション6の付勢力に抗して浮上型磁気ヘッ
ド1を所定の高さで浮上させ、上記の面振れに追従して
上下動させながら光磁気ディスク3に記録を行うように
なっている。
9にも示すように、基端が固定部5に固定されるサスペ
ンション6の先端に取り付け、板ばねからなるサスペン
ション6により光磁気ディスク3側に付勢している。そ
して、光磁気ディスク3の回転に伴って光磁気ディスク
3表面と浮上型磁気ヘッド1との間で生じる空気流によ
り、サスペンション6の付勢力に抗して浮上型磁気ヘッ
ド1を所定の高さで浮上させ、上記の面振れに追従して
上下動させながら光磁気ディスク3に記録を行うように
なっている。
【0007】図10に示すように、浮上型磁気ヘッド1
は光磁気ディスク3上で滑走可能な、上方から見て矩形
状を成すスライダ7(例えば、光磁気ディスク3の半径
方向長さが5mm、円周方向長さが7mm)と、光磁気
ディスク3の回転方向に見てスライダ7の後端部に取り
付けられた磁気ヘッド本体8(便宜上ハッチングで示
す)とを備えている。
は光磁気ディスク3上で滑走可能な、上方から見て矩形
状を成すスライダ7(例えば、光磁気ディスク3の半径
方向長さが5mm、円周方向長さが7mm)と、光磁気
ディスク3の回転方向に見てスライダ7の後端部に取り
付けられた磁気ヘッド本体8(便宜上ハッチングで示
す)とを備えている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記光磁気
ディスク3は分離しては図示しないが、通常基板上に垂
直磁化膜を形成した後、この垂直磁化膜を樹脂製の保護
膜で被覆するようになっている。この光磁気ディスク3
の保護膜をスピンコート法で形成する場合、図8および
図9の如く、光磁気ディスク3の外周縁部近傍、例え
ば、3.5インチの光磁気ディスク3では半径41.5
mm程度の位置より外周寄りの部位に隆起部3aが形成
される問題がある。
ディスク3は分離しては図示しないが、通常基板上に垂
直磁化膜を形成した後、この垂直磁化膜を樹脂製の保護
膜で被覆するようになっている。この光磁気ディスク3
の保護膜をスピンコート法で形成する場合、図8および
図9の如く、光磁気ディスク3の外周縁部近傍、例え
ば、3.5インチの光磁気ディスク3では半径41.5
mm程度の位置より外周寄りの部位に隆起部3aが形成
される問題がある。
【0009】図12〜図15にポリカーボネイト製の基
板を有し、スピンコート法により保護膜を形成した複数
の光磁気ディスク3・3…の外周縁部近傍の表面形状を
実測した結果を示す。図12の光磁気ディスク3では中
心より半径41.5mmの位置から隆起が始まってお
り、隆起部3aの高さは最大16μmである。図13の
光磁気ディスク3では半径41.6mmの位置から隆起
が始まっており、隆起部3aの高さは最大14μmであ
る。また図14の光磁気ディスク3では半径41.6m
mの位置から隆起が始まっており、隆起部3aの高さは
最大12μmである。さらに図15の光磁気ディスク3
では半径41.7mmの位置から隆起しており、隆起部
3aの高さは最大12μmである。
板を有し、スピンコート法により保護膜を形成した複数
の光磁気ディスク3・3…の外周縁部近傍の表面形状を
実測した結果を示す。図12の光磁気ディスク3では中
心より半径41.5mmの位置から隆起が始まってお
り、隆起部3aの高さは最大16μmである。図13の
光磁気ディスク3では半径41.6mmの位置から隆起
が始まっており、隆起部3aの高さは最大14μmであ
る。また図14の光磁気ディスク3では半径41.6m
mの位置から隆起が始まっており、隆起部3aの高さは
最大12μmである。さらに図15の光磁気ディスク3
では半径41.7mmの位置から隆起しており、隆起部
3aの高さは最大12μmである。
【0010】上記のように、光磁気ディスク3の外周縁
部近傍に隆起部3aが形成されるため、図8および図9
に示すように、例えば、3.5インチの光磁気ディスク
3の場合、光磁気ディスク3の表面との間に僅かな間隙
を隔てて浮上している浮上型磁気ヘッド1が半径41m
m程度の位置まで移動すると隆起部3aに接触すること
になる。このように、隆起部3aの存在により浮上型磁
気ヘッド1が光磁気ディスク3の外周の限られた範囲ま
でしか移動できないため、例えば、上記の半径41mm
の位置より外周側に垂直磁化膜が形成されていても記録
は行えず、光磁気ディスク3の記憶容量が実質的に減少
する問題があった。
部近傍に隆起部3aが形成されるため、図8および図9
に示すように、例えば、3.5インチの光磁気ディスク
3の場合、光磁気ディスク3の表面との間に僅かな間隙
を隔てて浮上している浮上型磁気ヘッド1が半径41m
m程度の位置まで移動すると隆起部3aに接触すること
になる。このように、隆起部3aの存在により浮上型磁
気ヘッド1が光磁気ディスク3の外周の限られた範囲ま
でしか移動できないため、例えば、上記の半径41mm
の位置より外周側に垂直磁化膜が形成されていても記録
は行えず、光磁気ディスク3の記憶容量が実質的に減少
する問題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の情報記
録再生装置は、スライダを備えた浮上型ヘッドを、移動
手段を用いて駆動することで、外周縁部近傍に隆起部を
有する記録媒体に対して、情報を記録または再生する情
報記録再生装置であって、上記スライダにおける上記隆
起部に対向する部位に切欠き部が形成されており、情報
の記録または再生時に、上記移動手段が、上記浮上型ヘ
ッドを、上記切欠き部がないときに上記スライダが上記
隆起部に接触する位置まで、移動させて、情報を記録ま
たは再生せしめるものである。
録再生装置は、スライダを備えた浮上型ヘッドを、移動
手段を用いて駆動することで、外周縁部近傍に隆起部を
有する記録媒体に対して、情報を記録または再生する情
報記録再生装置であって、上記スライダにおける上記隆
起部に対向する部位に切欠き部が形成されており、情報
の記録または再生時に、上記移動手段が、上記浮上型ヘ
ッドを、上記切欠き部がないときに上記スライダが上記
隆起部に接触する位置まで、移動させて、情報を記録ま
たは再生せしめるものである。
【0012】
【作用】上記の構成によれば、スライダにおける記録媒
体の隆起部との対向部位に、記録媒体の回転時に上記隆
起部との干渉を回避して、浮上型ヘッドの可動範囲を拡
大する切欠き部を形成したので、浮上型ヘッドが従来よ
りさらに記録媒体の外周寄りの位置まで移動することが
可能となり、これにより、記録媒体の実質的な記録容量
を増加させることができる。
体の隆起部との対向部位に、記録媒体の回転時に上記隆
起部との干渉を回避して、浮上型ヘッドの可動範囲を拡
大する切欠き部を形成したので、浮上型ヘッドが従来よ
りさらに記録媒体の外周寄りの位置まで移動することが
可能となり、これにより、記録媒体の実質的な記録容量
を増加させることができる。
【0013】
【実施例】本発明の実施例について図1ないし図7に基
づいて説明すれば、以下の通りである。本実施例は図7
に示すような光磁気記録再生装置(情報記録再生装置)
における浮上型磁気ヘッド(浮上型ヘッド)11に関す
るものである。上記光磁気記録再生装置自体は、従来技
術の欄で説明したのと同様の構成であるから、ここで
は、詳細な説明を省略する。
づいて説明すれば、以下の通りである。本実施例は図7
に示すような光磁気記録再生装置(情報記録再生装置)
における浮上型磁気ヘッド(浮上型ヘッド)11に関す
るものである。上記光磁気記録再生装置自体は、従来技
術の欄で説明したのと同様の構成であるから、ここで
は、詳細な説明を省略する。
【0014】図1および図6に示すように、本実施例に
おける浮上型磁気ヘッド11はスライダ12と、例え
ば、光磁気ディスク3の回転方向に見てスライダ12の
後端部に取り付けられた磁気ヘッド本体13(便宜上ハ
ッチングで示す)からなり、従来と同様にサスペンショ
ン6により数g程度の付勢力で光磁気ディスク3側に付
勢されながら支持され、光磁気ディスク3の回転(回転
速度は、例えば1800〜4000rpm程度)に伴っ
て光磁気ディスク3の表面から、例えば数μm程度浮上
するようになっている。また、浮上型磁気ヘッド11
は、図示しないリニアモータ等の移動手段により、例え
ば光ヘッド4とともに光磁気ディスク3の半径方向に移
動するようになっている。光磁気ディスク3は、従来と
同様、例えばポリカーボネイト製等の基板上に垂直磁化
膜を形成し、この垂直磁化膜を樹脂製の保護膜により被
覆してなり、外周縁部近傍に隆起部3aを有している。
おける浮上型磁気ヘッド11はスライダ12と、例え
ば、光磁気ディスク3の回転方向に見てスライダ12の
後端部に取り付けられた磁気ヘッド本体13(便宜上ハ
ッチングで示す)からなり、従来と同様にサスペンショ
ン6により数g程度の付勢力で光磁気ディスク3側に付
勢されながら支持され、光磁気ディスク3の回転(回転
速度は、例えば1800〜4000rpm程度)に伴っ
て光磁気ディスク3の表面から、例えば数μm程度浮上
するようになっている。また、浮上型磁気ヘッド11
は、図示しないリニアモータ等の移動手段により、例え
ば光ヘッド4とともに光磁気ディスク3の半径方向に移
動するようになっている。光磁気ディスク3は、従来と
同様、例えばポリカーボネイト製等の基板上に垂直磁化
膜を形成し、この垂直磁化膜を樹脂製の保護膜により被
覆してなり、外周縁部近傍に隆起部3aを有している。
【0015】スライダ12の下面と、隆起部3aに対向
する側面との間のエッジは面取りされ、傾斜した切欠き
部12aが形成されている。これにより、浮上型磁気ヘ
ッド11が隆起部3aの近傍まで移動した時に、傾斜面
12aが隆起部3aに対向し、浮上型磁気ヘッド11が
従来よりさらに外周側に移動できるようになる。すなわ
ち、移動手段により、浮上型磁気ヘッド11を、従来の
切欠き部のないヘッドを用いた場合にスライダが隆起部
に接触する位置まで、移動させることができる。従っ
て、光磁気ディスク3の実質的な記憶容量を増加させる
ことができる。
する側面との間のエッジは面取りされ、傾斜した切欠き
部12aが形成されている。これにより、浮上型磁気ヘ
ッド11が隆起部3aの近傍まで移動した時に、傾斜面
12aが隆起部3aに対向し、浮上型磁気ヘッド11が
従来よりさらに外周側に移動できるようになる。すなわ
ち、移動手段により、浮上型磁気ヘッド11を、従来の
切欠き部のないヘッドを用いた場合にスライダが隆起部
に接触する位置まで、移動させることができる。従っ
て、光磁気ディスク3の実質的な記憶容量を増加させる
ことができる。
【0016】図2および図3に本発明の他の実施例を示
す。浮上型磁気ヘッド14はスライダ15および光磁気
ディスク3の回転方向に見てスライダ15の後端部に取
り付けられた磁気ヘッド本体16(便宜上ハッチングで
示す)を備えている。この浮上型磁気ヘッド14は磁気
ヘッド本体16が光磁気ディスク3の直径上を移動する
ように、光磁気ディスク3の半径方向への移動が行われ
る。このような配置において、隆起部3aとの接触が生
じやすいのは、スライダ15の前端部における光磁気デ
ィスク3外周寄りのコーナ部であるので、上記コーナ部
に直線状の切欠き部15aが形成されている。図4に示
す本発明のさらに他の実施例では、上記コーナ部におけ
る切欠き部15bが曲線状に形成されている。
す。浮上型磁気ヘッド14はスライダ15および光磁気
ディスク3の回転方向に見てスライダ15の後端部に取
り付けられた磁気ヘッド本体16(便宜上ハッチングで
示す)を備えている。この浮上型磁気ヘッド14は磁気
ヘッド本体16が光磁気ディスク3の直径上を移動する
ように、光磁気ディスク3の半径方向への移動が行われ
る。このような配置において、隆起部3aとの接触が生
じやすいのは、スライダ15の前端部における光磁気デ
ィスク3外周寄りのコーナ部であるので、上記コーナ部
に直線状の切欠き部15aが形成されている。図4に示
す本発明のさらに他の実施例では、上記コーナ部におけ
る切欠き部15bが曲線状に形成されている。
【0017】図1、図3または図4に示した本実施例の
浮上型磁気ヘッド11、14と、切欠き部のない従来の
浮上型磁気ヘッド1とを用いて、3600rpmで回転
する3.5インチ光磁気ディスク3の半径41mmの位
置で各浮上型磁気ヘッドを約2秒の周期で昇降させ、浮
上型磁気ヘッドが隆起部3aに接触するか否かを富士電
機社製のAE(Acoustic Emission) センサを用いて測定
した。図11に従来の浮上型磁気ヘッド1についての測
定結果を、図5に本実施例の浮上型磁気ヘッド11・1
4についての測定結果を示す。
浮上型磁気ヘッド11、14と、切欠き部のない従来の
浮上型磁気ヘッド1とを用いて、3600rpmで回転
する3.5インチ光磁気ディスク3の半径41mmの位
置で各浮上型磁気ヘッドを約2秒の周期で昇降させ、浮
上型磁気ヘッドが隆起部3aに接触するか否かを富士電
機社製のAE(Acoustic Emission) センサを用いて測定
した。図11に従来の浮上型磁気ヘッド1についての測
定結果を、図5に本実施例の浮上型磁気ヘッド11・1
4についての測定結果を示す。
【0018】図11において、A領域は光磁気ディスク
3上に浮上型磁気ヘッド1が接近している状態であり、
一方、B領域は浮上型磁気ヘッド1が光磁気ディスク3
から引き上げられた状態である。A領域においては、A
Eセンサによる接触信号が著しく大きいので、浮上型磁
気ヘッド1が隆起部3aに接触し続けていることが分か
る。
3上に浮上型磁気ヘッド1が接近している状態であり、
一方、B領域は浮上型磁気ヘッド1が光磁気ディスク3
から引き上げられた状態である。A領域においては、A
Eセンサによる接触信号が著しく大きいので、浮上型磁
気ヘッド1が隆起部3aに接触し続けていることが分か
る。
【0019】それに対し、図5に示すように、本実施例
の浮上型磁気ヘッド11・14においては、光磁気ディ
スク3に接近している時にも切欠き部12a・15a・
15bの存在により隆起部3aへの接触が生じていな
い。
の浮上型磁気ヘッド11・14においては、光磁気ディ
スク3に接近している時にも切欠き部12a・15a・
15bの存在により隆起部3aへの接触が生じていな
い。
【0020】なお、本実施例においては、スライダ12
・15に切欠き部12a・15a・15bを形成したた
め、スライダ12・15の底面積が若干減少したが、浮
上量を計算によりシミュレーションしてみたところ、従
来のスライダ7(5mm×7mm)の浮上量5μmに対
し、本実施例のスライダ12・15では浮上量が4.8
μmとなり、充分な浮上量が得られることが確認でき
た。
・15に切欠き部12a・15a・15bを形成したた
め、スライダ12・15の底面積が若干減少したが、浮
上量を計算によりシミュレーションしてみたところ、従
来のスライダ7(5mm×7mm)の浮上量5μmに対
し、本実施例のスライダ12・15では浮上量が4.8
μmとなり、充分な浮上量が得られることが確認でき
た。
【0021】上記の実施例では、浮上型磁気ヘッドにつ
いて述べたが、本発明は、例えば、光磁気記録再生装置
またはその他の光記録装置等で使用される浮上型光ヘッ
ドにも適用することが可能である。
いて述べたが、本発明は、例えば、光磁気記録再生装置
またはその他の光記録装置等で使用される浮上型光ヘッ
ドにも適用することが可能である。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る情報記録再生装置は、以上
のように、切欠き部を有する浮上型ヘッドを用い、その
浮上型ヘッドを、切欠き部がないときには隆起部に接触
する位置まで、移動させる。
のように、切欠き部を有する浮上型ヘッドを用い、その
浮上型ヘッドを、切欠き部がないときには隆起部に接触
する位置まで、移動させる。
【0023】このように、切欠き部により、浮上型ヘッ
ドを従来よりさらに記録媒体の外周寄りの位置まで移動
することを可能とするため、記録媒体の実質的な記録容
量を増加させることができる。
ドを従来よりさらに記録媒体の外周寄りの位置まで移動
することを可能とするため、記録媒体の実質的な記録容
量を増加させることができる。
【図1】本発明の一実施例における浮上型磁気ヘッドを
示す概略側面図である。
示す概略側面図である。
【図2】本発明の他の実施例における浮上型磁気ヘッド
を示す概略平面図である。
を示す概略平面図である。
【図3】図2の浮上型磁気ヘッドを詳細に示す平面図で
ある。
ある。
【図4】本発明のさらに他の実施例における浮上型磁気
ヘッドを示す平面図である。
ヘッドを示す平面図である。
【図5】上記実施例の浮上型磁気ヘッドを光磁気ディス
クの隆起部近傍で昇降させて接触の有無を検出した結果
を示すグラフである。
クの隆起部近傍で昇降させて接触の有無を検出した結果
を示すグラフである。
【図6】図1の浮上型磁気ヘッドの概略平面図である。
【図7】上記実施例の浮上型磁気ヘッドを備えた光磁気
記録再生装置の概略側面図である。
記録再生装置の概略側面図である。
【図8】従来の浮上型磁気ヘッドを示す概略側面図であ
る。
る。
【図9】図7の浮上型磁気ヘッドを示す概略平面図であ
る。
る。
【図10】図8の浮上型磁気ヘッドを詳細に示す平面図
である。
である。
【図11】従来の浮上型磁気ヘッドを光磁気ディスクの
隆起部近傍で昇降させて接触の有無を検出した結果を示
すグラフである。
隆起部近傍で昇降させて接触の有無を検出した結果を示
すグラフである。
【図12】光磁気ディスクの外周の隆起部近傍のディス
ク高さの測定データを示すグラフである。
ク高さの測定データを示すグラフである。
【図13】他の光磁気ディスクの外周の隆起部近傍のデ
ィスク高さの測定データを示すグラフである。
ィスク高さの測定データを示すグラフである。
【図14】さらに他の光磁気ディスクの外周の隆起部近
傍のディスク高さの測定データを示すグラフである。
傍のディスク高さの測定データを示すグラフである。
【図15】他の光磁気ディスクの外周の隆起部近傍のデ
ィスク高さの測定データを示すグラフである。
ィスク高さの測定データを示すグラフである。
3 光磁気ディスク(記録媒
体) 3a 隆起部 11・14 浮上型磁気ヘッド(浮上型
ヘッド) 12・15 スライダ 12a・15a・15b 切欠き部 16 磁気ヘッド本体
体) 3a 隆起部 11・14 浮上型磁気ヘッド(浮上型
ヘッド) 12・15 スライダ 12a・15a・15b 切欠き部 16 磁気ヘッド本体
フロントページの続き (72)発明者 中山 純一郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 三宅 知之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−31077(JP,A) 特開 平2−240886(JP,A) 特開 昭63−263677(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】 スライダを備えた浮上型ヘッドを、移動
手段を用いて駆動することで、外周縁部近傍に隆起部を
有する記録媒体に対して、情報を記録または再生する情
報記録再生装置であって、 上記スライダにおける上記隆起部に対向する部位に切欠
き部が形成されており、 情報の記録または再生時に、上記移動手段が、上記浮上
型ヘッドを、上記切欠き部がないときに上記スライダが
上記隆起部に接触する位置まで、移動させて、情報を記
録または再生せしめることを特徴とする情報記録再生装
置 。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3038714A JP2975439B2 (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | 情報記録再生装置 |
US07/840,905 US5313445A (en) | 1991-03-01 | 1992-02-25 | Reproducing apparatus with suspension supporting a floating-type head with a bevelled slider |
DE69214177T DE69214177T2 (de) | 1991-03-01 | 1992-02-27 | Informationsverarbeitungsgerät |
EP92103367A EP0501477B1 (en) | 1991-03-01 | 1992-02-27 | Information processing apparatus |
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